めんどくせぇことばかり 本 近現代世界

『未承認国家に行ってきた』 嵐よういち

この本に紹介されている『クリミア共和国』、『沿ドニエストル共和国』、『アブハジア共和国』に加えて、『南オセチア共和国』、『ナゴルノ・カラバフ共和国』は、いずれも旧ソ連に所属した未承認国家である。それらの地域では、旧ソ連による民族政策が原因となって、さまざまな衝突が発生した。ソ連崩壊は、それとともに各共和国のロシアからの離脱を促した。急激に離脱を遂げたところもあれば、緩やかに離脱を試みているところもありと、いろいろだ。

ただ、旧ソ連は、各共和国にロシア人を移住させ、場所によってはロシア人多数化工作が行われた。そういうところでは、その共和国がロシアから離脱しようとすると、ロシア人だけがロシア共和国の磁力に反応する現象が起こる。早くにロシアから離脱した共和国でも、そういうところは安心できない。

また、その共和国がロシアから離脱しようとするとき、ロシアの力を利用してその共和国からさらに離脱しようとする民族が登場する場合もある。

前述の旧ソ連内の未承認国家は、そのいずれかのケースに該当する。

この本の中に再三登場する“ロシア人の無愛想”は一体何を意味するのか。力で押し通すやり方への自信の無さの現れか。あるいは、孤立への不安を虚勢で隠しているのか。どのロシア人をとっても、リトルプーチンの金太郎飴のようなものか。

彩図社  ¥ 1,296

そこに住む人達はどのように暮らし、国はどうなっているのか。興味は尽きない
第1章  激動のロシア編入『クリミア共和国』
第2章  謎の未承認国家『沿ドニエストル共和国』
第3章  失われた待ちを行く『チェルノブイリ・ツアー』
第4章  ほとんどの日本人が知らない『アブハジア共和国』
第5章  111カ国が承認する『コソボ共和国』
第6章  北と南でなにが違うのか『北キプロス・トルコ共和国』


この本を読めば、つい先ごろまで戦いの行われた場所であっても、それが終われば、そこには人々の生活がある。彼らにとって見れば、どちらでもいいのだ。必要なのは、家族とともに子供を育てられる環境だ。読んでみて、それがよくわかった。

こういう国をあえて訪れたいという旅行者もいるんですね。いったいどんなところに魅力を感じているのか、私にはよくわからない。“未承認”であるということは、その対立の原因は、解決されていないということだ。原因が残されている以上、状況によっては戦いが再燃することもあり得る。そうなれば、《家族とともに子供を育てられる環境》なんて、いとも簡単に消滅する場合もある。

そんな刹那の平穏の中に生きる人々に、直に触れてみたいということなのか。

著者の旅が、緊張感に包まれたものであることは、文章の端々から感じられる。それだけの警戒も、準備もした上での旅行のようだ。それでも、おそらくこれまでも、危ない目にあったこともお有りでしょう。どうぞ、お気をつけて。

JIJI.COM 2017/06/16
北朝鮮の残酷な扱いに怒り=帰国大学生の父-米
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017061600303&g=int
(抜粋)
【ワシントン時事】北朝鮮当局から約1年半ぶりに解放され、昏睡状態のまま帰国した米国人大学生オットー・ワームビア氏の父フレッドさんは15日、オハイオ州で記者会見し、「息子が長期間、残酷な扱いを受けたことに怒りを覚える」と北朝鮮を非難した。
(続きを読む)に全文
北朝鮮から帰国を許されたアメリカ人の青年は、やはり、北朝鮮なんか行くべきじゃなかった。・・・ここで引き合いに出すのは、ふさわしくなかったかもしれませんね。ごめんなさい。
ソマリランド。ここも未承認国家の一つですよね。それがなんでも、とても治安が安定しているとか。ソマリアと聞いただけで震え上がってしまうのに、・・・謎多き、治安良好のソマリランド。ぜひ報告してもらいたい。



にほんブログ村 政治ブログへ 一喜一憂。ぜひポンとひと押しお願いします。

続きを読む

テーマ : 本の紹介
ジャンル : 本・雑誌

男と女『言ってはならない 残酷過ぎる真実』 橘玲

まずは、前提として、犯罪を犯しやすい人間と、そうでもない人間がいるということだ。これを受け入れがたいという人は、とりあえず、この本をしっかり読んでもらう必要がある。

反社会的行動をとりやすい人間は、心拍数が低い。心拍数の性差は3歳で出現し、男子の心拍数は女子より1分間に6.1回少ない。男性の犯罪者は女性よりもはるかに多い。
  1. 人は興奮状態にあるとき、心拍数が増える。臆病で不安を感人間は、心拍数があがる。心拍数の少ない人間は、“恐怖”という感情が欠如している。
  2. 心拍数の低い子供は高い子供よりも他人に対する共感力が低い。人をいじめたり、殴ったりしたとき、人がどんな気持ちになるか思いやることができない。
  3. 心拍数の低さ、つまり覚醒度の低さが、興奮を求めて、極端な行動に走らせる。 
興奮を伴う職業や、冒険によって、上記のような特性を満足させている人も多いが、犯罪に走るものには、心拍数の低いものが多いのも事実。


新潮新書  ¥ 842

進化論、遺伝学、脳科学の最新知見から、解き明かされる「残酷すぎる真実」
Ⅰ  努力は遺伝に勝てないのか
遺伝にまつわる語られざるタブー
Ⅱ  あまりに残酷な美貌格差
見た目で人生は決まる-容貌のタブー-
Ⅲ  子育てや教育は子供の成長に関係ない
「わたし」はどのように「わたし」になるのか

