めんどくせぇことばかり 本 山
FC2ブログ

『山岳・山歩き写真の新しい撮り方』 深澤武

まったく、当ブログをご覧の方はお分かりでしょうが、私の撮る写真はボケたものばっかりです。

あとで確認して、がっかりしてばかりです。なんでこんなにひどいのかなって考えたんですが、思い当たる理由が二つあります。一つはメが悪くなったこと。カメラを覗いても、狙いにピントが合ってるんだか、ボケてるんだか、実はちゃんと確認できてないんです。それからもう一つが、落ち着きが無いこと。一枚一枚の写真を大事に撮る気持ちが足りないから、せかせか動いちゃうです。

しっかり一枚一枚の写真を大事にして、目が悪くなっていても、その悪い目をしっかり凝らしてピントを確かめる気持ちが足りないんですね。そこまでして大事に撮った写真は、美しい人は美しく、美しくない人はそれなりに撮れるんです。

《ミラーレスで撮る》という副題がついています。・・・自分のカメラがミラーレスであるのかどうかなんて知りません。あとから気がついたんですが、・・・いいや、参考にできるところだけでも、きっちり参考にしよう。

山岳部の顧問だったんで、一緒に登った生徒の写真を取るくらいで、人なしの山だけを対象にした写真に、大きな関心はなかったです。カメラも使い捨てカメラでしたね。懐かしいな、使い捨てカメラ。

一眼レフのカメラを買ったのは、息子が少年野球を初めて、その成長の過程を写真に残すためです。もう、その頃は山を諦めていて、終末は息子の少年野球の追っかけみたいな状態でした。

中学まではそれを続けて、高校に進んでからも息子は運動部を続けたんですが、いつまでも親父が子供の追っかけじゃあね。カメラは戸棚の奥に仕舞い込んだままになってました。

十年は仕舞い込んでたと思いますよ。それが足の手術をして、山に行くようになって、簡単カメラで山の写真を撮ったら連れ合いが見たがるもんですから、せっかくだから仕舞い込んだ一眼レフのカメラを引っ張り出しました。

うんともすんとも言わない充電器とバッテリーを新しくしたら、支障なく使えました。「カメラってのは悪くならないもんだな」なんて言ってたら、悪くなってたのは私の目と辛抱強さだったってわけです。



誠文堂新光社  ¥ 1,728

山歩きでのシーンごとに適した撮影方法など、山岳写真で知っておきたい撮影テクニック
第1章 山岳・山歩き撮影と装備
[Part 1]どんなカメラが向いている? ミラーレスカメラの撮影機材
[Part 2]これだけは揃えておきたい 山の撮影に必要な装備
[Part 3]こんな写真を狙いたい クラス別・おすすめの山風景
[Part 4]撮影前に絶景の目安をつけておこう 地図の見方と撮影ポイント
[Part 5]撮影の計画とマナー 山岳・山歩き撮影の注意点
第2章 カメラの機能と撮影の基本
[Part 1]ミラーレスカメラの機能
[Part 2]三脚&フィルターの使い方
[Part 3]ドローンを使った撮影方法
第3章 明け方・早朝の狙い方
[Part 1]明け方の色の変化を捉える
[Part 2]雲海の狙い方
第4章 日中の狙い方
[Part 1]時間帯と光線
[Part 2]雲による変化のつけ方
第5章 夕景・夜景の狙い方
[Part 1]山岳での夕景・夜景の捉え方
[Part 2]星空を捉える
第6章 水辺の風景の狙い方
[Part 1]湖や湿原を生き生きと捉える
[Part 2]滝の狙い方
第7章 季節の山風景の狙い方
◇春・夏のモチーフと狙い方
[Part 1]春の山風景を撮る
[Part 2]夏の山風景を撮る
◇秋・冬のモチーフと狙い方
[Part 3]秋の山風景を撮る
[Part 4]冬の山風景を撮る


まずは、カメラとそれに付随する装備が必要になるわけですが、そりゃあたり前のことですね。そこにプラスして、山岳写真だの山歩き写真だのってなると、山にいかなきゃいけませんから、そのための装備も揃えることになります。しかも、山岳写真となると、どうしたって積雪期の写真をやりたくなるでしょう。冬山ですよ、冬山。

冬山となると大変です。でも、本当にやりたい人は、止められないですもんね。山岳写真を本気でやるとなると、けっこうお金がかかりそうです。

それにしても、無闇矢鱈に山に登ったって、人を唸らせるような写真が取れるわけじゃないでしょう。その山の、なにが美しいのか。美しく見える時間はいつなのか。どこからならそれが見られるのか。そういう事を知らなきゃいけませんよね。

結局大事なことは、山をよ~く知らなきゃいけないってことになりそうですね。

そして、美しいものを、美しい時間に、美しく見える場所から写真が撮れるってときに、どんなことに気をつけるべきなのか。この本はそれを教えてくれる本だと思います。

構図に関する話は本当に参考になりますね。それはいろいろな工夫があって、自分がなにを強調させたいのか、そういうテーマをしっかり持って撮るべきなんですね。

反対に、私みたいな山行途中の美しいものが撮りたいって場合、それが一番美しく見える夕方まで待ってるわけにもいきません。やっぱり、山を嬉しく歩くことが本筋で、写真が第一じゃないんでね。

そんな私にも、参考になることが多々ありましたよ。・・・本当って?

