めんどくせぇことばかり 本 近現代東アジア(支那・韓国・北朝鮮)
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『精日』 古畑康雄

多くの友人は、歴史問題への反省について、日本の態度はドイツほど誠実でも深刻でもないという。私もこのような見方に反対はしない。だが同時に、このような味方をする人も、次の三つの点について理解してほしい。

第一に、同様な反省の前提は、同様な罪を犯したか、ということだ。ニュルンベルク裁判では、ドイツは人道に対する罪で裁かれた。だが東京裁判では、日本への人道に対する罪は成立しなかった。この点は非常に重要だ。

ドイツの首相は、かつて跪いて謝罪したが、それは戦争への罪ではなく、反人類の罪への謝罪だった。彼はユダヤ人が虐殺された記念館で、ホロコースト政策と行為に対して謝罪したのであり、ドイツ国内では必ずしも良い評価ばかりではなかった。ドイツは戦争を始める前にホロコースト政策を始めており、日本にはこのようなことがなかったことが、東京裁判で確定している。

植民地や戦争に対して謝罪したのは、歴史的には日本だけだ。第二次世界大戦の前後に、英米仏蘭はアジアに植民地を持っていたが、日本を除けば、植民地について謝罪した国はない。

日本は歴史問題について、社会の主流や政府も、東京裁判の結果を覆そうとはしていない。多くの人が、当時の裁判が「罪刑法定主義」「刑事法の不遡及」など法学の基本原則から見て勝者による政治的な裁判であり、中立な法的裁判ではないと見ている。が、日本政府や社会にとっては、東京裁判は、日本が連合国による占領を終わらせて国際社会に回帰する条件だった。政治的な妥協として、日本はこの条件を受け入れた以上、少なくともこれをひっくり返すことはできない。

歴史的な罪が異なれば、歴史的な責任も異なる。それゆえ、何かに付けてドイツと日本を比較する人は、この点について基本的に理解してほしい。さもなければ日本の右翼から誤りを正され、中国人が最も愛するメンツを失ってしまうだろう。
本書p122

これを書いたのは、“中国”人です。いや、かつて“中国”人だった人です。

“中国”江蘇省出身の女性で、二〇年ほど前に日本に留学し、現在は弁護士事務所で働きながら、日本人と結婚して三人の子どもを育てていらっしゃるそうです。

その仕事と子育ての合間に、“中国”の人たちに本当の日本を知ってもらいたいと、微信に、日中関係や日本の歴史や社会について書いた記事を投稿しているんだそうです。

「“中国”人は声がでかくて嫌だ」とか、「“中国”人のマナーが悪くてこわい」だとか、そんな先入観、あるいは固定観念なんか、吹き飛んでしまうような変化が、今、起こっているようですね。

『精日』    古畑康雄

講談社+α新書  ¥ 929

特権階級の中国を「あなたの国」と呼ぶ中国人はアイデンティティを失い、日本に引かれている
第1章 「精日」の時代背景
第2章 「精日」の精神的祖国
第3章 「精日」の百人百様
第4章 共産党から見た「精日」と日本
終章 「精日」に対し日本人は


二〇〇四年のサッカーアジアカップにおける反日行為。それから二〇〇五年、二〇一〇年二〇一二年の反日暴動。

やられた側にしてみれば、理不尽な暴動への恐怖心と敵意だけが残ります。そりゃそうです。そのたびに日本企業、大使館、領事館などが投石され、放火され、略奪にあうんですから。ですが、こういう意見もあるんです。二〇一二年の反日デモを最後に、その後、いかなる反日デモも起きていないと。

なぜ、反日暴動、それ以前に反日デモすら起きなくなったんでしょうか。どうやら、訪日旅行者が、その後、爆発的に増加したことの影響が大きいらしいんです。本、映画、ドラマばかりでなく、多くの“中国”人が直接日本を体験するようになりました。そうそう、爆買が話題になりましたよね。今では買い物ばかりじゃなくて、日本でいろいろな体験を楽しむようになったみたいです。

GDPで日本を上回ったとはいえ、種々の技術やライフスタイル、生活の質は、まだまだ“中国”は先進国とは言えない状況です。しかも、欧米に比べて距離も近く、文化や考え方も比較的馴染みやすいものがあるでしょう。“中国”人にしてみれば、本来、日本は抵抗なく受け入れやすい憧れの国であるはずなんですね。

この本の題名である《精日》とは、精神日本人の略語だそうです。中国共産党が当てはめた解釈では、「日本軍国主義を崇拝し自民族に恨みを抱く、精神的に軍国主義の日本人と同一視する非日本国籍の人々のこと。彼らは第二次世界大戦の日本軍服に陶酔し、日本軍の侵略遺跡で記念写真を取り、抗日戦争の英雄を誹謗する。彼らは主に、中国や韓国に存在し、低知識階層の若者が中心で、“日雑”とも呼ばれる」とされている。

バババ、バッカじゃなかろうか。

《精日》と言われる人々は、日本文化を熱愛し、日本社会のマナーを尊重するごく普通の人々のことだそうです。そして彼らの多くは、本当に日本人になりたいと思っているようです。日本に触れることにより、中国共産党から与えられていた情報が全てウソであることが分かっちゃったんです。だから彼らは、本来の“中国”というものは、実はどこにもないんだけれど、すくなくとも中国共産党が支配する“中国”に同じアイデンティティを持てなくなってしまっているようです。

これは、問題が大きそうですね。そういった状況が、“中国”の政策決定に影響を与え始めているかもしれません。

もちろん、中国共産党の与えるものしか情報がない人たちもたくさんいます。貧しい人々ですね。多数の貧しい人々は、中国共産党から与えられた日本しか知らないから、日本が大嫌いなわけです。中国共産党は、知識階層や、ある程度の経済力があり、日本を体験してしまった人々を騙せなくなっています。その中国共産党が最後に頼りにできるのは、多数の貧しい“中国”人しかいないことになります。

・・・また、文化大革命か?





