めんどくせぇことばかり 本 世界史

『アダムのリンゴ』 小泉牧夫

混沌たるカオスから生まれた大地ガイア。ガイアは自らの力で天空ウラノスを生み、ウラノスと交わってティタン族を生んだ。ティタンは英語でタイタンと発音するが、日本語ではチタンともいう。原子番号22で原子記号はTi。軽いわりに強度が強く、産業でも先端分野で重宝されているという。

話題になった「進撃の巨人」、英語のタイトルは“Attack on Titan”。そんな最近の話題を出さなくても、…私には十分に最近…1911年に大氷山に衝突して沈没した豪華客船は“the Titanic”だった。
あ~、こんな話を読んでると、なんだかとても頭が良くなったような気がして気持ちいい。・・・そんなわけで、とっても気持ちのいい本の紹介です。

題名にもなっている“アダムのリンゴ”とは〈のどぼとけ〉のこと。イブに進められてリンゴを口にしたところを天使に見とがめられ、慌てて飲み込もうとしたら、のどに引っかかっちゃったんだよね。そんな、創世記や、上に書いたギリシャ神話の話から始まって、歴史の成り行きの中から生まれた、英語の面白い言いまわしや言葉の数々を一挙に紹介した本。

神話や歴史の中の話が、思いもよらない言葉を生み出しているのも面白い。上で紹介した大地の女神ガイア。Gaiaは、ラテン語や英語ではGaeaと書かれ、またの名を「Ge」と書いてゲーともいう。geology「地質学」、geography「地理学」、geopolitics「地政学」なんてところに使われてくる。

ギリシャ神話の中でも人気の話の一つのクピドとプシュケの物語。このプシュケはpsycheと書くが、古代ギリシャのもともとの意味は「息・呼吸」で、派生して「命・心・魂」。ここから、「心・魂」に関連する語にプシュケが使われる。psychologu「心理学」、psychiatry「精神医学」、psychic「精神的な」、psycho「精神病患者」。こうなってくると、プシュケもびっくり。



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のどちんこにはリンゴが詰まっている 歴史から生まれた世にも面白い英語
〈古代ギリシア編〉
〈古代ローマ編〉
〈中世編〉
〈近世前編〉
〈大航海編〉
〈近世後編〉
〈アメリカ大陸編〉
〈近代編〉
〈2つの世界大戦編〉
〈戦後・21世紀編〉

近代、現代、そして今も、次々と新しい言葉って作り出されてるんですね。それは英語だけじゃなくて、どんな言葉でも同じこと。もちろん日本語もね。ただ、日本語で心配なのは、かつて外来の言葉が入ってきたとき、知恵を絞って新しい日本語を創造していったのに、最近は、それをカタカナ言葉のまま使っているだけ。向こうの言葉でその概念をつかめる人はいいけど、そうでない奴は置いてけぼり。“つかめる人”と、“つかめない人”の二種類に人種が、日本人内部に作り出されつつあるように感じる。

その点、日本にもトランプが必要か?

おもしろかったのは、英語とフランス語の関係。牛はoxでも、皿に乗るとbeef。羊はsheepでも、皿に乗るとmutton。豚はpigでも、皿に乗るとpork。

この本に関してはずいぶん書いてしまった。このくらいにしておこう。
おそらく、欧米人以上に、日本人の方がこういう本をおもしろがっているだろう。

言葉には力がある。“アブラカダブラ”は魔法の言葉。「私の言ったとおりになれ」って呪文が意味を持つ世の中が、かつては世界に広がっていた。一神教の神様が“魔”の世界のすべてを屈服させていっても、言葉は残った。言葉には思いもよらない意味があって、知ってか知らずか、それを口にするたびに、・・・“アブラカダブラ”、言葉に隠されたその意味が、きっとそのうち目を覚ます。

わずかに、いまだにそんなことを信じている人もいる。実は、私もその一人。すでに二人の子供は独立しておりますが、とにかく汚い言葉は使わないように言い聞かせました。





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出歯亀『アダムのリンゴ』 小泉牧夫

《もしあなたが公園で愛の交歓を行うのならば、痴漢にのぞかれることを覚悟しておいてほしい。覚悟の上で、のぞいている人々が感動してしまうようなSEXができたら、あなたはもう性の達人である》

・・・なんか、・・・感動的だ。

昔、女の子と一緒に、夜の新宿中央公園に言ったことがある。・・・止むに止まれず。・・・もちろん、その娘は今の連れ合いですが。その時も、“ピーピング・トム”君がいました。いや、日本人ですから、“出歯亀”と、正しく呼びましょう。

《明治末期、池田亀太郎という植木職人がいて、女湯を覗くなど変態的なことをして逮捕された。その男が“出っ歯の亀太郎”だったために「出歯亀」と呼ばれるようになった》・・・ということだ。

それは、私が止むに止まれぬ行動に及ぼうとしたその時、斜め前の植え込みに興奮に割れを抑えられなくなったやつがいて、大きく動揺した。植え込みの動揺に石を投げ込むと、「痛えじゃねえか」と抗議の声。

逆に大きく動揺した私たちは、そそくさとその場を立ち去ったのでした。

そんな私たちですから、その頃はもちろん、その後も、“性の達人”の道は、遠く険しいものとなったのでした。



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のどちんこにはリンゴが詰まっている 歴史から生まれた世にも面白い英語
〈古代ギリシア編〉
〈古代ローマ編〉
〈中世編〉
〈近世前編〉
〈大航海編〉
〈近世後編〉
〈アメリカ大陸編〉
〈近代編〉
〈2つの世界大戦編〉
〈戦後・21世紀編〉

