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ブラジルの先住民族相「地球はこれ以上耐えられない」

2023/12/12  読売
温暖化、アマゾンの川幅が1年で半分に…ブラジルの先住民族相「地球はこれ以上耐えられない」
(抜粋)
地球温暖化の影響とみられる異常気象は、南米に広がる世界最大の熱帯雨林アマゾンも直撃している。今秋には観測史上最悪の干ばつで河川が干上がり、漁労で生計をたてる先住民の暮らしを脅かした。アマゾンの6割を占めるブラジルのソニア・グァジャジャラ先住民族相は読売新聞の取材に、「『地球はもはやこれ以上の破壊に耐えられない』との警告に世界は耳を傾けるべきだ」と訴える。
感情的になっても、何も変わらない。ところが、環境活動家は、やたらと感情に訴えようとする。このアマゾンの干魃も、大きな問題には違いない。しかし、過去にこれに近い干魃はあった。

下の本では、過去170年間の気候変動の傾向が紹介されている。
《1975年~現在》
気温は徐々に上昇しており、二酸化炭素濃度も上昇している。

《1940年~1975年》
昨今より勢いは弱いが、二酸化炭素濃度は上がり続けた。しかし、気温は低下していた。日本では1963年、昭和38年の三八豪雪が、寒冷化談義の引き金になった。二酸化炭素濃度が上昇していたのに気温が低下した理由は、よく分かっていない。1950~70年代は、先進国の工業化が進んだ時代で、工場の煤煙が日光を遮ったか、あるいは二酸化炭素の温暖化力がそれほどでもないのかもしれない。

《1910年~1940年》
近年と同じペースで、気温が0.5度ほど上がった時期。二酸化炭素の大量排出が始まるずっと前なので、海温上昇をもたらした気温の自然変動が原因と思われる。北極圏の高温が耳目を集めた。

《1880年~1910年》
寒冷化が進行した時期。1895年5月のニューヨークタイムズは、氷河期の接近を警告する記事が載る。1912年4月には、北大西洋で、豪華客船タイタニック号が氷山と衝突して沈没した。

過去170年間、海水温はほぼまっすぐに上がり、気温は数十年周期でジグザグ状に上がった。同じ体積なら水の熱容量は空気の3500倍。空気は水よりも、暖まりやすく冷めやすい。ローカルな地形や、社会的環境の影響を受けやすい。


『「気候変動・脱炭素」14のウソ』    渡辺正

丸善出版  ¥ 1,650

人間が出すCO2を悪とする営みに総額100兆円。日本国民は不幸かもしれない
これだけはホント 大気にCO2は増え続けている
「気候変動」編
ウソ1 地球の気温は近年、ものすごく上がってきた
ウソ2 IPCCの気温グラフは、現実をよく表している
ウソ3 近頃台風が狂暴化し、水害も増えてきた
ウソ4 人間がCO2を出すせいで、北極と南極の氷が減ってきた
ウソ5 人間がCO2を出すせいで、各地の氷河が縮小ないし後退中
ウソ6 海水面の上昇、サンゴの死滅など、海の意見が起きている
ウソ7 地球の気温は、大気のCO2濃度が決めてきた
「脱炭素」編
ウソ8 温暖化対策は、環境をよくするために提案された
ウソ9 温暖化対策には、CO2の排出削減が最善の選択だった。
ウソ10 京都議定書やパリ協定は、大きな成果を上げてきた。
ウソ11 脱炭素は可能。成功すれば、温暖化の防止に役立つ
ウソ12 太陽光発電や風力発電は、国のCO2排出を減らす
ウソ13 電気自動車やバイオ燃料は、国のCO2排出を減らす
ウソ14 脱炭素を説く方々は、気候変動を食い止めたい

ブラジルのソニア先住民族相は、「「COPを28回も開催しているのに、温室効果ガスの排出は減らず・・・」と発言しているが、CO2排出削減を最優先して経済力を落とすようなことがあれば、それこそ救える人を救うことも出来なくなる。

2023/12/10  CNN
海面上昇したら歴代COP開催都市はどうなる? ビジュアル比較
(抜粋)
非営利組織(NPO)「クライメート・セントラル」は急速な温暖化を止められない場合のリスクをビジュアル化した。最近の国連の報告書では、世界は現在、気温が最大2.9度上昇する見通しとなっている。(その場合)沿岸の町、海抜の低い国、小さな島嶼国では人間が居住することができなくなる。

ドバイの超高層ビル「ブルジュ・ハリファ」周辺、ペルー首都リマにあるレアル・フェリペ要塞、南アフリカ・ダーバンの市庁舎付近、デンマーク・コペンハーゲンのクリスチャンスボー城が浸水し、インドの商都ムンバイにあるモスクが完全に水没している写真が掲載されている。こうなると、脅しだね。危機感をあおればあおるほど、実入りが増えるんだろう。

過去4回あった氷河期には気温も二酸化炭素濃度も低く、間氷期になると気温も二酸化炭素濃度も高くなっていたという。両者の因果は、自然変動による気温上昇が、二酸化炭素濃度を上昇させていることが分かっているそうだ。人間活動が関与しない場合、気温上昇が二酸化炭素濃度を上げるという順番なのか。

現在の間氷期の初期における二酸化炭素濃度は、270~300ppmだったそうだ。その頃の気温は、現在よりも2~3度高かった。現在の二酸化炭素濃度は420ppm。人間の活動によって排出される二酸化炭素が地球を温めるなら、気温はもっと高くなっていなければならない。

気候以前に気温だけ考えてみても、二酸化炭素との相関関係だけで考えられるほど、単純ではないということだけは確かなようだ。


テーマ : 公害・環境
ジャンル : 政治・経済

「再エネ選ぼう」渋谷でパレード 若者ら3200人

2023/09/18  47NEWS
「再エネ選ぼう」渋谷でパレード 若者ら3200人
(抜粋)
気候変動の危機が深刻化する中、化石燃料にも原発にも依存しない「再生可能エネルギー100%」の社会を目指す若者や市民団体メンバーらが18日、東京都渋谷区の街頭をパレードし「化石燃料やめようよ」「再エネ選ぼう」と訴えた。サックスやウクレレといった楽器を鳴らしながら「気候危機を食い止めろ」などと書かれた看板を手に練り歩いた。
スクリーンショット 2023-09-19 172012


