めんどくせぇことばかり 本 料理
FC2ブログ

『ほぼ100円飯』 リュウジ

今日のお昼は、ポテトサラダを挟んだサンドイッチと、鶏手羽のトマトスープ。

スープには、冷蔵庫にあった青物を放り込んで、さらに、ちょっと量が心配だったので、少しスパゲッティを入れておいた。おそらく100円かかってないな。鶏手羽はこの間、四つ入っている見切り品を買って冷凍してたやつ。連れ合いと私で一つずつ、二つしか使ってないから、まだ二つ残ってる。またスープにしちゃうかな。

まず最初に出てくるのが肉料理。

霜降りゼラチンハンバーグ。豚豆腐つくね。鶏胸肉のステーキ。鶏胸肉のスカロッピーネ。「鍋キューブ」サラダチキン。炊飯器でできる手羽元酢。チーズタッカルビ。豚こまのステーキ。豚こま目玉とん平焼き。豚こまチーズロール。

以上が、《1 テンションがあがるガッツリ肉料理》のラインアップ。豚こまを重ねて、ボリュームのある肉を食いちぎるように食べるのも工夫だね。しっかり、値段の安い鶏胸肉を、おいしい工夫をして食べているのがいい。値段の高い肉は、たまーにね。何かの記念にでも食べればいい。だいたい肉の値段の高い安いは、うまさに比例しているわけではない。値段の安い肉をおいしく食べれば、それがなによりなわけだ。

値段の安い鶏胸肉をおいしく食べる工夫はね。・・・これはこの本の特徴を示すためにも大事なので、そのまま紹介してしまう。

《鶏胸肉をラップでくるんで、600Wの電子レンジで20秒加熱する。表裏を返しながら計3回ほど繰り返し、人肌に温める。小鍋に水を入れて沸騰させ、鶏胸肉を入れて火を止め、ふたをする。お湯が手で触れられる程度(40~50度)まで冷めたら取り出す。》用途によって、小鍋の水を中華だしにしたり、コンソメにしたりすればいい。

正しいね、この人。

でも、野菜の食べ方には、結構、苦労が感じられる。野菜が家にたくさんあると、すごく安心感がある。だから、いつもちょっと多めに買ってしまう。多めに買った野菜を、苦労しながらしっかり食べていくと、体が元気になる。早期退職後2年経って、それを実感している。

野菜を煮るなり焼くなり、電子レンジにかけるなりして火を通し、そこからは日替わりで味を工夫する。白和え、胡麻よごし、もずく酢和え、納豆を叩いてひき割りにし、しょうゆで超ネバネバにして和える。この本には、加えて、カルパッチョ、なめろう、ナムルという方法が紹介されている。これも試してみよう。




『ほぼ100円飯』    リュウジ

KADOKAWA  ¥ 1,210

1人前の材料費、たった100円台で作れて物足りなさのない、最強の節約飯
1 テンションがあがるガッツリ肉料理
2 主役になれる野菜メニューをご用意しました
3 いくらでも酒が飲める禁断のおつまみです
4 魚を摂取したいときはさば缶に頼ります
5 お腹が満たされる卵料理を伝授します
6 時間とお金がないときは納豆が救世主
7 豆腐、厚揚げ、しらたきで、大満足の低糖質メニュー
8 シンプルだけど最強にウマイご飯もの
9 米がない日は麺があればなんとかなります
10 小腹が減ったときはホットサンドとホットロールをどうぞ
11 お菓子作りがはじめてでもできる超簡単デザート


さて、《8 シンプルだけど最強にウマイご飯もの》も、また、この人の正しい生き方を映し出している。

誰だって、ご飯をかき込んで食べたいときがある。そんなときにどんなものをどう食べるかに、人間の生き様が表わされている。

子どもの頃、家に鶏がいたんだ。5~6羽かな。たまごかけご飯は、よく食べた。朝、試合に出かけるとき、祖母に「今日、決勝なんだ」って言うと、鶏小屋からたまごを取ってくるんだ。まだ、鳥のうんこがついたほかほかのやつ。とがったところを石にぶつけて、上手にたまごの出口をつくって、「上を向いて口を開けろ」と言うんだ。そうやって、私の口にほかほかのたまごを落すんだ。そんなときは、まったく負ける気がしなかったね。

最近、山に登に行く日は、前の晩に卵の黄身をしょうゆ漬けにしておいて、朝、それでご飯を食べる。これ、結構うまいよ。

瓶詰めのなめたけをごはんに乗せて、さらにそこにバターを乗せる。・・・バターライスがレベルアップした。しらす+しょうゆ+オリーブオイル。わかめ+ごま油+塩+胡麻。おかか+マヨネーズ。すべて、油を使ってるな。

私には、たまごかけご飯、バターライス、ソーライスに加え、最強のご飯の友がある。それはネギ味噌。ネギをたっぷり刻み、味噌と混ぜて、鰹節を入れるだけ。この時、味噌に対して、不釣り合いに思えるくらい刻みネギをたっぷり準備する。なかなか混ざらないんだけど、途方に暮れないで根気よくやる。一晩過ぎれば、私にとって最強のご飯の友になる。

むすびの具にしても良いし、ふた付きのアルミの食器に、まずネギ味噌を入れ、その上にご飯を盛り付ける。昼にお湯をかけてかき混ぜれば、ネギ味噌雑炊になる。これも山で重宝する。

最初から最後まで、この人本当に正しいな。

“ほぼ百円飯”のためには、安い食材を使おうと言うことなんだ。ガッツリ肉料理の段階から、その姿勢はずっと貫かれている。安い鶏胸肉、たいがい鶏肉は安いしね。豚肉だって豚こまだ。

再々この人の料理に登場するのは、たまごにモヤシ。納豆、豆腐、油揚、厚揚げといった豆系食材。魚はさば缶と言うけれど、これはいかがなものか。私の長年の友人だったさば缶だけど、最近世間から注目されて、ちょっとお高くとまる傾向があり、値段まで高止まりしてしまった。そんな中、ずっと私を影から支えてくれているのが、イワシ缶だ。イワシ缶を忘れちゃダメだ。

ご飯を炊くときに、松茸のお吸い物を入れておくと、松茸の香り漂う炊き込みご飯になる。エリンギの茎を細く割いて一緒に炊けば、松茸の炊き込み風ご飯ができあがる。

これ、是非やってみて、今年の秋あたり。



テーマ : 料理の本
ジャンル : 本・雑誌

『基本調味料で作る体にいいスープ』 齋藤菜々子

この本の表紙になってるスープ、作ってみたぞ。

これはベーコンとブロッコリーのチーズスープ。・・・えっ?チーズを忘れた!痛恨。だけど、うまかった。

1 フライパンにオリーブオイルを注ぎ、にんにくとベーコンを炒める。
2 ベーコンがいい感じになったら水とブロッコリーを入れて、しばらく煮る。モヤシも入れちゃった。
3 ブロッコリーが柔らかくなったら、しゃもじで粗く崩す。
4 塩胡椒で味を調える。

ここにオリーブオイルとチーズをかけてできあがりだったけど、それはしなかった。だけど、とてもおいしかった。もしもこのスープが残ったら、リゾットにするといいんだって。・・・おじや?