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『韓国「反日フェイク」の病理学』 崔 碩栄

韓国人の崔 碩栄さんが、一般の韓国人に広く見られる“反日フェイク”を一つの病気と捉え、その症状を歴史性を踏まえて詳細に分析し、処方を考えるために書かれた本。

どうやら、私よりも一回り若い方のようです。物心ついた頃の大統領が全斗煥あたりでしょ。嫌らしさがマックスに達する前の韓国を知っている世代と考えればいいでしょうか。

竹島、アシカ、天皇ー日王、日本海ー東海、旭日旗、慰安婦、吉田清治、クマラスワミ、性奴隷、徴用工・・・

いろいろな論点は、実は、一つの病気のさまざまな症状なんですね。でも、やっかいなことに、その症状はだいぶ進行しているようです。時々、自己治癒能力が働いて、「それは、おかしいんじゃないでしょうか」という意見が出てくるんだそうです。

つまりこれは、一部細胞の反乱です。ところが、そういう細胞が主張を始めると、身体がそれを排除しようと、強く反応するんだそうです。反乱を起こした細胞は袋叩きにあい、もはや使い物になりません。それだけじゃありません。同じ性向を持った細胞に恐怖を与えることで、身体としての自己治癒能力が低下していってしまうんです。

非常に興味深く読ませてもらいました。ただ、著者の関心は、ひとえに韓国に向かっているのが残念ですね。“病気”の韓国人から、あまりにも理不尽な攻撃にさらされている日本人には、あまり関心がないんでしょうか。


小学館新書  ¥ 907
レーダー照射事件や、徴用工賠償命令など、韓国で再び反日ムードが高まっています
第1章 韓国マスコミの反日報道はこうして捏造された
第2章 なぜ天皇を日王というのか
第3章 慰安婦の隠された歴史
第4章 徴用工の嘘
第5章 北朝鮮の影
第6章 本当は日本が好きな韓国人


二〇一三年、ソウルの講演を憩いの場としている老人たちが世間話をしていました。その中に被害者となった朴さん、九五歳もいらっしゃいました。そこにたまたまやって来たのが加害者の黄です。

いろいろな話の中で、朴さんが言った「日本の植民地統治は、わしは良いことだったと思うよ」と言う言葉に怒り狂った黄は、怒りに任せて朴さんを殴りまくり、朴さんは頭蓋骨や脳に強い衝撃を受けて亡くなりました。

終戦時、朴さんは二七歳。生まれたときには、日本による統治が始まっています。だから、朝鮮王朝時代と比べることはできませんが、日本の統治が終わってからの朝鮮の状況はわかっています。二七歳であれば、その統治がどうであったのかという判断は、十分に付けられたでしょう。

それを知りもしない若造にすれば、参考にすべき貴重な意見であるはずです。・・・そう捉えることができないことが、韓国の大問題なわけですね。

黄に下された判決は、たったの懲役五年です。ひとりの老人を理不尽にも殴り殺しておいてですよ。さらに驚くべきことは、ネット上に、黄に肩入れする意見が多かったことだそうです。・・・以下のような。

「そもそも日帝を称賛した時点でジジイは犯罪者だろ、殺されて当然」
「懲役刑? むしろ勲章モノじゃねえか」
「正義の審判だ!」
「裁判官は売国奴!」

著者は、韓国人の日本に対する異常な言行を“病気”の範疇でとらえ、それを分析しようと努力なさっていますが、“病気”であるなら、もはや手遅れと言って良い状況になってるんじゃないでしょうか。

私は“病気”と言うより、韓国人の“本質”と受け取っておりますが。




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『韓国への絶縁状』 髙山正之

髙山正之さんが週刊新潮に書いている『変見自在』という連載、もう八百回を越えたんだそうです。私は週刊誌を読む習慣がないので、いつも一冊にまとめられたものを読んでいます。だいたい年に一回出版される『変見自在』シリーズが出るのを、喉から手が出るような思い出楽しみにしています。

八百回を越えるコラムの中で、出来る限り敬遠したいところではあるものの、どうしても避けて通れないためにやむを得ず綴った“あの国”に関するコラムを三〇本、集めたまとめたのがこの本、『変見自在セレクション 韓国への絶縁状』ということです。

三〇本のコラムなんですが、二〇〇四年のものから二〇一七年までのものの中から選ばれています。それにしても韓国は、この間、通奏低音としての他には考えられない国民性だけでも十分面白いのに、加えて常に新しい言いがかりを準備してくれるところが憎い程です。

その国民性を、“病気”と表現する本を読みました。“病気”であれば、その病状を観察し、原因を突き止め、それを除去して養生すれば、治ることもありえます。

しかし、それは“病気”でしょうか。どうもそうは思えません。だから、“国民性”と書きました。“性質”、性(さが)、質(たち)、なんでもいいんですが、治療とか手術くらいのことでは変えられない何かのように思えるんです。

李承晩が、いわゆる李承晩ラインを引いて竹島を分捕り、日本漁船に銃撃を浴びせて三九二九人の日本人漁民をしています。その際四四人の死者を出しています。抑留された人たちの境遇も悲惨なものだったようです。

李承晩ラインの設定と、日本漁民の漁船への銃撃、拿捕、抑留は一九五二年に始まります。それって朝鮮戦争のさなかじゃないですか。李承晩は朝鮮半島の戦争をアメリカにおっかぶせて、日本から竹島を取りに行っていたんですね。


『韓国への絶縁状』    髙山正之

新潮社  ¥ 1,404

これ以上関わってもロクなことなし。不快の元凶よ、さようなら
第1章  日韓関係を正しい歴史で知る
第2章  マネとパクリの偽物国家
第3章  恥を知らぬも程がある
第4章  朝日と韓国はここまで似ている


韓国の警備艇は、李承晩ライン近くを航行する日本漁船に襲いかかり、日本人漁民を釜山港に連行しました。棒で叩くなどの拷問で自白を強要し、一方的な裁判で判決を言い渡しました。

人間の行動と想像力というのは、民族とか国民によって性格が違うんですね。朝鮮人が併合期に日本人にやられたと言っていることは、日本人には思いもよらない事であるし、当然そのような行動に出るというのも考えられないわけです。その、日本人にやられたということを、彼らが抑留した日本人に対してやっているわけです。