幼い子にクレヨンと白い紙を渡して絵をかかせると、女の子たちはオレンジ、緑、ベージュといった暖かい色で人物、ペット、花、木を描こうとする。一方、男の子たちは黒や灰色といった冷たい色で、ロケットやエイリアン、自動車といった動きのあるものを描こうとする。これは親や先生が、「女の子らしい」あるいは「男の子らしい」絵を描くよう指導したらかではない。ところがアメリカの幼稚園の先生の大半は女の先生で、そんな男の子の特質が分からない。暖かい色を使った人物の絵を描くことのできない男の子は、どこかに異常がある可能性を指摘されて、治療の対象となる。

欧米でも、自然科学の分野で博士号を取得する女性の比率は10%を下回り、物理と工学では5%に届かない。これは今まで、アカデミズムにおける性差別の証拠とされてきたが、それでは生物学において女性研究者の比率が25%を占める理由が説明できない。カナダの心理学者ドリーン・キムラは自然科学における男女の偏りは、女性の脳が物理学よりも生物学に適しているのが理由だと答える。胎児の段階から男性ではテストステロン、女性ではエストロゲンなどの性ホルモンが脳に影響し、その結果、男性は空間把握や数学的推論の能力が発達し、女性は言語の流暢性を高めた。女性は自分の合理的判断により、自分にとって有利な分約進んだのだ。

男性の脳は「システム化」、女性の脳は「共感」に秀でていると述べたのは、イギリスの心理学者バロン・コーエン。プログラマーや技術職に男性が多く、看護師や介護士に女性が多いのは、脳の生理的な仕組みによって「好きなこと」が違うからだと説明した。

ボーヴォワールは、「人は女に生まれるのではない。女になるのだ」と書いた。家庭や学校での性差別的な教育が「女らしさ」を植えつけているという仮説は、社会実験としてもとらえることのできるいくつかの実例によっても否定された。

キブツはイスラエルの実験的コミューンで、子どもは幼児期から親から切り離されて共同生活し、男女を一切区別しない教育が施された。以来、4世代が経過しても、女性の7~8割は人間を相手にする仕事、中でも保育や教育の仕事を選択し、男性の大半は農作業や工場、建設、営繕の仕事を選んだ。

他の「男はモノを相手にした仕事を、女はヒトとかかわる仕事を選ぶ」というのが、キブツの大規模な社会実験の結果である。男女の嗜好の違いは、男性中心主義的な環境ではなく、脳の遺伝的・生理的な差異から生じたものである。つまり、男らしさ、女らしさは、進化が生み出した脳のプログラムなのである。




にほんブログ村 政治ブログへ 一喜一憂。ぜひポンとひと押しお願いします。

テーマ : 本の紹介
ジャンル : 本・雑誌

『戦争にチャンスを与えよ』 エドワード・ルトワック

気になるのはNGOだ。けっして“なんか、グッタリおじいちゃん”ではない。“non-governmental organizations”、非政府組織の方だ。

ルワンダでは、ツチ族によるフツ族の虐殺が発生すると、フツ族は東コンゴに逃げ込んだんだそうだ。そこに、国連よりももっと質の悪いNGOが介入してきたんだそうだ。彼らは「フツ族がかわいそうだ」と難民キャンプを設置し、食事を提供した。そして元気を取り戻したフツ族は、夜中に国境を超えてツチ族を虐殺に行った。

NGOはメティアの注目を集めて活動資金を得るため、「困った人や、かわいそうな人を助ける」とぶち上げて、現地の事情など知ったことかと行動する。最優先事項は、自分の生活を守りつつNGOとしての活動を継続していくための善意の寄付金を、少しでも多くかき集めることにあるのだ。

そんなことで、このあと、ルワンダは、コンゴに侵攻して5年に渡る戦争を続けることになったそうだ。

本来、難民は流出した先で新たな生き方の選択を迫られる。主義を曲げて帰還を目指すものもあれば、異郷に新しい生き方を求めるものもいる。いずれにせよ、難民化の原因となった問題は、それで一つの決着を見る。ルワンダとの国境沿いのコンゴ民主共和国に作られたフツ族の難民キャンプは、難民となったフツ族を生きながらえさせ、彼らの怒りを半永久的に存続させ、さらにはありがたい物資支援まで行って、結果として新たな戦闘員を供給している。そのため、ルワンダは未だに、紛争後の国家統一さえままならない。

NGOも、組織であるから、自らの組織の存続を目指す。それが自分の信じる“正義”の実践につながるし、同時に自分の生活を維持するという、一挙両得の道なのだから。

そのためには目立つ必要がある。メディアの注目を引くことである。・・・なんか、ここまで書いてきて、シー・シェパードの連中のことが頭に浮かんだ。あの組織のことをNPO(non profit organization)、つまり非営利組織って言うけど、親分のポール・ワトソンを筆頭に、幹部連中は贅沢な生活を送っている。シー・シェパードは、本当に宣伝が上手で、多くの企業がシー・シェパードのスポンサーになっている。
ラッシュ
パタゴニア
クイックシルバー
イギリスの化粧品、バス用品メーカー
アメリカの登山用品、サーフィン用品、アウトドア用品メーカー
アメリカのサーフィン、スノーボードブランド
何だよ、パタゴニア。もう買わねえ。

ちょっと話がそれましたが、そんなNGOが、今、急増中だそうだ。そう言えば、私が関わっている若いやつの中にも、「将来は、NGOの仕事に関わって、世界の平和のために尽くしたい」と言うようなことを行ってるやつがいた。はっきり、言ってやろう。・・・“やめておきなさい”と。


『戦争にチャンスを与えよ』    エドワード・ルトワック

文春新書  ¥ 850

国連、NGO、他国による中途半端な「人道介入」が、戦争を終わらせるのではなく、長引かせる
1 自己改題「戦争にチャンスを与えよ」
2 論文「戦争にチャンスを与えよ」
3 尖閣に武装人員を常駐させろー中国論
4 対中包囲網の作り方ー東南アジア論
5 平和が戦争につながるー北朝鮮論
6 パラドキシカル・ロジックとは何かー戦略論
7 「同盟」がすべてを制すー戦国武将論
8 戦争から見たヨーロッパー「戦士の文化」の喪失と人口減少
9 もし私が米国大統領だったらービザンティン帝国の戦略論
10 日本が国連常任理事国になる方法