最近、お昼にスープを作っている。スープなんて洋風ないい方じゃなくても、なにかしら汁ものがあるといいよね。今日は、サンドイッチにしたんだ。それでスープは、上記のものにした。

カボチャやほうれん草のポタージュにしたり、中華の時は、それなりに、鶏ガラのスープだな。丼物にするときは、おぼろ昆布の汁ものにしたり、昆布茶の汁ものも、けっこう美味しい。

そういったスープや汁もので、野菜をたくさん取れるようにしている。

“はじめに”で、著者の齋藤菜々子さんが言っている。学校に遅刻しそうな著者に、お母さまは「お味噌汁だけは飲んでいってね」と言っていたんだそうだ。

私もよく、遅刻しそうな時間に起き出した。「早く行け」と母にせき立てられながら、私はゆっくりと朝食をとり、8時半までの朝ドラが終わるあたりで家を出て、余裕で遅刻して学校に行った。到着するのは朝のHRが終わったあとで、担任とは顔を合わせずに済んだ。

母のみそ汁はうまかった。



主婦と生活社  ¥ 1,485

手間をかけずとも、たくさんの栄養がとれて、心も体も満たされるスープ
塩のスープ
colum1 体にいいショウガのスープ
しょうゆのスープ

colum2 体にいいシナモンのスープ
みそのスープ
colum3 スープジャーのスープ


《塩のスープ》、《しょうゆのスープ》、《みそのスープ》って、塩、しょうゆ、みそだもんね。

基本調味料、まあ、“日常”ってことだな。あとは、その“日常”に合わせた食材の組み合わせが問題になる。問題になるとは言っても、さほど問題は無い。どう食べたって、だいたいうまい。

特徴は、ほぼすべてのスープに、動物性タンパク質が入っていることだな。コクを出す上でも、うまみを出す上でも、これはいい。おかずにもなるし、なんだったら、スープだけで出かけてもいい。さらに、ここに紹介されているスープは、あとにもつながる。

“あとにつながる”っていうのは、たとえば、朝はスープでいただいて、お昼はその残りで蕎麦を食べるとか、うどんを食べるとか、そういうこと。

具体例を挙げよう。

鶏もも肉入りの和風ポトフにカレールウを入れて、お昼はカレーにする。
豚バラと春菊の柚子塩みぞれスープにうどんを入れて、お昼はみぞれうどんにする。
鶏肉、青梗菜、ザーサイのスープを、お昼はラーメンのスープにする。
鶏肉とレンズ豆のスープにカレールウを加え、お昼は豆カレーにする。
豚バラとかぶの黒胡椒スープに蕎麦を入れて、お昼はかけそばにする。
タラとキノコのかぶおろしスープを、卵とじにしてごはんに乗っけ、乗っけ丼にする。
巣ごもりキャベツのスープに茹でたスパゲッティを入れて、お昼はスープスパにする。
カムジャタン風スープにごはんを入れてたまごを加え、お昼にはおじやにする。
鮭とキャベツのちゃんちゃん風スープを茹でたラーメンにかけて、お昼はみそラーメンにする。
たまご納豆ニラのみそ汁にそうめんを入れて、お昼はにゅーめんにしてたべる。

このものの考え方には、正義を感じる。

んんん、私の分担は、朝ごはんとお昼ごはん。だから、朝スープにして食べて、昼はごはんに改変するってパターンになる。ごはん党なので、朝はみそ汁なんだけどな。

まあ、たまにはいいか。

定時制に通っている頃は、11時半頃、家で早めのお昼を食べて出勤してた。その時間、連れ合いはスイミングに行ってたから、自分で準備してた。前の晩の鍋物の残りがあると、それにカレールウを入れて、カレースープをごはんにかけて食べてた。

カレールウは、ある意味最強だからな。


テーマ : 料理の本
ジャンル : 本・雑誌

『枝元なほみのリアル朝ごはん』 枝元なほみ

朝はごはん。

食べるのは、いつも連れ合いと一緒。もう知り合って40年にもなると、顔を合わせてもドキドキするわけでもない。代わり映えしないことこの上ない。まあ、変わっては困るけど。

パンを食べて朝食にすることはない。昼にパンを食べることはあるが、朝はごはん以外考えられない。今日は、さやエンドウのみそ汁、青物のもずく酢和え、ハムエッグ、焼きたらこ、それから各種漬物。たらこがめざしに変わったり、ハムエッグがなんかの玉子焼、もしくは納豆に変わったり、もずく酢和えが煮浸しになるくらいかな。飽きの来ないように努力はするものの、本質的なところは変わらない。

料理研究家なら、そんなことないんだろう。朝から、ビシッと一本筋の通ったものを食べてるんだろう。思想的な裏付けのある、哲学的な朝ごはんなんだろう。

なんて思ってたら、枝元なほみさん、料理のお仕事をしている人の朝ごはんの様子をばらしてしまった。

ええ?時間に追われて、パック詰めの冷凍ごはんをレンジでチンして、容器のまんま、香味しょうゆを垂らしてワシワシ?料理を本業にしている人の朝ごはんが、そんなことでいいの?ビシッとはどうした。筋の通ったふきはどうした。思想はどこにある。ワシワシが哲学か?

そんな自分にふと気づいて、自分の〈リアル朝ごはん〉に後頭部をガツンと打たれて気を失って、気がついたらお昼になっていたらしい。

だけど、世間の人だって、朝はもう少し寝ていたい。いけないと思って起き出せば、なんだかんだと面倒な料理をしている暇なんてない。誰だって、忙しい朝を過ごしている。

それじゃあ、〈香味しょうゆかけごはん〉をワシワシ食べている枝元さんの、日々のそのままの朝ごはん、〈リアル朝ごはん〉、〈すっぴんごはん〉でつながりたいと、出版されたのがこの本と言うことだ。





海竜社  ¥ 1,540

身体のスミズミにピッタリ合致する食べ物は何かを考え、そうやって作られた朝食
梅しらすごはん 肉まん ふきのサラダ 梅とろろにゅうめん 
ごはんみたいなパン こまごまおかず 冷たい緑茶 江戸前玉子焼
スープの朝ごはん 混ぜ寿司 ぶっかけうどん シウマイ弁当
焼肉朝食 煮なすうどん 薄茶色ごはん はんぺんトースト
めかぶ蕎麦 クイックおでん 足跡混ぜ寿司 お雑煮 その他


さっき、お昼に“梅とろろにゅうめん”を作って食べた。

この間、夕ご飯に作った親子丼の具が余っていたので、“半親子丼・半にゅうめん”にして食べた。大変おいしかったし。これを朝ごはんにしているわけだ。なかなか面白いですね。スイミングから帰宅した連れ合いにも、大変評判がよかった。

