めんどくせぇことばかり 本 近現代世界

『アメリカと中国は偉そうに嘘をつく』 高山正之

CNN.co.jp 2017/07/17
「スパイダーマン」対「猿の惑星」、週末興収は猿に軍配
https://www.cnn.co.jp/showbiz/35104320.html
(抜粋)
米SF映画「猿の惑星」シリーズの最新作がこの週末に公開され、北米での興行収入は推定5650万ドル(約64億円)に達した。2回目の週末を迎えた「スパイダーマン」シリーズの新作「ホームカミング」は推定4520万ドル。「猿」が「スパイダーマン」を抑えてトップに立つ結果となった。
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「猿の惑星」やってたんだ。と思ったら、今やってるのはすでに第3弾で、第1弾は2011年、第2弾は2014年にやってたんだそうだ。日本でもやったのかな。子供の頃は、ドキドキしながら、「猿が深化して、人間が支配されちゃったらどうしよう」とかってドキドキしながら見てた。

当時は、もしも結びつけるなら、ヒッチコックの「鳥」と結びつけた。それは、“動物の反乱”という意味合いでね。知らなかったからね。あの、なっちゃんこと野沢那智さんが声を務めたコーネリアスやジータが、本当は白人に逆らう日本人を揶揄したものであったなんてね。


徳間書店  ¥ 1,404

この本には大新聞が書かないことだけが書かれている。朝日新聞しか読んでいない人には理解できないかもしれない。
1 そろそろ白人の腹黒さに気がついたらどうか
2 中国人の嘘つきは泥棒の始まり
3 朝日新聞にはもう騙されない
4 いつまでGHQ憲法を抱きしめれば気がすむのか

『戦場にかける橋』は、頭のいいイギリス人捕虜が、頭の悪い日本軍にクワイ川に架ける橋の作り方を教えてやるといったストーリーなんだそうだ。もちろん日本軍はひどく描かれている。もちろん封切ではないが、その後、名画座で見た。そんなもんかと受け入れた。日本人を馬鹿にした映画なのに日本で流行って、ハリウッドが大儲けだったんだそうだ。

で、同じ日本人を馬鹿にする路線でもう一本と、ピエール・ブールに依頼が来た。そのピエール・ブールが調子に乗って書いたのが、猿がゴリラを部下にして白人を奴隷にする話。猿は日本人で、ゴリラは黒人。・・・そう、『猿の惑星』ね。

ピエール・ブール自身はフランス人で、第二次大戦下では徴兵されて仏領インドシナで軍務についたという。そこで日本軍の捕虜になっているから、『戦場にかける橋』や『猿の惑星』は、彼の仏領インドシナでの経験がもとになっているわけだ。

おもしろかったよ。「猿が人間を支配する」なんて発想。思いもよらないもんね。猿だと思ってバカにしていた日本人に捕虜にされて、まるで神によって罰されたアダムのように働かなければならなくなったピエール・ブールならではの発想ってことだな。

『パール・ハーバー』では日本軍機が病院や逃げ惑うアメリカ人を機銃掃射していたが、あれをやってたのはアメリカ軍機。この間呼んだ、『1934年の地図』では、横須賀で列車がやられて多くの死者を出したことが取り上げれていた。

『アンブロークン』ではアメリカ人の捕虜が、日本兵に金属のバックルで殴られていたが、日本兵のズボンはひもで縛るやつだ。・・・これは高山さんの受け売りだ。

さて、子どもの自分は、猿の進化にビクビクしながら見た『猿の惑星』。恥ずかしげもなくリメークされるなら、猿が人間を殴るシーンで、「ブラボー」を叫んでやろう。・・・いやいや、そんな白人の真似事は、やはり控えよう。白人のまねはやめて、猿まねをしよう。




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『地図で見るロシアハンドブック』 パスカル・マルシャン

日本の周辺には、自分の国の都合で、いくらでも嘘をついて、それでいてちっともそれを恥と思わない国が多い。・・・多いというか、北東アジアについてはみんなそう。韓国なんか、自分が嘘をついていることにさえ気づいていない有り様。

考えてみれば、第ニ次世界大戦の結果を前提に出来上がった今の世界。第二次世界大戦自体がスターリンと、スターリンの指導するコミンテルン、そのコミンテルンに薬をかがされたフランクリン・D・ルーズベルトの都合で創造された“事実”を前提とする戦争で、創造された“事実”を前提に作り上げられたのが今の世界ですから、第二次世界大戦を前提に正当性を主張する輩はみんな嘘つきの仲間ということになる。

まあ、それを言ってると、もう一度、世界を相手に戦争をする羽目になりかねないからやめておこう。世界の大半の国も、多少なりとも、その後ろめたさを感じられる人間性を持った国は、あまり問題にしたがらないしね。

ただし、日本は、近隣にそういった国を持ってない。北東アジアは、特別な世界としか思えない。どうしてこんな国しかないんだ?意思を持った“生成と滅亡の物語”を繰り返チャイナ。人の希薄な地域へ拡大して迷惑を撒き散らすロシア。この両大国は、最近共産主義にかぶれて、世界に大きな迷惑をかけた。もちろん反省どころか、悪いとさえ思ってない。あとは、北と南の“半島国家”。“半島国家”は、周りに迷惑をかけることが定められた国際分担と勘違いしているに違いない。

こんなことを書いていると、絶望するばかりだな。

なかでも、今日ご紹介するのはロシアの本。


『地図で見るロシアハンドブック』    パスカル・マルシャン

原書房  ¥ 3,024

ロシアが抱える現在の問題と新たな課題を理解するための100以上の地図とグラフ
十字路に立つヨーロッパ
ロシア全図
世界最大の広さをもつ国家
大国の切り札と課題
ロシアの地政学的利点
ユーラシアは大きな変化に向かう?

