めんどくせぇことばかり 本 近現代東アジア(支那・韓国・北朝鮮)
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『日本の海が盗まれる』 山田吉彦

次兄の長男が結婚して、今度、本家のある秩父の寿司屋で、親族だけで集まって食事会をしようという。

兄からは、気軽な会だから、平服でとメールを貰った。連れ合いにそれを伝えると、平服ってどんな感じだろうと言う。平服っていうんだから平服だろうと答えると、平服というのが、実は一番やっかいなんだよという。そういうことで連れ合いと競り合っても勝てるはずがないので、早々に白旗をあげる。

結局、命令されて、「兄貴はどんな服?」兄にメールで聞くことになる。しばらくして、兄からメールが来る。「背広にパンツ」

その姿を思い浮かべて、笑いが止まらない。腹が捩れる。

私は男ばっかり三人兄弟の三番目。私たち兄弟は、年に三度くらいは会う機会があるのだが、私たちの子供の世代が全部集まるのはずいぶん久しぶりだろう。いつだったか、子どもたちがまだ小さかった頃、全員で夏の祭りに出かけたことがある。その時は、もう亡くなった父と母も一緒だった。

通りに面した店の、外に置かれたテーブルに陣取って、はしゃぎまわるチビたちに目を細める父と母が、「こういう楽しかったことを、いつまでも覚えてくれていると良いなあ」って話しをしていたのを覚えている。

今は自分が、その時の父と母の歳に近づきつつある。
周辺国が周辺国ですから、日本の海は、いろいろと難しい問題を抱えている。

それでも、日本の海は、実はかなり大きな可能性を持っているらしい。メタンハイドレードの埋蔵量が世界有数であることは、ちょっと前に話題になっていた。日本の領海と排他的経済水域には、今わかっているだけでも、日本人が使う100年分の天然ガス相当のメタンハイドレードがあるそうだ。技術的には、それを採掘して天然ガスを調達できる状況にあるそうだ。ただ、輸入天然ガスのほうが安上がりってだけのことらしい。

その他にも、海底熱水鉱床というのが30ヶ所以上確認されて開発が始まっているそうだ。南鳥島近くの熱水鉱床には、今の日本の使用量の500年分以上のレアアースが埋蔵されているそうだ。小笠原諸島沖の海底鉱山には白金が、伊豆諸島の青ヶ島近くの熱水鉱床からは金の含有量がとてつもなく高い鉱脈があるそうだ。

排他的経済水域内を流れる海水には多くの希少金属が含まれており、たとえば日本がウランの輸出国になる可能性があるらしい。蓄電池に不可欠のリチウムも同様らしい。

なんだか、すごいね。日本の海。



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領土問題だけじゃない ”中国”・韓国が脅かす日本の海洋資源 北朝鮮模ね
はじめに  海洋国家日本が危ない
第1章  日本海を無法地帯にした韓国・北朝鮮
第2章  北西太平洋が中国に支配される日
第3章  北方領土返還の急所はロシアの海洋政策にあり
第4章  奪われる海洋資源
第5章  海の覇権をめぐるパワーゲーム

あとがき  海を知り、海を守る


そこで問題になるのが、やっぱり、周辺国。

なかでも“中国”は、日本の排他的経済水域で、日本に通告もせずに海洋調査をしているらしい。特に、それが多いのが沖縄諸島周辺だが、日米の潜水艦が潜航している領域でもあり、海流、潮流、水温などの調査をしているそうなんだが、どうもそれだけではなく、海洋資源の調査もしているらしい。

“中国”経済は、安い“中国”製品を海外に輸出して成長してきた。数年前から成長率が鈍化してきたが、2018年からのアメリカとの貿易摩擦は成長率の後退に拍車をかけているようだ。

この間読んだ、石平さんの本に書いてあったんだけど、“中国”が発表した2018年度のGDP成長率は6.6%だった。だけど、“中国”を代表する経済学者である中国人民大学の向松祚教授によれば、この年の本当の成長率は1.67%だというのです。

それが本当ならば、数十年間続いてきた“中国”の高度成長は完全に終わっているわけで、その間に恩恵を受けられなかった者たちの怒りは当然習近平政権に向かうことになる。中国共産党も無傷では済まないはずなので、この発言は命がかかったもののはずである。

向松祚教授には、当然、強力な政治勢力が存在するはずである。その政治勢力は、中国共産党が傷を追うことになるとしても、習近平を引きずり降ろそうとしているように感じられる。

どちらにせよ、“中国”経済が厳しい状況にあるのは間違いない。アメリカとの間でいくら摩擦が高まろうとも、アメリカに買ったもらわなきゃ“中国”経済は立ち行かない。“中国”からの商品の大半は会場ルートで運ばれる。その場合、必ず日本の海域を通過する。会場交通路の自由を確保することは“中国”にとっても重要なことなのだ。

特に、“中国”が日本の沿岸域になんらかの紛争を持ち込むことは、必ず“中国”の不利益につながる。上記のような点から考えても、“中国”にとっての日本は敵対すべき国ではなく、更に強い協力関係を求めていくべき国だというのだが、まったくその通り。

日本がそういう前提で付き合おうとすると、その親切につけ込んできたのは、常に“中国”の方だった。江沢民以来、日本人の間で、“中国”に対する感情が悪くなって来たのは明らかだけど、ここに来てさらに悪化しているのは、ひとえに習近平のやり方だな。責任は・・・。




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台湾『中国を地獄に導く習近平の罪と罰』 石平

アグネス・チャンは衝撃だった。

可愛くって、ほっぺたがプクってしてて、まるで天使のようだった。・・・天使は見たことがないが、チョコボールの口に書いてあったエンゼルマークのエンゼルのようだった。なにしろ、その印象的なほっぺたは、私の初恋の娘のほっぺたを思わせて、アグネス・チャンに、その娘を重ねて見ていたような気がする。

しかし、ほんの数年で、アグネス・チャンがつまらなく思えてくる。そりゃそうだ。こっちだって、いつまでもチョコボールのエンゼルマークでもいられない。ベクトルは逆に振れて、やたらと大人の女を目で追ってしまう。まったくみっともないったらありゃしないんだけど、もうどうにも止まらない。

いえいえ、山本リンダじゃない。欧陽菲菲さん。何故か強く惹かれるようになってしまう。健康的なお色気がたまらなく好きだった。勝手なもんで、この健康的なお色気にも初恋の娘を重ねていたな。

