めんどくせぇことばかり 本 近現代日本
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一つの中国『世界を震撼させた歴史の国日本』 高山正之 宮崎正弘

2020/08/05 CNN.co.jp 
アザー米厚生長官が台湾訪問へ、中国の反発必至
https://www.cnn.co.jp/usa/35157780.html
(抜粋)
米政府は4日、アザー米厚生長官が近日中に台湾を訪問すると発表した。中国からの強い反発が予想される。

米厚生省によると、1979年に台湾と断交して以来、訪台する閣僚としては同氏が最高位。中国は米台の接近に神経をとがらせていることから、過去数十年で最悪の状態に陥っている米中関係がさらに悪化するのは必至とされる。

大きなニュースだな。

日本こそ、早くそれをやるべきだった。それに、李登輝元総統の葬儀には森喜朗元首相が出席するものの、政府特使の肩書きのない民間交流の形を取るんだという。相変わらず、“曖昧”だなぁ。

アメリカが、中華人民共和国が主張する“一つの中国”という原則に、異議申し立てを始めている。本来、そんなこと、分かりきったことだった。

モンゴルはモンゴルであって、“中国”ではなかった。チベットはチベットであって、“中国”ではなかった。ウイグルはウイグルであって、“中国”ではなかった。そして、満洲は満州人の満洲であって、“中国”の外にあった世界だった。それが常識だった。

唐王朝時代の高級官僚で、この時代を代表する詩人でもあった王維は、「西の方、陽関を出ずれば、故人なからん」と万里の長城の内側が“中国”(支那と呼ぶと、それだけで受け付けない人もいるみたいなので、最近は“中国”と書いている)言っている。長城自体、自ら定めた境界で、とても分かりやすくていい。

フランクリン・ディラノ・ルーズベルト大統領の時に陸軍長官を務めたのが、大の日本嫌いのヘンリー・スティムソン。彼はフーバー大統領の時に国務長官を務めていて、その時に満洲事変が起きている。この時彼は、スティムソン・ドクトリンを発表して日本の行動を不戦条約よ九ヵ国条約に違反すると非難し、満洲を中華民国の一部と断言した。




徳間書店  ¥ 1,540

該博な歴史知識が次々に繰り出されるエクサイティングな知的格闘の書
第1部 古代から明治維新まで
本当はすごかった日本外交
情報に裏打ちされた聖徳太子の外交
日本文化を花開かせた菅原道真の「遣唐使」廃止 ほか
第2部 明治維新から大東亜戦争まで
マリア・ルス号事件に国際法で戦った榎本武揚
五箇条の御誓文が明治をつくった
朝鮮半島の混乱に引きずり込まれた日清戦争 ほか
第3部 戦後政治と歴代首相
アメリカの言いなりになった外務省
国より閨閥が大切な外交官たち
外務省の目にあまるノンキャリ虐め ほか


九ヵ国条約について、簡単に触れておきたい。パリ講和会議で自ら提案して成立した国際連盟に、アメリカは加入できなかった。1922年に開かれたワシントン会議は、国際連盟に加盟できなかったアメリカが、国際社会での存在感をアピールするという大きな意味を持った国際会議だった。

この国際会議でまとめられた条約が三つ。四カ国条約、九ヵ国条約、それからワシントン軍縮条約。これらはいずれも、日本の力を押さえ、制限するための条約であった。四カ国条約はアメリカ・イギリス・フランス・日本で結ばれた太平洋における各国の権益を保障する条約で、四カ国条約の前に日英同盟は不必要と指摘され、これを解消することになった。

ワシントン軍縮条約では、アメリカ、イギリス、日本の主力艦保有率を5:5:3と取り決めた。

九ヵ国条約は、中華民国の領土保全、門戸開放、新たな勢力範囲設定を禁止するもので、当時の“中国”は完全に分裂状態にあって主権を主張できるような状況にはなかった。アメリカが無理やりに締結に持ち込んだ条約だった。ようするに、“中国”における、これ以上の日本の勢力拡大を抑えようというものだった。

このスティムソン・ドクトリンで、「満洲は“中国”の領土ではない」という常識が、崩れてしまうことになる。ある意味では、満洲を故郷とする満洲民族から、故郷を取り上げてしまったことになる。

スティムソンの間違いは、伝統的な“中国”と清王朝を混同してしまったことだ。おそらく“中国”の歴史などにはまったく関係なく、ただでさえ“中国”に深く浸透しつつある日本が、満洲事変を機に、さらに地歩を固めてしまう、アメリカの“中国”進出にとっての危機ととらえていたのだろう。

さらにこれを機会に、日本を国際社会で孤立させるチャンスと考えたことだろう。

そのアメリカの作戦は、まさに成功してしまう。あまつさえスティムソンは、日本に原爆を投下することについても、彼はトルーマン政権内において、もっとも積極的な意見の持ち主だった。

台湾をはじめ、民族浄化が進められているチベット、ウイグル、内モンゴルを含め、すべて「一つの中国」であるという主張の始まりは、このヘンリー・スティムソンにあると言うことだ。

トランプ政権の対中政策は、つまりその時の責任を取ろうとしているということになる。一番迷惑を被ったのは日本だったのだが、今はそれは置いておいて、“中国”を伝統的な“中国”、つまり「西の方、陽関を出ずれば、故人なからん」の時代に戻すべく図るべきだと思う。


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『暮らしのなかのニセ科学』 左巻健夫

先日、この本の冒頭で扱われている《ガンをめぐるニセ科学》を読んで、「そう言えば母がガンで死んだとき、もしもおかしな話を吹き込まれていたら」って思ったら腹が立ってきて、まだいくらも読んでいないのに、ついついこの本について書いてしまった。

まあ、私には、決して珍しいことじゃないけどね。

昨日、ニュースや最近の話題を検索していて、気になる話題を発見した。7月1日から始まった、レジ袋の有料化に関する話題である。
BLOGOS
レジ袋有料化がより環境負荷を高めている可能性も

https://blogos.com/article/474808/
(抜粋)
エコバッグの持参率が100%近くになればプラスチックごみ問題は解決だ!と思いたいところですが、プラスチックごみ問題はそこだけではありません。エコバッグ自体の問題もあるのです。問題はこの施策が本当に“エコ”に貢献しているのかどうか。

紙袋なら約11回、布のエコバッグだと約840回、オーガニックコットンのバッグだと約2400回使わないと、レジ袋よりエコだとは言えないという研究結果もあるのです。
ありゃ、レジ袋の有料化は無意味みたい。・・・でも、大丈夫。経済産業省はこの施策を始める理由を、次のように説明している。

プラスチックは、非常に便利な素材です。成形しやすく、軽くて丈夫で密閉性も高いため、製品の軽量化や食品ロスの削減など、あらゆる分野で私たちの生活に貢献しています。一方で、廃棄物・資源制約、海洋プラスチックごみ問題、地球温暖化などの課題もあります。私たちは、プラスチックの過剰な使用を抑制し、賢く利用していく必要があります。

このような状況を踏まえ、令和2年7月1日より、全国でプラスチック製買物袋の有料化を行うこととなりました。これは、普段何気なくもらっているレジ袋を有料化することで、それが本当に必要かを考えていただき、私たちのライフスタイルを見直すきっかけとすることを目的としています。
ほらね。