そう言えば、スイミングの帰り、家を出てすぐのところで、スピード違反の取り締まりをしていたと言っていた。そこは2車線の広くていい道で、信号から400mほどの下りの直線になっている。3台、左折した道に引き込まれていたそうだ。きっと、今日のお昼ごはんは、おいしく食べられないだろう。

さて、“梅とろろにゅうめん”に戻る。とてもおいしかった。ただ、家でそれをやるとなると、困った事態が生じる。なにしろ、基本的に隠居の身。山に行く時を除けば、お昼も家で食べる。感染症でお出かけを控えているので、なおのこと。連れ合いがスイミング通いしているので、たいていは私が先に食べることになるんだけど、準備は私がやる。

お昼には、麺類だったり、丼物だったり、中華だったりする。朝、麺類を食べ始めると、朝と昼の区別が、じきに崩壊してしまうだろう。それがなくなると、なんだか決まりが悪い。

きっと枝元さんは、外でお仕事をしているから、朝と昼の区別をつける必要もないのだろう。しかも、フリーランスの一人暮らしで、時間も場所も、その時々。そうなると、決まった時間に朝ごはん、昼ごはんというわけにはいかないね。

だから、この本に紹介されているような、何にもとらわれない、自由な朝ごはんと言うことになるわけだ。

なんと、“豆苗ラーメン”はインスタントラーメン。サッポロ一番塩ラーメン。連れ合いに、朝からインスタントラーメンを食べさせようとは思わない。私もふだんであれば、朝ラーメンはご免願いたい。だけど、山では朝ラーメンをよく食べる。特に暑い時期、あの塩気は、大事な塩気。

スープがいいね。あれは、真似しよう。白菜漬けの酸っぱいスープ。出たおつゆごと、ジャガイモやベーコンと一緒に煮る。白菜漬けからもいいだしが出るし、コンソメ味にしてもいい。軽くしょうゆを回すくらいでも良さそう。

〈リアルお昼ごはん〉として、とても参考になった。



テーマ : 料理の本
ジャンル : 本・雑誌

『大人のかしこい手抜きごはん』 奥園壽子

料理を作るのが面倒くさい?・・・奥園さんが?

50代に入って、体力や気力が少しずつ落ちてきた。子育てが一段落して張り合いがなくなった。一人でごはんを食べることが多くなった。そんなことが原因じゃないかと、ご自身は言っている。

実は、ちょっと、思い当たることがあった。私の連れ合いのこと。

仕事を辞めて、二人で話し合ったわけじゃないんだけど、自然と私が朝とお昼のごはんを準備するようになった。たいした物を作ったりするわけじゃないんだけど、料理することは苦にならない。夕食の準備を連れ合いの領分にしておくのは、二人の間のバランスを良好にするため。

週に1度か2度、山を歩きに出かける。そんなときは、朝早く出て、昼過ぎにかえることが多い。山歩きに出かけたある日、かえってから連れ合いに言われた。

「一人だと食べる気になれない」

もともとは、女性にしては食べる方だった。大好物はカツ丼だった。それが、30年以上、家族のためにごはんを作ってきて、双方の父母を見送り、子どもたちも独立して、二人きりに戻った。そして私が出かけて、一人になると、自分のために料理をするのが億劫になってしまったようだ。考えるのも面倒くさいって。

孫たちがくるっていう前の日に、それこそ具合が悪くなるんじゃないかってほど、朝から晩まで何か料理を作ってる。あれって、誰かのために料理を作れることが、嬉しくって仕方がないんだな。きっとそうだ。

だから、言ったんだ。「それじゃ、あなたが先に死んだ方がいいね」って。

だけど、奥園さんはえらい。「これから人生の後半」だって。その“人生の後半”のために、“面倒くさいをワクワクに”、“嫌だったことを楽しく”する気持ちの切り替えをしたんだって。

そんな奥園さんの実践が、まとめられたのがこの本、ということのようだ。



学研プラス  ¥ 1,430

料理は嫌いじゃないけど、毎日楽しく料理をすることはとても難しい
第1章 やる気が出ないときこそ、作ってみたくなるレシピ
第2章 疲れているときこそ、作ってみたくなるレシピ
第3章 時間がないときこそ、作ってみたくなるレシピ
第4章 料理が思い浮かばないときこそ、作ってみたくなるレシピ


何も思いつかないときは、冷蔵庫や納戸から、つかえそうな野菜を出してみる。並べてみる。洗ってみる。・・・って、身体を動かしながら、遠くにあるゴールじゃなくて、近くにあるゴールを見つけるんだって。

切って並べただけのサラダ。ホイルで包んでグリルで焼いただけ。袋に入れてもみもみシャカシャカ。レンジでチン。

なんか、自分のことを言われているみたい。

そうか、山の食当から料理に目覚めた私は、最初っから手抜き料理の道を歩いてきたんだ。そう言えば、ちゃんとした料理は、あんまり得意じゃない。

“入れて煮るだけ”・・・グサッ!

“モヤシでスカッと”・・・グサッ!

“卵で手早く”・・・グサッ!

“乗っけて混ぜて”・・・グサッ!

“缶詰は万能”・・・グサッ!

まったく、グサグサっと刺さりっぱなし。本当に私の料理は、手抜きばかりだったんだな。なにしろ、卵とモヤシと缶詰は、私の親友だからな。

最近、幼なじみのさば缶が、なんだか世の中に認められて、ちやほやされて、いい気になって、お高くとまるようになっちゃったけどな。いいんだ。私にはイワシ缶だっているんだから。

逆にモヤシくんは、どんどん腰が低くなっちゃって、おいおい、ついに18円かよ。・・・でもね。私はあえて、35円の黒豆モヤシくんと付き合ってるんだ。火を通したときの歯ごたえが段違いだからな。

紅ショウガ入りの卵焼きがおいしいと聞けば、もちろんすぐに焼いてみる。ニラ玉。えのき玉。ふきのとう玉。らっきょう玉。たくわん玉。納豆玉。チーズ玉。・・・いろいろ試してみたが、帰るところは、やっぱりネギ入りの卵焼きだな。

味つけで失敗をしないコツが紹介されていた。料理のレシピを読んでいるうちから、気になってたんだ。奥園さんは、肉や魚を使うとき、たいてい、先に下味をつけちゃうんだな。

片栗粉にしょうゆ、あるいは、片栗粉に塩を、ポリ袋で混ぜても見込む。あとからの味つけは、本当にシンプルに、あるいは味つけはなしにして、ポン酢とか、何かにつけて食べるようなものが多い。これなら、失敗はないな。