大学のとき、所属したサークルで映画を作ったりしたが、欧陽菲菲のラヴ・イズ・オーヴァーをその中で使った。まだ大ヒットとなる前だった。私は卑劣にも、ラヴ・イズ・オーヴァーの歌詞の中の女性にも、初恋の娘を重ねていた。

あのかわいい台湾のチェロ奏者、欧陽娜娜は欧陽菲菲の姪に当たるんだそうだ。欧陽娜娜ちゃんのことがこの本の中でも取り上げられていて、今年の3月に“中国”のネット紅衛兵たちから《台湾独立派》のレッテルを貼られて攻撃されたんだそうだ。それにたいして欧陽娜娜が、“中国”の中央テレビのインタビューで、中華人民共和国を「わが祖国」と呼び、「祖国を愛している」と宣言したんだそうだ。

“中国”にしてみりゃ、この迎合発言は大成功ってことなんでしょうけど、えげつないことを、よく平然とやるもんです。欧陽娜娜さんの方から“中国”を見限った方がいいよ。そうだ、日本で活動すればいい。

台湾といえば、“中国”の札束でほっぺた張られて、ニャ~ゴってなびいちゃってね。爆買工作は、やはり大成功。経済面では、《台湾独立》を叫ぶどころの話じゃなくなっちゃってる。

台湾の総統選も近づいて、民進党の蔡英文総統も、これっきりで終わりかと思ってたら、なんだかそうでもない様子。


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中国では不満噴出!反習近平勢力も台頭か?  「進むも地獄、退くも地獄」となった独裁者の最期
序章 中国の本音とアメリカの本音
第1章 習近平独裁体制の致命的弱点
第2章 本心では対米徹底抗戦は絶対に避けたい習近平
第3章 昨年の中国のGDP成長率は一%台だったという衝撃
第4章 市井の中国人を絶望の淵に追いやる不動産市場の大失速
第5章 アリババ・馬雲引退に見る中国企業家の悲哀
第6章 中国政府にとり至上命題となった「孟晩舟救出」
第7章 習近平主席の「後継者候補」に急浮上してきた胡海峰という男
第8章 習近平が目指す新たなる「長征」と「持久戦論ブーム」
第9章 「第二の江青」誕生の恐怖


対抗馬の中国国民党の押す韓国瑜って言う人物、これがさっき紹介した”中国”の札束でほっぺた張られて、ゴロニャ~ゴってなびいちゃった高雄市の市長。

”中国”との関係を改善して経済効果をあげようという国民党に対して、長らく劣勢の続いていた蔡英文総統。厳しい戦いになるんだろうと思っていたら、なんだか今の所支持率でリードしているとのこと。原因は、・・・そう、香港のようです。


産経新聞 2019/10/24
「一国二制度による台湾統一」89%が拒否
https://www.sankei.com/world/news/191024/wor1910240038-n1.html
(全文)
台湾で対中国政策を主管する大陸委員会は24日、台湾住民を対象とした中台関係に関する世論調査の結果を発表、中国が主張する一国二制度による台湾統一について「賛成しない」が89・3%に上った。中国の武力威嚇にも89・3%が反対した。 

中台関係で「現状維持を支持」は76・5%だった。香港問題では、香港住民による自由と民主主義の要求に香港政府は応じるべきだと主張する蔡英文政権への支持が72・0%だった。

”中国”による一国二制度を受け入れれば、台湾も香港のようになるってことが、確信を持って語られるようになったわけだ。現状維持派は政治的にはチャイニーズタイペイ、経済的には親中というところなんだろうけど、結局、習近平みたいな夢見る指導者が現れると、選択を迫られるわけだ。

香港の現状は明日の台湾ってところ。

かと言って、習近平もこれ以上の失点は命取りになる。おそらく、まさに文字通りの意味で・・・。すでに、アメリカとの貿易交渉を巡って、”中国”国内には、どこか習近平政権批判とも取れる発言が出てきているという。香港との境界まで武装警察を出して脅しておきながら、いまだに手を出せずにいる。手を出せば、アメリカはじめ、国際社会から叩かれる。手を出さなけりゃ弱気を追求される。

結局、香港の林鄭月娥にテコ入れして、なんとかして押さえつけろと、「信頼している」という言葉を通して圧力をかけるわけだ。頑張れ香港の若い奴ら。

アメリカとの貿易交渉で進展があったようなことを言っておきながら、トランプ首相に「なんの進展もない」と暴露されて、ここでも失点一。切羽詰まってひどい手に出なけりゃいいんだけど。・・・かつての毛沢東のように。自分のためなら人の命なんてなんとも思わなかったあの人のように。





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日韓漁業協定『日本の海が盗まれる』 山田吉彦

“中国”に朝鮮っていうのは、反日で成立した国だからね。

それ以前の清王朝と“中国”っていうのは、実際、何の関係もないんだよ。清王朝を倒しちゃったあと順調に中華民国が成立してはいるけど、そこに近代国家の国民意識なんて、これっぽっちもなかった。まがりなりにもそういう意識が出てきたのが五四運動でしょ。パリ講和会議の行われた1919年だな。

背景には第一次大戦中の対価21箇条の要求があって、あれは袁世凱との間に色々な取引があってのことだった。ともあれ、それが背景にあって、強い反日意識が醸成され、五四運動という国民運動に発展した。欧米はともかく、下に見ていた日本にまでやられたって気持ちもあって、反日意識によって、はじめて国民が一つになったわけだ。

迷惑な話なんだけど、朝鮮もそうだった。三・一独立運動という反日運動で、はじめて国民が一つになった。この二つの国は、反日で、はじめて一つになれた国なんだ。

日本には四季があって、自然環境に恵まれている。自然災害の多い国ではあるけど、みんなで力を合わせて乗り越えていこうという気持ちを持っている。それもあって、ちょっとくらい足りないものはあっても、うまいこと行く国を作っている。

ただ、周辺の国家には恵まれなかった。“中国”、朝鮮が二つになって韓国と北朝鮮、北にはロシア、東にアメリカ。・・・最悪じゃ。しかも、核保有国に包囲されている。なんてこった。

《汚水の垂れ流し、ゴミの海洋投棄、魚の乱獲、赤潮の原因となった安易な魚類洋食の拡大ー。高度経済成長期の日本は海を殺しかけた》

そうなんだよね。日本人っていうのは、他の国の人たちと同じで、良いところもあれば悪いところもある。その悪いところの一つが、一つの方向に向かって大きな動きが始まると、なかなか制動が効かなくなる。ずいぶん悪いところまで言ってしまった。ちょうど私の成長期だった。

