めんどくせぇことばかり 本 世界史

『世界一わかりやすい地政学の本』 倉山満

自分で言うのもなんだけど、私は人がいい。人に対して、悪意を持ってどうこうすることができない。それどころか、人を試せない。試せないどころか、人の気持ちを先読みして、恣意的な行動をとることができない。“善意を尽くす”以外に選択肢がない。それだけじゃない。人の作為を疑えない。ある種の人にとっては、私をだますなんて、赤子の手をひねるよりも簡単なこと。

そんな人間になるはずではなかったんだけど、自分の意図とは無関係に、そういう人間にしかなれないように生まれついてしまった。

学生の頃、久しぶりに帰省した私に、母はひたすらその間に起こったことや、起こらなかったことをしゃべり続けた。その中に、その話は含まれていた。とある調理用品セットの訪問販売をしている業者が、私の実家の地区にやってきて、地区の奥さん方が集められた。考えれば、その中のだれかが、業者とくっついていたのだろう。大半の奥さん方が調理用品セットを買っていったという。当時、私の家は、私と中の兄の二人が学生で東京に住んでおり、とても苦しかった。母は、「みんなが5万円のセットを買っているのに、自分だけが1万円のフライパンしか買ってやれなかった。せっかくいろいろな料理をしてくれたのに、申し訳ない」と言っていた。実は、母が死んだあと、父も騙されている。父は、屋根の瓦を替えた。んん百万だった。

私も、そのうち、きっと騙される。

そんな私なんかじゃ、地政学的に思考し、行動するのは、おそらく無理だろう。そういうのは、この本の著者、倉山満さんのような人が向いている。もうお任せして、私は倉山さんの書いたものを読ませてもらって、勉強します。こういうふうにブログで紹介して、もしも、一人でも多くの方に倉山さんの本を読んでもらえたら、私でも少しは役に立ったことになる。人間には、向き不向きってことがあるからね。ほら、表紙の倉山さんの顔。そんなことばかり考えてるから、すっかり悪人になってしまって・・・。


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地政学は学問というより技術 これをわからずして世界の動きは読めない
第一章  江戸時代の日本と世界の地政学
第二章  地政学を使いこなした大日本帝国
第三章  マヌケと妄想の第一次世界大戦
第四章  悪夢と破滅の第二次世界大戦
第五章  冷戦ー変わり映えしない世界
第六章  プーチンの地政学

たしかに、“神は細部に宿る”のかもしれない。だけど、この際、この地政学の世界においては、細部は無関係、無視してよい存在なのだ。たとえ細部で、神がどんなに鮮やかな奇蹟を見せようとも、それがいかに長く後世に語り継がれようとも、残念ながら、なに一つ、世界の流れには関係がない。地政学の世界に、神は存在しないのだ。

かつて日本は、強大な軍事力によって、世界の一角に大を成した。世界中がそうであったように、欧米列強に踏みつぶされまいと、必死で世界を見つめ続けた結果であった。そう、かつて日本は、地政学的に思考し、判断し、行動した。だから、日本人にその能力があることは証明されている。

しかし、本書にもあるように、第一次世界大戦後のある時期から、つまり、世界の一角に大を成したある時期から、日本は急激に地政学的な思考を放棄していく。そして、大日本帝国は滅亡した。地政学の世界から、日本が消えた。

以来、日本は、地政学的思考を、放棄したまま戦後の世界を生きてきた。最近、日本の様々な文化が世界の称賛を浴びている。漫画やアニメから火がついたようだが、結局は、その背景にある日本文化全体、いわば、日本そのものが、世界の注目を浴びている。

しかし、地政学の世界には、日本は存在していない。北朝鮮という国家が核保有国として、アメリカとやりあう対象になることがあっても、その地政学の世界に、日本は存在していない。現状維持、それ以外になにも望めない国家。それが今の日本ということだな。




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北朝鮮危機(覚書)『世界一わかりやすい地政学の本』 倉山満

シリアによるサリンの使用と、それに対するアメリカのミサイル攻撃。度重なる北朝鮮のミサイル実験・核実験準備に対し、アメリカは原潜カールビンソンを周辺海域に派遣した。

米によるシリアへの攻撃、それから、米軍がアフガニスタンで使用した大規模爆風爆弾は、核を除けば最強兵器だとか。その攻撃は、それ独自の意味があるだろうけど、同時に北朝鮮、チャイナ、ロシアに対する強烈なアピールでもある。

トランプは、習近平との会談中にシリアへの攻撃を告知したという。その後、“米中蜜月”なんて記事も読んだけど、王毅外相の必死の形相が物語るのは、“蜜月”などという甘ったるい言葉ではなく、アメリカの力に対する“恐怖”ではないか。

