めんどくせぇことばかり 漫画
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『翔んで埼玉』 魔夜峰央

7日の金曜日。仕事を休んで映画を見に行きました。クイーンの『ボヘミアン・ラプソディー』

友人がファンで、よく聞かされました。だから、曲はだいたい聞いたことがあります。連れ合いが行くって言うから、「だったら私も・・・」っていう程度で行っただけなんです。

なのになんだ❢ 涙が止まらない。恥ずかしいよ。涙が止まらない。

そんな思いをした映画館で、見つけてしまいました。来年2月22日に封切りになる映画のポスター。「えー、こんなの映画にしてもいいのかよ」と、心の中で叫びました。その映画こそ、『翔んで埼玉』です。

あまりの驚きに、引っ張り出して、再読してしまいました。「本当にこんなの映画にしていいのかよ。私は見るけど」

というわけで、一昨年の8月に書いたものですが・・・

『埼玉県民にはそこらへんの草でも食わせておけ
『私たちは牛じゃない・・・』
・・・
『サイタマラリアだ
・・・
『埼玉狩りだー

内容の一部が表紙に使われていて、そこに書かれているセリフね。・・・どうですか。私?私は埼玉県民ですが、遠慮なくおっしゃってください。なにしろ埼玉県民の私自身が、これらの衝撃的な言葉に、快感を味わっているんですから。

ページをめくってみれば、もっともっと刺激的な言葉が飛び交います。アッウッヘッ
っと、めくるめく世界があなたの目の前に広がること、間違いありません。
『翔んで埼玉』   魔夜峰央
宝島社  ¥ 756

我々は埼玉県民を見つけ出すための特殊訓練を受けているのです
翔んで埼玉 Part1
翔んで埼玉 Part2
翔んで埼玉 Part3
時の流れに
やおい君の日常的でない生活
埼玉県についての風土的考察
あとがきに代えての作者の身勝手な作品紹介

この漫画、むかし読んだことあります。いやー、面白かった。ここまで興奮したのは久しぶりです。しかも、この種類の興奮は癖になるんですよね。

かつて私も東京都内の“埼玉県民居留地”に住んでいました。都民からは「お前の話す言葉は分からない」と方言を蔑まれ、銭湯も都民の入浴時間とは別に設定されていました。許された入浴時間はわずかに5分。それを越えれば、裸のままでも路上に放り出されたもんです。

夜間は“居留地”から出ることができず、定められた時間内に“居留地”に帰らないと、それだけで都内生活パスを没収されます。“居留地”に帰りつけなかったある日、都民の家の敷地に潜り込んでいるところを見つかり、酔っぱらいをよそおってトラ箱に入り、なんとかごまかすことができました。

私より一年遅れて“居留地”暮らしを始めた幼なじみは、都民の娘に恋をした。あれほど「あきらめろ」と言ったのに、都民の娘を埼玉に連れて行こうとしたところで都民の娘が豹変したもようです。あれからどうしたろうか。都民の娘は、その後、何事もなかったように都民の男性と結婚したという噂を聞きましたが・・・。幼なじみの消息は、それきり知れません。
魔夜峰央さんは、一時期、所沢にいたんですね。そこで、『翔んで埼玉』三話を書いたみたいです。ところがそこで、埼玉脱出に成功し、横浜に居を構えた。埼玉で『翔んで埼玉』を書く分には感じなかった良心の呵責も、横浜で『翔んで埼玉』を書こうとすると魔夜峰央さんの心を苦しめたんですね。

そんなんがあるかー描けー描いてくれ-『犬以下の埼玉県民』となじってくれ- 

秘境埼玉。そこに住む埼玉県民から、「埼玉じゃない」と仲間はずれにされ続けた秩父。いまだに、「北部、南部、秩父」とわけの分からない分類をされる秩父。埼玉県民から埼玉県民と名乗ることを許されず、「秩父原人」と名乗ることを強いられた秩父生まれの私ではありますが、お願いです。四半世紀以上の時空を超えて、この先を描いてもらえないもんでしょうか。




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テーマ : 漫画
ジャンル : 本・雑誌

『猫なんかよんでもこない4』 杉作

実業之日本社  ¥ 972

ブキヨウさにニヤニヤ、ゆるゆるなごんで、最後にホロリ。大人の実録猫マンガ
漫画です。

七年前、高三の娘が子猫を拾ってきた。学校帰りの娘の自転車の前に、ミィミィと泣きながらヨチヨチと歩み出たらしい。どうやら入れられていた紙袋から這い出したらしい。生まれたばかりの黒猫だった。

娘は幼い頃から色々な生き物を拾ってきた。雀の子や、燕の子、トカゲや昆虫類にミミズ、ダンゴ虫。いつも言っておいた。「猫や犬は絶対拾ってくるな。うちでは飼えない。」子猫を胸に抱いた娘が私に言った。「私が拾おうとしたんじゃない。この子が私に拾われようとしたんだよ。」「・・・」

三日で私は子猫の虜になった。この本の表紙の黒猫は、ミィミィ(うちの猫の名前)の小さい頃にそっくり。そして私は、この本の虜になりました。主人公の杉作の猫に対する態度が、ミィミィがうちにやってきた頃の私にそっくりだったから。その通り、“猫なんかよんでもこない”し、呼ばないのに、かまって欲しかったり、腹が減ったりすると寄ってくる。こちらの都合にはお構いなしに。