この施策を始めるのは、廃棄物・資源制約、海洋プラスチックごみ問題、地球温暖化などの課題もあるけれども、レジ袋の有料化でそれを解決していこうというわけではない。この施策で不自由な思いをすることを通して、無料配付のレジ袋が本当に必要かどうかを考え、ライフスタイルを見直すきっかけとすることが目的。環境問題を改善することが目的じゃないんだ。

「国民も、ちっとは考えろよな」って、偉そうに言ってるわけ。それだけのこと。

だいたい、環境問題が目的なら、廃棄物・資源制約、海洋プラスチックごみ問題、地球温暖化は、それぞれ違う問題なんだから、個別に考えていく必要がある。

「国民も、ちっとは考えろよな」って言ったって、本当に考えなきゃいけないのは経産省の方。

だいたいレジ袋に関して言えば、レジ袋でゴミ出しをすれば、そのまま焼却されて、しかも、もとが石油なんだからよく燃える。わざわざ、レジ袋ではない指定のゴミ袋を買わせるのは、それこそゴミを増やすために行なわれている無駄としかいいようがない。国がやるべきことは、無料配付のレジ袋を有効活用するため、レジ袋によるゴミ出しを禁じている自治体に声をかけていくことだろう。

まあ、欧米が先行して有料化したことに追随しようってことなんだろうけど、欧米は再び無料化しつつあるみたいだぞ。

ともあれ、無意味な施策に国民を従わせようって言うのは、国民を愚民化しようってことでしかない。しかもそれを強いている役人が、国民以上に愚かでは、どうしようもない。





平凡社  ¥ 880

人はなぜニセ科学にだまされてしまうのか?怪しい健康・医療情報にはご用心。
第1章 ニセ科学をなぜ信じてしまうのか
第2章 がんをめぐるニセ科学
第3章 サプリメント・健康食品の効果は?
第4章 あのダイエット法、本当に効果的?
第5章 あの健康法に効果はある?
第6章 食品添加物は本当に危ないのか
第7章 ニセ科学はびこる水ビジネス
第8章 大手企業も次々に―マイナスイオン、抗菌商品
第9章 もっとも危険なニセ科学、EM
第10章 ニセ科学にだまされないために


もう20年になるかな。

2年の時に担任をしていた女の子が、3年の夏を過ぎた頃から球にやせ始めて、その年が終わる頃にはガリガリになってしまった。3学期はほとんど学校には来なかった。それでも卒業は出来たが、就職が決まっていた会社には、入社できなかった。

目立ってやせ始めた頃には、「お前、ダイエットなんかしてるんじゃないだろうな」なんて、軽い気持ちで声をかけていたが、おそらく、もうその時点でかなり悪い状況だったんだろう。2学期の後半には保健室が対応し始めたけど、完全に拒食症だった。

3学期には入院した。そのまま卒業式を越えて、入退院を繰り返し、長い拒食症との戦いになったようだ。学校も変わって、しばらくしてから、同じ学年で、同じく2年の時に担任していた別の女の子から聞かされた。

自殺が心配された時期もあったけど、なんとか日常生活に戻れた。好きな人が出来て妊娠したけど、流産しちゃった。拒食症の影響もあったみたい。

世の中の風潮というのは、正直なところ恐ろしい。サプリメントに健康食品。ダイエット。過剰な健康番組。健康が金になると思えば、大手企業まで平気で非科学的な発言を繰り返す。イメージだけで食品添加物を排除して、逆に人を食中毒の危険にさらし、本当は水道水の方がはるかに安全なのに、人は高い金を払ってミネラルウォーターを選ぶ。

なんだか、右を向いても左を見ても、嘘ばっかりだな。金になるなら、人の健康を害しても、人の命を縮めても、平気で嘘をつく。

EM? 有用微生物群?

世界救世教という新興宗教が関係した農業用微生物資材だそうだ。有名人、政治家につながって、その伝手をたどって教育の世界にも食い込んでいっているらしい。この本は2017年の本だから、今は下火になったのかと思いきや、まだまだ活動を続けている。

健康のためには、バランスのいい食事と適度な運動、それから疲れを取る快眠。これ以外の働きかけがあったら、それは嘘。まずはそう思うことが必要のようだ。

だからこそ、経産省がいい加減なことを言っていてはいけない。経産省がEM菌か?




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感染症対策『危うい国・日本』 百田尚樹 江崎道朗

国内最大級のインバウンドニュースサイト《訪日ラボ》っていうところが、新型肺炎の拡大に関して時系列でまとめてくれているのを見ながら、日本の対応を考えてみた。
1月22日
米 武漢からの渡航者に制限
北朝鮮 中国からの観光客受け入れ全面停止
台湾 武漢との団体旅行停止
  • 日本、感染者1名、死亡者0名。
  • 中国、感染者440名、死亡者9名。
  • タイ、感染者2名、死亡者0名。
  • 韓国、感染者1名、死亡者0名。
  • 台湾、感染者1名、死亡者0名。
  • 米国、感染者1名、死亡者0名。

1月23日
WHO 緊急事態宣言見送り
中国 武漢封鎖
全日空など航空会社が武漢への運行停止
    
  • 日本、感染者1名、死亡者0名。
  • 中国、感染者571名、死亡者17名。
  • タイ、感染者4名、死亡者0名。
  • 韓国、感染者1名、死亡者0名。
  • 台湾、感染者1名、死亡者0名。
  • 米国、感染者1名、死亡者0名。

1月24日
台湾 中国大陸全土への団体旅行中止
日本 湖北省への渡航に中止勧告
比 武漢からの観光客500人を強制送還    




  • 日本、感染者2名、死亡者0名。
  • 中国、感染者830名、死亡者25名。
  • タイ、感染者4名、死亡者0名。
  • 韓国、感染者2名、死亡者0名。
  • 台湾、感染者1名、死亡者0名。
  • 米国、感染者1名、死亡者0名。

1月25日
上海ディズニーランド閉鎖
中国 海外旅行事実上禁止を決定

1月26日
香港ディズニーランド閉鎖

1月27日
香港 湖北省からの入境禁止
日本 新型肺炎を指定感染症に指定      



  • 日本、感染者4名、死亡者0名。
  • 中国、感染者2,744名、死亡者80名。
  • タイ、感染者8名、死亡者0名。
  • 韓国、感染者4名、死亡者0名。
  • 台湾、感染者4名、死亡者0名。
  • 米国、感染者5名、死亡者0名。

1月28日
日本 厚労省対策推進本部会議立ち上げ
WHO 世界リスクを“高”に訂正
米 国立衛生研究所新型肺炎のワクチン開発着手   
北朝鮮 中国からの入国に1ヶ月隔離措置
  • 日本、感染者4名、死亡者0名。
  • 中国:感染者4,515名、死亡者106名。
  • タイ:感染者8名、死亡者0名。
  • 韓国:感染者4名、死亡者0名。
  • 台湾:感染者5名、死亡者0名。
  • 米国:感染者5名、死亡者0名。