中学校のとき、サッカー部で県大会に勝ち進んだ。秩父の武甲山山麓から大都会である県都浦和の競技場に行った私たちは、はじめて経験した光化学スモッグに、まったく足が動かなかった。

水俣病、四日市ぜんそく、イタイイタイ病、・・・考えれば恐ろしい時代だな。

でも、そのときは二度に渡るオイルショックというカンフル剤もあって、この時の日本は自分を取り戻した。もともと海洋民族だしね。海の民が海を汚してちゃ、しょうがないよね。

でも、日本周辺で、今、海を汚してるのは、日本じゃない。“中国”であり韓国だ。北朝鮮には海に流すゴミもない。“中国”や韓国は海洋民族じゃないから海を汚していることに良心の呵責を感じない。領土と違って領海ってのが理解できてないから、平気でズケズケ入ってくる。



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領土問題だけじゃない ”中国”・韓国が脅かす日本の海洋資源 北朝鮮模ね
はじめに  海洋国家日本が危ない
第1章  日本海を無法地帯にした韓国・北朝鮮
第2章  北西太平洋が中国に支配される日
第3章  北方領土返還の急所はロシアの海洋政策にあり
第4章  奪われる海洋資源
第5章  海の覇権をめぐるパワーゲーム

あとがき  海を知り、海を守る


日韓漁業協定っていうのは、日本側から韓国側への一方的なサービスだったんですね。

1998年に小渕恵三首相と金大中大統領が会談し、日韓共同宣言が発表された。小渕大統領の改めての謝罪と、金大中大統領の和解と善隣友好に基づいた関係構築を目指す意思表明が行われた。日韓漁業協定は、この日韓共同宣言の引き出物だったそうです。韓国に広範な漁場をプレゼントしたんだとか。

韓国漁船は、日本から認められた漁場で、強引な漁法で、しかも日本よりも長い6ヶ月もの漁期を設定して資源をやせ細らせてしまった。また、韓国漁船の違法操業が絶えないことを理由に、その海域での規制強化や、違法操業の監視を要請した。ところが韓国は、それらの話題を避け、タチウオの漁獲高の倍増を要求してきた。

そんな事があったため、話し合いは進展せず、日本側は交渉のテーブルに付くのを見送った。それで2016年以降、協定は更新されていないんだそうだ。それで、韓国の漁船は日本側の漁場に入ることができなくなった。とたんに密猟が増えたという。

本来、韓国海域での乱獲でも、日本海全域に影響を与える。その乱獲が、日本が協定を更新しない理由の一つでもあるのだが、さらに密猟漁船が横行している。要請を繰り返しても取り締まりの強化が行われる様子がない。それも、日本が協定を更新しない理由の一つである。

韓国の体質と言っていいだろう。

だいたい、海を汚しすぎるんだ。それで近海漁業だけでやっていけなくなっている。“中国”船の密猟もあるらしいけど・・・。だから、竹島周辺も、韓国にしてみると重要な漁場なんだろう。でも、すでにその周辺まで汚染は広がっているらしいけど。

朴槿恵の時の日韓合意に基づいて日本は10億円を拠出した。韓国は、慰安婦問題を最終的かつ不可逆的な解決とすべく努力する立場にあった。しかし、韓国は自らの義務は一切放棄して10億円だけをタダ取りした。あまつさえ韓国人は、女衒に売り飛ばされた少女の像を名古屋に持ち込んだ。あれは表現の自由とは明らかに違う問題だ。

付き合わないでいられれば、それに越したことはないんだけど、残念ながらそういうわけにもいかない。付き合う以上、そういう国だと思って付き合うんだね。




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『中国を地獄に導く習近平の罪と罰』 石平

仕事をやめて以来、意識したわけでもないのに、読書の傾向も変わってきていたみたいです。

高校の世界史の教員でしたので、どうしたって国際社会に関わる諸問題には敏感でした。世界史の教員って言うと誤解されがちなんですが、世界史ってのは、それを通して今の日本が、または日本人がどうあるべきかっていう勉強です。そんなわけで、国際関係に関わる諸問題について書かれた本は、よく読みました。そういう本を読んで、自分なりに考えたところは、授業でもよく生徒と話しました。

学力がどうのこうのに関わらず、生徒は、今のことには関心があるんです。南シナ海の“中国の赤い舌”の話なんてよく聞いてましたよ。それから北朝鮮による日本人拉致問題とかね。あとは、韓国って国をどう理解するべきかなんて、彼らからも発言が相次ぎましたよ。それらのいずれにも、世界史の知識は必要不可欠ですよね。

そういう授業をしようとすると、これはもう勝負ですからね。生徒以上に、こっちの方が大変です。だから、そっちの方に関わる本をよく読みました。

その当時のような緊張感はありませんから、それなりに読書の傾向が変わるのは、まあ、当たり前でしょう。ですが、久しぶりに石平さんの本を読んで、少し認識をあらためました。

その時その時の立場というものはありますが、しっかり世の中につながっていかなくちゃいけませんね。なかでも私は、30年を超えて世界史の教員としえやってきたわけですから、そちらから現代世界の国際関係を理解するということは、ずっと続けていくべきなんでしょう。

誰に語るということには関係なく、自分はそういう人間だったということです。

もともと“中国”っていう国は、平然と情報操作をする国ですから、本当はなにが起こっているのか分からないところがあります。それが、“米中貿易戦争”と呼ばれる覇権争いが本格化して、本当に情報が得にくくなっていますね。ただ、情報が得にくい分だけ、状況は激しく動いているということなんでしょう。

この本は、おそらく激しく動いているであろう“中国”の状況を、石平さんならではの情報収集と分析から、明らかにしてくれています。しかし、この本は9月14日に出された本ですが、おそらく、もはや“中国”は、そこからも動いてしまったんじゃないかと思うんです。早くこれ以降のことが知りたい気持ちです。