なんだか、すごく良いことが行われているようなパレードですね。でもこれ、「山の木を全部切り払って、そこに“中国”製の太陽光パネルを並べましょう」というパレードでしょう。

気候ネットワークという認定NPO法人が主催するもののようですが、さまざまな寄付金が資金源のようですが、いったいどのような故人や団体が寄付金を出しているんでしょう。


『「気候変動・脱炭素」14のウソ』    渡辺正

丸善出版  ¥ 1,650

人間が出すCO2を悪とする営みに総額100兆円。日本国民は不幸かもしれない
これだけはホント 大気にCO2は増え続けている
「気候変動」編
ウソ1 地球の気温は近年、ものすごく上がってきた
ウソ2 IPCCの気温グラフは、現実をよく表している
ウソ3 近頃台風が狂暴化し、水害も増えてきた
ウソ4 人間がCO2を出すせいで、北極と南極の氷が減ってきた
ウソ5 人間がCO2を出すせいで、各地の氷河が縮小ないし後退中
ウソ6 海水面の上昇、サンゴの死滅など、海の意見が起きている
ウソ7 地球の気温は、大気のCO2濃度が決めてきた
「脱炭素」編
ウソ8 温暖化対策は、環境をよくするために提案された
ウソ9 温暖化対策には、CO2の排出削減が最善の選択だった。
ウソ10 京都議定書やパリ協定は、大きな成果を上げてきた。
ウソ11 脱炭素は可能。成功すれば、温暖化の防止に役立つ
ウソ12 太陽光発電や風力発電は、国のCO2排出を減らす
ウソ13 電気自動車やバイオ燃料は、国のCO2排出を減らす
ウソ14 脱炭素を説く方々は、気候変動を食い止めたい


エネルギーペイバックタイム(EPT)は2年から3年ようです。10坪、33㎡の太陽光パネルは周辺機器と工事費を入れて、150万円が相場。通年の平均で、33㎡のパネルは、6100㎾hの電気を生み出します。1㎾hの電気代を20円として、年間の発電量は12万2000円で、150万円を回収するには12年3ヵ月かかります。

パネルは定期的な清掃が必須で、周辺機器の定期点検や修理費が必要になります。さらに廃棄には、かなりの費用を必要です。それら追加分を数十万とすると、元を取る期間は15~20年にもなるそうです。

初期費用150万のうち人件費を多めの4割、60万とみれば、パネル本体価格は90万円となります。90万を年発電量12万2000円で割ると、EPTは7.4年。これに必要経費をプラスして考えれば、軽く10年を超えます。その間、太陽光発電パネルは、ただの二酸化炭素排出期として発電し続けます。EPTを2~3年とみる人は、何らかの思惑あってそのように考えるのでしょう。

それでは太陽光発電を利用しようという人が現れないので、太陽光発電を推進するべきだという人たちが考えて、補助金を出すことにしました。原資には庶民の払う電気代を使います。これが再エネ促進賦課金です。2012年の約1000億円から、2015年には1兆円を超え、2021年には2兆7000億円となりました。

賦課金は、庶民から吸い上げたあと、太陽光パネルを設置できる富裕層、メガソーラーや風力発電で稼ぐ企業を潤すことになります。目がくらんだ連中が、血眼になるわけです。日本は太陽光パネルのほぼ全部を輸入し、その80%が中国製。残りは韓国と東南アジア製だそうです。

使用電力を再生可能エネルギーデマかなえるようになったとしても、無風の夜は太陽光発電も風力発電も発電しません。だから、火力、水力、原子力といったバックアップが必要になります。つまり、二重の電力を整備するという、本来やる必要のない無駄が、再エネ発電を支えています。ツケはすべて庶民に回されているわけです。

ひどい話しです。パレードの銭湯を歩いているお姉ちゃんや、サックスやウクレレを奏でている人たちは、それを承知の上で参加しているんでしょうか。

だとしたら、ひどい人たちです。


テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

スウェーデン、レジ袋課税を来年廃止

2022/03/22  The Asahi Shimbun SDGs ACTION↑
脱プラスチックが必要なワケは?国内外の取り組みや今後の課題も紹介
(抜粋)
「脱プラスチック」が必要とされる理由の一つが、適切に処理されなかったプラスチックごみがもたらす環境汚染(海洋汚染・土壌汚染・大気汚染など)の問題です。そもそもプラスチックは人工的な素材であり、自然界に存在する素材ではないため生分解性が低く、人間が焼却処分しない限りは自然環境中に長期間残存し続けてしまいます。

海に捨てられた場合、長い間漂い続けます。それどころか海水に含まれる汚染物質を吸収しながら、波や紫外線によってマイクロプラスチック(5mm以下のプラスチック)となるため、より環境に大きなダメージを与えます。

また、有害物質が付着したマイクロプラスチックを摂取した魚や動物を食べることによって、アトピーや不妊症などが引き起こされると言われています。私たちは1週間にクレジットカード1枚分のプラスチックを摂取しているというデータもあります。

<諸外国の取り組み>
フランスは2016年、使い捨てのプラスチックカップ、カトラリー、皿、持ち帰り用のフード容器の製造と販売を禁止する法律を制定した世界初の国となりました。

アメリカは州によって取り組みはさまざまですが、2007年にサンフランシスコ市でプラスチック製のレジ袋が禁止されました。

ルワンダは、10年以上前からプラスチック製の袋と包装の使用禁止を法律で定めており、脱プラスチックの先進国とみられています。

日本では、「プラスチック資源循環戦略」の具体的取り組みの第1ステップとして、みなさんの記憶にも新しい2020年7月のレジ袋有料化がスタートしました。

まったく、恐ろしげだ。だけど、プラスチックはいわゆる化石燃料が原料だから、有機物。だから、自然界でも分解される。海に捨てられて海洋汚染の原因となり、海洋生物を傷つけているという。鼻にストローが刺さったウミガメの写真が公表されて、世界中で話題になった。

湾岸戦争の時に、油まみれになった海鳥の写真が話題になったことがあった。石油施設の破壊を行うイラクの責任を問う写真として使われたが、あれは違うときに撮られた写真で、完全にやらせだと、後から分かった。