つまり、朝鮮人が日本人にやられたと言っていることは、自分なら日本人に対してこういうことをするということを、口に出しているということなんだろうと思います。

有罪判決を受けた日本人漁民は雑居房に詰め込まれ、食事の不潔さは言語に絶していたそうです。書かれたものがありますが、口にするのもはばかられます。ほぼ全員が栄養失調になって死線をさまよい、餓死者まで出したそうです。

五四年以降は、イカサマ裁判の刑期が終わっても釈放せず、日本に無理難題をふっかける時の人質として使われています。

条件が揃えば、朝鮮人っていうのは、ここまでやります。これを病気と呼ぶのは間違っていると思います。それを承知しておくべきです。これまで彼らが日本にふっかけてきた多種多様、さまざまな言いがかりは、常に状況が許す範囲ギリギリで行われていることが分かります。

ロンドンオリンピックで、オリンピック憲章に触れる行動に出た韓国人選手がいました。韓国の論調は、それを旭日旗を問題化することで、相対化しようとしていました。

最近の徴用工問題でも、世界の常識から大きく逸脱しているにもかかわらず、それでも韓国政府は、なんとか日本に譲歩を迫っています。そう、いつもギリギリを狙っているわけです。

第二次世界大戦で世界から嬲りものにされた当時の日本であれば、韓国人のギリギリは、日本人を殺していいというところを遥かに越えてしまっていたわけです。

彼らはいつも、ギリギリを狙ってくるんです。







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日王『韓国「反日フェイク」の病理学』 崔 碩栄

最近、とんでもない言葉を聞きました。「まるで、韓国人みたいな人だな」という言葉です。

私も、その発言者も、同じ社会的集団に属しているのですが、その中で完全に自分の責任を放棄して他の人にそのつけを回した人物に対する発言でした。たしかに、ひどい言い方だは思います。韓国の方を一絡げにして見下しているのですから。韓国の人たちがこれを知れば、間違いなく憤りを感じるでしょう。

しかし、現在、韓国を代表する人物といえば、文在寅大統領です。韓国最高裁による日本企業への徴用工賠償問題では、三権分立を盾に問題を解決しようという姿勢を見せていません。

だけど、一九六五年の日韓基本条約で、“徴用工への賠償問題は解決済み”であることは、両国が確認している事項です。だからこそ、あの反日のバラ色大統領盧武鉉ですら、この問題では日本にイチャモンをつけることができなかったわけです。

《約束は守らなければならない》ことは、国と国との関係においても変わりません。「政権が変わりましたから、前の約束はなしになりました」っていうのは、国と国との関係において、本来通用しません。

その“約束を守る”という責任を放棄しているのが、文在寅です。

レーザー照射問題もそうね。韓国側が引き起こした問題について日本が指摘すると、韓国は謝らずにイチャモンをでっち上げて問題化させ、韓国が引き起こした問題を相対化させようとするんですね。

旭日旗が取り上げられたのもそうでした。今回も同じですね。韓国の駆逐艦が、自衛隊のP-1哨戒機に火器管制レーダーを照射したことを日本から抗議されると、それを否定した上で、P-1哨戒機が異常に低空飛行をしていたと逆に抗議をしてきました。

韓国に配慮して、火器管制レーダーを照射されたという極めて重大な問題を日本が引っ込めたあとでも、韓国は低空飛行への抗議を言い募っていました。

重大な責任ある組織がです。

責任を取るべき立場にあるものが、それを放棄して、他人にそのつけを回すようなやり方を、「まるで韓国人みたい」と考える日本人がこれ以上増えないように、韓国の責任ある立場の人は頑張って欲しいもんです。


小学館新書  ¥ 907
レーダー照射事件や、徴用工賠償命令など、韓国で再び反日ムードが高まっています
第1章 韓国マスコミの反日報道はこうして捏造された
第2章 なぜ天皇を日王というのか
第3章 慰安婦の隠された歴史
第4章 徴用工の嘘
第5章 北朝鮮の影
第6章 本当は日本が好きな韓国人


若宮啓文さん。ああ、前に朝日新聞の主筆をやってた人ですね。その若宮啓文さんが、二〇一五年に、韓国日報への寄稿コラムで次のようなことを書いていたんだそうです。
勝手につけた《日王》という呼称に、ほぼすべての日本人が侮辱されたような気持ちになるに違いない。可能であれば、韓国政府とすべてのメディアが意見をまとめて「天皇と呼びます」と宣言しよう。それだけで、日本国内の韓国に対するイメージは遥かに良くなるに違いない。
本書p70

間違えないでくださいね。彼が心配しているのは、天皇のことでも日本国民のことでもありません。日本国内における韓国に対するイメージ、ひいては韓国人の利益です。

それに、この《日王》という呼称を彼らが用いる問題の本質をはき違えています。彼らは以前から、《日王》という呼称を使っていたわけではないし、日本に併合されていた時代に、その起源があるわけでもありません。

日本に統治を受けた過去があるために、《天皇》という文字を見るだけで傷つけられたような思いになり、反感を抱いてしまうというわけではないということです。さらに、日本の統治が終わってからも数十年に渡り、韓国人は天皇という呼称を使ってきているのです。

過去に日本の統治を受けたということが、韓国人にとって屈辱であるという感情は分かります。韓国の責任を考えたとしても、他国に支配されることが悔しくないはずありません。でも、その感情と天皇は、長い間、強く関連付けられてはいなかったんです。

ところが、戦後数十年が過ぎてから、唐突に天皇アレルギーが起こったというんです。

日王という呼称が急激に使われるようになったのは、昭和天皇危篤のニュースが流れた一九八八年から、崩御の九九年です。それを契機に日王という呼称が定着し、天皇という呼称は、逆に禁句扱いされるようになったようです。

日本統治時代を知っている韓国人は、仮に天皇に反感を持っていたとしても、呼称を変えることでその人の権威や存在を引きずり降ろそうという発想はなかったんじゃないかと著者は言います。ある意味では、日本的価値観を知っている人たちですからね。

昭和天皇の崩御というのは、日本でも一つの時代の終わりを意味するように、戦争を知っている世代が後ろに退く時代です。韓国でもそう。戦後世代が社会の主役の座につきます。教育やマスコミの論調から“反日”を空気のように呼吸してきた彼らは、日本の足を引っ張り、日本を引きずり下ろすためなら、手段は選びません。今、自分たちに出来る、ギリギリのところまでやります。

