なでしこの状態は悪かった。
「なんとしても勝たなければならない」という意識からだろうか。
先取点を取った直後から途端におかしくなった。
相手を恐れ、勇気を失い、大小のミスを連発した。
とても世界王者とは思えないチームだったし、おそらく選手たちも打ちひしがれるほどに自信を失っただろう。
けなげに戦ったワールドカップの時のなでしこは、そこにはみじんも感じられなかった。
「2-1」で勝つことができたのは、相手が韓国だったからに他ならない。
タイ、韓国との試合が終わった今、昨日までのなでしこが勝てるチームは、もはやない。
チームメイトを信じ、ベンチを信じ、チームのため、自分を支えてくれる者のため、震災や原発事故、今夏発生し た災害に苦しむ人のため、自分の限界を知り、なお100%以上の力を出すことをめざし、ひたすら走るなでしこたち。
自分を取り戻して、君たちは強いんだから。
佐々木監督。
なでしこを、お願い。
―
観客席が移った時「ぞっ」とた。
安重根の横断幕だった。
韓国って日韓戦になるとこれ持ってくるんだ。
歴史を知らず、己を知らないというのは、ここまで恐ろしいものだ。
20世紀初頭、人類史中最も激動極める100年の初期にあたり、大韓帝国民は時代のうねりにもまれてなすすべもなく漂流した。
その「うねり」こそ、日本の侵略だと人のせいにしたいならそれまでだ。
日本は「うねり」にあらがい、自ら道を切り開こうとしたにすぎない。
明治に入り、その先頭に立ったのが伊藤博文だった。
すでに人生の終盤を迎えながら、いまだに苦悩の中にいた。
20世紀という激動は伊藤博文だけを苦しめたわけではない。
大韓帝国も自ら苦しむべきものだったはずだ。
大韓帝国は、この恐るべき「時代」に目をつぶったままだった。
国を嘆き、新たな時代を開こうとした韓国人もいた。
しかし、安重根は違う。
彼は、苦悩する老伊藤博文に鉄砲玉を打ち込んだに過ぎない。
その旗を、いまだに韓国人は掲げる。
しかし、世界は伊藤博文を知ってるぞ。
その暗殺者の名前は知らなくても・・・
今、世界陸上、男子マラソンを見てる。
ここにも昨日の横断幕を持ってくればいいのに。
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