焚書坑儒の嘘(覚書)『岡田英弘著作集 第四巻 シナとは何か』
心底納得してしまうってことは結構恐い。“この人はいい人”って思うからこそ結婚するんだよね。でもさ、年端もいかない娘っ子に、そう簡単にわかるかい? “この人はいい人”っていうのは、“この人が好き”と同義でしょ。でもって、“好き”っていう脳の判断は、それ相応の行為に裏打ちされている。つまり、自分が相応の行為を許している相手が“悪い人”のわけはないことになる。
いったん下したその評価はなかなかくつがえらない。赤の他人から見れば、“どうして気がつかないのか”ということにさえ気がつかない。結局は、具体的問題行動が発覚したとき、ようやく大きなショックとともに、今後の身の振り方を考えなければならなくなる。
アレッ??? なんでこんな話書いてんだ。全く関係ないのに・・・。・・・思い出した。「安易にそうと決めつけちゃうと、なかなか間違いに気づくのは難しい」って言うこと考えていたら、“よもやっ”って男と結婚しちゃった身近な娘さんのことを思い出しちゃったんだ。“なんであんな男と・・・”、“苦労することがわかんないのかな?”ってさ。そしたら、しばらく前に見たこの記事を思い出して・・・。
・・・大変、失礼しました。私も、“あんないい加減な奴” の一人だった。ああ・・・、また変な方へ話が行っちゃった。
「安易にそうと決めつけちゃうと、なかなか間違いに気づくのは難しい」っていうところからもう一度。決めつけちゃったのは、始皇帝の行ったとされる“焚書坑儒の評価”のこと。“焚書坑儒”に関しては、高校の世界史で触れる前に、なんかの形で読んだんだと思う。おそらく、その際に決めつけちゃった思い込みの間違いに気づかされるまでに40年近く費やしてしまった。
“書物を焼き捨てる”、“学者を生き埋めにする”というイメージから、焚書坑儒は思想弾圧である・・・とね。
今、高校で使われている世界史の教科書にどう書かれているかを紹介するね。以下は、東京書籍の『世界史B』第1編「さまざまな地域世界」第4章「東アジア世界」2「中華帝国の誕生」の中の、《秦漢帝国》という小項目の本文および、欄外の記述です。
始皇帝の業績といえば、ひとえに統一である。その流れで、焚書坑儒は思想を統一するための事業の一環ととらえた。その上では、焚書坑儒は分離すべきものではなく、一貫した統一事業というふうにである。・・・しかし、違った。
まあ、いいか。死ぬ前に気づけた。もちろん、確信は持たないようにするけどさ。それにしてもなぁ。語っちゃったよ、若い連中にも・・・。法家の思想は乱れた世に秩序を取り戻すことに優れ、儒家の思想は秩序を取り戻した世に安定を与えることに優れるとか何とか・・・。穴があったら入れよかな。いやいや、入りたい。






一喜一憂。ぜひポンとひと押しお願いします。
いったん下したその評価はなかなかくつがえらない。赤の他人から見れば、“どうして気がつかないのか”ということにさえ気がつかない。結局は、具体的問題行動が発覚したとき、ようやく大きなショックとともに、今後の身の振り方を考えなければならなくなる。
発覚したら即、離婚!? 決め手となる行為トップ11 ・・・うちに限って絶対そんなことはないけれど、もし万が一裏切られたとしたら...。 http://netallica.yahoo.co.jp/news/20140817-00025158-urepia |
アレッ??? なんでこんな話書いてんだ。全く関係ないのに・・・。・・・思い出した。「安易にそうと決めつけちゃうと、なかなか間違いに気づくのは難しい」って言うこと考えていたら、“よもやっ”って男と結婚しちゃった身近な娘さんのことを思い出しちゃったんだ。“なんであんな男と・・・”、“苦労することがわかんないのかな?”ってさ。そしたら、しばらく前に見たこの記事を思い出して・・・。
・・・大変、失礼しました。私も、“あんないい加減な奴” の一人だった。ああ・・・、また変な方へ話が行っちゃった。