サンゴに「KY」と落書きをした写真で日本人の心の貧しさを訴えた朝日新聞の記事があったが、それも後から朝日新聞の捏造と分かった。

環境活動家は、目的のためには手段を選ぶ必要はないと考えているところがあり、鼻にストローのささったウミガメも、真実が明らかになるのはこれからかも知れない。


『これからの日本に必要な「絡合力」』    武田邦彦

ビオ・マガジン  ¥ 1,650

「絡合力」という日本人らしい力を発揮できれば、この国は必ず再生する
PART1 日本人はいつまで騙され続けるのか
PART2 人間を野獣にしてきた現代教育
PART3 「力こそ正義」をふりかざす人々
PART4 野蛮な人たちの罪状とマスコミの大ウソ
PART5 天皇陛下と日本人
PART6 彼らはなぜ平気でウソをつくのか
PART7 「絡み合う力」こそ、生き残る力


2023/09/14  APF
スウェーデン、レジ袋課税を来年廃止
(抜粋)
スウェーデンの右派政権は13日、使い捨てのプラスチック製レジ袋への課税を来年11月に廃止すると発表した。環境団体からは、廃棄物の増加につながるとして批判の声が上がっている。

ロミーナ・ポルモクターリ気候・環境相は公共放送SVTを通じ、「国民は日常生活でプラ袋を賢明なやり方で使っており、課税の必要はないと確信している」と述べた。

日本もそうだ。レジ袋の家庭ゴミを入れてゴミに出せば、レジ袋は効率的に使われることになる。また、レジ袋とプラスチックゴミには、本来、直接的な関係はない。ゴミは、ゴミとして適切に処理すればいいのだ。その辺にポイ捨てするやつが悪いので、レジ袋とは関係がない。

この本の中で、武田さんは次のように言っている。
《プラスチックは自然に分解されないと思っている人が多いようだが、決してそんなことはなく、微生物からすると大変なご馳走で、太陽の光と微生物によってちゃんと分解される。しかも、レジ袋などは短時間で分解されるので、普通にゴミとして処理すれば、全く問題ない。ようするに、プラスチック製品の中でも、最も環境によくて、消費量が少なく、便利なものの象徴がレジ袋》

さらに、こんなニュースもある。

2023/08/08  AFP
海のプラごみ、想定より少ない可能性
(抜粋)
これまでは、海中のプラごみは2500万トン以上で、うち25万トンが海面に浮かんでいると推定されてきた。しかし今回の論文は、海面に浮かぶプラごみの量はそれを大幅に上回る約300万トンだとしている。

さらに、毎年海に流入するプラごみの量もこれまで考えられていたよりも400万~1200万トン少ない、約50万トンであることも分かった。プラごみの多くは、沿岸部での活動や漁業から出ているという。

《The Asahi Shimbun SDGs ACTION↑》は、“人工物であって、いつまでも残るプラスチック”、“食物連鎖によって、人間にアトピーや不妊症を引き起こすマイクロプラスチック”、“ルワンダは脱プラスチックの先進国”、“私たちは1週間にクレジットカード1枚分のプラスチックを摂取”と、どんな根拠があってのことか知らないが、何かと恐ろしげなことを言う。

鼻にストローのささったウミガメの姿に、手段を問わない環境活動家の姿が重なる。


テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

『「気候変動・脱炭素」14のウソ』 渡辺正

相変わらず、日本中あちこちで山野が切り開かれ、ウイグル民族を奴隷的に働かせて製造された、“中国”製のソーラーパネルが並べられていく。もう、いい歳になってしまった私だから、呆けるのもそう先のことでもない。呆けた私は、きっと太陽光発電所に石を投げ込むだろう。もはや責任能力のない呆け老人のやったことと、是非あきらめてもらいたい。

このソーラーパネルを並べての太陽光発電、CO2の排出量がかなり多いという報道がある。私はCO2の排出が地球の気温を上げているなどと馬鹿なことは考えていないが、太陽光発電で一山当てようとしている再エネ賦課金狙いの関連業者は、それでは困るところ。

2023/07/27  アゴラ
太陽光発電のCO2排出は天然ガス火力の半分もあるとする論文
https://agora-web.jp/archives/230726013540.html
(抜粋)
イタリアの研究者、エンリコ・マリウッティの「太陽光発電産業の汚れた秘密」と名づけられた論文によれば、太陽光発電に関するCO2排出量評価において、IEA、IPCCを含めて既存の文献は著しい過小評価になっている、としている。

そして過小評価につながった幾つかの理由を、次のように挙げている。
  • 中国製の製品なので、製造時には石炭を多用しているはずだが、それを考慮しておらず、世界平均の発電時CO2原単位を用いている
  • 中国では石炭採掘時のメタン発生も多いはずで、その温室効果をCO2の量に換算する必要があるが、それが考慮されていない
  • 太陽光発電の為に建設される送電網の整備時に発生するCO2排出を考慮していない
  • 太陽光発電の為に設置されるバッテリーの製造時に発生するCO2排出を考慮していない
  • 太陽光パネルを設置することで、太陽光反射が減少する。この分をCO2排出量に換算する必要があるが、考慮されていない。
それらすべてを合わせると、中国製のソーラーパネルを並べることでどれくらいCO2を削減できるかというと、せいぜい排出を半分にする程度であるという。

『「気候変動・脱炭素」14のウソ』    渡辺正

丸善出版  ¥ 1,650

人間が出すCO2を悪とする営みに総額100兆円。日本国民は不幸かもしれない
これだけはホント 大気にCO2は増え続けている
「気候変動」編
ウソ1 地球の気温は近年、ものすごく上がってきた
ウソ2 IPCCの気温グラフは、現実をよく表している
ウソ3 近頃台風が狂暴化し、水害も増えてきた
ウソ4 人間がCO2を出すせいで、北極と南極の氷が減ってきた
ウソ5 人間がCO2を出すせいで、各地の氷河が縮小ないし後退中
ウソ6 海水面の上昇、サンゴの死滅など、海の意見が起きている
ウソ7 地球の気温は、大気のCO2濃度が決めてきた
「脱炭素」編
ウソ8 温暖化対策は、環境をよくするために提案された
ウソ9 温暖化対策には、CO2の排出削減が最善の選択だった。
ウソ10 京都議定書やパリ協定は、大きな成果を上げてきた。
ウソ11 脱炭素は可能。成功すれば、温暖化の防止に役立つ
ウソ12 太陽光発電や風力発電は、国のCO2排出を減らす
ウソ13 電気自動車やバイオ燃料は、国のCO2排出を減らす
ウソ14 脱炭素を説く方々は、気候変動を食い止めたい