朝、明るくなって腹が減っていると、「ちょっと、ちょっと」と私の顔に触ってくる。無視して朝寝を決め込むと、顔にスリスリしてくる。それでも無視していると、ドスンと私の顔に横倒しになって、自分の腹で私の口と鼻をふさぐ。熱帯夜を過ごした夏の不快な朝にこれをやられると、これから始まる一日を台無しにされたような気分になる。

主人公杉作(作者ご本人のようだが)が猫に翻弄されながら、猫の世話をするようになり、「猫なんかよんでもこない。まったく勝手な生き物だ」なんて言う頃には、すっかり猫に支えられている。かつて自分にあった変化を、追体験するようにこの漫画を読んだ。ただ・・・、最後は涙を流した。みなさんも気をつけてお読みください。

実業之日本社  ¥ 972

クソッ 猫なんか好きになったばっかりに!
その第二弾が出ました。著者の杉作さんは、まだ漫画家を続けていました。前作、猫を買うことになるなんて思ってもいなかった私が、おそらく世界一の猫の下僕になり下がった私自身を重ね合わせながら読んだ。笑いながら読んだ。そこに油断があった。ラストでは涙が止まらなくなった。ボロボロだった。さて、今回は・・・

もうすぐ八年になるミィミィとの暮らし。高校三年だった娘は美大を出て、えっ、なになに?張り子職人?なんだそれ?食っていけんのか?とか言ってたら、卒業もしてないのに結婚? じぇじぇじぇじぇじぇ(あまちゃん)・・・たまげている間もなく挙式。娘のいない生活にもそろそろ慣れてきたかと思ったら、えっ、子供ができた?・・・・・・・・あ~あ、八年もたつのか~。

八年も一緒にいれば、そろそろなんでも分かる。まったく、年とともに愛想はなくなってくるものの、めんどくさ可愛いのは相変わらず。小さい頃に、一晩、一人にして帰ってきたら、血尿出してた。それ以来、家をあけたことはない。

猫を拾ってきた娘は、勝手に嫁に行っちまったけど、ミィミィ、ずっと私めがお仕えさせていただきますので、どうぞ、心安らかにお過ごしください。

第2巻も面白かったよ。ちまたの大ボス“キャハン”。死んじゃったクロの親友だった“ハイイロ”、野良との関わりは難しいね。もしかして、“ハイイロ”は死んじゃったの?大家さんちのデカ犬の“デカ”、大家さん死んじゃってかわいそうに。アパートの新住民“クー”。そして、もしかしたら新しい家族?捨て猫の“ポコ”。それ以上に興味深いのが、杉作さんの私生活。これって本当?

今回は、心ならずも泣かされるような展開にはならなかったけど、ペットとの付き合いって、遠くない将来の別れをいつも秘めたものだから、せつないですよね。杉作さんの猫との向き合い方にも、真正面から向かい合っている感じがして、全編に哀愁が漂っています。そのへんが魅力かな。 

クロは死んじゃったけど、チンコは杉作さんと元気に生きてた。とにかく、まだまだ話は展開しそう。

実業之日本社  ¥ 972

猫の一生は短い。だから覚えておこう。なにもかも。猫好き必読 感動の第3巻!
結局、拾い猫のポコも家族になっちゃったんですね。分かってました。本当は、誰よりも杉作さんが一番わかっていたはずですよね。

そしてウメサンまで家族に加えちゃって・・・。うらやましい。でも、新居に引っ越して、チン子がちょっとかわいそう。“猫は家につく”っていいますからね。

でも、しょせんはペットとしてしか生きられない生き物。どこまで折り合いをつけてやれるかってことですよね。チン子だってそう。少しずつ、少しずつ、ポコの存在に折り合いをつけていった。

うちのミィミィも、早いもので、もう九歳。拾い主の娘が、この間、孫を連れて帰ってきました。はじめて自分より格下を迎えたミィ。

ミルクの匂いがたまらなかったらしく、真近に寄って“ジッ”と・・・。危ない。危ない。

最後の場面、切ないね。猫は背中でモノを言うからね。どうなるんだろう、このあと・・・。


実業之日本社  ¥ 972

ときには泣きながら、ときには笑いながら、オレたちはいつも一緒だった。
第1章 新生活
第2章 シャー‼
第3章 ただならないムード
第4章 ヤブ医者
第5章 チン子、ボスになる
第6章 行方不明
第7章 今までとちがうの
第8章 赤ちゃん
第9章 あきらめの後ろ姿
第10章 最後のお別れ
最終章 ときには泣きながら ときには笑いながら


第4巻を読まずにいました。本屋さんに行っても、なんとなく忘れてて、視界にあっても、意識に上がりませんでした。4年も前にこのシリーズは終了してました。

クロとチン子から始まった話も、一つの幕切れを迎えたわけです。そう言えば、分かっていただけると思います。クロに続いて、チン子も。・・・そういう事です。

チン子は17歳だったそうです。うちのミミ、・・・本当はミィミィなんだけど、ついつい縮まってしまいます。ミィミィは17歳ですね。何かと生き物が目の前に飛び出してくる娘に拾われて、「だめだよ!」「ええ、だって~」「そんなこと言ったって」「・・・そこをなんとか」ってことで、・・・あれからもう12年。