1月29日
日本 政府派遣民間チャーター機で武漢から206人帰国
   このあと、5便のチャーター機が続く
英 ブリティッシュエアライズ中国発着便全便欠航
  • 日本、感染者7名、死亡者0名。
  • 中国:感染者5,974名、死亡者132名。
  • タイ:感染者14名、死亡者0名。
  • 韓国:感染者4名、死亡者0名。
  • 台湾:感染者8名、死亡者0名。
  • 米国:感染者5名、死亡者0名。

1月30日                   









 
  • 日本、感染者9名、死亡者0名。
  • 中国:感染者7,711名、死亡者170名。
  • タイ:感染者14名、死亡者0名。
  • 韓国:感染者4名、死亡者0名。
  • 台湾:感染者8名、死亡者0名。
  • 米国:感染者5名、死亡者0名。

1月31日
WHO 緊急事態を宣言
仏 エールフランス中国発着便全便欠航
比 湖北省からの旅行客入国禁止

2月に入ると、チャーター便帰国者の対応とダイヤモンドプリンセス号への対応が話題になるが、反面、政府の動きが止まる。

2月10日
韓国政府が日本を含む6つの国と地域への渡航自粛を要請

2月17日
東京マラソン2020、一般ランナーの参加中止を決定
天皇誕生日の一般参賀の中止を発表

2月21日
サンリオピューロランドが臨時休館を発表

2月24日
日本国内の専門家会議が、今後、1~2週間が瀬戸際との見方を示す
WHOが潜在的パンデミックの可能性をほのめかす

2月25日
新型肺炎の拡大でキャンセルが相次ぎ、中国人向けの愛知県の老舗旅館が廃業
IOC委員が東京オリンピックの開催判断に言及
日本政府が基本方針を発表

2月26日
日本政府が韓国の大邱市からの入国拒否の方針を決定
日本政府が今後2週間の、スポーツ・文化イベントの延期や中止を要請

2月27日 
日本政府が、3月2日から春休みまで臨時休業にするよう要請
各税の申告、納付期限が4月16日まで延長

2月28日
東京ディズニーランド・ディズニーシー、USJが休業を発表
WHOが世界的な危険性の評価を“高い”から“非常に高い”に訂正

2月29日
安倍首相が緊急記者会見



『危うい国・日本』    百田尚樹 江崎道朗


WAC  ¥ 1,540

いま日本を危機に陥れている元凶・デュープスが官僚・マスコミを支配している
はじめに―日本を危機に陥れる「デュープス」をご存じですか?
第1章 日本はやっぱり「カエルの楽園」―「中国肺炎」の教訓
第2章 憲法改正はなぜ進まないのか
第3章 本当に危うい日本の安全保障
第4章 日本人のための「日本の歴史」を取り戻そう
第5章 インテリジェンスなき日本でいいのか
第6章 コミンテルンの亡霊に怯えるな。しかしデュープスを注視せよ
おわりに―インテリジェンスの重要性を知ってください


このあと、3月5日に、ようやく“中国”・韓国・イランを対象にして入国拒否を決定した。武漢が閉鎖されたあとでも日本は国を開いていたからね。中国人観光客もどんどん入ってきた。百田さんの話では、武漢封鎖の直前に500万人の市民が市街に脱出したという話もあるそうだ。

2月に入って、ダイヤモンド・プリンセス号にばかり目を向けているころにも、実は福岡あたりでは上海からやってくる船便で、どんどん中国人が入ってきていた。空港も同様だそうだ。一時期、福岡で感染者が増えたのはそういう状況があったからだな。中国人を入れてなければ、落とさないで済んだ命もあったんだ。

百田さんが許せないって言っている。なにかって言うと、日本国内で感染症状が出ると、その治療費は実質日本が面倒を盛ることになる。“中国”の医療ってのは、一般人にとってはなかなか厳しい状況だからね。仮に感染していても、“中国”よりも医療施設の充実している日本で診察してもらえるってことになれば、安心して日本旅行にこれるわけだ。

事実、私も、ニコニコして入国してくる武漢の人が、ニュースで報道されているのを見た。

2月のひと月間、国として弛緩していたね。オリンピックのこともあったんだろうな。それもあって、最悪の事態を想定した対応が取れなかった。これは、井沢元彦さんの言う言霊信仰が、悪い形になってでた感じだな。

口に出したことは現実化する。悪い事態を想定してその準備をすると、その悪い事態が現実化してしまうから、そこから目をそらしてしまう。しかもそれが、集団心理となって、それを言い出せない空気が醸成されてしまう。

感染者が増えても、悪い方向へは考えない。明日はもっと良くなると信じて、対策を先延ばしにしてしまう。そうこうしているうちに、手を打つタイミングを逸してしまう。

それで2月のひと月間を棒に振った。このひと月の間に、新型肺炎が急激に致死率を上げたとか、感染力が強まったとか、そういうわけではない。

2月のひと月を棒に振ったあとに出来たことは、棒に振る前にも出来ることだった。

初心に返る。対象は“中国”だ。ずいぶんバタバタしている。
尖閣で、沖縄で、強く出てきているのは、内で追い詰められている証拠。親中派には、“中国”からの接触が増えていることだろう。天安門のあと、日本が手を差し伸べたことが“中国”を救った。それで立ち直った“中国”が日本に何をした。

今、世界が苦しめられている感染症も、“中国”から始まっていることを、忘れてはいけないだろう。


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『「日本が世界一」のランキング事典』 伊藤賀一

日本の良いところを探して、それを取り上げるテレビ番組や本が出てきたのは15年ほど前からだろうか。もうちょっと前かな。

それがクールジャパンブームと呼ばれる現象を生み、外国人観光客を積極的に受け入れて、観光業を日本の一大産業に育てようという取り組みとも相まって、日本の良いところ探しは大きなうねりになっていった。

それが気にくわない人たちがいた。日本は、この現代にまで封建主義を色濃く残した国家で、戦前戦中に軍国主義に走った反省がまったく出来ていない。良いところを探す前に、まずはアジアはじめ世界を戦争に巻き込んだ過去を十分反省すべきだと、戦後アメリカに吹き込まれたままに、頭が凍り付いちゃった人たち。しかも、それを与党政権が推進しているってことが、彼らにしてみれば余計に気に入らない。

おまけに、実際それが、外国人たちに受けている。逆に、自分たちの良いところに心を閉ざした日本人よりも、外国人の方が日本の良さに気づき、日本の観光業からの働きかけとともに、彼ら自身のなかで伝えられた情報により、日本を訪れる外国人が増えている。

最近は、日本の良さを見つめ直そうとする番組や本を、「自分の良いところをひけらかす嫌らしさ」という、意地悪な視点から攻撃する風潮もあるようだ。

冗談じゃない。ここでやめちゃあ、意味がない。このまま良いところ探しを続けていけば、良いところと同時に、その反面の反作用、それは必ずあるものだから、それを合わせて本当の日本人らしさってのが見えてくるだろう。

近現代史を再検討する動き、考え方にもつながるんじゃないかと期待する。・・・歴史修正主義?現在の歴史認識は明らかに間違っているんだから、修正するのは当たり前。

・・・ちょっと、先へ行きすぎた。

この本を書いた伊藤賀一さんは1972年生まれの予備校の講師をされている方。専門は日本史で、社会か全般7科目担当のオールマイティ。わっ、さらに今でも学生としても学ばれているそうだ。真面目な人だな。