地球表面の暖かさは、ほぼ全部が太陽エネルギーの恵み。かりに大気がなかったら、平均温度は太陽と地球の距離が決め、氷点下18度になる。地球は大気にくるまれていることにより、平均気温はプラス15度となっている。大気のおかげで差し引き33度分だけ暖かくなっている。

大気は二酸化炭素の数十倍の水蒸気を含む。H2OとNO2、分子一個が赤外線を吸収する力はほぼ同じだから、33度の大半は水蒸気の働きによる。二酸化炭素の働きによる気温上昇は1~2度だという。

日頃食卓に上るもののうち、植物の光合成と関係ないものは、水と塩しかない。穀類・野菜・果物は植物そのものだし、お酒もジュースもスパイス類も素材は植物。肉は草食動物で、肉食動物でも元を辿れば植物に行き着く。水中でも、本当の物質生産をするのは植物プランクトンと藻類だけ。それを小魚が食べ、大きな魚が食べと、食物連鎖が成り立っている。光合成しないきのこも、植物の組織を分解して養分としている。

このように、豊かな生物の世界は、植物の光合成が生み出した。植物は太陽光のパワーを使い、二酸化炭素から炭素化合物を作る。動物は、生命の維持に必要な物質の全部を地力で作ることができない。そのため、植物に寄生して生きている。

身近な植物は、4~5億年前に上陸した緑藻の一種が進化、分化し、2~3億年前に大繁栄した生物の子孫。当時の大気は、現在の何杯も濃い二酸化炭素を含んでいた。現在でも温室栽培では、油を燃やすか、二酸化炭素のボンベを開いて、ハウス内部の二酸化炭素濃度を1000ppm~1500ppmに高めている。

2022年における大気中の二酸化炭素濃度は、415.7ppmとなっている。現在、叫ばれている脱炭素により、もしこれが150ppmを切るようなことがあれば、植物は育たなくなり、全生物が滅ぶ。

なんだか、CO2が愛おしい。


テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

『これからの日本に必要な「絡合力」』 『年寄りは本気だ』

1988年、アメリカで「二酸化炭素などの温室効果ガスの影響で地球が温暖化する」などと言われ始めた。言い出全体主義全体主義しっぺであるアメリカは、一度もCO2 の法的規制をしていない。はじめから自国以外の国や地域にCO2を規制させることが前提で、発展途上国による温暖化防止への本格的な参加と合意がない条約は批准しないことを、満場一致で決議している。

その時、副大統領だったアル・ゴアは、COP3の開催される京都に乗り込んで、アメリカも参加するから日本ももっと高い目標を掲げるべきだと迫り、「議会を説得するつもりだ」などとウソをついたあと、議会の支持が得られなかったと誤魔化した。その後、クリントン政権も、京都議定書の批准提案を、上院に提出さえしなかった。

当時、アメリカは、世界の温室効果ガスの24%を排出していて、アメリカが加わらない温暖化対策は、全く実効性がないことは明らかだった。それにもかかわらず、日本の国会ではそのような議論がまったくないまま、2002年5月に、衆議院は全会一致で京都議定書の批准承認案を、承認、可決している。この間のLGBT法案の可決もそうだが、思考能力の乏しい人が国会に集結してしまったのだろうか。

1988年といえば、冷戦はほぼ集結した。温暖化論義は、それをきっかけにするかのように始まった。そして冷戦にともなう諸問題に関わる対策を主な仕事にしていた国連が、この新たな仕事に飛びついていく。彼らは温暖化対策を金科玉条として、この300年にわたって人間の生活を豊かにしてきた化石燃料を悪役とすることに成功し、既存の社会体制に挑みつつある。

図式としては、LGBTもSDGsもまったく同じ、おそらく地下水脈でつながっているのだろう。これは、敗れ去ったはずの共産主義者による革命だろう。

今は地球温暖化の原因がCO2排出量の増加にあるといわれて、それを阻止する政策や装置に莫大なお金が注ぎ込まれている。メガソーラーの建設がその一つ。都会のビルの屋根につけるくらいならいいけど、わざわざ森林を伐採して設置したりすれば、それ自体が大きな自然破壊となる。しかもパネルが劣化して瓦礫の山ができるのは分かっているが、それをどう処理するかなんて、誰も考えていない。

本来、世界はものすごく複雑なファクターで成り立っているのに、単純な方法で解決できると考えるのは危険である。返って、そこから生まれる副作用の方が大きい場合が多い。


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ビオ・マガジン  ¥ 1,650

「絡合力」という日本人らしい力を発揮できれば、この国は必ず再生する
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『年寄りは本気だ』    養老孟司 池田清彦

新潮選書  ¥ 1,705

怖いもの無し。84歳と75歳が語り尽くす。シン・ニホン論

地球温暖化対策として、CO2排出量を減らせば地球環境は守られるという単純な方法が受け入れられたのは、メガソーラーとか、EVとか、風力発電で莫大な利益が得られると、金儲けのシステムが組み立てられたから。

とりあえず金儲けが出来ればいいという人たちが環境問題に手を出すと、いろいろな不都合なことが起きる。たとえば20年ほど前に起ったダイオキシン騒動は、「埼玉県所沢産のほうれん草から高濃度のダイオキシンが検出された」というニュースで始まった。久米宏がキャスターを務めていた番組だ。テレビで大々的に取り上げられ、風評被害にあった農家が裁判を起こし、テレビ局が和解金を払って決着した。

これをきっかけに、ダイオキシン類対策特別措置法が成立してしまった。以来、ダイオキシン排出量を最小限にできるという謳い文句で、ハイテクゴミ焼却炉が次々に作られた。自治体から注文が来てメーカーは大もうけしたが、そこに費やされた税金は半端な額ではなかった。

田舎では、庭で勝手にゴミを燃やしていたのに、それもできなくなった。ゴミの収集量も増大した。焚き火という文化が、日本から消えた。ほとんどのダイオキシンは農薬起源で、そもそも人間に大きな害はないことが分かったが、マスコミはそれを本気で報道しなかった。