その一つが、日王という呼称だったんでしょう。

そうそう、でも、韓国人はいつでもどこでも、日王という呼称を使っているわけじゃありません。使ってもいい場所。つまり国内向けです。だから、韓国人が天皇のことを日王と呼んで蔑んでいるなんてこと、知らない日本人はたくさんいると思いますよ。若宮さん。知らせてやった方がいいんじゃないでしょうか。




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国の本質『韓国への絶縁状』 髙山正之

HANKYOREH 2019/06/20
韓国政府「韓日企業の財源に基づく強制徴用被害の補償案」を日本に提案
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/33704.html
(抜粋)
韓国と日本企業の自発的出資で財源を造成し、日帝強制徴用被害者たちに賠償する案を政府が日本に提案した。日本企業に強制徴用被害者に対する賠償を命じる昨年10月の韓国最高裁(大法院)の判決に反発した日本が、国内外で世論戦を繰り広げてきたことを受け、韓国がそれなりの代案を示して、日本にボールを渡したわけだ。日本政府は拒否の意思を表明した。

外交部は19日「訴訟の当事者である日本企業を含め、韓日両国の企業が自発的出資で財源を造成し、(裁判所の)確定判決を受けた被害者に慰謝料当該額を支給することで、当事者同士の和解がなされることが望ましいという意見が提起された」とし、「韓国政府は日本側がこのような方案を受け入れた場合、日本政府が要請した韓日請求権協定第3条1項の協議(両国間の外交的協議)の受け入れを検討する用意があり、このような立場を最近日本政府に伝えた」と発表した。チョ・セヨン外交部第1次官が先週末、日本を非公開で訪問し、この案を提示した。
(続きを読む)に全文

話にならない韓国政府の提案を、韓国の新聞がどう扱っているかということに興味があって、ハンギョレ新聞の記事を見つけてみました。まあ、“強制徴用被害者訴訟代理人団と支援団”の見解を載せているところあたりが、真新しいところでしょうか。

真新しいとは言っても、“強制徴用被害者訴訟代理人団と支援団”の言うところも、いつもながらの“韓国人の主張”なので、読んでもうんざりするばかりなんですが。

この本の“はじめに”が面白い。

アメリカの外交官で政治学者のジョージ・ケナンという人の見解を紹介しているんですが、その中に次のようなものがあるんです。

《米国が日本を中国、満州、朝鮮半島から駆逐した結果は、賢明な人々が警告したとおりになった》《今日、我々はほとんど半世紀に渡って、この地域で日本が担ってきた問題と責任を引き継ぐことになった》

このジョージ・ケナンという人は、一九四〇年代から五〇年代の末にかけての外交政策立案者で、ソ連の封じ込めを柱とするアメリカの冷戦政策を計画したことで知られる人物だそうです。ですから、ある意味では、日本がやってきたことを引き継いだ人なわけです。


『韓国への絶縁状』    髙山正之

新潮社  ¥ 1,404

これ以上関わってもロクなことなし。不快の元凶よ、さようなら
第1章  日韓関係を正しい歴史で知る
第2章  マネとパクリの偽物国家
第3章  恥を知らぬも程がある
第4章  朝日と韓国はここまで似ている


引き継いだ途端に始まったのが、朝鮮戦争。

この戦争の本質は、“朝鮮人同士が殺し合いをはじめた”というところにあります。戦後、どうやら独立を認められるらしいわけです。そういう状況になっても、彼らは日韓併合前の政権である朝鮮王朝を復活させようなんて、思いも及びません。復古王朝の王位につくべき李垠殿下がおられるにも関わらず、です。

李垠殿下は、まあ、朝鮮の歴史を日本に置き換えて、その国民性を日本人的な気質を前提に考えれば、国民の精神的な支柱となれる唯一の人物だったでしょうね。ただ、李王朝は、残念ながら朝鮮人に、あまり良く思われていなかったみたいですね。それに、皇室をいただいて尊敬の念を絶やさない日本人と違って、政治を国家の私物化くらいにしか考えない金日成やら李承晩やらの話です。

李垠殿下を半島に迎え入れることもなく、殺し合いが始まります。かつての日本は、そんなこと絶対にさせなかったわけですが
、日本を追い払って、アメリカとロシアで適当に分けるようなことをするから、殺し合いを止めることができませんでした。朝鮮人は二二〇万人が死んだそうですが、アメリカ兵も四万人も死んでるんだそうです。

《朝鮮半島で我々が陥った不幸な事態は、我々が日本をまったく理解せず、ただ日本を追い落とすことだけに固執したことへの皮肉な罰と認めざるをえなかった》

これも、ジョージ・ケナンの語ったことだそうです。

“関わった国を、片っ端から不幸にする国家”・・・それこそこの国の本質みたいですね。

そう言えば、冒頭に紹介したのはハンギョレ新聞の記事ですが、ハンギョレは、“一つの民族”とか、“一つの同胞”と言う意味だそうです。朝鮮民族の国家が北と南の二つに別れていることを指して、その統一を願う意味を持つ言葉だと思います。だったら、そうすればどうでしょう。何の障害もないのにいつまでも二つに分かれていると、自分たちが望んでそうなっているようにしか見えません。



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日本在住中国人『日本の「中国人」社会』 中島恵

教員っていうのは、声のでかい人が多いんです。

そりゃ、そうなります。小さな声じゃ、仕事になりませんからね。私も、つい三ヵ月前までは担任しておりました。六月で退学やむなしとなった生徒を除いて三八人のクラスです。三八人に、一度の思うところを伝えるためには、実はそれなりの技術もあるのですが、それなりの声は必要です。まあ、あまり大きくなくてもいいのですが、小さい声じゃ困ります。うるさい生徒も、よく怒る教員もいて、学校にいれば大きな声が聞こえてくるのは、珍しいことじゃありません。