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中国では不満噴出!反習近平勢力も台頭か?  「進むも地獄、退くも地獄」となった独裁者の最期
序章 中国の本音とアメリカの本音
第1章 習近平独裁体制の致命的弱点
第2章 本心では対米徹底抗戦は絶対に避けたい習近平
第3章 昨年の中国のGDP成長率は一%台だったという衝撃
第4章 市井の中国人を絶望の淵に追いやる不動産市場の大失速
第5章 アリババ・馬雲引退に見る中国企業家の悲哀
第6章 中国政府にとり至上命題となった「孟晩舟救出」
第7章 習近平主席の「後継者候補」に急浮上してきた胡海峰という男
第8章 習近平が目指す新たなる「長征」と「持久戦論ブーム」
第9章 「第二の江青」誕生の恐怖


上記の通り、本書は9つの章から構成されていますが、その各章の終わりに《閑話休題》と称するコラムが添えられています。9つあるそれの5つまでを、石平さんは天安門事件の検証に当てています。

それは、石平さんが情熱を傾けた民主化運動であり、それが武力弾圧されたことが大きく原因して、彼は国籍を変えて生きることになったわけです。いわば、石平さんの原点です。

石平さんは、《毛沢東時代にどんなにひどいことがあったとしても、若者たち・知識人たちには共産党への揺るぎない信頼があった。それが一夜にして吹き飛んだ》と言ってます。実際には、毛沢東時代のほうが天安門事件を寄りも遥かにひどいわけですから、本来追求すべきは毛沢東時代なわけです。だけど、個人崇拝に陥りやすい共産主義的一党独裁体制への追求なんて一切ありません。石平さんが言う通り、そこには共産党への揺るぎない信頼があるんです。

その若者たちを武力で鎮圧した。本来そこにこそ、共産主義の真実があったんですね。それから、これも共産主義の得意技ですが、情報の操作です。中国共産党は、徹底的に天安門事件を隠蔽しました。なかったことにしたんです。代わりに反発の向け先として徹底的な反日教育を施しました。とどめは経済を自由化して、有能な若者たちに金持ちになるチャンスを与えたんですね。

石平さんは、これを“悪魔の契約”と言ってます。金持ちになるチャンスを与える代わりに、二度と天安門を語るな、二度と共産党には楯を突くなと。

しかし、この習近平体制に至って、無理に無理を重ねて実現してきた経済成長のつけが回ってきそうです。中国共産党にとって、経済的繁栄は政権を正当化する根拠でした。しかし、それが怪しくなってくれば、習近平は政権運営を確実なものにするために、国民に与えた様々な自由を回収してくるに違いないと、石平さんは言います。

習近平は、天安門事件を“なかったこと”にはしないことにしたらしいんです。そして、その時の民主化運動を「動乱」や「反革命暴動」と呼び、共産党の武力鎮圧という判断を正当な行為と、はっきり打ち出したらしいんです。

さて、そうして、習近平は、一体何を武力鎮圧しようとしているんでしょうか。・・・香港?





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亡国の君『中国を地獄に導く習近平の罪と罰』 石平

10月の雨がウソのように、11月は乾燥した晴天が続きます。

台風19号で被災した東松山市では、まだまだ厳しい状況が続いています。

今日ボランティアで伺ったお宅は、決壊した都幾川のすぐ下にあります。「あそこの黒くなってる線のところまで水が来たんだよ」っておばさんが指差したのは、一階の屋根の上、二階の窓の下でした。

続いて伺ったお宅は、隣町に住む息子夫婦の荷物をおいてあった二階まで水に浸かり、その荷物がビニール袋に入れて、比較的平坦な一階の屋根の上に出してありました。家の中の階段から二階の屋根に上り、屋根下に配置した軽トラの荷台に、次々にビニール袋を投げ入れました。三台分ありましたが、まだ部屋の中には濡れた荷物が残ってました。

近所のお宅をのぞいてみると、床板まで完全に取り払っていました。だけど、その下の地盤にコンクリートを打ってあるので、床下に溜まった水が抜けないんだそうです。それを放置すると、せっかく界隈た柱までカビだらけになって、使い物にならなくなるんだそうです。「雑巾に染み込ませて水を取る」とかって、なんだか気の遠くなる話をしていました。

道沿いに出したゴミは市が回収するという体制が整って、軽トラを使って災害ゴミを運ぶという私たちのグループのボランティア活動はいったん休止することになりました。

朝のランニング、それから読書も、被災地ボランティアの疲れもあって、ちょっとペースが乱れています。少しずつ立て直していくことになると思います。

“中国”の歴代王朝には、そのたびに最後の皇帝がいるわけです。

最初の王朝である夏王朝の始祖である禹は、三皇五帝の最後、舜から禅定されて夏王朝を開いたっていうんですから、日本で言えば皇室に当たる由緒正しい家柄ってことになります。その最後の帝王が桀王。桀王は妹喜を溺愛し、酒池肉林を楽しんで民心を失い、殷の湯王に滅ぼされたといいます。

・・・なんだか、殷王朝の最後の帝王、紂王の最後と似てますね。・・・というか同じです。溺愛した女が妹喜から妲己に変わっただけみたいです。「殷鑑遠からず」なんて言葉がありますが、いかにもあと付けですね。

最後の皇帝っていうのはだいたいそういう風に言われることになります。遣隋使に関わって、日本でもよく知られる煬帝なんて、もう、その字からしてひどい。



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中国では不満噴出!反習近平勢力も台頭か?  「進むも地獄、退くも地獄」となった独裁者の最期
序章 中国の本音とアメリカの本音
第1章 習近平独裁体制の致命的弱点
第2章 本心では対米徹底抗戦は絶対に避けたい習近平
第3章 昨年の中国のGDP成長率は一%台だったという衝撃
第4章 市井の中国人を絶望の淵に追いやる不動産市場の大失速
第5章 アリババ・馬雲引退に見る中国企業家の悲哀
第6章 中国政府にとり至上命題となった「孟晩舟救出」
第7章 習近平主席の「後継者候補」に急浮上してきた胡海峰という男
第8章 習近平が目指す新たなる「長征」と「持久戦論ブーム」
第9章 「第二の江青」誕生の恐怖


石平さんが書いているんですが、“中国”で「亡国の君」と呼ばれる最後の帝王は、為政者意識のかけらもなく贅沢と淫楽に耽って国を滅ぼしたバカ君主なんておっしゃってますが、ただ、桀王、紂王に関しては、滅ぼした側がそういう風に言ってるわけですから、なんだかちょっと可哀想。

もう一種類の「亡国の君」は、国家崩壊の危機の到来を強く意識してそれをなんとか食い止めようと努力をする帝王です。しかし、残念ながら、本人が暗愚である為やること為すこと裏目に出て、努力すればするほど国家の危機が深まり、結果的には国の崩壊を早めた悲劇の君主ってことになるんだそうです。