その後、環境ホルモンもずいぶん騒がれたけど、こっちは具体的なビジネスを誰も思いつかず、そのうち立ち消えとなった。もともとデタラメだったので、儲け話に結びつかずに済んで好かった。

今はとにかくCO2が悪者で、いかにそれを出さないかを競い合っているように見えるが、電気自動車は走るときにはCO2を出さないが、電気を作るときには大量のCO2を出す。

EUは2035年までにガソリン車販売を禁止して、全部、電気自動車に置きかえる予定でいた。ドイツの猛反対で条件付きでガソリン車が許されることになった。全部電気自動車に置きかえるなら、インフラもすべて取り替えなければならなくなる。そのために大量のCO2を排出することになる。本当に環境のことを考えているなら、今ある車をできるだけ長く使う方がいい。


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テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

『今、心配されている環境問題は、実は心配いらないという本当の話』 武田邦彦

一般的に、木材、繊維、プラスチック、肉などを焼くと、さまざまな化合物ができるし、中には毒性のあるものもある。でも、逆に、人間は火を手に入れることにより、文明を築き上げた。

当然、可燃物を焼いたときにでる煙や残存物との接触の歴史は長い。なにしろ、つい最近まで、人類は家の中で焚き火をしていたようなものだ。だから、「焼却したものはダイオキシンで危険」というのは、最初から奇妙な議論だった。

一九九〇年代後半、メディアは「ダイオキシンは猛毒だ」と騒ぎ立てた。さまざまな予算から、ダイオキシンに関わる研究費が割かれるようになり、焼却炉の改造費用などを合わせると、年間約二〇〇億円に達したそうだ。ダイオキシンの周辺で、多くの人が甘い汁を吸ったわけだ。

なんとこの話、再エネ賦課金に群がる不正業者とまったく同じ。つい先日、よくテレビに出ている女性の夫が逮捕されたが、その方も太陽光発電関連業者だった。甘い汁に目がくらんで、卑怯な手を使ったのだろう。

ダイオキシンの時は逮捕者を出したという話は聞かないが、その時の年間二〇〇億円の甘い汁の体験が、今の再エネ賦課金につながってくる。環境問題は、クリーンなイメージのままで、甘い汁が吸えるのだ。

それにしても、再エネ賦課金を巡る不正行為の多さはどう考えればいいだろう。日本人の道徳観を破壊するほどの甘い汁なんだろうか。・・・ダイオキシンの話しに戻る。

しかし、実際には、人体に対するダイオキシンの毒性は、きわめて弱かった。日常生活の中でも、ダイオキシンは発生する。魚を焼くとき、焼き芋を焼くとき、焼き鳥を焼くとき、ダイオキシンは発生している。焼き鳥屋から出る煙は、かなりの濃度になる。しかし、焼き鳥屋のおやじがダイオキシンで死んだという話は聞かない。


『今、心配されている環境問題は、実は心配いらないという本当の話』   
              武田邦彦
山と渓谷社  ¥ 1,950

環境問題の第1人者、武田邦彦教授が、近未来の環境に関する真実と未来を語る
第一章 環境の基礎:人口と温暖化
第一節 先進国の人口密度 第二節 生命とは何か 
第三節 生命の誕生と温暖化  第四節 人間から見える資源
第二章 無駄な環境の税金
第一節 リサイクルを止めたら戻ってくる税金 
第二節 温暖化対策を止めたら戻ってくる税金
第三章 無駄な医療の医療費
第一節 ライオン級の敵がいる時代の医療  第二節 医療の基準で病気になる?
第三節 体の環境の現状と改善 108
第四章 全体のお金の環境
第一節 対外資産と生活  第二節 政府の借金を段階的に国民に返す
第三節 企業の環境活動と内部留保
第五章 男女環境・家庭環境
第一節 兄弟の環境  第二節 親子の環境
第三節 男女と夫婦の生物学的な環境  第四節 夫婦の現実的な環境作り
第六章 寿命と環境
第一節 人生100年時代  第二節 第2の人生の環境問題
第三節 死ぬという環境
第七章 新しい環境の概念
第一節 無意味な環境問題  第二節 2つの人生で矛盾する環境問題
第三節 これからの環境問題


ダイオキシンの毒性が弱いというのは、歴史的に実証されている。ダイオキシン報道がある間だけ患者が発生し、報道がなくなったら患者は出なくなった。

あの頃、焚き火が禁止された。市の条例だったと思う。市役所のHPを見てみたら、《落ち葉焚き(軽微なもの)は例外として認められますが、発生した煙や臭いにより、近隣に迷惑(洗濯物に煙の臭いがつく、煙が家の中に入ってくるため窓が開けられないなど)をかけることがありますので、その場合も禁止となります》と、理由はダイオキシンではなくなっていた。

韓国が日本との関係において、たびたび言い分を変えることを、「ゴールを動かす」と表現することがある。確かに恥ずべきことだと思う。日本の各段階の行政主体が行なっている、この焚き火を禁止した目的の変更は、恥知らずなことではないのだろうか。

しかも、“近隣の迷惑”と、人の目を気にする日本人的心情に訴えるなど、いやらしいことをするじゃないか。一時は、家庭用焼却炉を推奨しておきながら。

垣根の 垣根の 曲がり角 焚き火だ 焚き火だ 落ち葉焚き あたろうか あたろうよ 北風ぴいぷう ふいている
山茶花 山茶花 咲いた道 焚き火だ 焚き火だ 落ち葉焚き あたろうか あたろうよ しもやけお手々が もうかゆい
木枯らし 木枯らし 寒い道 焚き火だ 焚き火だ 落ち葉焚き あたろうか あたろうよ 相談しながら歩いてる

ダイオキシン騒動は、年間二〇〇億円という甘い汁を垂れ流して、日本人の焚き火という文化を破壊した。

もう、垣根の曲がり角に、焚き火を見ることはないだろう。



テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

『「気候変動・脱炭素」14のウソ』 渡辺正

2023/2/27 レスポンス
BYDの「六価クロム」問題で影響が拡大、乗用EVも調査
(抜粋)
BYDジャパンは、日本国内で販売しているEVバスのボルトやナット類の防錆剤として、六価クロムを含んだ溶剤を一部使用していることを正式に認めた。六価クロムは、日本自動車工業会が使用について自主規制している。このため、日野自動車はBYD製EVバスを日野ブランドで国内販売する予定だったが、日本市場への投入計画を凍結した。
BYDっていうのは、“中国”のEV企業で、比亜迪汽車問という会社。日本全国、ずいぶんいろいろなところでバスを売っている。西武バスも運用目前だったようで、このニュースを受けて延期したそうだ。日野自動車なんてOEM契約して発売予定の小型EVバスを、計画凍結だって。各地のバスも、一時的な運休や、急遽、ディーゼルバスに置きかえて運行している様子。

