めんどくせぇことばかり

『山頭火のぐうたら日記』 村上護 編

山頭火に入れあげてたのはずいぶん前のことになります。入れあげたと言っても私のことですから、なんでもかんでも表面的なもので、血になり肉になりというようなものではございません。

でも、だらしなく酒に逃げる人生を送ってきましたので、なんとなく共感できる感覚を味わいました。とぼとぼと一人で山を歩くのが好きだったということも、なんとなく彼がその句を詠んだのと同じ道をたどっているような感じを味わうのを助けていたかもしれません。血になり肉となりということはありませんけど、それでも爪の先くらいにはなっているような気がします。
イメージにあるのは版画の畦地梅太郎の世界なんですね。かつて、山頭火の句に触れたとき、私が頭に思い描いていたのは畦地梅太郎の版画の中の山男たちでした。もちろん感覚的なものではありますが、・・・なぜか、・・・ね。

たとえば、《落葉ふんでどこまでも落葉》の道を歩いているのは、この山男。《しぐるるや しぐるる山へ歩み入る》のは、やはりこの山男だったんですね。

そして、何十年ぶりかに山頭火の本に触れた今、やっぱり頭の中で旅を続けるのは、畦地桃太郎の山男でした。



春陽堂書店  ¥ 1,944

種田山頭火の随筆、日記、書簡の中からつぶやき、ため息、叫びを集めた山頭火語録集
旅 歩かない日はさみしい
俳句 句は魂なり
人間 愚に生きる外なし
人生 どうにもならない私であった
社会 故郷忘れがたし


しかし、今になって山頭火の本を選んだのには、やはり理由があります。けっこう、その理由に向き合うのは、私としてもたいへんです。「大変だからこそ、山頭火」・・・かな。

かつては山頭火の享年を気にしたことはありません。しかし、今は気になりました。気になって調べてみたところ、58歳。今の私と同じ年でした。山頭火は、この私の歳には死んだのでありました。

旅に生き旅に死んだ者たちの流れを、「無用者の系譜」と呼ぶことがあるそうです。ああ、私はずいぶん一生懸命生きてきました。何の取りえも、力もないにもかかわらず、何かの役に立ちたいと、人のためになりたいと頑張りました。取りえも力もなくっても、何十年も頑張れば、自分で期待するほどではなくても、少しは何となんとかなったこともあったろうと思います。

でも、ここからは、・・・山頭火が死んだこの歳からは、これ以上のことはあきらめて、私は「無用者の系譜」に入りたいです。無用の人として、これから先を生きてみたいですね。


この本は句集ではありません。山頭火は「行乞記」や「日記」に、《はみ出し部分に書きつけている偶感といった類の一文》とこの本の著者が言う文章を残しているんだそうです。

たしかにそう、本文よりも、そういった文章に“神が宿る”こともありますよね。そんな文章を集めたのがこの本ということです。けっこうおもしろいです。

さて、「無用者の系譜」ですが、著者はここに山頭火のほか、西行、宗祇、芭蕉らを上げてます。・・・「無用者の系譜」もありらめて、もっと本質的な「用のない者」を目指すことにします。




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『低山トラベル』 大内征

とりあえず「標高1000mを上限とする」というのを“低山”の定義としているようですが、このシリーズに取り上げられる低山は、歴史小説や神話などの物語、いにしえの旅人が越えた峠であったり、合戦の舞台になった場所、あるいは地元の人にとって特別な何かを持った山。ただ、低くて登りやすく、行程に余り時間がかからないと言うだけでなく、山域とそれを含む地域としての物語を持っている。そんな魅力を持つ低山。
ひとこと言いたいんですが、ちょっと、あまりにも紛らわしくないですか。大内征さんの『低山トラベル』なわけですが、前作が『低山トラベル とっておき低山30座』で今回が『とっておき低山トラベル 名低山31座』ですか。

本屋で、今回の『とっておき低山トラベル 名低山31座』を見つけたんだけど、ずいぶん迷いました。「なんか、前の本の焼き直しかな」なんて思って、ドキドキしてしまいました。

なんだったら、『低山トラベル 2』とか、『続 低山トラベル』とか、まずは紛らわしくない名前にしましょうよ。いくらでもあるじゃないですか。

ひとしきり文句を言わせてもらいましたが、それも今後のことを思えばこそ。私の家は埼玉県の中部にありますが、その日の空模様を確認してからでも、十分奥武蔵の山を楽しんで、余裕を持って下山することができます。その奥武蔵でも、魅力のある低山は、まだまだたくさんあります。ちょっと足を伸ばして、奥秩父、奥多摩を入れれば、仕事をしている身では、お休みの数が足りません。間違いなく、魅力のある低山はまだまだあるのです。

