めんどくせぇことばかり 本 料理
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『大量消費レシピヒットパレード』 市瀬悦子

2024/01/30  NHK
ブロッコリーも“仲間入り” 指定野菜って?
(抜粋)
日々の食卓やお弁当を彩ってくれるブロッコリー。国民生活に重要だとして国が位置づける「指定野菜」の1つに加わることになりました。実は、指定野菜に新たな“仲間”が加わるのは、およそ半世紀ぶりなんです。

ブロッコリー好きの私には、大変喜ばしいニュースである。指定野菜とは、消費量が多く国民生活上の重要性が高い品目として位置付けられた野菜のこと。指定野菜になると、価格が低下したときに補助金が出る。安定供給を支えるためだな。

子どもの頃にはお目にかかったことがないんだが、ここ30年で出荷量が倍に伸びたんだという。今36歳の娘が子どもだった頃、《うたう!大龍宮城 》という子ども向けドラマがあった。その中で、亀に分した役者さんが、♬ ブロッコリ~が、食べたい!食べたい!食べたい!♬ と歌っていた。

あの頃から出荷量が2ばいになったわけか。

栄養士さんに言わせると、「キャベツやにんじんなどの野菜と比較してみると、たんぱく質が多く糖質は少なく、さらにカリウム、カルシウム、鉄、亜鉛、ビタミンB群、葉酸、ビタミンC、食物繊維などの栄養素も多く含まれています」とのこと。食べなきゃ損々。

この本にも、ブロッコリーのレシピが5つ紹介されている。私は中でも《オイル蒸し》が好きだな。朝、よく食べるよ。


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主婦と生活社  ¥ 1,793

少しでもフードロスの削減に役立つのであれば、喜びもひとしおです
キャベツ    大根
白菜      玉ねぎ
じゃがいも   にんじん
さつまいも   きのこ
トマト     なす
きゅうり    小松菜
ブロッコリー  レタス
牛乳      小麦粉
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フードロス(食品ロス)が社会問題化しています。では具体的にはどうすればよいのでしょうか? 私たちがまずできることといえば、食材をきれいに使いきり、おいしく食べきることです。そんなときに役立つ本があればいいなと思い、この本を作りました。

「大量消費」というテーマは料理雑誌の人気企画です。私もこれまで数多くの特集を担当させていただきましたが、本書にはその中でも人気があったもの、簡単でおいしいもの、みなさんに喜んでいただけそうなものを、選りすぐって掲載しています。

迷ったときにはとりあえず作りおきにするという手もあります。保存がきく料理には「作りおき」マークを付けておきました。新鮮なうちに調理して、素材のおいしさを料理の中に閉じ込めてしまいましょう。

本書には、野菜を中心に、16の食材の、90レシピを収録しています。これらの食材は、「大量消費」が必要なくらいですから、日常的によく使う食材ということでもあります。普段遣いのレシピ集として、毎日活用していただければとてもうれしいですし、そしてそれが少しでもフードロスの削減に役立つのであれば、喜びもひとしおです。

お隣の鈴木さんの奥さんは、とても畑が上手な方。美味しい野菜をよくいただく。ときどき、農協で安く出ていた野菜を多めに買ってきたら、鈴木さんからもいただいたなんてことがある。でも、まったく問題なし。

根菜なら、分厚く切って、圧力鍋で煮ておけば、いつの間にかなくなる。葉物野菜なら、最後は鍋に消える。

スクリーンショット 2024-02-08 143205これは蒸し器なんだけど、とても便利。大きく広がるんだけど、深めのフライパンに少し水入れて、蒸し器に野菜を並べて中に入れ、火にかけてふたをするだけ。

野菜大量消費の強い味方。

この本もそうだな。もう、冷蔵庫の野菜が一杯になっている様子を見ても、何にも怖くない。


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テーマ : 料理の本
ジャンル : 本・雑誌

『榎本美沙の発酵つくりおき』

「つくりおき」って便利だけれど、たくさん作ってしまうと、「食べなきゃ…」とプレッシャーを感じてしまうもの。だから、榎本美沙さんの「つくりおき」は夕飯のついでに、ちょっとだけ作ります。「つくりおき」がある安心と、十分食べきれるという安心が、心の余裕につながります。

そして、榎本美沙さんの「つくりおき」に欠かせないのが「発酵食品」です。みそや塩麴、甘酒、ヨーグルト、黒酢などの発酵食品を使うことで、味に奥行きがでて、冷めてもおいしいおかずができるのです。なにより、発酵食品を使った肉や魚は、2~3日置いても柔らかいまま。

シンプルな素材で、心も体も軽やかに、野菜もたっぷり食べられるレシピが満載です。

榎本先生の発酵暮らしにまつわるコラムも収録。

著者は、”少量のつくりおき”を推奨。・・・これ確かにいい。

私の感覚だと、”少量のつくりおき”をわざわざ作るのではなく、次の日も食べられるように、おかずをちょっと多めに作っておくって感じなんだけどね。それは妻にもお願いしてあって、いろいろな惣菜を作るとき、多めに作ってもらう。夫婦でそうしているから、そのまま食べられるものや、ちょっと手を加えればさらに美味しくなりそうなものが、いつも冷蔵庫には入っている。たまにそれが切れることがあると、なんだかとても心細くなってしまう。