この本は、ロシアという国の成り立ちから始まる。それがおかしいんだ。ロシアっていう国は、“なるべくしてなった”国家とは思えないんだな。

《いがみ合うことに疲れたスラブ諸民族が、ヴァイキングの王たちに支配を頼んだ》のがロシアの始まりだっていうんだけど、ヴァイキングならノルマン人で、ロシアの語源であるルーシっていうのは、どうやらスラブ人がノルマン人を読んだ名前らしい。

そういった人造国家がロシアの起こりで、誕生したのはバルト海と黒海の間であったらしい。・・・あれ、地図で見るとウクライナだね。そこから乱暴な彼らが目指した先がコンスタンティノープルだった。首都をキエフにしたのは、コンスタンティノープルへの侵略を用意にするためだと言うんだから、コンスタンティノープルも迷惑な話。

コンスタンティノープルは、侵略者を改宗させることでおとなしくさせることにした。ルーシのウラジミール公は、東ローマ皇帝の妹を妻に迎え、大公の称号を授かってギリシャ正教を受け入れた。

その後、モンゴル人に支配される時代となり、ルーシにもスラブ人にも、モンゴル人の血がまじる。上流階級ほどその傾向が強かったらしい。“タタールのくびき”から解放される。それに先立って、コンスタンティノープルがオスマントルコに滅ぼされると、“正教”と“ローマ”の後継を名のることになる。

・・・あれ、なんだかロシアって、その心の様が“半島国家”に似かよってるような気がしてきた。
これは一番最初の、《ロシアの記憶とアイデンティティ》という項目の内容、・・・の一部。だから、濃い本ですよ。でも、ロシアのすべてに興味があるわけじゃないしね。“ハンドブック”という名称だし、“データブック”と言ってもいい内容。すべてを読んでどうのこうのと言うより、ニュースに合わせて、すぐに調べられる便利さが真骨頂って本かな。図版はすごくたくさんあります。




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『安全保障は感情で動く』 潮匡人

アメリカ大統領に求められる器量というのは、一体何なのか。こんなこと言うのも、バラク・オバマ大統領という人は、「印象に残るアメリカ大統領」という調査で、ジョン・F・ケネディに次いで2位になってるんですね。しかも、女性だけなら1位。なんと66%の女性が、バラク・オバマを1位に選んでいると言うんですから驚きです。
https://news.nifty.com/article/item/neta/12225-170118009887/

まあ、良いとか、悪いとかいう判断基準ではありませんから、こういう結果になることも分からないではありませんけどね。

2013年8月、「シリアによる化学兵器の使用はレッドライン」と明言した。レッドラインとは越えてはならない一線であり、アメリカ大統領がこの言葉を使った場合、その先は軍事介入となることを意味している。「アサド政権が化学兵器を使えば、アメリカは軍事介入する」と言っているのだ。

しかし、その後、レッドラインを踏み越え化学兵器を使ったアサド政権に対し、オバマは前言を翻すように矛を収めた。世界が大きく乱れたのはここからだ。その時、オバマはこう言ったのだ。《米国は世界の警察官ではありません。恐ろしいことは世界中で起きており、我々はすべたのアクを正すことはできません》

この言葉の影響は、一つ、アサド政権の化学兵器使用を放置したにとどまらなかった。アメリカは、自国の利益や存亡に直接の影響がない限り、軍事介入に踏み切ることはないと思われたのだ。

本書の言うとおり、その後、シリアで軍を展開しているのはロシアである。それ以外の世界においても、チャイナは南シナ海に進出し、ロシアはクリミアを手に入れた。



文春新書  ¥ 880

たしかに重要である。しかし、地政学だけで安全保障を語るのは危険である
第1章  「見捨てられた人々」の逆襲が始まった
第2章  アメリカ合衆国が最大の懸念となった
第3章  第二次朝鮮戦争が始まる
第4章  米中戦争の可能性が「非常に高い」理由
第5章  だから戦争はなくならない

それだけに、ドナルド・トランプの、シリアに対するミサイル攻撃の衝撃は大きかった。本人も、大統領選挙中、「アメリカは世界の警察官ではない」と公言していたのだからなおさらだ。シリア北西部で、またぞろアサド政権が化学兵器を使用し、その惨状を報告されたドナルド・トランプが“激しく心を乱された”結果であるようだ。

安全保障は感情で動く

オバマのケースを考えれば、これが逆の効果を生む状況も考えられる。ロシア、チャイナが、アメリカを刺激しない道を選択する可能性が高まるということだ。圧倒的な力に対する“恐怖”という感情には、暴走を押せる効果もある。

しかし、同時に、その恐怖を乗り越えようとする努力を促すこともありうる。相手に過度の恥辱を加えれば、相手が対立を先鋭化させていく危険が生まれる。

「《計算違い、誤解》・・・それが誰も望まず、意図せず、勝者のいない戦争の始まり」だというのだ。対立の生み出す緊張状態は、思考を極端化させ、いったん方向性を持った大衆心理に火が付けば、もはや誰も手出しすることはできなくなる。