真似しよう。

今朝のサラダは、トマトとわかめを混ぜて、ドレッシングをかけただけ。



テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

『山好きのための簡単レシピBOOK』 ランドネアーカイブ

みかんの缶詰、桃の缶詰、パイナップルの缶詰。・・・なぜか北アルプスの稜線を思い出す。

缶詰を持たされることが多かったので、あの稜線で缶詰を食べるときは、本当に嬉しかった。汗かいて、疲れたときの、上記3種の缶詰は、なんとも言えずにうまい。しかも、一気に荷物が軽くなる。

高校の山岳部の、夏山合宿の思い出だな。前日の最後に、装備と食料の分担をするんだ。先輩が分けた装備や食料の山ができていて、ジャンケンで勝った方から好きなのを取っていく。食料は、重くても減るからね。装備は、そうはいかない。テントなんて、雨降らなくても、湿気を吸ってどんどん重くなる。

まあ、装備はいいや、食料ね。これは、何日目の食材かというのが問題になる。初日はだいたい焼き肉にサラダ。悪くなるものは先に食べちゃう。二日目はカレーだな。ジャガイモ、にんじん、玉ねぎに肉。重いけど、二日目にはなくなる。あとは麻婆豆腐丼、炊き込みごはんにしても、それ程重くもない。

朝ごはん担当だと、納豆や魚の缶詰を持たされる。毎朝、着実になくなるのが嬉しい。昼ごはん担当は、乾パンに、行動食の缶詰。乾パンはビスケットみたいなのじゃなく、昔の石で叩いて割るような固いヤツ。あんなもの食べただけで山を歩いてたんだもんな~。行動食のみかんの缶詰、桃の缶詰、パイナップルの缶詰が嬉しいわけだよな。あと、粉ジュースね。なぜか、パウワウって呼んでた。ジュースのことなのかな。あんなものでも、嬉しかった。

ストーブはフェーブスの時もあったけど、だいたいラジウス。赤くて四角い缶に入ったヤツ。それだけで重かったかど、さらに石油まで持たされた日には、もう、泣きたくなった。ラジウスは最初にしっかり温めてから圧力かけないと、不完全燃焼で火柱が立って、黒い煙が上がるんだよね。1年の最初の頃は、みんな1度や2度は、それをやる。

今は便利になったよね。

♬ 薪割り、飯炊き、小屋掃除 ♬ の世界だな



『山好きのための簡単レシピBOOK』    ランドネアーカイブ

エイ出版社  ¥ 1,540

ワンバーナー料理と おうちでアウトドアごはんレシピ満載!
山とごはんの記憶
かんたん!おいしい山ごはん
春の山ごはん
夏の山ごはん
秋の山ごはん
冬の山ごはん
持っていきたいお弁当レシピ
ダッチオーブンとスキレットで本格料理をお手軽に

            
高校山岳部で始めた山なので、部活で行く山は、全部合宿。泊登山ね。テント場について、テント張って、夕食の準備。そのせいで、それ以降も、山に行こうとすれば、泊登山。テント場では十分な時間があって、一杯やりながらつまみを作って、その流れのまま夕食の準備。・・・ああ、なんて豊かな。

20数年のブランクを経て、56歳で山歩きを再開して以降は、逆に、日帰りが基本になってしまった。昨年からは泊登山を始めるはずが、感染症が治まっていた時期に2回だけ。車中泊も2回だけ。

今年はどうなることやら。でも、テントを張って、一杯やりながら、つまみを作りつつ、そのまま夕食に移行していくあのパターン。夢のような時間を、今年はもっと増やしたい。

将監峠に泊まったときは、あそこは水がいいから、うどんを冷やして、冷たいお下地で食べた。一杯水避難小屋のときは、ふんわり卵うどんだ。つゆに片栗粉でとろみをつけたところに、溶き卵をたらし込むと、ふんわりと仕上がる。・・・うどんばかりを食べているんだな。

だけど、この本でも、それは同じ。

うどんに、そうめん、スパゲッテに、焼きそば、ラーメン。そこにどう一手間加えたかっていうのが、本になるか、ならないか。私だって一手間加えるが、うどんのつゆを、豆乳仕立てにするつもりはない。そばは食べるが、フォーを食べようとは思わない。雑炊をリゾットにしようとは思わない。

そうだ。結局、そういうことのようだ。

ダメだなぁ。豆乳仕立てのおつゆで、うどんを食べるようじゃなきゃだめだ。そばも食べて、フォーも食べるようじゃなきゃダメ。雑炊も、リゾットも、両方食べればいい。

食材の持ち運び方法なんて、私の知らないものもある。山でも応用できる、いろいろな食材が、今はあるんだな。スーパーの棚を、もう少し、新しい発見をするつもりでめぐってみよう。

そう、新しいことに、挑戦しなきゃ。

よし、次の泊登山でチャレンジするのはこれ。ホタテのあんかけラーメン!ホタテにするかどうかはともかく、あんかけラーメンを作ろう。インスタントラーメンなんだよ。フライパンで、少量の水を足しながら麺を煮て、ほぐれたらごま油を回しかけて表面がカリッとするまで焼く。後は中華スープにとろみをつけて、上からかけて食べる。

少し、私にはおしゃれすぎるように思ったけど、そういう分野にこそ、私がこれまで遠ざけていたヒントが隠されているようだ。

いい歳だからこそ、新しいことに挑戦しなきゃな。


テーマ : 料理の本
ジャンル : 本・雑誌

『「材料入れて煮るだけ」レシピ』 市瀬悦子

料理は、いかに手早く、安い食材で、平均以上にうまいものが作れるかどうかだと思う。

私は、この世のものとも思えないような、うまいものが食べたいわけじゃない。そりゃ、目も前に出されれば食べるけど、河豚にも、キャビアにも、松茸にも、自分で高いお金を払って食べようとは思わない。

・・・ごめん。ウナギだけは、食べたい。

働いている頃に、いつも、職場でお昼ごはんを作っていた。空いた時間に授業の準備のかたわら、土鍋でごはんを炊いておいて、昼休みに簡単な炒め物や、卵料理なんかを作って食べていた。

私の料理好きを面白がったいくつか年上の同僚が、《いかに手早く、安い食材で、平均以上にうまいものが作れるか》という私の考えに共感してくれた。そこで、「たとえば・・・」と、翌日、お昼を一緒に食べることにした。

朝、「松茸の炊き込みごはん風炊き込みごはん」だと持ち出して、松茸のお吸い物の素で、エリンギとごはんを炊き込むんだと種明かしをした。するとその同僚は、「エリンギと松茸では違う」と主張する。だから、松茸では“安い”が崩れるし、「大丈夫、松茸なんかほとんど食ったことないから」と話をしたら、変に感心していた。

たしかにエリンギにはエリンギなりの香りがあるが、この「松茸の炊き込みごはん風炊き込みごはん」は、本当にうまい。例の、あの一袋で、ごはん2合がちょうどいい。食べると、・・・本当の松茸ごはんがどれだけうまいか、実はよく知らないが、ちゃんとうまい「松茸の炊き込みごはん風炊き込みごはん」の食材にかかる値段の安さに感動する。