当然、ファンとしては、次回作、つまり第三段を期待しているわけです。その時、一体どんな書名にするつもりなんでしょうか。どうぞ、善処をお願いします。

・・・そうなんです。仕事をしていることもあって、休みの数が足りないんです。「いっその事、仕事をやめてしまおうか」なんて思ってね。どちらにしても、この年度が終わればあと一年なんですけどね。そうすりゃ、仕事の少ない平日に、あるいは天気の様子に合わせて、行きたいときに山にいけますよね。けっこう本気で、連れ合いの顔色を伺ってるんです。




二見書房  ¥ 1,728

さらなる低山ワールドへ! 冒険心をそそるアスレチック登山から、 のんびり里山ハイキングまで
北関東~茨城・栃木・群馬
南関東~千葉・埼玉・東京・神奈川
甲信~山梨・長野
伊豆半島~静岡
▲低山物語


仮にもし、そんなことになるとしたら、年金は64歳まで出ませんから経済的にはつましくやっていくことになります。それでもなんとか、山に登るくらいできるでしょう。

この本で紹介されている低山は、ある意味で、とっておきにしておきたいんです。

この本で紹介されている低山は、山行時間2時間半くらいまでの山が大半なんです。連れ合いと、朝、車で出かけて、午前中に山を歩いて、下りてからその町らしいお昼ご飯をいただいて、その町らしい場所を巡って、夕方早くに家に帰着する。

なかには、連れ合いにはちょっと厳しいかなって山もありますが、前作と合わせれば、これで61座ですからね。奥武蔵や埼玉県内の低山なら、あらかた頭に入ってますが、他県の“名低山”のことは、なかなかわかりません。それを教えてくれるガイドブックも稀です。・・・というよりほとんど例がありません。
『分県登山ガイド』は活用していますが、あれに出てるのは“ゆるめ”の山と“きびしめ”の山が混在していて、そしてあくまでも“山”ですね。その点、この本はストーリーなのです。

そんな意味で、二人で出かけるにはぴったりです。

判断するなら、あと二ヶ月のうちでしょうかね。そのくらいのうちには、決めないといけません。本来、しっかり定年まで続けるべきだと思います。だけど、もう、心が急いているんです。もし、一年半前の足の手術を受けてなければ、きっとそんなこと思ってなかったと思います。だけど、山を歩けるようになりましたからね。

まったく仕方のない記事になりました。いくら仕事をやめて山に登りたいからって、それが連れ合いへのねぎらいにつながるかのように意味づけしてますよね。・・・ったくね。やめたくて仕方がないみたいですね。




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『生き方の演習』 塩野七生

今も高校生と山に登る機会があるのですが、30年ほど前も同じようなことをしていました。その頃のことはいい思い出として残ってます。もちろん、大変なこともありましたけどね。その頃は、いまよりも30年分、高校生との年齢が近かったが、いい思い出がたくさん残っている理由はそれだけじゃないと思います。逆に今はどうかと言うと、実はあまり気持ちよくないのです。

私個人としては、若い頃よりも遥かに高校生に対して丁寧に接しています。変化は、高校生にあると思います。私には、30年前と今と、高校生の様子が大きく変わったように思えます。世の中が変わっているのですから、高校生が代わるのは当たり前のことですね。ただ、利己的になっていると思います。年長者に対する接し方にもそういう点を感じます。

年長者を敬う気持ちはあるようです。しかし、それは彼らに利益を与えてくれる年長者です。今、私が山に連れて行っている高校生も私に対して敬意を持って対しているように感じられます。だけどそれは、私が彼らにとって敬意を持って対するだけのものを与えているからのように感じられるのです。それは彼らが、彼らに利益を与えていない年長者に対する態度を見ればわかります。

私が、暗にそれを注意しても、彼らにはなんにも通じません。・・・恐ろしいです。十把一絡げの話ですね。申し訳ありません。

とりあえず、私の周囲の高校生はそんな感じです。そんな彼らには、残念ながら何も伝えられません。怖くて自分をぶつけられません。いつか彼らが、打ちのめされて私の前に現れるまでは・・・。そしてもし、そんな日がやって来たら、どんな話をしてあげようか。

「犀の角のように唯一人歩め」・・・かな。



朝日出版社  ¥ 1,188

本当に大切なことは何か?「ものの見方」が変わる21世紀型の自分磨き術
これから人生を歩むあなたへ
オール若者に告ぐ
母と読書と好奇心

《人生という大海へ第一歩をふみだす若者たちに伝えたい、生き方のアドバイス》

「そんな本を、お前のような年寄りが読んでどうする」・・・そんな声が聞こえてきそうな、いや、私の耳にはすでに聞こえています。たしかに、私はすでに“人生という大海”の波に揉まれ、翻弄されて疲れ果てたその末に、それなりの波の乗り方、流され方、渡り方を、なんとなく身につけました。

だからこそ、「お前が読んでどうする」って言われることが気になるんです。でも、違うんです。さすがに私でも、いまさら著者の塩野七生さんから人生を学ばせていただこうとは思いません。