ピーピング・トムの語源は、少し趣が違う。
イングランドのほぼ中央にコヴェントリーという町がある。この地で起こったあるできごとによって“誕生”した表現にpeeping Tom がある。

時の領主レオフリックが重税を課していたために、住民は苦しみに喘いでいた。それを見かねた妻のGodiva「ゴダイヴァ」が、夫に「税金を軽減して欲しい」と頼むと、「もしお前が裸で馬に乗って町中を回れば税金を安くしよう」と答えた。妻は、町中の人に家のドアを締めて窓に覆いをすることを約束させて、これを実行に移した。

だが、仕立て屋のTomだけが、誘惑に負けてゴダイヴァの姿を覗いてしまった。その罪でTomは目を潰されたという。それから、「性的興味で覗き見をする人」をpeeping Tom と呼ぶようになった。
本書p76

亀太郎さんも、警察に逮捕されて、罪を償う羽目になったわけだけど、まあ、どんな罰をくださ得れたか知らないけど、“目を潰される”ことはなかったでしょう。Tom の目を潰すことを決めたのは、一体誰だったんだろう。

領主ということは、まずないだろう。妻の裸を見られたのが悔しいなら、最初から裸で馬に乗れなんて言わなければいい。妻がそんなことをするわけがないと思って言っちゃったけど、いざやることになると、覗いたやつが許せないということはあるかもしれない。

領主の妻。これはあるかもしれない。「みんなのために、恥を忍んでやったのに」ってね。だけど、税の軽減のために、みずからの恥を忍ぼうという女が、「Tom の目をつぶして」というのも考えづらい。

いずれにせよ、領主か、領主の妻が「Tom の目を潰せ」と言ったのなら、二人とも“性の達人”からはほど遠い人間だっただろう。

住民が、「みんなのために恥を買って出てくれた奥方様の裸を覗くとは・・・」と、Tom の目をつぶしたというのがだとうなところか。

Godiva は、フランス語読みでは「ゴディヴァ」。そう、ベルギーのチョコレート屋さんだな。「裸で馬にまたがる長い髪の女」はゴディヴァのチョコレートのイラストに使われているんだそうだ。

・・・この本、面白すぎる。




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『ホモ・サピエンスの秘密』 インフォビジュアル研究所

猿はいろいろな種類がいるのに、人間は、ホモ・サピエンス一種類しかいない。ずい分前には他の種類もいたらしいけど、みんな死に絶えた。4万5千年前の氷期真っ最中、ホモ・サピエンスはネアンデルタール人とユーラシアで同居していた。その彼らも、いつしか死に絶えた。

1万7千年前まで、インドネシアに、ホモ・フロレシエンシスというホビットがいたという話もあるが、この本の中では問題にされていない。ちょっと、興味あるんだけどな。・・・とにかく、他の人類はみんな死に絶えて、ホモ・サピエンスは、唯一の“種”になった。

《特別な存在》・・・なのかな。そうだとしても、そうじゃないとしても、・・・腹はへる。飯を食う。排泄する。欲情する。

そのうち、明日の飯の心配もする。できればうまいものが食いたい。そう、好きな女と、話ししながら食いたい。一緒に快適な時間を過ごして、楽しいことしたい。自分の子供を産ませたい。できるだけ多く産ませたい。できれば他の女にも産ませたい。一族を増やして、将来に向けて発展していって欲しい。

そのためにホモ・サピエンスは、他の人類にはなかった機能を持った脳を手に入れた。アトランダムにインプットされた情報が、ホモ・サピエンスの脳の中では見事にネットワーク化され、新たな知性を獲得することが可能になった。これを、“認知革命”と呼ぶんだそうだ。

『ホモ・サピエンスの秘密』    インフォビジュアル研究所

太田出版  ¥ 1,296

図解でわかる 最新知見を下に紐解く、おどろきの人類700万年史
はじめに  生命の進化を激変させたホモ・サピエンス。
        20万年の道のりの先に幸せはあるのか?
1  私たちはどこから来たのか
2  ネアンデルタール vs ホモ・サピエンス
3  獲得した思考の力
4  豊かな狩猟採集生活
5  農業革命の光と影
6  宗教という想像世界の始まり
7  想像世界の秩序「ヒエラルキー」
8  想像世界の秩序「貨幣」
9  想像世界の秩序「国家」
10  想像世界の拡大「帝国」
11  帝国システムの道具「数」
12  帝国システムの道具「法律」
13  帝国システムの道具「硬貨」
14  ヨーロッパ世界拡大の武器「信用創造」
15  ヨーロッパ世界拡大の武器「資本」
16  ヨーロッパ世界拡大の武器「法人」
17  ヨーロッパ世界拡大の武器「略奪」
18  ヨーロッパ世界拡大の武器「株式会社」
19  ホモ・サピエンスの20世紀
20  人類の幸福とは
あとがき  人々にとっての、次の「幸福」とはなにか
       その答えは、脳が持っている

その上で、・・・あとは目次を見てもらったとおり。かつて、人間だって捕食される側だった。その記憶はDNAに刻み込まれているみたいで、わけも分からず暗闇に恐怖するし、広ーいところに投げ出されると、ついつい身を隠す場所を探してしまう。だけど、やがてホモ・サピエンスは認知能力を発揮して、捕食者を遠ざけていった。

そのように働きかけて、無作為の自然状態を改造していったのだ。そして、うまいもの食って、いい女に自分の子供を産ませて、一族を増やし、将来の発展を期す。

そうしようと思うと、自然に対する働きかけは増える。・・・どこかで、黙示録が脳裏をかすめるが、・・・まあ、気にしないことだ。

ヨーロッパに時代になると、その勢いは加速される。加速されるものの、地球上で共生できる生命体の量には限りがある。それを超えれば、なんらかの働きで、その数が調整される。シナの歴史を見ると、その様子がよくわかる。