その間に、6人家族が2人に減って・・・。もとい、6人と1匹家族が、2人と1匹家族に減ってしまいました。時は、移ろうんですね。

今年の夏でしたか、家猫のミィミィが脱走したことがありました。それは珍しくないのですが、その時は、一晩、帰って来ませんでした。そういう脱走が、今年の夏だけで、2回続いたんです。このまま、・・・そんなことも考えました。

それから、息子が家を出てからだから、2年半になりますが、あちこちにおしっこをするようになって、連れ合いをイライラさせてます。いろいろと工夫を重ねてブロックしておりますが。

ミィミィの寿命も気になりますが、逆に、ミィミィを残して私たちが逝く訳にもいきませんので、とりあえずは、こっちが元気で頑張らないと。・・・そんな日常を楽しんでいる2人と1匹家族です。




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テーマ : 漫画
ジャンル : アニメ・コミック

『深夜食堂19』 安倍夜郎

特に個人的な付き合いがあったわけじゃない。ぶつかりあうこともあったし、酒を酌み交わすこともあったけど、仕事上のことを除けば、利害関係もない。職場が変われば付き合う必要もないし、事実そうしてきた。だけど、なぜか気になる人物で、うわさにその名前を聞けば、ついつい微笑んでしまったり、眉をひそめたりすることもあった。

だけど、今回の話は、うわさじゃなかった。「奥さんが死んだって。朝起きたら、もう冷たくなってたって・・・。」

彼の奥さんが亡くなったという話だった。その時、私にはその話は伝わってこなかった。そういう付き合い方しかしてなかったからね。でも、その時の彼の様子が目に浮かぶ。肩を落とし事なんかない彼の、肩を落とした姿が目に浮かんで、やりきれない。
マスターの作る深夜メシは、どこからつまんでもついつい酒が飲みたくなる美味いモノばかり。今宵も「めしや」のカウンターには人生の喜びを、寂しさを、恥を・・・ポツ、ポツと語るお客がやって来る。

夜の長さを、美味しい料理と一緒に心地よく楽しみながら、彼らの語る人生に耳を傾けてみませんか?

ずい分前のことだけど、私にもそうに思える店があって、週に一度くらいのペースで通ってた。大体は仲間と一緒で、私が起こした自動車事故の後始末の相談に乗ってもらったことがあったなぁ。相手があちらの世界の方でね。大変だった。いつの間にか行かなくなっちゃったな。マスター自身にもいろいろな問題が発生してね。そりゃ、誰だって、いろいろなことがあるからね。


小学館  ¥ 823

泣き・笑い・美味いが詰まった深夜メシ!!  新宿ゴールデン街の片隅にある小さな「めしや」
第254夜  卵かけごはん
第255夜  芽キャベツの素揚げ
第256夜  味噌バターラーメン
第257夜  小松菜と油揚げの炒め煮
第258夜  焼きそばパン
第259夜  納豆入り卵焼き
第260夜  タコキムチ
第261夜  ネギ塩ポークソテー
第262夜  ポテトチップス
第263夜  バンバンジー
第264夜  ミックスフライ
第265夜  パクチー
第266夜  肉巻き谷中しょうが
第267夜  冷やし茶漬け


『深夜食堂』も19巻を数えるようになると、さすがに共感できるメニューも多くはなくなってくる。最初の頃は、まずまず、どのメニューにもそれなりの入れ込みはできたんですけどね。

《第254夜 卵かけごはん》の陶子ちゃんは、しょうゆの代わりに“煎り酒”をかけて食べるって変わり種。でも私にとって生卵といえば、野球の試合に出かける時、祖母が鳥小屋からとってきたばかりの卵の角を上手に割って、しょうゆを注いで飲ませてくれた、あのときの生卵。《第256夜 味噌バターラーメン》に出てくるインスタントラーメンは、思い出のサッポロ一番みそラーメン。残念なんだけど、私の思い出のふくろ麺は、なんと言ってもチャルメラなんですよね。《第258夜 焼きそばパン》は分からないではないけど、買食いできるような金は持ってなかったからね。小学校の時、先生にお使いの駄賃代わりに食わせてもらったハムカツパンなんです。

ったく、わずかな違いをあげつらっちゃいけませんね。そのへんは「広い心で受けとまなきゃ」とは思うものの、こと食い物の思い出となると、脳の片隅に残るその時の香りに味が・・・。祖母や、母や、先生の面影と一緒に・・・。

な~んだ。考えてみれば、ちゃんと思い出している私でした。

人間が生きてりゃ、人情話はどこにでも転がっているかもしれませんけど、やっぱり、なんと言ってもこの漫画は『深夜食堂』ですからね。食い物が絡んでくれなきゃ、とっつきづらいし、きれいに収まりを付けられない。

