めんどくせぇことばかり
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『くそじじいとくそばばあの日本史』 大塚ひかり

この本を読んでいたら、連れ合いから、「え、そんな本読んでるの」って、いや~な目で見られた。

題名が嫌なんだそうだ。たしかに、私も躊躇した。

若い頃は電車に乗る機会が多かったし、喫茶店で読んだりしてたから、本にはカバーを掛けていた。今でも、もう少しいい気候になれば、公園のベンチで本を読むのもいい。だけど今は、人からどう思われてもいいので、本にカバーは掛けていない。それでも、この本を読んでいるところが、仮に人目に触れることがあるなら、やっぱりカバーを掛けたいな。

人目を引く赤い表紙、斜め上を指さすアクの強そうな老爺と老婆の絵、なにより「くそじじいとくそばばあ」って言う言葉。人に読んでいるところを見られたら、恥ずかしい。

高校の頃、口うるさい自分の母親に対して、「うるせえな、くそばばあ」って言っていた。そんな私にしてみれば、この本の中で《くそ爺婆》という言葉が繰り返されるたびに、今の私とさほど変わらない歳で亡くなった母に、申し訳なくて、申し訳なくて。自分の馬鹿さ加減が嫌になる。

だけど、そんな常識的なことを言っていては、この本で紹介されているくそ爺婆と、対等にやり合っていくことなんて到底できない。

この間、森喜朗さんの女性蔑視発言して居直って、二階さんが森さんをかばって“世間”から老害と叩かれた。「差別するなよ」って差別している人が多くいた。森さんが83歳で、二階さんが82歳、それでいて権力を握っているのだから、老害って言いたい気持ちも分からないではない。だけど、人の影から老害なんて差別してないで、同じ選挙区から立候補して、引きずり下ろせばいい。

だいたい陰口くらい叩かれたって、そんなことであの人たちが引っ込むと思う?平気の平左だよ。森さんは組織委員会会長を辞めたって、いくらでも影響力を行使できる。人の行動を、時には人生をも左右できる地位にあった彼らは、死ぬまでそうであろうとする。その力を失うことを、もっとも恐れる。彼らを退場させるのは、彼らの上をいくことしかない。

藤原道長・頼通の時代が、摂関政治の最盛期だと言われる。道長の遺言で、頼通は、いずれその座を弟の教通に譲ることになっていた。ところが頼通は、自分の子の師実に譲りたがっていた。それを教通に譲らせたのが、二人の姉である彰子であったという。

道長の娘である彰子は一条天皇の皇后であり、後一条天皇・後朱雀天皇の生母、さらには後冷泉天皇の祖母にあたる。当時は後冷泉天皇の代で、お婆ちゃんの影響力を駆使したわけだ。

で、ようやく頼通が教通に権力の地位を譲ったのが76歳の時。孫の代まで影響力を及ぼした彰子が亡くなったとき、教通は、政治を決定していく上で、「これからは誰に相談すればいいんだろう」と嘆いたそうだが、そのとき教通は79歳だったという。・・・彰子は87歳。やっぱり、“くそばばあ”かな。

天海僧正の政界デビューは81歳だそうだ。金地院崇伝との論争で表舞台に立ち、以降、崇伝に変わって幕政に関わっていく。108歳で死ぬまで宗教界のみならず、政界にも重きをなしたようだ。

108歳は、稀中の稀だろうが、この本に出てくる“くそ爺婆”は聖路加病院の日野原重明先生みたいな人がたくさん出てくる。藤原貞子は、歴史の中で言えば、南北朝分裂のもととなった後深草と亀山の、母方の祖母だそうだ。『増鏡』には貞子お婆ちゃんの“九十の賀”に関わる記述があるそうだ。この人は、そのあと17年も生きている。

昔から“くそ爺婆”は、確実にいたわけだ。




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貪欲に、したたかに、歴史を生き抜いた老人たち
はじめに くそ爺婆はかっこいい!
1 正史に残る最高齢者は「くそじじい」だった 
2 「ルポライターばばあ」が歴史を作る 
3 爺婆は最高の「歴史の証人」だ 
4 凄まじきは老人の権勢欲 
5 八十一で政界デビュー!! 百歳過ぎても政界に君臨 
6 一休さんはエロじじいだった 
7 平安・鎌倉時代のアンチエイジングばばあ 
8 戦国時代に「老人科」を作った老医師がいた 
9 昔もいた「迷惑じじい」 
10 西鶴の見たくそばばあたち 
11 昔話のおじいさんとおばあさんは意外と「いい人」が少ない
12 「鬼婆」の正体
13 前近代の8050問題? 『浦島太郎』の真実 
14 昔の人は短命はウソ!



本当かな。そんなに生きたのか。ちょっと、平均寿命の移り変わりを調べてみた。

縄文時代 15歳
弥生時代~古墳 30歳手前
飛鳥~平安 30歳くらい
鎌倉 24歳
室町 15歳
安土桃山 30代
江戸~大正 40歳くらい
昭和 31歳
平成 83歳

これを見ると、100歳を越える者が政治の場に影響してくるのは、平成で十分な気がするんだけどな。本当に100歳を超える人が、そんなにも歴史の中に出てくるんだろうか。

決定的な歴史的な文献が紹介されている。大宝律令の『令』には、「百歳以上の者に五人の介護者を与えよ」とされているんだそうだ。律令が定められた段階で、百歳を令に規定しなければならない状況にあったってことだ。

「なおいい国に」大宝律令は701年。「なんとりっぱな」平城京遷都が710年だから、律令ができたのは、まだ飛鳥時代。飛鳥時代の平均寿命が30歳くらいの時に100歳越えが本当にいたのかな。

江戸時代、成人の平均寿命は、すでにかなり高かったんだそうだ。ずっと昭和まで平均寿命が低いのは、乳幼児の死亡率が異常に高かったんだそうだ。
20歳過ぎまで生き延びた人の平均寿命は60歳近く、60過ぎまで生きた人になると、男女とも75歳くらいまでは行くんだそうだ。

私は昭和35年生まれだが、たしかに、自分が子どもだった頃、60くらいまで仕事をして、仕事を辞めてまもなく死ぬおじさんたちが近所にいたな。背戸のお婆ちゃんは88歳まで生きた。その葬式の時に家がボヤになって、葬儀の列席者に火を消してもらったんで憶えている。

だけど、皇族だったり、摂関家だったりするわけではない人々にとって、人生を生き抜くのは大変な事だった。知恵を尽くさなければ、まともな暮らしなんかできるわけはない。

「むかしむかし、あるところにおじいさんと、おばあさんがいました」と昔話が始まる。なぜ、“おじいさん、おばあさん”が主人公なんだろう。しかも、いい“おじいさん、おばあさん”はかえって稀で、あまりいいとは思えない“おじいさん、おばあさん”が多い。いい“おじいさん、おばあさん”は、悪い“おじいさん、おばあさん”の対照として出てくるくらいのもの。