明王朝最後の皇帝崇禎帝は、本当に可哀想でした。崇禎帝が若くして即位したとき、明王朝はすでにどうにもならない状況になっていたわけです。だけど、崇禎帝はそんな明王朝をなんとか立て直そうとします。

腐敗しきった官僚制度を立て直そうと、政治の粛清を行い、農民一揆の沈静化にも全力を上げて対処しました。しかし、残念ながら、崇禎帝は能力があって忠誠心の強い大臣たちに疑心暗鬼して、ことごとく排斥し、粛清してしまいます。そして、耳元に心地よいことばかりを言う無能な家臣を側近として、国をますます混乱させてしまいます。

流民が濁流のごとく荒れ狂い、もはや抑えようも亡くなります。李自成の乱ですね。

李自成の軍勢が紫禁城に流入してくると、崇禎帝を蝕んだ側近はさっさと去り、崇禎帝が最後の助けを求めた時に駆けつけたのは、王承恩という宦官が一人だけだったそうです。王承恩は崇禎帝の息子たちを逃し、崇禎帝が首をつって死んだあと、彼も崇禎帝の隣で首をつったそうです。

こうして崇禎帝は、努力はしたものの国を滅ぼした「亡国の君」の一人になりました。

石平さんが、この本の冒頭で、《まえがきにかえて》として、なぜ崇禎帝の最後を紹介したんでしょうか。・・・そう、今、“中国”に、極めてこの崇禎帝と似た立場の人物がいると言うんです。

そう、中国共産党政権のトップ、実質皇帝という立場に立って7年目の、あの人です。崇禎帝は皇帝になって16年在位したと言います。あの人は、そんなには持たないだろうって、石平さんは言ってます。



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『出身成分』 松岡圭祐

本書は脱北者の方々による、多岐にわたる証言に基づいている

マスコミに登場する北朝鮮は、首都平壌に限られている。だがこの物語は、郊外におけるごく普通の殺人事件とその操作を、はじめて描いている。

ここに書かれた顛末に、非常に近い出来事が現実に報告されている。

事実を踏まえているため、地味で複雑な内容であるが、結末に至るまでに、その背景に潜む深層にお気づきになるだろうか。

あなたが北朝鮮に生まれていたら、この物語はあなたの人生である。
この物語が始まる前に、そう書かれているのです。

北朝鮮を憎んでいるもんですから、「あなたが北朝鮮に生まれていたら」と言われて、ちょっと困惑しました。そういう問いかけは、なんだか日本人拉致問題に関わった北朝鮮の人たちの罪を、心理的に相対化させてしまうような気がしたからです。そしてもう一つ、自分が北朝鮮人だったらという仮定など、考えたこともなかったからです。

出身成分というのは、元をたどると金日成時代に遡るそうです。権力闘争のための権力闘争、自分が生き残るためだけの権力闘争で、次々政敵を粛清していった金日成は、全国民に対してその恐怖支配を拡大し、自分への忠誠度に基づいて国民を確信階層、動揺階層、敵対階層の三つに分け、七万人を山間部に強制移住させて、六〇〇〇人を反革命の罪状で処刑したそうだ。

忠誠度は細分化された確認事項があって、それが家系を三代さかのぼって調査されたそうだ。まったく性格の悪い奴は、性格の悪い制度を思いつくもんです。

ちなみに、金正恩の母親の高英姫は在日朝鮮人ですから、少なくとも動揺階層、悪くすれば敵対階層です。ですから、金正恩も動揺階層か、敵対階層です。そういう立場があるから兄貴を殺したんですね。


『出身成分』    松岡圭祐

KADOKAWA  ¥ 1,728

史上初、平壌郊外での殺人事件を描くミステリ文芸! 日本人の出てこない異色の傑作
平壌郊外の保安署員クム・アンサノは11年前の殺人・強姦事件の再創査を命じられた。犯人として収容されている男にも会うが、杜撰で強引な捜査を再確認するだけだった。実はアンサノの父も収容中。医師で最上位階級である「核心階層」に属していたが、大物政治家の暗殺容疑で物証も自白もないまま収容されていた。再捜査に父への思いが重なり自国の体制に疑問を抱いたアンサノは、ついに真犯人らしき謎の男にたどり着くが…。鉄壁な国家が作り出す恐怖と個人の尊厳を緻密に描き出す、衝撃の社会派ミステリ長編。


「あなたが北朝鮮に生まれていれば」と問いかけられて、実際、私はおののきました。人民保安省保安署員である主人公のアンサノの立場に置かれたら、一体どんな行動が取れるのか。子供の頃から叩き込まれるという“首領と国家への忠誠を誓う全文”の暗唱を、バカバカしいと拒否できるでしょうか。

拒否はできなかったとしても、それをバカバカしいと思うような連中がいるということ自体、この体制の大きな危機だと言えるでしょう。アンサノのような存在は、困るわけです。

それに対して、ポドンというアンサノの同僚が出てきます。ポドンはアンサノを心配しているように見えて、出身成分を前提とする社会制度に関わる可能性の農耕な部分においては、同僚を売り、密告することに躊躇がありません。この出身成分という制度を支えているのは、このポドンのような、確信階層という自分の立場を守りたい多くの大衆の存在なんですね。

共産主義という体制が、自由と平等につながるもののように見えて、必ずレーニンやスターリン、毛沢東、金日成のような国家を破滅させる独裁者を生み出してしまうことは証明済みです。しかし、どこにもここまでいやらしい制度は存在しません。毛沢東の文革はひどいやり口だったけど、あの“中国”人でさえそれを嫌ったからこそ、その時代は終わりました。

金日成の始めたそれは、なぜか今も、さらに複雑化されたその制度が続いているということです。

私は思うんですが、その制度は、北朝鮮人にとって、ある程度、居心地のいいものになっているんじゃないでしょうか。

“人民共和国”の名にふさわしい国家を、一九四八年の段階で、彼らは作ったことがありません。その前にはソ連時代があり、その前は日本に併合されていました。さらにその前は朝鮮王朝という近代以前が存在していただけです。ですから、朝鮮王朝という近代以前が金日成につながるのです。