そりゃ、今後の私の写真で確かめて下さい。そうそう、この間の平標と仙ノ倉山の写真は、この本を軽~く読み流してから撮ったんですよ。五分の一くらいは、ボケてたんで捨てましたけど。




テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

『青春18きっぷで行こう』

台風、すごかったですね~。

それにしても、台風っていう自然災害は、それが通り過ぎてしまえば、なんでもないいつもどおりの穏やかさが戻るじゃないですか。残された被害が、たしかに台風が通り過ぎたことを思い知らせるばかりで。

地震は余震が続くこともあるし、集中豪雨は何日も続くこともありますが、台風は、特に関東を通り過ぎる時なんてスピードを上げているから、風雨が強まるのはほんの数時間で、通り過ぎれば穏やかなもの。

津波にもそんなところがあるかな。人為ではどうにもならない猛威を奮ったあとで、終わってしまえば穏やかな海。これはたまらないですよね。

でも、やっぱり最悪なのは戦争ですね。しかも、何の武装もない非戦闘員、銃後を狙って無差別に殺戮することをためらわないアメリカやソ連なんて国を相手にした日には、もうどうにもならない。しかも戦いが終わったあとにも、暴力が引き継がれていきます。事実、日本はそれを味わったわけです。

ともあれ、台風は過ぎました。関東では、今日のうちに天気は回復し、青空が戻るようです。青空は長続きはしないようですが、明日は、関東甲信越、いい天気が続きそうです。

ってなことで、台風が来る前から、山に行く計画を立てています。目的地は平標山。明日(一〇日)は、朝早く出ます。

平標山は三国山脈の一角をなす山で、七月に高校生と一緒に、三国山に登ったときに意識しました。あの時は梅雨明け前で、三国街道にはヤマビルが大発生していて、大変な目に会いました。

その時のコースは、越後湯沢からタクシーで三国峠登山口まで行き、三国峠へ。三国山をピストンして、永井宿まで歩きました。そこからバスで猿ヶ京温泉へ、バスを乗り継いで後閑駅に行くという、どっか蛭子さんのバス旅みたいでした。

あの時、現在の顧問の先生に、「なんで平標山にしないの。あっちのほうが面白いよ」と言ったんですが、その理由が青春18きっぷだったんです。


JTBパブリッシング  ¥ 972

青春18きっぷ旅に必携のプランガイド。旬の旅先や盛り込んだコースを掲載した最新版!

《巻頭特集》令和元年! 気持ち新たに、いま行きたい鉄道旅
【東京発】
日本一の景色と令和の御朱印を求めて 世界遺産・富士山ぐるり開運旅
レトロな街並みと沿線絶景カフェを巡る、癒し旅
【名古屋発】
琵琶湖の絶景を堪能! パワースポットツアー
【大阪発】
しまなみ海道20周年と瀬戸内国際芸術祭開催記念・アート旅
三種の神器ゆかりの名古屋・伊勢へ
キーワードは映えと達成感 お得に欲張る絶景&グルメ旅
ブドウ畑・小海線の沿線絶景×ワイン・ビール・信州そば(山梨・長野)
無人島・日本三景・舟屋の街並み×カニ・日本海の幸(若狭・天橋立・伊根)
神磯鳥居・七夕まつり×生しらす・牛タン(大洗・仙台)
リゾートビューふるさと×木曽牛・栗きんとん(松本・白馬・岐阜) ほか
気軽に使える! 発着地別日帰りプラン
すぐに使ってたどれるオススメコースを、発着地別に多数掲載
【東京発】
只見線乗りつぶしの旅 両毛線レトロさんぽ 銚子で新鮮漁師めし
三島・熱海の旬アート 小海線さわやか紀行
【名古屋発】
飛騨高山の古い町並みを歩く 飯田線でたどる秘境旅 東海名城を巡る旅 
朱雀門ひろばと金魚すくい 天然マグロを求めて駿河湾グルメ
【大阪発】
おかでん路面電車さんぽ パンダに会いに和歌山へ
鳥取砂丘を120%楽しむ 鯖街道を歩く 舞鶴赤れんがパークさんぽ ほか
青春18きっぷ 入門マニュアル




私がいた学校のワンゲルは、山に行くにもあまりお金がかからない計画を立てなければならない状況だったもんで、その制約はとても大きかったんです。夏合宿も、尾瀬や日光といった、交通費を割安にする手段のあるところを選んでいました。それは、私のあとの、新しい小紋の先生も同様で、その先生が利用したのが青春18きっぷです。

部員四人と顧問二名に私を含めた付添二名の計八人。青春18きっぷは五枚綴りで、二枚あまりますが、顧問が買い上げて自分で利用するそうです。かりにそれを部費で贖ったとしても、十分もとが取れるんだそうです。一枚で、一人あたり二三七〇円。それでJR普通列車を一日乗り放題っていうんですから便利なものですね。

いや、知らなかったんですよ。私が高校生の時にあれば、夏休みは思いっきり使ったでしょうけど、ありませんでしたから。青春18きっぷが出たのは二二歳のときで、自分には関係ないものだと思ってましたから。年齢関係ないんだそうですね。

で、今回はそれを利用して言ったわけです。平標山登ったとすると、コースや時間からして、周回して登山口に降りてくることになります。帰りも越後湯沢駅からということですね。ところが、越後湯沢からだと、登りはほとんど新幹線で、在来線は本当に貧弱らしいんです。水上からは出ているらしいんですが。それが理由で、三国峠を越えて、バス旅をして後閑駅を目指すことになったんだそうです。

うちから最寄りのJR駅である埼玉県の小川町駅から土合まで行ったら、それだけで一九四〇円だから、往復で三八八〇円。朝五時五四分の小川町発で土合につくのが八時三七分。谷川に登って、土合が一五時三四分か。まあ、なんとかなりますね。小川町駅につくのが一八時九分。この電車を逃すと、土合発一八時一六分か。そうだ、・・・水上からなら一六時四六分というのがありますね。バスで水上に行くんですね。

使おうと思えば、青春18きっぷも使えますね。久しぶりに時刻表で時間を使ってしまいました。面白いですね。





テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

『森の生活図集』 スズキサトル

『森の生活図集』って、なんだかメルヘンチックな匂いがしませんか。

ほら、表紙の絵も、なんだか可愛らしい。・・・待てよ。絵は可愛いけど、手を振り回している人は、火種から火を回らせています。こんな火の付け方してる奴、普通いません。左上のフェザースティック。これも火をおこすときの準備でしょう。その隣はたぬきの尻皮。なんとこの本には、狸の皮を剥いで、なめすところから、尻皮の作り方を解説しています。なんと、ロードキルというのだから、道で惹かれて死んだたぬきなのでしょう。そのロードキルのたぬきから、本当に作ったんだそうですよ。