少し、言い方が不穏当でした。塩野七生さんの本からは、これまでたくさんのことを学ばせていただきました。最初に読んだ『愛の年代記』を皮切りに、『海の都の物語』、『コンスタンティノープルの陥落』など数々の作品に胸を熱くし、なんといっても『ローマ人の物語』にはただただ圧倒されました。

私が言いたいのは、『生き方の演習』を読むことで、塩野さんから生き方のアドバイスを受けようとは思わないということです。そうではなくて、塩野さんがどのようなアドバイスを若者にしようとしているか興味があったということなんです。

以前から何度か書きましたが、仕事の関係で高校生と直接触れ合う機会があります。塩野さんが若い人たちにどのようなアドバイスをするのかを知って、触れ合いのある高校生たちに私も何かを伝えたいということとも違います。

なにしろ、私の触れ合う高校生たちは、残念ながら自分の前途に“人生という大海”が待ち受けていることを知りません。それはただの漠然とした予感であって、それへの恐れも、期待も、憧れも、武者震いもないのです。

これまでもそうですが、いつか彼らが大海への旅立ちを目前にした時、私は彼らの前にいませんでした。彼らは私の助言など必要なく旅立ちました。

ただ、何年かに一度、一度旅立ったはずの彼らの中のひとりが、私の前に現れることがあるのです。そんな時のために、塩野さんが若者にどんなアドバイスをしてきたのか、知りたくなりました。

案の定、厳しい。日本のお姉さんがたは、やはり何かと厳しいからね。




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『語彙力』 菅原圭

ビックリしたのは、このブログを書くために、amazonでこの本を探したとき。「語彙力」と入力して検索すると、・・・結局、この本が見つからず、「相手の心をぎゅっとつかむ語彙力」と入力して検索しました。「語彙力」だけだと、すごくたくさんの本がヒットしちゃうんですよ。

『大人の語彙力ノート 誰からも「できる! 」と思われる 』
『大人の語彙力大全』
『大人の語彙力が使える順できちんと身につく本 』
『小学校6年生までに必要な語彙力が1冊でしっかり身につく本 』
『生きる漢字・語彙力 』
『語彙力がないまま社会人になってしまった人へ 超「基礎」編』

ってな感じなんです。amazonに出てくる順に並べても、まだ教紹介する本に至らないんですから、すごいもんですね。それだけ、「語彙力」関連の本が出てるってことですね。それだけ世間の人が、「語彙力」に高い関心を持っているということですね。

私も、仕事でも私生活のなかでも、高校生と交流する機会があるもんですから、その都度感じるんですけど、今の高校生は本を読みませんね。学生が本を読まないでどうするんだろうと思っちゃいますけどね。まあ、最近の傾向として高校生だけじゃないかもしれませんけど、スマホを使いすぎです。少なくとも高校生、・・・決して私が交流する高校生だけが特別じゃないと思いますが、完全にスマホに支配されてるって感じの子も少なくありません。

あれじゃあ、語彙なんて増えるはずがありません。語彙の少ない人たちと付き合ってると、時として心がけば立ったりします。そんな中で、語彙豊富に言いまわせる人と会話できると、本当に心が潤いますよね。

できれば自分も、相手にそんな印象を与えたい。私はそう思って、この本を手にしました。


『語彙力』    菅原圭

河出書房新社  ¥ 842

語彙力。その場で“響く"言い換えをするなら、言葉一つで目上の人を虜にできる
1 大人を印象付ける挨拶の語彙と言いまわし
2 「できる!」と期待される仕事の語彙と言いまわし
3 人間味ある心情を伝える大人の語彙と言いまわし
4 感謝する・詫びる・断る…達意の語彙と言いまわし
5 さりげなく相手を立てる感嘆の語彙と言いまわし
6 手紙・メールに加味したい季節を言い表す語彙
7 社会人なら押さえておきたいカタカナ語の語彙


この本に取り上げられている言葉は、なかでも人との会話の中で使いたい、相手の立場をおもんばかった言葉ばかり。今の私にはうってつけですね。

しかも、言い回しとともに類似の語彙が紹介されていて、意味の上では似ているけど、これはしっかり状況を区別して使わないと恥ずかしいななんて気づかされるものもありました。

たとえば、「居ずまいを正す」と「襟を正す」。正してかしこまるということでは同じなんですが、「居ずまいを正す」があらためてきちんとした姿勢に座り直すことで、「襟を正す」はそれまでの態度を反省して気持ちを改めて取り組むこと。明らかに違いますね。まあ、間違えはしませんけどね。

そうそう、完全に間違えて理解しているものもありました。「うがった見方」という言い方です。「うがつ」は漢字で「穿つ」。穿つは雨だれが何万回も落ちて、固い石に穴をあけていく様子を前提に、物事を深く考え、本質をとらえていることをあらわす言葉なんだそうです。

私は「うがった」を「物事を疑ってかかる」というふうに間違えて理解してました。だから、「君はうがった見方をするね」と言われれば、褒められたとは思わずに怒り出したかもしれません。“ひねくれているね”と言われたようにとらえて、ですね。