この本は、そこに発酵食品を掛け合わせて、塩分少量でも深みのある味わい、冷めても美味しい”少量のつくりおき”を紹介したもの。

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家の光協会  ¥ 1,650

みそ・塩麹・甘酒・ヨーグルト、発酵食品を使ったつくりおき72品
1章 野菜の発酵つくりおき
2章 発酵おかずの素
3章 肉・野菜の発酵つくりおき
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頻繁に登場する発酵食品は、みそ・しょう油・甘酒・塩麹・ヨーグルト・酢といったおなじみのところ。

葉物野菜の胡麻よごしが好きで、葉物野菜が多く出回るこの時期には頻繁に食べる。この本では、ごまみそ和えが紹介されている。あまり、みそで胡麻よごしを作ったことはなかったんだが、食べてみると、こちらの方がこくが深くなって美味しいかもしれない。砂糖を少量加えているが、甘酒に変えてみた。

肉や魚を味噌漬けにするときも、みそを甘酒で溶いて、それに肉や魚をつける。肉の味噌漬けは味が濃い場合が多いのだが、自分で薄味に作って食べた方が美味しい。魚の味噌漬けは、スーパー等ではあまり見かけない。なんでもいいから、その時安い魚の切り身を買ってきて、みそを甘酒で溶いてつけておく。その晩は、それをつまみに燗酒を飲む。

この本には、塩麹を使った料理も、多く紹介されている。実はうちでは、甘酒は常備しているが、塩麹は作っていない。甘酒に塩を足して代用品にしてみようかな。

《2章 発酵おかずの素》で”塩麹トマトサルサ”というのや”塩麹きのこ”というのが出てくる。肉にかけたり刺身と混ぜたり、うどんにかけたりあえ衣として使ったり、何かと使い回しが効きそうなんだけど、これを甘酒を代用に使って作ってみるとしよう。

週に一度、太いごぼうを買ってきて、圧力釜で軟らかく煮ておく。煮るときは、使い回しを考えて、太めの斜め切りにして煮る。

今日は五ミリ程度の斜め切りにして、柚子みそをかけて食べた。

半調理状態にしてあるものを、どうやって食べるかを考えるのも楽しい。その際、できる限り発酵食品を使ってみよう。


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テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

『乾物』 有元葉子

外出の機会が減った今、長期保存できて栄養価の高い乾物の人気が高まっています。

普段から乾物を料理に取り入れている有元さんが、くり返し作り続けているレシピを紹介します。自然のうまみが凝縮された乾物だからこその、有元流のシンプルな味わい方、おいしい食べ方を提案。初めて使う人にもわかりやすいよう、乾物のもどし方や下ごしらえもていねいに解説しました。
「外出の機会が減った今」と冒頭にある。コロナ真っ只中の2021年9月に出された本だ。

子どもの頃は、いつもお腹が空いていた。

学校から帰って一人なら、すぐにお勝手を物色した。母も分かっているから、ご飯はおひつに残っている。おかずがあるかどうかは時の運。冷蔵庫を覗き込んだ記憶はない。冷蔵庫はあったと思うのだが、冷蔵庫に残りものを保存する習慣はなかったのかもしれない。その代り、茶箪笥を開けてみた。おかずになりそうなものは、いつも、そこに保存されていた。漬け物ならば、たいてい、あった。何にもないときには、味噌を乗せて食べた。たまには、“おかず”らしいおかずもあった。

きんぴら、おから、切り干し大根の煮物、ひじきの煮付け、白和え・・・

このあたりのものが残っていれば、上等も上等。ごはんに乗せてかき込んだ。考えてみると、昔はよく、乾物を食べていたんだな。



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『乾物』    有元葉子

家の光協会  ¥ 1,760

切り干し大根、干し椎茸、きくらげ、かんぴょう、ずいき、大豆、干し湯葉・・・
切り干し大根
干し椎茸
きくらげ・かんぴょう・ずいき
大豆
干し湯葉・車麩
ひじき
煮干し
干し貝柱・干しえび・桜えび・じゃこ
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実は、今でも結構、乾物を食べている。

子どもの頃に食べていた味なら、今も身体がそれを欲しくなるのは道理。妻は、それを献立のバランスに取り入れているようだ。肉、あるいは魚のおかずに添える副菜に、乾物を使っていることが多いように思う。

上記の目次に取り上げられている乾物の中でも、切り干し大根、干し椎茸、かんぴょう、ひじきは、よく食卓に上がる。それに加えて、大豆、煮干しは、毎日食べている。大豆は煮豆にしておけば、とても便利。そのまま食べることも多い。煮干しは粉末にしておいて、出汁に使っている。

まだある。車麩ではないが、麩は好きだ。昔は金魚の餌くらいにしか思っていなかったのだが、麩の辛子酢みそ和えを味わってから、癖になった。

国産の桜えびや干しえびは高いのだが、アミエビなら安い。フライパンで蒸し焼きにした野菜に、ひとつまみのアミエビを振りかける。なんでもいいから乗っける。これもほぼ毎日食べている。

乾物でなければ味わえない 特別な香り、味、食感

本書では、私が普段から使っている乾物と、おすすめの料理を紹介しています。扱いが難しそうだと尻込みせずに、楽しみながら料理のレパートリーに乾物を加えてみましょう。一度覚えてしまえば、ちっとも難しいことはありません。あなたの食の世界が一層広がって、奥深さを実感できるようになるでしょう。
(「はじめに」より抜粋)