どうやら、著者のスズキサトルさん、この名前の表記とイラストには似つかわしくない、メルヘンからは遠く離れた世界に、読む者を連れて行こうとしているようです。

ブッシュクラフトの本ですね。それにしても、非常に実践的な本です。泊に関しては、いずれも布一枚のターフを張ったスタイルが紹介されています。一枚の布で、ずいぶんいろいろな張り方があるもんですね。とても魅力的に感じます。ただ、習熟するには、だいぶ時間を要することになりそうです。来年、自治会長やめれば、河原に行って練習するような時間が取れるかな。

火起こしは、火打ち石と火打金からです。私はこれはいいや。せいぜいマッチくらいはまでですね。現代人としては。焚き火に関しては、自信があるんですよ。小さい頃から、物を燃やすことには執着しましたからね。昔は自分の家の庭でゴミも燃やしたでしょう。火を大きくしすぎないように、燃え残しの内容に、きっちり燃やすのって、もう、自分で感動してましたからね。

第4章の《クラフト集》は玄人はだしです。冒頭で紹介したたぬきの尻皮もそうですけど、野営でそのまま使えるものとか、革細工のナイフ入れ、蔓のかんじき、鍋の持ち手が熱くならない竹の鍋つかみ、雑木のパイプ。・・・これはちょっとついていけそうもない。


『森の生活図集』    スズキサトル

笠倉出版社  ¥ 1,728

絵本作家としても活躍するスズキサトル氏が軽妙なイラストと文章で解説する野営生活バイブル
第1章 野営とキャンプ
第2章 道具と使い方
第3章 野営と焚き火
第4章 クラフト集
第5章 目的にあった装備をそ考える


いずれにしても、極めて実践的です。

同時に、森の中に危険に対しても、非常に実践的です。今、バンドエイドなんかでも、傷口を乾燥させないタイプのものが出てるじゃないですか。湿潤療法がいいんですよね。きれいに、しかも治りもはないそうです。この本では、ワセリンを塗ったラップを巻く方法が紹介されていました。

それから、私は今年の梅雨時に、大量発生したヤマビルに苦しめられましたけど、スズキサトルさんは地面に座り込まないばかりじゃなく、ザックも極力地面に置かないそうです。まあ、それだけ、ヤマビルやマダニを警戒しているということですね。蛭は血を吸うだけだけど、マダニはまずいですよね。

それから熊対策とスズメバチ対策も実践的です。相手を知るってことが、いちばん大事なようですね。熊の臭覚は犬の四~五倍だそうです。基本的に人との接触を避けたがる動物が危険を犯してまで人前に出てくるのは、うまそうな匂いがするからだそうです。熊は甘いものが大好きだそうです。逆に嫌なのが、山火事みたいな煙の匂いだというのです。

「もしそうなら」と考えて、私は次の山から、新しい熊対策をします。・・・あれです。あれ!

面白いですね。山と向き合って生活をするというのは、完全に一つの文化だったんですね。スズキサトルさんは、その失われつつある山の生活の文化のいくつかを私たちに提示してくれています。極めて魅力的なんですが、前にも書きましたが、それを作るとなると、ちょっとハードルが高いなぁ。

だって、道で轢かれて死んでるたぬきを、家に持って帰れます?




テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

『みんなの山道具』 PEAKS

まったく、私は心が貧乏くさいので、山の道具も貧乏くさいです。

三〇代で、足の故障で一度山をやめたときに、けっこう捨てちゃったんですね。だけど、芯から面倒くさがりなので、捨てるのも面倒で残ってたものがありました。捨てたのは、玄関ででかい顔してた登山靴。いい靴だったんだけど捨てちゃいました。背負子やピッケル、それからアイゼンなんかも捨てちゃいました。玄関とかで目立ってた装備ですね、捨てちゃったのは。もったいなかったな。

しょうがないから買いましたよ。靴も、ピッケルも、アイゼンも。もう背負子は使うことないでしょうからね。

捨てなかったのは、箱に入れて天袋にしまっったままになってたものです。いいものが出てきましたよ。グランテトラの緑色の水筒と、同じく水筒なんですが、マルキルのアルミの水筒。ゴムパッキンが弱くなってたんで、ゴムを交換して使えるようにしました。

ザックは補修しながら使ってたんだけど、一つは経年劣化でボロボロになってました。サブザックは高校のときにかった赤いやつなんだけど、これは使えそう。それからオスプレイの四〇リットル。これも使えそうです。ジャックウルフスキンというメーカーの七〇リットルは、新たに買いました。ミレーの二五リットルも新しく買いました。

ガスは、昔のEPIが残ってましたが、今のやつはとても小さくて使いやすそうなので買いました。テントは大型のものがとってありました。これはさかいやスポーツで買ったオリジナルテントです。それからツェルトもありました。これからはソロか、プラスアルファですからMSRのテントを買いました。昨年、一度、連れ合いと尾瀬に行って使いました。完全に一人用にネイチャーハイクのテントも買いました。

ザイルは二本も出てきました。どちらも使えそうです。孫とロープ遊びをしたら、ずいぶん喜んでました。

服は何でもいいんですが、まあ、ワークマンですね。ワークマンは、バカにしたもんでもありませんよ。しかも、登山用品のメーカー物に比べれば、圧倒的に安いですからね。

とまあ、そんなところでしょうかね。・・・ああ、貧乏くさい。そんな貧乏くさい装備を、死んだ猫のケージに入れて管理しています。山に登るために、山の道具を準備するたびに、死んだミィのことを思い出してしまって、・・・ウウ



枻出版社  ¥ 1,404

人の装備を拝見できる機会はありません。「だけど見てみたい!」という声にお応えして
山小屋泊ソロ装備紹介
おすすめの山小屋
デイハイク装備編
テント泊ソロ装備紹介
おすすめのテント場
俺の山メシ