おお、良かった、この本を読んでおいて。

若い人にひと言。スマホが便利なのはわかります。でも、金もうけのために便利に使われてるのはあなた方の方かもよ。・・・なんて皮肉言ってるくらいなら、私も高校生に、スマホよりも面白いことを教えてやらなきゃね。私の場合は山しかないけど・・・。




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『古代史 不都合な真実』 関裕二

著者が《・・・不都合な真実》なんて題名をつけるから、ついついこの本の内容とは関係のない記事を書いてしまいました。ひとえに著者の責任ですね。

とはいうものの、内容は良かったと思います。かつての関裕二さんの本は、古代史のなかから一つ一つの課題を抽出して、それに関わる謎を解明していくというスタイルだったと思います。そのようにして個々の謎を解き明かし、最近は古代史の謎の核心が何なのか。その核心について、さまざまに角度を変えて、あるいは言葉を変えてあらわしているように感じられます。

そのようにして表された本の中でも、この『古代史 不都合な真実』は、きわめて古代史の謎の核心を分かりやすく解き明かしているように思えます。

《日本の歴史》、なかでも古代史は、正史とされている『日本書紀』をもとにして書かれています。『日本書紀』は、天武天皇の命に寄って編纂が始められた書物で、天武天皇につながる血筋がこの国を統率する根拠を示し、壬申の乱によって皇位についた天武天皇の正当性を明らかにするために編纂されたということになっています。そして、日本は今も、その流れのままに天皇をいただく国であるのですから、これを正史とすることに異論は挟まれません。

そのこと自体が、“核心”なんですね。その『日本書紀』に対する理解の中に、日本古代史の謎の核心があるわけです。『日本書紀』は、日本古代史の真実を封印するためにこそ書かれたと・・・、そういうことなんですね。



実業之日本社  ¥ 864

『日本書紀』が封印した歴史の「真実」が明らかに!! 古代史が謎だらけなのはなぜか。
第一章 『日本書紀』の裏側に何があったのか
第二章 『古事記』と『先代旧事本紀』が暴く不都合な古代史
第三章 『上宮聖徳法王帝説』と『元興寺伽藍縁起幷流記資財帳』が暴く不都合な古代史
第四章 『万葉集』と『懐風藻』が暴く不都合な古代史
第五章 『古語拾遺』と『藤氏家伝』が暴く不都合な古代史
第六章 『竹取物語』と『御伽草子』が暴く不都合な古代史
第七章 『風土記』と『続日本紀』が暴く不都合な古代史


『日本書紀』は事実を語っていない。だから、疑問が生じる。だから、矛盾している。だから、齟齬がある。それらはすべて、ある一つのことを成し遂げるために生じたものである。それらはすべて、ある黒幕をめぐって成し遂げられたことである。

彼らはその後、日本社会において権力のにぎり続けた。さからうことはできなかった。事実を暴き立てることは自らの破滅を意味した。誰もが、捻じ曲げられた歴史を受け入れざるを得なかった。

しかし、涙をのんだものたちも、なんとか事実を後世に伝えようとした。本当の歴史を、いつか構成の人々に分かってもらいたいと、“不思議な文書”をいくつかの書物の中に紛れ込ませた。

この本は、そんないくつかの書物の中に紛れ込んだ“不思議な文書”から、葬り去られた真実の歴史を世に出すべく、『日本書紀』の封印を破ろうとするものですね。

上記の目次に並べられた、12の書物がそれに当たります。

今まで、著者はそれぞれの書物を取り上げて、その“不思議な文書”の謎を解き明かしてきました。だから、この本に書かれていることは、そのダイジェスト版のようなものなんですね。ここで、そのダイジェストを見て、過去にそのことについて書いた著者の本を読んでみるのも面白いですね。
とりあえず、興味を持ってもらえそうなところから言うと“かぐや姫”あたりはいかがでしょう。

だいぶ、ベタベタな持って行き方かもしれませんが、興味はもってもらえるような気がします。なんていっても、面白い点と分かりやすい点でね。




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『問題は右でも左でもなく下である』 適菜収

かつて自民党は保守的な側面もあり、伝統的な家族制度の護持を唱えていたが、今では配偶者控除の廃止を検討し、農協をはじめとする中間共同体に攻撃を仕掛け、国民をだましながら移民政策を進めている。昔の自民党と今の自民党は完全に別物。国民の声を吸い上げるシステムも崩壊し、マーケティング選挙による集票を基盤とするいかがわしい都市政党となってしまった。

・・・「戦後レジームからの脱却」などと駄法螺を吹きながら、アメリカの要望通りに国の形を変え、「戦後レジームの固定化」を進めてきた。シンプルな対米追従・売国路線・・・
本書p28