実際、いつになく、チャイナは北朝鮮封じ込めに動いている。実はアメリカは、このタイミングで、南シナ海にミサイル駆逐艦を派遣している。北朝鮮の核実験に備えて、有事の際のルーティーンを確認するためということらしい。しかし、このタイミングで南シナ海となれば、チャイナへのメッセージとしか受け止められない。

それに対する北朝鮮の動きだが、米中会談の結果を説明するために、武大偉朝鮮半島問題特別代表を派遣するという申し出を、北朝鮮側が拒否したらしい。

「らしい、らしい」ばかりと思われるかもしれないが、これは16日朝までに拾った各メディアニュースをもとにしている。



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地政学は学問というより技術 これをわからずして世界の動きは読めない
第一章  江戸時代の日本と世界の地政学
第二章  地政学を使いこなした大日本帝国
第三章  マヌケと妄想の第一次世界大戦
第四章  悪夢と破滅の第二次世界大戦
第五章  冷戦ー変わり映えしない世界
第六章  プーチンの地政学

チャイナやロシアからアメリカに対して、自制を求めるメッセージが発信されている。これまで、チャイナやロシアの行動にアメリカが自制を求めるのが常であったことを思えば、その立場は完全に逆転した。「なぜ世界一の軍事力を持ったアメリカが、守勢に回らなければならないのか」、・・・そんなトランプの声が聞こえてきそうだ。

産経ニュース 2017/04/14
【北朝鮮情勢】「互いに挑発やめよ」中国の王毅外相が牽制
http://www.sankei.com/world/news/170414/wor1704140042-n1.html
(全文)
【北京=藤本欣也】米国が北朝鮮への先制攻撃を準備していると報じられるなど、緊迫化する朝鮮半島情勢について、中国の王毅外相は14日、「事態の収拾が不可能になる前に、相手を威嚇する言動をやめるよう呼び掛ける」と述べ、核実験の強行も辞さない構えの北朝鮮や、軍事的圧力を強める米国に自制を求めた。

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産経ニュース 2017/04/14
【北朝鮮情勢】「非核化は外交的手段で」露外務次官、米国を牽制
http://www.sankei.com/world/news/170414/wor1704140047-n1.html
(全部)
ロシアのリャプコフ外務次官は14日、「朝鮮半島の非核化に関するあらゆる問題は、政治・外交的手段で解決されなくてはならない。武力による圧力は望ましい効果を生まない」と述べ、北朝鮮への軍事的圧力を強める米国をけん制した。インタファクス通信が伝えた。

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今日は、本よりも、これらのニュースを紹介したくてこの記事を書いた。ただ、この、倉山さんの本に書かれていることが、まさに立証された。

それは、世界の地政学、さらには東アジアの地政学においても、日本はそのプレイヤーではないということだ。あまりにもあからさまなので、もはや受け入れることに、何の抵抗もできない。

問題は、♬ 右を向いても左を見ても ♬、上記のような切迫した状況はどこ吹く風。テレビ番組はいつもと同じだし、日本人の関心事の、少なくとも第一位には登らない。日本人は、日本が味噌っかすであることを熟知しているし、それを受け入れているし、甘んじているなんてもんじゃない。謳歌しているのだ。

ロシアの政府系メディア“スプートニク”は、北朝鮮の核実験は、15日の金日成の誕生日か、25日の朝鮮人民軍創設85周年に行われるだろうと予測している。




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プーチン(覚書)『世界一わかりやすい地政学の本』 倉山満

ウクライナという国名は、“クライナ”が「辺境」で、“ウ”が「ど」、合わせて「ど辺境」だって。ロシア人がそう読んだんだろうけど、ロシア人から見てそう見えるっていうんだから、すごいね。そかも、それが国名であり、民族名だっていうんだからね。でもロシア人から見れば、“ロシアの一部”ってことなんだな。

ベラルーシにも言及してて、“ベラ”が「白」で、“ルーシ”は「ロシア」、合わせて「白ロシア」。ということで、これもロシアの一部。ただし、ベラルーシは湿地帯で、モンゴル人に、見向きされなかったらしいね。ロシアはみんなやられちゃったのに、ベラルーシの人間は「白人のまま」って言う意味だって読んだことがある。

まったく、国名一つとっても、ただ事じゃないね。ともかく、プーチンにしてみれば、ここまでは“確かなロシア”。

それから、以前の、ロシア人みたいな“グルジア”って名前で呼ばれるのが嫌で、アメリカ人みたいな名前で呼ばれるようになったジョージアはじめ、旧ソ連。その周辺の旧衛星国家である東ヨーロッパ。