この本での乾物使いは、乾物だからこう、乾物だからあれと、料理の範囲を限定したりしていないのが特徴だろう。乾物を戻した状態、あるいは半調理、時には全調理した状態で、それをいろいろな料理に臆せずに使っている。

卵焼きになったり、炊き込みご飯になったり、白和えになったり、スパゲッティになったり、和え麺の具になったりしている。面白い。試してみよう。

うちでは、乾物は妻が料理してくれることが多い。彼女は多くの場合、作りすぎる。願ったり叶ったりだ。妻が作りすぎる乾物料理を、私が見たこともない、ヘンテコ料理に作りかえてみよう。

責任は、・・・有元葉子さんかな。


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テーマ : 料理の本
ジャンル : 本・雑誌

『罪悪感ゼロつまみ』 重信初江

おいしいものが大好き、おいしいお酒が大好き。でも、若い頃と同じように飲み食いしていると、胃もたれしたり、むくんだり、体が重く感じることも増えてきたーー。そろそろ体のことを考えなきゃ。でも、やっぱり晩酌はやめられない!

大の美食家として知られる料理研究家の重信初江さんが、そんな自身の経験から、体への負担も、作る手間も、うしろめたさも「ゼロ」=「罪悪感ゼロ」、それでいてとびきりおいしいつまみを提案します。

ページをめくるたびに、生意気そうでいて、どこかユーモラスな女のイラストが登場する。おそらく著者の重信初江さんを描いたものなんだろう。一通り読み終えたあと、著者の来歴でも見ておこうと最後のページをめくったら、そこに著者の写真が・・・。

なんだ、そっくりじゃないか。

罪悪感。・・・何度も酒の上の失敗を繰り返してきた私には、酒そのものが罪悪感。あんまり失敗が多いので、40過ぎあたりから、あまり外で呑まなくなった。家で呑むにしても、酒でいろいろ迷惑をかけてきた妻に何か作ってくれとも言えず、自分で準備した。

そうすると、呑みながら作ることになる。最初は海苔でもつまみながら○○を作ろうと始めるのだが、呑んでいるもんだから途中からいい加減になる。こうしてみよう、ああしてみようと試行錯誤。驚くほど美味しいものが出来上がることもあれば、とんでもないものになることもある。どちらにしても、私のお腹に収まるだけ。なんの問題もない。

ただし、いずれも再現不可能。総じて言えば、おじやかな。




主婦と生活社  ¥ 1,595

お酒と美味しいものを愛する料理家が、全力で考えた
罪悪感ゼロつまみって?
PART1 たくさん食べても罪悪感ゼロ 野菜たっぷりつまみ
PART2 ダイエット中でも罪悪感ゼロ 糖質オフつまみ
PART3 むくまないから罪悪感ゼロ 減塩つまみ
PART4 ちょっとで満足だから罪悪感ゼロ 豆皿つまみ
PART5 ゆっくり楽しめて罪悪感ゼロ 早食い防止つまみ
PART6 遅い時間でも罪悪感ゼロ 夜食つまみ


仕事をやめて以降、生活は大きく変わった。妻とふたり暮らしだが、朝と昼のご飯は私の分担。朝やお昼のご飯を作るときに、つまみにするために、少し多めに作っておく。だから、朝ごはんのおかずは、そのままつまみになるものが多い。この本の中にも、日頃私が作っている“朝ごはんのおかず”によく似たものが、幾つかあった。

「キャベツのしらすポン酢和え」は、しょう油の方がうまい。塩分を控えてるんだろうけど。家で作る「レタスとチーズの海苔サラダ」には、チーズは入っていない。今度入れてみよう。「切り干し大根のはちみつレモン漬け」は、さすがに本物のレモンを使ってるな。家のはポッカレモンだ。

野菜の和え物がたくさん紹介されている。いろいろな和え衣を使っている。「コチュジャン酢和え」とか、「ザーサイ和え」とか、・・・まねしてみよう。

オリーブオイルと塩ひとつまみで野菜を蒸し焼きにすれば、たいてい、なんでも美味しく仕上がる。しかも、時間はかからない。これはできたてが美味しい。この本でも、野菜を焼いたものに一工夫してあるものがあった。

今日のつまみは、朝の残りではない。明太子を卵の黄身でのばし、ふかしてマッシュしたジャガイモにかける。大原千鶴さんが、料理番組で紹介していたつまみ。いかにも日本酒に合いそうだ。

たくさん食べてもローカロリーな野菜つまみ、ダイエット中にも役立つ糖質オフつまみ、薄味でも物足りなくない減塩つまみ、少量で満足感を得られる豆皿つまみ、ゆっくり楽しめる早食い防止つまみ、遅い時間でも体にやさしい夜食つまみなど多彩なバリエーションのおつまみが82品! ヘルシーながらも、ワインやビールがぐいぐい進む、さすがのおいしさです。