朝鮮王朝時代のあの国を思うと、今の北朝鮮のやり方は、あの国の人達にとって居心地のいいものなんじゃないかと思ってしまうのです。・・・韓国はどうかってことなら、最近の韓国を見ていると、やはり動揺なんじゃないかと・・・。
すみません。この本ですが、とても面白かったです。おすすめです。




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『精日』 古畑康雄

多くの友人は、歴史問題への反省について、日本の態度はドイツほど誠実でも深刻でもないという。私もこのような見方に反対はしない。だが同時に、このような味方をする人も、次の三つの点について理解してほしい。

第一に、同様な反省の前提は、同様な罪を犯したか、ということだ。ニュルンベルク裁判では、ドイツは人道に対する罪で裁かれた。だが東京裁判では、日本への人道に対する罪は成立しなかった。この点は非常に重要だ。

ドイツの首相は、かつて跪いて謝罪したが、それは戦争への罪ではなく、反人類の罪への謝罪だった。彼はユダヤ人が虐殺された記念館で、ホロコースト政策と行為に対して謝罪したのであり、ドイツ国内では必ずしも良い評価ばかりではなかった。ドイツは戦争を始める前にホロコースト政策を始めており、日本にはこのようなことがなかったことが、東京裁判で確定している。

植民地や戦争に対して謝罪したのは、歴史的には日本だけだ。第二次世界大戦の前後に、英米仏蘭はアジアに植民地を持っていたが、日本を除けば、植民地について謝罪した国はない。

日本は歴史問題について、社会の主流や政府も、東京裁判の結果を覆そうとはしていない。多くの人が、当時の裁判が「罪刑法定主義」「刑事法の不遡及」など法学の基本原則から見て勝者による政治的な裁判であり、中立な法的裁判ではないと見ている。が、日本政府や社会にとっては、東京裁判は、日本が連合国による占領を終わらせて国際社会に回帰する条件だった。政治的な妥協として、日本はこの条件を受け入れた以上、少なくともこれをひっくり返すことはできない。

歴史的な罪が異なれば、歴史的な責任も異なる。それゆえ、何かに付けてドイツと日本を比較する人は、この点について基本的に理解してほしい。さもなければ日本の右翼から誤りを正され、中国人が最も愛するメンツを失ってしまうだろう。
本書p122

これを書いたのは、“中国”人です。いや、かつて“中国”人だった人です。

“中国”江蘇省出身の女性で、二〇年ほど前に日本に留学し、現在は弁護士事務所で働きながら、日本人と結婚して三人の子どもを育てていらっしゃるそうです。

その仕事と子育ての合間に、“中国”の人たちに本当の日本を知ってもらいたいと、微信に、日中関係や日本の歴史や社会について書いた記事を投稿しているんだそうです。

「“中国”人は声がでかくて嫌だ」とか、「“中国”人のマナーが悪くてこわい」だとか、そんな先入観、あるいは固定観念なんか、吹き飛んでしまうような変化が、今、起こっているようですね。

『精日』    古畑康雄

講談社+α新書  ¥ 929

特権階級の中国を「あなたの国」と呼ぶ中国人はアイデンティティを失い、日本に引かれている
第1章 「精日」の時代背景
第2章 「精日」の精神的祖国
第3章 「精日」の百人百様
第4章 共産党から見た「精日」と日本
終章 「精日」に対し日本人は


二〇〇四年のサッカーアジアカップにおける反日行為。それから二〇〇五年、二〇一〇年二〇一二年の反日暴動。

やられた側にしてみれば、理不尽な暴動への恐怖心と敵意だけが残ります。そりゃそうです。そのたびに日本企業、大使館、領事館などが投石され、放火され、略奪にあうんですから。ですが、こういう意見もあるんです。二〇一二年の反日デモを最後に、その後、いかなる反日デモも起きていないと。

なぜ、反日暴動、それ以前に反日デモすら起きなくなったんでしょうか。どうやら、訪日旅行者が、その後、爆発的に増加したことの影響が大きいらしいんです。本、映画、ドラマばかりでなく、多くの“中国”人が直接日本を体験するようになりました。そうそう、爆買が話題になりましたよね。今では買い物ばかりじゃなくて、日本でいろいろな体験を楽しむようになったみたいです。

GDPで日本を上回ったとはいえ、種々の技術やライフスタイル、生活の質は、まだまだ“中国”は先進国とは言えない状況です。しかも、欧米に比べて距離も近く、文化や考え方も比較的馴染みやすいものがあるでしょう。“中国”人にしてみれば、本来、日本は抵抗なく受け入れやすい憧れの国であるはずなんですね。

この本の題名である《精日》とは、精神日本人の略語だそうです。中国共産党が当てはめた解釈では、「日本軍国主義を崇拝し自民族に恨みを抱く、精神的に軍国主義の日本人と同一視する非日本国籍の人々のこと。彼らは第二次世界大戦の日本軍服に陶酔し、日本軍の侵略遺跡で記念写真を取り、抗日戦争の英雄を誹謗する。彼らは主に、中国や韓国に存在し、低知識階層の若者が中心で、“日雑”とも呼ばれる」とされている。

バババ、バッカじゃなかろうか。

《精日》と言われる人々は、日本文化を熱愛し、日本社会のマナーを尊重するごく普通の人々のことだそうです。そして彼らの多くは、本当に日本人になりたいと思っているようです。日本に触れることにより、中国共産党から与えられていた情報が全てウソであることが分かっちゃったんです。だから彼らは、本来の“中国”というものは、実はどこにもないんだけれど、すくなくとも中国共産党が支配する“中国”に同じアイデンティティを持てなくなってしまっているようです。

これは、問題が大きそうですね。そういった状況が、“中国”の政策決定に影響を与え始めているかもしれません。

もちろん、中国共産党の与えるものしか情報がない人たちもたくさんいます。貧しい人々ですね。多数の貧しい人々は、中国共産党から与えられた日本しか知らないから、日本が大嫌いなわけです。中国共産党は、知識階層や、ある程度の経済力があり、日本を体験してしまった人々を騙せなくなっています。その中国共産党が最後に頼りにできるのは、多数の貧しい“中国”人しかいないことになります。

・・・また、文化大革命か?