どっかの、刈り上げデブみたいに、その先を行くバカもいるけど・・・。




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怒り・恐怖『安全保障は感情で動く』 潮匡人

日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。

日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。

われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。

日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。
ったく、日本国憲法憲法前文だ。

・・・えっ?なにが、“ったく”なのかって?・・・そんなこと言いました?私。・・・言いましたね。ただの、感情の発露のようです。お気遣いなく。

この、“われら”っていうのは、本当は私たちじゃないわけじゃないですか。「われらと云え」、あるいは「われらということにしろ」という“われら”なわけですから。そういうことになると、この“われら”って連中、すごい偉そうじゃないですか。あきらかに一段、・・・いやいや二段も三段も上に立ってますよね。そんなところから“われら”は、日本国民を見下しているわけです。

見下されると不愉快ですよね。でも大丈夫。不愉快を解消する良い手段があるんです。“われら”の仲間入りをすることです。“えー❢”・・・って、冗談ですよ。でも、そういう人、いくらでもいますけどね。

日本にこれを押しつけたニューディーラーたちは、頭の中は完全に社会主義のインテリさんたち。もともと彼らは無知な大衆を導く指導層きどりですから、日本人の改造人間化なんてまさにうってつけだったわけですね。



文春新書  ¥ 880

たしかに重要である。しかし、地政学だけで安全保障を語るのは危険である
第1章  「見捨てられた人々」の逆襲が始まった
第2章  アメリカ合衆国が最大の懸念となった
第3章  第二次朝鮮戦争が始まる
第4章  米中戦争の可能性が「非常に高い」理由
第5章  だから戦争はなくならない

上に書いたことは、実はこの本とはあまり関係がない。なのに、なんでそんなことを書いたかというと、それは、・・・たまたま、・・・だな。ただ、上記のようなことを考えると、腹の中から。もやもやとした、得体の知れない力が湧き上がってくるのを感じるんだ。

それは、“怒り”という感情ですね。《“怒り(アンガー)”は“憎しみ(ヘイト)”を生む。“憎しみ”は“苦しみ(サファリング)”を生む》それに身を任せることで、アナキン・スカイウォーカーはダークサイドに堕ち、ダース・ベイダーになってしまった。なにしろ『安全保障は勘定で動く』ですからね、上記の感情は、しっかりコントロールしないといけないですね。

問題はチャイナだな。社会主義における“無知な大衆の指導層である”という立場の根底には、蛮人を教化しようという華夷思想の土台がありますからね。いくら、チャイニーズ本人以外みんなが“嘘八百”と確信していようが、大事なのは“私が上でお前が下”という立場ですから。“教えてやるのが私で、お前たちは言うことを聞いていればいい”という立場ですからね。

そんなチャイナを動かすのは、また、単純な“感情”なんだな。そう、理屈は関係ない。彼らの、人間としての基本的感情に働きかけること。その感情とは、“恐怖”。「日本軍は強い」という大戦における恐怖を、彼らはかつて抱いていた。奇想天外な反日ドラマは、その裏返し。その日本に対する恐怖は、使いようによって大きな抑止力になるはず。

んん、ご心配ですか?たしかに、アナキン・スカイウォーカーは、妻を失うという“恐怖”に支配され、ダークサイドに落ちた。でも、もともとチャイナはダークサイドにいるのだから大丈夫。




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『習近平よ、反日は朝日に見習え』 高山正之

ずい分前の本の紹介ですみません。ついつい思い出して、引っ張り出してみました。
《経済学者ジャン・ピエール・レーマン》
「欧州諸国は植民地を失い、おまけにキリスト教徒にとっては大いなる罰とされる使役までさせられた。その仕返しもしていない」「でも米国はいい方だ。彼らは原爆を落として幾分かその恨みを晴らしたから」
冷徹に、見極めなければならない。白人はかつて、世界に支配者として君臨し、自分の安寧のために有色人が不自由な思いをすることがあっても、それはやむを得ないことであると考えていた人々だ。彼らは、日本のせいで、彼らの安寧のもとである植民地を失うことになった。彼らが、かつて自分たちは、植民地統治を通して有色人を支配し、その尊厳を踏みにじることで大きな利益を受けてきた。そのことを反省したいとかいう話は、聞いたことが無い。「ジャン・ピエール・レーマンは正直なだけだ」と、そのくらいの思いを、お腹の中に沈めておいた方がいい。ちなみに、氏は、今でも、日本を貶めるためなら労を惜しまない覚悟をお持ちのようです。
J-CASTニュース 2013/12/10
「エビアン」あわや不買運動に 「天皇は中韓に謝罪せよ」発言、「勘違い」してネット大騒ぎ
https://www.j-cast.com/2013/12/10191360.html?p=all
(抜粋)
《明仁天皇の謝罪により今にも続く戦争が終わる》
「息子である明仁天皇がソウルの慰安婦像を訪れ謝罪し、中国の南京大虐殺記念館を訪れ、虐殺、拷問、強姦されて生き埋めにされた人たちに謝罪する。そうすれば第二次世界大戦が本当の意味で終わったと言えると同時に、21世紀における平和への道が徐々に開けてくるだろう」
(続きを読む)に全文
あちらではずいぶんと、権威をお持ちの先生のようですね。

中国共産党は、習近平を中心に、・・・。どこへ行こうとしているのかわかりませんが、そのライバルの中国国民党は、、・・・一体何がやりたかったのでしょうか。
蒋介石は日本軍から逃げる時間を稼ぐため、長沙の街に火を放った。街は三日間燃え続け、三万人が死んだ。石川達三の『武漢作戦』によれば、九江では井戸にコレラ菌を投げ込んだ。衛生兵が二週間かけてコレラ菌を絶滅し、内地から運ばれた米四十俵を難民に配った。