毎日、そしてこの先いつまでも健康でおいしく飲み続けたい。そんなすべての食いしん坊&お酒好きに贈るつまみレシピ集です。

実は今まで、カロリー、糖質、塩分とかいうものを、一切気にしたことがない。早起きしてランニングすれば、それで済むと思っているし、今でもそうしている。

それとは関係なく、この本のおつまみは、とても美味しそう。ちょっと参考にして、つまみのレパートリーを広げよう。そうそう、朝のおかずに出来そうなものも多いぞ。



テーマ : 料理
ジャンル : 趣味・実用

『茶呑みめし』 大原千鶴

忙しくても、暮らしを段取りよくまわせたら、ええやん! わたしの幸せは、このキッチンからはじまる。

50代半ば、自宅のキッチン改装で見つめた心晴れやかな暮らし方、あらためて大事にしたいと思った家庭料理のことなど、88のおいしく&お役立ちなキッチントークを集めました。

「自分らしく無理せず、命を無駄なく使い、毎日を機嫌よく」

生き方というとちょっと大げさだけど、忙しくても暮らしを段取りよくまわして、ほんの少しの余裕を持てたら、それだけで明日が輝いてきます。

『あてなよる』『きょうの料理』で人気の料理研究家・最新エッセイ集!

一応、《本 料理》に分類したけど、レシピの本というわけではない。上記にあるように、大原千鶴さんの“家庭料理”を中心に、その周辺を語ったエッセイ集。

もともと、肩に力の入った人ではないように感じていたけれど、この本も肩の力の抜いて、ゆったりと自分とその周辺を見つめ直して書いたような本。急いでいたり、何かのために生活していては見落としてしまいそうだけれど、拾い上げてみれば思いのほか大事な事柄であったりする。

案外、そういうものの中にこそ、本質が垣間見えてきたりする。


『茶呑みめし』    大原千鶴

文藝春秋  ¥ 1,870

無理なく、無駄なく、きげんよく 食と暮らしの88話
一章 キッチンを幸せな場に
二章 わたしの日常茶呑みめし
三章 京町家のアトリエキッチン
四章 感度をあげて、料理を楽しむ
五章 整える、巡らせる、生かす
六章 ゆるめたり、ときめいたり


「50代半ば」とある。

女性の年齢を話題にしては悪いけど、どんな世代かを知ることは、人を知る上で重要な情報になる。おそらく私よりも、5歳ほどお若いだろう。無理難題や理不尽がとぐろを巻いているような時代に大人になって、そのまま無理難題や理不尽に取り込まれた人が多い中、大原さんの清々しさはなんだろう。

昭和という時代をおどろおどろしく言う人もいるのだが、無理難題や理不尽の中にも、実は夜空の星ほど数多くの本物が輝いていた。それは今とは比べものにならない程。大原さんは、おかしなことには目もくれず、ひとえに光り輝く星の欠片を拾い集めてきたのだろう。料理に関わる、あるいはその周辺の話題の中に、星の欠片から得られた知恵が垣間見えて、大原さんの人となりを感じさせてくれる。

子育てや親の介護を終え、自分らしくキッチンの改装をしたことが、これからの生き方を考える大きな転機になったんだな。“88のキッチントーク”ということだけど、実は始まる前に“0話”がある。そこに、「“自分らしく無理せず、命を無駄なく使い、毎日を機嫌よく”そんな暮らし方が軸になっている」と書かれている。

私も思ったことがある。私の転機は足を手術して、山を歩けるようになったことだな。それがあんまり気持ち良くて、これからは気持ち良く生きていこうと思って仕事をやめた。なんだかんだと心配したり、こうすれば良かったとクヨクヨせず、ただ気持ち良く、ご機嫌でいられるように心を整えようと決めた。楽でいい。


ミートソース、サワラとカブのひらひら煮、大きめキャベツと鶏だんごの炊いたん、オムレツ、鶏の照り煮など…

うちの家族が本当に好きな「普段のおかず」レシピ付き

肉豆腐、うま!

女性ならではの気働きで、私には追いつけない話もあったけど、体裁や分量、中身の写真も、もちろん文章も良くて、本棚に並べたい一冊だな。



テーマ : エッセイ
ジャンル : 本・雑誌

『辰巳芳子 ご飯と汁物』

日本の2018年度の食料自給率はカロリーベースで約37%。先進国の中でもかなり低い。私たちは「持たざる国」に住んでいることを自覚せねばならない。しかし、米と大豆さえあればこの国は何とかやっていける。米は主食「ご飯」、大豆はみそ、しょうゆなど「汁物」の原料。

本書では、四月は胚芽米ご飯とあさりのみそ汁、五月はたけのこご飯と鶏のすっぽん仕立て、六月は梅干しご飯とえんどうのけんちん汁、十月はかやくご飯と天ぷらのみそ汁、十一月は麦ご飯ととろろ汁、三月は五目ずしとはまぐりの吸い物など、季節ごとに食べたいご飯と汁物を紹介し、その大切さを説く。

著者は、脳血栓で倒れて言語障害を伴う半身不随の父親の8年におよぶ介護を通じ、スープの重要性に気づくことになる。その代表的なスープである「玄米スープ」と「干ししいたけのスープ」も掲載している。

また、著者と親交のあるヒゲタ醤油株式会社・取締役相談役の濱口敏行氏が「しょうゆについて」を、合資会社八丁味噌(屋号カクキュー)・代表社員の早川久右衛門氏が「八丁味噌について」を寄稿し、しょうゆやみそが日本の食文化に欠かせない調味料であることを力説している。