ところが、認知能力の高いホモ・サピエンスは、地球上に過去に存在した生命体にまで手を出した。化石燃料だ。ホモ・サピエンスの数は、それまでの限界を超えて増え始めた。・・・また黙示録が頭をかすめる。

考えてみれば、最後の審判が語られて時点で、ホモ・サピエンスの活動の拡大の限界を認識していたんだろうな。黙示録にとらわれる連中は、自らの所業に恐れおののいて、迷惑なことに、優生論に走ったりする。

自らの所業に恐れおののくのはけっこうだ。大いにおののいて、自然の前にぬかづけばいい。ただし、戒めるべきは自らの所業であって、その責任を他者に取らせようとするのは、あまりにもお門違いだ。・・・さて、この本は、そのへんをどう語るのか。





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閏年生まれの彼『アダムのリンゴ』 小泉牧夫

そうそう、《西向く侍》ね。侍を“士”と書いて、《にしむく士》は二月、四月、六月、九月、十一月。いわゆる、“小さい月”に当たる月ね。それが二月、四月、六月と偶数月でいって、突然八月が“大きい月”になるもんだからこんがらがってしまう。ここから“小さい月”は奇数月に変わって九月、十一月と続くわけ。

“西向く侍”の他にも、左手のゲンコを握って、指の付け根の出っ張りが“大きい月”。人差し指の付け根から始まって、一、ニ、三、四、五、六、七と小指の付け根に至る。今度は右手のゲンコ。人差し指の付け根から、八、九、十、十一、十二は薬指の付け根で終わる。

私はゲンコの山と谷で“大きい月”と“小さい月”を認識した。

しかし、まだ問題が残る。二月だ。なんで二八日しかないんだ。影森小学校、影森中学校と一緒に過ごした黒澤誠くん。“マコちゃん”は、本当は、四年に一度しか巡ってこない二月二九日生まれ。同級生が十二歳当時、彼だけは三歳だった。彼は、便宜上、二八日生まれと、生まれながらの嘘つき人生を送ることになった。

なんでこんなことになってしまったのか。責任者、出てこーい❢



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のどちんこにはリンゴが詰まっている 歴史から生まれた世にも面白い英語
〈古代ギリシア編〉
〈古代ローマ編〉
〈中世編〉
〈近世前編〉
〈大航海編〉
〈近世後編〉
〈アメリカ大陸編〉
〈近代編〉
〈2つの世界大戦編〉
〈戦後・21世紀編〉

な~んてこと云ってたら、すごい責任者が出てきてしまった。なにしろ、カエサルとオクタヴィアヌス。King of Kinguこと、Emperor。ラテン語でImperatorのご登場ですからね。とはいえ、私だって、怯んでいる訳にはいきません。なにしろこれには、“マコちゃん”の名誉がかかってますからね。

古代ローマの暦では一年は十カ月だったらしい。農作業に適さない寒期にあたるニか月間、おそらくは冬至から春分くらいの間でしょ。その間は暦から除かれていたんだって。だから一年の始めは、今でいう三月、March。もとはMartiusで戦いの神「マルス」Marsの月。後から割り込んだ形の一月は、ローマ独自の双面神の「ヤヌス」Janus。英語にすると「ジェイナス」Janus。一つの顔が去りゆく年を、もう一つの顔が来るべき年を向いているということらしい。二月は、ローマが罪を償い、戦死者の霊を慰めるお祭りにちなんで名づけられたらしい。その時祀ったのが、贖罪の神Februus。英語の「フェブラリー」Februaryはここからきているという。

英語のSeptember「九月」は、マーチから数えると七番目の月。ラテン語のseptemは「七」をあらわす言葉。そういえば、八本足のオクトパスのように、octoがあらわす数字は「八」。つまり、「七」をあらわすSeptemberは九月となり、「八」をあらわすOctoberは十月になっちゃった。つまり、みんなにカ月ずれちゃった。

一年を三六五日。カエサルが、四年に一度の閏年を設けたユリウス暦を定めたのは紀元前四六年。この時に自分が生まれた七月を自分の名前“Julius”「ユリウス」に変えてしまった。この“Julius”が、英語の“Juiy”「ジュライ」の由来。「どうせずれちゃってるんだから、・・・」ってのは名前を変えやすい理由になったかもしれないけど、「だったら俺も・・・」って悪のりしたのがオクタヴィアヌス。

アウグストゥスって呼ばれた彼は、ユリウス暦を改暦したときに八月を自分の名前のAugustusに変えちゃった。これが英語で「オーガスト」Augustになるわけだ。

もともと七月は「五」をあらわす「クインテリス」Quintilis、八月は「六」をあらわす「セクスティリス」Sextilisだったって。

オクタヴィアヌスが悪乗りしすぎたのは、アウグストゥスこと、行程たる自分の名前を冠した月が“小さい月”だったことを不満に思い、これを変えちゃったこと。かといってカエサルの七月を減らすわけにもいかず、連続で“大きい月”にしちゃったこと。んんん、めんどくさいことになったのは、オクタヴィアヌスの責任か。しかも、八月に増やした分を、遠く離れた二月から持ってきたもんだから、二月は閏の月でやっと二九日。その他は二八日になっちゃった。

“マコちゃん”、悪いのはオクタヴィアヌスだったよ。「嘘つきマコちゃん」じゃなかったよ。・・・誰がそんなこと言ってるかって?・・・そういや、私以外にはいなかったかも。