戦争には、それが行われることにより、《決定的な勝敗》と《戦争による疲弊》という、二つの終戦を導き出す役割が存在する。戦争自体に内在する二つの終戦要因により戦争が終わった場合、戦場では復興に向けての努力が始まる。敗れた側も、厳しい立場に立たされたとしても、そこからの復興が始まる。国際社会も、この段階において、敗者を見殺しにすることはないだろう。

しかし、今日では、さまざまな形での、外部からの介入によって二つの終戦要因が阻害され、多くの紛争が「終わることのない紛争」となっている。

パレスチナ難民の発生は1948年だからね。国連のパレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は、パレスチナ難民に以前の暮らしよりも比較的高いレベルの生活環境を提供し、食事・教育・医療制度も整備され、荒れ地の重労働なんてなくなった。誰が、もとの生活に戻りたいと思うのか。難民は、難民のまま結婚し、生まれた子供も難民としてここで生きていくのだ。「イスラエルが俺たちの土地を奪った」と言い続けながら。

どうも、やってることが、賢くないな。そんなにも賢くないことが、ここまで続けられるだろうか。戦争だの難民だのに関わるNGOだの、NPOだのには、他の理由があると考えるのが妥当じゃないだろうか。

それは、「かわいそうな人を助けてあげる」という慈善事業を行うこと、それ自体が目的なんだ。そう考えれば、この賢くないことが、現地の悲劇を憐れむようなふりをして、むしろ助長するという馬鹿馬鹿しいことが繰り返されることも納得がいく。

むしろ、これらのNGO、NPOは、多くの場合、現地の人を犠牲にして自分の利益のためにやっている。・・・ポール・ワトソンの団体さんが見える。

「世界の平和のために尽くしたい」と言っている若いのには、言い方を変えよう。・・・“愚か者め❢”と。




にほんブログ村 政治ブログへ 一喜一憂。ぜひポンとひと押しお願いします。

テーマ : 本の紹介
ジャンル : 本・雑誌

北朝鮮『戦争にチャンスを与えよ』 エドワード・ルトワック

題名もそうだけど、内容も、とても刺激的な本でした。

戦争ってのは、残酷だけど、とても純粋な、ピュアなものですよね。そこには疑いをはさむ余地のない、命のやり取りが行われている。戦場にいる人間が、「本来は心根の優しい人間である」とか、「誠実で、信頼できる」とか、「女たらしで、明日は違う女とベットに入っている」とか、そんな個人の性質なんかが問題視されることはあり得ない。躊躇こそ憎むべきで、頭で考える前に引き金が引けなきゃどうにもならない。

だけど、ピュアだからこそ、戦争には“意味”がある。戦われるべき“意義”がある。

「戦争は平和をもたらすためにある」

人は、《力に溢れ、夢や希望に満ち、野望に心躍らせて》戦争を始まる。そしてその過程で、資源や資産を消耗させ、夢や希望は幻滅に代わり、力尽きて戦争をやめる。そして平和が訪れる。

著者が、ユーゴスラビア内戦を例に挙げて紹介しているのだが、セルビアがクロアチアと戦いを始めると、まもなくドイツが介入し、クロアチアをの独立を承認してしまったのだそうだ。そのことで逆に、クロアチアはセルビアと妥協することができなくなってしまったというのだ。戦闘を続けることで、お互いが傷つ生き、歩みあう道を模索する。ドイツのクロアチア承認は、その道を閉ざしてしまったと・・・。

そのようになった戦争は、終わらない。ただ、凍結されるだけだ。その間に、双方とも、再開戦の準備を整える。こうなると、止めようがなくなるな。まさに、今のシリアがそうじゃないか。

本来、戦争においては、戦えば戦うほど人は疲弊し、人材や資金が底をつき、夢や希望が経たれて平和につながる。

『戦争にチャンスを与えよ』    エドワード・ルトワック

文春新書  ¥ 850

国連、NGO、他国による中途半端な「人道介入」が、戦争を終わらせるのではなく、長引かせる
1 自己改題「戦争にチャンスを与えよ」
2 論文「戦争にチャンスを与えよ」
3 尖閣に武装人員を常駐させろー中国論
4 対中包囲網の作り方ー東南アジア論
5 平和が戦争につながるー北朝鮮論
6 パラドキシカル・ロジックとは何かー戦略論
7 「同盟」がすべてを制すー戦国武将論
8 戦争から見たヨーロッパー「戦士の文化」の喪失と人口減少
9 もし私が米国大統領だったらービザンティン帝国の戦略論
10 日本が国連常任理事国になる方法


同時に、「平和は戦争につながる」と著者は言う。日常生活や平時におけるロジックとは、全く逆のロジックが戦場では働いているのだ。人は、平時においては、脅威を深刻なものと捉えられなくなる。誰かの脅威にさらされていても、平和になれた人の頭は、いつ降りかかるかしれない脅威への対処よりも、その日に予定していた何かの方が重要である。

だから、誰かの脅威に対して、先制攻撃を仕掛ける準備も、相手の要求を受け入れる準備もせずに、「まあ、大丈夫だろう」と考えてしまう。この本は、そう訴えるのだ。

ヒョエー❢ 北朝鮮のことじゃないか❢

たしかに、なにもせずに、「まあ、大丈夫だろう」と現状を放置することこそ、最も愚かな選択だな。じゃあ、どうする。アメリカさまに運命をゆだねる。ずっと、日本はそうしてきた。安倍首相は、日本が運命をゆだねているアメリカを、東アジアに釘づけにしておきたいんだろうけど、うまくいくかどうか。