つまり、プーチンの頭には、ソ連時代の世界観が、そのまま入ってると言うんです。


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チャイナとの間には上海協力機構という軍事同盟があって、アメリカを睨んで連携している。そのチャイナに、最近、韓国が自ら冊封国にしてもらったって書いてある。だけど、この本が書かれたあとアメリカに怒られて立場を変えて、そしたら今度はチャイナに脅しをかけられている。プーチンとすれば、まあ、朝鮮半島までは手の内ってことにしておきたいだろうけど、韓国にしろ、北にしろ、・・・ね。半島っていうのは、関わるものを振り回すよね。

インドは、ずっと、ソ連と中が良くて、・・・その理由が面白い。インドはパキスタンの逆を取るという。パキスタンもまた同じ。けっこう、そんなことで、世界は回ってるのか。

さて、中東の騒がしさは、増すばかりの状況。その中東は、ロシアの手の及ばない範囲なんだそうだ。唯一の例外がシリア。シリアは地中海に面しているしね。アラブじゃなければ、イランとも反米で一致している。たしかにそうなんだけど、イランも、トルコ同様、ロシアには、ものすごくたくさん掠め取られているでしょ。つながりは、反米だけでしょ。

中東の混乱は、原油価格を高騰させるので、ロシアにしてみれば歓迎ということね。シリアにあそこまで深入りするのも、それが理由かな。でも、産油国と話をつけて、減産に協力してるんじゃないの。

・・・最後まで読んだところで、「ガスプロムの利益はプーチンの利益である。その一方で、ガスプロムの利益に反するようなことをやったら、プーチンとて即座に暗殺されるでしょう」だって。

プーチンと安倍首相の関係から、北方領土問題の解決に期待するなんて、ありえないことだけはよくわかりました。




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サラエボ事件(覚書)『世界一わかりやすい地政学の本』 倉山満

現代の国際関係のもとになったウェストファリア条約。これで三十年戦争が終わる。三十年戦争はボヘミアのプロテスタントがカトリックのハプスブルク家に対して起こした反乱に始まる宗教戦争。それにスウェーデン・デンマーク・オランダ・スペインとかが、それぞれの宗教的立場で参加して、シッチャカメッチャカ。しばらくは中立を保っていたフランスまでが、あとから参加してくる。・・・しかも、カトリック国家のくせに、同じカトリックのハプスブルク家をやっつけようと、プロテスタント側に味方して。これで、ハプスブルクの負けで、1648年に戦争は終わるんだけど、馬鹿馬鹿しいから宗教戦争なんてやらなくなる。

この時、日本の立場は? そう、オランダに好意的な、武装中立。

続いて、七年戦争。この頃の五大国は、グレートブリテンとなったイギリス、フランス、ハプスブルク家のオーストリア、新興国プロイセンに、ヨーロッパ国家として認知されるようになったロシア。七年戦争は、ヨーロッパではプロイセン対フランス・オーストリア・ロシアの戦い。だけど、同時に、世界では、イギリスがフランスの植民地に襲いかかっていた。北米における、フレンチ・インディアン戦争と、インドにおけるプラッシーの戦いだな。

この時、日本の立場は、いずれ来る、列強の世界進出に侵略される日を待つ立場。七年戦争の終了は1763年。三十年戦争からの100年間、停滞し続けた日本の軍事力は、欧米にまったく抵抗できない状況になったたんだな。

鎖国っていうのは、東アジアに進出してきたカトリックに対して取られた措置だったんだな。・・・えっ?イギリス?イギリスは、オランダに負けて、東アジアから排除されただけ。・・・アンボイナ事件だな。


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地政学は学問というより技術 これをわからずして世界の動きは読めない
第一章  江戸時代の日本と世界の地政学
第二章  地政学を使いこなした大日本帝国
第三章  マヌケと妄想の第一次世界大戦
第四章  悪夢と破滅の第二次世界大戦
第五章  冷戦ー変わり映えしない世界
第六章  プーチンの地政学

第一次世界大戦は、セルビアのテロリストが、サラエボでオーストリア皇太子夫妻を殺害したことが発端。オーストリアがセルビアに宣戦布告するのはわかる。だけど、セルビアの親分のロシアがしゃしゃり出て、三国同盟からドイツがオーストリアの側で参戦。イタリアは裏切って、オーストリアに宣戦布告。三国協商からはイギリス、フランスがロシア側で参戦。イギリスとの同盟から日本まで参戦。最後はアメリカもやってくる。

セルビアのテロリストが、サラエボでオーストリア皇太子夫妻を殺害したことが、こんなことになっちゃった。

そう言えば、この間、シリアにおける空爆でサリンが使われ、民間人が多数殺された。呼吸困難になった民間人が呼吸困難になっている映像が紹介された。なかには多くの子どもたちが含まれていた。見てられなかった。