一寸法師の“おじいさん、おばあさん”はいつまで経っても小さいままの一寸法師を、“化物風情”と疎ましがり、家から追い出す。竹取物語の“おじいさん”は「竹から生まれた“変化の人”でも身体は女」と、自分たちに楽をさせろと結婚を促す。

何とか子どもを育て上げても、貧しい時代にあっては身体の利かなくなる年寄りは足手まとい。ともすれば子や孫に邪魔にされる爺婆が生き抜くには財産を作らねばならず、それを子や孫からさえ守り通す必要がある。なによりも知恵が必要。人を疑う猜疑心を持ち、いいことはできる限り独り占めし、自分と財産を守るためには嘘だってつく。

そうやって、一所懸命に生きてきた爺婆への共感が、「むかしむかし、あるところにおじいさんと、おばあさんがいました」と語られるようになったのか。よく分かった。

ただ、本の装丁と、題名は変えてもらいたい。


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ジャンル : 本・雑誌

『股関節の痛みとしびれが治る 最善の知恵とコツ』

一人の医師が書いた本ではない。

PART1は、石部基実クリニック院長・医学博士の石部基実さん。

PART2は、三日月鍼灸指圧院院長の坂井博和さん。

PART3は、さらさら堂院長の岡本羽加さん、実践女子大学名誉教授・農学博士の田島眞さん、薬剤師の早川明夫さん、医学博士の蓮沼誠さん、国際中医師・薬膳コンシェルジュ協会代表の杏仁美友さん。

PART4は、銀座医院整形外科医長の齋藤吉由さん、ゆうき指圧院長の大谷内輝夫さん、湘南スポーツ整体院院長の鶴田昇さん、皮膚体操考案者の宮田トオルさん、からだ快福クラブ北九州院長の林一郎さん、桜美林大学健康福祉学群特任教授の阿久根英昭さん、花谷接骨院院長の花谷貴之さん。

PART5は、多摩湖町鍼灸整骨院院長の中村是靖さん、桑楡堂薬局・中医師・北京中医薬大学特任海外専門家の邸紅梅さん、東京有明医療大学教授の川嶋朗さん、みらいクリニック院長・日本病巣疾患研究会副理事長の今井一彰さん。鍼灸師・アジアンハンドセラピー協会理事の松岡佳余子さん。

ああ、執筆に関わった人の名前を挙げるだけで、こんなに疲れてしまった。♬ ああ、このけだるさは、なんだ ♬ ずいぶん、よってたかって書いているもんだな。

それだけ、股関節の痛みに困っている人がたくさんいるってこと、同時に、その痛みの解消に関わっている人も多いってことだな。

じつは、私もそうだった。左足が、先天性股関節脱臼だった。

人に遅れて、ようやく歩き始めた頃、なんだか歩き方がおかしいことに伯父が気づいてくれて、それが発覚した。足から胸までのギブスで固められたそうだ。どのくらいの期間、ギブスをつけていたか知らないが、それが膝にあたっていたらしく。ギブスを外したとき、膝から真っ黒い血が噴き出したそうだ。母は、この子の足はもうダメかもしれないと思ったそうだ。

だけど、何とか治った。治ったけど、母は医者から言われたようだ。治るには治ったけど、・・・あんまりいい事は言われなかったらしい。それについては死ぬまで言わなかった。

歩けるし、走ることもできるようになった。スポーツもやった。下手な方じゃなかった。小学校は野球、中学はサッカー、高校からは山岳部。どれも母は、いい顔をしなかった。

人と違うのは、よく転ぶこと。膝小僧は傷だらけ。ケガもひどいのがあった。川に顔から落ちて、歯と唇を失いかけた。トラックに接触されて側溝に頭から突っ込んだ。これは出血だけですんだ。土手の斜面をずり落ちて、バラ線でふくらはぎをえぐった。

股関節のせいとは思っていなかったけど。



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「股関節痛は治らない」という常識を覆す自分で痛みから開放される方法を集大成
PART1 “股関節”の老化が寿命を縮める!
PART2 1日5分 自宅でできる痛みを消す3日間プログラム
PART3 股関節の痛みをとるこの食品、この食べ方
PART4 “股関節痛”を楽にする簡単動作
PART5 “股関節痛”に効くツボ療法、漢方薬

大学1年の時、南アルプス縦走で足が動かなくなったことがある。メンバーに迷惑を掛けることになり、先輩に一人で下山させられた。あの時は、痛みではなかった。ただ、足が前に出なかった。それを無理している間に、身体のあちこちが言うことを聞かなくなった。

その辺りから、時々、痛みを感じるようになった。本当に“時々”のことで、気にもしなかった。その頃から、10年、20年、30年、40年かけて、痛みはだんだん頻繁に起こるようになり、やがて常時になった。その度合いも強くなった。

もちろん医者に行った。最初は30歳を過ぎた辺り。変形性股関節症と診断された。「我慢できない?」って聞かれた記憶があるが、なんと答えたか憶えていない。それっきり医者に行かなくなったから、「我慢できる」と答えたんだろう。

40歳を過ぎたとき、また医者に行った。手術して股関節を人工物に変えても、10年後にまた手術するようだと言われ、また、それきり医者に行かなくなった。

50歳を超えて、また医者に行った。名医の呼び声高い方だった。レントゲンを見て、「そんなに痛いはずはない」と言われた。それきりになった。

55歳で、痛みをこらえられなくなった。今度は市民病院。レントゲンを見て、「よく我慢しましたね。できるだけ早く手術しましょう」と言われた。・・・泣きそうだった。

痛みを取る食べ物で痛みが取れるんなら、そうすればいい。痛みを和らげる体操で何とかなるんなら、そうすればいい。ツボ療法や漢方にお金をつぎ込むのはどんなもんだろう。霊感商法にも引っかからない方がいい。

仕事の都合で、すぐ手術というわけにいかなかった。56歳の10月下旬まで、ちょっと強めの痛み止めと、1日2回までの座薬で、何とかもたせた。

手術から4年と半年。今、私、週に2回は山を歩きに出かけている。

左股関節には、チタン合金の骨頭が入っている。10年後に交換する必要もない。そういうことなら、歳を取ってからより、早めに手術した方がいい。新しい骨頭に、身体のいろいろな組織がまとわりついて、骨頭が外れにくくなるらしい。担当医も、股関節の置換手術は、患者の満足度が高いものだと言っている。

痛みに耐えられなくなった頃、私はもう靴下も自分でははけなかった。ある日、仕事中、机に向かっていると、下の方から嫌なにおいが漂った。何だろうと、机の下をのぞき込んで気がついた。自分の足のにおいだった。お風呂に入っても、足を洗えなくなっていた。情けなくて、何が何でも手術してもらおうと思って医者に行った。

股関節の痛みに苦しんでいる頃、いろいろな本を読んだ。中でも一番いいと思った本を紹介して終わりにする。
この本です。


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『世界の5大神話入門』 中村圭志

高校の教員をやめて、もう2年が経つ。

教科は社会、社会は地歴と公民に分かれたんだけど、社会の時代に免許を取った教員は、地歴でも公民でも教えられる。学力の高い学校だと専門教科にこだわったりするんだけど、そうすると自分の担任するクラスの授業がなかったりする。生徒指導重視の学校だと、授業の中で生徒との人間関係を作ることも大事なので、地理でも、歴史でも、現代社会でも、何でもやった。