とっつきと収まりを考えるなら、この19巻の中では、《第265夜 パクチー》は、珠玉と言っていいでしょうね。

・・・パクチー?  食ったことがありませんでした。
どうしたって、死ぬまでは生きなきゃならないんだからね。次に話を聞く時は、人を跳ね飛ばしながら突っ走る、そんな彼本来のうわさであって欲しいな。




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テーマ : 漫画
ジャンル : アニメ・コミック

『100年後に残したい❢マンガ名作』 日本漫画家協会

ものごころついた頃から、いつも傍らには心を熱くさせるマンガがありました。昭和35年生まれの私は、ちょうど、テレビでマンガを見るようになる時期と重なっていて、まさにマンガが豊かな文化に成長するなかで、一緒に大人になりましたからね。

だけど、この間、私よりも3歳年上の方とマンガに関わる話をしていて、微妙な年の違いだけではない“ズレ”を感じたんです。とても残念なことなんだけど、その“ズレ”っていうのは、私が、本来ドンピシャなはずのマンガのことを、知らない場合が少なくないってことなんです。

私が生まれ育った秩父は、私が子供の自分まで、どうも物理的に文化の流入に時間的なずれがあったようなんです。その後、そのズレはなくなったようですが、私が秩父を出て生活するようになったからも、やけに10歳ほど年上の方と話があうんです。これは秩父育ちで、外で生きるようになった者の多くが経験することなんです。

だけど、マンガに関する“ズレ”はどうもそれとは無関係なようです。・・・もう、解決済みです。分かりました。

小学校はもとより、中学、高校、それこそ仕事をするようになるまでは、私がマンガを読んだのは、人から借りるか、人がすてた本か、あるいは立ち読みだ。自分でお金を出して買って読んだこともあっただろうけど、たまたま・・・だな。

だから、どうしたって読んでないことも、少なくないんだ。


だから大人になって、子供の頃に読んだと思っていたものも、あらかた読み直したんだな。いつの間にか、その後、脳の中で記憶の杉合わせが行われているのかもしれない。



玄光社  ¥ 3,240

マンガファンと名作マンガとの出合いの一助になる、そんな1冊であれたら・・・
1 マンガに生涯を捧げた漫画家とその作品
2 漫画家が選んだ優れたマンガ作品
3 マンガ業界に貢献した漫画家とその作品


高校の時に、手塚治虫の全集の編纂が始まって、なんとか全部揃えたいと思って書い始めた。歩荷や山小屋のバイトで、場合によっては金を持ってることがあったからね。でも、すぐ続かなくなって、“中途半端”とは呼べないほど早い段階であきらめた。

結局は、拾ったもんだろうが、人から借りたもんだろうが、立ち読みだろうが、あるいは自分で買ったものであろうが、機会があるたびに、最大限読み漁った。私のマンガ体験は、結局そうして出来上がったもんなんですね。

さて、この本。文句のつけ用はありません。ここに取り上げられているようなマンガには100年後にも、200年後にも残っていってほしいもんだと思います。

中には、そうですね。私の知らないマンガもありました。もちろん、比較的新しいマンガですね。

バブルが弾けたあたりで、マンガを読んだらすぐに捨てる人がいなくなったんですね。人から借りようにも、以前のようにマンガを持ってる人もいなくなって、その頃よりもずっと前に、立ち読みは難しくなってました。

だったら自分で買って読むしかないんだけど、子供が成長していく中で、いろいろとお金がかかるもんだから、マンガに割くお金がなくてね。あの頃から、マンガに触れる機会が、極点に減ったんだ。

私が読む、読まないに関わらず、面白いマンガは登場してたんですね。子供も独立したことだし、・・・これからそういう本を読む機会がやってくるかな。・・・読んでないということは、とても楽しみなことだな。




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テーマ : 本の紹介
ジャンル : 本・雑誌

『埼玉にもなにかあるはず』 珠ぞう

にゃ、にゃんと言うことを。よりによって、『埼玉にもなにかあるはず』とは・・・。

作者の珠ぞうは埼玉県は大宮の生まれ。にも関わらず、「なにも知らない」とか、「埼玉を貶めていいのは埼玉県民だけ」とか、「宇宙と同じくらいに謎の世界」とは、・・・なんと嘆かわしい。

それでもどうやら、「なにもないわけではないのも宇宙と同じ。むしろなんかスゴイ、・・・スゴイはず」というところを見ると、さすがに埼玉県生まれだけあって、そのそこはかとないスゴさを、なんとなく感じ取ってはいるらしい。

そこでもし、もしも、それさえ感じ取れないようであれば、それはもう救いようのないところだったんだけど、決してそうではないらしい。

この辺り一帯を、かつては武蔵国と呼んだ。だけど、武蔵国の国府は府中に置かれていた。国分寺は国分寺にあった。両方とも東京で、埼玉じゃない。それだけで、作者は引いてしまうかもしれない。「やっぱり、昔からそうなのかと」・・・、「武蔵一宮氷川神社では太刀打ち出来ないのか」と・・・。

しかし、宝亀二(771)年に編成替えされて、武蔵国は東海道に属することになるが、もともとは武蔵の国は東山道に属した。畿内から武蔵国に向かう場合、そのルートは上野国、下野国を経て武蔵国に入ってきた。つまり、武蔵国の表玄関は武蔵国の北部、現在の埼玉県にあったということだ。この地域の勢力が、大和政権の成立に大きな役割を果たした状況と符合する。その奥に府中や国分寺があった。そこは、今で言えば、埼玉の奥だった。