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「安易にそうと決めつけちゃうと、なかなか間違いに気づくのは難しい」っていうところからもう一度。決めつけちゃったのは、始皇帝の行ったとされる“焚書坑儒の評価”のこと。“焚書坑儒”に関しては、高校の世界史で触れる前に、なんかの形で読んだんだと思う。おそらく、その際に決めつけちゃった思い込みの間違いに気づかされるまでに40年近く費やしてしまった。
“書物を焼き捨てる”、“学者を生き埋めにする”というイメージから、焚書坑儒は思想弾圧である・・・とね。
今、高校で使われている世界史の教科書にどう書かれているかを紹介するね。以下は、東京書籍の『世界史B』第1編「さまざまな地域世界」第4章「東アジア世界」2「中華帝国の誕生」の中の、《秦漢帝国》という小項目の本文および、欄外の記述です。
(本文)・・・始皇帝は、法家の李斯を丞相として言論や思想の統制を強行し、行政を円滑にするために、文字・度量衡・貨幣・車軌を統一した。・・・ (下線部に関する欄外)農業や医療や占いに関する書物を除いて、民間の書物すべてを没収して焼き捨て(焚書)、儒家は皇帝の政治にじゃまなものとして、その学者の多くを捕らえて生き埋めにした(坑儒)とされる。 |
始皇帝の業績といえば、ひとえに統一である。その流れで、焚書坑儒は思想を統一するための事業の一環ととらえた。その上では、焚書坑儒は分離すべきものではなく、一貫した統一事業というふうにである。・・・しかし、違った。
じつは、漢字の増殖はすでに当時から深刻な問題であった。国によって使う文字が違っていたし、読みも当然異なっていたからである。そこで外交文書を取り交わそうにも、相手の文書そのものが読めないという事態が出現しつつあった。 そのコミュニケーション・ギャップを埋める役割をしたのが、儒教集団であった。儒家は御存知の通り、『詩経』『春秋』『易経』といった古典を神聖視し、その読み方を厳密に定めていた。だから、どの出身地の人間であろうと、儒家同士では手紙のやり取りも非常にスムーズにいった。・・・ 秦の始皇帝が文字の統一と固定化を考えた原点には、おそらくこの儒教集団の活躍があったの違いない。儒家が行っているように、文字の書き方、読み方を統一すれば、言語の壁は無視できると始皇帝は考えたのである。・・・ しかも彼は、同時に民間に流布している様々な書物を焼かせた。いわゆる「焚書」である。 ・・・始皇帝が書物を焼いた目的は、民間において野放図な漢字の使用が行われないようにというものだった。ことに漢字作成の基本用例となるべき『詩経』や『書経』などの民間版を追放するのが目的で、それに関係のない法律書や農書などは焚書の対象外であった。・・・ 焚書と並んで語られるのが「坑儒」である。つまり、秦の始皇帝は儒家を迫害し、彼らを穴埋めにした、と昔から語られてきた。 ・・・始皇帝は文書作成者としての儒家の価値を認めていた。儒家を利用することはあっても、殺す必要はない。 じつは、いわゆる坑儒というのは、儒家を相手にしたものではない。これは、もとはと言えば、皇帝のもとで働いていた書生二人が、不死の薬を求める皇帝を批判して逃走したことに関する処分であった。批判に激怒したし皇帝が書生たちを取り調べ、最終的には数百人を検挙して生き埋めにしたことが、のちに坑儒として誤解されて伝わったにすぎない。 本書P454~P457抜粋 |
まあ、いいか。死ぬ前に気づけた。もちろん、確信は持たないようにするけどさ。それにしてもなぁ。語っちゃったよ、若い連中にも・・・。法家の思想は乱れた世に秩序を取り戻すことに優れ、儒家の思想は秩序を取り戻した世に安定を与えることに優れるとか何とか・・・。穴があったら入れよかな。いやいや、入りたい。


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