先日、秩父の実家にお盆で帰りました。父母、祖父母、ご先祖様に手を合わせて、大酒を食らってまいりました。実家の兄や姪が山好きで、楽しくいろいろな話をしてきました。

血の繋がりのある親族であるにも関わらず、兄も姪も、山との向かい合い方が私のように貧乏くさくないんです。まさに、この本で自分の装備を紹介している人たちみたいな感じなんです。

ボーッとしていた二〇数年の間に、すっかり登山ブームになっていたんですね。昔、テレビで山のことなんかやってませんでしたよ。今は山の番組が多いですね。それが出てくる人出てくる人、いい装備を持ってらして、颯爽としてらっしゃいます。

ああいうのを見ていると、欲しいって思う人も多いでしょうね。登山ブームになって、多くの人が山に関心を持って、山に行こうと思えば、きっときちんとした装備を持ってないと、事故に合うに違いない。

そう思って登山用品店なんか行ってみたときには、もう相手の言いなりにお金を払うことになるに違いありません。

日光に行ったときに、雨の休憩所で一五リッターくらいのザックカバーをザックに装着できなくて私に聞いてきた人がいて、教えてやりました。良さそうなザックカバーでした。いくら出したのか知らないけど、小さいザックなんか、ゴミ袋かぶせておけば十分なのにと口に出しそうになって、やめときました。

皆さん、山に行こうと思ったら、まず、ワークマンに行きましょう。

営業妨害してごめんなさい。




テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

『日本楽名山』 サライ編集部

地元にあるお寺さんの参道を灯籠で飾り立てる“とうろう祭り”というのがありまして、案内をいただいたので、お祝いに行ってまいりました。

それが九日、金曜日のことです。一〇日、一一日の土日は盆踊りです。市民活動センターの中庭にやぐらを組んで行うんですが、地元三〇自治会の会長は主催者側ですので、準備の段階からお仕事です。

土曜日は、まず午前中、炎天下に提灯を飾って、テントを立てて、来賓や子どもたちへのお土産を準備しました。お昼ごはんを食べたら、二時から始まるニュータウンのお祭りにお祝いに行ってきました。他の会長たちも来ていて、来賓席でビールをいただきました。

夕方は五時に、再度、市民活動センターに集合し、盆踊りの直前準備。六時半に開始して八時半まで盆踊り。・・・ああ疲れた。日曜日、午前中はグタっとして過ごしました。そして再び、五時集合。八時半まで盆踊りで、その後、市民活動センター中にはをなんにもない状態にまで片付けて、一〇時解散になりました。・・・ああ疲れた。

けっこう、合間合間に無駄な時間があって、これが仕事なら、すぐ口出して段取りするんですが、地区の仕事ではそれもめんどくさい。そんなわけで、時間の合間は地域のいろいろなサークルの活動報告なんか読んでました。

なかに、登山サークルの活動報告があって、合間合間に隅から隅まで熟読しました。

山行は月二回、年二四回。日帰りが中心で、ワゴン車借り上げて林道の奥まで入り、山を下りたところにワゴン車に来てもらうって、ものすごく羨ましいことをやってるんです。何回かは遠出もするみたいで、大峰山系や佐渡ヶ島まで出かけているみたいでした。一日の行動時間はそれほど長くなく、山を下りたあと、必ずどこかでお風呂に入って帰ってきているみたいです。


『日本楽名山』    サライ編集部

小学館  ¥ 時価

「ストイックな山歩き」とは対極の「楽に豊かに安全に!」をキーワードにした山歩き術
阿寒岳  八甲田山  空吹湿原
温身平  駒止湿原  御前山
至仏山  三国山  白山
斑尾高原  釈迦ヶ岳  池ノ平湿原
奥裾花自然園  乗鞍岳  藤原岳
御在所岳  武奈ヶ岳  箱館山
ポンポン山  大台ケ原  中山連山
大山  剣山  霧島山


ワゴンを借り上げて、林道の奥から登山を開始して、下山する林道の奥まで迎えに来てもらうというのが、とってもいいですね。これを単独でやったら、ものすごくお金がかかってしまいます。だから、私のような単独の山行は、どうしてもルートが限定されるところがあります。地図を見ながらルートを検討していても、「そうできたらいいな」って、よく思います。会員は二〇名前後で、七〇代が中心のところ、昨年五〇代の入会者があったことを喜んでいる状況でした。

自分がもし入会したら、そんな事を考えてしまいました。

話は聞いてみたいと思いますが、入会はしないと思います。人と歩調を合わせている内に、ニコニコしながらもストレスを貯めてしまいそうな予感がしますので。

この本はずい分前のものですが、古本屋で見つけました。至仏山登山が紹介されていますが、鳩待峠から小至仏を超えて至仏にいたり、山の花に下るルートです。今、至仏から山ノ鼻への下りは禁止されてますので、それ以前のものですね。

コースは目次に上げたものだけです。私はあまりお金をかけた登山ができる状況じゃありませんので、参考にできるのは関東甲信越といったところですね。だけど、ゆっくり登って、花を楽しんで、楽しくお昼を食べて、時間をかけて歩いて、下山したらお風呂というコースばかりです。

一般のコースタイム以上に時間をかけて歩きます。「梵天丸もかく有りたい」、いやいや、いつか私もそうしたいです。

その登山サークルの山行も、そういうコースが多かったです。低山を時間をかけて、楽しんで歩く。平均年齢の上昇とともに、そういう山行が増えたと書かれていました。でも、それもある意味で、羨ましい登山の形です。

「梵天丸もかく有りたい」

そうは思うものの、私はわがままな人間だからなあ。




テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

『K2 復活のソロ』 笹本稜平

先日、朝早く家を出て、車で群馬県片品村の登山口まで行き、日光白根山に登ってきました。

若い頃とは質が変わってしまった教員の仕事に嫌気が指したのもあるんですが、山に行ったり、川に行ったり、好きなことだけやっていきたいことも、早期退職の大きな理由でした。ただ、経済的な基盤があるわけじゃないから、基本的にお金は出ていく一方です。