日本の報道は、なにかと日本に関して否定的な取り上げ方をする。教育界もそうだな。教育と報道が特に、日本に関して否定的なような気がするな。しかも、ご丁寧に、わざわざおどろおどろしい声をつけるんだよね。ああいうのは、ただの情報操作に過ぎないと思うんだけど、どうだろうか。

情報番組がありのままの情報を伝えずに、恣意的に自分の考える方向に視聴者を従わせようとするのは、いったいどんなもんだろうか。

・・・また、ちょっと、行き過ぎちゃったかな。






宝島社新書  ¥ 990

日本が世界に誇る「世界一のもの」。読めば日本を誇らしく思えてくるぞ。
第1章 日本の誇るべき世界一
第2章 日本の意外な世界一
第3章 日本史から読み解く世界一
第4章 日本のザンネン(?)な世界一
第5章 日本が惜しくも世界一ではないランキング
第6章 日本が世界一ではない!? その他の世界ランキング


そんなくらい報道の多いなか、日本人にちょっと自信を持ってもらおうと、日本のすごいところを見繕ってくれました
それも、もっとも端的に分かりやすく具体的な、「世界一」を集めてくれました。「世界一」をあげていって、日本が今でも「スゴい国」であることを確かめられる本だ。

伊藤賀一さんは、教育界のお偉い先生方、報道の世界の一般的風潮とは無関係に、どうやら日本が大好きな人のようだ。彼はこの本を読んでもらって、読者に気持ちよくなってもらいたい、自信を取り戻してもらいたい、自分もなにか動いてみようと思ってもらいたいと考えている。

そんな思いに、だまされたと思って乗ってみるのも、たまにはいいかなって思った。

《第2章 日本の意外な世界一》が、なかでも面白い。皮肉な《世界一》が紹介されていた。《世界一マスコミを信頼している日本人》っていうんだから、面白い。

まあ、人を疑ってかかるってことが苦手なのも、日本人の特徴の一つ。それは日本人の美点でもあるけれど、往々にして、欠点として、現実化する場合が多い。オレオレ詐欺とけね。報道は事実を淡々と伝えてるわけじゃない。伝える者たちが再構成した、恣意的な情報を流しているわけだから、それを《世界一信頼している》ってのは、・・・どうもね。

《日本人は世界一「座席侵入を我慢」している!?》っていうのも、日本人らしい。ほら、隣の席の人が肘を張ってくるとか、そういう時のことだな。他人に気を遣う美点であるかも知れないが、押せば引くと思われるなら、最初にはっきり言った方がいいって考え方もある。まさに、こういうところは、そのまま“日本人論”として読んでも良いところだな。

《第3章 日本史から読み解く世界一》に至っては、歴史を見れば、世界一だらけ。まさに日本人にとって、それは誇らしいこと。本当に自信を持っていいことなんだな。

共産主義者にとって歴史とは、まさに唯物史観で、自分たちで枠にはめた範囲でしか歴史を想像も、創造もできない。そうなると、「歴史を見れば世界一だらけ」って言ったって、その社会を完全に破壊しつつ次のステージに上がっていくのが彼らの歴史観だから、過去に価値を認めることが出来ないんだな。歴史を大切には出来ない。可哀想な人たちだ。

《第4章 ザンネン(?)な世界一》、《第5章 日本が惜しくも世界一ではないランキング》、《第6章 その他の世界ランキング》も考えさせられる点が多々ある。

2ページ見開きで1テーマ。よくありがちの本だけど、意外にも考えさせられることの多い本でもあった。



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『暮らしのなかのニセ科学』 左巻健夫

母は、最後は胃がんで亡くなった。

あえて“最後は”なんて書いたのは、倒れたと連絡を受けたときは、脳出血だったんだ。しかも、脳幹での出血ということで、手術するのが難しかった。

ずいぶん前のことで正確には覚えていないが、6月の下旬だったと思う。それからは、仕事が終わると秩父高原牧場を越えて秩父と東松山を、いったい何回往復しただろう。

このまま目が覚めないことも十分覚悟したんだけど、覚悟しただけに、目を覚ましたときは嬉しかった。各所に生涯は残るようだったが、正気は取り戻した。リハビリをはじめてすぐに、兄から聞かされたのが、胃がんが進行していて、もはや助からないってことだった。

どうも、脳出血の引き金になったのも胃がんで、脳に転移したんだろうとのことだった。

母は、前からパーキンソン氏病を患っていた。伯父、母の兄は、パーキンソン病が進行したあげくに亡くなった。母のパーキンソン氏病は薬で抑えられていて、運動神経には多少の問題があるものの、日常生活にはまったく支障ないようだった。

だけど、それがために、祖母からはいろいろと言われていたらしい。しかも、ちょっと前まで、医者は患者のプライバシーに無頓着で、診察室の声が待合室に丸聞こえなんてことも、まったく珍しくない。

いろいろな嫌な思いをしていたらしい。そんなせいで、母はパーキンソンの薬をもらいに行く以外、医者にはかからなかった。兄の連れ合いが看護師なのだが、「痛かったはず」って言っていた。

最後の輸血をして、母は病院から家に戻った。いつの間にか梅雨も終わり、お盆の時期も過ぎていた。母の希望で、家に戻った母をおぶって、夕暮れ時の近所を散歩した。近所の人に励まされて、母は嬉しそうだった。

何日かを自分の家で過ごして、母は亡くなった。




平凡社  ¥ 880

人はなぜニセ科学にだまされてしまうのか?怪しい健康・医療情報にはご用心。
第1章 ニセ科学をなぜ信じてしまうのか
第2章 がんをめぐるニセ科学
第3章 サプリメント・健康食品の効果は?
第4章 あのダイエット法、本当に効果的?
第5章 あの健康法に効果はある?
第6章 食品添加物は本当に危ないのか
第7章 ニセ科学はびこる水ビジネス
第8章 大手企業も次々に―マイナスイオン、抗菌商品
第9章 もっとも危険なニセ科学、EM
第10章 ニセ科学にだまされないために


スティーブ・ジョブズのすい臓にガンが発見されたのは2003年10月だそうだ。

進行が比較的遅く、早期発見だったので、あちこち転移する前に手術すれば、生存確率の上がるタイプのガンらしい。ところが、彼は、いわゆる医師の薦める標準治療を拒否したそうだ。標準治療には、手術、薬物投与、放射線治療があるが、ジョブスの場合は手術が必要だったんだそうだ。それを拒否した。彼は、絶対菜食主義を実践し、インターネットで見つけて療法や心霊療法も試したそうだ。

9ヶ月後、彼のガンは大きくなっていた。いよいよ手術を受けると、肝臓に3カ所の転移が見つかったそうだ。スティーブ・ジョブズが亡くなったのは2011年10月のこと。2003年10月から2007年7月までの9ヶ月間、もしも彼がわけの分からないカルト療法に入れ込むことがなかったら。

心霊療法士は、スティーブ・ジョブズからいくら巻き上げたんだろう。

もとNHKアナウンサーの池田裕子さんも、ガン発見後、1年2ヶ月もの間、標準治療を拒否して、自然療法、民間療法と名乗るカルト療法をさまよったんだそうだ。発見された段階では、決して末期のものではなかったそうで、「末期でないうちにいろいろ試しておこう」と考えてしまったらしい。

