めんどくせぇことばかり 本 山

『山の怪談』 岡本綺堂

この間、たまたま、岡本綺堂の『飛騨の怪談』っていう本を読んでいて、この本が目に留まった。いい巡り合わせだ。とてもいい本に出合えた。

なんで読んだのか忘れたけど、読んだその時、心底納得した話がある。「山を一人で歩いていても、何の恐怖も感じない。だけど、妙な人の気配が入り混じると、突然抑えようのない恐怖心が沸き上がる」というのだが、本当に、私もそう思う。

私の登山経験には長い中断期間がある。そのため、いい歳をしているわりに、山に登っていた期間はそう長いわけでもない。長いわけではないが、けっこう濃く山に浸ってた時期があるので、なんどか不思議な体験をしたことがある。ただ、抑えがたい恐怖心にわれを失ったってのは、あの時と、あの時くらいかな。

夜が多い。当たり前か。山の夜道でザックを引っ張るのはやめてほしい。いつまでもしつこく、遠くから声をかけて来るのはやめてほしい。だけど本当に怖かったのは、昼間の薄暗い森の中だった。不思議なものは、なにも見えなかった。不思議な音も、なにも聞こえなかった。でも、歩いてる私のすぐ後ろにいる。なにかいる。そう、私が感じてしまったときが、一番怖かった。われを失って走ったようで、気がついたらあちこち擦りむいて、林道に出たところでへたり込んでいた。


『山の怪談』    岡本綺堂

河出書房新社  ¥ 1,296

山の怪談アンソロジー。山人の怪異民俗、文人の心霊譚、岳人の遭難・神秘体験。
Ⅰ 山の怪異の民俗
入らず山                                柳田国男 
山の怪異                              高橋文太郎  
含満考ーーバケモノの話                        高須 茂
天狗は山人也                             西岡一雄
貉の怪異                                    小池直太郎
Ⅱ 文人・林人の心霊の話
幽霊滝の伝説                       小泉八雲(田部隆次・訳)
兄妹の魂                                       岡本綺堂
焚火                                            志賀直哉
天井の怪                                        平山蘆江
天狗笑い                                      豊島与志雄
山女                                            加藤博二
丹沢の七不思議                           ハンス・シュトルテ
行ってはいけない土地                          工藤美代子
Ⅲ 岳人の怪奇・神秘体験
山の怪談                                      深田久弥
岳妖ーー本当にあった話である                   上田哲農
岩塔ヶ原                                       西丸震哉
死者ーー霊魂の歩み                            古川純一
山小屋の秋                                      青柳 健
神さんや物の怪や芝ヤンの霊がすんでいる山の中   高田直樹
縦走路の女                                    沢野ひとし

この本の話は、どれもいいよ。

『含満考ーバケモノの話』が1976年。『丹沢の七不思議』が1983年。『行ってはいけない土地』が1997年。『岩塔の原』1990年。『山小屋の秋』が1971年。『神さんや芝ヤンがすんでいる山の中』が1983年。『縦走路の女』が1994年。

今、あげたのは、比較的新しく書かれた話。これで新しいんだから、古いのは古い。新しいからってどうのという気はないんだけど、それ以前の“山の怪談”って、あえて怖がらせようとしてないよね。なんか、ごく淡々と、誰でもが経験するように、私の経験したことが書かれているように思う。“怪談”と身構えることもなく、淡々と日常の一コマが切り取られているだけのような。それだけに、新しい話にはない“味”がある。

ちょっと前まで、それらはそばにいたんだな。まもなく還暦を迎える私だけど、私が子供の頃、生まれ故郷の秩父の夜は、本当に真っ暗だった。私には、夜、外の物置に出ていく母が、まったく理解できなかった。どうして怖くないのか。

父に怒られて、真っ暗な外に連れ出されそうになった時は、あまりの恐ろしさにつかめるものはなんでもつかんで抵抗した。体全体で家の中に潜り込もうと、太い父の腕につかまれながら、もがきにもがいた。だって、外には何かいたもん。祖母や母は、何かを感じる人だった。私は、自分がその力を受け継いでしまったと感じていたから、とにかく怖かった。
中に、工藤美代子さんの名前を見つけてびっくりした。この人も、感じる人なのか。『関東大震災 朝鮮人虐殺の真実』を書いた人だ。ずいぶん前の本だけど、非常に価値の高い本だ。

