『日本人の9割が思い違いをしている問題にあえて白黒つけてみた』 武田邦彦
霞ヶ関の官僚が自分の出世のために1,2年で成果の上がるアドバルーンを考える。少しアイディアが浮かぶと、友人の東大教授や親しい大企業の人と一緒に虎ノ門の近くで研究会をする。・・・このようにしてできた新しい政策はやがてテレビや新聞で発表され、それを聞いた記者は「私はこの方面はとんと素人なので、これはどなたにお聞きすれば教えてくれますか?」と聞く。課長補佐はくだんの研究会に出ていた東大教授を紹介する。・・・やがてこの政策はNHKで繰り返し放映される頃になると、しっかりしたバインドで「空気作り」が行われる。「官僚による政策づくり」⇒「東大教授による権威化」⇒「NHKによる空気化」である。 本書P169~P170 |
新たにその地位についた者は、前任者のやっていたことを継続しただけでは自分の手柄にならない。必ず違うことをやる。“やる” ということが目的であって、その中身は関係ない。不成功はありあえない。最初から費用対効果は度外視されているのだから。私も、職業がら、そのような仕事を数限りなく見てきた。他人の褌で相撲をとって、埼玉県民の血税を億の単位で湯水のようにつかい、無残な墓標のような施設だけが残される。始めた本人はしっかり出世していったよ。中には小中学生や高校生の生き血をすすって見事に出世していった奴もいる。そんでもって勲章もらった奴もいる。
![]() | 『日本人の9割が思い違いをしている問題にあえて白黒つけてみた』 武田邦彦 (2014/04/14) 武田 邦彦 商品詳細を見る 「常識」とは「真実」ではない |
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それにしても人間って本当に不完全で、あっちにふらふら、こっちにふらふらしながら今の人間になったんだね。第五章なんて爆笑だったよ。《女はなぜ恥じらうのか》なんて、是非読んでみて。面白すぎるよ。本当にめんどくさいね、人間ってさ。
女は性欲を交代させた男をコントロールするために化粧をし、体毛を減らしていった。そのようにしてセックスアピールを高めた女は、それを“隠す”という技術を身につけ、男の性欲を誘導した。隠された魅力を暴こうと誘導される男を更にひきつけるために、女は“恥じらう”ようになったっていうんだからね。本当、めんどくさいね。


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