ただ、授業をやってて楽しいのは、やはり専門科目だね。私は生徒との関係は別で作るから、担任クラスの授業がなくても、他の事情が許せば専門科目である世界史をやらせてもらっていた。

世界史を嫌がる先生が少なくなかったので、だいたい世界史もできたかな。だいたい1人2科目はやることになるんだけど、2科目の内の1科目は世界史だった。

日本史でもそうだけど、世界史の授業はいろいろな神話から始めた。メソポタミアの神話、エジプトの神話、ペルシャの神話、ギリシャ神話。ペルシャの神話のところで一神教にも言及しておくかな。そういう神話の合間合間に教科書の内容を入れていく。ただ、ごく限定的なものばかり。あまり細かいことをやっても、すぐ忘れちゃうしね。

さらに、旧約聖書の物語からユダヤ教に触れ、アレクサンダーを登場させて、ヘレニズム世界を展開させる。そこからはインドの神話に触れる。バラモン教時代から仏教の成立、ガンダーラ美術あたりまで流して、日本にも触れておく。

そのあとはローマの神話。もちろん古代ローマを絡ませて、エルサレムにイエスを登場させる。キリスト教が成立して以降は、ローマの拡大と、そこでキリスト教がどのように生き残り、西ローマが滅亡しながらも、支配的宗教に成長していく様子を紹介する。時代は中世に入っていく。

歴史の教科書っていくのは、常に時間軸が優先されている。大変馬鹿馬鹿しい話で、教科書会社の方には常々要望していたんだけど、それじゃあ歴史を勉強したことにならない。

私の授業は、メソポタミアの神話から始まって、最後の中世の入り口くらいのところまで話をすると、おそらく2学期も後半を迎える時期にさしかかる。何かしら関連があれば、どの時代にでも飛ぶからだ。

特に、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教と連なる一神教に関しては、その思想や精神性は、とてつもなく現代世界に大きな影響を与えている。

だいたい、神話について話している間は、寝る奴はいない。目をキラキラさせて聞いている。教科書の内容になると、なかなかそうはいかない。それでも少しは持つ。「鉄は熱いうちにうて」・・・時代を飛ばない手はない。



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神話的思考は現代でも生きている。ときには現実の政治にも姿を現わす
第1章 日本神話
第2章 ギリシャ神話
第3章 インド神話
第4章 中東神話
第5章 北欧神話
第6章 その他の神話
第7章 神話とは何か?


かつては、自分の興味もあるけど、授業で生徒に話をすることも前提として、いろいろな地域の神話に触れていた。

今はそうじゃない。純粋に自分の興味。神話って面白い。

なかでも、インド・ヨーロッパ語族が面白い。

もともとは黒海北岸からコーカサス山脈にかけての地域に住んでいたらしい。それが紀元前2000年頃から、おもに南下する形で移動を開始する。

小アジアに進出したヒッタイト。エーゲ海に南下したギリシャ人。カイバル峠を越えてインドに侵入したアーリア人。その一部はペルシャに国を作りイラン人となった。地中海世界を支配したローマ帝国のラテン人、アルプス以北でケルト人、4世紀に大移動を展開したゲルマン人やスラヴ人。

これがみーんな、インド・ヨーロッパ語族。英語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語、ヒンディー語などは、みーんなインド・ヨーロッパ語族系の言語。この語族に属する言語を公用語としている国は、100を超えるという。

そして、黒海北岸からコーカサス山脈にかけての地域に住んでいた頃、当時彼らが使っていた言葉はインド・ヨーロッパ祖語と呼ばれているが、その言葉でディエーウスと言う神を崇めていた。天であるとか、光であるとかの意味があるらしい。

彼らは、その神への信仰を失わずに各地に移動して言った。その間に、言葉は次第に変化していき、インド・ヨーロッパ語族系のさまざまな言葉へと変化していった。

ラテン語では神をデウスという。日本のキリスト教を伝えた宣教師たちは、日本人に神をデウスと教えている。ギリシャ神話では最高神をゼウスと呼んだ。そう言えば、ゼウスは雷霆神だ。黒海北岸からコーカサス山脈にかけての地域に住んでいた頃、彼らが崇めたディエーウスは、天とか、光という意味だったようだが。それはおそらく、雷霆だろう。

インドのサンスクリット語にも、テーヴァという言葉がある。意味は、神だそうだ。

北欧神話に、チュルという神がいるという。ゼウス、ユピテルと同じ語源とある。ユピテルは、もとはデュウピテルで、デュウの部分だけでゼウスと同意になる。それにしても、もとのディエーウスがどうすればチュルに変わるのか。チュルと言う神を調べてみた。

北欧神話と言えばオーディンとトールくらいしか知らない。チュルというのは、オーディンの子か。かっこいい神だったらしい。軍神か。

ゲルマン祖語ではティワズ、ディワズがドイツ語のテュールに変化したようだ。テュールは、かつては神をあらわす一般名詞でもあったようだ。そういうことになると、ラテン語のデウス、サンスクリット語のテーヴァと同じと言うことになる。
このテュールがチュルになる。

インド・ヨーロッパ語族の影響の大きさにびっくりだ。

先日、日本神話とギリシャ神話の類似性について書いた。日本神話の中の雷霆は、最高神という扱いこそ受けなかった。それでも“神鳴り”と表わすこともあるように、雷は神のなせるわざと考えられていた。

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大築山から新柵山へ

大築山は、埼玉県の越生町とときがわ町の境界にある。山頂部には、かつて城が築かれていた。ときがわ町が設置した説明板よれば、築城したのは北条方につく松山城主上田朝直で、その理由は北方5kmほどの所にある天台宗慈光寺を攻略するためだという。

北条氏は、室町幕府に連なる旧勢力である鎌倉公方や関東管領を倒すことにより、関東に平定しようとしていた。その旧勢力に支えられて繁栄し、自身も多くの僧兵を要していた慈光寺を、北条方が倒そうとしたというのはつじつまが合う。

ただ、そこから5キロの山中、越生町、ときがわ町双方の、一番近い集落でも歩いて30分はかかる場所。その山頂に、これだけの縄張りが必要となると、相手方もかなりの力を持った勢力でなければならない。
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たとえば慈光寺が、世俗勢力と結んでここを攻めるなんてことも想定されたんだろうか。

慈光寺は、都幾山慈光寺という。都幾山の山頂から東へ300mほどのところにある。大築山との間には新柵山という山があり、山頂からは、その新柵山の右手にポコッと盛り上がる都幾山山頂が見える。
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柵は城柵のことであり、軍事拠点を意味する。大築城を下りてときがわ町椚平の集落から新柵山に至るのは、ゆっくり歩いて1時間20分ほどの1行程。新柵山を北東に下りれば、下りたところが慈光寺への登り口。