工藤さんが“感じる人”とはびっくりだな。

そんな思いがけない出会いがあったこの本だが、この本が読めて、とてもよかった。




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『岳泉会のよくばり温泉マウンテン』

30年前だな。人と一緒に登るのが苦手だった私が、唯一望んで一緒に登った先輩と、よくこういう登山をしてた。あの頃は、「立ち寄り温泉」なんて言葉もなかった。それっぽい旅館を見つけて、「お風呂入らせてもらえませんか」って声をかけた。

もちろん、泊りの人が来る時間には入れてもらえるわけ無いから、旅館としては前の客は帰って、あとの客はこれからって中途半端な時間。終始、登山客の多い地域の温泉旅館ならともかく、他の地域では、そんな時間に客が来るのは“連れ込み”宿だけって状況だった。「お風呂入らせて」ってお願いしても、値段設定もしてない旅館も少なくなかった。

とにかく、最初の客が来るまでの旅館はただの暇な時間だから、たいがいが300円くらいしか取られなかった。「露天ならただでいいよ」なんてことも再々で、そんな経験をすると《立ち寄り湯1,000円》なんて言われると、「いえいえ、泊まるわけじゃなくて」なんて思ってしまう。

先輩はそれだけで終わらない。小さな旅館でもなんとなく置いてあるソファーに座り、中居のおばちゃん、場合によっては女将さんとの語らいの時間がやってくる。とにかく暇な時間ですから、おばちゃんの数だけ集まってくる。そして、次のその辺の山に登る時には、お土産を持っていくことになる。・・・もちろん私が背負っていく。


『岳泉会のよくばり温泉マウンテン』  落合恵 木下綾乃 中村亮子 元永二朗

パイ・インターナショナル  ¥ 1,728

山と温泉、旅館、喫茶店、ローカル電車などをコースに取り入れた“よくばり”な山歩き
南高尾山陵と京王高尾山温泉 極楽湯
茶臼山と三斗小屋温泉 大黒屋
白馬岳と蓮華温泉
秋田駒ケ岳と鶴の湯温泉
五色沼と猫魔温泉
皆野アルプスと秩父温泉 満願の湯
北八ヶ岳と本沢温泉
尾瀬ヶ原と温泉小屋
北八ヶ岳白駒池と蓼科温泉



この本でも紹介されている三斗小屋温泉は定番だった。行くのは、決まって春先。そう、茶臼山周辺が40mの偏西風にさらされる時期。ピッケル、アイゼンで装備して、ザイルでつないで行くこともありましたが、目的地は三斗小屋温泉。でも、定宿は煙草屋の方。天気のいい日に早めについて、二階の屋根に出て、くさやの干物を焼いて食べたのもいい思い出。

季節的に客も少なく、夜、飲んで歌っていたら、いきなり宿を守るお母さんが二階まですごい勢いで上がってきた。怒られるのかと思ったら、すごい勢いで雨戸を閉め始める。「手伝って!」って言われて一緒に雨戸を閉めた。窓を開けるとすごい風。今夜から明日にかけて40mを超える風が吹くという。

翌日、案の定すごい風。お母さんは止めたが、私たちの装備を見て安心したらしい。お母さんは、峰の茶屋あたりで一度、吹っ飛ばされたことがあるという。その時痛めた膝を、いつも痛がっていた。煙草屋は今も営業しているらしい。お母さんは今も元気だろうか。
さてこの本、山を楽しんでいる雰囲気がとてもよく伝わる。会員4人からなる岳泉会と銘打ち、山で遊ぶ。この人たちの行く山には、必ず温泉がセットになっている。いい景色があって、うまいものがあって、温泉につかって、おそらくいい人がいる。山に登りに行くんじゃなくて、遊びに行く。そんな姿勢がとても素敵ですね。

私たちコンビも、かつては下山家と呼ばれました。得意技は“停滞”。嫌いなのは“強行”。今日は何となく“撤収”。懐かしいなあ。




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天狗『山の怪談』 岡本綺堂

一つ一つがとてもおもしろい。

西岡一雄さんの『天狗は山人也』を読んで思った。

なんとその名は日本書紀に出てくるという。なんて由緒正しい妖怪なんだ。いや、妖怪ではないのか。西岡一雄さんによれば、それは「山人也」ということだからね。そして、「平安時代から、天狗という文字が繁く使われ」るようになるという。それを考えると、律令制導入と関係するのか。