ご飯と汁物のレシピだけでなく、米と大豆との向き合い方を考えさせる一冊である。

「日本の米と大豆を守りたい」

そんな辰巳芳子さんの思いが、ひしひしと伝わってくる。何があっても、米と大豆さえあれば、日本は何とかやっていける。しかし、今、それも少々心許ない。

政治が、本質を捉えていない。《おわりに》で辰巳さんは、次のように書いている。

「日本の人口と主要穀物が見合うか否か、需要と供給のバランスがとれているかを調べていただきたい。現状はこうであるということを科学的に押さえておく必要があります。その現実に対し、ではどうしたらよいか。専門家を集め、国をあげて論義していただけるとありがたい」


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NHK出版  ¥ 2,640

「いのちのスープ」で知られる95歳の著者が、日本のために思いを託す、ご飯と汁物
第一章 四~六月
第二章 七~九月
第三章 十~十二月
しょうゆについて 濱口敏行
八丁味噌について 早川久右衛門
第四章 一~三月
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毎年、“越生梅まつり”に行く。梅を見て周囲を散策し、梅干しを買って帰ってくる。梅干しは、毎年、特定の農園の物を買う。最近のスーパーでは調味梅しか売っていない。甘く仕立てられた梅干しは、とてもじゃないが口に出来ない。ガツンと塩っぱくて、酸っぱい梅干しがいい。

毎年、多めに買っているのだが、夫婦で梅干し好きなので、だいたい半年でなくなる。今年は十月の始めに、追加を買いに行った。越生の特産物を売っている店である。数は多く出ていないのだが、なんとか求める農園のものが残っていた。

私は山に持っていく“むすび”の中に入れていく。今は調度新米も出回って、美味しいご飯の中に入った梅干しが、汗をかいた身体にちょうどいい。保温ポットに入れてきたお茶を飲みながら、梅干し入りの、新米の“むすび”をほおばる。至福の時間である。

この本の中では、六月のご飯に、梅干しの炊き込みご飯を紹介している。手の込んでいる炊き込みご飯ではない。ご飯を炊くときに、梅干しを一個入れてご飯を炊くだけ。

ご飯を蒸らしたら、梅干しをしゃもじでつぶし、果肉ごと茶碗によそう。これで“むすび”を作ると、殺菌効果が高まるとのこと。・・・たしかに!「梅酢を手に浸してむすべば、さらに」とのこと。やってみよう。

料理の本には世相がでる。世相に合わせて、生活スタイルを提案するのが料理の本であるとも言える。今は、長らく家庭で家族の料理を請け負ってきた女性たちが、男性同様仕事をするようになっている。料理をするのは男でも女でもいいが、時間を使って手の込んだ料理を作るのは難しい状況になっている。そんな時代に合わせた料理の本が目立つ。

この本は世相を反映した本ではない。副題にあるように、《後世に伝えたい食べ物》の本である。

若い頃に、お母さまの『娘につたえる私の味』を読んだが、それを今、“娘”であった辰巳芳子さんが、後世に伝えようとしている。受け取らなければ!

考えさせられる本。文化論であり、哲学書であり、政治を考えさせられる本だった。


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テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

『疲れた肝臓をいたわるレシピ』 吉良文孝 寺島モエカ

お酒を楽しむためには、肝臓が元気であることが必須。そんな肝機能を助けてくれるレシピを、肝臓のメカニズム、お酒と肝臓の関係性とともに紹介。

肝臓の機能を助けてくれる食材、調理法、それらを活かした献立を、主菜・副菜・おつまみのカテゴリーに分けて収録。
また外食やテイクアウトのメニュー選びにも本書の知識が役立ちます。

まあ、♬分かっちゃいるけどやめられない♬ っていうのが肝臓との付き合い。

《Part1 肝臓の役割》は、肝臓の勉強で始まります。肝臓は沈黙の臓器と呼ばれ、自覚症状がなくても病気が進行している場合もあります。悪くすれば、肝炎、脂肪肝、肝硬変、肝臓癌にもつながります。その肝臓に酷使を強いる愚かな私です。

肥満ではないですから、脂肪性肝炎、脂肪肝の心配はないでしょう。問題はアルコールです。アルコール性肝炎から肝機能障害が酷くなって、肝硬変になってしまうかもしれません。

そうならないために、・・・この本には「肝臓をいたわるお酒の飲み方」が紹介されています。

1 空腹状態で飲まない。
・・・これは大丈夫。
2 利尿作用があるから、酒を飲むと脱水状態になるから、初めのうちから水を一緒に飲む。
・・・確かにそうですね。酒を飲んだあとの寝覚めの水は、とても美味しい。脱水状態であることを自覚しましょう。
3 「ゆっくりちびちび」を心がける。
・・・このあたりは、♬分かっちゃいるけどやめられない♬って話ですね。いつの間にか、ペースが上がってしまいます。
4 二日酔い対策のドリンクなどに頼りすぎない。
・・・これは大丈夫です。そんなドリンク、飲んだことがありません。
5 「なんとなく飲み」はやめる。
・・・それは無理です。夕方になると、必ず、なんとなく飲みます。
6 酒の適量を知っておく
・・・書かれている適量よりも、かなり多く飲んでいます。いつも、酔っ払って起きていられなくなったら寝ます。6時間ほどで目が覚めたときには、ほぼ、酔いは醒めています。自分では、それを適量と思っています。
7 休肝日を作る。
・・・私の場合、これも無理です。酒の力なくして、眠れない体質になっています。

