めんどくせぇことばかり 本 健康
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『世界一効く 体幹トレーニング』 中野ジェームズ修一

若い頃と違って、山を登り下りしていて、「ここ、怖いな」って感じることがある。

体力そのものは、さほど落ちているとは思わない。毎朝、1時間程度走っているから、そちらはあまり心配していない。でもなんだか、バランス感覚が鈍くなってきているのかと感じることがある。急斜面で手を使ったりすると、そのあと、垂直を取るのに少し時間がかかるような気がする。

それから、頭で考えたとおり身体が動いていないことがある。出そうと思った足が、ほんの1~2cmだけど、ずれたりね。場合によってはとても危ないよね。

右手ストック1本使ってるんだけど、気がつくと、それでバランスを維持したり、立て直していることがある。

昔、時々夢に見た。断崖絶壁で、伸ばした手が、つかもうとした岩に届かずに空を切る。今なら、頼りにして体重を掛けた右手ストックが折れて、虚空に放り出されるってところだな。

自分の思ったとおりに身体を動かすためには、体幹トレーニングがいいらしいとなにかで読んだ。体幹?手足を枝とすれば、胴体が幹?自由な動きの軸になると言えば、腹回りか。そうなると、腹筋、背筋を鍛えるってことか。

なんだか、高校の時の山岳部の練習みたいなのを思い出しちゃったぞ。・・・吐きそう!

学校から、秩父の校庭から武甲山がよく見える学校を出発して、まずは金仙寺っていうお寺に行って、お寺の参道を肩車で行ったり来たり。次に、巴橋で荒川を渡り、札所24番法泉寺に行く。ここのお寺は結構長い石段があって、まずはダッシュを繰り返す。次に片足跳びを繰り返す。続いて佐久良橋で荒川を渡り、学校に戻る。

距離は5kmくらいのものなんだけど、その間になんだかんだとやってるので、けっこうきつい。学校に戻って、腹筋、背筋、腕立て、うさぎ跳び。スケート部の人たちと、スケートをかっこよく滑る格好をして校庭を一周。ハンドボール部の人たちと、腹ばいに寝て、手は後ろに組み、足だけで前に進む。ズリズリ進む。

あー、嫌だ、嫌だ。


『世界一効く 体幹トレーニング』    中野ジェームズ修一


サンマーク出版  ¥ 1,430

あなたの体の中に眠っている、体幹に秘められた力を引き出してみませんか
体幹トレーニングで、この悩みを解消しますか?
1 体幹に秘められた力を引き出すインナーユニットを使いこなす
体幹に秘められたパワーを呼び覚ますインナーユニットとは
インナーユニットが使えるかどうかで体はこんなに変わる!ほか
2 世界一効く体幹トレーニング超基礎編
体幹に秘められた力を使いこなすために
体幹トレーニング“超基礎編” ほか
3 世界一効く体幹トレーニング
腹を凹ませたい人のトレーニングプログラム
腰が痛む人のトレーニングプログラム ほか


違う?

どうやらそうじゃない。調べてみたら、腹腔という言葉が出てきた。お腹はまずは、上を横隔膜、下を骨盤底筋群で押さえられ、その周囲を腹横筋と多裂筋に囲まれている。これがどうやら、インナーユニットと呼ばれるものらしい。膜のような形状の筋肉で、臓器の詰まった腹腔を引き締め、安定させる働きがあるんだそうだ。

「コア」、「体幹」と呼ばれることもある。・・・出たー!

その周辺を覆っている腹直筋、腹斜筋群、広背筋がアウターユニットで、人の腹回りは、その二重構造になってるわけだ。

体幹トレーニングっていうのは、このインナーユニットとアウターユニットをバランス良く鍛えることで、思うように動ける身体を作るってことだな。他にも、肩こりや腰痛にも、体幹が関係しているらしい。さらにはケガをしにくい身体をつくり、運動能力も上がるとか。

おまけに、バランス。そう、私にとってこれは大事。山でバランス良く歩けるようにしなきゃな。

・・・それが、どうも、簡単なことじゃないらしい。私がこれまでやってきたのは、アウターユニットのトレーニングばかりで、どうやればインナーユニットを鍛えられるのかっていうのが、まったく分からない。

それはこの本を書いた中野ジェームズ修一さんも、“はじめに”に書いている。「インナーユニットの使い方は非常に感覚的なので説明が難しく、大半の人は習得に時間がかかるうえ、動きもかなり地味。そのため雑誌や書籍など文字数に制限のある媒体では、専門家もあえてふれなかったり、見栄えのする種目を紹介したりしてきました。私もその一人・・・」と。

「時間がかかるうえ、動きもかなり地味」か。

私は時間はいくらでもある。地味なことも、さほど苦になる方でもない。なんとかなるかな。問題は、「インナーユニットの使い方は非常に感覚的なので説明が難しく」ってところだな。実際、スゴい説明がされている。

「肛門を締める」
「ウエストを絞っていくイメージ」
「膣をすぼめる」・・・どうすりゃいいんだ
「おならを我慢する感覚」
「生殖器を動かすイメージ」

いったい何をしようとしているの。

でも、かえってこういうトレーニングで良かった。高校の時の部活みたいに、ハードに筋トレって、嫌だもん。時間を掛けて、膣をすぼめてみましょうか。そりゃ、無理やろう。


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『脳を強化したければ、ラジオを聴きなさい』 加藤俊徳

居間にちょっとした出窓があって、いろいろとガラクタがおいてあった。

そこを簡単に整頓して、ラジオを置いた。昨年の春のことだ。あとは、CDや山で使う小物、孫が来たときに出してやるお絵かきノートみたいなものが置いてある。そこにベージュのカーテンをつけて、ものが見えないようにしてある。そこにリモコンを向けてスイッチを押すと、ラジオから音楽が流れる。

チャンネルはNHKFMにセットしてある。クラシック音楽の番組が多く、よく聴いている。自分が録音してある曲を、その時の気分に合わせて聴くのも良いけど、人の選曲に身を任せるのもいいもんだ。聴いたことのない曲にも、いくらでも良い曲があるんだな。そういう曲に出会うと、もうけたような気分になる。

ニュースはラジオで聴くようにしている。ラジオで聞くニュースは、テレビに比べれば、報道と言うにふさわしい。テレビの伝えるニュースって言うのは、あまりにも加工されている。番組によっては、「このように受け取れ」と支持されているかのようだ。