律令制導入による包括的支配の網ではとらえられない人も少なくなかったはず。しかし、稲作を生業としない彼らに生きていく場所はない。人々を土地に縛り付ける律令のもとで窒息するより、山に逃れる者たちも少なくなかったのではないか。

そして、鬼を従えて山伏となり、修験の道を開いた役小角が山に入ったのもこの頃。彼は、山に逃れた人々と交わったのではないか。
そんなことを考えていたら、最近知り合った歴史好きが、「違う」という。彼は、「天狗は平城京に立ってきたトルコ人だ」という。ええー!そうだったんか???・・・どうやら歴史好きが言ってるのは、正倉院の面が頭あってのことらしい。

おお! たしかに顔が赤いし、鼻が高い。
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だけど、日本の人々が思ってた天狗ってのも、最初から顔が赤くて、鼻が高いのか?
興福寺の八部衆像の迦楼羅は鳥の顔している。くちばしも鋭い。こちらは烏天狗のもとだと思うんだけど、これと顔が赤くて、鼻が高い天狗との関係はどうなっているのかも興味深い。

鼻が高いだけなら、日本の神様の猿田彦だって鼻が高い。
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天狗の伝説が全国に分布しているのも気になる。そんなにたくさんのトルコ人がいて、日本中に拡散したというのは考えずらい。


『山の怪談』    岡本綺堂

河出書房新社  ¥ 1,296

山の怪談アンソロジー。山人の怪異民俗、文人の心霊譚、岳人の遭難・神秘体験。
Ⅰ 山の怪異の民俗
入らず山                                柳田国男 
山の怪異                              高橋文太郎  
含満考ーーバケモノの話                        高須 茂
天狗は山人也                             西岡一雄
貉の怪異                                    小池直太郎
Ⅱ 文人・林人の心霊の話
幽霊滝の伝説                       小泉八雲(田部隆次・訳)
兄妹の魂                                       岡本綺堂
焚火                                            志賀直哉
天井の怪                                        平山蘆江
天狗笑い                                      豊島与志雄
山女                                            加藤博二
丹沢の七不思議                           ハンス・シュトルテ
行ってはいけない土地                          工藤美代子
Ⅲ 岳人の怪奇・神秘体験
山の怪談                                      深田久弥
岳妖ーー本当にあった話である                   上田哲農
岩塔ヶ原                                       西丸震哉
死者ーー霊魂の歩み                            古川純一
山小屋の秋                                      青柳 健
神さんや物の怪や芝ヤンの霊がすんでいる山の中   高田直樹
縦走路の女                                    沢野ひとし


西岡一雄さんは、天狗を含めて、山にいる怪奇なる存在のすべてを、同一のものと考えているようだ。山神、山鬼、山姥、山男、仙人、すべてが天狗と同一の存在であると。鼻が高いのは意思が強靭であることをあらわす。顔の色が赤いのは獣のように強く、早いことをあらわす。

神武東征によって大和朝廷が開かれ、先住の国津神は征伐され、または帰順、同化した。しかし、征伐を逃れ、帰順も同化もしなかった者たちもいた。蝦夷土蜘蛛、近畿長髄彦、九州熊襲といった巨魁を代表に、山人となって隠れた人々がいたというのが、西岡一雄さんの考えのようだ。

長い時間の経過の中で、いずれおとなしく帰順、同化したもの。鉾を取って反抗を続けた末に滅びたもの。村人と和睦し重なり合って独自性を失ったもの。子孫が絶えて、誰からも忘れ去られたもの。

そんな成り行きは、もはや純然たる山人を失わせたことだろう。だけど、伝説の中で、おとぎ話の中で、子供に対する親のたとえ話の中で、山の人は時に里の女をさらい、男をさらい、子どもをさらう。

もしかして、私がむやみに山に行きたくなるもの、私の血の中に、山の人の血が流れ込んでいるせいかな。もしそうなら、一体どこで流れ込んだんだろう。




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『山の本 歳時記』 大森久雄

昨日と同じ理由で、以前に書いた記事。

昨年の6月だな。それにしても、当時はまだ手術前。足が悪くて杖をつかなきゃ歩けない私が、どうしてディズニーランドなんかに・・・。
わけあって、ディズニーランドに行ったわけです。若い連中を引率しなけりゃいけなくてね。いままでも同様のことがあって、何度も何度も逃げまわっていたんだけど、ついに逃げきれなくなりました。