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『アメリカ側から見た東京裁判史観の虚妄』 江崎道朗

1995年の、「ヴェノナ文書」の公開で、ルーズベルトとコミンテルンの戦争責任を追及しようという視点から、近現代史の見直しが始まっている。同時に、歴史の修正に対する攻撃も強まる。慰安婦問題に絡んで、安倍首相はアメリカメディアから“歴史修正主義者”というレッテルを貼られた。

“歴史修正主義者”という言葉のなにが悪いのかよく分からない。歴史は本来、修正されるべきものであるからだ。しかし、世界の常識は違う。なぜ、“修正”してはならないか。それは歴史が、勝者の書いたものであるからだ。

ヨーロッパ人の間では、よくこういう言い方をする。「“歴史修正主義”とはヨーロッパ人にとって、ヒトラーを賛美したり、ユダヤ人の虐殺を肯定する行為に等しい」と。

でも、おそらく違う。勝者として糊塗したはずの自分の過ちを、あるいは過去の悪行を、いまさら暴き立てられてたまるものか。そんなことは許さない。安倍晋三はヒトラーを賛美しようとしているに等しい。ユダヤ人の虐殺を肯定しているに等しい。せっかく巧妙に過去を闇に葬り、それができない分は敗者の責任に押し付けて作り上げた勝者の歴史なのだ。逆らうことは許されない。こんなことなら、あの時、跡形もなく滅亡させておくべきだった。最初はそのつもりだったのに。

フランクリン・D・ルーズベルト大統領は、反共を唱える独日に敵対的外交を開始した。ドイツとイギリスの戦争がはじまると、ハーバート・フーヴァー前大統領、ロバート・A・タクト上院議員、ハミルトン・フィッシュ下院議員、アメリカ第一委員会のスポークスマンを務めたチャールズ・リンドバーグらが、ルーズベルトが導入する武器貸与法に反対する立場での発言を繰り返した。

「自国の安全保障に密接に結びつくわけではない外国の戦争に、アメリカはできるだけ関与すべきではない」

さらに、対日敵対政策に対しても、高発言している。

「強い日本を維持することが、アメリカの利益につながる」

今も昔も、アメリカの中にも様々な意見があるということをよく認識すべきで、この保守派の勢力と連携が取られていたら、明らかに違う結果がありえたろう。彼らはけっして親日派ではない。アメリカの国益を第一に考えた場合の結論が、アジアに強い日本を維持することが望ましいと考えたのだ。
  1. アジア太平洋地域は、ソ連の膨張主義や中国の排外的ナショナリズムによって、大きく混乱している。
  2. 上記1を理由として、それを抑止するために日本はやむを得ず中国大陸で戦争をしている。そして、日本がソ連の膨張主義と戦ってくれているおかげで、アメリカはアジア太平洋地域で戦争をしなくてすんでいる。よって、「強い日本を維持することがアメリカの利益となる」(タイラー・デネット教授)
  3. アメリカが日本に対して経済制裁を実施して日本を圧迫すれば、日本は弱体化し、ソ連の膨張主義がますます強まる。その場合、アメリカがアジアの戦争に関与しなければならなくなる可能性がある。
  4. 初代大統領ジョージ・ワシントンは、「戦争は、必然的に政府への権限の集中を生み、個人の自由を制限する全体主義へ発展しかねない」として、対外戦争に干渉することを極力避けようとした。これこそ、アメリカの伝統的外交原則であった。
  5. 日本を弱体化したらアジアの混乱は助長され、アメリカ政府としてはアジアの戦争に関与しなければならなくなる恐れがある。アメリカ政府がアジアの戦争に関与すれば、政府に権限が集中し、国民の自由が損なわれる。
  6. そのため、アジアの戦争に関与しなければならなくなる可能性のあるルーズベルト民主党政権の「対日圧迫外交」には反対である。 
当時、上記のような保守派の考えは多くのアメリカ国民に共通するもので、1936年の大統領選において、「満洲国」にかかわることは、なんら争点にならなかった。逆に、民主党ですら、「対外戦争に関与しない」ことを公約に掲げなければ、勝利することができない状況にあった

祥伝社  ¥ 864

アメリカを侵食したコミンテルンの魔手 ヴェノナ文書が明らかにした日米開戦の真実
第1章 対日政策で対立する二つのグループー「ウィーク・ジャパン派」と「ストロング・ジャパン派」
第2章 葬られた「告発」-「第一次」近現代史見直しの挫折
第3章 ついに公開された「ヴェノナ文書」-その衝撃と、歴史的意義とは
第4章 アメリカ共産党の「トロイの木馬」作戦ーコミンテルンの巧妙な戦略転換とアメリカの変質
第5章 コミンテルンに乗っ取られたマスコミー「反ファシズム」で新聞・出版を恫喝
第6章 日米開戦へと誘導したスパイたちー目的はひとつ「ソ連を守るため」
第7章 変わりつつあるアメリカの歴史観ー現職大統領によるヤルタ協定否定の意義とは
第8章 いまも続く共産主義勢力の暗躍ーオバマ大統領、謎の言動の秘密

ブラック・サースデイの株価大暴落をきっかけに大恐慌が世界を駆け巡る。共和党政権フーヴァー大統領はここで財政均衡政策をとって不況を深刻化させ、さらにスムート・ホーリー法を成立させて、世界に保護貿易主義を促した。1933年の名目GDPは1919年から45%減少し、株価は80%以上も下落した。工業生産は3分の1以下の低落。失業者は1200万人を数え、失業率は25%に達した。