作者に“何もないで済むはずがない”と思わせるものの正体は、おそらくそのあたりにある。



KADOKAWA  ¥ 1,080

埼玉県旧大宮市生まれ さいたま市在住 好きな場所は「氷川さま」こと大宮氷川神社
第一章  こんなにあるんだ!埼玉の名所
  氷川神社 大宮公園 さいたま水族館 さきたま古墳公園 
  埼玉モダン建物探訪 秩父の三峯神社 春日部の地下神殿
第二章  こんなにおいしい!埼玉グルメ
  野菜と果物のある日常 埼玉カフェ探訪 るーぱんデビュー
  山田うどんと田むらのきしめん サイボクハムと加藤牧場 
    浦和のおばあちゃんの思い出


この本は、この本で、できる限りのことはしているように思えます。氷川神社を紹介して、埼玉水族館を紹介して、さきたま古墳公園を紹介して、三峰神社を紹介して。それから後半では農産物を紹介して、埼玉県生まれのあれやこれやを紹介してね。うちの近所の埼玉県こども動物自然公園を紹介していないのは、大変に不満なんですけどね。

だけど、やはりそれらは、点の紹介にしかなってないように思えるんです。本当に面としての埼玉県を紹介するためには、やはり時空を越える必要があるんじゃないでしょうか。埼玉県という宇宙の広漠とした空間部に広がる時空とは、・・・私は武蔵野だと思います。

武士が“幕府”という独自の政治組織を作り上げ、朝廷から政権を奪ったのは天地をひっくり返すような出来事であったはずですね。「天皇を民に貶め民を天皇にする」といった崇徳上皇の怨念の言葉は、“下を上に”という意味なら、革命でしょうかね。その時に、最も大きな役割を果たしたのは武蔵野の勢力なんですね。

もちろん、突然そういう状況になることはありえないわけです。武蔵野には、その全時代から、まるで銀河系宇宙のように渦を巻く混沌があって、その中で新しい時代を切り開く力が育ちつつあった。

どんなもんでしょうね。武蔵野の時空をただよって、もう一度作者には、その渦巻く茫漠とした世界に身を委ねていただきたい。




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『深夜食堂16』 安倍夜郎

ずい分前にでてたんだな。17巻を読んで、16巻を置き去りにしてたことに気がついたんだけど、そんなどこじゃない、18巻も出てた。まあ、いいや。しょせんは深夜食堂だ。

《第218夜 カップ焼きそば》は、ちょうどあの時期だな。そうそう、ペヤングね。異物混入だっけ。まったくね。うちの方に有名な中華料理屋があって、安くて、早くて、そこそこ上手くて人気の店なんだけど、ゴキブリが入ってたよ。もちろん、変えてもらって食って帰った。その時は、代金も受け取らなかったな。その話をその当時の同僚にしてみたら、「・・・実は私も・・・」だってさ。大半は、気にしちゃいないんじゃないかな。火を通せば、大丈夫、・・・とかね。

ペヤングがまた店に並んだときは、うれしかったな。もちろん、その日の夕食には、おかずの一つにペヤングが加わった。考えてみれば、人の思い出の味覚の一つに食い込んでるんだから、ペヤングってのもすごいもんだな。



小学館  ¥ 823

営業時間は夜の12時から朝7時まで できるもんなら、何でも作るよ
第212夜 焼きとうもろこし
第213夜 カレイの煮付け
第214夜 小梅
第215夜 タコの唐揚げ
第216夜 谷中しょうが
第217夜 アジフライ
第218夜 カップ焼きそば
第219夜 スタミナ丼
第220夜 冷凍みかん
第221夜 ピリ辛こんにゃく
第222夜 紙かつ
第223夜 なすの田楽
第224夜 とん平焼き
第225夜 大学芋
箸休め  

《第220夜 冷凍みかん》の歯科助手のアヤカさん。いるんだよな。こういう蜘蛛の巣で男を絡め取るような女。何人もの男が引っかかって、引っかかった男は後悔しながら距離をおいていった。深入りして、ぼろぼろになって、そこから人生を立て直したのは、よほどの思いの上でのことだね。

女の方はと言えば、大抵はケロッとしたもんだな。それはそうで、女にしてみれば、彼女なりにその時その時を懸命に生きてるに過ぎないんだよね。

ここでは、アヤカさんに男を寝取られたジュンちゃんの側から書かれてる。そりゃそうだ。アヤアさんの側からじゃ、あんまりにも書きにくい。

でも、深夜食堂なら、きっと書けるな。

いとこがこの春に死んで、兄と一緒に新盆に行って、叔父叔母と久しぶりにのんびり話をした。叔父叔母も、昔の話ができる相手はうれしいらしく、いろいろな話をしてくれた。

父や母の若い時分の話も聞いた。母は有名な才女だったそうだ。だけど父には、母と会う前に、生木を裂くように別れさせられた女がいたという話を聞いた。まあ、お定まりと言えばお定まり。いずれ、ふさわしい時があれば書くけど、とにかく、私は父や母の波乱万丈の青春時代の果にこの世に生を受けたらしい。