どんなことをやったかというと、たとえば断食療法。これを示唆したのは、いったいどんな奴だろう。つづいて、食事療法。玄米菜食の料理教室に通い、ガン治しグッズを買いあさったそうだ。

宇宙エネルギーを取り入れる100万円のふとん。ピラミッドパワーの器具は15万円。身体に良い波動を出す17万円のマット。制ガン性のある成分が含まれるびわの葉エキス入り掛けふとん20万円。遠赤外線マット17万円。ピラミッドパワー温灸器15万円。マイナスイオンのでる空気清浄機30万円。

薬草の粉治療、気孔療法、オーリングテストの施術士は、いずれも「ガンは完治した」と言ったそうだ。そのころ、実際にはガンはすごい勢いで転移していて、告知から5年たらずで池田さんは亡くなったそうだ。

これで詐欺にならないんだから、日本は悪い奴に優しすぎる。どうぞ、その人たちが、余さず地獄に落ちて、未来永劫浅ましい姿をさらし続けますように。

2015年に胆管ガンで亡くなった川島なお美さんは、ミュージカルの舞台を優先したいという強い思いが、標準治療をためらわせてしまったらしい。

「ごしんじょう療法」とか言うらしい。純金製の棒で患部や全身をさする。あんなにも聡明な方が、こんなにも馬鹿らしい民間療法にうつつを抜かして半年を無駄にした。この半年が、彼女の命を奪ったんだな。

でもなあ。母の場合は最初から手遅れだったわけだけど、状況が違って、ガンが治るなんて言われたら、どうだったろう。まあ、私は引っかからないと思うけど、父は引っかかったかもな。


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『教育現場は困ってる』 榎本博明

私が大学進学をめざした40年以上前から、すでに一部に推薦入学っていうのがあった。

私は授業をサボって本屋に行っちゃうし、酒は飲むわ、たばこは喫うわ、バイクは乗るわ。・・・バイクは良いんだ。のちのような禁止運動はなかったしね。それにカブだし。まあ、少なくとも、推薦に値するような生徒ではなかった。

だから、ごく当たり前に受験勉強をして、入学試験を受けて、都内の私立大学に入ってみたら、周囲には推薦入学してきた人がたくさんいた。その大学、いくつかの附属高校を持っていて、その附属高校でそれなりの成績を取っていれば、そのまま大学に推薦入学できることになっていた。まあ、仮に自分がその高校にいても、・・・推薦に値するような高校生活は送ってないだろうな。

そういうことなので、いずれにせよ、推薦入学者を羨ましいとは思わなかった。さまざまな機会に、附属校出身の方と絡んだけど、附属校出身者には、共通する特徴があった。それは、一般入学者に対して、明らかに知識が不足している。中でも、言葉を知らない。漢字が書けない。英単語を知らない。この3つの特徴は顕著だったな。

受験勉強をしていないと、こうなっちゃうのかって思った。「この人たち、大変だな」って、思ったよ。

受験勉強は、たしかに大変で、プレッシャーもかかっていたけど、だけど、あり得ないことだとは思わない。人間、知っておいて良いことはいくらでもある。

高校の教員だから知ってるけど、その後、当時の大学入試が知識偏重だと批判されて、その後、次第に推薦入学やAO入試の入学枠が広くなっていく。文科省が、そう大学に働きかけたからね。なんと、2018年の入試では、全体の45%が推薦入試か、AO入試で入学しているんだそうだ。

ちなみに、AO入試っていうのは、アドミッション・オフィス入試。多くの場合、夏休み等を利用して、何度か大学、短大、専門学校等に通い、何度かの面談を通して学習意欲を確認し、推薦入試や一般入試が行なわれるよりも早い段階で内定をもらう。その上で受験手続きを整えて、正式な合格をもらう。

生徒数が減少しているから、なかなか受験者が集まらないところほど、AO入試で早めに学生を確保しようとする。それから、低学力で推薦を受けることも厳しく、一般入試を受けるだけの学力がない生徒の利害が絡んでくる。

AOで進学を決めて生徒は、2学期以降勉強をしなくなる。4月の入学まで半年以上勉強しないでいると、学生はバカになる。おそらく中学校入学以来、一番バカになった状態で、大学進学を迎えることになる。


この本を書いている榎本博明先生は、長く大学の先生を続けてこられたそうだけど、まさに、そのあたりを体験しているそうだ。「内向的ってなんですか」「事なかれ主義ってどういう意味ですか」「引っ込み思案って何のことですか」「むなしいってなんですか」

すごいね。大学の先生が、そんな質問をされちゃうんだ。



平凡社  ¥ 880

教育界の現状や教育改革の矛盾を指摘し、学校教育のあり方に警鐘を鳴らす
第1章 「授業が楽しい」とは、どういうことか
第2章 「能動的に学ぶ」が誤解されている
第3章 学力低下にどう対処すべきか
第4章 楽しいことしかやりたくない!
第5章 学校の勉強は役に立つ


高校の教育改革の一手段とされているのが大学入試改革。

その2020年からの大学入試改革で、《主体性の評価》を積極的に取り入れるようにという方針が文科省から示されたんだそうだ。しっかりやらないと補助金削られちゃうからね。高校から出される調査書をもとにして主体性を評価し、一般入試で点数化する大学も出てきているんだそうだ。高校入試でも、生徒自身が中学3年間の活動状況が分かるPR所を書き、それを高校の一般入試で用いるんだとか。

世も末だな。その学校の先生たちは、その受験生の主体性が、透けて見えるのか。超能力者か。部活動の参加状況、検定試験・・・これは英検とか漢検だな、資格取得なんかが主体性の評価に用いられて、点数化される。

貧乏なんで部活動には入らず、朝晩の新聞配達で家計を助けてきた少年は、もちろん英検も漢検も受けてない。英検は3級で3900円、準2級で4900円、2級で5500円。漢検は3級と準2級が2500円、2級が3500円、準1級が4500円、1級が5000円。・・・高いんだよ。

だから、生徒に英検を受けろとか、漢検を受けろとか言うのは馬鹿げている。英検2級相当の力あればそれでいい。漢検2級相当の力があればそれでいい。勉強は誰かに認めてもらうためにするんじゃないから。

志とは無関係に、ボランティア活動は高校入学、大学入学のために行なわなければならないな。学校も塾も親も、そう子どもに促すようになる。・・・いやだな~!

