炒り卵『鬼平先生流 粋な酒飯術』 佐藤隆介
最近は、見てても、ちょっと間延びしているような気がするんですけどね。NHKの《サラメシ》っていう番組、あれ好きなんです。働くようになってからの昼飯歴を振り返ってみると、昼飯歴は私の歴史そのものでした。
最初の頃は、職場から注文できる弁当か、隣接する高校の食堂で食わせてもらってました。弁当は赤い容器に入ってることから“赤弁”と呼ばれてました。値段は320円。日替わり弁当で、中身は一律。老若男女、万人受けする当たり前のおかずでした。
高校生用の食堂は、やはり高校生用でしたね。大学の食堂のほうがはるかに上でした。埼玉県の多くの高校にはいってる業者みたいだったけど、あの値段なら、自分のほうがうまいものを腹いっぱい食わせられると、いつも思ってました。
二日酔いの日が多く、朝飯どころか、昼飯も食えないこともけっこうありましたね。ひどい毎日を送ってたもんです。
就職してから2年ほどで結婚してしまいましたが、それからは連れ合いに弁当を作ってもらってました。ああ、うまかったですね。好きなおかずはたくさんありましたけど、中でも一番好きだったのが、・・・
池波正太郎は、葱入りの炒り卵が好きだったそうです。それも葱のたくさん入ったのが好みだったとか。連れ合いの作ってくれた弁当のおかずで一番好きなのは、それをハムで巻いて、ようじで止めて焼いたものでした。《ハムたまご》って読んでましたけど、やっぱり葱がたくさん入った方が、うまかったですね。
自分で朝ごはん全部を準備するのは仕事が休みのときだけですけど、味噌汁だけは毎日私が作ります。この本の著者は一週間分の出汁をまとめて作り、冷蔵、冷凍庫で保存するそうですが、私はそれさえ面倒です。それで、粉末を使います。煮干しを粉末にしたもの。昆布を粉末にしたもの。鰹節を粉末にしたもの。干ししいたけを粉末にしたもの。今はもっぱら、煮干しの粉末と干ししいたけの粉末を混ぜたのを使ってます。
具は、味の素の宣伝ではありませんが、残り野菜。・・・残り野菜という概念はありませんね。野菜は連れ合いが、なんでも安く売ってるのを中心に買っておいてくれてます。それをいろいろに使うだけです。使うために買ってるのであって、残ってるわけではありません。使い方をあとから考えてるでけですね。組み合わせで色々発見があって、この日のかぶの味噌汁は牛乳を入れて白みそ風にすると、なんだかとても美味しくなります。
わさびと昆布の佃煮は、ちょっと前に連れ合いと奥多摩を歩きに行ったときに買ってきたものです。ご近所にもお土産にして、けっこう好評だったみたい。
なんと言っても葱入りの炒り卵。ほんの少しの塩で味をつけて、・・・。
ああ、安らぎの週末の始まりです。
一喜一憂。ぜひポンとひと押しお願いします。
最初の頃は、職場から注文できる弁当か、隣接する高校の食堂で食わせてもらってました。弁当は赤い容器に入ってることから“赤弁”と呼ばれてました。値段は320円。日替わり弁当で、中身は一律。老若男女、万人受けする当たり前のおかずでした。
高校生用の食堂は、やはり高校生用でしたね。大学の食堂のほうがはるかに上でした。埼玉県の多くの高校にはいってる業者みたいだったけど、あの値段なら、自分のほうがうまいものを腹いっぱい食わせられると、いつも思ってました。
二日酔いの日が多く、朝飯どころか、昼飯も食えないこともけっこうありましたね。ひどい毎日を送ってたもんです。
就職してから2年ほどで結婚してしまいましたが、それからは連れ合いに弁当を作ってもらってました。ああ、うまかったですね。好きなおかずはたくさんありましたけど、中でも一番好きだったのが、・・・
池波正太郎は、葱入りの炒り卵が好きだったそうです。それも葱のたくさん入ったのが好みだったとか。連れ合いの作ってくれた弁当のおかずで一番好きなのは、それをハムで巻いて、ようじで止めて焼いたものでした。《ハムたまご》って読んでましたけど、やっぱり葱がたくさん入った方が、うまかったですね。
『鬼平先生流 粋な酒飯術』 佐藤隆介 小学館 ¥ 659 池波正太郎の書生を10年務めた著者の食をめぐる痛快エッセイ 人生とは畢竟、口福に尽きる |
写真が下手ですみませんが、土曜日の朝ごはんを写しました。おむすび2つ。2つで1合くらいの大きさかな。中身は梅干しです。最近は、スーパーに並んでるのは調味梅干しばかりで、梅の里でもある越生の物産館に行って買ってきます。 味噌汁の具はかぶとちくわ。おかずは葱入りの炒り卵と、わさびと昆布の佃煮です。 |
具は、味の素の宣伝ではありませんが、残り野菜。・・・残り野菜という概念はありませんね。野菜は連れ合いが、なんでも安く売ってるのを中心に買っておいてくれてます。それをいろいろに使うだけです。使うために買ってるのであって、残ってるわけではありません。使い方をあとから考えてるでけですね。組み合わせで色々発見があって、この日のかぶの味噌汁は牛乳を入れて白みそ風にすると、なんだかとても美味しくなります。
わさびと昆布の佃煮は、ちょっと前に連れ合いと奥多摩を歩きに行ったときに買ってきたものです。ご近所にもお土産にして、けっこう好評だったみたい。
なんと言っても葱入りの炒り卵。ほんの少しの塩で味をつけて、・・・。
ああ、安らぎの週末の始まりです。
一喜一憂。ぜひポンとひと押しお願いします。
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