つくづく嫌な場所ですね。・・・ごめんなさい。好きな方も多くいらっしゃいますよね。

まずはみんなにチケット渡して、中に入れて、とにかく写真を撮りまくって一回り。これでアリバイ作り完了。なんかあったら携帯に連絡するように言いつけて、私は退場。新木場まで逃げて、ビール飲んで、ラーメン食って、ああいい気分。ディズニーランドに帰ったけど、中には入らず、日陰の涼しいところで、本を読んでました。指呼の間とは言うものの、中と外では大違い。ここはなんて静かなんだ。

予定通りの展開で、あとはみんなが出てくる時間まで本を読んで過ごすだけ。準備した本は二冊。読みかけの『神社に秘められた日本史の謎』と『山の本 歳時記』。

まもなく、『神社に秘められた日本史の謎』を読み終えて、楽しみにしていた『山の本 歳時記』の番。ちょうど影だったベンチに日が当たってきたので、ちょっと周りを見回して、より良い環境を探す。少し歩いた場所、ミニィちゃんの可愛らしい像の隣、中の音も気にならない。表紙ををめくる。『花綵列島という言葉がある』という文章で始まる。“花綵列島”という言葉を知らなかった。


ナカニシヤ出版  ¥ 2,160

彩り豊かな山々がひしめく国土 そして四季の味わい
はじめに 山の本に季節を求めて
[一月]冬の山旅、冬の山宿
[三月]どこかで春が 山の歌
[五月]五月の山旅・奥秩父
[七月]山での出会い
[九月1]山の発見
[十月]ひとりで登る山
[十二月]山頂の憩い
[二月]幻覚? それとも真実?
[四月]四月の山手帳から
[六月]山の雨・雨の山
[八月]山で見る星
[九月2]錦繍の山旅
[十一月]静かなる山
いつの間にか時間がたった。集合場所に向かうため、ディズニーランドに再入場、手の甲に押した判子は消えてなかった。実は少し、ドキドキしてた。三々五々、若い連中が集まってくる。何の事はない。こいつら、帰んないんだそうだ。最後まで見てくってさ。最後って、10時って言ってるぞ。・・・もう知ったこっちゃねぇや。

というわけで私は、任された業務終了。帰ります。でも、どうしても、本の先を読みたい。新木場から有楽町線、東上線なわけだけど、乗り換えで邪魔されたくないので、時間はかかるけど北朝霞まで1時間以上座ってられる武蔵野線で時間をかけて帰ることにした。

《五月の山旅・奥秩父》・・・、読んでいて涙が出た。そんなに混んでるわけでもない車内、気にすることもない。『ゆかしい苔の匂と木の香とに満ちた奥深い森林を、山肌を飾る万年雪の輝きや草原を彩る美しいお花畑が日本アルプスの特色であるように、唯一の秩父の特色であると信ずる』・・・木暮理太郎の言葉だそうだ。

《[六月]山の雨・雨の山》・・・、『帽子のひさしも役に立たなくなるほどに降られ、雨水が襟から流れ込むなんてのは、けっして愉快でないに決まっている』・・・辻まことさんの言葉だそうだが、それはその通り。だけど、それも含めて、それでも「雨が好き」って言っておかないとね。もちろん本心。差し引きすれば、“雨も好き”。

《[十月]ひとりで登る山》、《[十一月]静かなる山》・・・、「ディズニーランド帰りであるだけに」っていう訳じゃあないんだけど、[十月][十一月]は、『どうして山にのぼるんだ』って問いかけてくる。身につまされる。もう20年も山から離れている。足を直して、もう一度登りたい。『どうして登るんだ』・・・どうしてだろう。

・・・やむにやまれず・・・
去年の6月はこんなことを書いてたのか。これを書いた5ヶ月後、10月下旬に手術を受けて、入院期間は2週間半。仕事に復帰したのは3週間半。以来、歩きはじめて、山にも登った。どんなところに登ったかは、ブログにも書いているとおり。