でも、家に帰ると、大きな声を聞くことは、まず、ないですね。私のところは団地自体が高齢化して、子供の泣いたり、騒いだりする声さえ聞こえません。

それが、先日二日間ほど、何度か、怒鳴る声が聞こえてきたんです。通常ではないことなので、驚きました。お向かいの家で庭の水回りの工事を頼んだようなのですが、その親方が職人を怒鳴り飛ばす声のようでした。とりあえずは、ケンカや事件ではないようでしたので、その後も怒鳴り声は聞こえましたが、気にしないようにしておりました。あとで、ちょっと買い物に出かけようと玄関を出ると、職人が掃除をしていました。職人は、黒人くんでした。「ごくろうさん」と声をかけたら、はにかんだ笑顔を返してくれました。

帰ってから、それを連れ合いにはなしたら、「ひどいんだよ。もういいから帰れ。一人で歩いて帰れって怒鳴ってたよ。あれじゃあ、駄目だよね。外国人に働いてもらわないと日本だって困るのにね」って言ってました。

そうですね。私の町では、黒人くんをよく見かけますね。

八年前まで、定時制高校に勤務していました。外国人の子も、昼間は働いて、夜は学校って子がいました。中国人、フィリピン人、ペルー人、ブラジル人あたりでしたかね。やっていいことと悪い事の区別が、日本とは違う場合が色々あって、腹の立つことも多かったですが、面白かったですよ。その頃は、黒人くんはいませんでしたね。

その時にいた、ある“中国”の子は、母親と一緒に“中国”から日本に来てました。その母親が日本人男性と結婚して、日本に来て働いているということだったんです。

その“中国”の子、出身は瀋陽なのですが、一年に一度は帰ってました。一度帰ると、なかなか日本に戻らなくて、進級や卒業が危なかったんです。それはいいとして、話を聞くと、どうも変なんです。その子は、瀋陽にいる家族の話は良くするんです。

自分にはお姉さんがいる。でも、一人っ子政策だから、お姉さんは生まれてないことになってる。家族は、なにか美味しいものがあると、まず僕にくれて、お姉さんには食べさせない。中国共産党はひどい。ひどいけど、みんなそれは言わない。

面白いでしょう。お母さんの話もします

お母さんは美人。一生懸命働いている。僕も高校を出たら日本で仕事を見つけたい。

だけど、一緒に暮らしているはずの日本人の父親、母親の夫ですね。その存在感がないのです。気まずい関係なのかと気を使ったりもしましたが、どうもそうじゃない理由で、話してはいけないことのようでした。

その頃、日本にやってくる“中国”の人は、そんな感じでしたね。


日本経済新聞出版社  ¥ 918
日本の中に、「小さな中国社会」ができていた。彼らが何を考えているのかを探る
プロローグ 日本の中国人は、高知県民とほぼ同数
第1章 なぜ、この街にばかり集まるのか
第2章 日本に持ち込まれた“コミュニティ”の構造
第3章 勉強に駆り立てられる人々
第4章 日本の教育はゆるすぎる!
第5章 日本に住むこと、その利点と難点
第6章 私たちは“違う世界”に生きている
第7章 彼らが、この国に住み続ける理由
エピローグ 黄さんが日本で送った日々


私は、日本にいる中国人を、そういう人たちという風に受け取っていました。

そういう人たちというのは、不法就労を目的とする人たちで、失踪、不法滞在を経て、犯罪に手を染めることもありうる人たちということです。事実、上記の“中国”の子は、一時、《窃盗幇助》で鑑別に入っておりました。

それが一九八〇年代から二〇〇〇年代はじめの頃の実情なんだそうです。私がその子に関わったのも、二〇〇〇年台の一桁の頃のことでしたから、そんな状況の一番終わりのあたりですね。

むろん、今でもそうした人がいなくなったわけではないが、日中の経済格差が縮まり、GDPで拮抗し、中国が日本を追い越していく過程で、中国国内の影響を強く受け、日本に住む中国人の実情は大きく変わってきた。
(本書)
ということなのです。

親のすすめで来日する富裕層の留学生。日本に留学後、そのまま銀行や商社、メーカーなどに就職して働くホワイトカラー。大学教授。シンクタンクの研究員。高度な技術を持つエンジニア。医師。看護師。行政書士。

そういう人たちが増えているらしいんです。ずいぶん変わったもんですね。

しかも、私の住む埼玉県も、多いらしいですよ。川口市です。JR京浜東北線西川口駅周辺は、もはや新興のチャイナタウンだとか。沿線二つ隣の赤羽は、都内なので家賃が高いけど、埼玉県に入るとグッと安くなるんだそうです。しかも、池袋まで電車で二〇分。

警視庁が都内の風俗店取締を強化した時、それらが西川口に引っ越してきたんですね。そのため、埼玉県警が摘発を強化したのが一〇年ほど前だそうです。それら風俗店が店を閉めて、賃料が下がったあとに入ってきたのが中華系の飲食店や雑貨店だそうです。

そこは、観光化された横浜の中華街なんかと違って、そこに住む中国人を対象にした店ですから、看板にもアヒルの首だとか、カエルだとか、ザリガニ、さなぎ、鶏の足などが並ぶそうです。実際に、店に入れば、蛇や犬肉も食べられるかもって。

日本はもはや、そういう国なんですね。そういや、定時制の時の“中国”の子、今どうしているだろう。




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朝鮮半島『今こそ「米中」を呑み込め』 長谷川慶太郎

長谷川慶太郎さんの本でいつも関心を持って読むのが、朝鮮半島の二つの国ことです。

同じ自由主義陣営にいる韓国だけでも十分に面白すぎるのに、それに輪をかけて、自ら権力基盤を確保するためなら何万人の自国民を餓死させても気にもとめない金王朝をいただく北朝鮮まで存在しています。

バルカン半島と同様、弱みを武器に大国を引き釣り回そうとする半島人的特質と言うんでしょうか。面白いほど訳がわからないんですが、朝鮮半島人の場合、わけのわからない主張の大半は日本に向けての嫌がらせですから、腹を抱えて笑ったその後には、何がしかのしっかりした対応を取らなければなりません。