蒋介石は黄河も決壊させた。日本軍は追撃をやめ被災者の救助を行ったが、この洪水で三〇万人は死んでいる。



新潮社  ¥ 1,512

戦後70年 今こそ「反日の徒」が歪めた歴史の数々を・・・一刀両断
第1章   日本の本当の素晴らしさを知っていますか
第2章   これだから中国は「立派な国」になれない
第3章   嘘の伝わり方は実に様々
第4章   世界情勢を正しく知るために
第5章   70年もつき続けた歴史の嘘

昭和17年3月、オランダからの宣戦に応えて、日本軍はジャワ島に上陸した。主力8万の兵がこもるバンドン要塞には一個大隊七〇〇人が向かい、一週間で要塞の一角を落とした。オランダはそれを見て白旗を上げた。捕虜になった彼らは恥もせず、満足な収容施設と待遇を要求した。貧しい日本に八万のオランダ人捕虜を食わせろという。シンガポールでも英国人十万が、フィリピンでは米国人三万が、同じように過分な取り扱いを求めた。軍令部にあった高松宮さまは「割に合わぬ話なり」と感想を漏らしていている。

結局、終戦まで寝て暮らしたオランダ人は、戦後、日本側の待遇に因縁をつけて連合軍の中で最多の二二六人を報復処刑した。堀内豊秋大佐に死刑判決を下したのは、彼の手によって捕えられ捕虜となった現地司令官のF・ティウォン大佐だった。ティウォン大佐は、なぜ死刑かとの日本人弁護人の問いに「なぜなら彼が日本人だからだ」と答えた。

高松宮さまがユリアナ女王に助命を乞うたが、女王は無視し、大佐は昭和二三年九月二五日に処刑された。
オランダは当時の金で三十六億円の賠償をとった。さらに一九九一年、訪日したベアトリクス女王が宮中晩餐会で「日本には賠償を払う義務がある」と挨拶し、二度目の賠償をとりたてた。その二年後の昭和天皇の御大葬にはオランダ王室だけが欠席した。
ニューズウィーク誌のコンプトン・パケナムは「教養ある日本人でも辞書なしでは新聞を読めない。GHQが進めるローマ字化で日本人も少しは考えるようになるだろう」(1946/2/4)

フィラデルフィア・レコード誌「文盲の日本人はローマ字化によって新聞が読める日が来るだろう」(1946/1/6)

GHQ民間情報教育局員ロバート・ホールが、このローマ字化を推進していた。文部省は日本人が文盲かどうか、まず漢字テストをやってくれと頼んだ。一九四八年八月、無差別抽出された一万七〇〇〇人がテストを受けた結果、識字率九八%。米国人のそれを三五ポイントも上回った。

識字率で三五ポイントも低い国に負けたんですね。本当に悔しいなあ。戦争ってのは、つくづく負けちゃいけませんね。
まとまりのない記事になってしまいました。




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必要のない戦争『戦争を始めるのは誰か 歴史修正主義の真実』 渡辺惣樹

1932年、アメリカ大統領選におけるフランクリン・D・ルーズベルトのフーバー政権批判。フーバー大統領はこのころ、恐る恐るケインズ的経済運営を取り始めていた。 以下は、そんなフーバーに対する、ルーズベルトからの批判である。
  • 「国家予算を最低でも25パーセント削減する」
  • 政府支出を漸増させていたフーバー政権を「平和時における史上最悪の無駄遣い政権」
  • 「どれほどうまく取り繕っても隠すことはできない。財政赤字を止め、借金を止める勇気。今こそそれが必要な時である」

恐慌初期の段階で、もっと大胆にケインズ的経済運営を打ち出すことができれば効果があったかもしれない。しかし、当時それは、社会主義的計画経済との妥協であり、共産主義という危険思想とセットになったものであった。それだけに、フーバーの施策も中途半端なものにならざるをえなかった。

ルーズベルトは当選後、選挙公約を裏切ってケインズ的経済運営手法を積極的に導入した。しかし結局、国家財政を火の車にしたに過ぎなかった。具体的には、1933年6月に全国産業復興法を成立させ、最低賃金を設定し、民間分野での独占や価格操作を容認するとともに、公共事業局を設立し、公共事業を積極的に推し進めた。ニューディーラーと呼ばれるブレーンたちの震源で、おそらく彼らこそが、こみんてるんのえーじぇんとだっt

結局、ちょっとした公共投資への財政出動くらいでは恐慌を乗り越えることはできなかったのだ。そして、アメリカの、建国以来の経験は、それを乗り越えることができるのは、戦争以外にないことを、おそらくルーズベルトは知っており、ある段階から、急激に国政の舵を、そちらに切った。

FDRが政権を担当して以降の失業率
1933年―24.9% 1934年-21.7% 1935年―20.1%   1936年―16.9% 
1937年―14.3% 1938年―10.0%    1939年―17.2% 1940年―14.6%
  • 1936年は復員兵へのボーナス支払いがあり、その支出が消費を刺激した
  • 社会保障のための所得税導入で、購買力低下
  • 1939年以降は戦争景気.