ルーズベルトが大統領に就任すると、ニューディーラーと呼ばれるリベラル官僚が多数登用され、大規模公共事業による失業者対策を実施するとともに、農産物赤く維持政策を実施して農民の利益を保証し、労働者の生活向上を支援して労働者権利保護政策を実施した。このため、連邦政府の財政規模は急増し、税負担は高まった。ニューディーラーの権力が肥大化し、1933年には300万人だった労働組合員が、1941年には950万人へと膨れ上がった。こうして、ニューディーラーと巨大労組、リベラル派のマスコミが一大政治勢力となって、ワシントンを席巻した。

これを機会に、アメリカ連邦政府は肥大化した。プロテスタント的自助努力と教会を中心とする地域互助共同体といった、それまでのアメリカ社会の基盤は徐々に希薄化し、代わって大規模な社会保障への依存が高まり、これが民主党をさせえる階層として成長した。

しかし、ニューディール政策は、経済的には大きな成果を上げることができなかった。労働組合は経営陣に敵対的な立場をとってストライキやデモを繰り返した。さらには、日独への経済制裁を要求するなど政治的要求を掲げ、イデオロギー色の濃い反体制集団となっていった。

ニューディーラーには、数多くのコミンテルンのエージェントが潜り込んでいたことはヴェノナ文書が明らかにしたことでもある。さらにその一部は、敗戦国日本の占領政策にも一枚噛んでいた。

来日し、占領政策を実見した国務省政策企画部初代部長ジョージ・ケナンは、以下のように述べている。
《マッカーサー将軍の本部によって、その時点までに実施された占領政策の性質は、一見して、共産主義の乗っ取りのために、日本社会を弱体化するという特別の目的で準備されたとしか思えないものだった》

いくらなんでも、マッカーサーもそのうち気がついて政策を転換することになるが、そこまでのニューディーラーの活躍で、日本には“リベラル”勢力が深く根付いた。今でも国連に巣食って日本の不利益を世界に振りまくデービット・ケイとかいう変なやつを、ひざまずいてありがたがる、どこか性的倒錯じみた人達がいる。
産経ニュース 2017/06/04
【国連反日報告】
日本の国益を毀損続ける特別報告者 ケイ氏、国連人権理事会で反米基地運動に言及するも「沖縄には行っていない」

www.sankei.com/politics/news/170614/plt1706140028-n1.html
(抜粋)
国連人権理事会の「表現の自由」に関する特別報告者、デービッド・ケイ氏は12日、スイス・ジュネーブの同理事会での報告で、日本政府による報道機関への圧力や、歴史問題を議論する環境などについて強い懸念を表明した。ケイ氏の一方的な解釈に満ちた報告は、日本政府の反論にもかかわらず、事実として国際社会に拡散される可能性が高い。国連の活動に多額の資金を投じながら「嘘」をまかれ、国益を毀損(きそん)され続ける構図となる。(ジュネーブ 原川貴郎)
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キング(覚書)『嘘だらけの日仏近現代史』 倉山満

フン族に恐れをなしたゲルマン人が、375年に西への移動を始めた。いわゆる“ゲルマン民族の大移動”だが、移動下側のフランク族を起源とするフランスでは、これを“ゲルマン民族の大侵入”と呼ぶそうだ。

476年に、大混乱の中で西ローマが滅びると、西ローマが支配していたガリア地方に“力”の空白が生まれた。フランク族をまとめたクローヴィスが、ガリアに残っていたローマの軍人シアグリウスを破り、メロヴィング朝を創設する。486年のことである。クローヴィスは従士3000とともにカトリックに入信し、ローマ教皇の支配下に入るが、その死に際して王国を4人の息子に分割相続させてしまう。

613年、クロタール2世が再統一した頃、日本は聖徳太子の時代。チャイナでは唐の高祖、イスラムならムハンマド。イスラムの勢いは凄まじく、50年も経たずに絶頂期のローマ帝国を超える。東ローマが西への広がりを防いだものの、イスラムはアフリカ北岸、地中海岸を西へ向かい、ジブラルタル海峡を越えてイベリア半島へ侵入し、フランク王国を脅かす。

この危機に立ち向かったのが、宮宰を務めるカロリング家。732年のトゥール・ポワティアの戦いでイスラム勢の侵入を防いだカール・マルテルは、メロヴィング家に対するカロリング家の優位を示した。751年、ピピン3世は、使者をローマ教皇ザカリアスに遣わし、教皇のお墨付きを得て、王位を簒奪する。

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学ぶべきはフランス革命やナポレオンではなく、マザラン、タレイラン、ド・ゴールだ
第一章  フランスらしきものの胎動
第二章  宗教戦争と主権国家の誕生
第三章  世にも恐ろしいフランス革命
第四章  五大国によるウィーン体制
第五章  フランスから見た日本
第六章  ド・ゴールに学べ

フランスの歴史は、シャルルマーニュから。フランク王国の絶頂期を築いたカール大帝こそシャルルマーニュ。「なんで?」って問題じゃなく、フランス人がそういうことにしているんだから、そういうことになる。フランス人のいう事聞いてりゃいいの。

だいたい、トランプ・・・と言ってもアメリカ大統領じゃないよ。カードゲームのトランプね。トランプのキングを思い出して。あれ、ちゃんとモデルが居るんだって。
ダビデアレクサンダーカエサルカール
ダヴィデアレクサンダーカエサルシャルルマーニュ
ふむふむ。今のフランスを築いたシャルルマーニュは、古代イスラエルの英雄ダヴィデ。東方遠征で史上最大の大帝国を築き、ヘレニズムと呼ばれる時代を現出したアレクサンダー。その名前自体が、そのまま“皇帝”を意味するローマの英雄カエサル。シャルルマーニュはこれらの英雄に肩を並べる存在で、そのシャルルマーニュこそ建国の父。もう、フランス人自身がそう言ってるんだから、なんだかんだ言わずに受け入れてね。・・・韓国半万年の歴史よりゃ、よっぽどマシでしょ。