ということで、『疲れた肝臓をいたわるレシピ』で勉強し、疲れた肝臓をいたわろうと思ったわけです。


『疲れた肝臓をいたわるレシピ』    吉良文孝 寺島モエカ

成美堂出版  ¥ 1,540

アルコールや薬などの有害物質を分解して無毒化してくれる肝臓を大切に
Part1 肝臓の役割
Part2 食事の基本と献立
Part3 肝臓をいたわる主菜
Part4 肝臓をいたわる副菜
Part5 肝臓をいたわるおつまみ


エビは肝臓の機能を高めてくれるタウリンが豊富。
エリンギには肝臓の障害を予防してくれる効果がある。
鰹には肝機能を向上させてくれるタウリンがいっぱい。
牛肉の持つアミノ酸は、アルコールの分解を促進してくれる。

きゅうりは老廃物を排除する利尿作用があり、肝臓の負担を軽減してくれる。
切り干し大根はカリウムが豊富で、余分な塩分を排出してくれる。

ごぼうは腸の老廃物を排出する効果のある優れもの。
ごまは抗酸化作用が強い。

大根。大根おろしは消化を助ける。
チンゲン菜のビタミンは肝臓の機能を向上させてくれる。

トマトはビタミンが豊富。
鶏むね肉は高タンパクで低脂肪。
長いもはたんぱく質が豊富。また、代謝を高める効果もある。

茄子は、皮に肝臓の働きを強くするアントシアニンが豊富。
ニラは肝臓の解毒効果を活性化してくれる。
ニンジンに含まれるβーカロテンには、強い抗酸化作用がある。
豚肉に含まれるビタミンB群は肝機能を正常化させる働きがある。疲労回復にも役立つ。
ブロッコリーはビタミンが豊富で、炎症の抑制や解毒機能を向上させてくれる効果がある。
マイタケは抗酸化作用が強く、肝臓の強い味方。
マッシュルームには肝臓の機能を高めてくれるビタミンB群がたっぷり。
三つ葉に含まれるビタミンAは、肝臓をダメージから守ってくれる。
めかぶのヌルヌルは、肝細胞の再生を促進してくれる。


管理栄養士さんのひと言が各レシピにつけられて、そのレシピがどんな効果を持っているかが書かれています。その一部を上に紹介しましたが、総合すると、脂質と塩分を抑え、野菜や魚介、肉をバランスよく食べるということになりそうです。

消化酵素の分泌を促す食材や粘膜を健康に保つ働きのある食材を摂ることで肝臓への負担が軽減されます。脂身のおおい食材を避け、脂肪をためにくくする食材を摂るようにします。その他、肝機能を高める食材や、解毒作用を助ける食材を摂ることも効果的だそうです。

どんな食材にどんな力があるのか、上記のように、レシピごとに紹介されているので、それを参考にすれば良いですね。


テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

『炊き込みベジごはん』 市瀬悦子

「おいしくて作りやすい家庭料理」に定評がある人気料理研究家の市瀬悦子さんが提案する野菜が主役の炊き込みごはん。材料を切って、調味料と一緒に炊飯器で炊くだけ!

炊飯器まかせだから、テクニックいらずで、誰でも失敗なし!焼く、炒めるなどの面倒な工程は省いた時短調理で、野菜が驚くほどおいしく、たっぷり食べられる70レシピを掲載。

春夏秋冬、季節別に旬の野菜の魅力を引き出すための切り方、味付けにこだわりました。とろ~り食感から、シャキシャキ食感までさまざま。炊飯器ならではのじっくり加熱で甘さが増すなどおいしい発見があり、野菜がもっと好きになれる1冊です。

炊き込みご飯の範疇には入らないのだが、先日、ごぼうご飯を食べた。ご飯の炊き上がりに、ささがきにしたごぼうとバターを入れて混ぜ合わせ、10分ほど蒸らすのだ。これが絶品!

この本でも、火の通りの早い葉物野菜などは、ご飯の炊き上がりに混ぜ込む方法を採っている。

たとえば“菜の花とツナの炊き込みご飯”は、ツナの炊き込みご飯の炊き上がりに菜の花を広げて入れ、10分蒸らして混ぜ込んでいる。“三つ葉の鯛ご飯”では、鯛の切り身をご飯の上に並べて炊き込みご飯を作り、炊き上がりに切り身を取りだして骨を除いて荒くほぐし、三つ葉と一緒にご飯に戻して混ぜ合わせる。

レタス、クレソン、貝割れ、チンゲン菜、小松菜、大根葉、春菊、水菜、ほうれん草、芹などは、すべてあと混ぜ。アスパラは薄切りにして、これもあとから加えている。ピーマンは炊き込んでくたっとさせるバターンと、細切りにしてあとから加え、シャキシャキ感を楽しむパターンの両方が紹介されている。


『炊き込みベジごはん』    市瀬悦子

主婦と生活社  ¥ 1,650

忙しい日でもスイッチ一つでごちそうに!野菜が主役の“おかずごはん”
Part1 春野菜で作る炊き込みベジごはん
Part2 夏野菜で作る炊き込みベジごはん
Part3 秋野菜で作る炊き込みベジごはん
Part4 冬野菜で作る炊き込みベジごはん