トランプの決断により、アメリカがシリアの空軍基地に、トマホークを50発以上打ち込んだ。世界は、トランプの決断を支持する国と、非難する国に分かれた。支持するのは、日本やヨーロッパ諸国。非難するのは、シリアはもちろん、ロシア、イラン、北朝鮮。チャイナは微妙。世界は一気にきな臭くなった。

アサドにも、プーチンにも、虫酸が走る。ただ、二人とも、アメリカを非難するものの、静かにするだろう。だけど、気になるのは北朝鮮だ。セルビアと同じ、半島国家だってことが、どうにも気になる。




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『誰も教えてくれない真実の世界史講義 古代編』 倉山満

たとえば、倉山さんの書き方ってのは、「瞑想しているムハンマドの目の前に天使ジブリールが現れてアッラーの言葉を伝えました。天使ジブリールとは、キリスト教でも三大天使と呼ばれるうちの天使ガブリエルのことです」とくるんですね。ジブリールは、キリスト教におけるガブリエルであることを付け加えるだけで、両方の宗教が同じ神に対する信仰なんだって、ググって入ってくる。

さらに一歩進んで、「三大天使とは、このガブリエルとミカエル、ラファエルのことです」って、“三大天使”という言葉で湧いてくる疑問にも答えている。

たとえば、韓非子を分かりやすく説明するために、マキャベリを引っ張り出す。法家の“法治”は今の“法治”とは違って、その法は国王の命令をさし、それに逆らうものは皆殺しにしてでも王の命令を徹底する。それが韓非子の“法治”。

マキャベリズムとか、マキャベリストとかいう言葉まで生まれているが、「目的のためには手段を択ばず」ってのは、国家存続のため、国の利益のためには、「結果は手段を正当化する」ということになる。似て非なるものというか、なにせ、韓非子の場合、“法治”の徹底が目的なのだから。

もののついでに、マキャベリを材料にして、さらにこう続きます。「〈目的は手段を正当化する〉はマキャベリではなく、イエズス会のモットーです。最後に結果を出すから途中が許されるのと、目的が正しければ何をやってもいい、というのはまったく違いますので、誤解亡きようお願いします」


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日本人は、不完全な東洋史と西洋史の野合に過ぎない世界史に騙されてきた
第一章  文明の発祥ーどこが文明の先進地域だったのか
第二章  紀元前の世界
第三章  消された神の先進地域
第四章  ほんとうは怖いキリスト教の誕生
第五章  暗黒の世紀の始まりと東西の明暗
第六章  世界の大激動と東西衝突
深く考えてしまうのは、隋の煬帝の話。唐の太宗李世民は、父李淵に反逆をたきつけて唐王朝を開かせ、長男と弟を殺し、父を幽閉して帝位につく。それから、反乱分子や周辺民族を叩きのめし、隋末からの混乱を治めて内政に精を出す。事実、彼の治世は貞観の治と呼ばれ、太宗と名臣たちのやり取りをまとめた『貞観政要』は日本でも盛んに読まれ、特に源頼朝や徳川家康に愛読されたという。

王朝が自分で歴史を書いたとしても、その王朝を倒したものは、必ず書き換える。だから、敗れ去ったものは歴史を残せない。今のシナが歴史問題で盛んに日本にイチャモンつけるのは、日本は負けたんだから、歴史にかかわる権限はないという頭があるから。

だから、『隋書』も唐が書いた。太宗の勅令で『隋書』は書かれた。“前の王朝は徳をなくしたから、天命が移り今の王朝ができた”という物語が書かれる。さらに太宗李世民は、自分の悪逆非道を煬帝に押し付けた。

そもそも、隋の王家は楊家。煬帝は楊広が本名。《明帝》と送り名されているところを見ると、ずいぶんと名君だったことがうかがえる。ところが、『隋書』は明帝と書かずに煬帝と書いた。“煬”は、悪逆非道という意味。太宗李世民の行った兄殺し、弟殺しのようなことを指す。それをしたのは煬帝だということにして、「帝」の字も、なぜか「テイ」と読まずに「ダイ」と読む。

たしかに倉山さんの言う通り、煬帝と呼ぶことは太宗李世民のプロパガンダに加担していることになるんだな。

だから、こう切り出したら、歴史は面白い。




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(雑感)『誰も教えてくれない真実の世界史抗議 古代編』 倉山満

倉山さんの言う《シナの歴史のパターン》は、たしかに面白い。
  1. 新しい王朝が成立する。
  2. 皇帝は自分に尽くした功臣を殺す(狡兎死して走狗烹らる)。
  3. 対外侵略戦争を仕掛けて、自陣営の人を減らす。
  4. 皇帝は、やりたい放題やる。時々当たりくじが出て、名君と呼ばれる。
  5. 外戚・宦官がはびこる。
  6. 秘密結社がのネットワークで、農民の反乱が蔓延する
  7. 地方軍閥が首都に乱入し、王朝を倒す。
このパターンはたしかに面白い。でも、パターンの3はどうかな。外的要因が関わることもあるけど、この時期は一様安定期で、人口も増える。パターン4やパターン5と並行して、農地が不足し始め、無理をして環境を破壊し、人為的な災害、つまり公害が発生する。まかり間違えば蝗害に晒され、一気に食糧不足に陥る。