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『韓国「反日フェイク」の病理学』 崔 碩栄

韓国人の崔 碩栄さんが、一般の韓国人に広く見られる“反日フェイク”を一つの病気と捉え、その症状を歴史性を踏まえて詳細に分析し、処方を考えるために書かれた本。

どうやら、私よりも一回り若い方のようです。物心ついた頃の大統領が全斗煥あたりでしょ。嫌らしさがマックスに達する前の韓国を知っている世代と考えればいいでしょうか。

竹島、アシカ、天皇ー日王、日本海ー東海、旭日旗、慰安婦、吉田清治、クマラスワミ、性奴隷、徴用工・・・

いろいろな論点は、実は、一つの病気のさまざまな症状なんですね。でも、やっかいなことに、その症状はだいぶ進行しているようです。時々、自己治癒能力が働いて、「それは、おかしいんじゃないでしょうか」という意見が出てくるんだそうです。

つまりこれは、一部細胞の反乱です。ところが、そういう細胞が主張を始めると、身体がそれを排除しようと、強く反応するんだそうです。反乱を起こした細胞は袋叩きにあい、もはや使い物になりません。それだけじゃありません。同じ性向を持った細胞に恐怖を与えることで、身体としての自己治癒能力が低下していってしまうんです。

非常に興味深く読ませてもらいました。ただ、著者の関心は、ひとえに韓国に向かっているのが残念ですね。“病気”の韓国人から、あまりにも理不尽な攻撃にさらされている日本人には、あまり関心がないんでしょうか。


小学館新書  ¥ 907
レーダー照射事件や、徴用工賠償命令など、韓国で再び反日ムードが高まっています
第1章 韓国マスコミの反日報道はこうして捏造された
第2章 なぜ天皇を日王というのか
第3章 慰安婦の隠された歴史
第4章 徴用工の嘘
第5章 北朝鮮の影
第6章 本当は日本が好きな韓国人


二〇一三年、ソウルの講演を憩いの場としている老人たちが世間話をしていました。その中に被害者となった朴さん、九五歳もいらっしゃいました。そこにたまたまやって来たのが加害者の黄です。

いろいろな話の中で、朴さんが言った「日本の植民地統治は、わしは良いことだったと思うよ」と言う言葉に怒り狂った黄は、怒りに任せて朴さんを殴りまくり、朴さんは頭蓋骨や脳に強い衝撃を受けて亡くなりました。

終戦時、朴さんは二七歳。生まれたときには、日本による統治が始まっています。だから、朝鮮王朝時代と比べることはできませんが、日本の統治が終わってからの朝鮮の状況はわかっています。二七歳であれば、その統治がどうであったのかという判断は、十分に付けられたでしょう。

それを知りもしない若造にすれば、参考にすべき貴重な意見であるはずです。・・・そう捉えることができないことが、韓国の大問題なわけですね。

黄に下された判決は、たったの懲役五年です。ひとりの老人を理不尽にも殴り殺しておいてですよ。さらに驚くべきことは、ネット上に、黄に肩入れする意見が多かったことだそうです。・・・以下のような。

「そもそも日帝を称賛した時点でジジイは犯罪者だろ、殺されて当然」
「懲役刑? むしろ勲章モノじゃねえか」
「正義の審判だ!」
「裁判官は売国奴!」

著者は、韓国人の日本に対する異常な言行を“病気”の範疇でとらえ、それを分析しようと努力なさっていますが、“病気”であるなら、もはや手遅れと言って良い状況になってるんじゃないでしょうか。

私は“病気”と言うより、韓国人の“本質”と受け取っておりますが。




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『韓国への絶縁状』 髙山正之

髙山正之さんが週刊新潮に書いている『変見自在』という連載、もう八百回を越えたんだそうです。私は週刊誌を読む習慣がないので、いつも一冊にまとめられたものを読んでいます。だいたい年に一回出版される『変見自在』シリーズが出るのを、喉から手が出るような思い出楽しみにしています。

八百回を越えるコラムの中で、出来る限り敬遠したいところではあるものの、どうしても避けて通れないためにやむを得ず綴った“あの国”に関するコラムを三〇本、集めたまとめたのがこの本、『変見自在セレクション 韓国への絶縁状』ということです。

三〇本のコラムなんですが、二〇〇四年のものから二〇一七年までのものの中から選ばれています。それにしても韓国は、この間、通奏低音としての他には考えられない国民性だけでも十分面白いのに、加えて常に新しい言いがかりを準備してくれるところが憎い程です。

その国民性を、“病気”と表現する本を読みました。“病気”であれば、その病状を観察し、原因を突き止め、それを除去して養生すれば、治ることもありえます。

しかし、それは“病気”でしょうか。どうもそうは思えません。だから、“国民性”と書きました。“性質”、性(さが)、質(たち)、なんでもいいんですが、治療とか手術くらいのことでは変えられない何かのように思えるんです。

李承晩が、いわゆる李承晩ラインを引いて竹島を分捕り、日本漁船に銃撃を浴びせて三九二九人の日本人漁民をしています。その際四四人の死者を出しています。抑留された人たちの境遇も悲惨なものだったようです。

李承晩ラインの設定と、日本漁民の漁船への銃撃、拿捕、抑留は一九五二年に始まります。それって朝鮮戦争のさなかじゃないですか。李承晩は朝鮮半島の戦争をアメリカにおっかぶせて、日本から竹島を取りに行っていたんですね。


『韓国への絶縁状』    髙山正之

新潮社  ¥ 1,404

これ以上関わってもロクなことなし。不快の元凶よ、さようなら
第1章  日韓関係を正しい歴史で知る
第2章  マネとパクリの偽物国家
第3章  恥を知らぬも程がある
第4章  朝日と韓国はここまで似ている


韓国の警備艇は、李承晩ライン近くを航行する日本漁船に襲いかかり、日本人漁民を釜山港に連行しました。棒で叩くなどの拷問で自白を強要し、一方的な裁判で判決を言い渡しました。

人間の行動と想像力というのは、民族とか国民によって性格が違うんですね。朝鮮人が併合期に日本人にやられたと言っていることは、日本人には思いもよらない事であるし、当然そのような行動に出るというのも考えられないわけです。その、日本人にやられたということを、彼らが抑留した日本人に対してやっているわけです。

つまり、朝鮮人が日本人にやられたと言っていることは、自分なら日本人に対してこういうことをするということを、口に出しているということなんだろうと思います。

有罪判決を受けた日本人漁民は雑居房に詰め込まれ、食事の不潔さは言語に絶していたそうです。書かれたものがありますが、口にするのもはばかられます。ほぼ全員が栄養失調になって死線をさまよい、餓死者まで出したそうです。

