『「日本人の体質」研究でわかった長寿の習慣』 奥田昌子
長寿をテーマにした本です。
私は今、還暦手前ですが、私が子供の頃なら、現在の私の年齢は、十分、短い老い先のことを考える年齢だったでしょう。“死んでしまう”ということが怖くてたまらなかった一〇歳前後の子供の頃、「大丈夫、僕にはまだ五〇年位ある」と、当時であればほぼ永遠に近い時間を思い浮かべました。「六〇歳くらいまでいきたら、死んでも文句は言えない」って感覚が、確実にありました。
その文句は言えない歳が、目前に迫ってます。・・・どうしよう。
まあ、それは子供の頃の感覚で、男の人の平均寿命は八〇歳を超えてるんですからね。父はその手前で死んでしまいましたが。女の人にいたっては八七歳だって。母は六六歳で死んでしまいましたが。
父や母が死んでいく様子を見て、やはり死ぬことを意識したときは無念であったようです。若かろうが、歳をとっていようが、生きている以上、明日も生きることを前提としているのが当たり前のことですから、無念でない死など、あるはずがないんでしょう。そのうえで、誰もがそれを受け入れていくわけです。
長寿であろうが、なかろうが、同じことです。長寿、それはあくまで結果です。
その無念を飲み込むその時まで、できうる限り健康で、明るく楽しく生きていくことが希望です。誰でもそうですよね。やむにやまれぬ激しい思いに押し流された時代も終わり、今なら穏やかに、自分にとってより良いものを選択できそうです。酒を除けば・・・。
より良いものを選択しようとする時、当然、長寿というのは一つの目安になるでしょう。もしかしたら、この本に書かれたやり方で、その無念を受け入れるときまで、いや、受け入れたその後も、明るく楽しくいられる、・・・かもしれませんよ。


NHKでやってた、"人体”っていうシリーズの第二弾《遺伝子》っていうのを見ました。そう、山中伸弥先生とタモリのやってる番組です。この間やった第二回目は、音楽の才能を開花させるとか、運動神経を伸ばすとか、記憶力を高めるとか、遺伝子には色々なスイッチがあって、何らかの影響でそのスイッチがONになったり、OFFになったりしてるってことでした。
中にはがんを抑制するなんてスイッチもあって、これを人工的にONにすることでがんを治療するなんて言う、実際にそんな治療方法があるんだそうです。
そのON,OFFは、たとえ一卵性双生児であっても違いが出てくるらしいですよ。だけど、そうなりやすい体質っていうのは、例えば人種であったり、民族であったりの特徴があるようです。
特に日本のような島国だと、その特徴は顕著になるでしょうね。
日本人はもとから長寿です。戦後になって平均寿命がぐんと高くなったのは、もともとの長寿体質に加えて、幼児死亡率が劇的に下がったからだそうです。日本人の長寿を支えているのが、動脈硬化になりにくいという体質なんだそうです。比較的若い段階で心筋梗塞になりやすい欧米人に比べ、日本人は年をとってからがんで死にます。これが欧米人と日本人の寿命の差だそうです。
女子のマラソンや長距離種目で、腹を出して走ってる白人のお嬢さんがを見ることがあります。あれ、日本人はダメみたいですね。すぐ終わるんならいいかもしれないけど、当たり前に考えれば、お腹が冷えちゃいます。白人のお嬢さんは、冷えないんだそうです。おかしなもんですね。
私は残念ながら、牛乳の分解酵素が少ないみたいです。特に朝、牛乳飲むと、ピーピーです。日本、及びアジアは、おしなべてそうみたいですね。ピーピーにならない人でも、欧米人と同じように、牛乳の恩恵を受けられているわけではないみたいですよ。日本人は、アルコールに弱いみたいですね。いつの頃からか、アルコールの分解酵素がないという話もよく聞くようになりました。でも、日本人が分解できる海藻類を欧米人は苦手にしているようですよ。
脂肪が皮下に蓄積されやすいヨーロッパ人に比べ、日本人は内臓に溜まりやすいんだそうです。どうも、私たち日本人が、努めて気にかけなければいけないのが、この内臓脂肪のようです。内臓脂肪が増えると血圧を上げ、血糖値をあげ、動脈硬化を進める物質が排出されるんだそうです。本来、日本人がなりにくい動脈硬化が進むことで、脳梗塞と、本来欧米人に多い心筋梗塞が発症しやすくなるんだそうです。そうならないのが、日本人の強みのはずなのに・・・。
海藻、緑黄色野菜、大豆、魚。食生活はそのあたりをまんべんなく。それだけ食べてりゃみんな長生きということではありません。遺伝の要素だってあるし、えんぶんの摂取、喫煙、飲酒、ストレス、いろいろな要因があります。“人体”っていう番組の中でも言ってました。遺伝子ですら、スイッチのON、OFFは後天的に変えられるって。
できるだけいい環境を揃えていくってことが肝心なんでしょう。・・・若い頃じゃ、絶対にできなかったけど、今なら八割くらいはできるかもしれない。
細かいところは、是非この本を読んで下さい。