そんな構図もありそうな気がするけどね。

彼らがシナ人である限り、“中華人民共和国”もそんなパターンのなかで考えていけばいい。ちょっと気になるニュースがあったんだよね。何でもありのシナにおいては、大したことじゃないという言い方もできるんだけど。
産経フォト 2017/03/28
中国のサッカー場で火災 爆発音も
http://www.sankei.com/photo/story/news/170328/sty1703280005-n1.html
(全文)
【上海共同】中国上海市のサッカー場で28日、火災が発生、スタジアムの外壁部分が一部焼け落ちるなどした。けが人の報告はなく、消防当局が出火原因を調べている。中国メディアが伝えた。.

目撃者によると、外壁部分からは炎と黒煙が激しく上がり、爆発音も聞こえたといい、現場は一時騒然となった。観客席やフィールドへの影響はなかった。

たったこれだけの記事。よかったら、ニュースのページを開いて写真を見てください。けっこう激しいものであることがわかる。

ここのところ、チベットや東トルキスタンのニュースが表に出なくなっている。・・・なんて思ってたら、内モンゴルでも何かが始まっているっていうことなのかな。


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日本人は、不完全な東洋史と西洋史の野合に過ぎない世界史に騙されてきた
第一章  文明の発祥ーどこが文明の先進地域だったのか
第二章  紀元前の世界
第三章  消された神の先進地域
第四章  ほんとうは怖いキリスト教の誕生
第五章  暗黒の世紀の始まりと東西の明暗
第六章  世界の大激動と東西衝突

今、イランが面白い。存在感を見せつけてくれてるよね。ロシアやトルコがイランに友好を示すという、ついこの間まではありえない事態が発生している。分かりづらいから、イランっていう名前をやめてペルシャにしちゃえばいいんだよね。

1935年当時、それまではパーレビ朝ペルシャだった名称を、イランに変えた。イランは《アーリア人の国》という意味なんだそうだ。逆に、これは、過去の力強さを取り戻そうとする復古主義的改称なんだそうだ。

かつて、アケメネス朝ペルシャも、ササン朝ペルシャも、西世界を恐怖させた。その恐怖のなかでギリシャは、イラン高原西南の「ファルス」という地名から、彼らをペルシャと呼ぶようになった。彼らも長らく、その名を自分のものとしたわけだけど、近代における、欧米に対する屈辱の歴史が、彼らを“アーリアン”に回帰させたわけだ。

しかし、ここのところの欧米とアラブの混乱の中にあって、イランの存在感の大きさはどうだ。たしかに、近代に入ってペルシャは欧米の隆盛に屈辱を強いられた。しかし、逆に欧米人の頭には、かつて決して勝つことのできなかった“ペルシャ”への畏敬の思いが焼き付いているはずだ。

トルコがヨーロッパの出口を塞ぎ、その向こうに強大なペルシャを思い浮かべるような時代の流れは、おそらく欧米人にとっては悪夢にほかならないだろうけど。




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いい加減な世界史(覚書)『誰も教えてくれない真実の世界史抗議 古代編』 倉山満

歴史を学んでて、良いこと。これが、“はじめに”に5つ書いてある。なんだと思います?まあ、もったいぶらずにご披露しましょう。
  1. 正しい事実が分かる
  2. 現在の自分の立ち位置が分かる
  3. 未来に何をすべきか見えてくる
  4. 他人の嘘を見抜けるようになる
  5. 頭がよくなる
著者は、この5つがいらないなら、歴史を勉強する必要はないと言ってます。

たしかにその通り。だけど、なんか、軽く言われちゃったような気がするけど、これ、どの一つを取ってみたって一生もんで、果たして一生かけて手入れることができるかどうかってもんだよね。いや、これで良いなんてもんはなくて、見果てぬ夢のごとく追い求めるべきもの。

4番は比較的容易いか。慣れてくると、あいつが言ったことは全部ウソってのが分かってくるからね。あの国とか、あの国とか、あの国とか、あの新聞とか、あのテレビとか・・・。



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日本人は、不完全な東洋史と西洋史の野合に過ぎない世界史に騙されてきた
第一章  文明の発祥ーどこが文明の先進地域だったのか
第二章  紀元前の世界
第三章  消された神の先進地域
第四章  ほんとうは怖いキリスト教の誕生
第五章  暗黒の世紀の始まりと東西の明暗
第六章  世界の大激動と東西衝突