最初は歩けること自体に喜びを感じたが、欲が出るもので、もっと強くなりたい。20数年間、本格的に歩けなかった足は、そうそうもとには戻らない。いや、もう戻らない。・・・当たり前か。

それにしても、もう少し登りたい。・・・やむにやまれず・・・ね。




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『日本百低山』 日本山岳ガイド協会

百名山ならば、知らない間に60座くらい登ってる。ただし、昨年10月下旬に手術を受けて、山を再開してからは1座。お盆に滋賀から帰郷した息子と筑波山に登っただけ。それも、プラス1座ではなく、33歳くらいまでに登った60座のうちの1座。

まあ、日本アルプス登ってりゃあ、数は稼げるからね。深田久弥の“百名山”を読んで、登ろうと思った山はない。本はあとから読んだ。あとから読んでも、登っているから共感できる。山旅がよみがえる。

それにしても、『日本百低山』にはまいる。たしかに山の魅力は高さじゃない。でも、高さは、山に様々な魅力を与える。その魅力を補って余りある山として、筑波山は百名山に名を連ねる。秩父の両神山だってそんなに高い山じゃない。それだけ魅力があるということだ。

両神山の名前を出したついでに武甲山の話を出す。北面の石灰岩を削られ痛ましい姿を晒す武甲山だけど、この山は両神山なんかの山岳信仰とかというのと少し違う。山そのものが、神。地元の人間じゃないと、そのとらえ方の微妙な違いは分かりづらいとは思うけど・・・。

話を戻して、“百低山”。1000m内外を目安というと、地元なら登り尽くしているものの、県外となると、あえて登りには行かない。

登った山を数えてみた。いくらもない。埼玉県の私だから、伊豆ヶ岳と四阿山はもちろん登ってる。あとは東京の日の出山と御前山。群馬の鍋割山と子持山。神奈川の大山。

・・・それだけ。

だから、読んでみても、共感できるのがそれしかないのよ。


『日本百低山』    日本山岳ガイド協会
幻冬舎  ¥ 1,404

山は富士山やアルプスだけではない。価値も高さだけではない。全国には味わい深い低山がある。
1 礼文岳(北海道)      2 札幌岳(北海道)       3 チセヌプリ(北海道)     
4 名久井岳(青森)      5 梵珠山(青森)        6 姫神山(岩手)       
7 源太ケ岳(岩手)      8 泉ケ岳(宮城)        9 屏風岳(宮城)       
10 二ツ森(秋田/青森)   11 森吉山(秋田)       12 経ケ蔵山(山形)
13 瀧山(山形)        14 二岐山(福島)       15 志津倉山(福島)      
16 神峰山(茨城)      17 吾国山(茨城)          18 二股山(栃木)        
19 社山(栃木)        20 鍋割山(群馬)       21 子持山(群馬)       
22 四阿屋山(埼玉)     23 伊豆ケ岳(埼玉)      24 大福山(千葉)
25 富山(千葉)         26 日の出山(東京)     27 天上山(東京)        
28 御前山(東京)       29 大山(神奈川)       30 明神ケ岳(神奈川)
31 金北山(新潟)      32 二王子岳(新潟)        33 守門岳(新潟)      
34 尖山(富山)        35 中山(富山)         36  医王山(石川)
37 大嵐山(石川)       38  法恩寺山(福井)           39  西方が岳(福井)            
40  石割山(山梨)       41 日向山(山梨)               42  雁田山(長野)              
43  守屋山(長野)             44  位山(岐阜)         45  冠山(岐阜/福井)      
46  達磨山(静岡)             47  満観峰(静岡)               48 猿投山(愛知)
49  宇連山(愛知)             50  朝熊ケ岳(三重)            51  八鬼山(三重)                 
52 賤ケ岳(滋賀)        53  武奈ケ岳(滋賀)            54  大文字山(京都)            
55  大江山(京都)             56  剣尾山(大阪)         57  岩湧山(大阪)            
58  虚空蔵山(兵庫)          59  雪彦山(兵庫)               60  高取山(奈良)
61  三峰山(奈良/三重)     62  高野三山(和歌山)         63  真妻山(和歌山)              
64  擬宝珠山(鳥取/岡山)  65  那岐山(鳥取)             66  三瓶山(島根)               
67  大万木山(島根/広島)   68  大満寺山(島根)      69  鬼城山(岡山)           
70  毛無山(岡山/鳥取)       71  弥山(広島)                   72  黒滝山・白滝山(広島)
73  東鳳せん山(山口)       74  寂地山(山口)              75  高越山(徳島)                 
76  中津峰山(徳島)        77  大麻山(香川)               78  星ケ城山(香川)            
79  皿ケ嶺(愛媛)                80三本杭(愛媛)             81 工石山(高知)           
82  ケ森(高知)                   83  満山(福岡)                  84 ケ岳(福岡/大分)
85  山(佐賀)                      86  髪山(佐賀)                  87 白嶽(長崎)           
88 賢岳(長崎)              89  郎岳(長崎)                   90 俵山(熊本)          
91  次郎丸岳(熊本)     92 元越山(大分)              93 万年山(大分)      
94 迦ケ岳(宮崎)       95 高千穂峰(宮崎)        96 藺牟田池外輪山(鹿児島)
97 高隈山(鹿児島)        98 尾岳(鹿児島)         99与那覇岳(沖縄)      
100 於茂登山(沖縄)