宰相リシュリューのもとに王権の強化が図られ、ブルボン朝は最盛期を迎えることになりますね。なにしろリシュリューの手腕はすごかった。政治史の中では大政治家、偉大なるマキャベリスト、まれにみる無私の人と持ち上げられます。なんかそんなセリフを聞くと、ビスマルクや大久保利通を連想してしまいます。

だけど、文学の世界では、評判悪いですね。デュマの『三銃士』の中では、あるで悪の権化。“王妃様の浮気はともかくとして”という話ですから何とも言えませんが、やはり人々からの人気がなかったのは確かみたいですね。

このリシュリューと、それに続くマザランが宰相を務めたこの時代のフランスでは、やはり、中世以来の中間層が、その足場を切り崩されていくんですよね。その反発がフロンドの乱の原因となり、それが鎮圧されて、絶対王政が確立していくっていう流れ。

中間層は場合によっては中間搾取層となり、新たな勢力の登場を頭から押さえつける反動勢力でもあったわけですね。だけど、中間層ってのは直接民衆の生活に接して、大きな力を持ってますからね。政治の暴走の大きな歯止めの役割を果たしていたわけです。

たしかに、今の日本でも同じことが進められてますね。安倍首相を大リシュリューになぞらえるつもりはありませんが、これまでの“良き日本”を支えてきた中間層がどんどん力を失いつつあることは、仕事をしていても確かに感じます。




ベストセラーズ  ¥ 1,404

今の政治は、「下」の気分を探り、プロパガンダで「下」を動かすことで成り立っている
第一章  そろそろ日本はおしまいではないのか
第二章 人間はどこまで下品になるのか?
第三章 大人のための「学問のすゝめ」
第四章 問題は右でも左でもなく下である
第五章 狂気の時代を生き抜くために


「民主よりはマシ」派でしたね、・・・たしかに私は。

でも、第一次安倍内閣時代から、安倍首相のやり方が道理に合っていないことを非常に残念に思っていました。私がそう思ったのは、教員免許制度の改革についてでした。仕事上、学校の先生との付き合いが多いのですが、現場の教員の方々はあきれ返っていました。その制度、今でも続いているのですが、免許更新にあたっている教員の方々は3万円払って、夏休みに一週間ほどの講習を受けるんだそうです。その講習は日頃の学校での勤務や専門教科には、ほとんど関係がないんだそうです。皆さんのおっしゃるところでは、講習を請け負っている貧乏な三流大学の救済策ではないかとのことです。

それでも、「戦後レジームからの脱却」の最大の好機と期待をしていました。・・・けどね、残念ですね。

激しい言葉が使われている本は、心が乱されるのであまり読まないようにしているのですが、この本は、題名にもなっている《問題は左でも右でもなく下である》という言葉に惹かれて読みました。

それは、本書第四章の章題にもなってました。この第四章は著者の適菜さんと帝塚山学院大学教授の薬師院仁志さんの対談形式になってます。薬師院さんの書いた『英語を学べばバカになる』などを大変面白く読ませてもらってますが、どうも、肌が合うみたいです。

英語もそうなんですよね。英語が自由に使いこなせるなら、新しい言葉を日本語に翻訳すればいい。日本はこれまで、自分たちの言葉で世界一流の学問に触れることができる国だった。それが日本の強みだったはず。

今の日本の政治は、グローバル一辺倒ですからね。

・・・潮時かなぁ。




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『大人の日本史講義』 野島博之

なんだろうな。実際、読みやすくて、頭にもすらすら入ってくるんだけど、面白いと思えないんです。ポイントが太字で書かれていて、そこを中心に呼んでいけばいいという、配慮の行きとどいた書き方がされているのに、だめなんです。

これはもう、肌が合わないとしか言いようがないでしょうね。とても残念です。その人の嗜好により、この本に肌合いのいい人もいると思うます。肌合いのいい人にとっては、とてもいい本でしょう。“読みやすくて、頭にもすらすら入って来て”、それでいてグローバル時代のビジネスマンに必須の教養があっという間に身につくっていうんですから、こんないい本はございませんよね。

ただ、私は合わなかったというだけの話です。なにが合わないのか考えてみました。

おそらく、教科書的なところです。でも、教科書なんかよりも、断然すらすら入ってくるんですよ。でも、教科書くさい。教科書の枠内の本に思えてしまいます。

だいたい、その手の本は、第二次世界大戦についての書き方を見ます。この本でもそうしました。その点、この本は、とても教科書的だと思いました。だけど、教科書に書かれている内容に沿っているわけですから、一般常識の範囲内ですよね。おめでたい話です。

イヤミな書き方をしてすみません。


祥伝社  ¥ 1,728

グローバル時代のビジネスマンに、必須の教養があっという間に身につく
第1章 日本、国として歩みだす
第2章 秩序なき世の申し子、武士の大躍進
第3章 実力主義から身分社会へ
第4章 敗者の理性と勝者の興亡
第5章 すがるべき原理の喪失