山に行ったりしてりゃ良いんですから、近場で良いんですけど、近くにはあまり高い山がないので、夏場は遠出したくなります。低山の夏の暑さというのはすごいですからね。そんなわけで日光白根まで言ったわけです。

日光白根なんてそんなに遠いわけじゃないですけど、移動にはお金がかかります。高速料金が往復で五〇〇〇円、駐車料が一〇〇〇円、ガソリン代を二〇〇〇円として八〇〇〇円。食料は自前で準備しましたが、お店に入ったり、帰りに一風呂浴びてなんて言ったらすぐ一万円です。

まだ、年金支給まで五年もありますので、遠出して山に登るっていうのは贅沢なことなんです。まあ、ここぞという時まで我慢して、その間は、こんな山岳小説でも読んで過ごしましょう。

山岳小説というと、ここのところよく読むのは、笹本稜平さんや馳星周さんの本かな。夢枕獏さんや南木佳士さんがかつて書いたものなんかも読むことがあります。足がだめになって山から離れた三〇代中頃から、あえて山の本は遠ざけましたので、その間に出された本を探し出して読むこともあります。笹本稜平さんの本が一番多いような気がするけど、ずいぶん書いていただいてありがたい話です。

山岳小説の中でも、こんな過酷な暑さの中ですから、どうせだったら身の毛もよだつような恐ろしげなのが良いですね。手に汗を握っちゃうような話ね。だったらこれですね。


『K2 復活のソロ』    笹本稜平

祥伝社  ¥ 1,944

だったら山をやめたあと、おまえはなにをして生きるんだ。山なしで、生きていけるのか
第一章 アマ・ダブラム西壁
第二章 パートナーの死
第三章 アルピニズム
第四章 バッシング
第五章 ターゲット
第六章 アブルッツィ稜
第七章 柏田ノート
第八章 マジックラインー夏
第九章 デスゾーン
第十章 モチベーション
第十一章 新型アックス
第十二章 K2ー冬
第十三章 シグネチャー


一年前に読んだ『ソロ』の第二弾です。出たのは、二年前ですが。

新進気鋭のアルパインクライマーの奈良原和志の足跡には、無名の日本人クライマーがあのルートを登れるはずがないなどという口さがない雑音がつきまとっています。しかし、和志は人を拒絶するかのようにそそり立つ岩壁に取り組むことそのものに意義を見出しています。そして、人の実績に疑いを向け、ケチを付け、足を引っ張るクライミングの世界のあり方に疑問を抱いています。

和志の尊敬するトモ・チェセンは、ローツェ南壁をソロで登りながら悪意によってその実績を消され、クライミングの世界を去っていました。そのトモ・チェセンがローツェ南壁八二〇〇m地点に残したというピトンを見つければ、和志がトモ・チェセンの成功を証明することになります。しかし、それはこれまでの自らの限界を超える挑戦でした。その上、この挑戦には、トモ・チェセンの実績を悪意により消した者からの妨害も・・・。

『ソロ』は、そんな、手に汗を握るお話でした。夏にはぴったりですね。

『K2 復活のソロ』は、その第二弾。奈良原和志の挑戦は続きます。しかし、その過程で、大事なパートナーを失うことになります。ああ、もう・・・。

この物語には、一人のアルパインクライマーの挑戦というだけでなく、それを支える登山用品メーカーが関わっていきます。物語の中ではノースリッジという社名のメーカーです。ノースリッジは和志の挑戦を支えて新型アックスを開発するんですが、これが和志の挑戦にとって正に大きな力になるんです。

岩壁を覆う氷雪にサクッと食い込み、かつ、岩壁の指もかからない凹凸を的確に捉え、体重をかけても金属疲労を起こさない、鋭さと強さを両立するような新型アックス。その開発にノースリッジ社は社運をかけ、日本独自のある素材を使います。

その新型アックスに刻まれるシグネチャー。ノースリッジ営業部は《NARAHRA》モデルを主張するが、和志が希望したシグネチャーは、・・・。

日本のもの作りの力って、今の時代に合わせて、もっといろいろな分野に利用できるのかもしれません。この物語を読んでいて、真剣にそんな事を考えてしまいました。

どうぞ、熱中症対策に、この一冊を。・・・とは言っても、うだるような部屋で読んでも効果はありません。悪しからず。




テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

『秩父の低山』 守屋龍男

一昨日(八日)の晩、娘から電話があって、孫の五才児が熱を出して保育園に行けずにいるというんです。

翌九日、夫婦で車で一時間ほどの娘の家まで駆けつけました。ピンポ~ンとインターホンを鳴らすと、ダッダッダッダと、廊下を玄関に突進する音が聞こえてきます。ガチャと鍵の開く音が早いか、勢いよく扉が押し開けられます。ほぼ同時に、「じいちゃ~ん」と元気な声。危うく扉を避けながら、安堵の思いが広がります。

朝には下がっているものの、保育園に行ってから熱が上がることが続いたようです。保育園から言われて検査を受けたんだそうです。まあ、保育園にすれば当然のことですね。検査を受けて、特別な病気であるとか、感染するものであるとかではないものの、大事を取って様子を見ているということでした。

本に載っているクイズや迷路をやってみたり、トランプの神経衰弱、赤黒、七並べなんかをして遊びました。連れ合いの作ったお昼もよく食べました。数字やひらがなを覚えつつある中で、今の孫は自信に満ち溢れています。出来ないことを、これから出来るようになることと認識しているようです。

しりとりを始めると、ここに来て急激に言葉が増えています。ヒントをやると、ずいぶん続きました。小一時間も続きました。やがて、「く・・・くさいうんこ」、「に・・・にょろにょろうんこ」、「い・・・いろいろうんこ」と、なんでもかんでも「うんこ」になってしまって終わりになりました。