しかも、慈光寺の北側を見ると、小川町腰越にある、同じ上田氏傘下の腰越城跡と、挟み撃ちにできる形になる。

そう思うと、“慈光寺攻略のため”という大築城築城理由も、捨てがたい気がする。そんなことを考えつつ、大築山から新柵山を経て慈光寺登り口に至る道を歩いてみた。

ときがわ町トレッキングコース駐車場に車を置かせてもらって、2キロ少しロードを歩く。途中にある萩日吉神社は蘇我稲目創建と言われるそうで、入り口の鳥居脇にそびえる児持ち杉からして風格を感じさせられる。
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7時前だというのに、氏子の方が社務所を開けに来ていた。お話を伺うと、三年に一度の流鏑馬も、氏子が仕切らなきゃいけないので大変だと言っていた。だけどやらないと、県の指定を受けられないんだって。

ようやく山道に入り、しばらくすると広見越という分岐に至る。三面の馬頭観音が立っていて憤怒の表情が印象的。疫病封じだったのかもしれない。
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小築山を経て大築山への最後の登りにかかる。ここのところ、いくつかの城跡をめぐってきた。その経験を踏まえ、ここを城跡と捉えて山頂をめざすと、縄張りされた痕跡が色濃く残っていることが感じ取れる。

山頂を南側に下り、鞍部の猿岩峠から椚平に向かう。椚平は、新柵山が南西に向けて緩やかに高度を下げていく、その南東側の斜面にある集落で、猿岩峠から氷川まで下り、そこから登り返すことになる。

椚平の集落を歩き、段々畑で農作業するおじさんに挨拶する。目を右に転ずると、満開の桜が目に飛び込んでくる。おじさんに聞くと、河津桜だという。椚平にはこれがある。なにかしら、花が咲いているのだ。
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登り詰めたところが越沢稲荷の大杉で、猫バスのバス停があり、昼ごはんにする。この杉も大きいが、萩日吉神社の児持ち杉の方が太いんだそうだ。
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新柵山は船底のような形をしている。一般登山道は、途中から東側に下りるが、今日は船底の、竜骨の部分、尾根の先端まで下りてみた。

帰りに、建具会館により、釣り券を買った。

この日歩いたのは、以下のようなコース。

ちず

テーマ : 山登り
ジャンル : 趣味・実用

共感力『スマホを捨てたい子どもたち』 山極寿一

人間の女は、どんどん子どもを産む必要があったのか。

生後1年で乳離れする人間の赤ちゃんは、他の霊長類に比べても、授乳期間が短いんだそうだ。ゴリラの乳離れは、なんと4年だって。チンパンジー5年?オランウータン7年?

いよいよ離乳するタイミングは、すでに永久歯が生えて、大人と同じものを自立して食べられるようになってなんだって。人間の子どもも、永久歯が生えるようになるのは、小学校に上がる頃だよね。だったら、それまでおっぱい飲んでてもおかしくないわけか。

それが都合が悪いから、1年で乳離れするようになった。何が都合悪かったのか。

それもやはり、熱帯雨林からサバンナに出たことに関わってくると言う。肉食獣は、捕まえやすい子どもを狙うんだな。“ダーウィンが来た”とかで、肉食獣の狩りの様子を見てもそうだ。インパラの子どもが狙われてた。

サバンナに出てみたら、肉食獣が人間の子どもを狙って襲うようになったんだ。子どもがどんどんやられるから、どんどん産み増やす必要があったわけだな。

肉食獣に狙われやすい動物は、多産によってそれを補うんだそうだ。人間は一度にたくさん生むという性質を備えていないので、出産期間を短くするしかない。お母さんはお乳が出ると排卵が抑制されちゃうので、次の子どもを早く産む必要の生じた人間のお母さんは、離乳を早めることによって乳の出を止め、排卵を促したんだ。

だから、可能かどうかと言えば、人間のお母さんは、毎年子どもを産むこともできるわけだ。10人以上産み育てることも、不可能ではない。私の祖母は10人産んでいる。3人は子どもの間に亡くなったらしい。昭和前半の話だ。そんなに前のことじゃない。捕食されなくても、子どもが病気で死ぬのは珍しいことじゃなかったんだろうな。・・・戦争の時代でもあったしね。

実は私、兄と弟が同じ学年になっちゃうので、誕生日をずらした友人がいた。友人は弟の方。3月最後の生まれなのに、4月生まれになってるの。私は3月下旬の生まれだから、彼とはほぼ1年の差があった。その差を逆転できたのは、第二成長期に入ってからだな。

大人になると200キロにもなるゴリラが、生まれるときは1.6キロくらいしかないんだそうだ。人間は3キロくらい。人間の方が大きく生まれるんだ。だけど、そこからの成長が違う。ゴリラはどんどん大きくなって、5歳にもなれば50キロを超えるそうだ。人間だと、5歳児の平均体重は17キロ。ずいぶん差をつけられる。



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京大総長が語る、野生に学ぶ「未知の時代」の生き方、「ヒトの未来」
第1章 スマホだけでつながるという不安
第2章 ぼくはこうしてゴリラになった
第3章 言葉は人間に何をもたらしたのか
第4章 人間らしさって何?
第5章 生物としての自覚を取り戻せ
第6章 未来の社会の生き方


人間の子どもは、身体の成長が遅い。

鹿なんて、生まれてすぐに4本足で立ち上がって、母鹿の乳に吸い付いていくって言うのにね。これは、人間は身体の成長を後回しにして、脳の成長を優先しているからなんだって。

人間は直立二足歩行をしたことによって、骨盤の形が変化し産道の大きさが制限されてしまった。そのため、胎児の状態で脳を大きくしてから生むことができない。だから、生まれてから急激に脳を大きくしなきゃいけなくなった。・・・身体の成長を後回しにしてまで。

成人でも摂取エネルギーの20%が脳に供給されているんだそうだ。赤ちゃんの場合はなんと、45~80%のエネルギーが脳に送られる。すごいな。身体の成長を犠牲にして、脳を発達させているのか。

頭でっかちで、身体の成長が遅い子どもが1歳くらいになると、母親は次の出産のためにその子から離れてしまう。まだ、その子は自力で生きていける状態にはない。だから、おばあちゃんやおじいちゃん、兄姉がいれば兄姉が、あるいはおばさんやおじさんが、みんなで子どもを育てるわけだな。

赤ん坊が泣いたら、みんな放っておけなくて、赤ん坊のところに行って抱っこして、あやしてあげる。自分の時間を犠牲にして、赤ん坊のために奉仕する。

そういう行為を通して、人間は共感力を高めてきたんだな。

でも、今、そういう人間同士の付き合いって、ずいぶん薄くなってしまっている。親類縁者や地域との付き合いも、父母の世代とは比べものにならない。それでも私の世代までは保たれているが、子どもの世代は、かなり限定されたものになってくるはず。