文春新書  ¥ 1,188

チャーチルとルーズベルトがいなければ、第二次世界大戦は起こらなかった
第一章  第一次世界大戦の真実
第二章  第一次世界大戦後の歴史解釈に勝利した歴史修正主義
第三章  ドイツ再建とアメリカ国際法務事務所の台頭
第四章  ルーズベルト政権の誕生と対ソ宥和外交の始まり
第五章  イギリスの思惑とヒトラー
第六章  ヒトラーの攻勢とルーズベルト、チェンバレン、そしてチャーチル
第七章  ヒトラーのギャンブル

1938年、オーストリア併合について、歴史家マーク・ウェバーは、以下のように述べている。
1938年3月、ドイツに併合されたオーストリアの経済発展は目覚ましかった。官僚たちは社会の賃貸を一掃し、瀕死の経済を再活性化させた。投資、工業生産、住宅建設が活発化し、消費も増大した。観光旅行を楽しむものも増え、生活水準はたちまち上がった。1938年6月から12月の間に工業労働者の賃金は9%上昇した。国家社会主義政権の下では失業者も激減した。アメリカの歴史家バー・バクリーは、近年の歴史上でも驚くべき経済回復を見せたと書いている。1937年の失業率は21.7%もあったが、1939年にはわずか3.2%にまで低下したのである。


ジョゼフ・グルーからヘンリー・スチムソン国務長官(フーバー政権)への書簡(1933年2月24日)
中国に対する不信と疑念、世界的不況による経済の破綻と社会の混乱。中国の日本製品ボイコット運動。中国は外国からの借款を使い、日本の鉄道(南満州鉄道)経営を妨害する新線を運営する。中国は約束事は守らない。そうした行動の陰にはソビエトの工作が見え隠れしている。ロシアは再び大国のパワーを見せ始めている。

中国はワシントン会議(1922)の約束は守らず、調印された海軍軍縮条約では、日本への配慮に欠けていた。それが原因で、1931年の事件(柳条湖事件)では日本は単独で行動した。1931年9月の日本の満州での動きを受けて中国は国際連盟に提訴した。日本の動きは侵略行為だと主張し是正を要求した。中国は、ワシントン会議の約束事が破られたなどと言える立場にはない。彼らはここで決めたれた義務を果たしていない。連盟に訴える彼らの手は汚れていた。

のちに、ヨーロッパではドイツを、アジアでは日本を追い詰めていくことで、ルーズベルトは戦争の機会を手に入れることになる。しかし、ソ連という共産主義の脅威の前に、本来、ドイツと日本は世界に貢献できる立場にあった。また、ソ連の脅威を前に、ヨーロッパが抱えていた問題はベルサイユ大勢の不均衡であり、早急に解決されるべき問題であった。

第二次世界大戦の直接の引き金になったダンツィヒは36万のドイツ人が住んでおり、当地の95%を占めていた。ポーランド回廊にも150万のドイツ人が生活していた。ポーランドが1918年に独立できたのは、ドイツとロシアがともに敗れたからである。それが1939年になって、ドイツかロシア、いずれかと提携しなければならない状況が生まれた。

ダンツィヒだけがドイツとの提携の障害であった。ヒトラーはその障害を取り除こうとした。ダンツィヒ返還後もポーランドが同市の経済的支配を続けてかまわない。さらには、チェコスロバキアからの独立を望むスロバキアを、ポーランド領に組み込んでかまわないと発表していた。1939年1月5日のことである。ポーランドのヨゼフ・ベック外相は、障害をそのまま残す選択をした。その判断がポーランドを死に導くことにつながった。この間、常にルーズベルトは、ドイツに対して妥協しないようポーランドに働きかけていた。

ハミルトン・フィッシュは以下のように言う。

ヨゼフ・ピウスツキ元帥は歴史上でもっとも傑出した政治家であり国民的英雄であった。ポーランドが危機にある時はすでに亡くなっていた(1935)。もし彼が存命であれば、ダンツィヒを交換条件にしたポーランド独立の保証をドイツから取り付けていたに違いない。もちろんピウスツキがナチスドイツに肩入れしていたなどと言うつもりはない。彼はソビエトロシアの本質をよくわかっていた。共産主義を嫌っていた。その彼が世を去っていたことはポーランド国民にとっては不幸なことだった。ピウスツキは優れた軍人であり、ヒトラーでさえ一目置いただろうと思える人物だった。


私はポーランドから逃れてきた多くの人々の話を聞いた。みな口をそろえて私と同じことを言っていた。ピウスツキが生きていたらダンツィヒ問題は平和的に解決されていたはずだと嘆いていた。そうなっていれば、ポーランド侵攻もなく、大戦もなく、共産主義者によって1万2000ものポーランド士官が虐殺されるカチンの森虐殺事件もなかった。戦後、ポーランドが共産化することもなかった。


・・・ああ、第二次世帯大戦というのは、必要のない戦争だったのか。



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『未承認国家に行ってきた』 嵐よういち

この本に紹介されている『クリミア共和国』、『沿ドニエストル共和国』、『アブハジア共和国』に加えて、『南オセチア共和国』、『ナゴルノ・カラバフ共和国』は、いずれも旧ソ連に所属した未承認国家である。それらの地域では、旧ソ連による民族政策が原因となって、さまざまな衝突が発生した。ソ連崩壊は、それとともに各共和国のロシアからの離脱を促した。急激に離脱を遂げたところもあれば、緩やかに離脱を試みているところもありと、いろいろだ。

ただ、旧ソ連は、各共和国にロシア人を移住させ、場所によってはロシア人多数化工作が行われた。そういうところでは、その共和国がロシアから離脱しようとすると、ロシア人だけがロシア共和国の磁力に反応する現象が起こる。早くにロシアから離脱した共和国でも、そういうところは安心できない。