最近、山に登って取った写真の中に、この本で取り上げてるさいたま代表の伊豆ヶ岳の写真があった。
P8260025_20170918091630927.jpgこれは、武川だけ方面から見た伊豆ヶ岳。左肩の方の斜面が鎖場だな。今は登らないように注意書きが立ってるけど。
P8260026_201709180916313a6.jpgこの写真も、上と同じ時に取ってる写真だな。その向こうは、越生から小川方面に連なる山並みかな。
伊豆ヶ岳 (2)これは、正丸駅から伊豆ヶ岳に登って縦走して、子の権現から撮った展望。右が伊豆ヶ岳、となりのとんがった山頂が古御岳だな。

いい年だからね。もともとおかしな収集癖はないし、百名山がどうのこうのとはまったく思わない。それは百低山でも同じこと。

それにしても、百名山の選考同様、百低山の選考も難しかったはず。「なんでこの山が・・・」ということも、必ずあるだろう。たとえば、地元、埼玉に関しても、私も思うところはある。

でも、これが、「地元の、身の回りの山を見直そう」ということなら大賛成だ。少なくとも、これ以上、ゴルフ場のために、先祖たちの山を削り取ることのないように。




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『奥多摩 奥武蔵 秩父 人気の山50』 大人の遠足BOOK

いつもながらの、《手近で済ませる登山》の本。とてもお世話になってます。あと3ヶ月で、手術から1年たちます。山登り復帰から、日帰りコースで毎週登ってます・・・孫が来たときを除く。だから、奥武蔵に関しては、だいぶ登りました。それでも、できるだけ細かい情報までしっかり読んで、いろいろなケース、いろいろなメンバーに適応できる引き出しをたくさん準備しておきたいです。

なんといっても、年寄りの冷や水ですからね。一から勉強しないとね。

この手の本には、地図に付されている細かいコースの説明であるとか、周辺の店や立ち寄り湯の情報であるとか、何かのときに役に立つ情報がけっこうありますよね。

でも、その逆もあります。山だから、思いがけない危険な道は、どこにでもありますね。そう言ってしまえばそれまでだけど、50のコースが紹介されている中で、一方では、さほどでもない箇所に注意がされていて、一方では、滑落の危険がある場所に何の記述もなかったりします。

本の作り方を云々しているわけじゃなくて、やっぱり、歩いた人の感覚もあるし、もし本を見る機会があればたくさん見るし、実際に自分で歩いて書かれていること、書かれていないこととの差異を認識できるといいですね。



JTBパブリッシング  ¥ 1,620

信仰の山、急峻な登り、心洗われる渓流、豊かな自然、入門者向けからロングコースまで
●奥多摩エリア
御岳山、御岳山・大塚山、日の出山、倉戸山、本仁田山、浅間嶺
三頭山、今熊山・刈寄山、臼杵山、鹿倉山、笹尾根・槇寄山
馬頭刈山、大岳山(御岳山経由)、大岳山(馬頭刈尾根)
高水三山、川苔山、鷹ノ巣山、御前山(大ブナ尾根)
御前山(湯久保尾根)、奈良倉山雲取山(日帰り)
雲取山(1泊)、
●奥武蔵・秩父エリア
多峯主山・天覧山、鐘撞堂山、仙元山、大高取山、越上山
蓑山(美の山)、日和田山、子の権現、蕨山、伊豆ヶ岳
関八州見晴台、棒ノ嶺、丸山、大霧山、笠山・堂平山
官ノ倉山、宝登山、横隈山、破風山、城峯山、四阿屋山
妙法ヶ岳、武川岳、
大持山・子持山、武甲山、熊倉山、秩父御岳山、両神山