五四年以降は、イカサマ裁判の刑期が終わっても釈放せず、日本に無理難題をふっかける時の人質として使われています。

条件が揃えば、朝鮮人っていうのは、ここまでやります。これを病気と呼ぶのは間違っていると思います。それを承知しておくべきです。これまで彼らが日本にふっかけてきた多種多様、さまざまな言いがかりは、常に状況が許す範囲ギリギリで行われていることが分かります。

ロンドンオリンピックで、オリンピック憲章に触れる行動に出た韓国人選手がいました。韓国の論調は、それを旭日旗を問題化することで、相対化しようとしていました。

最近の徴用工問題でも、世界の常識から大きく逸脱しているにもかかわらず、それでも韓国政府は、なんとか日本に譲歩を迫っています。そう、いつもギリギリを狙っているわけです。

第二次世界大戦で世界から嬲りものにされた当時の日本であれば、韓国人のギリギリは、日本人を殺していいというところを遥かに越えてしまっていたわけです。

彼らはいつも、ギリギリを狙ってくるんです。







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日王『韓国「反日フェイク」の病理学』 崔 碩栄

最近、とんでもない言葉を聞きました。「まるで、韓国人みたいな人だな」という言葉です。

私も、その発言者も、同じ社会的集団に属しているのですが、その中で完全に自分の責任を放棄して他の人にそのつけを回した人物に対する発言でした。たしかに、ひどい言い方だは思います。韓国の方を一絡げにして見下しているのですから。韓国の人たちがこれを知れば、間違いなく憤りを感じるでしょう。

しかし、現在、韓国を代表する人物といえば、文在寅大統領です。韓国最高裁による日本企業への徴用工賠償問題では、三権分立を盾に問題を解決しようという姿勢を見せていません。

だけど、一九六五年の日韓基本条約で、“徴用工への賠償問題は解決済み”であることは、両国が確認している事項です。だからこそ、あの反日のバラ色大統領盧武鉉ですら、この問題では日本にイチャモンをつけることができなかったわけです。

《約束は守らなければならない》ことは、国と国との関係においても変わりません。「政権が変わりましたから、前の約束はなしになりました」っていうのは、国と国との関係において、本来通用しません。

その“約束を守る”という責任を放棄しているのが、文在寅です。

レーザー照射問題もそうね。韓国側が引き起こした問題について日本が指摘すると、韓国は謝らずにイチャモンをでっち上げて問題化させ、韓国が引き起こした問題を相対化させようとするんですね。

旭日旗が取り上げられたのもそうでした。今回も同じですね。韓国の駆逐艦が、自衛隊のP-1哨戒機に火器管制レーダーを照射したことを日本から抗議されると、それを否定した上で、P-1哨戒機が異常に低空飛行をしていたと逆に抗議をしてきました。

韓国に配慮して、火器管制レーダーを照射されたという極めて重大な問題を日本が引っ込めたあとでも、韓国は低空飛行への抗議を言い募っていました。

重大な責任ある組織がです。

責任を取るべき立場にあるものが、それを放棄して、他人にそのつけを回すようなやり方を、「まるで韓国人みたい」と考える日本人がこれ以上増えないように、韓国の責任ある立場の人は頑張って欲しいもんです。


小学館新書  ¥ 907
レーダー照射事件や、徴用工賠償命令など、韓国で再び反日ムードが高まっています
第1章 韓国マスコミの反日報道はこうして捏造された
第2章 なぜ天皇を日王というのか
第3章 慰安婦の隠された歴史
第4章 徴用工の嘘
第5章 北朝鮮の影
第6章 本当は日本が好きな韓国人


若宮啓文さん。ああ、前に朝日新聞の主筆をやってた人ですね。その若宮啓文さんが、二〇一五年に、韓国日報への寄稿コラムで次のようなことを書いていたんだそうです。
勝手につけた《日王》という呼称に、ほぼすべての日本人が侮辱されたような気持ちになるに違いない。可能であれば、韓国政府とすべてのメディアが意見をまとめて「天皇と呼びます」と宣言しよう。それだけで、日本国内の韓国に対するイメージは遥かに良くなるに違いない。
本書p70

間違えないでくださいね。彼が心配しているのは、天皇のことでも日本国民のことでもありません。日本国内における韓国に対するイメージ、ひいては韓国人の利益です。

それに、この《日王》という呼称を彼らが用いる問題の本質をはき違えています。彼らは以前から、《日王》という呼称を使っていたわけではないし、日本に併合されていた時代に、その起源があるわけでもありません。

日本に統治を受けた過去があるために、《天皇》という文字を見るだけで傷つけられたような思いになり、反感を抱いてしまうというわけではないということです。さらに、日本の統治が終わってからも数十年に渡り、韓国人は天皇という呼称を使ってきているのです。

過去に日本の統治を受けたということが、韓国人にとって屈辱であるという感情は分かります。韓国の責任を考えたとしても、他国に支配されることが悔しくないはずありません。でも、その感情と天皇は、長い間、強く関連付けられてはいなかったんです。

ところが、戦後数十年が過ぎてから、唐突に天皇アレルギーが起こったというんです。

日王という呼称が急激に使われるようになったのは、昭和天皇危篤のニュースが流れた一九八八年から、崩御の九九年です。それを契機に日王という呼称が定着し、天皇という呼称は、逆に禁句扱いされるようになったようです。

日本統治時代を知っている韓国人は、仮に天皇に反感を持っていたとしても、呼称を変えることでその人の権威や存在を引きずり降ろそうという発想はなかったんじゃないかと著者は言います。ある意味では、日本的価値観を知っている人たちですからね。

昭和天皇の崩御というのは、日本でも一つの時代の終わりを意味するように、戦争を知っている世代が後ろに退く時代です。韓国でもそう。戦後世代が社会の主役の座につきます。教育やマスコミの論調から“反日”を空気のように呼吸してきた彼らは、日本の足を引っ張り、日本を引きずり下ろすためなら、手段は選びません。今、自分たちに出来る、ギリギリのところまでやります。

その一つが、日王という呼称だったんでしょう。

そうそう、でも、韓国人はいつでもどこでも、日王という呼称を使っているわけじゃありません。使ってもいい場所。つまり国内向けです。だから、韓国人が天皇のことを日王と呼んで蔑んでいるなんてこと、知らない日本人はたくさんいると思いますよ。若宮さん。知らせてやった方がいいんじゃないでしょうか。




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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本
































































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