また、その共和国がロシアから離脱しようとするとき、ロシアの力を利用してその共和国からさらに離脱しようとする民族が登場する場合もある。

前述の旧ソ連内の未承認国家は、そのいずれかのケースに該当する。

この本の中に再三登場する“ロシア人の無愛想”は一体何を意味するのか。力で押し通すやり方への自信の無さの現れか。あるいは、孤立への不安を虚勢で隠しているのか。どのロシア人をとっても、リトルプーチンの金太郎飴のようなものか。

彩図社  ¥ 1,296

そこに住む人達はどのように暮らし、国はどうなっているのか。興味は尽きない
第1章  激動のロシア編入『クリミア共和国』
第2章  謎の未承認国家『沿ドニエストル共和国』
第3章  失われた待ちを行く『チェルノブイリ・ツアー』
第4章  ほとんどの日本人が知らない『アブハジア共和国』
第5章  111カ国が承認する『コソボ共和国』
第6章  北と南でなにが違うのか『北キプロス・トルコ共和国』


この本を読めば、つい先ごろまで戦いの行われた場所であっても、それが終われば、そこには人々の生活がある。彼らにとって見れば、どちらでもいいのだ。必要なのは、家族とともに子供を育てられる環境だ。読んでみて、それがよくわかった。

こういう国をあえて訪れたいという旅行者もいるんですね。いったいどんなところに魅力を感じているのか、私にはよくわからない。“未承認”であるということは、その対立の原因は、解決されていないということだ。原因が残されている以上、状況によっては戦いが再燃することもあり得る。そうなれば、《家族とともに子供を育てられる環境》なんて、いとも簡単に消滅する場合もある。

そんな刹那の平穏の中に生きる人々に、直に触れてみたいということなのか。

著者の旅が、緊張感に包まれたものであることは、文章の端々から感じられる。それだけの警戒も、準備もした上での旅行のようだ。それでも、おそらくこれまでも、危ない目にあったこともお有りでしょう。どうぞ、お気をつけて。

JIJI.COM 2017/06/16
北朝鮮の残酷な扱いに怒り=帰国大学生の父-米
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017061600303&g=int
(抜粋)
【ワシントン時事】北朝鮮当局から約1年半ぶりに解放され、昏睡状態のまま帰国した米国人大学生オットー・ワームビア氏の父フレッドさんは15日、オハイオ州で記者会見し、「息子が長期間、残酷な扱いを受けたことに怒りを覚える」と北朝鮮を非難した。
(続きを読む)に全文
北朝鮮から帰国を許されたアメリカ人の青年は、やはり、北朝鮮なんか行くべきじゃなかった。・・・ここで引き合いに出すのは、ふさわしくなかったかもしれませんね。ごめんなさい。
ソマリランド。ここも未承認国家の一つですよね。それがなんでも、とても治安が安定しているとか。ソマリアと聞いただけで震え上がってしまうのに、・・・謎多き、治安良好のソマリランド。ぜひ報告してもらいたい。



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男と女『言ってはならない 残酷過ぎる真実』 橘玲

まずは、前提として、犯罪を犯しやすい人間と、そうでもない人間がいるということだ。これを受け入れがたいという人は、とりあえず、この本をしっかり読んでもらう必要がある。

反社会的行動をとりやすい人間は、心拍数が低い。心拍数の性差は3歳で出現し、男子の心拍数は女子より1分間に6.1回少ない。男性の犯罪者は女性よりもはるかに多い。
  1. 人は興奮状態にあるとき、心拍数が増える。臆病で不安を感人間は、心拍数があがる。心拍数の少ない人間は、“恐怖”という感情が欠如している。
  2. 心拍数の低い子供は高い子供よりも他人に対する共感力が低い。人をいじめたり、殴ったりしたとき、人がどんな気持ちになるか思いやることができない。
  3. 心拍数の低さ、つまり覚醒度の低さが、興奮を求めて、極端な行動に走らせる。 
興奮を伴う職業や、冒険によって、上記のような特性を満足させている人も多いが、犯罪に走るものには、心拍数の低いものが多いのも事実。


新潮新書  ¥ 842

進化論、遺伝学、脳科学の最新知見から、解き明かされる「残酷すぎる真実」
Ⅰ  努力は遺伝に勝てないのか
遺伝にまつわる語られざるタブー
Ⅱ  あまりに残酷な美貌格差
見た目で人生は決まる-容貌のタブー-
Ⅲ  子育てや教育は子供の成長に関係ない
「わたし」はどのように「わたし」になるのか

幼い子にクレヨンと白い紙を渡して絵をかかせると、女の子たちはオレンジ、緑、ベージュといった暖かい色で人物、ペット、花、木を描こうとする。一方、男の子たちは黒や灰色といった冷たい色で、ロケットやエイリアン、自動車といった動きのあるものを描こうとする。これは親や先生が、「女の子らしい」あるいは「男の子らしい」絵を描くよう指導したらかではない。ところがアメリカの幼稚園の先生の大半は女の先生で、そんな男の子の特質が分からない。暖かい色を使った人物の絵を描くことのできない男の子は、どこかに異常がある可能性を指摘されて、治療の対象となる。