榎本先生の心配しておられるところを読むと、このままじゃマズイと本気で思うよ。どうして何でもかんでも、アメリカ流を取り入れようとするんだろう。この間も書いたところだけど、アクティブ・ラーニングは低学力・学習意欲の低い生徒対策として始められ、その点に関して、アメリカでは一定の成果を上げたかも知れないけど、日本にそれが向くとは思わない。アクティブ・ラーニングが嫌で学校を休みがちになった生徒が、私の知る範囲でも何人かいた。しかも、低学力・低意欲対策ってことじゃなく、全般的に取り入れようとしているのはわけが分からなくなる。

まるで教育改革ありきで金をつけ、それを運用するために学習指導要領が改定されたかのようだな。

昔、これもアメリカ方式の、ディベートっていうのがもてはやされたことがあったけど、あれは酷すぎて、最近もう、誰も言わなくなったな。教員の中には、やってた人もいたけどな。だけど、今度のは、指導要領に書かれている。

そんなディベートの能力や、プレゼンテーションの能力で、自分を実際よりも大きく見せることができるようにすることが大事なのか。それとも、実際の自分を、弱い立場の人に優しい、思いやりのある、かつ人のために一所懸命になれる人間にしていくことが大事なのか。

文科省は、立派なアメリカ人を育てようとしているのかも知れないね。





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指導要領『教育現場は困ってる』 榎本博明

やめちゃったけど、高校の教員だったから、高校の指導要領をもとに考えていくね。

新たな学習指導要領は、子どもたちが大人になるころには厳しい挑戦の時代に突入していると予想されるので、そんな時代に対応できる資質や能力を育むために改定されたんだそうだ。

まあ、日本はどの時代を取ってみても厳しい挑戦の時代だったから、これから先ばかりが特別に厳しいとも思わないけどな。

新たな時代に向けての大きな変化としては、《生産年齢人口の減少,グローバル化の進展や絶え間ない技術革新等により,社会構造や雇用環境は大きく,また急速に変化しており,予測が困難な時代となっている。また,急激な少子高齢化が進む》なんてことがあげられている。

そんな時代を生きていくことになる若者を育てるために、どんなことをするかと言うことになるわけだけど、指導要領を見てポイントになる言葉をあげてみると、・・・。

1 学習の質を一層高める授業改善の取組を活性化していく
2 高大接続改革という,高等学校教育改革と,大学教育の改革,大学入学者選抜改革
3 キャリア教育の視点で学校と社会の接続

“1”はこの改定の目玉の一つ。《主体的・対話的で深い学び》ってやつ。主体たることが似合わない日本人に「主体たれ」っていうんだから、これは現場の先生は難しい。新たな時代に生きていくに向けて、「皆様のおかげ」ってことじゃ、何がいけないんだろうか。“深い学び”は理解できるけど、“対話的学び”は理解できない。どうやらこれがアクティブ・ラーニングというものなんかな。《主体的・対話的で深い学び》の中で私が理解し納得できるのは、“深い学び”だけだな。“学び”って言葉がやけに耳について嫌だけど。

この“深い学び”のために、主体的に学習する。・・・授業なんか関係なく図書館の歴史の本を読んだし、百科事典で調べたし、授業の内容以上のことを聞きに職員室に行った。主体的だと思うんだけど、それを言ってるんじゃないんだよね。主体的・対話的に学習するっていうのは、班で話し合いをして、「私は源頼朝は卑怯だと思う」とみんなの前で発言しろってことなんだろう。・・・アクティブに・・・。

“2”は厄介だな。文科省の打ち出す政策には馬鹿馬鹿しいものが含まれていて、そういうときは、学校は忙しいのに迷惑だから、面従腹背して受け流してた。だけど、大学入試改革と一体化するってなると、これは難しいな。大学は補助金のことがあるから、すぐ文科省の言うことを聞いちゃうからな。それで入試が変わってくると、高校も対応せざるをえない。

“3”はいらないよ。いろいろと経験をして、自分に合ったものを見つけていこうとか、本当に自分が好きなことを見つけていこうとか。なんか、若い人の早期離職率が高いことを、気にかけてのことなんだろうか。だったら、やってることが逆。自分にぴったりの仕事があるなんて幻想を抱かせるのは間違い。そんなことを思わせたら可哀想だよ。これに関しては、かなり罪深いと思うな。

就職活動の時期にうちの長男のと話をしていて、安心させられた言葉がある。「なんで働くと金になるか分かる」って聞いたら、「人が嫌がることを我慢して働くから」ってさ。これなら大丈夫だろうって思ったよ。そのうち、その仕事の面白さってのに気づくことが出来るだろう。




平凡社  ¥ 880

教育界の現状や教育改革の矛盾を指摘し、学校教育のあり方に警鐘を鳴らす
第1章 「授業が楽しい」とは、どういうことか
第2章 「能動的に学ぶ」が誤解されている
第3章 学力低下にどう対処すべきか
第4章 楽しいことしかやりたくない!
第5章 学校の勉強は役に立つ


平成30年に告知されたこの新学習指導要領は、小学校では今年の令和2年度から、中学校では来年の令和3年度から、高校ではその次の令和4年度から本格導入ということになる。だけど、主な変革は、だいたい先取りして始められつつあるみたい。

高校でもそういう流れが出来つつあって、実際この指導要領が打ち出された平成30年で、1年残しで仕事を辞めちゃった。

それ以前から、ときどき断り切れずに研修会に参加をすると、一つの命題について、何人かで班を作って話し合い、最後に話し合いの成果を発表し合うって、アクティブ・ラーニングの手法を取り入れられていた。これって、別に新しいわけじゃなくて、結構前からあった。

私、これが嫌いでね。いい歳をして人見知りなもんだから、知らない人と話をするのはとても苦手。「こんなところで話し合いをして、何の意味があるんだよ」って白けてた。だから、意見を求められても、「はあ、どうもね」ってごまかしてただけ。

アメリカでこれが始まったのは、1980年代に従来なら高等教育に進まなかった階層まで進学するようになって、全体の学力が低下したんだな。以前のやり方じゃ、授業が成り立たない。そんな状況になって、1990年頃から、知識伝達型授業に対して、学生中心型授業として、このアクティブ・ラーニングっていうのが出てきたんだそうだ。

入学者の低学力や学習意欲の不足によって、それ以前のやり方では授業が成立しない。低学力の生徒、学習意欲が不足している生徒対策として始まったんだな。そういった生徒向けの授業方法として、アメリカではそれなりの成果があったんだろうな。でも、それを日本に、しかも全般的に取り入れるって、少々安易に過ぎるんじゃなかろうか。

教員の研修では、だいぶ早い時期からこれをやってたから、自分の授業に取り入れている人はいた。授業の最後に、班ごとにまとめさせて、認識のずれを修正するのに使ってる人がいた。

日本でも、中学を出たら高校に入るのが当たり前になって、勉強が大っ嫌いな高校生がたくさん生まれた。私が教員になったときは、すでにその状態。しかも私は、埼玉県でも定員が集まらない学校ばかりを周り、最後の7年間だけ真ん中よりちょっと下の学校にいた。

社会の科目なら何でも教えたけど、専門は世界史。実人生に役に立つ勉強が好まれるご時世に世界史となると、それこそ「なんの役に立つの?」のオンパレード。教員人生はずっと《授業が成り立たない》との格闘だ。

だけど、学生中心型に逃げたことはないよ。もちろん紆余曲折もあったけど、それも必死に格闘すればこそ。必死に格闘すれば、いつか必ず自分なりのやり方にたどり着ける。たどり着いたと思ったら、そこはまだゴールじゃなかった。そんなことの繰り返し。

格闘もせずに、《主体的・対話的で深い学び》だって。若い先生方が、《学び合い》とか言っているのを聞いて、・・・このタイミングで学校を離れたのは、やはり正解かな。

いけない! この本のことに触れるのを忘れてた。・・・いずれそのうち。



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『かくされてきた戦争孤児』 金田茉莉

人は、以外と早く、死という概念を知り、恐怖に打ち震える。

それは、自分の死に恐怖するのではない。家族の、中でも母の死に恐怖する。考えることで、それが現実になるんじゃないかと、なんとかその想念を頭から追い祓おうとする。口になど、出せるものではなかった。