古代史に関しても、基本的には教科書的、まあ、現状踏襲ですね。

日本にただからぬ緊張感を与え、中央集権国家へと急成長させる大きな契機となった白村江の戦いですが、“こんな無謀な戦い”に日本が挑んだのは、長年お世話になった百済を助けたいという以上に、もっと切実な事情があったというんですね。日本が百済にどんだけ“長年お世話になった”のかよくわからないのもそうなんですが、この“もっと切実な事情”というのもわかりづらいんです。

百済が滅ぼされたら、高度な文明を持つ新羅が攻めてくるかも知れない。何より、唐がやってくる恐れもある。つまり、日本にとって百済は大切な防波堤でした。だから何としても再興したかったのです。そうでもない限り、唐と新羅の連合軍には向かうなどという一種の自殺行為には及ばなかったことでしょう。
本書p36

ほとんど意味不明です。高度な文明を持つ新羅や唐がやって来て日本がつぶされちゃうかもしれないから、とりあえず“一種の自殺行為”に及んでしまったというんでしょうか。・・・すみません。書いている私自身、自分の書いていることまで分からなくなってしまいました。

日本国憲法は「アメリカに押し付けられた憲法」という議論に対して、《GHQ主導のもと、原案も英語で作られていたため、そう思われることが多いのですが、このGHQ案も、実は日本の民間の憲法研究会が作成した「憲法私案」をベースにしているのです》と紹介しています。

さらに、その中心となった東大の高野岩三郎が紹介されてますが、高野岩三郎は共産主義者ですよね。一緒に憲法私案を作った鈴木安蔵も共産主義者ですよね。GHQから助言を与えたハーバート・ノーマンはレッドパージで追われてますね。日本国憲法は「アメリカに押し付けれれた憲法」ではなく、「スターリンに押し付けられた憲法」だったんですね。

そんな細かいことはこの際抜きにして、教科書に沿ったかきかたではあるけれども、まあ、今の日本の一般常識として面白く読める日本史の本と受け止められるなら、とてもいい本だと思います。




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『人に話したくなる世界史』 玉木俊明

え~、本当なの?すごいな、フェニキア人。

いえね。ヘロドトスによれば、エジプトのファラオ、ネコ2世(在前609~前593)の命により、フェニキア人が紅海から喜望峰を回り、3年かけてアフリカを周回しているんだって。ジブラルタルを越えて北海にまで海上ネットワークを伸ばしていたって言うんです。《大航海時代》なんて、ずいぶん遅ればせながらの話だったんですね。
おまけに、黒人の骨が新大陸から発見されてるということなんです。免疫がまじりあうまでの交流はなかったわけだけど、インディオは黒人を見知ってたわけですね。そう、異邦人として。もしかしたら、それがオルメカの石像になったのかな。あれ、潰れた鼻と分厚い唇、あれはやっぱりネグロイドですよね。

世界史は、ヨーロッパ史を中心に構成されてきましたよね。ローマ帝国以来、ヨーロッパの中心は地中海にあって、西ローマ帝国滅亡後も古代地中海世界という枠組みは継続されたが、7世紀、イスラム勢の力が地中海に及んでそれは終わったっていうものだったんだそうです。・・・たしかにそうですね。

以後、ヨーロッパ世界の中心は内陸に移り、フランク王国がそれを担い、シャルルマーニュによってそれが体現されていく。「ムハンマド無くしてシャルルマーニュなし」とは、歴史家アンリ・ピレンヌの言葉ですね。

その歴史観の中では、地中海からは交易は姿を消し、対レヴァント貿易の第一の根拠地であったマルセイユの港もさびれてしまったということになってるんだそうです。そして、十字軍の遠征という刺激が加えられるまで、地中海交易の火は消えると・・・。

しかし、著者の玉木俊明さんの言葉で、この本の各所に登場する《異文化交易》というのがあるんですね。これは面白いです。歴史の中で、商人たちは、宗教的区別よりも、商業上の利益を優先しているんですね。中世のヨーロッパにおいてもそうです。

中世、西ユーラシアにはイスラム経済ネットワークが張り巡らされていて、そのごく一部としてのヨーロッパネットワークが存在していたっていうんです。



文春新書  ¥ 950

『母をたずねて三千里』のマルコはなぜイタリアからアルゼンチンへ渡ったのか?
1 アレクサンドロス大王はなぜインダス川を越えられなかったのか
2 ヴァイキングはイスラーム商人と商売していた
3 大航海時代の始まりはアフリカの黄金目当て
4 織田信長の「天下取り」を支えたアジア交易圏
5 グーテンベルクのもう一つの「革命」
6 本当はしぶとかったスペインとポルトガル
7 大数学者フェルマーが保険の基礎を作った
8 大英帝国は借金上手
9 綿が語る「アジアvs.ヨーロッパ」の大逆転
10 「中立」がアメリカを大国にした
11 蒸気船の世界史ーマルコはなぜブエノスアイレスへ
12 手数料を制する者、世界を制す
13 中国がヘゲモニー国家になれない理由