私は今、還暦手前ですが、私が子供の頃なら、現在の私の年齢は、十分、短い老い先のことを考える年齢だったでしょう。“死んでしまう”ということが怖くてたまらなかった一〇歳前後の子供の頃、「大丈夫、僕にはまだ五〇年位ある」と、当時であればほぼ永遠に近い時間を思い浮かべました。「六〇歳くらいまでいきたら、死んでも文句は言えない」って感覚が、確実にありました。
その文句は言えない歳が、目前に迫ってます。・・・どうしよう。
まあ、それは子供の頃の感覚で、男の人の平均寿命は八〇歳を超えてるんですからね。父はその手前で死んでしまいましたが。女の人にいたっては八七歳だって。母は六六歳で死んでしまいましたが。
父や母が死んでいく様子を見て、やはり死ぬことを意識したときは無念であったようです。若かろうが、歳をとっていようが、生きている以上、明日も生きることを前提としているのが当たり前のことですから、無念でない死など、あるはずがないんでしょう。そのうえで、誰もがそれを受け入れていくわけです。
長寿であろうが、なかろうが、同じことです。長寿、それはあくまで結果です。
その無念を飲み込むその時まで、できうる限り健康で、明るく楽しく生きていくことが希望です。誰でもそうですよね。やむにやまれぬ激しい思いに押し流された時代も終わり、今なら穏やかに、自分にとってより良いものを選択できそうです。酒を除けば・・・。
より良いものを選択しようとする時、当然、長寿というのは一つの目安になるでしょう。もしかしたら、この本に書かれたやり方で、その無念を受け入れるときまで、いや、受け入れたその後も、明るく楽しくいられる、・・・かもしれませんよ。
青春出版社 ¥ 1,058 海外の長寿食や長生きしている人の健康法を取り入れて、本当に効果はあるのか |
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NHKでやってた、"人体”っていうシリーズの第二弾《遺伝子》っていうのを見ました。そう、山中伸弥先生とタモリのやってる番組です。この間やった第二回目は、音楽の才能を開花させるとか、運動神経を伸ばすとか、記憶力を高めるとか、遺伝子には色々なスイッチがあって、何らかの影響でそのスイッチがONになったり、OFFになったりしてるってことでした。
中にはがんを抑制するなんてスイッチもあって、これを人工的にONにすることでがんを治療するなんて言う、実際にそんな治療方法があるんだそうです。
そのON,OFFは、たとえ一卵性双生児であっても違いが出てくるらしいですよ。だけど、そうなりやすい体質っていうのは、例えば人種であったり、民族であったりの特徴があるようです。
特に日本のような島国だと、その特徴は顕著になるでしょうね。
日本人はもとから長寿です。戦後になって平均寿命がぐんと高くなったのは、もともとの長寿体質に加えて、幼児死亡率が劇的に下がったからだそうです。日本人の長寿を支えているのが、動脈硬化になりにくいという体質なんだそうです。比較的若い段階で心筋梗塞になりやすい欧米人に比べ、日本人は年をとってからがんで死にます。これが欧米人と日本人の寿命の差だそうです。
女子のマラソンや長距離種目で、腹を出して走ってる白人のお嬢さんがを見ることがあります。あれ、日本人はダメみたいですね。すぐ終わるんならいいかもしれないけど、当たり前に考えれば、お腹が冷えちゃいます。白人のお嬢さんは、冷えないんだそうです。おかしなもんですね。
私は残念ながら、牛乳の分解酵素が少ないみたいです。特に朝、牛乳飲むと、ピーピーです。日本、及びアジアは、おしなべてそうみたいですね。ピーピーにならない人でも、欧米人と同じように、牛乳の恩恵を受けられているわけではないみたいですよ。日本人は、アルコールに弱いみたいですね。いつの頃からか、アルコールの分解酵素がないという話もよく聞くようになりました。でも、日本人が分解できる海藻類を欧米人は苦手にしているようですよ。
脂肪が皮下に蓄積されやすいヨーロッパ人に比べ、日本人は内臓に溜まりやすいんだそうです。どうも、私たち日本人が、努めて気にかけなければいけないのが、この内臓脂肪のようです。内臓脂肪が増えると血圧を上げ、血糖値をあげ、動脈硬化を進める物質が排出されるんだそうです。本来、日本人がなりにくい動脈硬化が進むことで、脳梗塞と、本来欧米人に多い心筋梗塞が発症しやすくなるんだそうです。そうならないのが、日本人の強みのはずなのに・・・。
海藻、緑黄色野菜、大豆、魚。食生活はそのあたりをまんべんなく。それだけ食べてりゃみんな長生きということではありません。遺伝の要素だってあるし、えんぶんの摂取、喫煙、飲酒、ストレス、いろいろな要因があります。“人体”っていう番組の中でも言ってました。遺伝子ですら、スイッチのON、OFFは後天的に変えられるって。
できるだけいい環境を揃えていくってことが肝心なんでしょう。・・・若い頃じゃ、絶対にできなかったけど、今なら八割くらいはできるかもしれない。
細かいところは、是非この本を読んで下さい。