フランク王国なのに大帝なのはなぜでしょう。教皇に成り上がったレオ3世は、あんまりえげつなく出世しすぎて、敵を作りすぎた。それがたたって、命を狙われた。たまらずローマを脱出し、シャルルマーニュに保護を求める。シャルルマーニュはこれ幸いと、教皇保護を名目に政敵を排除し、急速に勢力を拡大した。そのかいあって、シャルルマーニュは、レオ3世から西ローマ皇帝の定款を授かることになる。それで、王国なのに大帝となる。

二人にとっての目の上のたんこぶは、間に合わせではない、れっきとしたローマを継承する東ローマ帝国。でもこの時、東ローマは、北からはブルガリア人の侵入に苦しめられ、南ではイスラム帝国が勃興しており、西へ顔を向けるゆとりはなし。812年にアーヘン和約で西ローマ皇帝戴冠をを承認する。

ベルギーの歴史学者、アンリ・ピレンヌが「ムハンマドなくして、シャルルマーニュなし」という由縁である。




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『嘘だらけの日仏近現代史』 倉山満

うんこ踏まないようにするためにハイヒール。においを隠すために香水。腐った肉でも我慢して食えるようにハーブや香辛料。マントや外套はとてもじゃないけどうんこを踏まずに歩けないときに敷いて歩いた。空から降ってくるアレの直撃を避けるために日傘やシルクハット。・・・ゾッとするな。

14世紀、百年戦争真っただ中で、しかも、ヨーロッパの全人口の3割に当たる3000万人が死んだというペストの猛威。今の猫ほども巨大なネズミがペスト菌を宿して走り回り、頼りになるのは、笛吹き男か、長靴をはいた猫くらい。・・・地獄さながらだな。

ローマの時代には、あれだけ建築術を発展させて、上下水道が完備されていたっていうのに、なんもかんも垂れ流しだからね。セーヌのほとりで愛を語ってみろ。まず、生まれてくる子には期待はできない。歴史って断絶するものなんっだな。

日本人には、その感覚はわかりにくい。わかりにくいから、その分、やってることが危なっかしかったりする。せめて皇室くらい、本来の姿のまま、守り切らないとね。

断絶して、そのあとを拾ったのが、ローマ教会だったっていうのも、ヨーロッパの悲運でもある。その後、1000年にわたり、ヨーロッパの鼻面を引きづりまわしたからな。

でも、どうなんだろうな。そんなローマ教会でも必要だったてことなのかな。「イスラム教徒をぶっ殺せ」って、ひたすら自分の利益のために騒乱の200年間を開いたウルバヌス2世みたいなのがいた。周囲の善男善女ともどもカタリ派を殲滅したインノケンティウス3世見たいのもいたりするけど、それでもローマ教会って、ないよりはあった方が良かったんかな。・・・微妙だな。


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学ぶべきはフランス革命やナポレオンではなく、マザラン、タレイラン、ド・ゴールだ
第一章  フランスらしきものの胎動
第二章  宗教戦争と主権国家の誕生
第三章  世にも恐ろしいフランス革命
第四章  五大国によるウィーン体制
第五章  フランスから見た日本
第六章  ド・ゴールに学べ

ヨーロッパの歴史に特別興味のない人でも、フランス革命くらい知っている。だけど、知っているのは、ルイ16世よりも、マリー・アントワネット。ジャンヌ・ダルクなんかも人気があるよね。踏み込めば面白いところなんだけど、そういう興味とは、ちょっと違うところが残念なところ。

そういう人を考えてみれば、本当に、この本はうってつけだな。そんなこと言っといて、けっこうミーハーな私も、とても面白く読ませてもらった。

ヨーロッパの歴史も、この本みたいに、人間の関係を中心に追っていくと面白いね。宗教改革の流れが、ルター派からカルヴァン派に移り変わっていく様子なんて、高校の世界史の先生はどうやって教えてるんだろ。知り合いにいるから、今度、聞いてみよ。
俗っぽく言えば、「ルターは信仰の正しさよりも、スポンサーであるザクセン公の利益を優先している。許せん」です。なにが許せないのか。「人間に自由意志などないはずだ。バチカンにもザクセン公にも。人間は神の教えである聖書に書いてあることのみに従って生きるべきなのだ」ということです。この過激すぎる主張が受けて、カルヴァンはスイスのジュネーヴに招かれ、この通りのことをします。「朝から晩まで働け。夜は聖書を読むだけにしてさっさと寝ろ」まではよくても、「音楽を聴いていたら死刑だ」とかあらゆる娯楽を禁止します。
本書p52

子孫を残すために、子作りは認めるけど、必要以上に“感じちゃいけない”んでしょ。快楽を求めてSEXしちゃいけないんだよね。どっかの国で、・・・たしかソマリアだったかな。どこどこのうちに男たちが集まって、テレビでサッカーのワールドカップの放送を見てるところをイスラム教過激派が襲撃して皆殺しにしたって事件があった。カルヴァンもそういうやつで、その教えを厳格に信仰したいって人たちがアメリカ合衆国を作ったんだから、アメリカも大変な国だよね。 

とりとめのない話になっちゃったけど、この本、どこから切っても、関係なく面白い。もしかしたら、倉山満さんの、『嘘だらけ・・・』シリーズの中でも、一番面白いかも。・・・おすすめです。