面白いですね~。古代から現代まで、ヨーロッパ史を軸とする世界史に慣らされた私ですけど、そうですね~。そこから解き放たれると、こんなにもはっきりと歴史の動きが見えてくるんですね。

中世、西ユーラシアに広がるイスラム経済ネットワークがあって、タラス河畔の戦いで唐に勝ったアッバース朝は、中央アジアからアフリカ、ヨーロッパに至る大交易路を築いたわけですね。アッバース朝の都バグダードは、その長距離貿易ルートのかなめだったというわけです。

ヨーロッパはヴァイキングによって、この巨大なイスラム経済ネットワークにつながれていたんですね。ヴァイキングは、このネットワークから香辛料・絹・甲冑・銀を仕入れ、その代わりにヨーロッパからは毛皮と奴隷をネットワークに流したんですね。

ヴァイキングの根拠地は北海やバルト海だったでしょうが、この地域でのヴァイキングのネットワークは、その後、ハンザ同盟に引き継がれるんですね。そうそう、“ハンザ”って言葉自体が「商人組合」という意味を持ってるんだそうです。そういうことになると、ヴァイキングの果たした役割は、けっこう大きいですね。

近代におけるヨーロッパ経済の成長に関しても、そう。プロテスタントの勤勉と禁欲が資本の蓄積を可能にしたってのは、マックス・ウェーバー先生ですよね。でも、ヨーロッパの経済発展は、基本的にはアジア、アフリカ、ラテンアメリカからの搾取ですね。

大航海時代、ポルトガルがアジアに進出して以降、ヨーロッパの商人たちが盛んにアジア貿易に関与していきますね。豊かさを比較しても、まだまだアジアが圧倒的に優勢な頃ですよね。それでも、さかんにアジア貿易に関与してくるヨーロッパの商人は、アジアにおける取引に、自分たちの商慣習を受け入れさせていったんだそうです。

それは、アジアの商慣習に比べて、ヨーロッパの商慣習の方が洗練されていたからのようなんです。使い勝手が良かったということですね。じつはこれに大きな貢献を残したのがグーテンベルクの活版印刷らしいんですね。商慣習を理解していれば商業ネットワークに参加できたわけですが、それが活版印刷で広く広められていたらしいんですね。

歴史の変遷、流れの行き先をみきわめるためには、どうも、人の動き、モノの動き、情報の動きを見極めることにあるみたいですね。その実例を知るためには、いい教科書だと思います。




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『料理用あま酒、はじめました。』 舘野真知子

あま酒ね。最近、よく見かけますよね。もちろん麹で作る方のあま酒。・・・「もちろん」っていう言い方は良くなかったですね。あま酒ですから、酒粕のあま酒もありますからね。あれはあれで好きですよ。まあ、粕じゃない方がもっと好きですけど。

麹で作るあま酒は、最近はスーバーなんかでも、すぐ飲める形で売ってますよね。ブログでも書いたことあるんですけど、私も以前から麹のあま酒を作って楽しんでます。特に孫が好きなもんでね。孫が来るって時には、あま酒を作って待ち構えてます。

この本の“はじめに”ってところを読んでたら、著者の舘野真知子さんも、おばあさまの作るあま酒を楽しみにしていたんですって。その味の記憶は「大切な宝物」なんですって。私が死んだあと、孫がそんなことを思ってくれたらうれしいな。

ただ残念なのは、実は私が、甘いものが苦手なこと。孫が飲み残してしまうと、困るんですよ。連れ合いに「飲んでね」って言っとくんだけど、私がいい気になってたくさん作っちゃうもんですから、最後はダメにしちゃうことがあるんですよ。冷蔵庫でも一週間半ですね。いよいよだめになりそうなときは、塩をぶち込んで、きゅうりやカブを漬けちゃえばいいんですけどね。それがたまたまないときは、冷凍ですかね。

冷凍にすれば、一カ月くらいたってからも使えますけどね。そうそう、冷凍して固まっても、スプーンですくえる程度にしか固まらないので、シャーベットみたいにして食べてもいいんです。・・・ただ残念なのは、私、甘いもの苦手なんです。


光文社  ¥ 1,404

飲んでおいしい! 体にもいい!  でも、あま酒は、調味料としても優秀だったのです
1 砂糖の代わりに使って栄養効果をプラス
2 小麦粉の代わりに使えばグルテンフリー
3 素材がふんわり軟らかくなる
4 だし効果で料理のうまみがアップする
* 万能!甘酒調味料
* 上品スイーツがお手の物
* こうじの個性を楽しもう


使うときはミルサーでトロトロにしておきます。孫に飲ませるときは、牛乳と一緒にミルサーにかけて、ちょっととろみのある飲みものになります。ミルサーでトロトロにしておくと、見た目にも米粒が残らないからいいですね。そのまま料理に仕えますよ。

そう、砂糖の代わりになるんですよね。とっても甘いのに砂糖じゃないんだから、お得です。量を加減すれば、甘みを生かすこともできるし、うまみだけを生かすこともできます。とにかく、味噌汁だろうが、野菜炒めだろうが、量を加減して入れちゃえばいいんです。その方がうまくなるんですから。

えっ?乱暴ですか?