この本にも、“材料を入れて煮るだけ”のスープごはんや、雑炊が紹介されているが、炊き込みごはんはなかったな。ある意味では、炊き込みごはんって言うのは何でもありだから、《いかに手早く、安い食材で、平均以上にうまいものが作れるか》って観点で見ていくと、かなり力強い味方なんだよね。

さば缶でも、サンマ缶でも、イカ缶でも、缶詰類は、そのままごはんを一緒に炊くだけでいい。缶詰でも、フレッシュなものでもいいと思うけど、トウモロコシやトマトの炊き込みごはんもうまいよ。少し塩味を効かせてね。キノコ類は鉄板だし、以外なのはネギの炊き込みごはん。冬場、深谷ネギの炊き込みごはんは、かなりうまいよ。

炊き込みごはんも、この本の範疇ではあるはずなんだけど、実際、この本の中では、炊き込みごはんは、取り上げられていない。なんと言ってもこの本は、材料と味つけと水を入れて、「後は、煮えるに任すだけ」のおかずを作る本だからね。



主婦と生活社   ¥ 1,540

鍋の中に材料を重ねたら、あとはふたをして、火にかければできあがり
1 さっと蒸し煮
2 しっかり煮込み
3 麺とご飯
4 具だくさんスープ



“煮えるに任すだけ”にしても、「サッと蒸す」か、「しっかり煮込む」か二通りある。いずれにせよ、食材にふさわしい方を選べばいいだけ。

たとえば、表紙になってる料理は、《豚バラとトマトの中華春雨蒸し煮》というもの。これの作り方を紹介することで、この本の目ざすところを分かっていただこうと思う。
  1. サッと水にくぐらせた緑豆春雨50gを鍋の底に敷く。
  2. 6等分に切ったトマト2個を、その上に散らす。
  3. 豚バラ薄切り肉150gを、にんにく・ミソ・酒・しょうゆ・ごま油・鶏ガラスープに揉み込み、トマトの上に乗せる。
  4. 水150ccを注ぎ、ふたをして、中火で10分ほど蒸し煮にする。
これだけだ。肉に揉み込むタレは、にんにく一かけと、他は各大さじ1。春雨は戻さずに入れるので楽だし、火を通すうちに肉やトマトのうまみを吸収して味を出す。これは、作って食べた。ごはんに、とっても良く合うおかずだった。

上記の説明は、4つの手順に分けたけど、この本では、すべて2つ、あるいは3つの手順で説明している。それぞれに写真もついているので、イメージもしやすい。

だいたい、豚バラと野菜を合わせて、うまくならないものなんかない。“豚バラと白菜”、“豚バラと大根”、“豚バラとネギ”、“豚バラとほうれん草”、”豚バラとにんじん”・・・何でも合う。そうだ。それらのすべてに緑豆春雨を入れて、豚バラ野菜のエキスを吸わせたらどうだ。

なんだ、夢が広がるじゃないか。

多くは“肉と野菜”、あるいは“魚介と野菜”という組み合わせの料理だ。だけど、私は発見した。その多くは、肉や魚介を省略して、野菜の料理にすることも可能であることを。

上記の《豚バラとトマトの中華春雨蒸し煮》だって、《トマトの中華春雨蒸し煮》であってもいい。あるいは、肉や魚介を半分に減らして、香りやコクだけを拝借するのもいい。

紹介されているものの中で、変わり処としては、麺類だな。

たとえば、冷凍のそばやうどんをフライパンに並べて、肉を入れて、めんつゆ入れて、水入れて煮込めば、あっという間に《肉うどん》、あるいは《肉そば》のできあがり。

焼きそばもしかり、焼きうどんもしかり。

スパゲッティなんか、当然。・・・実は、山ではよく知られたところ。山では、ゆで汁といえど、垂れ流して植生に影響与えられないから、容器に入れて持ち帰るか、ゆで汁が残らないようにしないといけない。

だから、スパゲッティを茹でるときに、ゆで汁を少しずつ足していく。ゆで上がりとともに、ゆで汁もなくなるように茹でる。その過程で、合わせる食材や味も足してしまうんだ。

慣れれば、楽だよ。

やっぱり、女の人も働いているからね。調理に時間をかけられなくなってるし、かといってインスタントばかりというわけにもいかない。もちろん、栄養があって、バランスが良くて、できるだけうまいものが食べたい、食べさせたい。

最近は料理の本でも、そういうところに重点を置いたものが増えてきている。“ご時世”と言うことだな。

だけど、男もちゃんと料理やれよな。




テーマ : 料理の本
ジャンル : 本・雑誌

『大原千鶴のすぐごはん』 大原千鶴

1年半ほど前のこと、お向かいの奥さまが脳出血で倒れた。

血液をさらさらにする薬を飲んでいたんだけど、胃の検査をすることになって、一時的にその薬をやめていたんだそうだ。奥さまは、数年前に御主人を亡くされて、一人暮らし。鍵を閉めた家の中で斃れて、たまたま電話してきた娘さんが異変に気づいて駆けつけ、消防が玄関のドアをこじ開けた。幸いなことに、大事に至ることはなかった。

その後、奥さまは、少し離れたところに住んでいる娘さんと同居することになった。お向かいの家は、いずれ戻ることも考えておられるようで、人手に渡してはいないようだ。

それ以来、落ち葉や雑草の処理は、自分の家の側のついでに、お向かいの側も片付けてきた。奥さまは心苦しく思われているようで、時々娘さんと一緒に顔を見せてくれる。その都度、おいしい物をいただいてしまう。

年末に顔を見せていただいた際、新潟のおいしいお餅をいただいた。連れ合いと相談して、娘家族が帰ったら、二人だけでいただくことにしておいた。

そして、先日、いよいよ、新潟のおいしいお餅をいただいた。餅を小さく切っておいて、大根おろし、ひき割り納豆、きなこを準備した。いやいや、おいしいこと、おいしいこと。

お腹いっぱい食べたあとに、ひき割り納豆が残ってしまった。

翌日の朝、キャベツときゅうりの千切りに塩をして絞って、それにひき割り納豆をまぶして食べた。とても、おいしかった。それが癖になって、ここのところ毎朝、納豆をドレッシング代わりにしてサラダを食べている。

どうやら、これも、京都で言うところの、“始末”というもののようだ。

“始末”と言えば、ものごとの始まりと終わりのこと。どちらかと言えば、終わりを表わすことが多いように思う。火の始末と言えば、火事が出ないように火を消すこと。店の始末と言えば、店じまいのこと。「万事この始末」と言えば、なにかと終わり方の悪さを表わす。

京都で言うところの“始末”も、しっかりと使い切ることを言っている。食材に限定すれば、それを上手に生かし切ることだな。口に入るものは、もともとは、すべて命を持っていたもの。成仏してもらうには、生かし切らなきゃいけない。