いとこは違った。3歳幼いの私のいとこは、母親の実家である私の家に遊びに来たとき、「お母さん、死なないで!」と、叔母の頭をかきむしっていた。

実際に母が死んだのは、私が36歳の時のことだが、倒れたという最初の報せに、膝がガクガクして足下が崩れ落ちるような、太刀打ちできない大きな虚無が、眼前に口を広げているかのような絶望を覚えた。

著者の金子さんは、小学校3年生の春3月9日、疎開先である宮城県の鎌先温泉から戻るため、白石駅から夜行列車に乗り、翌朝、上野駅に着いた。しかし、10日未明の大空襲で、東京は見渡す限り一面の焼け野原になっていた。金子さんたち小学生は、先生に引率されて、奇跡的に焼け残った浅草国民学校に向かった。金子さんの父親は3歳の時に亡くなっており、国民学校にはお母さんが迎えに来ているはずだった。

あちらこちらで、自分の子どもを見つけた親たちが、我が子を抱きしめ、泣き崩れた。いずれも、大空襲による火の海の中を生き延びた親たちだった。

金子さんのお母さんは、いつまで待っても現れなかった。

金子さんは親戚のところに引き取られることになるが、お母さんとお姉さんの遺体は6月に隅田川から発見されたそうだ。妹さんは行方不明のままだそうだ。

3月10日の東京大空襲では、たった一晩で100万人が家を失い、10万~20万の民間人が殺され、疎開していた10数万の小学生が孤児になった。

引き取られた親戚は、父の兄である姫路の伯父の家で、伯母やいとこたちから疎んじられながらの生活となった。


講談社  ¥ 1,760

学童疎開、疎開孤児、孤児学寮、浮浪児狩り…かつて語られることのなかった戦争孤児の過酷な人生の記録。
第1章 戦争孤児と私
第2章 学童疎開と戦争孤児
第3章 隠蔽されてきた疎開孤児
第4章 全国孤児一斉調査と戦後の生活
第5章 浮浪児
終章 まとめに代えて


金子さんは、お母さんが残してくれた貯金で高校を卒業し、上京して一人で生きてきた。

空襲ですべての家族を失い、引き取られた親戚では疎んじられ、いじめ抜かれた。ようやく卒業して上京し、一人暮らしを始めても、今度こそ、正真正銘の天涯孤独。孤児に対する風当たりは依然としてつらいもので、“身元”とか、“育ち”っていうのがものを言う時代だった。

女中として住み込みで働き、旅館の住み込みになって夜は酔客の相手をし、ヤクザに声をかけられては逃げ惑ってきた。その後も、デパートの地下で菓子を売る派遣販売員、法律事務所の小間使い、保険外交員年ごとを転々としたが、24歳で結婚し、家庭を持ち、子どもを授かって、はじめて自分を大事に生きようという気持ちになったそうだ。

そんなとき、母親の遺体が発見された当時のことを知っていた近所の方に偶然出会い、遺体から貯金通帳が2冊見つかり、家が3,4軒建てられるほどの額だったと教えられた。それはすべて、金子さんが引き取られた姫路の伯父の家に送られていた。

伯父は、金子さんのお母さんが残した財産を使い、自宅を立て替え、経営する工場を3倍も大きく立て直していた。

戦争そのものは相手のある話で、しかも、アメリカとの戦争に関して言えば、それを絶対的に望んでいたのはアメリカ大統領のフランクリン・デラノ・ルーズベルトであった。経済制裁で締め上げられた日本は、窮鼠が猫を噛むようにアメリカとの戦争を決断した。戦時需要で経済を立て直したアメリカは、それまでの世界常識を根底から変革し、戦争裁判で敗戦国に責任を押しつけた。戦争犯罪である民間人の大量虐殺に関しては、戦争裁判に取り上げるどころか、戦後も長い間、語ることさえ許さなかった。

国際社会における日本の立ち回りが稚拙であった部分は多々ある。しかし、白人が支配する世界において、いかにうまく立ち回ったとしても、いずれは同じ結果を招いたのではないだろうか。

だから、それはいい。問題は、そのあとだ。

日本は12万3511人の孤児を、見捨てた。父や母を失って路頭に迷う子どもたちを、日本は救おうとしなかった。1946年に政府が発表した戦争孤児はたったの3000人。

親元で愛情をかけて育てられた子どもたちが、戦後は親戚先で疎んじられ、いじめ抜かれた。浮浪児となった孤児はゴミ箱をあさり、リンゴの芯を奪い合って争い、大勢のものが餓死した。コンクリートの上でごろ寝して凍死する子もいた。

そんな子どもたちがいることを知っていて、国は救いの手を差し伸べることもしなかった。社会には手を差し伸べる篤志家もいたが、孤児をむさぼる者も少なくなかった。

金子さんは、戦後75年の平和は「平和憲法」のおかげと言う。それがなければ、戦争のする国になっていたかも知れないと言う。もう一度、あの戦争がどのようにして起こったものだったか、考えてみてもらいたい。なんとか戦争を回避しようと動いていたのは、アメリカだったのか、日本だったのか。




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『誰にも相談できません』 高橋源一郎

8時半が、仕事開始の時間だった。

1年ちょっと前に、その仕事を辞めちゃったんだけどね。そのあとは、分刻みの時間に追われて仕事をした。格別強く意識したことはないんだけど、時間の制約から解放された今思い起こせば、確実に時間に追われていた。いつも追いかけられていた。

それは、仕事を終えて家に帰ったって同じ事。明日の朝、8時半に仕事が始まるんだから。

学生を終えて、仕事をするようになって、少しずつその仕事に慣れてくる。それは仕事の要領が分からず、時間に追い立てられるように仕事をしている状態から、要領を心得て時間にゆとりを持って仕事ができるようになる事を意味する。

ずっと、そういう人生を生きてきた。小学校の時からずっとだよね。自分じゃまだ分からないから、親や教師に追い立てられてね。

「早くごはん食べろ」、「教室に入れ」、「時間に遅れるぞ」、「あと5分」、「明日までに書いてこい」

それでも言われてやっていればいいうちは楽だった。言われないのにやらなきゃいけないのは、本当にきつい。

人間には寿命がある。いつか死ぬ。定められた時間だ。それまでは、呑気に暮らしたい。山でも歩いてさ。それで、その時が来たら、・・・「おっと、もう時間みたいだ」ってね。

作家の高橋源一郎さんの本。

とは言っても、小説じゃない。エッセイでもない。高橋源一郎さんは今、毎日新聞の人生相談を担当してるんだそうだ。この本に取り上げられているのは、その中から100本を選んだものだという。

高橋さんは「わたしもまた、誰かに話を聞いてもらいながら生きてきた」って言うんだけど、これは本当かな。

私は自分の人生について、誰かに相談したことがあったかな。・・・思い当たらないな。思い悩んだことがないわけじゃないんだけどな。努力してできることなら努力したし、努力じゃどうにもならないことは、結局なるようにしかならないんだから、受け入れざるを得ないしね。

相談する人は、自分の意に沿った回答ならば、もちろん受け入れるだろうけど、意に沿わない回答だったら、それも受け入れるのかな。・・・受け入れないよね。だったら、人生相談に何の意味があるんだろう。