欧米でも、自然科学の分野で博士号を取得する女性の比率は10%を下回り、物理と工学では5%に届かない。これは今まで、アカデミズムにおける性差別の証拠とされてきたが、それでは生物学において女性研究者の比率が25%を占める理由が説明できない。カナダの心理学者ドリーン・キムラは自然科学における男女の偏りは、女性の脳が物理学よりも生物学に適しているのが理由だと答える。胎児の段階から男性ではテストステロン、女性ではエストロゲンなどの性ホルモンが脳に影響し、その結果、男性は空間把握や数学的推論の能力が発達し、女性は言語の流暢性を高めた。女性は自分の合理的判断により、自分にとって有利な分約進んだのだ。

男性の脳は「システム化」、女性の脳は「共感」に秀でていると述べたのは、イギリスの心理学者バロン・コーエン。プログラマーや技術職に男性が多く、看護師や介護士に女性が多いのは、脳の生理的な仕組みによって「好きなこと」が違うからだと説明した。

ボーヴォワールは、「人は女に生まれるのではない。女になるのだ」と書いた。家庭や学校での性差別的な教育が「女らしさ」を植えつけているという仮説は、社会実験としてもとらえることのできるいくつかの実例によっても否定された。

キブツはイスラエルの実験的コミューンで、子どもは幼児期から親から切り離されて共同生活し、男女を一切区別しない教育が施された。以来、4世代が経過しても、女性の7~8割は人間を相手にする仕事、中でも保育や教育の仕事を選択し、男性の大半は農作業や工場、建設、営繕の仕事を選んだ。

他の「男はモノを相手にした仕事を、女はヒトとかかわる仕事を選ぶ」というのが、キブツの大規模な社会実験の結果である。男女の嗜好の違いは、男性中心主義的な環境ではなく、脳の遺伝的・生理的な差異から生じたものである。つまり、男らしさ、女らしさは、進化が生み出した脳のプログラムなのである。




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『戦争にチャンスを与えよ』 エドワード・ルトワック

気になるのはNGOだ。けっして“なんか、グッタリおじいちゃん”ではない。“non-governmental organizations”、非政府組織の方だ。

ルワンダでは、ツチ族によるフツ族の虐殺が発生すると、フツ族は東コンゴに逃げ込んだんだそうだ。そこに、国連よりももっと質の悪いNGOが介入してきたんだそうだ。彼らは「フツ族がかわいそうだ」と難民キャンプを設置し、食事を提供した。そして元気を取り戻したフツ族は、夜中に国境を超えてツチ族を虐殺に行った。

NGOはメティアの注目を集めて活動資金を得るため、「困った人や、かわいそうな人を助ける」とぶち上げて、現地の事情など知ったことかと行動する。最優先事項は、自分の生活を守りつつNGOとしての活動を継続していくための善意の寄付金を、少しでも多くかき集めることにあるのだ。

そんなことで、このあと、ルワンダは、コンゴに侵攻して5年に渡る戦争を続けることになったそうだ。

本来、難民は流出した先で新たな生き方の選択を迫られる。主義を曲げて帰還を目指すものもあれば、異郷に新しい生き方を求めるものもいる。いずれにせよ、難民化の原因となった問題は、それで一つの決着を見る。ルワンダとの国境沿いのコンゴ民主共和国に作られたフツ族の難民キャンプは、難民となったフツ族を生きながらえさせ、彼らの怒りを半永久的に存続させ、さらにはありがたい物資支援まで行って、結果として新たな戦闘員を供給している。そのため、ルワンダは未だに、紛争後の国家統一さえままならない。

NGOも、組織であるから、自らの組織の存続を目指す。それが自分の信じる“正義”の実践につながるし、同時に自分の生活を維持するという、一挙両得の道なのだから。

そのためには目立つ必要がある。メディアの注目を引くことである。・・・なんか、ここまで書いてきて、シー・シェパードの連中のことが頭に浮かんだ。あの組織のことをNPO(non profit organization)、つまり非営利組織って言うけど、親分のポール・ワトソンを筆頭に、幹部連中は贅沢な生活を送っている。シー・シェパードは、本当に宣伝が上手で、多くの企業がシー・シェパードのスポンサーになっている。
ラッシュ
パタゴニア
クイックシルバー
イギリスの化粧品、バス用品メーカー
アメリカの登山用品、サーフィン用品、アウトドア用品メーカー
アメリカのサーフィン、スノーボードブランド
何だよ、パタゴニア。もう買わねえ。

ちょっと話がそれましたが、そんなNGOが、今、急増中だそうだ。そう言えば、私が関わっている若いやつの中にも、「将来は、NGOの仕事に関わって、世界の平和のために尽くしたい」と言うようなことを行ってるやつがいた。はっきり、言ってやろう。・・・“やめておきなさい”と。


『戦争にチャンスを与えよ』    エドワード・ルトワック

文春新書  ¥ 850

国連、NGO、他国による中途半端な「人道介入」が、戦争を終わらせるのではなく、長引かせる
1 自己改題「戦争にチャンスを与えよ」
2 論文「戦争にチャンスを与えよ」
3 尖閣に武装人員を常駐させろー中国論
4 対中包囲網の作り方ー東南アジア論
5 平和が戦争につながるー北朝鮮論
6 パラドキシカル・ロジックとは何かー戦略論
7 「同盟」がすべてを制すー戦国武将論
8 戦争から見たヨーロッパー「戦士の文化」の喪失と人口減少
9 もし私が米国大統領だったらービザンティン帝国の戦略論
10 日本が国連常任理事国になる方法


戦争には、それが行われることにより、《決定的な勝敗》と《戦争による疲弊》という、二つの終戦を導き出す役割が存在する。戦争自体に内在する二つの終戦要因により戦争が終わった場合、戦場では復興に向けての努力が始まる。敗れた側も、厳しい立場に立たされたとしても、そこからの復興が始まる。国際社会も、この段階において、敗者を見殺しにすることはないだろう。