各段階の成長過程で、世間との付き合い方の作法の難しさに、いつも絶望的に悩んでいた。大人になってからだってそうだ。一度、父に聞いたことがある。「いつ頃、人付き合いに自信が持てた?」って。

そしたら、「自分の父親の葬式を出した時だ」と言っていた。これはびっくり。私が22歳の時。父はすでに50代。あの世故に長けた父にして、悩みながら世の中を渡ってきたのか。だけどその分、共感力の高い人だった。

新しい男の思いをつなぎ止めるために、母親が子どもを虐待をしたり、男による虐待を放置したりする事件が起きる。男の行為は思慮のかけらもない生物学的なものだが、母親の行為は思慮深いが生物的母性のかけらもないものだ。

面倒くさい思いをしながら、恥をかきながら、世間との付き合い方を学んでいく道を、人間は多くの犠牲の上に築き上げてきたんだろうに。





テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

2021年2月 『スプートニク』に登場する北方領土

2021年 《スプートニク》に登場する北方領土


2月2日 ロイター
ロシア検察、ナワリヌイ氏実刑を要請へ 米制裁にけん制も
https://jp.reuters.com/article/russia-politics-navalny-idJPKBN2A13EC
ロシアの連邦検察当局は、勾留中の反体制派指導者ナワリヌイ氏について、2日に予定される裁判で最高3年半の実刑に切り替えるよう求める考えを示した。
2月3日 ロイター
ロシア反体制派ナワリヌイ氏に実刑、欧米諸国は即時釈放要求
https://jp.reuters.com/article/russia-politics-navalny-idJPKBN2A22N4
モスクワの裁判所は2日、ロシアの反体制派指導者ナワリヌイ氏に対し、懲役3年6月の実刑判決を下した。この決定を受け、欧米諸国からは同氏の即時釈放を求める声が上がり、モスクワでは支持者が抗議行動を再開した。
2月5日
リトアニアの修正主義への同調は、露日関係を刺激しうる=露外務省
https://jp.sputniknews.com/politics/202102058129906/
露外務省のマリヤ・ザハロワ報道官は4日のブリーフィングで、リトアニアの歴史修正主義に日本が同調するならば、今後の露日関係に悪影響を及ぼす可能性があると発言した。
2月5日 CNN
ナバリヌイ氏の毒殺未遂で治療担当のロシア人医師が急死
https://www.cnn.co.jp/world/35166109.html
ロシアの反政権活動家アレクセイ・ナバリヌイ氏が昨年8月に毒を盛られたとされる事件で、直後にナバリヌイ氏の治療にあたったロシアの病院の医師が急死した。55歳だった。病院が4日に明らかにした。
2月7日
菅氏、ロシアとの平和条約交渉を続けていく 「北方領土の日」
https://jp.sputniknews.com/politics/202102078134195/
日本は、2018年のシンガポールでの(露日)首脳会談に基づいて、ロシアとの平和条約の交渉を続けていく見通し。日本の菅義偉首相は7日、「北方領土返還要求全国大会」にビデオメッセージを寄せ、これについて述べた。
2月7日
北方領土の日 在日ロシア大使館前の抗議活動
https://jp.sputniknews.com/japan/202102078134662/
いわゆる「北方領土の日」の今日2月7日、日本の右翼団体が東京のロシア大使館の前で抗議活動を行っている。スプートニク特派員が現地から伝えた。
2月8日
横須賀に米国の最新鋭駆逐艦が配備 地域の防衛能力を強化するものになるのか、緊張を高めるものになるのか?
https://jp.sputniknews.com/world/202102088135948/
米海軍のミサイル駆逐艦ラファエル・ペラルタが横須賀基地に配備された。米海軍第7艦隊司令部の発表では、米海軍が保有する最新でもっとも有能な駆逐艦であると強調されている。
2月12日 ロイター
ロシア、EUが経済制裁発動なら関係断絶の用意=外相
https://jp.reuters.com/article/russia-politics-navalny-eu-idJPKBN2AC0VO
ロシアのラブロフ外相は、欧州連合(EU)が経済制裁を科してくればEUとの関係を断ち切る用意があると述べた。ロシア外務省が12日、インタビューでの発言の抜粋をウェブサイトに掲載した。
2月15日
ロシア憲法改正の影響は 加藤官房長官「日本はロシアとの平和条約交渉を引き続き粘り強く行う」
https://jp.sputniknews.com/politics/202102158154692/
日本の加藤勝信官房長官は15日、日本政府はロシアとの平和条約交渉を継続していく姿勢を明らかにした。ロシアは憲法の改正で領土割譲禁止を明記しているが、加藤官房長官は記者会見であらためて「引き続き粘り強く取り組む」と強調した。
2月16日 大紀元
中国とロシア 常套句「蜜月」実際は付かず離れず
https://www.epochtimes.jp/p/2021/02/68604.html
「露中蜜月」という常套句で付かず離れずの関係を続けてきた中国とロシアは、米国の新政権発足に伴い、今回もまた「新時代に向けて両国の行動調整を強化し、関係を包括的な戦略的パートナーシップへ格上げする」と公言した。しかし、アナリスト等の見解によると、中露関係は引き続き国内の圧力と異なる利害が足枷となり、こうした宣言はほとんど体裁に過ぎない。
2月23日 ロイター
EU、プーチン氏側近4人の制裁で合意 来月正式決定
https://jp.reuters.com/article/russia-politics-navalny-eu-idJPKBN2AM2BE
欧州連合(EU)外相は22日、ロシアのプーチン大統領の側近4人に制裁を発動することで合意した。ロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏に実刑判決が下されたことに対する象徴的な対応となる。


反プーチンデモが激しく行なわれているようだけど、まだまだプーチンを慌てさせるような状況にはなってないようだ。それにしても、ロイターの報告では、首都モスクワで4万人って言っていた。すごいと思うのは、マイナス50度の極寒であることだ。しかも、刑事告発や身柄拘束の対象になると警告されて、実際に数千人が拘束されている。

プーチン政権を安定させていたのは経済で、彼が大統領になった当時、原油価格が高騰したり、新しい油田が見つかったりしていたそうだ。ところが最近は、それが不調になってしまった。しかも、ロシアが確認している石油埋蔵量のうち、採集して採算が合うのは36%なんだそうだ。ほぼ資源モノカルチャー状態のロシア経済、あとは兵器産業くらいしかないんだから、これは結構大変な状態。

クリミア問題以降の制裁で、国民生活がかなり苦しくなっている。そこに来て、ナワリヌイ氏の事件だ。じゃなきゃマイナス50度の極寒に4万人の抗議者は集まらない。

そう言えば、毒を盛られたときは、初期治療が大変重要なんだそうだ。ナワリヌイ氏は、オムスク緊急病院に担ぎ込まれて治療を受けたが、治療の責任者にあたったのがセルゲイ・マキシミーシン医師。マキシミーシン医師の当初の治療が適切であったということなんだろう。そのせいだろうか。マキシミーシン医師が亡くなったそうだ。突然の死だったそうだ。