それにしても、日本国内、“中国”のEVが、こんなにもたくさん走っていることにびっくり。EVに置きかえたって、その場で排ガス出さないだけで、二酸化炭素排出にはなんの影響もないのに。

久しぶりに、渡辺正さんの本を読んだ。前に読んだのは、『「地球温暖化」神話 終わりの始まり』という本だな。2012年に出された本で、私は翌年に読んだ。

アル・ゴアの《不都合な真実》以来、日本でもその手の環境教育が取り入れられるようになっていた。小学校などでは、二酸化炭素排出につながる自分の生活を顧みるための、点検表が配付されていたりした。私は高校の教員だったけど、同僚がそれを手に入れてきて、現代社会の授業で取り入れていた。

『「気候変動・脱炭素」14のウソ』    渡辺正

丸善出版  ¥ 1,650

人間が出すCO2を悪とする営みに総額100兆円。日本国民は不幸かもしれない
これだけはホント 大気にCO2は増え続けている
「気候変動」編
ウソ1 地球の気温は近年、ものすごく上がってきた
ウソ2 IPCCの気温グラフは、現実をよく表している
ウソ3 近頃台風が狂暴化し、水害も増えてきた
ウソ4 人間がCO2を出すせいで、北極と南極の氷が減ってきた
ウソ5 人間がCO2を出すせいで、各地の氷河が縮小ないし後退中
ウソ6 海水面の上昇、サンゴの死滅など、海の意見が起きている
ウソ7 地球の気温は、大気のCO2濃度が決めてきた
「脱炭素」編
ウソ8 温暖化対策は、環境をよくするために提案された
ウソ9 温暖化対策には、CO2の排出削減が最善の選択だった。
ウソ10 京都議定書やパリ協定は、大きな成果を上げてきた。
ウソ11 脱炭素は可能。成功すれば、温暖化の防止に役立つ
ウソ12 太陽光発電や風力発電は、国のCO2排出を減らす
ウソ13 電気自動車やバイオ燃料は、国のCO2排出を減らす
ウソ14 脱炭素を説く方々は、気候変動を食い止めたい


あの同僚は、《不都合な真実》を授業で見せていた。アル・ゴアなんて胡散臭い奴の言うことを、そのまま受け入れられるのは、彼の素直さなのか、アル・ゴア級の人の悪さなのか、ついつい考えてしまった。

アル・ゴアは、2007年にIPCCと一緒にノーベル平和賞を贈られている。その頃からは、日本でも、地球温暖化大合唱が始まっていく。その勢いの激しさに、私は後ずさり、自分に影響がおよばないよう願うばかりだった。

2013年に、渡辺正さんの『「地球温暖化」神話 終わりの始まり』を読んで、溜飲を下げることができた。いかがわしいもの、胡散臭いものを見抜く能力はあるものの、それを立証する能力が、私にはない。しばらくの間逼塞するしかなかったのだが、渡辺さんのおかげで、馬鹿らしいものを馬鹿らしいと言えるようになった。

しかし、その後も温暖化大合唱は鳴り止まず、「寒いのも温暖化の影響」という常軌を逸した発言を耳にする始末。雨が降っても温暖化、風が吹いても温暖化、魚が減っても温暖化。

さらには、LGBTだとか、SDGsだとか、温暖化と地下水脈でつながっているのか、同じ臭いを放つ運動が盛んに行なわれるようになってきている。

現在、ロシアがウクライナに侵攻している。プーチンは、このウクライナ侵攻で、ポスト冷戦体制を終わらせてしまった。彼は、冷戦の終了の仕方が、受け入れられなかった。冷戦の終了は、さまざまなものを変えた。温暖化問題も、そこから始まった。

ソ連が崩壊しても、共産主義思想に共鳴するものが、根絶やしになったわけじゃない。それは世界の富を再分配する手段として、ソ連の存在以上に効果的な働きをする。


テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

『今、心配されている環境問題は、実は心配いらないという本当の話』 武田邦彦

地球が誕生したときに95%を占めていた大気中の二酸化炭素は、現在、0.04%と、限りなく0に近づきつつある。昨今、大気中の二酸化炭素を増やしてはいけないという意見が、盛んに叫ばれている。異を唱えれば、非常識と糾弾されかねない勢い。・・・全くその通りだ。

先進国では、二酸化炭素を排出しない太陽光発電等、再生可能エネルギーに補助金を出している。化石燃料を燃やすことで発生する二酸化炭素の排出により、大気中の二酸化炭素濃度が高まって温室効果現象が起る。それが地球を温暖化させ、さまざまな異常気象を発生させることを、何とか食い止めようという理屈だ。

地球が誕生したとき、大気の95%を占めていた二酸化炭素は、生物がそれを取り込んでエネルギーとし、酸素を吐き出したことで徐々に減少していった。生命が地球に誕生した38億年前は65%。1~2億年前の恐竜が闊歩した中生代は15%。草食恐竜がたくさん食べても、二酸化炭素がたくさんあったから、どんどん植物が成長した。人間が石炭を本格的に利用し始めた、およそ200年前には、0.025%まで減少。そして、石炭・石油の本格利用が始まり、今現在は、0.04%となっている。

たしかに、化石燃料の利用で、二酸化炭素濃度が上がったんだな。

気象庁が発表している《二酸化炭素濃度の経年変化》を見ると、大気中の二酸化炭素濃度を表すために、“PPM”という単位を使っている。“PPM”はparts per millionの略で、100万分のいくらであるかという割合を示す。令和4年12月19日に更新された二酸化炭素濃度は、415.7PPMだ。武田さん風に表すと、大気中の0.04157%ということになる。