毎日新聞出版  ¥ 1,540

あなたのお話、聞かせてください。人生のままならぬ悩み、どうしたらいいの?
Ⅰ 恋のしたことがありません
Ⅱ 夫のすべてに悪寒が走る
Ⅲ 家族ってなんですか
Ⅳ ブサイクって言わないで
Ⅴ 占いが気になります
Ⅵ やる気がないけど、どうしよう
Ⅶ あめをもらってもいいですか


人生相談をすることに意義を感じることはできないけど、人がどんなことで悩むのかっていうことについては、大変興味深いものがあるね。

人の人生を横目で盗み見るみたいで、ちょっと後ろめたくはあるけどさ。

男と女のことは難しい。自分のことはともかくとして、周囲でもいろいろなことがあった。

「おいおい、あなたは既婚者でしょ」、「ええ、あなたは結婚間近のはずでは」、「えっ、別れるんか。だって御主人は、あなたのために大きな犠牲を」、「えっ、夜の間にそんなことが」、「なんでそっちとくっつくの。こっちのはずじゃなかったの」、「それは割れ鍋に綴じ蓋ということか」、「そこまで行っといて、何にもしなかったじゃ通らないよ」、「ダメだよ、ダメ。その女だけは」

夫婦の関係

家族の関係

子どもの悩み

仕事の悩み

歳を取って

ああ、人間は悩むために生きているかのよう。

高橋さんの言うとおり、「人間というものは、ずっと同じような悩みや苦しみを抱えてきたんだなって。人生相談なんてものが始まる遙か前から、おそらく、人間というものがこの世界に誕生して以来ずっと、人は悩」んできたんだな。

おまけに今は、それに加えて武漢ウイルスの時代。三密にならないように注意しているうちに、おそらく人は、新しいタイプの悩みを抱えることになりそうだ。

せいぜい、三散なことにならないように、気をつけよう。





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『ココまで変わった学校の教科書』 コンデックス情報研究所

子どもの段階までは、教科書見てたけどね。

その段階でもずいぶん変わってたけど、本当に学校教育っていうのは、上の方針、文科省ね。上の方針によって、それが生徒児童に下ろされるときには、ずいぶん大きな変化になるんだよね。

息子はゆとり教育世代だけど、円周率は3だったからね。その頃は、小学校の歴史の教科書は、弥生時代から始まったそうだ。

だけど全体としては、教科書は面白くなりつつあるような印象があったな。その後は、どうだろう。実は、孫が小学校に入学した。武漢ウイルスのせいで、入学式もなく始まっちゃったけど。そう言えば先日、娘のうちに行ったとき、孫の教科書を見せてもらったんだ。

内容を検討するなんていうのではなく、ペラペラめくって見ただけだけど、面白そうだった。なにしろ色つきできれいだったしね。そう言えば、道徳の教科書があったな。あれも評価するんだよね。道徳で評価って、何を考えてるんだろうね。採用されている話自体は、とても良いものだったけどね。

私は歴史の教員だったんだけど、新たな発見があればね。それは、しっかり直していかないといけないね。歴史に関して心配なことといえば、旧態依然とした東京裁判史観が今でも幅をきかせているところだな。

鎌倉幕府の成立は1185年になっちゃったそうだ。1185年には平家を滅亡させ、頼朝が諸国に守護地頭を置く権限を握った都市だな。まえ、武士政権が誕生したわけだ。

だけど、これは幕府じゃない。

幕府っていうのは、征夷大将軍が派遣された地方に設置した、軍政における前線本部。「天皇によって征夷大将軍に任命される」ということが、日本の歴史を理解する上で非常に大事なんだな。

どうやら、“1185年”を主張する人々は、天皇という存在が日本の歴史に常に関与してきたという事実を、軽く扱いたいか、人の目をそらしておきたいと考えているように思える。

それから、あと歴史に関して不満なのは、人名や地名を、現地の発音に合わせようとしすぎること。リンカーンがリンカンくらいは良いよ。ルーズベルトがローズベルト。所詮Rの発音なんか日本語にないんだから、ローズベルトの方がちがいって言ったって、“ロ”と書いた途端に嘘になる。

英語のマゼランが、ポルトガル語のマガリャンイスも阿呆らしい。だったらどうして、ラテン語のコロンブスは、スペイン語のコロン、またはイタリア語のコロンボにしないのか。

ベネチアで良いじゃん。なんでヴェネツィア? ベネチアの方が、はるかに雰囲気を持っている。



『ココまで変わった学校の教科書』    コンデックス情報研究所


成美堂出版  ¥ 1,430

昭和~平成~令和で驚くほど変わった小・中・高の「今」の教科書を紹介
1章 歴史の時間
2章 社会の時間
3章 算数・理科の時間
4章 英語・国語の時間
5章 音楽・家庭科・体育などその他の時間
6章 学校生活の時間


文科省っていうのは、なにかと変えたがる。

学者もそうだな。なによりも大切なのは、それが正しいかどうかと言うことよりも、“変える”っていうことなんだな。前任者とは違うことを打ち出さなければ、功績にも何もならない。どうも、そういう意識が強いらしい。

東京大学の教育を専門とする教授あたりがアメリカに行って、流行の教育理論だかなんだかを仕入れてきて、それを文科省に持ち込む。文科省はそれを日本の学校に導入できるものに仕上げて、予算をつける。

予算がつくと、それに合わせて受け入れていかないと、予算配分から漏れてしまう。お金が動くことで、一気に態勢が動き始めるんだな。各都道府県教委、自治体教委を通してそれが現場に下りてくると、現場である学校の方にも目ざとい教員がいて、そこに出世の糸口なり、現場における主導権なりを見いだして、まるで魚が餌に飛びつくようにして釣られていく。

なんど、そういう光景を見たことか。高校の教員だったもんでね。

一時期、普通科の高校に、コース制というのを導入するのが流行ったことがある。外国語コースとか、体育コースとか、情報コースとか、中には観光コースなんて言うのもあった。体育コースを導入した学校では、新たにプールを建設した。数千万円かかったという。その学校は、その頃から定員割れが止まらない。観光コースを導入した学校では、修学旅行がヨーロッパ旅行だったとか。負担の増える親にしてみれば、迷惑だったろうな。ちなみにその学校は、今は跡形もない。

最近のはやり、私は仕事を辞めて1年少し経ったが、仕事している頃の最後の流行は、アクティブ・ラーニングっていうやつだった。下記のような授業展開だな。

1)「自律的に行動し、自ら考え、省察する力」
2)「言語や機器を使って表現・発信する力」
3)「他者との関わりを作り、協働して問題解決に向かう力」

そんなこと言われなくても、時と場合に合わせて適当にやってたけど、上から型どおり下ろされると、盲目的に実戦しちゃう奴がいるからね。そうすると迷惑するのは、気の弱い、あるいは物事を真剣に捉えるタイプの生徒さん。きっと、学校行かなくなっちゃう人も多いと思うよ。特に、中程度から下の学校ではね。

本当に、教科書っていろいろ変わってるんだな。帰るべきところは果敢に変えるべきだね。全般的には面白くなってると思うしね。歴史教科書が一番遅れているかな。



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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本












































































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