欧米、アフリカに同性愛受け入れ「強要」 ウガンダ
欧米、アフリカに同性愛受け入れ「強要」 ウガンダ
(抜粋)
米国が厳格な反同性愛法を理由にウガンダの政府当局者へのビザ発給を停止したのを受け、ウガンダ政府は6日、欧米諸国がアフリカに同性愛を受け入れるよう強要していると非難した。
宗教とLGBTの受容
アメリカ大陸のほとんどに定住したイギリス人、フランス人、スペイン人、ポルトガル人の入植者は、ヨーロッパからキリスト教をもたらした。特に、カトリック教会と末日聖徒イエス・キリスト教会は、同性愛関係の法的承認に反対し、東方正教会、メソジスト教会、アメリカ・オランダ改革派教会や米国バプテスト同盟などのメインライン・プロテスタント、福音同盟、福音主義、南部バプテスト連盟などが続いている。アッセンブリーズ・オブ・ゴッドなどのペンテコステ派や、エホバの証人やモルモン教徒などの回復主義も、同性愛者の性行為は罪深いという立場を取っている。
しかし、米国の聖公会、アメリカ福音ルター派教会、カナダ福音ルター派教会、カナダの聖公会、カナダ合同教会、キリスト連合教会、ユニテリアンユニバーサリスト協会、クエーカー他の宗派はここ数十年でLGBTの人々をより受け入れるようになった。これらの宗派のほとんどは現在、同性の結婚式や祝福を行っている。さらに、米国の合同メソジスト教会の多くの教会は、宗派全体の制限にもかかわらず、同性結婚を司式し、祝福することを選択している。さらに、米国ではユダヤ教保守派、ユダヤ教改革派、ユダヤ教再建派がLGBTの信者を歓迎し、同性婚を行っている。《wikipedhia》
2023/10/03 BBC
ローマ教皇、同性カップルへの祝福を容認する発言
(抜粋)
キリスト教カトリック教会の教皇フランシスコは2日、カトリック教会で同性カップルを祝福することに前向きな姿勢を示した。
その一方で、カトリック教会は依然として同性間の関係を「客観的に罪深い」と考えており、同性婚を認めることはないと付け加えた。
優柔不断なフランシスコが前向きな姿勢・・・ポーズを取っただけで、カトリック教会は断固として認めていない。同性婚の容認を国別にみても、早かったオランダが2001年、フランスが2013年、アメリカが2015年と、そう前のことじゃない。
同性愛を非合法として取り締まりの対象とした背景にも宗教があったんだろうけど、フランスは革命で同性間の性行為を罰する法律はなくなった。デンマークが1933年、ドイツは1994年、アメリカは2003年と、やはりそう前のことじゃない。日本では明治に入り、西欧型法整備が急がれたときに、違法とする条文が導入されたことがある。しかしこれは例外で、すぐに消滅した。禁止条項で厳格に取り締まることは、文化的にそぐわないと判断されたのだろう。
ウガンダがイギリスから独立したのは1962年で、公民権運動の真っ只中のアメリカは、その頃、同性愛どころか人種差別が当たり前の国だった。独立後のウガンダは政治が安定せず、内乱が長期化した。今でもその混乱は、収束したとはいえない。中世のまま植民地にされ、独立で急に開けた近代の混乱の中にある。
そんな中、ウガンダは今年、同性愛を違法とする反同性愛法を成立させた。そのことにアメリカやヨーロッパのリベラルが敏感に反応している。欧米社会が長い時間をかけて築き上げた現代においても、LGBTはとりわけ難しい問題。中でもトランスジェンダーは道理を逸脱した。それを、ようやく訪れた近代の混乱が収まらないウガンダに押しつけても、反発を招くだけだろう。
彼らが頼る家族や部族の連帯感を、LGBTは確実に破壊する。ウガンダの反同性愛法は、伝統的家族価値観を破壊する行為である同性愛の押しつけを、西洋の文化的帝国主義として非難している。