日本が、自分の手で事態を解決する道を模索するとしても、とりあえず今は時間がない。もしも、日本人居住区に原爆を落とされるようなことが想定されるなら、どうも、それを防ぎようがないということになるなら、有利な条件を引き出して、降伏を受け入れる。著者の言う通り、それも選択肢の一つだね。





にほんブログ村 政治ブログへ 一喜一憂。ぜひポンとひと押しお願いします。

テーマ : 本の紹介
ジャンル : 本・雑誌

ビザンティン帝国の戦略『戦争にチャンスを与えよ』 エドワード・ルトワック

「ビザンティン帝国は人類史上で最も長く続いた帝国」

おお、一般書ではじめて、この事実に向き合った本に出会った。《なんと1000年間も続いたのであり、ローマ帝国よりも遥かに長く続いた》と書かれているが、ビザンティン帝国は東ローマ帝国であり、ローマ帝国の正統な継承者であった。フランク王国や神聖ローマ帝国なんかよりもよっぽど正統な継承者だよね。共和政ローマ、いや、それ以前のローマ建国から考えれば、優に2000年を超える歴史を有する。・・・ついつい興奮した。まあ、いいや。

この本でビザンティン帝国を取り上げているのは、ビザンティン帝国が最も成功した戦略の実勢者であったという視点なのだ。


『戦争にチャンスを与えよ』    エドワード・ルトワック

文春新書  ¥ 850

国連、NGO、他国による中途半端な「人道介入」が、戦争を終わらせるのではなく、長引かせる
1 自己改題「戦争にチャンスを与えよ」
2 論文「戦争にチャンスを与えよ」
3 尖閣に武装人員を常駐させろー中国論
4 対中包囲網の作り方ー東南アジア論
5 平和が戦争につながるー北朝鮮論
6 パラドキシカル・ロジックとは何かー戦略論
7 「同盟」がすべてを制すー戦国武将論
8 戦争から見たヨーロッパー「戦士の文化」の喪失と人口減少
9 もし私が米国大統領だったらービザンティン帝国の戦略論
10 日本が国連常任理事国になる方法

エドワード・ルトワックさんがまとめたビザンティン帝国の基本戦略が7つにまとめられているので紹介する。
  1. 戦争は可能な限り避ける。ただし、いつでも戦争を始められるように訓練は怠らず、戦闘準備を整えておく。戦争開始を余儀なくされる確率を減らすことを目的として、戦争の準備を整える。
  2. 心理面を含め、敵の情報を収集し、その行動を監視する。
  3. 戦闘、特に大きな戦闘は避けつつ、軍事活動を活発に行う。活発な軍事活動は敵の説得の大きな助けになる。
  4. 消耗戦や敵地の占領は極力避け、機動戦、電撃戦、奇襲で敵をかき乱し、素早く撤退する。敵もいつか味方になることもある。それを前提に、敵を壊滅することを目的としない。
  5. 同盟国をえて勢力バランスをシフトさせ、戦争を成功裏に集結させることを心がける。外交は戦時においてこそ重要である。的に近い同盟者は有用である。
  6. 政権転覆は勝利への最も安上がりな方法である。
  7. 戦争が不可避となった場合には、敵の弱点をつく戦術を適用する。消耗戦は避け、辛抱強く相手を弱体化させる。
勝利に真に必要なのは、戦争での勝利ではなく、外交と調略である。

ビザンティン帝国、恐るべし。




にほんブログ村 政治ブログへ 一喜一憂。ぜひポンとひと押しお願いします。

テーマ : 本の紹介
ジャンル : 本・雑誌

フランス革命(覚書)『嘘だらけの日仏近現代史』 倉山満

わたしは罪を犯したとなじられる。だがわたしに罪はなく、ゆえにわたしは恐れることなく死に赴く。私を殺す者たちをわたしは許そう。そして神よ、彼らがこの先、流すであろう血が、どうかフランス全土を覆いつくしませぬように
本書p107
処刑台に引っ立てられるルイ16世が、もはや“一市民、ルイ・カペー”として監獄を出るときの言葉だそうです。そう、きわめて立派な国王として、彼は死地に臨んだのです。

アメリカ独立戦争への加担は、ルイ16世の失政の一つで、のちのフランス革命の一端を作ったといわれる。しかし、ルイ15世時代の七年戦争の敗北で失われたプライドは、取り戻さずには国際社会で軽んじられる。しかも、イギリスに対抗するに必要な海軍の拡張を、彼は庶民への増税抜きに、宮廷費をけずって実行したそうです。

それも、慎重に、かつ大胆に行動してイギリスを追い詰める。武装中立同盟を主導してイギリスを孤立させ、インド方面でも牽制し、ドーバー海峡に兵を集中させて、イギリス軍を分散させている。アメリカ植民地は、もとから海軍力などないに等しいわけなので、この戦い、ジョージ・ワシントンの戦いではなく、ルイ16世の戦いだった。

著者の倉山満さんは、この章を、ルイ16世の名誉回復に割いている。

だったらどうして、何故ここまで、ルイ16世はさげすまれなければならないのか。それは、彼を処刑したフランス革命は、“国王の圧政を人民が革命によって打倒し、「自由・平等・博愛」の民主的で人権が保障された共和制フランスを打ち立てた、人類史に残る偉大な出来事”という左翼のお題目を正当化するための御託と考えればいいだろう。

そしてもう一つ、王妃に恵まれなかったこと。



扶桑社新書  ¥ 821

学ぶべきはフランス革命やナポレオンではなく、マザラン、タレイラン、ド・ゴールだ
第一章  フランスらしきものの胎動
第二章  宗教戦争と主権国家の誕生
第三章  世にも恐ろしいフランス革命
第四章  五大国によるウィーン体制
第五章  フランスから見た日本
第六章  ド・ゴールに学べ