はっきりそこまで言わないとしても、その口調、その言い回しは、言外にそう促している。時にはおどろおどろしい映像と一緒に、低く、くぐもった男の声で解説が流れる。あー、嫌だ、嫌だ。ラジオだって伝えるニュースを取捨する段階で恣意的ではあるわけだけど、テレビに比べれば遙かにまし。

天気予報だけはテレビが上かな。ラジオの天気予報は、かなり広い領域に渡って、かつ、地域を細分化して伝えるから、自分の地域の天気がなかなか出てこないし、通り過ぎたらその先も長い。

仕事を辞めたので、家にいる時間が圧倒的に長くなった。音がなければ寂しいけど、テレビをつけっぱなしにしていると、なんだかものを考えなくなりそうで、ラジオを聴ける環境にした。音がなければ寂しいと思って始めたことだけど、ラジオをつけていると、時にはそれが気に触ることもある。ラジオを消すと、近隣の生活音が聞こえたりする。それもいい。早朝、ほぼ音のない世界っていうのもいい。

それでも、私の耳の中では、四六時中、セミが鳴いているんだけど。

この表紙を見て!

暴力的なほど、目立っているよね。“脳を強化”が赤に白抜き、“ラジオ”が白に赤抜きだからね。本屋さんでも目立っちゃって、目立っちゃって。私も、出来ることなら《脳を強化》したいもんだし、《ラジオ》を聴くことでそれが叶うのなら、もしかしたら、日頃ラジオを聴いている私の脳は、すでに、だいぶ強化されているのかも知れない。

そんな予想を確信に変えるために、この本を読むことになったわけだ。




宝島社  ¥ 1,320

1万人の脳を診断した脳科学者が提唱する、記憶力が良くなる脳強化トレーニング
第1章 脳の「聞く力」が、あなたの未来を拓く!
第2章 「聴覚系」トレーニング&リフレッシュ
第3章 「記憶系」トレーニング&リフレッシュ
第4章 「思考系」トレーニング&リフレッシュ
第5章 「視覚系」トレーニング&リフレッシュ
第6章 「理解系」トレーニング&リフレッシュ
第7章 「伝達系」トレーニング&リフレッシュ
第8章 「感情系」トレーニング&リフレッシュ
第9章 「運動系」トレーニング&リフレッシュ


この本を書いたのは、脳内科のお医者さんの加藤俊徳さん。

実はこのお医者さん、ご自身が、聴覚障害ではないものの、脳内の聴覚系の部位が未発達だったんだそうだ。数学や物理はすんなり理解できても、英語や国語が厳しかったそうだ。本を読んでも、仮に黙読でも、脳の聴覚系の部位を用いて、頭の中で音を鳴らして理解するらしいんだけど、それが働かないんだそうだ。

それでも努力してお医者さんになったんだから、大変な努力家だな。

のちにMRIが登場して、脳の画像分析ができるようになって、この加藤さんは、子どもの頃以来のコンプレックスから、MRIを使っての脳の分析、診断に関する研究に取り組んだんだそうだ。

脳には120の区画があって、それぞれ役割が分かれている。大まかに分けると、聴覚系、記憶系、思考系、視覚系、理解系、伝達系、感情系、運動系の8系統に分かれる。なかでも、たの系統との連動性が高いのが聴覚系で、聴覚系を刺激することで、他の系統もバランス良く刺激されるんだそうだ。

だから、「ラジオを聴きなさい」ということだ。

私は頭が固いと良く言われる。自分では柔軟性がある方だと思うんだけど、世の中がふにゃふにゃ過ぎて、私程度でも頭が固いことになってしまった感じかな。

頭が固い人間は・・・、どうすりゃいいんだ?・・・って見てみると。・・・なんと、年の差のあるパーソナリティのラジオを聴けとある。自分より一回りも、二回りも若いのがDJを務めるラジオ番組を聴けば、自分の知らない新しい感性や世界に簡単に接することができ、脳が一気に活性化するって。

午後、クラシックはじめ、音楽系のしっとりした番組が4時半頃終わって、そのあと、若いアイドルグループのお姉さんが登場する番組が始まる。いつも、すぐにラジオを消す。聴いていると、脳が活性化する前にストレスがたまる。

私は流行というものに関心がない。そういう人間は、あえて興味のないジャンルのラジオを聴くといいという。最初からすべてを理解しようとせず、心のハードルを下げて受け入れることで、流行にも乗り遅れないという。流行に乗れなくて、何が悪い。

加藤先生は並々ならぬ努力をして、自分の苦手を克服してきた人だけに、苦手を苦手として受け入れている私には、その教えは少し厳しい。あ~あ、ラジオを聴いているから、さぞ私の脳は強化されているに違いないと思って読んだんだけどな。

どうも私の脳は、へなちょこのままのようだ。残念!



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『ぶらり埼玉歴史探訪』 埼玉歴史散策の会

kannkoku.jpg      いかにも韓国人らしいやり方。

関東平野の縁に住んでるので、近くの山に登れば、関東平野を一望できる。

でかいよ、関東平野は。目だつのは、東の独立峰筑波山、南東のスカイツリー。空気が澄んでる日には、海が輝く。この関東平野の中部から西部に位置し、東西に広がる埼玉県。東西に広がるのに、主要な鉄道が南北に走る。正確に言うと、南北に走っているわけではない。北から南に走るんだ。つまり、東京につながる。

南に走って東京につながるから、埼玉県南部は人口が増えている。東京に通う人たちが暮らす場所になっている。その人たちの目は南に、東京に向いているので、埼玉県のことはあまり見えていないようだ。

いろいろあるんだけどな。

城下町の面影を色濃く残す小江戸川越。芭蕉も歩いた日光街道の要衝春日部。中山道の宿場町の名残を残す桶川。武蔵武士の足跡の色濃い“暑いぞ、熊谷!”。埼玉の奥座敷秩父。

そうそう、そう言えば、新一万円札の肖像に選ばれた渋沢栄一は、深谷市の血洗島村出身。他県の方にはなじみがないという人もいるようだけど、渋沢栄一は、日本資本主義の父とも言われる人物。同時代人の岩崎弥太郎が政商と呼ばれて利益を拡大したのに対して、渋沢栄一は企業利益は社会の交易とならなければならないという信念を持っていた。何より渋沢は、人を育てた。

だいたい20年ごとに、偽札防止と技術の継承という意味も込めて新札への切り替えが行なわれるという。新札への切り替えは2024年を目安にしているという。

紙幣が、その20年後も流通しているかな。この私ですら、現金を使わなくなりつつあるからな。ここから20年も経ったら、お金がなくなってるなんてことはないかな。そしたら、渋沢栄一の一万円が、最後の一万円になるのかな。肖像付き電子マネー・・・、それじゃ電子マネーじゃないか。