炊き込みご飯の場合、炊飯器の中で化学変化が起こる。まるで、理科の実験のようだ。

私の場合、面倒くさがって、魚介の缶詰をお米の上に開けて、そのまま炊き込みご飯にしてしまうことが多い。でも、それだけで、お米と魚介の缶詰の間で化学変化が起こる。ただ、缶詰をおかずにしてご飯を食べるのとは、まったく違う食べ物が炊飯器の中に誕生するのだ。

山なんか行くと、もうそれをツマミに酒を飲んでしまう。いや、米をセットして火にかけ、香りが立ち始めたところで、もう我慢が出来ずに飲み始めてしまう。

一番好きなのは、赤貝の缶詰炊き込みご飯だが、これは少々お高い。イカ缶もちょっと高め。安いところだと、サンマの照り焼き缶詰炊き込みご飯なんかいける。まあ、さば缶でもイワシ缶でもいいのだが。

いずれにしても、安全な日本製に限る。C国製は遠慮しておく。

この本は、「野菜をメインに」ということ。そうか、これまでの炊き込みご飯に、野菜を入れよう。それでベジご飯になる。それから、鶏肉、豚肉、牛肉と、肉を使った炊き込みご飯がたくさん紹介されている。

実は、肉を使った炊き込みご飯という発想が、私にはなかった。幼い頃は、我が家では、まだ肉を腹一杯になるまで食べるという経済力がなかったものだから、肉は肉として、しっかり味合わなくてはならないと、そう思っていた。

思う存分肉が食えなかった子ども時代が禍して、大人になってから肉喰い妖怪になってしまった兄と違い、自分は肉に囚われていないと思っていたが、そうではなかった。肉に関しては、自由な発想が出来ない状態にあった。

“レタスと鶏肉の炊き込みご飯”が紹介されている。幸い、我が家の冷蔵庫には、両方ともそろっている。今夜は一歩踏み出して、肉を使った炊き込みご飯を食べてみよう。


テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

『焼きそばの果てしなき旅』 小野瀬雅生

「焼きそばなんて、子どものおやつみたいなもの」

お目にかかるのは、圧倒的にお祭りの屋台が多い。
お祭りの屋台で、衛生観念がありそうには思えない、鉢巻きをした親父が焼いている半端な食べ物。あるいは動物園や遊園地のフードコーナーで、子どもが食べるもの。

決して否定しない。否定はしないが、焼きそばのあの“お手軽さ”に、土曜や日曜のお昼を助けられてきた人なら、“子どものおやつ”とか、“半端な食べ物”とは言えないはず。

中華料理屋に入ると、ついついメニューの目立たないところにある焼きそばの様子を確認している人も、おそらくは少なくないだろう。

この本の著者、小野瀬雅生さんにとって焼きそばの原風景は、“マルちゃん焼きそば3人前”だそうだ。男ばかり3人兄弟の親父の味が、この“マルちゃん焼きそば3人前”だったそうだ。そう言われると、私の子どもたちにとっての親父の味も、“マルちゃん焼きそば3人前”かもしれない。

クレイジーケンバンドのギタリストにして食エッセイの達人・小野瀬雅生が贈る、国民的愛され食「焼きそば」の本。日本全国の焼きそばの名店66軒を食べ歩いた探訪記やお取り寄せ焼きそば自作コラムまでオールカラーでウマウマウー満載! 焼きそばスキスキスー! カモンレッツゴー! !

ご本人に言わせると、一番おいしいのは、「自分で作る自分のための富士宮やきそば」なんだそうだ。

実は私もそうで、自分のために自分で作った焼きそばが一番。その日その日の気分で、いろいろなあんかけ焼きそばを楽しむことはあるのだが、一番となると、やはりソース系の焼きそば。

太麺であれば、銘柄にはこだわらない。完成した焼きそばを皿に盛り、再度フライパンを熱して卵を落とす。卵をほぐしたら、その上に焼きそばをのっける。卵に火が入ったあたりでフライ返しを入れて、フライパンと卵を分離させる。皿を反対にして焼きそば全体を覆うように乗せて、フライパンごとひっくり返す。卵が上になるように盛り付けるわけだ。

これが一番うまい。


『焼きそばの果てしなき旅』    小野瀬雅生

ワニブックス  ¥ 1,430

首都圏38軒、地方都市28軒の食べ歩きから、ご当地焼きそばの自作まで
焼きそばの果てしなき旅 首都圏の店
焼きそばの果てしなき旅 地方都市の店


茨城県筑西市の《中山屋》の焼きそばに出逢ったのが、食べ歩きに嵌まったきっかけとか。この《中山屋》の焼きそばがすごい。壁に貼られたメニューには、ただ、「焼きそば」とある。その左側に、順に300円・400円と100円増しに1000円までの数字が並んでいるだけ。つまり、「焼きそばだけど、どれくらいたくさん食べたい?」と聞いている。しかも、一番小さい300円の焼きそばでも、しっかり一人前分あるという。

ここで焼きそばを食べることを目的に、筑西市を訪れてみようかな。

娘婿の父親が亡くなって、今年の2月に徳島県を訪れた。用意してもらった宿には夕食がなく、近くの居酒屋に出かけた。つまみを幾つか頼んで二合の銚子を二本ほどいただいた。〆を何にしようかお勧めの書かれているホワイトボードを見ると、蒜山焼そばの文字。