ポンパドール夫人を愛人とした、乱脈を極める祖父ルイ15世時代への反動か、ルイ16世は一夫一婦制に価値観を置く貞操観念の強い、敬虔なクリスチャン。それが彼の姿だった。

そんな彼は、狩りに向かう途中で、マリー・アントワネットとフェルゼンの密通を裏づける王妃の手紙を読み、茂みにしゃがみ込んで、両の手で顔を覆っていたそうだ。ショックを受けたのだ。でも彼は、一言も妻を攻めていない。

「包茎のために不能で、手術をした後も・・・」というのは、幼な妻の放蕩を弁護する立場からのこじつけで、そんな手術、していないという。

幼な妻は遊びほうけていても、夫は文武に励んでいたそうだ。通常なら、まず夫よりも妻の方に原因が求められることが多い。にもかかわらず、そんな立派な人物であるにもかかわらず、ルイ16世には《性的欠陥》と罵声が浴びせられる。左翼の唱えるお題目と波長が合ってしまったようで、こうなると言いたい放題。

16歳と15歳で政略結婚した少年と少女が、まわりから往時の誕生を期待され、騒ぎ立てられてギクシャクし、それでも結婚から8年目、国王24歳、王妃23歳で子を授かっているにもかかわらずだ。

どうも、女房を寝取られた男っていうのは、それだけで、すでに虚像を成立させてしまっているところがあって、どこをけずり、どう付け足してでも、虚像に実像を無理やり当てはめてしまうもののようだ。「どうせ、自分の女房を他の男に寝取られるような奴だから」って、そんなことまでフランス革命を“リベラル派の金字塔”を打ち立てるために利用する。・・・むごい人たちだ。




にほんブログ村 政治ブログへ 一喜一憂。ぜひポンとひと押しお願いします。

テーマ : 本の紹介
ジャンル : 本・雑誌

イギリス(覚書)『アメリカと中国が世界をぶっ壊す』高山正之 福島香織

ブレグジットがきっかけで、デーヴィッド・キャメロンが退いてテリーザ・メイがイギリスを率いることになったのは、イギリスにとっては幸運だった。

チャイナっていうのは人口の多いところで、世界の工場たるイギリスの商品を売りさばくのにうってつけの場所だった。インドに続いてチャイナを手に入れれば、イギリスの安泰は、この先も100年は続く。東アジア諸国は、それぞれ独自の外交制限を設けていたが、イギリスにすれば何の事はない。いまさらアジア人をヨーロッパ人同様に扱うつもりなど、さらさらない。卑劣な方法であろうが、なんだ。誰が大英帝国に意見できるんだ。まして、相手はアジア人だ。

そのイギリスが、キャメロン政権でチャイナに接近した。かつてのように、アヘンを売りつけようって算段じゃない。チャイナが設立を提唱したアジアインフラ開発銀行に、G7から参加を表明したのは、2015年3月のイギリスが最初だった。イギリスの参加表明は、そののちのフランス・ドイツ・イタリアの参加を引き出す結果となった。

その年の10月には習近平が、イギリスを訪問し、7兆4千億円の投資計画を持ちかけた。
産経ニュース 2015/10/26
【習近平訪英】「血税何百億ポンドでバッキンガムの食券買った」 中国ネット「ばらまき外交」と冷淡
http://www.sankei.com/world/news/151024/wor1510240059-n1.html
(抜粋)
【北京=矢板明夫】中国の習近平国家主席は24日、4泊5日の英国訪問を終えて帰国した。同日付の中国各紙は「中英の蜜月関係を築いた旅」「中英の黄金時代はこれから始まる」などと習主席の外遊の成果を高く評価する記事を大きく掲載した。しかし、北京の外交関係者の間では「多額な投資を約束するなど英国に多くの実利を与えたが、中国には見返りが少ない」といった冷ややかな声が出ているほか、インターネット上では「ばらまき外交しかできないのか」といった批判も上がっている。

(続きを読む)に全文



徳間書店  ¥ 1,404

掟破りのルールなき世界で、いい子ぶりっ子はやめ、日本は米中の腹黒さを見習ったほうがいい
第1章  アメリカの世紀をトランプが終わらせる
第2章  腹黒さはアメリカと中国に学べ
第3章  トランプ大統領が習近平の野望を打ち砕く
第4章  習近平の外交音痴が米国を怒らせた
第5章  習近平が中国をぶっ壊す
第6章  中国バブルの崩壊は日本の大チャンス
第7章  メディアの大崩壊が始まった
第8章  世界はこれから日本を中心にして動く

そんなにもチャイナに擦り寄っていたキャメロンが退場して、テリーザ・メイに代わるとともに、軌道修正を始めている。4月には安倍首相が訪英しているが、習近平のときのような金を前提としたいやらしさはない。
時事ドットコム 2017/04/29
日英首脳、自由貿易を推進=メイ氏「北朝鮮に圧力」-EPA交渉、対EU優先
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017042900063&g=eco
(抜粋)
【ロンドン時事】安倍晋三首相は28日午後(日本時間同日夜)、英国のメイ首相とロンドンで昼食会を含め約2時間40分会談した。世界的に保護主義が台頭する中で、両首脳は自由貿易を強力に推進していくことで一致した。また、北朝鮮の核・ミサイル問題については「新たな段階の脅威」との認識を共有。メイ首相は「安倍首相や国際的なパートナーと共に北朝鮮に圧力を加え続けていく」と述べた。
(続きを読む)に全文

イギリスは日本にとても好意的になっているという。チャイナに擦り寄っていたキャメロン時代が嘘のように、チャイナを疑問視し始めている。キャメロンが習近平と約束したチャイナ製の原子炉についても再検討が入った経緯があるし、日本との間にも原子力関連の話が進行している。

風向きは、やはり変わったようだ。ブレグジットの選択とともに反日論の横行していた状況にブレーキが掛かり、日本を重視する傾向が強まっている。

EUを離れたイギリスにすれば、日本との親密な関係は重要なはず。同時に、キャメロンと違いチャイナに対して冷静な判断のできるテリーザ・メイ政権であれば、日本の重要性は高い。高山さんは“日英同盟”の名まで出すが、それも面白い。