高橋書店  ¥ 1,650

今ある素材を、おいしく上手に使い切る。押しつけがましくない善良な料理
1 卵・豆腐・油揚げ
2 野菜・果物
3 冷凍のもんの肉・魚
4 ちょい残りでステキな一品に
5 お昼やしめに。こっそり低糖質
6 冷蔵庫に残っている瓶詰めで


ところが、日本でも大量の食料が捨てられている。

食べ物を捨てるのは良くないな~。そんなことを言いながら、うちでも頻繁にではないが、あることはある。だいたい事件が発生するのは、冷蔵庫の野菜室。もう何ヶ月も前のことだが、一番最近で犠牲になったのは、オクラだった。

今、世の中の移り変わりが、どんどんスピードを上げている。そんな時代に、“始末の良い生き方”を考えるのは、おそらく向かう方角が逆だ。スピードを上げる今の世の中から下りて、ホームの反対側にやってくる下り電車に乗りこむようなもんだ。猛スピードで走り去る電車に手を振って、どうしよう、一駅か二駅戻ろうか。

大原さんだったら、冷蔵庫の残り物に始末をつけて、また反対ホームから特急電車に乗り込むんだろうな。そんなことが平然とできそうな大原さんが、なんだかかっこよく見えるな。私だったら、もう、途中下車して、それっきりだな。実際、2年近く前に、人よりだいぶ早く下りちゃって、それっきり。食材にも、自分にも、始末をつけるための毎日だ。

「卵、豆腐、油揚げ」の始末。いつでも、まず必ず、冷蔵庫に入っている食材だな。始末と言うより、お助け食材。家だったら、これに納豆が加わるな。関西の人は、油揚げの扱いがうまいのに驚く。卵を、黄身と白身に分けて使うのも新鮮だ。

「野菜、果物」の始末。結局、ここに尽きる。野菜をいかに生かし切るか。しかも、「ちょい残り」の始末となると、顔ぶれはその時々で変わる。顔ぶれに合わせて縦横無尽に立ち回る必要がある。

そんなときに、「冷蔵庫に残っている瓶詰め」が役に立つ。“のりの佃煮”、“ピクルス”、“なめたけ”、“ザーサイ”、“アンチョビ”、・・・アンチョビって食べたことなかった。まあ、瓶詰め食品は、味が固まってるから、調味料の代わりになる。

だいたいいつも、ネギ味噌が作ってある。それから、ネギのみじん切りの醤油漬け。けっこう、いろいろな場面で重宝する。ネギのみじん切りの醤油漬けで焼きめし作ったら、絶品。

明日の朝、試そうと思っているのが、“しょうゆ卵”。卵の黄身をしゅうゆ漬けにしたもの。3時間ほどとあるから、今晩からつけてみよう。白身は翌日、白身のオムレツにする。少し泡立ててハムを混ぜ、塩少々で焼く。黄身だけ使う料理はたくさんあるが、この本ではきっちり白身も使い切る。

どんだけ始末に心がけても、必ず残り物は出る。でも大丈夫。それが私の、日々のつまみになる。



テーマ : 料理の本
ジャンル : 本・雑誌

『野菜たっぷり具だくさんの主役サンド150』 エダジュン

昔、ある登山家が、ヨーロッパ人のパン食について書いているのを読んだ。

ヨーロッパアルプスの絶壁に、早朝から取り付こうと言うとき、ヨーロッパ人はお湯だけ沸かして紅茶をいれ、パンにジャムを塗って食べて、紅茶で流し込んで出かける。お湯を沸けば、すぐに食事になる。こっちはごはんを食べないと力が出ない。おかずは梅干しだけでもいいが、ご飯とみそ汁は欠かせないと来ている。どうしたって、スタートダッシュを相手に譲ることになる。

そんな話だった。私も純然たる和食派で、そこには疑いの余地など、これっぽっちもない。それでも上記の登山家のように、頑なではない。スタートダッシュで相手に譲ってしまうことが分かりきってて、ごはんを炊いて、味噌汁を作ろうという気が知れない。鍋に冷やご飯と水と味噌を入れて、一煮立ちさせればおいしい雑炊ができるじゃないか。

じつは、私も山にパンを持っていく。ジャムをつけて重ねた食パンを二つに切って、ラップで包んで取り出しやすいところに入れていく。これは便利で、ちょっと小腹が空いたら、すぐに取りだして食べられる。安全な道なら、歩きながらでも食べられる。その手軽さがいい。半分がいい。ちょっとしたスナックといった感覚だな。ジャムで甘みが取れるのもいい。

以前は“むすび”に頼っていたが、“むすび”だと手軽さに欠ける。半分食べたら、包み直して、ポケットに入れるようなことが何度もあった。

山にサンドイッチを持っていくようになって、パンに対する認識が少し変わった。洋食ではあるが、粉ものと考えれば、うどんやそば、それにラーメンのような身軽さがある。

身軽さはいいが、上記の登山家と同じように、パンだとどうしても腹持ちが悪い。言わば、重さに欠けるのだ。だから、行動食ならいいが、メインの食事にパンでは、どうしても物足りない。

ラーメンやうどん、スパゲッティを昼ごはんにすることが多いんだけど、身軽ではあるが、パンよりは腹持ちがいい。それでもご飯には負けるので、ラーメンやうどんなら餅、スパゲッティならハンバーグをつけ加える。

最近、日帰りならバーナー、ボンベなしで、ポットにお湯だけで出かけることを憶えた。食器の底にネギ味噌をたっぷり入れて、その上にご飯を詰め込んで持っていく。お昼に、それにお湯を注いで、しばらく待って、ネギ味噌雑炊で食べる。これは、なかなかうまい。次回は、ネギ味噌を、肉味噌に代えたらどうだろうと考えている。



誠文堂新光社  ¥ 1,760

野菜や肉、魚をふんだんに使った、具だくさんで栄養満点のサンドレシピを紹介
1章 洋風サンド
2章 和風サンド
3章 エスニックサンド
4章 中華、韓国サンド
5章 フルーツサンド


この本のサンドイッチは、山に持っていくことが出来るものは、多くない。ただ、この本で、また認識をあらためなければならなくなりそうだ。なにしろ、パンが“主役”なのだ。パンに挟まれているのは、“具”と言うだけでは、もう収まりがつかない。あれは、おかずだ。おかずを食パンで挟んだサンドイッチだ。

さらには、しっかり野菜も挟んでいる。その量も多い。食パンサンドが、パンパンに膨れ上がるくらい。しかも、焼き目がついている。どうやって焼いているのかは、誰にでもできるように書かれている。