現在、日本人が学んでいる世界史は、“不完全な東洋史と不完全な西洋史の野合”だって。東洋史に関しては、その中心にシナがドカンと座っている限り、まともなものになることはありえない。西洋史に関してもそう。西洋史をヨーロッパ史って考えれば、とてつもなく底が浅いものにしかならない。

だからヨーロッパは、ギリシャに甘い。古代ギリシャの歴史はヨーロッパとは何の関係もない。だいたい、古代ギリシャと今のギリシャでは人が違う。古代ギリシャの神ゼウスは雷を使った。雷霆だな。インドラと同じ。元はインド・ヨーロッパ語族の天駆ける神か。バルカン半島に入ってドーリア人とかイオニア人と呼ばれ、先住民族を屈服させた。古代アテネならイオニア人だし、スパルタならドーリア人。先住民を奴隷化し、地中海文明を吸い上げることでギリシャ文化を築き上げた。今のギリシャ人ってのはスラブ人を基本とした混血だからね。古代ギリシャ文化を形成した人々とは無関係。

だけどヨーロッパは、特に西ヨーロッパは、やたらと古代ギリシャの後継者を気取りたがる。関係ないって、古代ローマを取り上げるのならともかく、ギリシャは関係ない。

古代ギリシャの後継者たらんとすることで、自分たちに完全に不足し得ている歴史を補いたいのかな。だから無理やりEUに入れて、財政破綻を補填している。ギリシャは、ヨーロッパがギリシャをEUから切れないことを知っていて、いくらでもたかろうとする。《助けてくれないドイツが悪い》なんて図式まで出来上がる始末。

倉山さんはひどい言い方をしている。「ギリシャは古代で終わった国」だって。ハハハハ。でも、誰も傷つかない。古代のギリシャ人なんて、どこにもいないんだから。まさに、終わったんだ。ところが、その終わっちゃった古代ギリシャ文化のご威光で、現在のギリシャは生かしてもらってる。

私たちが作った。

バルカン半島も、**半島も、半島人ってのはそうなるものなんだな。これは、地政学の世界。半島の付け根を抑えられれば、それだけで干上がる。だから何でもやる。強く出れば卑屈になって、甘い顔をすればどこまでもつけあがる。

さて、ヨーロッパがギリシャを欲しがるのは、浅い歴史を補うためと、先ほど書いた。この本ではこういう言い方のしている。オリエントを統一した“東方”の巨大勢力であるペルシャを、“西方”の民主勢力であるギリシャが打ち破った。“東方”に対する“西方”の勝利は、“専制”に対する“民主”の勝利そのものであると。・・・まあ、大概、そんなところ。

だから、東洋史同様、西洋史も真に受けちゃいけないよってね。




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『「史記」で学ぶ 故事成語』 横山光輝

マハリークマハーリタヤンバラヤンヤンヤン

横山光輝さんと言えば、何と言っても『鉄人28号』だ。なぜかって、・・・んんん、子供の頃に、それに接してるからだろうな。横山光輝さんと言えば、『鉄人28号』の人だった。それから、『伊賀の影丸』のことだった。『仮面の忍者 赤影』、『ジャイアント・ロボ』、『バビル2世』と、ずいぶんとお世話になってるんだなぁ。

高校受験の直後に、はじめて長編歴史小説に挑戦したのが吉川英治の『三国志』で、読み終わってから熱を出した。面白かったんだけど、消化しきれなかった。高校の時にもう一回読んだんだよね。それでようやく消化した。横山光輝さんの『三国志』は、いつだったかな。全巻、・・・60巻?・・・、読書クラブっていう本屋さんで立ち読みした。一回、消化してる内容だから、とても面白く読めた。

その後、歴史ものをずいぶん書かれましたよね。そのたびに、楽しませてもらいました。・・・立ち読みで・・・。

『史記』も描いておられたんですね。これは知りませんでした。『史記』は、読む前は、なんか敷居が高い気がしたんだけど、読んでみたら、面白いのなんのってね。いろいろな本で、時には、ダイジェスト版で繰り返し読んだから、この本に出てくるようなシーンは、頭に入っちゃったな。



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「我、始皇帝に取って変わらん」項羽、志を果たせず烏江畔に散る
臥薪嘗胆
鶏鳴狗盗
完璧
奇貨居くべし
千金
焚書坑儒
背水の陣
四面楚歌
抜山蓋世


何と言っても、《臥薪嘗胆》かな。なんか、怖いじゃないですか。シナの話ってさ。《臥薪嘗胆》の話は、その前段の話ってわけじゃないけど、伍子胥の話が先にあるじゃないですか。楚の平王に恨みを抱く伍子胥は、呉に召し抱えられたのち、兵法の天才孫武とともに楚を攻め落とす。しかし、平王はすでに死んでいたので、墓を暴いて、その死体を300回鞭打って恨みをはらしたって話。・・・“死者に鞭打つ”って話。怖いですよね。