話が変な方に飛んでしまったが、埼玉の南の端っこで東京を向いてたら、埼玉が見えるはずがない。そこから北を見れば良い。そうすれば埼玉が見えてくる。東京を含むこの武蔵国。実は北部が玄関口だった。


『ぶらり埼玉歴史探訪』    埼玉歴史散策の会


メイツ出版  ¥ 1,793

埼玉には、古代から現代までの歴史スポットが数多く存在している
南部・東部エリア
大宮・浦和 岩槻 春日部 越谷 草加 川口 
蕨 和光・朝霞
西部エリア
川越 所沢 吉見・東松山 嵐山 越生 日高・飯能
県央・利根エリア
杉戸・幸手 加須 久喜 桶川 鴻巣 行田
北部・秩父エリア
熊谷 深谷 本庄 寄居・長瀞 皆野 秩父


最初に書いたように、埼玉県は東西に広がる。だから、基本的に東西に分けるんがいいはずなんだ。西部と東部ね。

だけど、そうすると、西部の大半は“秩父”なので、西部と東部という分け方は、秩父とそれ以外ということになってしまう。だからよくある分け方は、秩父と、秩父を除いた埼玉県を南北に分ける。そうすると、一つ問題が生じる。これを声に出していったとき、「さいたまけん、ほくぶ、なんぶ、ちちぶ」となり、まるで埼玉には、“ちち”という方角があるように聞こえる。

律令の時代には武蔵国に属するが、もともと秩父国造が支配する秩父国だったようだ。秩父はその西部で、信州や甲州・上州と、独自につながるので、広く上州に接する埼玉県北部とも違う雰囲気を持っている。顔が違う。秩父顔と言われる。私の顔がそう。いつも、連れ合いが面白がる。

この本は、《南部東部エリア、西部エリア、県央利根エリア、北部秩父エリア》の四つに分けた。おお、いろいろと考えて努力されたようだ。

この中の、“南部東部エリア”というのが、先に言った埼玉県の南にいて東京を向いてる人たちが暮らす町ということになる。“西部エリア”に川越、所沢といったビッグシティーが属しているが、他の東松山、越生、飯能あたりとはだいぶ雰囲気の違うところなので、我慢してもらえるといいが。

“県央利根エリア”は、編集陣の考え抜いた末の苦肉の策か。杉戸・幸手は日光街道沿いの春日部の隣町。久喜も日光街道。中山道沿いの桶川、鴻巣、行田と一緒というのは、文化圏として違いを感じる。まあ、かまうこっちゃないか。埼玉南部で東京方面を見ている人にすれば、そんな微妙な違いはね。

北部・秩父エリアについては、本庄、深谷、熊谷がそれで良ければ文句はない。

偉そうなことを言っても、まだまだ行ったことのない場所も紹介されている。埼玉県は、東西をつなぐ交通網が貧弱だから、私にとっては東部方面というのが、あまりなじみがない。

それじゃ、ダメじゃん。待ってろ松伏、行くぞ鷲宮。


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『大人の運動』 中野ジェームズ修一

この間、奥多摩の鷹ノ巣山に登ったときのこと。

奥多摩駅を6時15分に発車する峰谷行きのバスに乗った。このバスに乗るために、私は4時に起きた。暗い中、車で山越えをして奥多摩に向かった。バスの乗客はもう一人いた。引き締まった、筋肉質の若者だった。バスの終点で二三言葉を交わしたにすぎないんだけど、ザックもウェアも新しい。私みたいに普段着じゃない。もともと、何かしらのスポーツをやっていて、最近、山の魅力にとりつかれた感じかな。

歩き出しは私が先。ただ、ものの15分で追い越された。トレランの人たちとは違うが、歩きのスピードが速い。そのくらいの早さで歩けないことはないが、すぐ潰れてしまう。林道のはるか先を歩き、やがて角を曲がって見えなくなった。

その角の手前あたりまで来ると、そこは分岐だった。左に折れると山道を越えて浅間尾根のとりつきを目指すことになる。彼は直進した。ずっと林道を歩いて浅間尾根を目指すコースだ。遠回りだし、もちろん時間的にもロスがある。あのもの凄いスピードなら、それでも私より先に尾根にとりつくかもしれないが。私は左に折れて山道に入った。

道は何度か林道と交差して上に進む。最後の林道からの登山口で身なりを整えて山道に入る。その際、ここに向かう林道を振り返っても彼の姿はない。先に進んだのか。

山道に入り、浅間尾根のとりつきを目指す。取り付きには鳥居があり、その先に浅間神社が見えた。写真を撮って、いざ進もうかと思ったとき、後ろから追いついた来た人がいた。先に行ったかと思った彼だった。林道の先の様子を見てきたと行ったが、やはり分岐の標識を見落としたか、地図で確認することを怠ったんだろう。

彼は浅間尾根の結構な登り坂を、まるで私を置き去りにするかのようにして登って行った。この日彼を見たのは、このときが最後だった。

さて、『大人の運動』って本だけど、“大人の運動”って言葉におかしなことを想像するのはやめなさい。そんな本じゃない。著者、中野ジェームズ修一さんのミドルネームにおかしな妄想をたくましくするのはやめなさい。不謹慎だ。

でもなぁ。運動は嫌いじゃないけど、若い人の圧倒的な体力を見せられちゃうとなぁ。いくらなんでも、あそこまではなぁ。・・・なんて泣き言を言っても始まらない。継続こそ力。行けるところまで、行ってみよう。


『大人の運動』    中野ジェームズ修一


徳間書店  ¥ 1,518

話題のフィジカルトレーナー中野ジェームズ修一氏の本 医者いらずの定年後を
運動の基本
ロコモとは ストレッチとは 筋肉と負荷 運動習慣
生活の中に取り入れやすい下半身強化の基本エクササイズ
有酸素運動
有酸素運動とは 
ウォーキング
ランニング
ステップエクササイズ
悩み別 筋トレ&ストレッチ
腰痛 肩こり 膝痛 転倒 ポッコリお腹
趣味別 ストレッチ
テニス ゴルフ 水泳 登山 ウォーキング ジョギング
生活習慣
食事 入浴 睡眠


《もし、運動を錠剤の中に詰め込んでしまえるならば、その錠剤は、この世の中で、最も広範囲に処方され、恩恵をもたらす薬となるだろう》ってのは、アメリカの著名な研究者の言葉だそうだ。つまりは運動なみに効果のある薬は、現在のところ存在していないと言うことだな。