すでに私もやってみた。ポテトサラダが残っていたので、それを挟んだ。挟み方にもコツがあるんだけど、割と上手にできた。焼きたては、とてもうまい。

“焼きキャベツとコンビーフサンド”、“ハッシュドポテトとコンソメキャベツのサンド”、ちゃんと野菜が挟まっている。だけど、これらは想像の範囲と言っていいだろう。

じゃあ、これはどうだ。

“塩こうじ鶏胸肉とわかめのわさびサンド”、“納豆ときゅうりのたくあんチーズサンド”、“しらすとキャベツの塩昆布クリームサンド”。

ちょっと奇異に聞こえるが、ごく普通の、和食のおかずだな。

朝ごはんのおかずを考えてみる。今朝は、白菜の甘酢漬けを食べた。あれとしらす、あるいはハムを刻んだものを混ぜてもいいかもしれない。卵かけごはんを食べることがあるが、パンに生卵をかけるわけにはいかない。目玉焼きを使ったサンドイッチは、この本にもあった。

卵焼きはいろいろなものと合わせて、パンに挟めるな。そうそう、タルタルソースなんかにしたら、絶品サンドだな。納豆好きの私なら、シンプルに納豆サンドでもいい。もちろん、私はネギを入れる方。納豆のオムレツを挟むのも、かなりいいだろう。

ししゃもを使ったサンドイッチは、この本にもあった。鮭や、鯖をほぐして挟んでも、間違いはない。漬物はどうだろう。刻んで挟めば、いけるだろう。

これらは結局、パンをご飯代わりに考えているわけだ。そう考えれば、あとは、どう、おかずを上手に挟むかという問題になる。

ああ、そう考えていたら、ごはんが食べたくなってきた。




テーマ : 料理の本
ジャンル : 本・雑誌

『二十四節気のお味噌汁』 山田奈美

今年の冬は、葉物が安い。

こんなに安い年は、めったにない。たくさん食べられて嬉しいが、生産者さんは大変だろう。値段が下がってる分、たくさん買って、たくさん食べなきゃ。

今日のみそ汁は、蓮根をすり下ろして汁に混ぜ、春菊とレタスを入れたもの。春菊とレタスは、鍋からあふれ出るほど入れても、火が通るとすんなり収まる。レタスは生のものをサラダで食べるより、火を通した方がおいしい。例年はこんなに安くないから、みそ汁に入れるのを躊躇してしまうんだけど、今年は安いから大丈夫。たくさん入れてしまう。

ちなみにおかずは、鮭の味噌漬け、焼きシイタケの大根下ろし和え、蓮根の甘酢漬け、白菜漬け、赤カブの漬物、沢庵漬け。納豆を忘れた。

『二十四節気のお味噌汁』は、すごい本。

私も、“それなりに”、だけど、みそ汁に思い入れがあるから、この本を買った。だけど私には、とても、ここまではできない。味噌だって、米味噌、白味噌、豆味噌、麦味噌と使い分けてるけど、私の家には米味噌しかない。たまに、料理の必要上、白味噌を買って、その後、あわせ味噌煮しておくことがある程度。

出汁は、たいてい、煮干し。一晩つけておくなんてことは、したことがない。どの出汁が、どの具材に合うかというところまでは、考えていない。「具材に魚介や肉類などのうまみの強いものを使うときは昆布だしが合う」そうだけど、そんなときは、出汁はとらない。この本でも、それでも良いと言っているけど。

だいたい、著者の山田奈美さんは、味噌も手作り。

さらに、“二十四節気”、その時々に力を持つ、旬な野菜を使っている。今、野菜には季節感がなくなってきているが、やはり旬な野菜には力がある。その時期に一度や二度は具材に使うが、何を使うかは、その日の朝に冷蔵庫をのぞいて決める。

それ以上のことをやろうとすると、じきに面倒くさくなる。

そう、私は適当で、いい加減な人間なもんで。




wave出版  ¥ 1,540

“味噌汁は、薬になるごちそう"人気発酵料理研究家が教える味噌汁の新定番
春(立春・雨水・啓蟄・春分・清明・穀雨)
夏(立夏・小満・芒種・夏至・小暑・大暑)
秋(立秋・処暑・白露・秋分・寒露・霜降)
冬(立冬・小雪・大雪・冬至・小寒・大寒)


「お味噌汁は薬だからね」

といのが、著者である山田奈美さんの口癖だそうだ。味噌の発酵パワーはもちろん、味噌のすごいのは具材を選ばないところ。野菜にしろ、海藻にしろ、肉や魚介でも、逆に味噌汁には合わないってものを見つける方が難しい。実際、私は思いつかない。それらを合わせることで、さまざまな栄養分や成分を摂取できる。

加えて、山田さんの味噌汁は、そこに季節を取り込むところが良い。。春なら、ふきのとうに、菜の花、よもぎの新芽なんかも使っている。木の芽なんかも含めて、香りの立つものがいいね。夏に向けては、ふきにうど、しそは1年を通してあるけど、とりあえず夏か。ゴーヤを忘れてた。秋は菊花。一年中あるけど、キノコも秋。銀杏も良い。冬なら根菜かな。大根、ゴボウににんじん。香りなら断然、柚子の皮。寒い時期だから、粕汁にしたり、ショウガを絞ったり、キムチをそのまま味噌汁にしても良い。

朝は弱いっていう人が多いけど、私は強い。

朝早く起きるのは、なんて言っても気持ちいい。その分、夜は、8時には眠くなって、9時を過ぎたら、記憶が無くなる。さすがに高校生の頃は、深夜放送を聞かなければならないという事情があったから、今のように4時に起き出すことはなかった。ドラマやコマーシャルで、やはり夜更かしをして、朝ごはんもそこそこに学校に出かける高校生とかが出てくるが、私があの状況ならば、迷うことなく遅刻を選ぶ。

山田さんは、「ごはんは食べなくても、味噌汁だけ飲む日もあります」とおっしゃる。場合によっては、“味噌汁だけでも十分”と。おそらくその場合、お腹にたまる具材を入れた味噌汁にしているんだろうけど、それでもやはり、ごはんも食べたい。味噌汁があればおかずはいらないし、卵かけごはんでも良い。

「味噌汁は朝の毒消し」なんて言葉があるそうだ。味噌汁は、お腹の調子を整えて、排泄を促してくれるという。そんな力を引き出すためにも、沸騰させてはダメ。山田さんは、味噌を溶き入れて、“煮えばな”が火を落とすタイミングと言う。私は、具材を煮立てて火を通し、火を落としてから味噌を溶き入れます。

これは真似たいと思ったのは、“吸い口でバランスを取る”ってところ。さっき、「山田さんの味噌汁は季節を取り込むところが良い」って書いたけど、その多くは“吸い口”として季節を演出している。

“吸い口”っていうのは汁ものの仕上げに添えるもので、香りや風味を与え、色合いにもなり、季節感を出すこともできる。具体的には、ネギ、しそ、山椒、ワサビ、しょうが、唐辛子、辛子、柚子、スダチ、ごま、三つ葉、柚子胡椒、茗荷・・・。