その父や母は、だいぶ前に向こうに行った。だからこそ、叔父叔母も話してくれたんだろう。生きていくってのは大変だけど、面白い。「もう一丁いく~」ってわけには行かないけどね。



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『深夜食堂 17』 安倍夜郎

あれ、今ブログで確認したら、この前紹介したのが14巻・15巻で、16巻を飛ばして17巻になってしまった。びっくりびっくり❢ 16巻が出ていたのを知らずにいました。・・・まあ、あとになろうが、先になろうが、『深夜食堂』の場合、大した問題じゃない。

ということで、とりあえず17巻の紹介から。16巻はこれ書いたあと買いに行きますが、それなりにほとぼりが冷めた頃、紹介したいと思います。

そうは言っても、この本は《深夜食堂》、16巻よりも17巻が先になったからと言って、何かが変わるわけじゃない。夜の12時から朝の7時なんて、ふざけた営業時間の店に通ってくるような客たちには、何ごとも起こせない。

そう、どうせ《深夜食堂》には、何も起こらない。そこに集う客たちの私生活がどんなに変わっていようと、ドロドロだろうが、サラサラだろうが、目をそむけたくなるような惨状だろうが、抱きしめたくなるような切なさだろうが、《深夜食堂》における彼らは、いつまでもこの店が続いてほしいと願う一人の客でしかない。だから、《深夜食堂》には、何も起こらない。


『深夜食堂 17』    安倍夜郎

小学館  ¥ 823

営業時間は夜の12時から朝7時まで できるもんなら、何でも作るよ
お品書き
第226夜  天津チャーハン
第227夜  肉うどん
第228夜  あったかポテサラ
第229夜  高野豆腐
第230夜  ブリ大根
第231夜  うずらの卵入り肉団子
第232夜  白菜とサバの水煮缶鍋
第233夜  ささみチーズカツ
第234夜  新玉ねぎのホイル焼き
第235夜  きゃらぶき
第236夜  ビスマルク風
第237夜  カツオのタタキ
第238夜  ガリ 新生姜の甘酢漬け
第239夜  A定食

“肉うどん”のあつ子さんのように、モーテルの受付兼雑用の仕事をしている母親の息子、けっこうな不良の面倒を見たことがある。ちょっとしたことで、すぐカッとなる。そんな奴がボクシングなんかやってるもんだから、よけいに始末に負えない。結局、1年もしない間にしでかしてしまって、私との縁も切れてしまったが、あつ子さんの息子のように、年上の女でもできれば、あいつも違う道があったかもしれない。

ドキッとしたのは、“高野豆腐”のミワ子さん。私も、大好きな女の子に、悪さばかりしてた口だ。ふだんは直球勝負だから、直球で勝負ができなくなると、歪んじゃって歪んじゃって、もうたちが悪い。反対側に360度回って変な思いのぶつけ方をしかねない。今考えても、危ない、危ない。


私のミワ子さんは、一番の優等生と、地元の秩父で結婚しちゃった。秩父の方角の空を見上げると、何かと切ない。

男に走って子供を捨てた女を、けっこう身近なところで3人知っている。おもしろいもんで、類は友を呼んで、そろいもそろって、同様の仲間を持っている模様。その“友”がたきつけているようにさえ見える。たきつけられて、自分を正当化しているように見える。

私の見る限り、子どもはそんな母親の後を追わない。新しい母親ができた女なら、子どもはそのおっぱいを選ぶんだ。“白菜とさばの水煮缶鍋”のトワ子さん、事情はあっても、子どもを捨てた事実は、死ぬまでついてくる。だから、《深夜食堂》に通うんだな。

だから、《深夜食堂》が必要なんだ。だから、みんな、《深夜食堂》に、日ごろのごたごたを持ち込んだりしない。私も持ち込んだりはしなかったつもりなんだけど、いつの間にか気軽に立ち寄れる飲み屋が無くなっちゃった。

まあ、いいや。金もないしね。今夜も、連れ合い相手に飲んでるうちに、眠くなっちゃうんだよな。



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『翔んで埼玉』 魔夜峰央

『埼玉県民にはそこらへんの草でも食わせておけ
『私たちは牛じゃない・・・』
・・・
『サイタマラリアだ
・・・
『埼玉狩りだー

内容の一部が表紙に使われていて、そこに書かれているセリフね。・・・どうですか。私?私は埼玉県民ですが、遠慮なくおっしゃってください。なにしろ埼玉県民の私自身が、これらの衝撃的な言葉に、快感を味わっているんですから。

ページをめくってみれば、もっともっと刺激的な言葉が飛び交います。アッウッヘッ
っと、めくるめく世界があなたの目の前に広がること、間違いありません。
『翔んで埼玉』   魔夜峰央
宝島社  ¥ 756

我々は埼玉県民を見つけ出すための特殊訓練を受けているのです
翔んで埼玉 Part1
翔んで埼玉 Part2
翔んで埼玉 Part3
時の流れに
やおい君の日常的でない生活
埼玉県についての風土的考察
あとがきに代えての作者の身勝手な作品紹介