私たちは、目先の1度か2度の気温上昇に目くじらを立て、大気中に0.04157%しか存在しない二酸化炭素を、200年前の0.025%に下げようとしている。


『今、心配されている環境問題は、実は心配いらないという本当の話』   
              武田邦彦
山と渓谷社  ¥ 1,950

環境問題の第1人者、武田邦彦教授が、近未来の環境に関する真実と未来を語る
第一章 環境の基礎:人口と温暖化
第一節 先進国の人口密度 第二節 生命とは何か 
第三節 生命の誕生と温暖化  第四節 人間から見える資源
第二章 無駄な環境の税金
第一節 リサイクルを止めたら戻ってくる税金 
第二節 温暖化対策を止めたら戻ってくる税金
第三章 無駄な医療の医療費
第一節 ライオン級の敵がいる時代の医療  第二節 医療の基準で病気になる?
第三節 体の環境の現状と改善 108
第四章 全体のお金の環境
第一節 対外資産と生活  第二節 政府の借金を段階的に国民に返す
第三節 企業の環境活動と内部留保
第五章 男女環境・家庭環境
第一節 兄弟の環境  第二節 親子の環境
第三節 男女と夫婦の生物学的な環境  第四節 夫婦の現実的な環境作り
第六章 寿命と環境
第一節 人生100年時代  第二節 第2の人生の環境問題
第三節 死ぬという環境
第七章 新しい環境の概念
第一節 無意味な環境問題  第二節 2つの人生で矛盾する環境問題
第三節 これからの環境問題


思想が科学に先行することがある。思想が先行する科学は、政治や社会運動と連携することが多い。そして権力と結びついた科学は、残忍な結果に陥るのが常である。武田さんはそう言う。

環境問題の多くもそうで、何かに的をおいた追放運動は、メディアの煽りもあって激しさを増し、徹底的な憎悪を醸し出す。そして、正しく地道に研究をしている研究者を、学会から追放してしまうという。

しかし、地球温暖化問題が取り上げられる前は、誠実な研究者にも救いがあったという。社会が騒ぐのは一時的で、やがて熱が冷めるように収まっていったそうだ。どんなに政治的に歪められようと、科学的正しさを変えることはできないからだ。たしかにそうだ。

地球温暖化問題は、その「政治的に歪められようと、科学的正しさを変えることはできない」問題を乗り越えてしまった。

地球温暖化が公の議論になったのは、1988年6月23日の、米国上院の公聴会だった。米国航空宇宙局のハンセン部長が、地球が温暖化するという仮説を議員に説明し、具体的な数値を発表した。世界がこのまま二酸化炭素を出し続けたら、世界の気温は上昇し続ける。2000年には0.4度、2020年には1.0度以上上昇し、大変なことになると。米国の上院議員が騒ぎ出し、その年のうちに、国連にIPCC(気候変動に関する政府間パネル)が設置された。

しかし、ハンセン部長が提示した予測は間違っていた。2000年にも、2020年にも、予測ほど気温は上がらなかった。

気温を左右するものには、二酸化炭素以外にも、いろいろある。太陽活動、空気中の水蒸気、雲の量など、その他の原因も数多くあり、仮定に欠陥があることも考えられた。

しかし、政治絡み、お金絡みで動き始めた温暖化問題は、止まらない。30年後の予測をやめて、100年後の予測を出した。100年後の予測となると、誰も仮説の間違いを、事実で指摘することができなくなる。

地球温暖化は、それが登場した段階から、政治的、経済的問題でありすぎた。動き始めてしまった以上、“疑い”などに耳を傾けるわけにはいかないのだ。

武田さんによれば、地久温暖化対策のために、日本は年間12兆円ものお金を使っているという。これで国民が豊かになるはずがない。それにもかかわらず、「もっとお金を使え」と訴える人たちがいる。

どうして、信用できるだろうか。


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ジャンル : 本・雑誌

『身近なチョウ』 森地重博 清水聡司 奥山清市

梅雨が明けたら、霧ヶ峰に行こうかと思う。

二年前の八月に、霧ヶ峰に行ったんだ。前日のうちに出かけて車山の肩に車中泊して、翌日、夜明け前に歩き始めた。残念ながら早朝は霧に巻かれてしまったが、天気は徐々に良化、気持ちのいい高原歩きを楽しんだ。

車山から殿城山、南の耳、北の耳、大笹峰、と巡り、男女倉山を経て、八島が原湿原を歩いた。この八島が原湿原というところが、とても良いところだった。


お花畑が広がっていて、蝶々が飛んでいる。後から人に聞いてみると、アサギマダラという蝶々だという。北海道から九州まで、全国的に生息していて、初夏から晩秋にかけて見られる蝶々だという。夏の暑い時期には、標高一〇〇〇メートル以上の比較的高いところで見られるらしい。IMG_6843_202207171508074fb.jpg

秋になると徐々に南下して、九州から南西諸島で多く見られるようになる。・・・渡りをするのか。それも、移動を調べるマーキング調査が行われるようになり、最近になって分かってきたことらしい。

夏に本土にいたアサギマダラの多くが、九州や南西諸島や台湾など温暖な地域へと移動していることが、明らかになっているそうだ。



『身近なチョウ』    森地重博 清水聡司 奥山清市

文一総合出版  ¥ 1,320

大きさ・色・飛び方のような、直感でわかる部分で見分ける方法を紹介。

見た目で最もわかりやすい「大きさ」を基準に、身近なチョウ52種を「大・中・小」の3つに分け、さらに「目についた色」をキーにした絵解き検索で、チョウのどの部位に注目すれば見分けられるかの感覚を作ります。


IMG_6833_202207171512312e8.jpgアサギマダラと一緒にいるのは、なんていう蝶々だろう。

この本で調べてみたところ、色と模様からいうとツマグロヒョウモンか、ウラギンヒョウモンのようだ。

写真では、”ウラギン”の模様は確認できないが、ヒョウモンチョウ類ではもっとも草原が好きなんだそうだ。六月上旬に発生し、徐々に数を増やすが、七月下旬になると麓から姿を消し、標高の高いところに姿を現わすんだという。ヒョウモンチョウ類は一般にこの傾向があるらしい。