テーマ : 領土・領海・・経済水域
ジャンル : 政治・経済

鎌北湖周辺の山道をぶらぶらと

毛呂山総合公園の駐車場に車を置かせてもらって、鎌北湖の南北に連なる尾根道を歩いてきた。

まず、鎌北湖の南側の道。総合公園から宿谷滝方面にほんの少し歩くと、右手、直径15cmくらいの木に黄色いテープが巻かれている。そこが登山口。

そこから入っていくと、びっくり。以前はもっと薄くて、ところどころ荒れた感じの道だったんだけど、ある程度まとまった整備が入ったようで、歩きやすいいい道になっていた。間違って入っていってしまいそうな場所を枯れ木で塞ぐ工夫が、何カ所か施されていた。

山道そのものも、なんだか明るい気がした。途中までゴルフ場に沿った道だけど、結構気持ちよく歩けた。
IMG_7877.jpg (名もないピークに四等三角点)

IMG_7878.jpg (やぶ椿が咲いている。以前、山の中であったおじさんは、山に日が入らないとやぶ椿は咲かないと言っていた。ここは日が入っているんだな)

 鎌北湖の東岸上からは、保線の道をあるく。それにしても保線の道を歩くと、保線という仕事の大変さを感じさせられる。2019年の台風15号で、千葉県では大規模かつ長期間、停電が続いた地域があったが、山の中を駆けずり回って送電線をつなげたんだろうな。IMG_7880.jpg (今日は、景色を見られる場所は少ない。貴重な場所の一つ。蟹穴山展望スポットが見えている。中央の鉄塔あたりから、右手に登っていく)

北向地蔵への分岐から鎌北湖の西岸に下りていくのだが、その分岐の上、東稲荷山の東側の斜面の杉の木が伐採されていた。登って景色を見てみようかと思ったが、大変そうなのでやめた。あれは、登っておくべきだった。あとで後悔した。
IMG_7881.jpg (東稲荷山の鉄塔下が伐採されていた)

IMG_7883.jpg (鎌北湖西側の咲いていた)

鎌北地区をから、鎌北湖の北側の尾根道に入る。ここも保線の道。少し前に、向こうからこっちに歩いたところ。ひたすら静かな山道だった。
IMG_7884.jpg (さっき見た鉄塔の、一個右上の鉄塔から蟹穴山の展望スポットが近い)

この日歩いたのは、以下のようなコース。
地図



テーマ : 山登り
ジャンル : 趣味・実用

『今が分かる 時代が分かる 2021年度版 世界地図』

なぜか、還暦を過ぎた夫婦二人で暮らす家の居間に、世界地図と首都圏広域鉄道路線図が貼ってある。

日本地図もあったのだが、こちらはエアコンの風が当たる場所にあったためにボロボロになって、撤去された。いずれも、子どもたちが小さい時分に貼ったものだが、二人の子どもが家を出て、もうずいぶん経つのに、今でも二つは、そのまま貼ってある。だいたい、こういうのを貼ったのは私で、オリンピックやらニュースやらでいろいろな国名や地名が出るたびに、地図で確認してた。首都圏広域なら、鉄道での行き方までたどったりもした。

今じゃ、パソコンひとつあればことが足りるので、いらないと言えばいらない。だけど、路線図はともかく、世界地図はあった方がいいな。どこかの国の場所を確認する時に、顔を左に向けるだけで見られるし、なにしろ精神安定剤としての役割も大きい。

日本が世界の中心にあって、目立つように赤く塗られていると、なんだかホッとするんだよね。

だいたい、地図がもともと好きなんだ。山岳部だった影響かな。自分がいる場所から、道がつながって、違う場所に行ける。そんなことだけで、なんだか嬉しくなれる。鉄道の好きな人が多いけど、結局そういうことなんじゃないだろうか。

そして、道は、さらに先へ続く。どこまでも、どこまでも、すごく遠いところへだって行くことができる。地図を見ていてそんな思いに駆られたら、もう大変。時間が経つのを忘れてしまう。

高校で社会科の教員をしていたので、地図帳はいくらでも手に入った。本来、地図帳というのは安いものじゃない。だけど、教科書会社が見本として献本していったり、退学する生徒が置いていったりするので、社会科室の書棚には、常時、最新の地図帳が何冊か並んでた。

そこに授業で使う資料を探しに行って、ついつい地図帳を手にしようもんなら、もうダメ。教材研究の貴重な時間を、地図帳に持って行かれてしまう。

2万5000図で山の計画を立てるときも、本来の計画からそれて、稜線伝いにどんどん気持ちが逸っちゃうんだよね。そんな方まで行ったら、その日のうちに帰れないっていうのに。

でも今は、仕事を辞めた隠居の身だから、地図に時間を持って行かれちゃうのも、もう悪いことでもない。


『今が分かる 時代が分かる 2021年度版 世界地図』

成美堂出版  ¥ 1,760

今年も世界は伝えるべきニュースが盛りだくさん。最新の情報地図最新版!
感染症と人間
トピックス
国際政治
産業経済
社会
資源・エネルギー
環境・自然
文化・スポーツ
最新データ集

《今が分かる 時代が分かる》そんなうたい文句に惹かれて購入した。

前からご紹介のところだけど、今がどういう時代なのか、そういうことを考えるとき、渡部昇一さんや、長谷川慶太郎さんの意見や分析を、よく参考にさせてもらっていた。

そんなお二人も、お亡くなりになってしまった。渡部昇一さんは平成29年に、長谷川慶太郎さんは令和元年に亡くなった。

そして今、世の中が急に動き始めているように感じる。流れが速まったように感じるのは、なぜかお二人が亡くなったあとのように思えるのはなぜだろう。二人の意見を聞きたいという思いが強すぎるんだろうか。

トランプ大統領の登場であるとか、ブレグジットであるとかという辺りは、自分でも捉えていた。グローバル化とそれに取り残された人たちの虚無感、あるいはブルドーザーのように世界を更地化されて、自分の寄って立つところを失ってしまったかのような不安感。

そこから声を上げた人たちがいたわけだが、それでもグローバル化は止められない。それも理解できる。さて、その先だ。今がまさにその時のように感じるのだが、渡部さんも長谷川さんもいないんだよな。

だから、一生懸命、《今》や《時代》を探している。

そんなわけで、中身を良く確認もしないで買ってしまった。ああ、いやいや、こんな言い方をすると、後悔しているかのように取られてしまう。そういう訳ではない。

この本は、《世界地図帳》だった。そう、《地図帳》。実際に、今の世界情勢を理解するための「国際政治」「産業経済」「社会」「資源・エネルギー」「環境・自然」「文化・スポーツ」その他に関わる、かなり細かいところまでの統計資料が掲載されている。

通常の地図帳であれば、ページの前半に、各地域ごとに、各種の地図が色つきで掲載されていて、後半にちょっと紙質を落して、単色の統計資料が掲載されている。

この本の場合、まず順番が違う。統計資料が前、地図が後ろ。それから、地図もきれいだけど、統計資料も同様に色つきで、きれいにまとめられている。

成美堂出版というところは、年に1度、これを改訂して“当年度版”として出版しているようだ。変化の早い昨今、毎年の違いを比べてみることに意味があるかもしれないが、とりあえず、一冊、こたつに座ったまま手の届く棚に並べて置くことにした。