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『世界一わかりやすい地政学の本』 倉山満

自分で言うのもなんだけど、私は人がいい。人に対して、悪意を持ってどうこうすることができない。それどころか、人を試せない。試せないどころか、人の気持ちを先読みして、恣意的な行動をとることができない。“善意を尽くす”以外に選択肢がない。それだけじゃない。人の作為を疑えない。ある種の人にとっては、私をだますなんて、赤子の手をひねるよりも簡単なこと。

そんな人間になるはずではなかったんだけど、自分の意図とは無関係に、そういう人間にしかなれないように生まれついてしまった。

学生の頃、久しぶりに帰省した私に、母はひたすらその間に起こったことや、起こらなかったことをしゃべり続けた。その中に、その話は含まれていた。とある調理用品セットの訪問販売をしている業者が、私の実家の地区にやってきて、地区の奥さん方が集められた。考えれば、その中のだれかが、業者とくっついていたのだろう。大半の奥さん方が調理用品セットを買っていったという。当時、私の家は、私と中の兄の二人が学生で東京に住んでおり、とても苦しかった。母は、「みんなが5万円のセットを買っているのに、自分だけが1万円のフライパンしか買ってやれなかった。せっかくいろいろな料理をしてくれたのに、申し訳ない」と言っていた。実は、母が死んだあと、父も騙されている。父は、屋根の瓦を替えた。んん百万だった。

私も、そのうち、きっと騙される。

そんな私なんかじゃ、地政学的に思考し、行動するのは、おそらく無理だろう。そういうのは、この本の著者、倉山満さんのような人が向いている。もうお任せして、私は倉山さんの書いたものを読ませてもらって、勉強します。こういうふうにブログで紹介して、もしも、一人でも多くの方に倉山さんの本を読んでもらえたら、私でも少しは役に立ったことになる。人間には、向き不向きってことがあるからね。ほら、表紙の倉山さんの顔。そんなことばかり考えてるから、すっかり悪人になってしまって・・・。


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地政学は学問というより技術 これをわからずして世界の動きは読めない
第一章  江戸時代の日本と世界の地政学
第二章  地政学を使いこなした大日本帝国
第三章  マヌケと妄想の第一次世界大戦
第四章  悪夢と破滅の第二次世界大戦
第五章  冷戦ー変わり映えしない世界
第六章  プーチンの地政学

たしかに、“神は細部に宿る”のかもしれない。だけど、この際、この地政学の世界においては、細部は無関係、無視してよい存在なのだ。たとえ細部で、神がどんなに鮮やかな奇蹟を見せようとも、それがいかに長く後世に語り継がれようとも、残念ながら、なに一つ、世界の流れには関係がない。地政学の世界に、神は存在しないのだ。

かつて日本は、強大な軍事力によって、世界の一角に大を成した。世界中がそうであったように、欧米列強に踏みつぶされまいと、必死で世界を見つめ続けた結果であった。そう、かつて日本は、地政学的に思考し、判断し、行動した。だから、日本人にその能力があることは証明されている。

しかし、本書にもあるように、第一次世界大戦後のある時期から、つまり、世界の一角に大を成したある時期から、日本は急激に地政学的な思考を放棄していく。そして、大日本帝国は滅亡した。地政学の世界から、日本が消えた。

以来、日本は、地政学的思考を、放棄したまま戦後の世界を生きてきた。最近、日本の様々な文化が世界の称賛を浴びている。漫画やアニメから火がついたようだが、結局は、その背景にある日本文化全体、いわば、日本そのものが、世界の注目を浴びている。

しかし、地政学の世界には、日本は存在していない。北朝鮮という国家が核保有国として、アメリカとやりあう対象になることがあっても、その地政学の世界に、日本は存在していない。現状維持、それ以外になにも望めない国家。それが今の日本ということだな。




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北朝鮮危機(覚書)『世界一わかりやすい地政学の本』 倉山満

シリアによるサリンの使用と、それに対するアメリカのミサイル攻撃。度重なる北朝鮮のミサイル実験・核実験準備に対し、アメリカは原潜カールビンソンを周辺海域に派遣した。

米によるシリアへの攻撃、それから、米軍がアフガニスタンで使用した大規模爆風爆弾は、核を除けば最強兵器だとか。その攻撃は、それ独自の意味があるだろうけど、同時に北朝鮮、チャイナ、ロシアに対する強烈なアピールでもある。

トランプは、習近平との会談中にシリアへの攻撃を告知したという。その後、“米中蜜月”なんて記事も読んだけど、王毅外相の必死の形相が物語るのは、“蜜月”などという甘ったるい言葉ではなく、アメリカの力に対する“恐怖”ではないか。

実際、いつになく、チャイナは北朝鮮封じ込めに動いている。実はアメリカは、このタイミングで、南シナ海にミサイル駆逐艦を派遣している。北朝鮮の核実験に備えて、有事の際のルーティーンを確認するためということらしい。しかし、このタイミングで南シナ海となれば、チャイナへのメッセージとしか受け止められない。

それに対する北朝鮮の動きだが、米中会談の結果を説明するために、武大偉朝鮮半島問題特別代表を派遣するという申し出を、北朝鮮側が拒否したらしい。

「らしい、らしい」ばかりと思われるかもしれないが、これは16日朝までに拾った各メディアニュースをもとにしている。



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地政学は学問というより技術 これをわからずして世界の動きは読めない
第一章  江戸時代の日本と世界の地政学
第二章  地政学を使いこなした大日本帝国
第三章  マヌケと妄想の第一次世界大戦
第四章  悪夢と破滅の第二次世界大戦
第五章  冷戦ー変わり映えしない世界
第六章  プーチンの地政学