薬を飲むのって、まあいろいろあるんだろうけど、血圧が高いから飲んでるって人、結構いるな。糖尿の薬を飲んでるとかね。それからいろいろな目的を持ってサプリメントを飲んでいる人なんかもいるよね。

不調を改善するために薬を飲む。疾病の進行を遅らせるために薬を飲む。疾病の予防のために薬を飲む。この“薬を飲む”のところを、全部”運動をする”に帰られるわけです。不調を改善するために運動する。疾病の進行を遅らせるために運動する。疾病の予防のために運動する。

それでいて、運動に勝る薬はないって言うんだからね。しかも、運動なんて金がかからないもんね。

この本の正式な題名は、『定年後が180度変わる 大人の運動』。定年後、もしくはそれを意識している人たち向けに書かれた本。私なんかまさに真っ只中。

このくらいの年齢の人、すでに薬を飲んでる人も少なくない。体に不調を抱えている人も多いし、それを恐れている人はもっと多い。思っているのは、健康的に、楽しく毎日を過ごしたいってこと。たまにはいるけど、フルマラソンを走りきりたいとか、一線級で勝負したいと考えているわけじゃない。

この言い方を嫌がる人もいるけど、あえて言おう。「愉快な老後を過ごしたい」

ああ、すっきりした。

書かれているのは、運動の処方箋。こういう目的には、こういう運動。このレベルなら、この強度の、この頻度の運動。それが分かれば、《運動が長続きしない》という最大の問題が克服される。

薬だって、症状に合わせて飲まなきゃ意味がないし、逆に体に悪い。運動もそれと同じ。それを知るための本。そして効果が見えれば、もう運動することが楽しくなる。そこまでは私も知っている。

その先、中野さんの言うことの中に未知の領域がある。《80歳になっても、筋肉量を増やすことは可能》

私を置き去りにした若者と比べて私の方が有利なことが一つある。これから先、数十年間仕事人生を続けるであろう彼に比べ、私にはいくらでも自由になる時間がある。20年後、80歳になったとき、+20歳の彼を置き去りにしてぶっちぎってやろう。




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『あたらしい森林浴』 小野なぎさ

ピンとこなかったんです。

ずっとピンとこなかったんですけど、今はもうはっきりと、自分の体でわかるようになりました。・・・はい、森林浴というものについてです。

「森には癒やしの効果がある」なんて言われても、癒やされる必要が、こちらにはなかったもんですから、それでピンとこなかったんでしょう。あるいは、癒やされていたにもかかわらず、それを森の効果と感じる能力が、こちらになかったのかもしれません。

生まれた家は埼玉県の武甲山の麓でした。当時は、すでに山の北面西側の石灰岩の採取が行われていて、家は武甲山の北面を正面に見るように建ってました。だから、昼の一二時と、夕方四時にサイレンを鳴らした上で発破をかけていたんですが、その様子がよく見えたんです。サイレンが鳴ると、まもなく山に爆発による白い煙が上がり、少しだけ時をおいてドカーンという音が響きます。その音とほぼ同時に家の窓ガラスがビリビリ振動していました。

家からは、ほんの少し歩けば、いつの間にか森の中でした。人家が無くなり、炭焼小屋を通り過ぎると、山の神の祠があって、その先は森というよりも、山そのものでした。川に落ちたり、ふくらはぎをえぐったり、けっこう大きな怪我をしたこともあったんですが、一人でも森の中で遊ぶことが多かったですね。・・・癒やされていたのかもしれないですね。そういえば、受験の重圧に負けて、山に逃げたこともありました。

知らず知らず、癒やされていたのかもしれませんね。

今は医学的な治験の進歩と測定技術の発達から、森林浴の結果、ストレスホルモンが減少し、リラックス効果が上がるという科学的な根拠が得られているんだそうです。今では一歩進んで、森林浴による生理的効果が解明されるようになり、森を活用した健康増進の取り組みが全国で行われ、海外からも注目されるようになってきているんだそうです。

実際、森林環境では都市環境と比べて、活気の気分が上がり、怒りー敵意、緊張ー不安、疲労、混乱の気分が有意に下がり、血圧・脈拍が下がり、自律神経のバランスが整い、ストレスホルモンが減少するそうです。さらに悪い細菌をやっつけてくれる細胞が増えるそうです。

そんな、人間の体にいい影響を及ぼしてくれているのは、樹木から放出されるフィトンチッドという物質だそうです。自分の葉や幹をかじる害虫を遠ざけるため、他の植物が根の周りに近づかないようにするため、他の植物の発芽を抑えるため、樹木は、高尾フィトンチッドという物質を放出するんだそうです。この物質が、人間にとってはいい効果があるんだそうです。

『あたらしい森林浴』    小野なぎさ

学芸出版社  ¥ 2,310

森林浴事業で起業した女性フロントランナーによる、現場発信型・実践ノウハウ
1章 森林浴は今、可能性がある。
2章 森林浴の医学的効果
3章 海外が注目する日本発祥のShinrin-yoku
4章 地域と人を元気にする! 森林浴の可能性
5章 ヘルスケア事業としての森林浴
6章 人を成長させる森林浴


自然の中に、森の中にいると、なんかいい匂いがするじゃありませんか。あれがフィトンチッドだそうです。一般的には、広葉樹よりも針葉樹のほうが多く放出し、時間帯は正午前後がピークだそうです。

若い時は、森林浴なんて考えるまでもなく山に登ってましたし、子どもの頃から自然の中にいることが好きでしたから、その効果なんて考える必要もありませんでした。

その後、変形性股関節症で山からは離れてしまい、二〇一六年一〇月に手術を受けて二十数年ぶりに再開しましたが、森の効果を自覚したのは手術の前です。その二年ほど前かな。手術を意識した頃から、術後、「もう一度山に登りたい」ってことを意識してました。それもあり、それからちょうどその頃、『気力を奪う「体の痛み」がスーっと消える本』っていうのを読んだんです。

最初は、ある意味で、「なんちゅう無責任な題名だろ」って思いました。でも、当時は、その手の本は何でも読みました。その中で、《廃用症候群》という言葉を知りました。痛みで動かさないでいれば、その機関は不要であると身体が判断して、さらに動かなくなるということのようです。当時の私の股関節は、まさにそれに近い状況にありました。