しかし、今日では、さまざまな形での、外部からの介入によって二つの終戦要因が阻害され、多くの紛争が「終わることのない紛争」となっている。

パレスチナ難民の発生は1948年だからね。国連のパレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は、パレスチナ難民に以前の暮らしよりも比較的高いレベルの生活環境を提供し、食事・教育・医療制度も整備され、荒れ地の重労働なんてなくなった。誰が、もとの生活に戻りたいと思うのか。難民は、難民のまま結婚し、生まれた子供も難民としてここで生きていくのだ。「イスラエルが俺たちの土地を奪った」と言い続けながら。

どうも、やってることが、賢くないな。そんなにも賢くないことが、ここまで続けられるだろうか。戦争だの難民だのに関わるNGOだの、NPOだのには、他の理由があると考えるのが妥当じゃないだろうか。

それは、「かわいそうな人を助けてあげる」という慈善事業を行うこと、それ自体が目的なんだ。そう考えれば、この賢くないことが、現地の悲劇を憐れむようなふりをして、むしろ助長するという馬鹿馬鹿しいことが繰り返されることも納得がいく。

むしろ、これらのNGO、NPOは、多くの場合、現地の人を犠牲にして自分の利益のためにやっている。・・・ポール・ワトソンの団体さんが見える。

「世界の平和のために尽くしたい」と言っている若いのには、言い方を変えよう。・・・“愚か者め❢”と。




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北朝鮮『戦争にチャンスを与えよ』 エドワード・ルトワック

題名もそうだけど、内容も、とても刺激的な本でした。

戦争ってのは、残酷だけど、とても純粋な、ピュアなものですよね。そこには疑いをはさむ余地のない、命のやり取りが行われている。戦場にいる人間が、「本来は心根の優しい人間である」とか、「誠実で、信頼できる」とか、「女たらしで、明日は違う女とベットに入っている」とか、そんな個人の性質なんかが問題視されることはあり得ない。躊躇こそ憎むべきで、頭で考える前に引き金が引けなきゃどうにもならない。

だけど、ピュアだからこそ、戦争には“意味”がある。戦われるべき“意義”がある。

「戦争は平和をもたらすためにある」

人は、《力に溢れ、夢や希望に満ち、野望に心躍らせて》戦争を始まる。そしてその過程で、資源や資産を消耗させ、夢や希望は幻滅に代わり、力尽きて戦争をやめる。そして平和が訪れる。

著者が、ユーゴスラビア内戦を例に挙げて紹介しているのだが、セルビアがクロアチアと戦いを始めると、まもなくドイツが介入し、クロアチアをの独立を承認してしまったのだそうだ。そのことで逆に、クロアチアはセルビアと妥協することができなくなってしまったというのだ。戦闘を続けることで、お互いが傷つ生き、歩みあう道を模索する。ドイツのクロアチア承認は、その道を閉ざしてしまったと・・・。

そのようになった戦争は、終わらない。ただ、凍結されるだけだ。その間に、双方とも、再開戦の準備を整える。こうなると、止めようがなくなるな。まさに、今のシリアがそうじゃないか。

本来、戦争においては、戦えば戦うほど人は疲弊し、人材や資金が底をつき、夢や希望が経たれて平和につながる。

『戦争にチャンスを与えよ』    エドワード・ルトワック

文春新書  ¥ 850

国連、NGO、他国による中途半端な「人道介入」が、戦争を終わらせるのではなく、長引かせる
1 自己改題「戦争にチャンスを与えよ」
2 論文「戦争にチャンスを与えよ」
3 尖閣に武装人員を常駐させろー中国論
4 対中包囲網の作り方ー東南アジア論
5 平和が戦争につながるー北朝鮮論
6 パラドキシカル・ロジックとは何かー戦略論
7 「同盟」がすべてを制すー戦国武将論
8 戦争から見たヨーロッパー「戦士の文化」の喪失と人口減少
9 もし私が米国大統領だったらービザンティン帝国の戦略論
10 日本が国連常任理事国になる方法


同時に、「平和は戦争につながる」と著者は言う。日常生活や平時におけるロジックとは、全く逆のロジックが戦場では働いているのだ。人は、平時においては、脅威を深刻なものと捉えられなくなる。誰かの脅威にさらされていても、平和になれた人の頭は、いつ降りかかるかしれない脅威への対処よりも、その日に予定していた何かの方が重要である。

だから、誰かの脅威に対して、先制攻撃を仕掛ける準備も、相手の要求を受け入れる準備もせずに、「まあ、大丈夫だろう」と考えてしまう。この本は、そう訴えるのだ。

ヒョエー❢ 北朝鮮のことじゃないか❢

たしかに、なにもせずに、「まあ、大丈夫だろう」と現状を放置することこそ、最も愚かな選択だな。じゃあ、どうする。アメリカさまに運命をゆだねる。ずっと、日本はそうしてきた。安倍首相は、日本が運命をゆだねているアメリカを、東アジアに釘づけにしておきたいんだろうけど、うまくいくかどうか。

日本が、自分の手で事態を解決する道を模索するとしても、とりあえず今は時間がない。もしも、日本人居住区に原爆を落とされるようなことが想定されるなら、どうも、それを防ぎようがないということになるなら、有利な条件を引き出して、降伏を受け入れる。著者の言う通り、それも選択肢の一つだね。





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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本












































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