チャイナやロシアからアメリカに対して、自制を求めるメッセージが発信されている。これまで、チャイナやロシアの行動にアメリカが自制を求めるのが常であったことを思えば、その立場は完全に逆転した。「なぜ世界一の軍事力を持ったアメリカが、守勢に回らなければならないのか」、・・・そんなトランプの声が聞こえてきそうだ。

産経ニュース 2017/04/14
【北朝鮮情勢】「互いに挑発やめよ」中国の王毅外相が牽制
http://www.sankei.com/world/news/170414/wor1704140042-n1.html
(全文)
【北京=藤本欣也】米国が北朝鮮への先制攻撃を準備していると報じられるなど、緊迫化する朝鮮半島情勢について、中国の王毅外相は14日、「事態の収拾が不可能になる前に、相手を威嚇する言動をやめるよう呼び掛ける」と述べ、核実験の強行も辞さない構えの北朝鮮や、軍事的圧力を強める米国に自制を求めた。

(続きを読む)に全文

産経ニュース 2017/04/14
【北朝鮮情勢】「非核化は外交的手段で」露外務次官、米国を牽制
http://www.sankei.com/world/news/170414/wor1704140047-n1.html
(全部)
ロシアのリャプコフ外務次官は14日、「朝鮮半島の非核化に関するあらゆる問題は、政治・外交的手段で解決されなくてはならない。武力による圧力は望ましい効果を生まない」と述べ、北朝鮮への軍事的圧力を強める米国をけん制した。インタファクス通信が伝えた。

(続きを読む)に全文


今日は、本よりも、これらのニュースを紹介したくてこの記事を書いた。ただ、この、倉山さんの本に書かれていることが、まさに立証された。

それは、世界の地政学、さらには東アジアの地政学においても、日本はそのプレイヤーではないということだ。あまりにもあからさまなので、もはや受け入れることに、何の抵抗もできない。

問題は、♬ 右を向いても左を見ても ♬、上記のような切迫した状況はどこ吹く風。テレビ番組はいつもと同じだし、日本人の関心事の、少なくとも第一位には登らない。日本人は、日本が味噌っかすであることを熟知しているし、それを受け入れているし、甘んじているなんてもんじゃない。謳歌しているのだ。

ロシアの政府系メディア“スプートニク”は、北朝鮮の核実験は、15日の金日成の誕生日か、25日の朝鮮人民軍創設85周年に行われるだろうと予測している。




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プーチン(覚書)『世界一わかりやすい地政学の本』 倉山満

ウクライナという国名は、“クライナ”が「辺境」で、“ウ”が「ど」、合わせて「ど辺境」だって。ロシア人がそう読んだんだろうけど、ロシア人から見てそう見えるっていうんだから、すごいね。そかも、それが国名であり、民族名だっていうんだからね。でもロシア人から見れば、“ロシアの一部”ってことなんだな。

ベラルーシにも言及してて、“ベラ”が「白」で、“ルーシ”は「ロシア」、合わせて「白ロシア」。ということで、これもロシアの一部。ただし、ベラルーシは湿地帯で、モンゴル人に、見向きされなかったらしいね。ロシアはみんなやられちゃったのに、ベラルーシの人間は「白人のまま」って言う意味だって読んだことがある。

まったく、国名一つとっても、ただ事じゃないね。ともかく、プーチンにしてみれば、ここまでは“確かなロシア”。

それから、以前の、ロシア人みたいな“グルジア”って名前で呼ばれるのが嫌で、アメリカ人みたいな名前で呼ばれるようになったジョージアはじめ、旧ソ連。その周辺の旧衛星国家である東ヨーロッパ。

つまり、プーチンの頭には、ソ連時代の世界観が、そのまま入ってると言うんです。


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地政学は学問というより技術 これをわからずして世界の動きは読めない
第一章  江戸時代の日本と世界の地政学
第二章  地政学を使いこなした大日本帝国
第三章  マヌケと妄想の第一次世界大戦
第四章  悪夢と破滅の第二次世界大戦
第五章  冷戦ー変わり映えしない世界
第六章  プーチンの地政学

チャイナとの間には上海協力機構という軍事同盟があって、アメリカを睨んで連携している。そのチャイナに、最近、韓国が自ら冊封国にしてもらったって書いてある。だけど、この本が書かれたあとアメリカに怒られて立場を変えて、そしたら今度はチャイナに脅しをかけられている。プーチンとすれば、まあ、朝鮮半島までは手の内ってことにしておきたいだろうけど、韓国にしろ、北にしろ、・・・ね。半島っていうのは、関わるものを振り回すよね。

インドは、ずっと、ソ連と中が良くて、・・・その理由が面白い。インドはパキスタンの逆を取るという。パキスタンもまた同じ。けっこう、そんなことで、世界は回ってるのか。

さて、中東の騒がしさは、増すばかりの状況。その中東は、ロシアの手の及ばない範囲なんだそうだ。唯一の例外がシリア。シリアは地中海に面しているしね。アラブじゃなければ、イランとも反米で一致している。たしかにそうなんだけど、イランも、トルコ同様、ロシアには、ものすごくたくさん掠め取られているでしょ。つながりは、反米だけでしょ。

中東の混乱は、原油価格を高騰させるので、ロシアにしてみれば歓迎ということね。シリアにあそこまで深入りするのも、それが理由かな。でも、産油国と話をつけて、減産に協力してるんじゃないの。

・・・最後まで読んだところで、「ガスプロムの利益はプーチンの利益である。その一方で、ガスプロムの利益に反するようなことをやったら、プーチンとて即座に暗殺されるでしょう」だって。

プーチンと安倍首相の関係から、北方領土問題の解決に期待するなんて、ありえないことだけはよくわかりました。




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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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