蒜山といえば、徳島からは香川県の向こうに瀬戸内海を挟んで対岸の岡山県、それも鳥取県に近い山の中。そんな他とは隔絶された山の中に、なぜか独特の焼きそば文化があることは、何かの本で読んだことがあった。

山を「せん」と読むのは呉音。その分布は日本海側に広がる。弥生時代に大陸から帰化した人たちの中でも、春秋末期の早い段階で移民した人たちのグループか。

そのことは置いといて、蒜山焼そばについて聞いてみると、かしわ肉とキャベツを入れて、味噌だれで仕上げた焼きそばであるという。ソース焼きそば、しょう油焼きそば、塩焼きそばは経験しているが、みそ焼きそばは未経験。ゾクゾクしながら注文した。

思わぬところで、思わぬ食べ物に出逢うことができた。これも、娘婿のお父さんのお導き。どうぞ、娘家族のことは、ご心配なく。

この間、中禅寺湖畔で立ち寄った居酒屋の焼きそばも、とてもおいしかった。旅先の焼きそばは格別だ。

こんなにも焼きそばを愛し、食べ歩いている人がいる。その姿勢は、もはや巡礼に近い。“子どものおやつ”とか、“半端な食べ物”なんて、とんでもないこと。


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テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

『ラクしておいしい台所術』

「料理するのが苦痛」「ごはんを作るのがめんどくさい」と思っていませんか?仕事や育児で忙しい人から、以前はちゃんと料理していたのに、歳を重ねて体力が落ちたことで、キッチンに立つのがつらいというシニア世代まで、理由は違えと同じ声をよく聞きます。とはいえ、自分の体のため、家族の健康を考えると、日々の食事を"ちゃんとしなくちゃ"という気持ちを抱え続けているのも事実。

そこで、7人の料理研究家の方々にインタビューし、プライベートで実践している、ラクしておいしくできるごはん作りのコツをたくさん集めました。料理のプロも、毎日の食事作りに悩んでいました。そして試行錯誤の末の方法は、最小限の労力で、最大においしくできる、ずっと続けられそうなものばかり。ぜひ、チェックしてみてください。

面白い企画だな。みんなの悩みを、料理のプロにぶつけてみたのか。

“仕事が忙しくて”、“子育てがで”、“料理が苦手で”、“年齢を重ねて”、“ひとり暮らしで”、料理のモチベーションが上がらない。気力が湧かない。

家族の、そして自分の健康を維持していく上で、日々の食事がとても大切なことは分かっている。「ちゃんとしなくちゃ」という気持ちを抱えて台所に立つとき、料理研究家の人たちは、なにかいい工夫なり、秘訣なりを持っているんだろうか。

そんな好奇心から作られたのがこの本。7人の料理のプロにインタビューして、皆さんが感じている悩みをぶつけてみた。すると、なんと、料理のプロも、皆さんと同じように、毎日の食事作りに悩んでいた。

そして、それぞれ試行錯誤の末に、最小限の労力で最高においしくできる、ずっと続けていけそうな料理作りの方法が生み出されていた。


『ラクしておいしい台所術

主婦の友社  ¥ 800

がんばらないけど、おいしくて健康的な毎日のごはん作りって?
ラクしておいしいインタビュー編
1 瀬尾幸子
2 小田真規子
3 武蔵裕子
4 脇雅世
5 石原洋子
6 渡辺麻紀
7 前田量子
ラクしておいしいレシピ編


7人の料理のプロのインタビューをまとめたものが、それぞれだいたい20ページ前後にまとめられている。

それぞれ最後に、ポイントとなる“五か条”なるものを掲げているので、インタビュー自体、「五つのポイント」をあげてもらえるようお願いしているのかも知れない。掲げられた“五か条”を見ても、もちろんのことながら向き不向きがある。それは読む側が、勝手に取捨選択すればいい。ただ7人の方々が、プロとして料理に向き合う中で身につけた、家族や自分が食べる食事に関わる工夫や秘訣。簡単に切り捨ててしまうのは、少しもったいない。

「あっ、これ!」って思ったのは、《野菜をラクにおいしく食べるには、油と水で、蒸し煮にする》という調理法。実は、私もやっている。“蒸し煮”というより、“蒸し焼き”というつもりで実践している。

これは、小田真規子さんの“五か条”のひとつ。文章を読んでいて、「この方のやり方は自分には向かないかも」と思っていただけに、“五か条”の一つひとつをしっかり考えるきっかけになった。

実はこの“蒸し煮”、他の方は“オイル蒸し”と呼んで、「野菜が甘くておいしい」と推奨している。さらにそこから、ショウガを合わせたり、レモンを搾ったりと、味を変えて楽しんでいる。

やはり、料理のプロの方たちの行き着くところを見ると、“野菜の蒸し焼き”もそうだが、幾つか共通するものが見受けられる。“シンプル”、“作りおき”、レンジ・圧力鍋・グリル・低温調理器などの道具などがそれ。

この人の意見は腑に落ちることばかりと思ったのは、石原洋子さん。そう言えば、少し前に石原さんの本を読んで、感銘を受けたばかりだった。

目の付け所のいい、興味深い本だった。


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こんな本、あんな本
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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。

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中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。

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高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。

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今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本
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