その棚には、他に、地図帳が2冊ある。二宮書店のものと、帝国書院のものだ。



テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

『中野京子の西洋奇譚』 中野京子

イエスが十字架を背負わされてエルサレムの町を歩かされていた時、疲れ果てて靴屋の壁にもたれかかろうとして拒まれた。イエスは、そのユダヤ人に言った。「自分は死して安らぐが、お前は永遠に彷徨い続けなければならない」

このようにして、彼は“さまよえるユダヤ人”になった。

喜望峰の沖合で、オランダの帆船が嵐に遭遇した。思うように舵を切ることができず業を煮やした船長が、南十字星の十字に向けてピストルを発射した。神を罵り、悪魔に助けを求めたのだ。そのために船長は呪いを受け、死ぬことも許されず、未来永劫、幽霊船と共に海を漂泊しなければならなくなった。

さまよえるオランダ人船長は、7年に1度だけ陸に上がることを許される。そこで真実の愛を捧げてくれる乙女に出会えれば、呪いは説かれ、救済され、死を許される。

日本の場合、無念を残して亡くなったものは怨霊と化し、自分を死へと陥れたものに祟った。人々は恐れおののき、その霊を慰め、崇めて、祀った。怨霊の怒りを静めたとき、御霊はその力を世を守護する神に変わる。

だけど、西洋の場合、どうやら、祟るのは最初から神らしい。そうなると、その祟りはかなり質が悪い。

あの《エクソシスト》という映画は1973年か。13歳の時だ。本当に怖かったな~。それに続いて、《オーメン》なんていう悪魔ものの映画が続いた。

大学の時、同じサークルに、6月6日生まれの友人がいた。オーメンの主人公悪魔のデミアンは、頭に6・6・6のアザを持っていた。友人は4年間、オーメンと呼ばれていた。

あの映画の3年後のドイツで、20代の娘に悪魔が憑いたと信じた両親が、エクソシストに悪魔払いを依頼した。エクソシストは娘にルシファーが憑依していると、10ヶ月にわたる過酷な儀式を行なった。その結果、娘は栄養失調で死んだ。

世界中がこの出来事に震撼し、以後、悪魔払いに対する規制が厳しくなった。

消滅したかに思われたエクソシストだったが、2005年にベネディクト16世が教皇になると、彼は悪魔払いの儀式を支持し、以来、エクソシストの需要が急増しているという。教皇はフランシスコ1世に代わったが、今でも需要は増え続け、エクソシストの数が足りなくなって困っているという。

なにしろ、イエスが悪魔払いをしている。



中央公論新社  ¥ 1,870

事件や伝承に隠された、最も恐ろしい真実。中野京子が贈る、21の「怖い話」
第一話 ハーメルンの笛吹き男 第二話 マンドラゴラ
第三話 ジェヴォーダンの獣  第四話 幽霊城
第五話 さまよえるオランダ人 第六話 
ドッペルゲンガー
第七話 ゴーレム       第八話 ブロッケン山の魔女集会
第九話 蛙の雨        第十話 ドラキュラ
第十一話 犬の自殺      第十二話 ホワイトハウスの幽霊
第十三話 エクソシスト    第十四話 貴種流離譚
第十五話 デンマークの白婦人 第十六話 大海難事故
第十七話 コティングリー事件 第十八話 十字路
第十九話 斬られた首     第二十話 ファウスト伝説 
第二十一話 ディアトロフ事件



イエスが弟子と共にガダラの地に到着すると、墓場に住んでいた2人の男が近づいてきた。2人は汚れた悪霊に取り憑かれており、町の人は誰も近づけないひどい有様だった。しかし、イエスに面と向かうと、憑依していた霊は怯えだし、こう頼んだ。「人間の身体から出されて底知れぬ場に追放されるより、近くの豚の群れに取り憑かせて欲しい」と。

イエスは言った。「行け!」

すると、それまでおとなしくしていた豚(ユダヤ人にとっては不浄の家畜)が突然パニックに陥って暴れ出し、狂乱して走り出した。その数、2000頭の豚が、高い崖からはるか下の湖に飛び込み、ことごとく溺れ死んだ。

エクソシストは、まさに神の行為。

実際に、そういうことがあったのかと思わされるのが、ディカプリオが主役を演じた映画の“鉄仮面”。その男1703年にがバスティーユ牢獄で息を引き取ると、所持品はじめ、彼に関連するすべてのものが焼却され、彼の生きた証しはすべて消されてしまった。にもかかわらず、この男への関心は、今に至るも消えていない。

なにしろルイ14世自らの指示で、男は34年の長きにわたって幽閉されたのだ。なぜか監獄長からも丁重に扱われ、衣食の贅沢を許され、楽器まで与えられ、定期的に医師の診断も受けていた。ただし、人前では仮面、あるいはベールを強制され、外したら即死刑と厳命されていた。

常識を越えて敬意を払わなければならない存在であり、絶対にその顔を見せてはならない人物だったことになる。

ルイ14世の母アンヌ・ドートリッシュは、ハプスブルク家からブルボン家に嫁いだ。後の、マリー・アントワネットと同じだな。次の王を生むことは国民の大きな期待であり、ルイ13世とドートリッシュの寝室は、大きな関心事だったはず。

だけど、数回妊娠したものの、流産し、もともと女嫌いのルイ13世は、その後、妃を顧みなくなったそうだ。そんなドートリッシュの頼りは宰相のマザランで、二人の関係は以前から公然たる秘密だった。

彼と同じ顔をした、双子、もしくは年の近い兄弟がいたとしたら・・・。これは昔からささやかれ続けた仮説の一つで、映画の《鉄仮面》も、その仮説を前提としたものだったそうだ。

太陽王と呼ばれるルイ14世だけに、光が強すぎる分だけ、闇も深い。

西洋が世界で光り輝くのは、大航海時代を迎えてだいぶ時間が経ってからのこと。世界の富をかき集め、それを原資として発展の道をたどり始める。

産業革命がイギリスに始まり、その波が西ヨーロッパに広がり、西洋の世界進出が始まる。その後のヨーロッパが、私たちの印象には強いわけだ。しかし、それ以前の、輝きを放ち始める前の西洋にこそ、今の西洋の精神を支える奥深さがあるように感じる。

それに比べて、中世を持たないアメリカは軽い。


テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

??『百田尚樹の日本国憲法』 百田尚樹

アメリカ大統領のバイデンは、菅首相との初の電話会談で、尖閣は「安保条約5条の適用対象」と明言してくれたそうだ。

その安全保障条約の第5条というのを確認しておく。以下のような条文。

「各締約国は、日本国の施政の下にある領域におけるいずれか一方に対する武力攻撃が、自国の平和及び安全を危うくするものであることを認め、自国の憲法上の規定及び手続きに従って共通の危険に対処するように行動することを宣言する」