どうやら、明日(一〇日)は保育園に行けそうです。

今日、紹介するのは『秩父の低山』という本です。一九九〇年に出された本で、当然のように時価です。しかも、二〇一七年の一二月に一度紹介しています。あの頃は、この本に紹介されている武蔵野の低山の中でも、歩いていないところもたくさんありました。つまり、「この本を読んでこれから歩いてみるよ」という意味で紹介したんです。

二〇一六年一〇月下旬に股関節の手術を受けて、その後、三十代以降あきらめていた山歩きを再開しましたので、二〇一七年一二月は、まだまだ、恐る恐る歩いていると言っていい時期です。二〇一八年に入って始めたランニングのおかげで、その頃よりも一五キロほど体重が減りました。山歩いていても、身体が軽いです。

それもあって、ずいぶん歩きました。この本に紹介されている道のうち、若い頃に目を向けてなかった低山も、足の手術後に、ほぼ歩きました。でも、開発や採掘で、そのルート自体がなくなってしまっているところもあります。そんなわけで今回は、この本と秩父の低山を、それなりに味わってみた上で、この本の紹介と行きたいと思います。


秩父の低山
『秩父の低山』    守屋龍男

けやき出版  ¥ 時価

ロマンにみちた峠、信仰の道、歴史の道をあるく。ロングセラー『多摩の低山』に続く第2弾
奥武蔵方面
越生、比企、長瀞方面
 低山歩きの心得(Ⅰ) 山歩きと装備
秩父方面
 低山歩きの心得(2) 歩き方のコツ 
 低山歩きの心得(3) 地図と磁石


秩父の低山は、あまりにも街に近いんです。資源を採掘して工業地帯に運ぶにも、とても便利なんです。武甲山の石灰岩はその象徴といっていいでしょう。荒川の砂利も運ばれました。都心に通えるくらい近いですから宅地開発も進みました。都心のゴルファーのために、いくつもの山が削られました。

“あとがき”にあるように、東京の巨大化に伴い、広大で自然豊かだった武蔵野も、恐ろしいほどの勢いで変貌を遂げつつあります。宅地化が進んだのは関東平野の末端だけでなく、そこから徐々に盛り上がる丘陵地に及びました。鳩山ニュータウン、飯能・日高分譲地などは、本来が関東平野から関東山地への最初の盛り上がりの場所でした。

そうした場所は、本来ならば、何千年も前と同じ自然の残っていたはずの場所です。それが、関東平野に隣接し、東京への便がいいという理由で切り倒され、掘り返されました。ゴルフ場がそこにたくさん作られたのも、同じ理由でしょう。

この本の著者の守屋龍男さんは、そのような“秩父の低山”の置かれた環境を理解した上で、未だに残る何千年前と同じ緑の雑木林や森、清冽な水のほとばしる川、滝に、大きな価値を見出してくれています。

それはかつて登山道ではなく、秩父と外秩父をつなぐ街道でした。秩父と名栗をつなぐ峠道でした。浦山と奥多摩に同じ文化を育む道でした。山の中にも人の営みがあって、お地蔵さまや石塔が人の往来を見つめていました。

著者はそんな面影をたどりながら、この道を歩いたんだろうと思います。その頃から、さらに三〇年を経て、“秩父の低山”はさらに変わってしまったかもしれません。

奥武蔵の山々は、かなり高いところまで林道が走っています。おそらく、昔から盛んだった林業のための道だったんでしょう。そのせいもあって、高校の頃は、逆に侮って、敬遠していました。秩父から奥の山々を目指すことが多かったので、奥武蔵や北武蔵、名栗の山々には歩いていない道がたくさんありました。

この一年半ほどの間に、守屋さんの紹介するコースをもとにして、私もいろいろな道を歩いてみました。これからも、この“秩父の低山”を生活圏としてきた人々を思いつつ、この気持のいい道を歩きたいと思います。

圏央道完成後、この地域は物流の拠点として見直され、あちこちに巨大倉庫が建てられています。これが、またも森を切り開き、丘を取り崩すことにつながることのないことを祈ります。




テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

『天空への回廊』 笹本稜平

この『天空への稜線』は、笹本稜平さんの三作目の長編だったんだそうです。三作目でこのスケールとは、これはものすごい。

なにしろ、物語が始まる前の段階で、主人公の真木郷司は、厳冬期のヒマラヤ、世界最高峰のエベレストの頂上に立ってるんですから。そこで、「このまま眠りたい」とか考えてるっていうんですから・・・。そこから話が始まろうっていうんですから、そのスケールたるや、すごい。・・・はず。ものすごい展開が待ってるはず。

だって、厳冬期のエベレスト山頂で「このまま眠りたい」なんて考えてる人間が、埼京線の電車の中で痴漢の疑いをかけられて、そこから転落人生を歩んでいくなんてつながりにはならないでしょう。

案の定、慎重に下降を始めた途端、エベレスト山頂近くに轟音が鳴り響き、真木郷司にも強烈な地響きが伝わりました。真木郷司は、その直前に、光の玉がエベレスト山頂部に突っ込むのを見ています。エベレスト北西壁上部に巨大な雪煙が舞い、地鳴りのような音とともに、急斜面を白い波濤が駆け下ります。巨大な雪崩です。真木郷司は小さな岩塊の陰に飛び込んで、命からがら雪崩をやり過ごすことができました。

こんな始まりなんですよ。何だと思いますか。この巨大雪崩のもとは。

人工衛星。米ソ冷戦中に、秘密裏に打ち上げられたアメリカの軍事衛星ということなんです。そこには、宇宙から地上のあらゆる箇所に向けて打ち込むことが可能な核弾頭が搭載されています。しかも、同様の軍事衛星は、落下したものだけではなく、それと連動するものが、まだ地球の衛星軌道を回ってるっていう設定なんです。