にほんブログ村 政治ブログへ 一喜一憂。ぜひポンとひと押しお願いします。

続きを読む

テーマ : 本の紹介
ジャンル : 本・雑誌

米メディア(覚書)『アメリカと中国が世界をぶっ壊す』高山正之 福島香織

第7代、アンドリュー・ジャクソン大統領の時代のことが書かれている。ジャクソニアン・デモクラシーで知られる大統領だな。土地所有者に限られていた選挙権を、白人男性全体に広げて大衆政治を実現する一方で、マニフェスト・デスティニーと言い飾って、インディアンを砂漠に追い立てた嫌なやつだ。

その在任期間に当たる1830年代に、アメリカに渡ってきたフランス人に、アレクシ・ド・トクヴィルという政治思想家がいるんだそうだ。彼は、アメリカの共和制民主政治を高く評価した。大統領選でも、選挙中にどんなに対立しても、一度大統領が決すれば、後腐れなく民意がまとまっていく様子に感心していたという。

そんなトクヴィルが、アメリカの政治体制に唯一危惧を抱いたのが、メディアによる多数派工作だった。

まさに、ジャクソンは、それをやった。スポイルズ・システムで新聞を抱き込み、多数意見を誘導して《多数による専制》を実現した。

“世論は強い”ことが証明された。“世論を誘導できるメディア”が最強の権力であることを、メディア自体が自覚した。依頼、メディアは、常にアメリカ大統領とともにあった。

米西戦争では、過酷な植民地支配の下で喘いでいるキューバ人をスペインの圧政から救おうと、新聞がキャンペーンを組んだ。日本に対しては、メディアは嫌悪をむき出しにして、内外で反日をあおった。“日本を戦争に引きずり込んだのも、ホワイトハウスと米世論を握る新聞の合作だった”という高山さんの発言は、正味のものとして受け取っていい。




徳間書店  ¥ 1,404

掟破りのルールなき世界で、いい子ぶりっ子はやめ、日本は米中の腹黒さを見習ったほうがいい
第1章  アメリカの世紀をトランプが終わらせる
第2章  腹黒さはアメリカと中国に学べ
第3章  トランプ大統領が習近平の野望を打ち砕く
第4章  習近平の外交音痴が米国を怒らせた
第5章  習近平が中国をぶっ壊す
第6章  中国バブルの崩壊は日本の大チャンス
第7章  メディアの大崩壊が始まった
第8章  世界はこれから日本を中心にして動く

メディアは、第4の権力と言われるが、それを世界で最初に出現させたのは、やはりアメリカだった。そして、戦後もそれは続いた。ただし、高山さんによれば、そのパートナーはウォール街であったり、グローヴァリストであったりと変わることはあったが、基本的に権力に密着して世論を操作するしくみは変わらなかったという。

しかし、現実の事態は変わっていった。流入した有色人種の投票が、選挙の行方を左右するようになり、彼らが能力以上に優遇され、社会保障が充実し、反対に、この国の発展を支えてきたと自負する白人の多くが、アメリカの将来に何の夢も持てなくなった。

そんななかで行われた今回の大統領選挙だった。世論はメディアに背を向けた。アメリカ人は、ドナルド・トランプを選択した。期間中はひどく罵り合っても、結果が出れば、後腐れなくまとまっていった“民意”が、大統領に低い支持率を叩きつける。メディアは、反トランプの風潮をしきりに伝える。しかし、投票直線に至るまで、メディアは同じことを繰り返していた。

もはや、メディアは、米世論を操作できないし、代表もできない。岸信介首相が《声なき声》と呼んだものを聞き取ったのは、トランプ大統領の方だ。この事態にいたり、高山さんは、米メディアの現状を、きわめて的確な言葉で言い当てている。《「ニューヨーク・タイムズ」は、「人民日報」のような機関紙である》と。1%の上澄みの人々のみが読む新聞であり、彼らの機関紙であると・・・。




にほんブログ村 政治ブログへ 一喜一憂。ぜひポンとひと押しお願いします。

テーマ : 本の紹介
ジャンル : 本・雑誌

『アメリカが隠しておきたい日本の歴史』 マックス・フォン・シュラー

Business Journal 2017/03/31
拘置所で全裸にされて肛門の中まで調べられる韓国・朴槿恵…「韓国の恥」で支持率0%
http://biz-journal.jp/2017/03/post_18545.html
(抜粋)
3月31日、韓国前大統領の朴槿恵(パク・クネ)容疑者が逮捕された。

友人の崔順実(チェ・スンシル)容疑者と共謀してサムスン電子副会長の李在鎔(イ・ジェヨン)容疑者から433億2800万ウォン(約43億円)の賄賂を受け取ったとされるなど、全部で13の容疑に及ぶスキャンダルは「崔順実ゲート事件」と呼ばれる。

朴容疑者は、これで全斗煥氏、盧泰愚氏に次いで3人目の元大統領の逮捕者となった。2016年10月に発覚した同事件は、それから約半年後に現職の大統領が罷免、逮捕されるという結果となった。

(続きを読む)に全文


歴代の中では、朴槿恵はとびきりクリーンだったろうな。根拠があるわけじゃないけどさ。朴槿恵は家族の縁が薄くて、たかってくる奴も少なかっただろうしね。頭のいい女が、そんな失敗はしないだろう。だけど、何かを見誤ったからこそ、自分自身が逮捕されるようなざまになった。

見誤ったのは、李明博によって進められた合理化で、韓国人の大半の生活が相対的に厳しい状況に追い込まれたこと。グローバル化の波にさらされて、「万人の万人に対する闘争」が時間無制限で繰り広げられ、勝者と敗者が明確にされて、地域や家族の連帯をズタズタにされてしまったこと。日韓合意で慰安婦問題の不可逆的解決がなされたことで、半日で憂さ晴らしをするのが難しくなったこと。・・・そんなところかな。