「尖閣は日本国の施政の下にある領域である」とバイデンは言ったわけだ。「尖閣に対する“中国”攻撃は、日本だけでなくアメリカにとっても自国の平和及び安全を危うくするものであると認め、日本と共にアメリカも、“中国”を共通の敵として行動する」と言うことだな。

アメリカが追っ払ってくれると言っているわけではない。

アメリカの大統領が替わるたびに、日本は同じ事を確認している。でも、国際関係をめぐるさまざまな事情って言うのは、めまぐるしく変わるもの。

アメリカと“中国”の力関係に変化が生じれば、そのうち、「尖閣の領有権に関しては、当事国同士で、平和的に話し合うべき」なんていうアメリカ大統領も登場するかもしれない。

それにもともと、アメリカ人というのは、日本が嫌いで、“中国”が好き。クリントン大統領にはチャイナマネーが付いていた。ヒラリーが大統領になったら、そんなくらいのことは言っていたかもしれない。

だから、アメリカ大統領が尖閣に関してどのように考えるかではなく、“中国”の尖閣侵攻に日本がどう対処するかを考えるべきであるはず。

日本の政治は、恥ずかしい。



祥伝社  ¥ 968

わかりやすくて、爆笑するほど面白くて、震えがくるほど怖い憲法本
はじめに 日本を守るために
第一章  日本国憲法はおかしい
第二章  第九条に殺される
第三章  この国はどうやって守られてきたか
第四章  日本における「天皇」の存在
第五章  憲法誕生時にしかけられた罠
終 章  今こそ憲法改正を!
特別付録 え、こんなのも!? 各国憲法の前文


鶴瓶さんは、「僕らの世代が戦争に行くことはないでしょうけど、僕の孫の世代が戦争へ行かされるなんて道理に合わない。日本は絶対憲法9条をなくしちゃいかんと思います」と言ったそうだ。

タレントの坂上忍さんは、「いまの世界情勢など見てると、(安保関連法は)必要なのかなって気にもなりがちなんだけど、日本も一時、戦争があったときに『お前ら金だけ出して何もやんないのか』って叩かれたときもあったし、でも、逆に言ったらいまだからこそ、武器持たないで憲法9条持ってりゃいいんじゃないの? だって、被爆国なんだから。被爆国にしかできないことあるわけで、いまだからこそ、武器持たない日本でいてほしいなっていうのが強い想いですかね。どちらかと言うと」と言ったそうだ。

安保法制の反対デモを「平和ボケ」とくさす松本人志に対し、ゲストの中居正広さんは、「でもね、やっぱり松本さん、この70年間やっぱり、日本人って戦地で死んでいないんですよ。これやっぱり、すごいことだと思うんですよ」と言ったそうだ。

女優の大竹しのぶさんは、「唯一の被爆国として、ノーベル平和賞の候補にもなった『憲法9条』をこんなに簡単にないがしろにしていいものなのかということも、誰もが思うことだと思う」と言ったそうだ。

俳優の渡辺謙さんは、「一人も兵士が戦死しないで70年を過ごしてきたこの国。どんな経緯で出来た憲法であれ僕は世界に誇れると思う、戦争はしないんだと!複雑で利害が異なる隣国とも、ポケットに忍ばせた拳や石ころよりも最大の抑止力は友人であることだと思う。その為に僕は世界に友人を増やしたい。絵空事と笑われても」とツイッターでつぶやいて話題になったそうだ。

俳優の菅原文太さんは、「やはり憲法9条は死守していかなければならない。広島や長崎に原子爆弾が落ちたのも、普天間の問題がくすぶっているのも、そもそも戦争がなければなかったことですからね」と言ったそうだ。

タレントの愛川欽也さんは、「憲法を素直に読んでごらんなさいよ。これ、誰がこさえたか、最初が英文だったとか、そんなことはどうでもいいんだ。立派なもんだよ。『戦争放棄』、つまり武力でもってよその国と争うことはしないなんて言っちゃう憲法なんてね、ちょっと嬉しくない?」と言ったそうだ。

女優の渡辺えりさんは、「憲法9条について、『単なる理想にすぎない』って改憲論者は言うけれど、そんなことはない。9条の精神が、世界規模に広がっていけばいいと思う」とか、「私の演劇は反戦色は濃くありません。演劇は娯楽だと思ってますから、辛気くさいのは嫌いなんです。でも、ピカソだって『ゲルニカ』を残しています。芸術家はみんな反対ですよ。縛られるの、やだもんね。人間が好きだからやってるわけで、人間が殺されるのを指をくわえて見ている芸術家はいないと思います」と言ったそうだ。

歌手の美輪明宏さんは、「そんなに安倍さんって、自国の国民を、若い男の人やね、お父さん、お兄さん、そういう人たちを前線に送って殺したいのですかねえ。アメリカの軍隊のためにね、どうぞ日本の若い人たち死んでくれ、と言っているようにしか思えませんね。何を考えているのかしら、と思いますよ。非国民もいいとこですよ」とか、「憲法だってね、世界一の素晴らしい憲法ですからね。じゃあね、それ(集団的自衛権行使容認)に賛成した国会議員の、自民党の方も公明党の方も、他の与党の方もね、まずご自分から戦いに行っていただきたい。そして、息子さんもご兄弟もお孫さんも、みんな前線に一緒に手に手をとって鉄兜かぶって、戦いに行ってください。自分たちが行くつもりじゃなくて、そんなこと言っちゃいけないですよ」と言ったそうだ。

歌手の山崎まさよしさんは、「“自国の軍隊を持たないで子供を守れますか?”みたいなことを言う人がいるじゃないですか。そんな事態になったら犠牲になるのは子供なのに、子供を引き合いにだすのがおかしいんですよ。未来のある子供を、先に死んでいくおっさんやおばさんが切り捨ててどないするねんと」と言ったそうだ。

そんな山崎のおじいさんは先の戦争で亡くなったそうで、「祖父は零戦に乗っていて戦死しました。僕らの世代は戦争を経験していないけど、不安感とか危機感っていうのは、DNAとして上の世代から受け継いでいると思うんです。日本が兵役のある国にはなってほしくないし、子どもをそんなことには巻き込みたくない。若い世代って戦争から感覚的に遠くなってしまっているけど、日本が戦後復興し、ここまで発展したのって憲法のおかげな気がするんです」と続けたそうだ。

有名人だからな。影響力大きいだろうな。意見は、年配の方のものから若い人のものまで、どれも幼稚なものばかりだけどね。世界情勢なんか勉強しようともしないで、幼稚な意見でも言ってもいいというメッセージにもなってしまうnしね。

この本のことを書くの忘れた。


テーマ : 読んだ本
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イーグルス16

Author:イーグルス16

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火山の噴火、土石流に土砂崩れといった災害は、人々の目を山の高見に向けさせた。
それ故に山は、恵みと共に、畏怖の対象でもあった。
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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本


























































































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