『脳は喜びを感じると痛みの抑制に関係する内因性オピオイドを分泌。痛みを感じにくくなり、歩行距離が無理なく伸びていくはず』ともありましたので、「好きな森の中でも歩こう」と思ったわけです。すぐに補助用にストックを買って、近くにある市民の森というところを歩きました。

最初は、連れ合いについて来てもらいました。最初は、本当に少しだけでした。それでも、森を歩いたことで、長い間、感じたことのない、なんとも言えない幸福感を味わいました。徐々に距離も伸び、一人で歩くこともありました。痛くて、車での救援を頼んだこともありますが、森の中にいることの効果は確実にありました。

手術を受けて、・・・私の場合、その手術がとてもあっていたようで、まったく痛みがなくなり、山登りを再開しました。今は、「こうして山の中を歩いているだけで、自分は嬉しいんだ」ということを、実感しています。

先日、たまたま一緒に山を歩いた若い女性の方から、「苦しいことも多いのに、なんで山に登るんでしょう」って聞かれました。「私の場合は、気持ちがいいからですよ」とお応えしました。




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『死ぬまで歩くには股関節を鍛えなさい』 南雅子

最初、プロローグに四人の方の体験談が載っています。

その中に人工股関節置換手術を受けた方の話がありました。その方が置換手術を受けたのは三〇年前のことだそうです。その頃、人工股関節は八年しか持たないと言われていたそうです。著者の南先生の指導を受けて体のバランスが良くなったせいか、未だにその股関節で生活しているそうです。

三〇年前というと、私も股関節の痛みに悩み始めた時期です。実際、その数年後には山登りを諦めています。もちろん医者にも行きました。左右の足の長さが三センチ近く違っていてバランスが悪かったのですが、「手術するのは早い」というのが医師の判断でした。私は人工股関節の寿命は一〇年と言われました。

その段階で手術すれば、「また手術しなければならなくなる。それももう一度で済むかどうか」

そう言われれば確かにそうで、その当時は常時痛みを感じているという状態ではありませんでした。「これなら、そんなに痛くないはずだ」という医者の言葉には心の底からむかつきましたが、今は手術しないということには同意しました。残されてたのは、時々来る、我慢できないような痛みです。

私は歩けるようになるのが遅かったそうです。歩けるようになってからも、なんかおかしな歩き方をしていると、母方の伯父が気づいて医者にかかったところ、先天性の股関節脱臼だったそうです。しばらくの間、左足のヒザ下から胸まで固めるギブスをしていたそうです。親も哀れに思ったのでしょう。私は二人の兄たちと違って、幼稚園に上げる前の写真がほとんどありません。

数カ月後、私のギブスを外した時、ギブスの石膏が膝に当たっていたらしく、そこからどす黒い血が吹き上げたそうです。母はその時、血の気が引いたそうです。それは問題となるようなものではなく、とりあえず脱臼も治りました。ただ、簡単に脱臼になっちゃうような股関節だったんです。

私と同じ症状で同じ医者にかかっていた律ちゃんという女の子がいたそうです。小学校に上がって同級生になるのですが、律ちゃんは、運動もできましたが、少し足を引いていました。私はそうではありませんでした。なのに母は、なにかって言うと私の足の心配をしていました。

兄たちと同じように少年団のソフトボールをやろうと思った時も、中学校でサッカー部に入ろうとした時も、高校で山岳部に入ろうとした時も、必ず反対しました。「足が痛くなったら、どうするん(秩父弁)」

母は、将来、私の足が必ずいかれることを、医者から言われていたんでしょう。

下山中の岩場で足の痛みが我慢できないほどになって、救助の手を借りました。この遭難で山登りをやめました。それを皮切りに、もう色々なことを諦めてばっかりです。走ることも、自転車も、旅に出ることも諦めました。

痛みを感じる頻度は確実に上がってましたし、痛みも強くなってましたので、当然医者に行きました。前とは違う医者です。でも、言われたのは、ほぼ前と同じでした。

一年ほどして、再度、違う医者にかかりました。「よく我慢しましたね。すぐ手術しましょう」と言われた時は、・・・涙がこぼれそうでした。



SB Creative  ¥ 1,296

股関節を鍛え一生元気に歩き続けるための1日1分でできるストレッチと歩き方を紹介
プロローグ 100歳まで歩ける体は股関節で決まる
① 人は股関節から老ける なぜ股関節が重要か
② 実践! 股関節ストレッチ 1日1分からはじめよう
③ 実践! 股関節ウォーキング いくら歩いても疲れない 転ばない
④ 股関節を歪ませない新習慣 100歳まで歩ける体を作るコツ

最後の一年で、私の股関節は急激に悪い状況になっていたのは確かなことのようです。骨頭という部分が崩壊したら、もう一生車椅子ですよと言われました。なんとか仕事をやりくりして、その半年後に手術をしました。

医者はこの手術を出来る限り、年齢が行ってから受けさせようとしていました。人工股関節にも寿命があるからでしょう。ただ、私の足を手術してくれた先生は、「早く受けて、痛みのない、健康な毎日を送ったほうがいい」という考えでした。医療の技術もどんどん進歩していて、人工股関節の寿命も伸びている事もあったんだろうと思います。

もしも三〇代で手術を受けていれば、そのまま山を続けて、その間に医療技術が進歩して、五〇代でもう一度手術を受けて山に登って、また七〇代で手術を受けて山に登っていたかもしれません。

二〇一六年一〇月二七日に人工股関節置換手術を受けました。もうすぐ三年です。最初はただ歩いているだけで大転倒していましたが、今はそんな事もなくなりました。今では、週一の山歩きは、私の生活には欠かせません。山に行くがために、ちょっと早めに仕事もやめちゃいました。

痛みは全くありません。

朝走ってますし、山にも登っていますし、予定よりも少し早めに摩耗して、いずれはまた、手術をしなければならなくなるかもしれません。でも今度は、それを恐れて山に登るのを諦めることはありません。

長々と、私事を書いてしまいましたが、この本は変形性股関節症をどうこうしようという本ではありません。誰にとっても、股関節をバランスよく鍛えることが、健康寿命を確実に伸ばすことにつながるということを広めようという本です。