長谷川さんは、そのあたり、日本の対応に不足と認識不足があると指摘しています。

韓国の最高裁にあたる大法院が、元徴用工である韓国人四人が新日鐵住金に損害賠償を求めた訴訟の差し戻し上告審で、新日鐵住金の上告を退け、四人に請求全額の計四億ウォン(約四〇〇〇万円)の支払いを命じたソウル高裁判決が確定しました。すでに該当の地裁は、新日鐵住金の韓国内資産の差し押さえを認める決定を下しました。なんと同様の訴訟は他にも一四件、日本企業計約七〇社が被告となり、最高裁レベルで日立造船や不二越に同様の判決が出て、類似の訴訟はこれからも増えそうです。

ところが、もう一つの違う流れもあるんですね。

文在寅大統領は二〇一九年一月一〇日の年頭記者会見で、「韓国は三権分立の国で、判決は尊重せざるを得ない。日本は“仕方がない”という認識を持つべきだ」と述べ、「日本の政治指導者が政治的な争点とし、徴用工問題を拡散させている。・・・日韓関係の悪化は過去の不幸な歴史が原因だ。日本政府はもう少し謙虚な立場を取らなければならない」と、師匠の盧武鉉同様笑わせてくれている。

もともと日韓基本条約、請求権協定で決着している問題です。あの時、日本の拠出した資金から強制動員対象者への補償を、韓国政府が請け負っているわけです。補償は韓国政府の責任で行われるべきだったことが、韓国人の間でも理解されつつあるようなんです。

文春オンライン 2019/5/28
「文在寅大統領は徴用工にお金を渡せ!」被害者団体の訴えが韓国社会で黙殺されている
https://bunshun.jp/articles/-/12078?page=3
(抜粋)
韓国では日韓基本条約の交渉記録の資料が公開(※日本では非公開)されている。その記録によると、日本側が被害者補償について提案したところ、韓国政府側から「自国民の問題だから韓国政府で行う」と反論したことが明示されている。キム・インソン氏もチェ・ヨンサム氏も、こうした歴史的経緯を検証したうえで、補償の責任は韓国政府にあると考えているのだ。
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徳間書店  ¥ 1,512

いずれも失敗は許されないが一つでも破たんを来せば世界は動乱の時代に突入する
第1章 米中覇権戦争は国を挙げての総力戦
第2章 英独仏が苦境でEU崩壊か?
第3章 不穏な中東・南米・朝鮮半島情勢は大波乱含み
第4章 憲政史上最長となる安倍政権 最後の踏ん張り


昨年の一二月のレーザー照射問題は、徴用工問題を越えて面白かった。能登半島沖の日本の排他的経済水域(EEZ)内で警戒監視活動にあたっていた海上自衛隊P-1哨戒機に対し、韓国海軍の駆逐艦が射撃する時に使う火器管制レーダーを照射した事件です。北東アジアにおける日韓の関係は、“仲間”です。韓国は、仲間の哨戒機に狙いをつけたのです。

強い抗議を行った日本側に対し、韓国側はそれを認めませんでした。そこで日本側が韓国駆逐艦によるレーダー照射場面の映像を公開したところ、韓国側はP-1哨戒機が駆逐艦上空を低空で飛ぶ特異な行動を取ったとして逆に日本側に対して謝罪を求めてきました。

思い出しませんか。ロンドンオリンピック、サッカーのの三位決定戦となった日韓戦で、韓国代表選手が「独島は我が領土」と書かれたプラカードを持ち出しました。オリンピックに政治的主張を持ち込んだことが世界から避難されましたが、この時、韓国は、問題を相対化させるかのように、何の関係もない“旭日旗”を問題化させようと持ち出した。

《ナチの模様を連想させるユニフォームは許可しないのに、旭日旗を許可するのはアジア人への差別。パク選手を制裁するならば旭日旗のユニフォームを着た選手たちのメダルを剥奪しなければならない。抗議が受け入れられないならアジア人に対する人種差別と見なし、国際仲裁機関に訴える》

あの時の状況とよくにています。

このあとも実務者協議が行われたものの、いずれも物別れに終わり、あきらめた日本は韓国側との協議の打ち切りを発表しました。それにたいして韓国側は、P-1哨戒機が新たに韓国艦艇への低空“驚異飛行”を行ったとする映像を公開して日本側に強く反発しました。

長谷川さんに言わせると、対日工作ルートを通じて、韓国側が強く出れば日本は問題を収めようと抗議を下ろすという情報を得た上で戦略を練ったと言うのです。韓国人はもともとことばが軽く、平然と前言を覆すんだそうです。そんな韓国に対しては、問題を複雑化することを恐れる必要はないというのです。おそれず、日本の正当性を強く主張しなければ、また韓国がありもしないことを問題化させる可能性があると・・・。

たしかに、そのとおりかもしれません。

北朝鮮の、抱腹絶倒は、またの機会に・・・。



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『習近平の真意』 長谷川慶太郎

農村戸籍と都市戸籍の別っていうのは、明らかな差別ですよね。都市の労働者は様々な社会保障制度によって手厚い保護を受ける一方で、農村の農民は自給自足を原則として、社会保障制度の対象から外されているわけです。 工業は国営化され、労働者は国営企業の従業員ですから準公務員としての扱いを受けます。それに対して農民たちは人民公社に組織されるわけです。

ところが、人民公社は出だしの大躍進運動で4000万人の餓死者を出して、あとズルズル行って改革開放政策の中でいつの間にか解体されて、あとは農民はほっぽり放し。都市経済が活性化してくれば、出稼ぎに出るのは当たり前ですね。だけど最初から、所属母体を分けられちゃいましたから、農村に籍を置く者たちは、都市に居場所はないわけです。コソコソして生きてかなきゃいけないわけですね。その足元を見て、いくらでも安く使えたわけですね。

その農村戸籍の出稼ぎ労働者、農民工と呼ばれる人たちが“中国”の経済発展を支えたわけです。農村戸籍が9億7000万人、都市戸籍が4億2000万人ということですから、使いでがありますね。いい仕事はみんなとし戸籍の人たちのもので、農民工の仕事はかつて日本で3Kと呼ばれたような仕事だけ。ただ、戸籍アパルトヘイトと呼ぶ人もいるという話ですので、爆発が心配ですね。