この漫画、むかし読んだことある。いやー、面白かった。ここまで興奮したのは久しぶりだな。しかも、この種類の興奮は癖になるんだよな。

かつて私も東京都内の“埼玉県民居留地”に住んでいた。都民からは「お前の話す言葉は分からない」と方言を蔑まれ、銭湯も都民の入浴時間とは別に設定されていた。許された入浴時間はわずかに5分。それを越えれば、裸のままでも路上に放り出された。

夜間は“居留地”から出ることができず、定められた時間内に“居留地”に帰らないと、それだけで都内生活パスを没収された。“居留地”に帰りつけなかったある日、都民の家の敷地に潜り込んでいるところを見つかり、酔っぱらいをよそおってトラ箱に入り、なんとかごまかした。

私より一年遅れて“居留地”暮らしを始めた幼なじみは、都民の娘に恋をした。あれほど「あきらめろ」と言ったのに、都民の娘を埼玉に連れて行こうとしたところで都民の娘が豹変したらしい。あれからどうしたろうか。都民の娘は、その後、何事もなかったように都民の男性と結婚したらしいが・・・。幼なじみの消息は、それきり知れない。
魔夜峰央さんは、一時期、所沢にいたんだね。そこで、『翔んで埼玉』三話を書いた。ところがそこで、埼玉脱出に成功し、横浜に居を構えた。埼玉で『翔んで埼玉』を書く分には感じなかった良心の呵責も、横浜で『翔んで埼玉』を書こうとすると魔夜峰央さんの心を苦しめたんですね。

そんなんがあるかー描けー描いてくれ-『犬以下の埼玉県民』となじってくれ- 

秘境埼玉。そこに住む埼玉県民から、「埼玉じゃない」と仲間はずれにされ続けた秩父。いまだに、「北部、南部、秩父」とわけの分からない分類をされる秩父。埼玉県民から埼玉県民と名乗ることを許されず、「秩父原人」と名乗ることを強いられた秩父生まれの私ではありますが、お願いです。四半世紀以上の時空を超えて、この先を描いてもらえないもんでしょうか。




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『手塚治虫が描いた戦後NIPPON』

手塚漫画? もう、私は、それに育てられたようなもんだったよ。うちは貧しかったけど、三男の私が生まれて成長する過程は、父が会社や地域で地盤を固めていく時期に当たっていて、生活は相対的に楽になりつつあった。折から高度経済成長期で、まさに日本のあり方と時代をともにしていた。

赤いレコードを買ってもらったん出すよ。そんシートってやつ。ペラッペラの・・・。それが「ジャングル大帝レオ」のやつでした。かけると、冨田勲が作曲したの壮大なテーマ鳴り響いた。・・・今にして思えば、プレーヤーの貧弱な内蔵スピーカーからね。

もちろん、「ジャングル大帝」だけじゃないよ。「鉄腕アトム」だってそうだし、「マグマ大使」や「ビッグX」ね。「ワンダースリー」に、「リボンの騎士」。「悟空の大冒険」も大好きだった。いくらでもある。手塚治虫の漫画なら。

どれも、これも、夢中にさせられた。夢を見させられた。明るい未来が約束されていた。
小学館  各¥ 1,620

《上1945~1964焦土から東京オリンピック》
《下1965~1989繁栄と狂乱の時代、未来へ》
1985への出発(たびだち)
マアちゃんの日記帳
ピンピン生ちゃん
雑巾と宝石
太平洋Xポイント
あんてな一家
電子婦人
「鉄腕アトム」赤いネコの巻


レボリューション
おそすぎるアイツ
「ブラックジャック」宝島
イエロー・ダスト
絵が死んでいる
荒野の七匹
アポロはなぜ酔っ沸ったか
ペックスばんざい
ころすけの橋
グリンゴ
熟れた星

世の中が理不尽なことは、幸運にもかなり早い段階で気づいていた。子供の時分からそれと意識していたわけじゃあないけど、自分の周りの大人たちが関わる大半のことは、学校で習った通りじゃなさそうなことはなんとなく知っていた。学校で習ったとおりじゃなさそうな事態に対処するために、自分の周辺の大人たちがいろいろな工夫をしていることも、なんとなく分かってた。特に、私の家には、そういった工夫が、他所よりも多い感じがしていた。その工夫のことを、うちでは“なんとも”とか、“仁義”とか言ってた。

親たちの世代まではそれは絶対的だった。でも、戦争に負けて、日本は米によって全否定された。どこの国にも地域にも、いいところと悪いところ、成熟した部分と未熟な部分があって、外からの刺激と内からの成長で変化していく。そんなこととは何の関係もなく、日本は米によって全否定された。悲壮なまでの戦い方でなんとか国を保てたのはいいとして、やはり戦争に負けるというのはそういうこと。やる以上は勝たなければどうにもならない。

そう思えるようになったのはだいぶ後の事で、“戦後”という時代と一緒になって親までの世代が大事にしてきたもののすべてが、ただ煩わしく感じられるだけだった。

社会をえぐるような手塚治虫の漫画は、兄の買ってきた本で読んだ。それらの主人公の大半は、古い因習から自由であろうとしていた。あるいは、飲み込まれて歪んでいた。特に歪んだ姿が強烈に頭に染み付いた。自分も、・・・飲み込まれていく。手塚治虫の漫画は、どこかそんな恐怖とともにあった。