ストレッチや歩き方にしても、毎日の運動を欠かさない私には、少しまどろっこしい。読者の対象は、七〇代くらいに設定されているのかもしれません。

それにしても、そんなにも健康寿命に関係する股関節を整えることの大事なところは、ごくごく単純なことの積み重ねにあるようです。




テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

『新しい腸の教科書』 江田証

もう、超めんどくせー。超ヤダー。

そんな不愉快な思いを抱えながら、一週間の始まりの月曜日、そして火曜日を過ごしたあなた。そんな思いを解決するのは簡単です。退職しましょう。

そうじゃありませんよね。

《心とカラダのあらゆる問題は、「腸」に通ずる!》って、この本の著者の江田証さんが言ってらっしゃいます。たしかに考えてみれば、腸ってのはアレですね。裏返してみれば外側に出ちゃうんですよね。外側に出ちゃうって変な言い方だけど、口から肛門まで遮るものはなんにもないわけだから、私たちの皮膚と同じように、外の世界と通じているんですね。

食べたご飯を消化して栄養を吸収し、いらないものを排泄する機関という認識はありますが、腸っていうのは、実はそれだけじゃない、大変な機関のようなんです。

そういうことが、最近分かってきたばかりのようですよ。「栄養を吸収する」っていうことは、「生きていく」ってことですよね。だから、腸は、「生きていく」意思を持った機関ということになります。つまり、すべての元になる機関。すべての始まりになる機関。そういう事になりませんか。

腸は、その「生きていく」意思を貫くために、人間の体を様々に進化させたんじゃないでしょうか。脳でさえも、そのために作られた機関なんじゃないでしょうか。ただ、そうだとすると脳は、だいぶ不完全な機関ということになりますね。だって、腸が喜ばないことばかり、脳は求めてはいないでしょうか。

えっ?そんなことありませんか?「ちょいと一杯のつもりで飲んで、いつの間にやらはしご酒」なんてことばかりを繰り返した人生を送ってきたんじゃありませんか?

そうか、不完全な脳を抱えているのは、ただ、私の問題ってことか。



池田書店  ¥ 1,512

便秘や肌荒れだけじゃない!「心とカラダのあらゆる問題は、腸に通ずる」
第1章 知って驚く!?腸のしくみとはたらき
第2章 意外な真実!カラダの不調と腸の影響
第3章 食べて改善!腸がよみがえる食生活
第4章 毎日スッキリ!腸が整う生活習慣&運動・マッサージ


「うつ」とか、「イライラ」とか、「無気力」とかって心の問題も、ほとんどのケースで腸が関係しているらしいですよ。頭っていうか、脳ではなく、本当は腸の問題だとすれば、・・・どういうことになりますか?

「うつ」「イライラ」「無気力」といった心の問題を抱えている人は、下痢や便秘といった腸の不調を同時に抱えているケースが多いというデータもあるそうです。逆に考えれば、腸の不調を完全することによって、それらの心の問題も解消できるということになりませんか。

さらには、心の問題だけではないようです。というのは、下痢や便秘といった腸の不調と同時に発症している不調というのは、心の問題だけではなく、その他のいろいろな身体の不調にも関わっているようなのです。

頭痛、疲れ目、肩こり、腰痛、慢性疲労、アレルギー、肌荒れ、肥満、等々。なにか、お気づきになられるようなことがありませんか?腸内環境の悪化により、腸内細菌の生み出した有害物質が脳に達して認知症を引き起こすとか、悪玉菌が増えることで癌の原因になるとかです。

事実、今、医学の世界では、そういった病気へのアプローチが、どんどん進められているんだそうです。

そういった、最近分かったきた、腸の仕組み、役割、身体全体との関係がイラスト付きでわかりやすく説明されたあと、腸ではなく、腸を喜ばせるためにはなにを食べれば、なにをすればいいのかが書かれています。

それを読んでみると、やっぱり私の脳は、だいぶ不完全に作られているようです。・・・残念なことです。

前に、やっぱり腸の重要性を訴える本を読んでやってることがあるんです。野菜ジュースを飲んでます。自分で作って。どうやら、これについては、私の腸は喜んでらっしゃるようです。最初はそれこそ、「ああ、腸めんどくせー。腸ヤダー。」とかって思ったんですが、なんとか続けました。五ヶ月が過ぎましたが、分かるんです。明らかに変わり始めましたから。(・・・これ、本当です)

何がって、・・・そんなこと口に出して言えるわけないじゃないですか。恥ずかしい。








テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

『走る奴なんて馬鹿だと思ってた』 松久淳

これを書いたのは作家さんです。

全然、運動とは縁がない人だったんだそうです。完全文化系夜型生活を送ってきて、もとは一六九センチ、五二キロの痩せ型が、四〇歳で禁煙したら、あっという間に一六キロも激太りしたんだそうです。一七一センチ、六八キロか。軽いメタボ体型なんて言うけど、たいしたことないですよ、そのくらい。

私は二〇一六年一〇月下旬に股関節の手術を受けているんですが、その前は歩くのさえままならない状況にありました。二〇年以上山から離れて、運動できなくなってからも、それ以前と同じように食って飲んでましたので、一八一センチ、八五キロ。ひどい時の松久さんよりもメタボですね。

でもまあ松久さんは、毎晩、明け方まで、ベロベロになるまで酒を浴びるほど飲んでたっていうんだから、まあ、のんびりした自殺みたいなもんですね。そんな不摂生極まれりな中年男、しかも運動と縁がなかった人が、四五歳にして走る気になったのは、自分がのんびりした自殺をしていることに気がついちゃったということのようです。

五〇メートルしないうちに、足がもつれる。一〇〇メートルしないうちに、立ち止まってぜーぜー悶える。

当たり前ですよね。

だけど、ご本人も言っているとおり、どうやら松久さんは走るのに向いていたんですね。それを松久さんは、“一人でいることが苦にならない”、“目標を立てて、黙々とそれを遂行できる”、“コンプリート癖”、“マニア癖”と言ってますが、それ以上に、走るってことに向いた身体、走るってことに向いた能力を持っていたんでしょう。

最初は八分一九秒/キロだったものが、たった三週間で七分四七秒/キロになります。さらに一週間立った頃には、もう五キロも走るようになってます。そのうち、五キロなど寝ていても走れる距離などと生意気なことをほざき出す始末です。

これは、私なんかに比べれば、走ることに向いた身体、走ることに向いた能力を持っているとしか言いようがありません。

あー、羨ましい。


『走る奴なんて馬鹿だと思ってた』    松久淳


山と渓谷社  ¥ 1,404

「“馬鹿だと思ってた奴ほどよく走る”ことは知らなかった」みうらじゅん
Part.1 紆余曲折のスタート
中間報告 折返し「GPSでお絵かき」
Part.2 そして1年後
対談  猫ひろし×松久淳