《臥薪嘗胆》も恨みをはらすって話だけど、ほら、日本では、この言葉が、三国干渉でシナから正当に譲り受けた遼東半島を変換しなければならなくなった時、それを軍事的脅威で押し付けたロシアに対して、この言葉を使ったじゃないですか。でも、どちらかっていうと、その意味は、“恨みをはらす”って言うよりも、“我慢をする”って方に重きがあるように感じる。

日本人が使うと、なんとなく、人間のどろどろした部分が薄まっちゃうんだよね。シナ人よりも日本人のほうが、中身が希薄なんだろうな。・・・“どろどろした”ということに関してだよ。《呉越同舟》もそうじゃないかな。“血で血を洗う宿敵同士”という部分より、“協力し合う”って部分に重きが置かれているように思う。

もう一つは、《抜山蓋世》。・・・というよりも、《垓下の歌》が好きなんだ。『史記」でも、『三国志』でもそうだけど、女が絡んでくるところね。シナの話で女が絡んでくる部分って、独特の艶めかしさがありますよね。どうも、文才のない私には、言葉で言い表すことができないけど。
力は山を抜き気は世を蓋う
時に利あらず騅ゆかず
騅のゆかざるをいかにすべき
虞や虞や汝をいかにせん

やっぱり、この“項羽と劉邦”の物語に関しては、圧倒的に項羽のほうがヒーローだよね。




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左翼の残酷(覚書)『日本人の武器としての世界史講座』 茂木誠

とにかく左翼思想の特徴っていうのは、なんといっても“残酷”ってことだよな。それから徹底した権力志向ね。レーニン、スターリン、毛沢東はじめ中国共産党の皆さん、金日成とその子孫。ヒトラーだってドイツ社会主義国家労働者等だし、フランクリン・D・ルーズベルトも社会主義者だろ。この連中が関わった“人の死”って、一体どれだけの数になるんだ?

彼らに“正義”を与えたのが、マルクスであり、さらにさかのぼるとジャン・ジャック・ルソー。

かわいそうな生い立ちで、生後8日目に母を失い、10歳そこそこで父に捨てられ、孤児同然となる。牧師に預けられたのち、職人に弟子入りするが続かず放浪。20歳を過ぎて貴婦人のヒモとなり、そこで養われて教養を身につける。貴婦人と別れてからは家庭教師などを務めるが、結局は下宿の女中の愛人となり、5人の子を産ませている。執筆活動で成功し、後世に名を残すことになるが、子どもたちは養育院に入れてしまう。

そんな奴の書いた『エミール』が、日本では教員を目指す連中の必読書だって言うんだから、一体どうしたらいいんだろう。

ルソーはホッブズと違って、「万人の万人に対する闘争」ではなくて、原始こそ、貧乏ながらも理想の平等な社会と考えた。諸悪の根源は“私有財産”で、そこから貧富の差だの、階級だのが生じてきたというのが『人間不平等起源論』。

だから、ロックが「ダメな王は取り替えろ」と言うのに対し、ルソーは「所有の仕組みを変えろ」っていうわけだ。どっちが怖ろしいって?・・・ルソーのほうが数百倍怖ろしいよ。

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議会制民主主義は個別意思に基づく私利私欲の調整にすぎず、意味はない。一般意志を代表する優れた人物による独裁こそが理想社会を建設するというのがルソーの思想で、このあと、ジャコバン派の独裁で現実化する。ロベスピエールの恐怖政治である。マルクスも、レーニンも、毛沢東も、それを理想とした。

具体的施策としては「所有の仕組みを変えろ」ということで、つまりは生産手段の共有化、社会主義政策ということになる。労働者が武装して土地や工場を奪いとるというやり方は、最初にロベスピエールによって実行されていた。最初に暴力があったんだ。

警察や軍を倒して国家を解体し、労働者の自治による組合が社会運営の主体となるという無政府主義が一方にある。もう一方には、ブルジョワジーの持つ政府軍よりも強力な政府や軍を持ってプロレタリア独裁を実現し、無学な大衆を導くという共産主義がある。1861年に結成された第1インターナショナルは、前者のバクーニン派と後者のマルクス派の対立で分裂する。

労働環境の改善や普通選挙の実施などのように、議会制を通して社会主義を実現しようとする考え方が主流となって、1889年に結成された第2インターナショナルにおいては、無政府主義も共産主義も、すでに時代遅れのものとなっていた。にも関わらず、ロシアでは共産主義革命が実現した。・・・ロシアには、議会制で徐々に社会主義に移行しようにも、議会が存在しなかった。