それにしても、自分たちが選んだ大統領の、けつの穴まで調べさせる韓国人のえげつなさ。心の底から恐ろしい。ありえないことだけど、まかり間違って日本が韓国の下手につくようなことがあれば、彼らは天皇陛下に対しても、同じことをやる。


『アメリカが隠しておきたい日本の歴史』    マックス・フォン・シュラー

ハート出版  1,620

アメリカ人が語るアメリカの嘘 真実を語ること、それはヘイトスピーチではない
Chapter1  日本は攻撃的な国だったのでしょうか
Chapter2  日本陸海軍は本当に残虐だったのでしょうか
Chapter3  大東亜共栄圏
Chapter4  日韓関係はなぜ修復できないのでしょうか
Chapter5  併合時代の真実
Chapter6  日韓問題の現実
Chapter7  思い違い
まえに『1907』という、伊藤博文統監にまねかれて来韓したジョージ・トランブル・ラッドの書いた本を読んだ。その本もそうだったんだけど、この本も、まずは先に英語の段落があって、そのあとに日本語の段落がつけられている。言うなれば、内容はページ数の半分ということになるわけだ。それから、『朝鮮が劇的に豊かになった時代』という、アレン・アイルランドの書いた本もそうだった。

それにしてもこの本、Chapter4以降で、盛んに韓国という国の特殊性を説明している。その点で、彼が参考にした書物が巻末に紹介されているんだけど、なんとその一番手が『韓国が劇的に豊かになった時代』であり、二番手が『1907』だった。

それらを参考にして、かなり正確に韓国のことを分析している。著者はドイツ系アメリカ人で、1974年に岩国基地へ海兵隊員として来日した人物。その後、長期間日本で生活し、韓国で英語教師として生活した経験も持つ。そのためか、日韓の関係に関しても、観察眼は冷徹だ。

たとえは私は、若い時分、左翼系の運動に入れ込んだ。韓国に関してもそうだ。貧乏なくせに、朴慶植の『朝鮮人強制連行の記録』なんてバカ高い本を買って読んで、日本に向けてこぶしを振り上げてた。まあ、家族はじめ、周囲の人の厚情を受けてこっちの世界に引き返すことができたけど、そんな私の目から見ても、どうしても、韓国に関しては、口をつぐんでしまうところがある。まあ、私のダメなところだけど・・・。

反省だな。著者の言う通り、真実を語ることはヘイト・スピーチではない。私も、時間がいくらでもあるって歳じゃないし、もう廻り道はしていられない。




にほんブログ村 政治ブログへ 一喜一憂。ぜひポンとひと押しお願いします。

続きを読む

テーマ : 本の紹介
ジャンル : 本・雑誌

歴史戦(覚書)『アメリカが隠しておきたい日本の歴史』 マックス・フォン・シュラー

《歴史戦》という言葉をよく聞く今日この頃ですね。一体誰が・・・?ということを考えてみると、結局、「日本を取り巻く全ての国が・・・」という結論に到達して、愕然とする。それは、「かつて日本は、世界を敵に回して戦争をした」という言葉と符合する。なにしろ、同盟国のイタリアまでが、中立国のスイスまでが、日本から賠償金をせしめているんですから。
賠償並びに戦後処理の一環としてなされた経済協力及び支払い等
1 賠償=3,643億4,880万円
フィリピン賠償協定:1956年7月1,980億円
ベトナム賠償協定:1960年1月 140億4,000万円
ビルマ賠償・経済協力協定:1955年4月 720億円
インドネシア賠償協定:1958年4月 803億880万円
2 中間賠償(1945年11月~1950年5月)
  日本国内の資本設備を撤去して、かつて日本が支配した国に移転、譲渡することによる戦争賠償
   =1億6,515万8,839円
支那54.1%、オランダ(東インド)11.5%、フィリピン19%、イギリス(ビルマ、マライ)15.4%
3 在外資産の放棄=3,794億9,900万円
朝鮮 702億5600万円
台湾 425億4200万円
支那2,386億8,700万円
その他(樺太、南洋、その他南方地域、欧米諸国等)  280億1400万円
4 戦後処理の一環として締結された経済技術協力協定等に基づく経済協力等
   =2,539億4,170万5,380円
ラオス経済技術協力協定:1959年1月      10億円
カンボジア経済技術協力協定:1959年7月      15億円
マレーシアマレーシアとの協定:1968年5月    29億4,000万3,000円
シンガポールシンガポールとの協定:1968年5月    29億4,000万3,000円
韓国日韓基本条約:1965年12月1,080億円
ミクロネシア米国とのミクロネシア協定:1969年7月      18億円
タイ特別円問題解決協定:1955年12月
上記協定のある規定に代わる協定:1962年5月
      54億円
      96億円
フランスインドシナ銀行名義諸勘定の解決に関する議定書:1957年3月      15億円
        1億7,267万4,360 円
インドネシア旧清算勘定その他の諸勘定の残高請求権処理に関する議定書
:1958年4月
   636億8,902万5,020 円
ビルマ経済技術協力協定:1963年10月   504億円
モンゴル経済協力協定:1977年8月     50億円
5 捕虜に対する償い=45億4,108万5,000円
赤十字国際委員会(受益代表[英国]との交換公文:1955年5月)  45億4,108万5,000円
6 私的請求権問題等の解決のための支払い=85億8,141万4,246円
オランダ私的請求権問題解決に関する議定書:1956年6月
オプテンノール号問題解決に関する取極:1979年3月
36億円
 1億円
イタリア請求権問題解決に関する取極:1972年7月 4億3,200万円
スイス請求権問題解決に関する取極:1955年3月
同取極第2条:在スイス日本財産の処理
10億2,942万5,000円
 2億0,389万0,746円
スペイン請求権問題解決に関する取極:1957年1月19億8,000万円
スウェーデン請求権問題解決に関する取極:1958年5月 5億0,452万7,500円
デンマークグレート・ノーザン・テレグラフ株式会社の請求権解決取極:1955年9月
請求権問題解決に関する取極:1959年5月
 3億0,273万9,000円
 4億2,300万円
オーストリア請求権問題解決に関する取極:1966年11月      601万2,000円
7 戦前債務の支払=6億7,473万4,680円
イギリス請求権解決に関する取極:1960年10月5億0,400万円
カナダ請求権解決に関する取極:1961年9月    630万円
インド請求権解決に関する取極:1963年12月    900万円
ギリシャ請求権解決に関する取極:1966年9月  5,823万4,680円
アルゼンチン請求権解決に関する取極:1977年6月  9,720万円
8 戦後処理の一環として締結された経済開発借款取極等に基づく借款=3,407億7,600万円
ビルマ賠償・経済協力協定:1955年4月
経済開発借款取極:1963年10月
 180億円
 108億円
フィリピン経済開発借款取極:1956年7月 900億円
インドネシア経済開発借款取極:1958年4月1,440億円
ベトナム借款協定:1960年1月
経済開発借款取極:1960年1月
  27億円
  32億7,600万円
韓国請求権・経済協力協定:1965年12月3,407億7,600万円
これは、前にブログで紹介したものの使い廻しね。