記録はどんどん伸びるんです。三月に走り始めて、八月が終わる頃には四分五七秒/キロですよ。・・・すごい。九月に入れば、「七キロくらいでは、途中で止まることも、息切れすることもない」とまでほざいています。一〇月には、早くも一〇キロランを達成ですから、ほざきたくなる気持ちもわからないではありません。

すごいのは、これ以降、一〇キロに体がなれて一二キロ、一二キロに体がなれて一五キロとかいう伸びじゃないんです。八キロ、一〇キロ、一二キロ、一五キロ、二〇キロと、ぐんぐん伸びるんです。

確かに足に無理がかかって故障もするんですが、もし足がその距離やスピードに耐えられるんなら、いくらでも走れるってことみでしょう。本当にすごい。

二〇一八年の六月に走り始めたことは、走ったりあるいたりして、やっと三キロです。その三キロはずいぶん続きましたね。三キロが順調に走れるようになってから、一五キロの石を詰めたザックを背負ってゆっくり走りました。私はこれで、膝をやりました。

ザックを背負って走るのは、その後、半年以上封印になりますが、走る方も、松久さんのようにタイムは出ません。無理をすると胸がキリキリ痛くなります。足がどうのということより、息が上がっちゃいます。苦しいことを好んで続けたら、それこそ馬鹿です。

距離を伸ばすのはともかく、スピードを求めるような身体能力が、残念ながら私にはないようです。走り始めて一年少しですが、そんな私でも、ようやく一〇キロくらい走れるようになりました。

この本読んで、先日、ヤマップで距離を測りながら走ってみたんですが、ちょうど一一キロを一時間一〇分でした。六分三六秒/キロですね。松久さんよりも八歳年上ですが、私にはこのあたりがせいぜいのようです。

ああ、でも、体重は、今、七一キロです。山を歩いても身体が軽くなりました。走れば痩せるのは、間違いない事実です。

著者、松久淳さんのほざき具合が、愉快、痛快、奇々怪々で、とっても楽しい一冊でした。




テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

『「日本人の体質」研究でわかった長寿の習慣』 奥田昌子

長寿をテーマにした本です。

私は今、還暦手前ですが、私が子供の頃なら、現在の私の年齢は、十分、短い老い先のことを考える年齢だったでしょう。“死んでしまう”ということが怖くてたまらなかった一〇歳前後の子供の頃、「大丈夫、僕にはまだ五〇年位ある」と、当時であればほぼ永遠に近い時間を思い浮かべました。「六〇歳くらいまでいきたら、死んでも文句は言えない」って感覚が、確実にありました。

その文句は言えない歳が、目前に迫ってます。・・・どうしよう。

まあ、それは子供の頃の感覚で、男の人の平均寿命は八〇歳を超えてるんですからね。父はその手前で死んでしまいましたが。女の人にいたっては八七歳だって。母は六六歳で死んでしまいましたが。

父や母が死んでいく様子を見て、やはり死ぬことを意識したときは無念であったようです。若かろうが、歳をとっていようが、生きている以上、明日も生きることを前提としているのが当たり前のことですから、無念でない死など、あるはずがないんでしょう。そのうえで、誰もがそれを受け入れていくわけです。

長寿であろうが、なかろうが、同じことです。長寿、それはあくまで結果です。

その無念を飲み込むその時まで、できうる限り健康で、明るく楽しく生きていくことが希望です。誰でもそうですよね。やむにやまれぬ激しい思いに押し流された時代も終わり、今なら穏やかに、自分にとってより良いものを選択できそうです。酒を除けば・・・。

より良いものを選択しようとする時、当然、長寿というのは一つの目安になるでしょう。もしかしたら、この本に書かれたやり方で、その無念を受け入れるときまで、いや、受け入れたその後も、明るく楽しくいられる、・・・かもしれませんよ。


青春出版社  ¥ 1,058

海外の長寿食や長生きしている人の健康法を取り入れて、本当に効果はあるのか
第1章 日本人ならみんな長生き?平均寿命の大誤解
第2章 世界の長寿食で、日本人も長生きできるか
第3章 遺伝、環境…寿命の決め手が見えてきた!
第4章 「日本人の体質」に合う、健康寿命を延ばす食生活
第5章 最新医学でわかった!老化のしくみ
第6章 人生100年時代を健康に過ごすための生活習慣


NHKでやってた、"人体”っていうシリーズの第二弾《遺伝子》っていうのを見ました。そう、山中伸弥先生とタモリのやってる番組です。この間やった第二回目は、音楽の才能を開花させるとか、運動神経を伸ばすとか、記憶力を高めるとか、遺伝子には色々なスイッチがあって、何らかの影響でそのスイッチがONになったり、OFFになったりしてるってことでした。

中にはがんを抑制するなんてスイッチもあって、これを人工的にONにすることでがんを治療するなんて言う、実際にそんな治療方法があるんだそうです。

そのON,OFFは、たとえ一卵性双生児であっても違いが出てくるらしいですよ。だけど、そうなりやすい体質っていうのは、例えば人種であったり、民族であったりの特徴があるようです。

特に日本のような島国だと、その特徴は顕著になるでしょうね。

日本人はもとから長寿です。戦後になって平均寿命がぐんと高くなったのは、もともとの長寿体質に加えて、幼児死亡率が劇的に下がったからだそうです。日本人の長寿を支えているのが、動脈硬化になりにくいという体質なんだそうです。比較的若い段階で心筋梗塞になりやすい欧米人に比べ、日本人は年をとってからがんで死にます。これが欧米人と日本人の寿命の差だそうです。

女子のマラソンや長距離種目で、腹を出して走ってる白人のお嬢さんがを見ることがあります。あれ、日本人はダメみたいですね。すぐ終わるんならいいかもしれないけど、当たり前に考えれば、お腹が冷えちゃいます。白人のお嬢さんは、冷えないんだそうです。おかしなもんですね。

私は残念ながら、牛乳の分解酵素が少ないみたいです。特に朝、牛乳飲むと、ピーピーです。日本、及びアジアは、おしなべてそうみたいですね。ピーピーにならない人でも、欧米人と同じように、牛乳の恩恵を受けられているわけではないみたいですよ。日本人は、アルコールに弱いみたいですね。いつの頃からか、アルコールの分解酵素がないという話もよく聞くようになりました。でも、日本人が分解できる海藻類を欧米人は苦手にしているようですよ。

脂肪が皮下に蓄積されやすいヨーロッパ人に比べ、日本人は内臓に溜まりやすいんだそうです。どうも、私たち日本人が、努めて気にかけなければいけないのが、この内臓脂肪のようです。内臓脂肪が増えると血圧を上げ、血糖値をあげ、動脈硬化を進める物質が排出されるんだそうです。本来、日本人がなりにくい動脈硬化が進むことで、脳梗塞と、本来欧米人に多い心筋梗塞が発症しやすくなるんだそうです。そうならないのが、日本人の強みのはずなのに・・・。