だって、孫が帰って、大量のあま酒が取り残されている場合、もう何でもかんでもあま酒入りにしちゃうしかないじゃありませんか。私なんか、納豆にだってあま酒混ぜちゃいますよ。豆腐を冷ややっこで食べるときも、ねぎやみょうがを散らして、しょうゆとあま酒を半々くらいにしてかけて食べます。

乱暴ですか?でも、うまいんですよ。

絶品なのは、みそ漬けです。みそをあま酒でといて、少し緩い感じにしておくの。それに肉や魚を漬けこんで、1日か2日。表面のみそをぬぐって焼けば、ただそれだけでうまいです。

あま酒は、乱暴に扱ってもうまいんです。家の連れ合いみたいです。





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テーマ : 料理の本
ジャンル : 本・雑誌

『日本の洋食』 青木ゆり子

《天皇の料理番》っていう本がありましたね。杉森久英さんの書いた本で、宮内省大膳職司厨長を務めた秋山徳蔵の半生を描いたものですね。

私、本を読んだのはだいぶあとのことで、テレビドラマでお目にかかったのが最初でした。堺正章さんが秋山徳蔵役をやってて、とても面白かったですね。

ドラマの始まりは、秋山徳蔵と西洋料理の出会いでした。どういう状況であったかは不確かなんですが、田舎から出てきた秋山徳蔵が、仕事を求めてなんでしょうか、軍の料理長さんのテントかなんかに紛れ込むんでいたんですかね。その料理長さんの好意でカツレツを振る舞われるんですよね。そのあまりの旨さに・・・、という展開だったような

カツレツとは、とんかつですね。もともとはコートレートと呼ばれて、牛肉を使ったものだったそうです。あまり評判が良くなかったカツレツを改良していく中で豚肉を使ったポークカツレツになり、“とんかつ”と呼ばれて親しまれるようになったんですね。

とんかつを初めて食べたのは、17歳の大学受験のときです。3月下旬の生まれなもんですからね。東京の私立大学を受験するために兄の下宿に泊まった時、兄がなけなしの金でごちそうしてくれました。井の頭公園の近くのとんかつ屋さんです。とにかくうまかった。秋山徳蔵の気持ちがわかる。

それ以前に、もちろんカツ丼は食ったことがあったんですが、とんかつ屋なんて、高校まではとても行く機会がなかったもんですからね。


『日本の洋食』    青木ゆり子

ミネルヴァ書房  ¥ 2,160

カレーライスもスパゲッティナポリタンも日本の料理? では、とんかつは?
はじめに
1 日本料理と和食
2 牛肉を食べる
3 全国各地で発展した「日本の洋食」
4 パンもラーメンも日本の食文化


コロッケ。オムライス。ハヤシライス。ドリア。いろいろな洋食が紹介されています。もちろん、その始まりは西洋料理で、いつしか日本風の洋食になっていったものですね。

秋山徳蔵じゃないけど、洋食は、帝国陸海軍がその食事に取り入れたことから、国民の間に広まっていったようですね。そうそう、日清・日露の戦争では、脚気で命を落とすものが非常に多く、食事に関係していると考えた海軍が洋食や麦飯を取り入れた海軍でそれが改善したんですよね。陸軍はそれが遅れて脚気による死亡者を減らせなかった。その時の陸軍の医療官僚が森鴎外でしたよね。

海軍の洋食といえば、横須賀の海軍カレーが有名ですね。もとは、イギリスが植民地であるインドの香辛料を使って作ったシチューだったようです。イギリス人好みの牛肉、じゃがいも、にんじん、玉ねぎを使ったシチューに香辛料をたっぷり使って、長い航海でも日持ちのする料理になってたんですね。

その時点でインドのカレーとは違うものになっていたわけですが、日本の調理人はそれにとろみを加えてご飯にかけて食べるようにしたんですね。・・・ありがとうございます。

まだまだ、肉じゃがも、もともとはイギリスのビーフシチューだそうです。

スパゲッティ、それもナポリタン。イタリア人の方、ごめんなさい。そしてそれらを洋食に仕立て上げてくれた人たち。本当にどうもありがとう。

ミネルヴァ書房の本だし、《シリーズ・ニッポン再発見》って銘打った本だから、「何だかかたっ苦しいのかな」とは思ったんですけどね。決してそんなことはなくて、とても面白い本でした。《シリーズ・ニッポン再発見9》ですからね。この前に8冊も出てるんですね。機会があれば、読んでみましょうか。



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古代史は謎だらけだといわれる。
なぜか――。
理由ははっきりしている。
壮大に仕掛けられた
古代史の「罠」=『日本書紀』に
誰もがとらわれているからである。
これから出る本




































































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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本


















































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