農民工も第2世代で、彼らはそれなりに権利意識が高いらしいんです。最近の労働争議や、その結果としての賃金上昇っていうのは、農民工第2世代が主体になってのことのようです。

中国共産党は、いよいよこの戸籍問題に着手する腹を固めたようです。その怒りが共産党に向いたら、中国共産党が潰されますからね。ただそれって、農民工に支えられた経済発展を棒に振ることにつながるはずです。

『習近平の真意』っていう題名の本です。長谷川慶太郎さんは、それを《中国崩壊を防ぐために共産主義を捨て資本主義自由経済へと進む》ことにあるって言うんですが、・・・どんなもんでしょうね。


『習近平の真意』    長谷川慶太郎

徳間書店  ¥ 1,620

風雲急を告げる東アジア情勢を巡る日・米・中・朝・韓国及び、習近平に焦点を当てて分析
第1章 習近平との賭けに勝ったトランプ
第2章 中国が抱える難問
第3章 軍事と経済の対外戦略
第4章 習近平一強体制の出現
第5章 イノベーション重視の国家構想
第6章 ITによる国家統制の強化
第7章 共産主義から資本主義自由経済へ


そう、これまで、資本主義自由経済の前提には民主化が必要であるとされてきました。“中国”は共産党一党独裁の国ですからね。そんな非民主的な国で、習近平というかつての毛沢東並の権力を手にしようとしている男は、資本主義自由経済の実現を目指しているということです。

長谷川さんは、「可能かもしれない」と言います。そうですね。長谷川さんの言う通り、「民主化を前提にしないと資本主義自由経済はうまくいかない」という常識は、歴史的に厳しく検証されてきたことはないですね。

しかも今、“中国”人は、国家によって完全にプライバシー情報を管理されてます。モバイル決済を通じて国民の消費データのすべてを把握することを、習近平はめざしています。個人の資産の動きも、国家によって完全に把握されるようになります。

“中国”は戸籍差別を解消する方向へ動いていきますので、これまで発展を支えてきた経済構造が大きく変化します。資本主義自由経済を思考するわけですから、ゾンビ化した国営企業はすべて倒産します。シャドーバンキングの抱える負債も表面化するはずです。

どこかで騒乱が抑えきれなくなったとき、民族問題が混乱に拍車をかけるはずです。それらのすべてを、IT化による国家統制の強化によって乗り切ろうというのが、《習近平の真意》ということのようです。

「可能かもしれない」という長谷川さんの悪いジョークはともかく、《共産党一党独裁の崩壊の向こうに始まる民主化》まで、習近平は見据えているとおっしゃるんですが、いかがなもんでしょうか。
そうそう、《天津大爆発事故》。あれ、禁句らしいですよ。探ろうとすると、かえって来れなくなっちゃいますよ。




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北朝鮮『習近平の真意』 長谷川慶太郎

“お盆協奏曲”も最終楽章。お休みは、もう終わりました?お仕事は週明けからですか?まだまだ残暑が厳しいものの、お盆が終わると、虫の声がはっきり意識されてきます。えっ、もう鳴いてますか。子供の頃、かやの中にスイッチョンが入ってきて、うるさかった~。

「スイーイッチョン、スイーイッチョン」って、後ろの“イ”の部分にアクセントが来るんですよね。いつも、下の兄と二人で寝てたんだけど、眠くて眠くて身体が動かないのに、兄が私に、「早く外に出して」っていうんです。ああ・・・

さて、この本は6月30日第1刷で、“まえがき”は5月に書かれています。米朝会談が6月12日ですから、まずまず、リアルタイムと言っていいでしょう。この本が出された頃のマスコミによる米朝会談に対する論調は、長谷川さんの分析とは大きく異なってます。

マスコミは、特に日本のマスコミは、《金正恩の完全勝利》と言い切るところさえありました。核実験場の廃棄なんて言う痛くも痒くもないことを代償に、なんの言質も取られずに、“中国”を味方につけることで、経済制裁緩和への糸口を見つけていったということでしょう。

「朝鮮半島の非核化」では、確かに言質を取られたことになりません。金正恩が習近平を立てたことで、習近平も面目を施した格好で、制裁緩和をトランプ大統領に働きかけているように見えます。

そのあたり、長谷川慶太郎さんの分析は、米朝会談以前のものになりますが、まったく違うものになってます。

そのあたり、まあ、とりあえず、この本の《第1章 習近平との賭けに勝ったトランプ》に見られる、長谷川慶太郎さんの北朝鮮に対する分析を見ておきましょう。

『習近平の真意』    長谷川慶太郎

徳間書店  ¥ 1,620

風雲急を告げる東アジア情勢を巡る日・米・中・朝・韓国及び、習近平に焦点を当てて分析
第1章 習近平との賭けに勝ったトランプ
第2章 中国が抱える難問
第3章 軍事と経済の対外戦略
第4章 習近平一強体制の出現
第5章 イノベーション重視の国家構想
第6章 ITによる国家統制の強化
第7章 共産主義から資本主義自由経済へ


まずは、北朝鮮を巡るアメリカと“中国”のやり取りの中で、“中国”は北朝鮮を《見捨てた》ということです。“中国”はアメリカの要求に従って、北朝鮮経済封鎖の包囲網に完全に組み込まれました。

これを受けて金正恩は、新年の辞のなかで、平昌オリンピックへの選手の派遣と南北閣僚級会談を申し入れ、実妹の金与正をその席に送り出しました。さらに金与正は2月10日に青瓦台で文在寅大統領に会い、「私が特使です」と切り出して金正恩の親書を手渡しました。絶対に後戻りできない一歩を踏み出したわけです。

そして3月5日、金正恩は平壌で、文在寅が派遣した特使と会談し、4月末に板門店で南北首脳会談を行うことと、非核化の意思表明を行いました。さらに、3月8日には、北朝鮮を訪問した韓国の特使団がワシントンを訪ねてトランプ大統領と面会しています。この場で、特使団から大統領に、早期の米朝首脳会談を金正恩が望んでいることを伝え、史上初の米朝首脳会談が決定した。