まったく、よくそういう恐ろしげなことが、頭に浮かびますよね。


『天空への回廊』    笹本稜平

光文社文庫  ¥ 1,008円
エベレスト山頂近くにアメリカの人工衛星が墜落 八千mの高地で繰り広げられる死闘
エベレスト山頂近くにアメリカの人工衛星が墜落!雪崩に襲われた登山家の真木郷司は九死に一生を得るが、親友のフランス人が行方不明に。真木は、親友の捜索を兼ねて衛星回収作戦に参加する。ところが、そこには全世界を震撼させる、とんでもない秘密が隠されていた。八千メートルを超える高地で繰り広げられる壮絶な死闘―。大藪賞作家、渾身の超大作。


落下した軍事衛星には、まだ宇宙に浮かぶ姉妹衛星をコントロールするためのROMが搭載されており、それをめぐって八〇〇〇メートルの高地で死闘が繰り広げられるというお話です。

もちろんアメリカは、総力を上げてそれを回収しようとするのですが、そこに“中国”の人民解放軍、ネパール国軍、ネパールの反政府勢力である毛沢東主義組織なんかが絡んでくるんです。だけど、それらのすべてを出し抜くかのように、その軍事衛星の秘密を握る謎の組織が暗躍します。

なにしろ、その謎の組織。姉妹衛星を操ってモスクワに核攻撃を加えるっていうんです。アメリカの軍事衛星からの核攻撃ですから、瞬時にロシアからアメリカの各都市に向けて、核ミサイルが発射されます。さらにアメリカから、報復用のミサイルが、ロシアの各都市に飛んでいきます。

人類は滅亡寸前です。

その時、“魔法の石”であるROMを手に入れようとする謎の組織に対抗できるのは、唯一、八〇〇〇メートルの天空に取り残された日本人、真木郷司だけだったんです。

読み応えがありますよ!


『天空への回廊』という題名は、ROMを回収しようと総力を上げる米軍の作戦名です。米軍の作戦名は、無駄にかっこいいと有名です。東日本大震災の時、米軍も救助活動にあたってくれましたが、あの時の作戦名は《トモダチ作戦》でしたね。

ノルマンディー上陸作戦が《オーバーロード》、イランのアメリカ大使館人質救出作戦が《イーグルクロー》、湾岸戦争が《デザートストーム》こと砂漠の嵐。

たしかにかっこいいですね。




テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

『森へ行く日』 光野桃

二〇一〇年の本だけど、残念ながら時価になってしまっていました。この間、古本屋さんで見つけて、喜び勇んで買った来ただけに、喜び勇んでしまった分、ちょっと残念です。

対象にしているのは山ではないみたいです。森ですね。

森は奇跡に満ちている
そこにはなにひとつ欠けたものはなく、すべては完全で、だからこそ穏やかだ
森が終わる頃、あなたはリュックの中身が軽くなっていることに気づく
そしてあの心の影が
生きる武装を、鎧を、解くことへの不安だったと知るだろう
その下の傷つきやすい、小さか少女がむき出しになってしまうから
けれどもう、そう生きるときが来ていると
大きな古いブナの木が言う
たくさんの傷を、ここで直して、裸になって、さあ行きなさい
喜びをさえ持っていれば、やわらかい皮膚のまま
暮らしていくことができるのだよ、と

こういうふうに仰っているので、著者である光野桃さんの言うところの“森”は、私が考えるところの“山”と同じものと考えていいようです。

ああ、それから、この本は、あくまでも女の人限定に書かれているようです。私、男ですので、いい本なだけに、そういう書き方については不満です。
そのあたりが、時価になっちゃった原因かな。


山と渓谷社  ¥ 時価

ラグジュアリーなライフスタイルを知り尽くした女性たちが、身近な自然に目覚めている
日帰りの森
御岳山ロックガーデン
真鶴岬
高尾山
大多摩ウォーキングトレイル
鎌倉アルプス
三頭山 檜原都民の森
遠出したい森
箱根 函南原生林
武尊自然休養林
草津 クアビオ付近の森
木曽 赤沢休養林
戸隠森林植物園


山ガールという言葉の方が、おそらく先なんだと思うんですが、著者はそれに続いて生まれた森ガールを羨ましく思うんだそうです。スカートで森を歩くというのは、そんなにワクワクするものなんでしょうか。

そう言えば、もとは山ガールと呼ばれる、スカートにタイツとスパッツで山を歩くというスタイルは、このブログでも『山登り12ヵ月』という本を紹介した四角友里さんだと聞いたことがあります。

たしかにそうですねぇ。私が山を始めた高校の山岳部にも女子部員がいて、みんな男子と同じニッカボッカ姿で山に登ってました。女の人のニッカボッカ姿も、・・・いいもんですけどねぇ。

“・・・”の間に、違和感を感じますか? まあ、私はおかしな趣味を持ってるのかもしれません。

話がそれました。どうも、著者はみずから森ガールを名のるのに遠慮がちです。あえて、森マダムと名乗ってらっしゃいますが、そのような呼び名は、私を余計におかしな気分にさせてしまうばかりです。

すみません。私のおかしな趣味はともかく、山、・・・著者の言う“森”は、人に、たしかに何かを感じさせてくれます。男と同じようなファッションしかないことで、女が、もう一つ山に入りそびれていたなら、スカートをはいて山に入ることを提案した四角友里さんの功績は、とても大きかったことになりますね。

目次にもあるように、いい“森”が選ばれています。文章も上手で、渓谷のせせらぎ、森をわたる風、呼びかけてくる気配を、そこにいるかのように感じさせてくれます。写真もそれを助けてくれていて、じっくり鑑賞したい本にしています。

でも、ここに取り上げられているのは、私にとっては、いずれも“山”です。おそらく、森と山の区別は取っ払ったほうが、視界が広がると思います。頂上を目指すなんてこと、全く関係なく、今の著者の世界が、もっと広がっていくんじゃないかと思います。

二〇一〇年に出された本。こんだけの本を出したわけですから、少なくとも、著者が森での行動をやめたとは思えません。もしかしたら、著者はそれまでの“森”での行動を、より、“山”に広げているかもしれませんね。