ロシアでは、バクーニン派のことをナロードニキ(人民主義者)と呼んだ。彼らが模索した農民革命においては、革命後は国家を解体して村(ミール)が土地を所有することが計画された。ミール社会主義という。

マルクス主義政党のロシア社会民主労働党は弾圧を受けて亡命し、ロンドンを運動の本拠地としたが、やがて分裂して少数派のメンシェヴィキと多数派のボリシェヴィキに別れた。メンシェヴィキは、当面資本家と連携して貴族階級を打倒し、資本主義を確立した後に社会主義革命の実現を目指した。ボリシェヴィキは、資本家が貴族階級を倒したら、そのまま労働者の革命を起こすことを目指した。結局、大きな暴力を厭わなかったグループが勝利をおさめることになった。

まあ、もとがルソーの思想だからね。ルソーが女に母親を求め、父親に復讐を果たそうとするのは勝手なことで、それこそ勝手にやればいいんだよ。ルソーが世を呪うのは、そういう生い立ちのルソーの都合ってだけの話。それにしては、ずいぶん多くの人に不幸をもたらしたもんだ。




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サヴァ 絶対王政(覚書)『日本人の武器としての世界史講座』 茂木誠

なんかいい歳こいて、高校の世界史教科書程度の理解で、なんにも分かってなかったことを思い知らされて、少々へこんでいる。物事の背景にあるものをしっかり見ようと思っていても、根が、貧乏ながらまっすぐ育てられたもんだから、読んだこと、聞いたことが字づらが頭の何処かに張り付いちゃうんだな。張り付きっぱなしで何十年も経過して、こうやって恥をかくことになる。「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」とは言うものの、その“一時”と“一生”は、もはやあまり大きな違いでもなくなってきた。

西洋史をスキルな状態で理解するには、そこにどう神が関わっているかを理解することにあるじゃないですか。ずっと勘違いしていたのが“王権神授説”。「王様の権力は神さまから授かったものだから、逆らうことは許されない」と言うだけの認識だった。・・・ずっとね。それ自体がまちがいってわけじゃないけど、それだけじゃ“時代の理解”からはほど遠かった。

前提にあるのは、教皇の権威の低下だね。神に許された王権に、教皇を介在させるか、させないかの違いは大きい。教皇を経ないで、直接神から与えられた王権だからこそ、絶対不可侵。王権の絶対不可侵性、サヴァランを、日本では主権とやくしたんだそうだ。ちなみに“サヴァ”は英語ならスーパー、「超越的な」という意味のラテン語だそうだ。・・・なんか、腑に落ちた

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絶対不可侵性を帯びたスペイン王フェリペ2世が、「カトリックの守護者」として、オランダのゴイセンを火あぶりにすべく、スペインの方を飛び地のオランダに適用することを決めた。

これに抵抗し、オランダ独立戦争(1568~1648)を戦うことになるオランダ人の理屈は、次のようなものである。
たしかに我々はスペイン王の臣民であるから、スペインの法を守る義務はある。しかし、それ以前に、我々はキリスト教徒であって、神の方に従う。国王フェリペ2世のやっていることは、明らかに神の意志に反する。だから、我々はスペイン国王に反逆する。

結局、オランダ人はオランダ人で、教皇を介在させずに神と結びついちゃったわけですね。そういう意味では、カトリックの守護者たる絶対君主と新教徒は、おんなじように、教皇から自由になったんだな。

反乱軍を率いたオラニエ公ウィレムは、本来、オランダ総督で、国王を裏切ってオランダ人の指導者となった。のちに、スペイン王の放った刺客に暗殺されるが、オランダ国王というのは、そのオラニエ公の子孫である。

まあ、新教徒は、王の法よりの神の法を優先するという、ごく自然な成り行きだな。フィリペ2世だって、神の支配を行き渡らせようとしたわけだけどね。グロティウスは、人が法をつくる以前の神の法、つまり自然法を原則として、国家の枠を越えた世界共通の方、国際法を主張した。いずれにせよ、法は、それ自体、神の意志と無関係には存在しない。それは誰にとっても同じこと。

ナチスの高官アイヒマンは、国家公務員として法に従い、忠実に任務をこなして、ユダヤ人の殺戮をいかに効率化するかに心を砕いた。・・・神の意志に沿おうとして。・・・アルゼンチン潜伏中をイスラエル秘密警察に逮捕され、死刑となるが、その時、「私は無罪だ。法に従った人間をなぜ裁く?」と語ったという。




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「歴史修正主義」とは、戦前の日独をことさら評価する史観ではない。
米英両国の外交に過ちはなかったのか。
あったとすればそれは何だったのか。
それを真摯に探ろうとする歴史観だ。
英米独露の外交と内政を徹底検証し、二つの世界大戦が、実は「必要」も「理由」もない戦争だったことを明かす。
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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































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