ここまでの状況で、すでに趨勢は決したというのが長谷川慶太郎さんの考えで、基本的には私もそういうことだろうと思います。

金正恩はその後、二度ほど“中国”を訪れていますが、しっかりと体裁を整えるための訪問と考えるべきなんでしょう。“中国”は、アメリカにて期待する北朝鮮は見捨てましたが、非核化を決意した北朝鮮に手を貸すことはできるわけです。そうすることで“中国”の存在感を示すことは、“中国”の望むところでもあります。

非核化の受け入れを決した金正恩は、北朝鮮の指導者の地位を維持するためにやらなければならないことは多いでしょう。まずは朝鮮戦争の休戦協定を平和協定にしていくことを求められることになりますが、そのためには、戦争の行われた意味を確定し、勝敗を明らかにしなければならないと長谷川さんは言ってます。

たしかにそうですね。あの闘いは、金日成が一方的な半島統一を夢見て、戦線の布告もしないで韓国に攻め込んだわけです。少なこともそれを受け入れなければ、平和協定にはならないでしょう。

その上で非核化を実施し、IAEA当たりの実証を受けなければならなくなります。「小型化した核はどこにでも隠せるから、非核化は実際には無理」なんてことを言ってる人もいるけど、もう金正恩は後戻りできない一歩を踏み出しているわけです。

金正恩にとっての危険は、今やアメリカでも“中国”でもなく、国内の勢力になっているはずですね。・・・そうそう、北朝鮮はいま、食糧不足にあえいでいるみたいですね。・・・そう長い時間は、残されてないみたいですね。




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『私たちは中国が世界で一番幸せな国だと思っていた』 石平✖矢板明夫

この本は、石平さんと、産経新聞外信部次長の矢板明夫さんの対談もの。石平さんが天安門事件をきっかけに共産党の支配する“中国”を捨てて、日本に帰化したことは良く知られるところです。だけど、矢板明夫さんも“中国”生まれだったんですね。残留日本人孤児二世だそうです。

もともと、日本から“中国”に渡ったのは矢板さんのおじいさんだったそうで、北京で電気関連の工場を経営されてたんだそうです。それが、戦争末期に日本軍に徴用され、ソ連によってシベリアに抑留されて、そのまんま亡くなってしまったんです。おばあさんは1942年に生まれた矢板さんのお父さんやそのお姉さんを養うために、電気工場の元従業員と再婚したんだそうです。矢板さんのお父さんは、のちに“中国”の女性と結婚して、生まれたのが矢板さんと言うことですね。

矢板さんは1972年の生まれですから、文化大革命の真っただ中ですね。だから、おそらく幼い記憶に残るのは、改革開放の“中国”でしょうか。それ以前に日本のスパイみたいに言われて肩身の狭い思いをしていたご家族は、そこからは日本に縁者がいるということで、とても大事にされたんだそうです。15歳で日本に引き揚げたということなので、1987年ですか。今度はバブル真っただ中ですね。

石平さんの初来日は1988年だそうだから、前後して日本にやってきたわけですね。

それにしても、毛沢東っていうのは本当に恐ろしい。私の毛沢東初体験は、小学校のころに地元の宝屋というデパートがあって、何だか子どものころのことで、まったく背景が分からないんだけど、毛沢東物産展と言うのをやってたことでした。大した記憶じゃないんだけど、半分禿げあがった毛沢東の写真と、使いづらそうなぶっとい万年筆が並んでたのを覚えています。

1960年生まれの私の小学生時代の思い出ですので、やはり文革のころのものでしょう。日本では、左寄りの人たちを中心に高く評価されてたんですね。毛沢東の写真は、今でも天安門広場の象徴となってますよね。

劉暁波さんの自伝に、毛沢東に関わる一節があるそうです。それによれば毛沢東は、誰の心の中にも住んでいる“悪魔”を利用することの天才だったってことなんです。その“悪魔”を利用して、それを助長して、文化大革命を仕組んだと。紅衛兵という程度の低い学生やごろつきの劣等感や憎しみに正当性を与えて、地位や富のある人への攻撃に向かわせ、造反派に仕立て上げる。そうして毛沢東は、彼らを高級幹部や金持ちの家に向かわせたわけです。

本当に、おそろしい。

*劉暁波さんですが、彼は天安門事件のあと、どうして“中国”を出なかったのか。直接彼に取材した矢板さんの話が、この本に載ってました。


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中国人エリート、残留孤児二世だったから分かる 独裁者習近平は毛沢東が作った
第一章  暗黒の少年時代
第二章  毛沢東がつくった恐怖の二七年
第三章  日中が蜜月だった八〇年代
第四章  人生の転機、アイデンティティの克服
第五章  反日と愛国の源流
第六章  王岐山を支配下においた習近平が狙うのは太子党
第七章  強権政治の裏にある指導者たちの不安
第八章  成長なき経済の悲劇
第九章  習近平最大のばくち、台湾併合


“中国”にとって、日本は北京ダックのようなもんだったらしいです。そういわれても、・・・実は北京ダックを食ったことのない私は困ってしまいます。

え~と、なになに? 北京ダックっていうのは、《まず皮を薄く切って餅皮で包んで食べる。次に残ったお肉はもやしなどの野菜と炒めて食べる。最後に残った骨でスープをいただく》と言うことのようです。・・・無駄なく、喰い尽すということですね。・・・えー

中国共産党が政権を取ったのは、日中戦争があったおかげで、日本との戦いで国民党が弱体化しなければ、国民党との内戦には絶対に勝てなかった。つまり、中国共産党が勝利し、中華人民共和国と言う国が生まれたのは日本のおかげということですね。

続いて、文革が終わって、鄧小平が改革開放を始めたとき、資金も技術も経済も、すべてを“中国”に提供したのは日本でしたね。なかでも、その範を示したのが松下幸之助の松下電器で、1978年には“中国”に進出しています。さらに松下幸之助は「21世紀は日本や中国などの繁栄の時代。大きな視野で、中国の近代化に協力しなければならない」と、各界に積極的に働きかけたそうです。

最後に、“中国”が日本を超えるために、徹底した愛国反日教育を行って、国民を一つに束ねたということなんですね。・・・反日デモではパナソニックも襲撃されてましたね。

これで、“中国”は、日本を十分食べつくしたということのようです。歪んでますね、とっても・・・。




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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本






























































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