こっちは、ウスバシロチョウだと思う。昨年、東秩父村で撮った。大霧山から下りてきたあたりだった。

春、暖かい日が続くと一斉に発生し、大人の背丈くらいの高さまでをふわふわ飛ぶ。

翅は半透明で、飛び方と合わせて、重量感を感じさせない。
IMG_0155_202207171531579a0.jpg

何年か前、春せみの鳴く季節に登山道に現れ、私の少し前をふわふわ飛ぶ。つかず離れず、「こっちだよ」って案内でもしているかのように。春せみの重量感のない鳴き声と相まって、あの世から、母が会いに来たのかと思ったもんだ。

そう、この本は、それらの蝶々を見かける環境も一緒に書いてある。どんな花か、あるいは樹木か。飛び方の特徴とか、迷ったときの決め手とか、そういったことまで書かれている。

最終項には、《原寸大標本カタログ》のページがある。大きさも、大きな決め手のひとつ。とりあえず、これを持って、霧ヶ峰に出かけてみたいな。


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ジャンル : 本・雑誌

『雲のしくみ』荒木健太郎 津田紗矢佳

おおい雲よ
ゆうゆうと
馬鹿にのんきそうじゃないか
どこまでゆくんだ
ずっと磐城平の方までゆくんか
山村暮鳥の『雲』。大好きな詩。最初にこの詩に触れたのは、『巨人の星』だった。その中で、診療所で看護婦を務める日高美奈が、流れる雲を見上げながら、飛雄馬の前でこの詩をうたう。無医村の人々のために自らの青春を犠牲にする美奈に、飛雄馬は強く惹かれる。

美奈との恋に夢中なり、練習に身が入らず、とうとう二軍落ちしてしまった飛雄馬に、みなは自分の秘密を打ち明ける。「あれが巨人の星なのね。私にも星があります。でもそれは、死の星です」

美奈は死の病に冒されていた。


流れる雲を追いかけながら 本当のことを話してみたい
いつか失った怒りを胸に 分かれを祝おう
通りすがりに微笑みを持ち 一人である事を忘れたとき
ノアの箱舟が笑って消えた だれのせいじゃなく
もう君に逢うこともない 心は揺れても
だから 明日に向かって走れ こぶしを握りしめて
吉田拓郎の唄、『明日に向かって走れ』一番の歌詞だ。やはり、一人で行くのだ。苦しくても、寂しくても、一人で行くしかないのだ。

『雲のしくみ』   荒木健太郎 津田紗矢佳

誠文堂新光社  ¥ 2,750

雲の観察や、何気なく見ていた空や天気予報が、より楽しくなる情報も解説。
雲の正体に迫る   雲は大きく分けて10種類
巻雲    巻積雲   巻層雲   高積雲
高層雲   乱層雲   層雲    積雲   積乱雲
雲の種、変種、副変種  雲ができるしくみ
コラム 雲をつくろう
「大気の状態が不安定」とは?   
積乱雲の特徴   積乱雲の一生   積乱雲の形態   
雨が降るしくみ  雪の結晶のしくみ
コラム 雪の結晶をつくろう
「ゲリラ豪雨」はなぜおこる?  集中豪雨をもたらす線状降水帯
雷のしくみ   雹のしくみ   竜巻のしくみ
温帯低気圧の一生   台風の一生
危ない温帯低気圧   冬季日本海側の大雪
雲を予報する     雨雲を観測する
コラム カルマン渦列をつくろう
雲を正確に予測するために   未知の多い雲に迫る
観天望気とは?        積乱雲の観天望気


山村暮鳥が「馬鹿に呑気そうじゃないか」と呼びかける雲も、吉田拓郎が「本当のことを話してみたい」と追いかける雲も、“わた雲”だろう。

日差しで地上の気温が高くなると上昇気流が発生する。地面付近の湿った空気が、この上昇気流によって持ち上げられ、綿のような雲が生まれる。これが“わた雲”、積雲である。ぽっかり浮かんだ積雲は天気を崩すことがなく、好天積雲と呼ばれている。

プカプカ気持ちよさそうに浮かぶ“わた雲”が風に吹かれる様子を見ると、人は「ずっと磐城平の方までゆくんか」と声をかけたくなる。そしてただ一人、風に吹かれて姿を変えつつ流れ去る雲に、人はこぶしを握りしめて明日に向かって走る気にもなるんだろう。

これが積層雲だと、そんな思いにはとらわれない。曇り雲って感じ。空全面に広がって、青空を隠してしまうことが多い。ただ、層積雲の多い日でも朝や夕方、雲の隙間から地上に向かって光のすじが伸びることがある。天使のはしごだ。たまに見かける。

巻層雲は、高い空で透き通るように薄く広がる雲。巻層雲が広がっても、太陽の光は地上に届くので、感覚的には薄曇りって感じ。これもやっぱり、「どこまで行くんだ」って話しかけるような気持ちにも、分かれを祝おうという気にもなれない。ただ、太陽や月の周りに光の輪が出来ることがある。ハロだ。これもたまに見かける。

山に登るので天気予報には関心がある。三〇代半ばで一度山をやめたが、それ以前は、雨の匂いに敏感だった。山にいるときに、気になって空を見上げると積乱雲が成長しつつあったりする。出かけに玄関先で、「今日は降るかも」って予報して、洗濯物が無事だったって、連れ合いに感謝されたことがある。山をやめた後、それがさっぱり分からなくなった。五七歳で再開して五年経ったが、まだ戻らない。

雲を見るのは好きだ。

そのせいか、雲の本を見かけると、ついつい手が出てしまう。難しい本は分からないから、写真の充実しているこういう本がちょうどいい。《子供の科学 サイエンスブックスNEXT》というシリーズ名だけど、まったく構わない。子供程度の知恵で十分。ただ、子供向けにしちゃ、ちょっと値段が高い。

雲の種類、種類に続いて積乱雲の話、雨の降るしくみ。災害をもたらすこともある「ゲリラ豪雨」、「線上降水帯」、「爆弾低気圧」、首都圏に雪を降らせる「南岸低気圧」、日本海側の大雪のしくみなども説明されている。

雲は、その時の大気の状態の反映。だから、その後の天気の予報に役立つ。だけど、それだけじゃない。時に美しく、さわやかに、あるいは感傷的に人の心を動かすこともある。

私にとっての雲は、どっちかと言ったら、後者かな。

今、洗濯物を入れにベランダに出た。層積雲の合間から、日差しが降り注いでいた。


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こんな本、あんな本
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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。

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中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。

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高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。

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今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本
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