だとしたら、『森に行く日』の、次の話を本にしてもらいたいな。




テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

『キャンプごはんBook』

地元の区長会の仕事をこなすのも、実は自治会長の大事な仕事。区長会の仕事というのは、地域の催事の裏方仕事。裏方仕事は計画立案に始まり、関係諸機関との打合せ、会場作りみたいな力仕事、受付、会場案内、駐車場整理みたいな雑用までいろいろあります。

大半は現役を退いたおじさんたちで、還暦手前で退職した私は、年齢的には一番下の方。あと何人か、現役で仕事をしていて自治会長をしている人もいる。そういう人が、平日昼間の会合や催しには出てこないのは、まあ、当たり前。二〇年前に、私も現役で自治会長を押し付けらたが、区長会の仕事をまともにこなそうとすれば、仕事に支障をきたします。

よって現役の人はもちろん、いい歳になってから人足扱いされる引退組まで、みんな不平と、はじめての仕事への不安を抱えながら、なんとかやっているんです。

ガス抜きの飲み会がきちんとあって、付き合いで出ているものの、出たからには飲んで愚痴をぶつけ合うことになります。最初は遠慮がちに、でも、何回か酒席をこなすうちに次第に打ち解けて、やり合うようになるんですね。

もともと田舎の、半農地域で、何事かの荷物運びがあれば、たちまち必要なだけの軽トラが出揃うような地域。一番めんどくさいのは、お寺と神社の付き合いだと、周りのみんなは言っています。そんな中にあって、うちはもともとの桑畑を切り開いた団地で、九〇%は他から入ってきた新住民の詰め合わせ。周囲の地域とは色合いが違います。

私ももちろん新住民ながら、私の生まれはここよりもよっぽど田舎ですから、地域の付き合いだの、聞くだに恐ろしげな慣習だのに満ちています。今住んでいるこの地域の付き合いくらいなら、ごく当たり前にできそうです。どっちかと言うと、住んでいるこの団地の中の付き合いのほうが息が詰まりがちです。

息が詰まったら、やっぱりキャンプ。・・・ものすごく強引に結びつけました。『ランドネ』という隔月の雑誌があって、山登りやキャンプ、ピクニックなどアウトドアのアクティビティに興味をもち、自分らしく自然を楽しむ女性を応援する雑誌ですね。『キャンプごはんBook』は、その『ランドネ』の別冊です。

こういう本は、買って、見てるだけで楽しくなります。まずは、それだけで買った甲斐があるってもんです。


枻出版社  ¥ 1,404

美味しいご飯はキャンプの楽しみ。驚くほど簡単、でもゴージャス! 気分が上がるレシピ集
トッピングで簡単レシピが1ランクUP
つけだれがあればキャンプ場では焼くだけ
体が温まり、一品で大満足の麺レシピ
ダッチオーブンで本格派料理をお手軽に
キャンプといえばやっぱりカレーでしょ
あっという間の朝ごはん
失敗知らずのデザートレシピダッチオーブンで自宅でもアウトドア気分
持っていきたい手作りお菓子


山岳部の食当ですからね。ありあわせの食材でできる限りうまいものを作りたいっていうのが基本だから、今流行りの“キャンプごはん”とは目指すところも、方法も違います。子どもが小さい頃に河原に遊びに行ったり、キャンプに連れて行っても、基本はおむすび、やきそば、カレーライス。時期が合えば、カツオのたたきを作るのに火を炊いたり、さんまを焼くのに炭を起こしたり、少し寒い時期にはきのこ汁ですね。

キャンプといえばバーベキューという頭がないんです。小さい頃に肉を食いたくても食えなかった五歳上の兄は、あまりの肉の食いたさに、長じて肉食い妖怪になってしまった人なんです。その兄は、平素の日曜日のお昼ご飯は、自分の家の前にターフを張って、バーベキューをしています。

その兄と違ってバーベキューという頭がない私は、バーベキューと聞いただけでめんどくさいんです。かと言って、火を燃やすことには、心の中に、何かメラメラしたものを持ってるんです。だから、火をキープしながら、その傍らで何かを食うことは好きなんです。それをバーベキューと言われた途端に、やる気を失います。

この本、表紙こそバーベキューそのものですが、そんな私にも納得できるキャンプごはんがたくさん乗ってるんです。

家でつけだれにつけてきて、焼くだけの焼き肉。《うまみ醤油ダレ》《ナンプラーダレ》《タンドリーカレーダレ》《ガーリックローズマリーダレ》《チリ味噌ダレ》。・・・これはいいと思います。楽そう。

焼きそば、コンソメスープ、缶詰料理。麺料理も大賛成。キャンプはきつねそばが美味い。縦走のときは朝ラーメンが意外と美味いもんだけど、かきたま素麺は、ラーメンと同じくらい簡単かもしれない。・・・山にも使える。

そう、山でも、家でも使えるキャンプ料理の本なんです。

お願い、串にさすのだけはやめ・・、ああ。




テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

ありがとうございました



「《めんどくせぇことばかり》は、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイト宣伝プログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。」

リンク

よくお越し下さいました

イーグルス16

Author:イーグルス16

息も絶え絶えです、ぜひ応援してください


なぜ、弱くても生き残れたのか?

じつに不思議なことに滅び去っていったのは強者である勝者たちだったのだ。

私たちは、その進化の先にある末裔である。

言わば敗者の中の敗者なのである。
カウンター
カテゴリ
ブロとも一覧
アジシオ次郎の時事原論
はりこのはやしや 
ハシビロコウ
素足のアイドル達
うさぎ屋の四方山話
わくわく株式投資
プロモデラー林哲平のジャンクロボット創作ブログ『ケルバーダイン』
大好き!グラビアアイドル!
伊織のブログ
Re:BAD TASTE♥
QWERT 5w1h
「伝わる技術」オトデザイナーズ・坂本真一
歌と知恵でハッピーライフ^^
こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本






























































検索フォーム
RSSリンクの表示
最新記事