私は、ネギばっかりだな。・・・これは真似よう。

さて、スーパーで愛知県産のセロリをすごく安い値段で、株で売っていた。さっき、大量の葉をちぎって塩昆布をまぶしておいた。半日くらいで食べられるようになるだろう。茎2本は、そぎ切りにして、甘酢につけておいた。

明日の朝は、もちろんセロリの味噌汁。豆腐とわかめを合わせて、ショウガを添えるか。



テーマ : 料理の本
ジャンル : 本・雑誌

『レシピがなくてもごはんはつくれる』

最近は、年寄りの一人暮らしや、二人暮らしの家が増えている。

そうなると、スーパーで買った食材を、料理に使い切れずに、無駄にしてしまうことも多くなる。そんなこともあって、最近は、野菜でも、小さいサイズ、少ない量で売っている。

年寄りだけとは言わないまでも、3世代同居なんて少なくなってるから、スイカを一個まるまる売ってない。すくなくとも、私の行きつけのスーパーでは。

私のところだってそうだ。豆腐は、一丁使い切れない。だから、その半分のを買う。朝のみそ汁には、それでも多い。だから、半分の半分をみそ汁に使う。残りは、電子レンジで水切りしておく。

水切りした半丁の半分は、滑らかにつぶして白和えに使ったりする。マヨネーズとすり胡麻を混ぜて、温野菜にかけてもいい。

私はいい加減な人間で、何でも適当だ。その正確は、料理にも反映されていて、私の作るものはいい加減で適当だ。今朝のみそ汁には、思いつきで“キムチの元”を入れた。思いつきで酒粕を入れることもあれば、牛乳を入れることもある。

ESSEという雑誌で、《レシピなしでつくれるごはん》という企画があったんだそうだ。「毎日が楽になった」と、これが大好評で、それなら、「この企画を一冊の本にしてしまえ」ということで生まれたのがこの本。

私なんか、しっかりレシピがあったって、“いい加減”に、かつ“適当”に理解する。細かいところまでは、しっかり頭に入れるわけじゃない。ましてや、それを見ながら作ろうとは、思いも寄らない。だいたい、すぐには作らない。

料理の本をたくさん買い込んで、「いつか作ってみようかな」ってくらいで読み飛ばす。ある日、ごはんを作るときに、冷蔵庫や何度にある食材を確認しているうちに、いつか読んだ本の、あの料理が、なんとなく頭に浮かぶ。

レシピの細かい部分は、もちろんながら覚えていない。なんとなく作り始める。本に書いてあったとおりじゃないかも知れないけど、おいしく作る方向性は、いくつかのパターンの中から選択し、味つけの量は経験による。



扶桑社  ¥ 1,320

エッセで反響続々!超絶簡単!節約にもなる!!とにかく楽!!!
1章 お料理ビギナーでも失敗なし!味付けいらずおかず
2章 これだけ覚えればOK!調理の掟BEST3
3章 和洋中のおかずに!黄金比ダレで味つけ名人
4章 炊飯器におまかせ 炊き込みごはんなら1品でおかずいらず
5章 お助け素材さえあれば 副菜の掟BEST6


レシピなしで作ろうって言うんだから、この本は、もともと矛盾している。

だって、レシピなしでいいって言うんなら、この本だっていらなくなってしまう。それでは、この本自体が売れないことになってしまう。だから、「レシピがなくてもごはんはつくれる」というのは、本当であって、本当ではない。

ある程度の期間、家族のご飯を作ってきた方なら、この本に出てくるパターンは、だいたい経験している。そういう経験を持っている人なら、この本を読む必要もない。文字通り、『レシピがなくてもごはんはつくれる』。

決して、お客さん向けの料理が作れるようになるってことじゃないけど、家族においしい料理を提供するなら十分。もちろん、料理好きの方々は、ワンパターンにならないように、いろいろと料理のことを調べてるんだろうけど。・・・私も同じ。

料理経験の薄い人、それから、もう一回りしちゃって、何にも思い浮かばなくなっちゃった人には、この本はいい。パウロではないが、まさに「目から鱗が落ちる」だろう。

この本の、“レシピなし”パターンは、1章は「味つけなし」、2章は「味をつけて焼く、炒めて塩か醤油、市販の調味液で煮る」、3章は「醤油:酒:みりん=1:1:1で焼く、炒める、煮る、漬ける」、4章は「炊き込みごはん」、5章「副菜」。

《1章の味つけなし》を担当したのは、料理研究家の“きじまりゅうた”さん。わざわざ名前に印を付けたのは、ひらがなで名乗っているので、判別しづらいと思ったから。村上昭子の孫で、杵島直美の息子。料理研究家3代目。

NHKの《きょうの料理》では、江戸懐石近茶流の柳原尚之さん、中華の陳建太郎さんとともに、“おかず青年隊”を結成して頑張っている。私の連れ合いは、柳原尚之さんのファン。いい男に弱いタイプなんだな。

1章は、味つけしない料理だからね。それをどうおいしく食べるか。簡単。冷蔵庫や納戸の食材を見て、今まで食べてうまかったものを思い出せばいい。どうやら、“きじまりゅうた”さんの料理の基本もそのへんにあるようだ。

塩、醤油、ポン酢、ソース、ケチャップと、そういう味つけで、うまかったもの。・・・あるでしょう? それと食材を組み合わせて考えているみたいね。どれも、手早く出来て、満足感の高いものばかり。

料理を作るのは女の人ばかりじゃないけど、今でも女の人に頼る場合が、やはり多いんだろう。仕事もしている女の人は、大変だな。だから、“きじまりゅうた”さんのような料理との向き合い方も必要になってくる。他の章の料理も、レシピを調べて、食材を揃えてと、そういった時間を省いても作れる料理が紹介されている。時代に合わせた生活を、料理の側面から応援している本でもあるわけだな。

ちなみに、今日のお昼は、《豚丼》。納戸を見たら、娘の家になってる柚をたくさんもらってきてあった。あと、玉ねぎもあった。冷凍庫に、小分けにした豚の細切れがあった。

ボウルにショウガとにんにくをおろして、ゆずの絞り汁、醤油を加えておく。肉は塩こしょうで下味を付けて、片栗粉と甘酒でもんでおく。油を引いたフライパンで薄切りにした玉ねぎと肉を炒めて、いい感じになったら、ボウルに混ぜ合わせた汁をかける。片栗粉のとろみが出たら、できあがり。

酸味を強くきかせた方がうまい。


テーマ : 料理の本
ジャンル : 本・雑誌

ありがとうございました



「《めんどくせぇことばかり》は、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイト宣伝プログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。」
よくお越し下さいました

イーグルス16

Author:イーグルス16

息も絶え絶えです、ぜひ応援してください


ポスト・コロナの新たな世界において日本の歴史と国民性を基盤とした「日本独自の戦略」とはなにか。
地政学的思考方法を基礎として提言する
カウンター
カテゴリ
こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本






























































































検索フォーム
RSSリンクの表示
最新記事