暗いところに光を当てたってことでも、手塚治虫の漫画ってすごいと思う。ただ、“暗いところ”っていうのは、全体を活かす為に犠牲にした部分。ベンサムなら「最大多数の最大幸福」って言って開き直るところ。サンデル教授は気楽に言うけど、“止むに止まれぬ”そんな思いはお構い無しだからね。

それはともかく、アメリカが全否定したものの中には、日本の本質に関わるとても大事なものもたくさんあった。残念ながら手塚漫画は、そのことには触れてない。




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テーマ : 本の紹介
ジャンル : 本・雑誌

まんが『高麗王若光物語』 高麗文康協力・監修

 高麗郡は716年に設置された。つまり、ちょうど今から、1300年前に設置されたんだな。高麗神社は今年、1300年を記念して様々な行事を展開している。・・・そう言えば、こんな本が出版されること自体、そのことと関係があるだ・ろ・う・な、・・・と思ったら案の定、表紙に《高麗郡建都1300年》と書かれていた。

私は埼玉県の東松山に住んでいて、高麗神社までは車で30分ほど、距離にして20キロはないかな。生家のある秩父からの通り道でもあり、何かと朝鮮に関心を持ってたこともあり、けっこうお参りさせてもらってる。・・・どころじゃないな。なにせ、30年近くにわたって初詣は高麗神社なんだからな。出世の神さまとか言う割にちっとも出世しないのは、高麗の神さまは、どうも人を選んでいらっしゃる。
sirokuma_2016073009041144a.jpg“30年近く”と言うのは、「上の子が生まれてからずっと」ということで、この間に二人の子供も大きくなった。いつの間にか、親とは初詣には行かなくなり、ここ10年ほどは、私と連れ合いの二人でお参り。神社
三が日はとても混雑するので、私たちがお参りをしたのはいつも5日。それでもずいぶんと賑わっていて、5日とあって仕事始めのお参りの人も多かった。2人の子と4人でお参りしてた頃は、お参りも早々に甘酒飲んで、お好み焼き買って、わたあめ買ってね。近くにある聖天院っていうお寺さんまでお散歩してね。そっちでも甘酒のんだ。・・・二人の子の成長を見守ってもらったんだから、悪態ついちゃバチが当たるか。

その神さまこそが、高麗若光王。・・・この本の主人公ね。

 
まんが『高麗王若光物語』    高麗文康協力・監修
埼玉新聞社  ¥ 1,080

古代の国 高句麗から日本へ❢ 時空を越えた歴史ドラマ

冒頭、白鬚の爺さんが登場して幼少期の高麗文康くんにお話を始める。つまりこの白髭さまがストーリーテラーとなって物語を引き回していく。だけど、どうも朝鮮時代に関しては、白髭さまもあの韓国の歴史ドラマの影響を受けてしまっているようで、ちょっと残念でした。

白鬚さまこそが、高麗王若光そのひと。現在でも高麗神社のある日高市中心に、川越、狭山、入間、鶴ヶ島、飯能といった周辺の町に30ほどの白鬚神社が点在している。716年に、平城京政権は若光王を中心に1799人の高句麗人を武蔵に集めて高麗郡を設置した。若光王を中心に、この周辺に集まった高句麗人たちは、ここを新たな故郷と定め、この地に根付くべく、努力して先住の者と協調して、自らの足跡をこの地に刻んできたはずだ。白鬚神社の分布は、まさしく彼らのそんな生活の後を忍ばすものではないだろうか。

彼らのほとんどは、難民としてこの国に入った。残念ながら、陸地伝いではないので、間違いなく海峡を超えなければならない。今でも、アフリカ北岸からギリシャを目指した難民が、何千人と海の藻屑と消えている。朝鮮半島から日本列島に向かった者もそうであったに違いない。そして、無事、列島にたどり着いた者にだけ、次の時代を切り開く機会が与えられた。

隋による支那の統一。東アジアに、強烈な磁力を持つ核が登場した。旧来の秩序はその意味を失い、すがりつこうとしたものはそのまま濁流に飲み込まれていった。繰り返される高句麗遠征と、隋の混乱、さらにあっけなく滅亡。しかし、かつての混乱に戻ることなく、支那にはより安定した唐が登場する。

唐と新羅の連合、百済の滅亡、高句麗の滅亡、新羅による朝鮮統一・・・。いずれも、大和朝廷は、直接関わった。そしてものすごい難民が、日本列島に流れ込んだ。そんな悲劇から、この日本列島の、武蔵の地において、次の時代を切り開く可能性に光を見出した人々の営みがあった。・・・私のうちのすぐ近くにね。・・・へへへ。
最後に、右の写真は、高麗神社のすごそばにそびえる日和田山っていう山から見た景色。1300年前、若光王も、間違いなく同じ景色を見たはずなんだ。・・・大きくしてみてね。巾着田を構成する川の蛇行がよくわかるよ。DSCF3307.jpg




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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本
































































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