欧米は、世界から集金するシステムを日本に壊された腹いせに、日本をリンチにした上で、日本からむしり取っていった。日本が集金システムを壊したこと恩恵を受けたアジアの国々には、いくらかの分前を与えることで、多少の罪悪感を与えることで黙らせた。それぞれが、それぞれの日本との関わりに応じて、弁明を準備した。金を取った以上、「ごめんなさい」とは言えないのだ。結局、それぞれの立場で、《歴史戦》に打って出ることになる。

とは言え、大半は忘れてほしいのだ。小さい声で、「本意ではなかった」と伝えたいのだ。

しかし、そんなことでは済まない国が、いくつかある。中国、韓国、ロシア、アメリカ。いずれも、日本から、奪いすぎてしまった国だ。


『アメリカが隠しておきたい日本の歴史』    マックス・フォン・シュラー

ハート出版  1,620

アメリカ人が語るアメリカの嘘 真実を語ること、それはヘイトスピーチではない
Chapter1  日本は攻撃的な国だったのでしょうか
Chapter2  日本陸海軍は本当に残虐だったのでしょうか
Chapter3  大東亜共栄圏
Chapter4  日韓関係はなぜ修復できないのでしょうか
Chapter5  併合時代の真実
Chapter6  日韓問題の現実
Chapter7  思い違い


ロシアは、第二次世帯対戦だけに関しては、一方的に攻撃をしただけだ。対した日本軍にしたって、一部を除いては、軍備も兵も満足な状態じゃなかったし、ロシアは民間人でも平気で攻撃したし、女と見れば見境なく発情を隠そうともしなかったから、《歴史戦》においても、なかなか巧妙な攻撃にかかれない。「北方領土は第二次世界大戦の結果」というだけで、卑怯な攻撃に伴う破廉恥な行為や、シベリア抑留に関しては、言及もない。

さて、シナ、韓国、アメリカだけど、恥も外聞もなく、彼らの想像力の及ぶ限り、なんでもでっち上げてくる。だけど、実際には、それが落とし穴になっているのだ。彼らが想像力の及ぶ限りを尽くしてでっち上げた日本の残虐な行為は、結局、彼らの文化の中での話なのだ。つまり、彼らの語る“日本の残虐行為”というのは、自分たちの文化を、自分たちの歴史を語っているのだ。それこそ、場合によっては、大戦中に自分の行ったことを自白しているに過ぎないのだ。

森村誠一さんが告発した三光作戦なんて、どう考えたって日本にはそんな戦い方はないよ。伝統的なシナの戦い方だよね。従軍慰安婦への強制連行なんて、朝鮮人じゃないと考えつかないよ。ちなみに、大陸からの引き揚げに際してたちが悪かったのは、ソ連兵だけじゃなかったみたいよ。

さて、アメリカ。・・・・・・・・・、銃後への無差別な殺戮作戦といい、戦場における無意味な殺戮といい、戦後に多発した強姦事象といい、あんまり悔しくて、言葉にならない。・・・ぜひ、この本を読んでみてください。




にほんブログ村 政治ブログへ 一喜一憂。ぜひポンとひと押しお願いします。

テーマ : 本の紹介
ジャンル : 本・雑誌

ありがとうございました



「《めんどくせぇことばかり》は、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイト宣伝プログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。」
よくお越し下さいました

イーグルス16

Author:イーグルス16

息も絶え絶えです、ぜひ応援してください
人気ブログランキングへ にほんブログ村 政治ブログへ

国連やNGO、他国による中途半端な「人道介入」が、戦争を終わらせるのでなく、戦争を長引かせる。

無理に停戦させても、紛争の原因たる火種を凍結するだけだ。

本当の平和は、徹底的に戦ったあとでなければ訪れない。
これから出る本










































当ブログ内人気図書 
















































カウンター
カテゴリ
ブロとも一覧
アジシオ次郎の時事原論
はりこのはやしや 
ハシビロコウ
素足のアイドル達
うさぎ屋の四方山話
わくわく株式投資
プロモデラー林哲平のジャンクロボット創作ブログ『ケルバーダイン』
大好き!グラビアアイドル!
伊織のブログ
Re:BAD TASTE♥
QWERT 5w1h
「伝わる技術」オトデザイナーズ・坂本真一
歌と知恵でハッピーライフ^^
こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本










































検索フォーム
リンク
RSSリンクの表示
最新記事
応援して下さい