海藻、緑黄色野菜、大豆、魚。食生活はそのあたりをまんべんなく。それだけ食べてりゃみんな長生きということではありません。遺伝の要素だってあるし、えんぶんの摂取、喫煙、飲酒、ストレス、いろいろな要因があります。“人体”っていう番組の中でも言ってました。遺伝子ですら、スイッチのON、OFFは後天的に変えられるって。

できるだけいい環境を揃えていくってことが肝心なんでしょう。・・・若い頃じゃ、絶対にできなかったけど、今なら八割くらいはできるかもしれない。

細かいところは、是非この本を読んで下さい。




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ジャンル : 本・雑誌

『ヒトは7年で脱皮する』 黒川伊保子

昨日の14日(日)まで、ぶっ続けに続いた自治会の仕事が、ここでちょっと間が空く。まあ、昨日の日曜日に関しては、自治会館の備品である掃除機を買い替えにケーズデンキに行ったのと、地元の敬老会の総会にちょっと顔を出しただけなんですけど。

地区区長会であるとか、自治体の仕事であるとか、またそれらの付き合いごと、さらには地元自治会の雑多な仕事とお付き合いなんて、ずーっとやってませんでしたからね。昨日みたいな細かいことでも、なんかあるってだけで、気遣いになっちゃうんですね。

まあ、とりあえず、それも途切れて、今週は自治会長の仕事は入ってこない、・・・予定。

掃除機を買い替えて、前のやつはスイッチを入れて吸引を始めると、《ギャー》っと凄まじい音を発するようになっていたんで、クリーンセンターに捨てに行きました。家の粗大ごみと一緒に。最初に車ごと鉄板に乗って重量測って、廃棄するものを所定の場所におろして、また鉄板に乗って、必要があれば重量の差の分の料金を払う。

行ってみたら、ズラッと車が並んでる。この間は一台もいなかったのに。

・・・そうか、みんな働いているから、日曜日しか来れないんだ。哀れな奴らめ。もう日曜日には、私は来ない。

さて、ちょっとだけ早期に退職した私は、一九六〇年生まれ。三月生まれなので、学年は一九五九年生まれの多くの人と一緒。この本の著者も一九五九年ということなので、おそらく学年が一緒。

著者の黒川伊保子さんという方の紹介をする。本の一番最後の方に書いてあるやつを“そのまま”だけどね。
1959年長野県生まれ。奈良女子大学物理学部物理学科卒。(株)感性リサーチ代表取締役。(株)富士通ソーシアルサイエンスラボラトリにて、14年間にわたり人工知能(AI)の研究開発に従事。その後、コンサルタント会社や民間の研究所勤務を経て、2003年(株)感性リサーチを設立。04年脳機能理論とAIの集大成による語感分析法「サブリミナル・インプレッション導出法」を発表。サービス開始と同時に化粧品、自動車、食品業界などの新商品名分析を相次いで受注し、感性分析の第一人者となる。著書に、『妻のトリセツ』『英雄の書 すべての失敗は脳を成長させる』『成熟脳 脳の本番は56歳から始まる』『女の機嫌の直し方』など多数。

《感性分析の第一人者》なんだそうです。時代の流れを先読みして、どんな商品が、商品名が人々に受け入れられるのか。そういう事を考える専門家ということでしょうか。実際、そういうお仕事をなさっているようですし。

朝日新聞出版  ¥ 810

脳周期(ブレイン・サイクル)、「7年目の浮気」さえも理論づける、ブレを許さぬ脳の働きとは
はじめに
第一章  脳には感性の周期がある
第二章  感性トレンドで時代を読み解く
第三章  「今」を読み解く
おわりに  〜時代は私の前で裸になった?


この本でも後半、いや、第二章、第三章は、ずっとそういう話が続く。《感性トレンドは二八年周期で、簡潔期と複雑期を繰り返す》って話。車の形も、直線を重視したスラッとした車の時代と、丸みを強調したボリュームのある車の時代と繰り返す。それは化粧、ファッション、芸能、人々の生活、人の生き方そのものにも及んでいくってことだ。

なにしろ“第一人者”ですから、その先端にいて、常にその動向に神経を配ったいらっしゃるんだろう。そして自ら確立した七年理論を前提に新しく始まる時代に意味を与えていくんだろう。

車の話も、化粧の話も、モーニング娘及び同じようなグループの話も、面白く読んだ。読んでいって思ったんだけど、そのあたりの話は、数限りなくある事象の中から、自分に都合のいいものを取り上げることも可能だなって気がついてしまった。

ただ、その七年理論には説得力がある。

それは、著者の七年理論が、かつて著者が関わった脳科学に基づいているから。

六歳まで、“神の領域”にあった脳は、七歳で勘とセンスと空間把握と身体制御を司る小脳が完成する。小脳に付随する言語機能も八歳で完成する。七歳から一四歳まではおとな脳の完成期。特に一二歳から一三歳の間に脳のデータベースがおとな型に変わる。一三歳、一四歳の二年で脳はおとな型にデータを変換する。変換は寝ている間に行われるので、中学生はよく寝なければならない。中学生の不安定さの原因はここにある。

一四歳で脳は完成する。勉強もスポーツも仕事も、がむしゃらにやる時期だ。二一歳までの七年間は脳が昨日を取り揃える仕上げの時期で、二一歳になれば他者への理解力や忍耐力を備えるようになる。記憶力のピークを迎える二八歳まで脳は著しく成長する。

二九歳からは、脳は回路の優先順位をつける。とっさに使うべき回路を識別し、やがて、瞬時に本質を見抜く脳に変わっていく。そのためには失敗が必要で、失敗が脳を進化させる。三七歳までは失敗適齢期。四二歳までは惑いの時期。それからは物忘れが始まるとともに迷いも惑いも消えていく。四九歳で生殖のための人生を終え、次の人生への準備期間に入る。

そして五六歳、出力性能最大期に入り、人生の大団円を迎える。

脳に関わる話は著者の記述をまとめたものだけど、なんか自分の経験からしても、当てはまるような気がする。




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Author:イーグルス16

息も絶え絶えです、ぜひ応援してください


あなたにとって切ない歌とはなんですか?
いい歌はたいてい切ない。あるときふとそう気づきました。
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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本












































































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