19日に、この本の25項目の《子の権現》に行ってきました。ちょっとコースは違うけど、スルギ尾根を歩いてきました。前に歩いたときは、人に合わなくて、とても静かな山歩きができた。 子の権現に向かう道も秩父御岳山から尾根伝いの道で、おそらく人はいないだろう。
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P8190074.jpg出発はA地点。御嶽神社の駐車場。見てください。とても広い駐車場で、御嶽神社に詣る人、東郷神社に詣る人、御嶽に登る人に解放されているようです。

今日も、お日さまには見放されました。
P8190076.jpg御嶽神社の手前には東郷神社があります。写真は、もちろん、東郷平八郎元帥です。、
P8190077.jpg乃木希典元帥も、同じ境内に祀られています。周囲は木々に囲まれています。
P8190078.jpgさらに上にある御嶽神社。ここに至る急な階段。あんまり急なもんで、登っている途中でビビってしまってカメラを取り出すこともできませんでした。

ここまで、Bのあたりです。
P8190080.jpgCの、御嶽山の山頂そのものは、何の飾りっ気もない。右手、北へ向かう道をたどれば、休暇村武蔵野に至ります。
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「あら、急な上りだなぁ」なんて思ってたら、今日の行程の中では、まったく優しい登りでした。
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まったく周囲の景色の見えない樹林の道ですが、なんとなく素敵な道でしょう。子の権現につくまでは、誰一人会うことのない、静かな山歩きでした。
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吉田山山頂です。なぜわかったかというと、写真を見てください。いつ頃、誰がやったんでしょう。木に《吉田山》って、彫りつけてありました。
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こんな細い上り下りを繰り返します。じつは、小床峠手前で、ほんの些細なことで道を間違えました。あまりにも同じような道が続くもので、注意を怠りました
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ちょっと前から、こんなジュースの缶で作ったちょうちんのようなものが目につきました。道を間違えてから気がついたんだけど、これが正しい道を教えていました。
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子の権現について、いつもどおりのラーメン。蒸し暑くてすごく汗かいてるから、汁まで飲んでて、身体が塩分を吸収するのがわかるよう。

駐車場の隅を借りて、いただきました。
P8190090.jpgFGH
スルギ尾根は細かい上り下りの繰り返し。登りにしろ下りにしろ、その急なこと、急なこと。上り下りに気を取られて、カメラを出すの忘れた。

写真は、H地点。スルギ尾根の出口。

けっこう、慎重にならなきゃいけないところもあって、ガイドブックなら少し書いておいて方がいいと思うけどな。
P8190092.jpg吾野駅まで下りてきた。これは《吾野の湧き水》もったいげもなく流れてきます。とても美味しかった。
朝6:45頃、車を置いた場所から歩きはじめ、駐車場に着いたのが12:45。途中、二度ほど道の確認に時間を使ったりしました。スルギ尾根に入ってからは、二人ほどのトレイルランナーと合いました。彼らのようには行かないけど、私にしてはよく歩きました。景色はなかったけど道を間違えないように気をつける必要があったし、道そのものも緊張するところがあって、とても楽しかったです。



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『山岳写真上達法』 中西俊明

『眺めるだけでみるみる実力が上がる❢』という触れ込みを信じて手に入れた。さて、本当にそんなことがあるんでしょうか。それとも、・・・ウソ? え~、・・・それはひどい。 とりあえず、昨日の土曜日、カメラを持って、山に行ってきた。

どうも、梅雨明けからこっち、まるで梅雨のような空模様。この間紹介した、奥日光の夏山合宿も、三日間、雨に振り込められてしまった。この日も、薄日がさすことはあったものの、全般的に曇り。まあ、雨の心配はなかったけどね。でも、最初から、山頂からの絶景は望める状況ではなかったため、沢の写真ならどうかと、白谷沢から棒ノ嶺に登ってきた。

もちろん、本の写真は、十分眺めた。十分眺めたから、実力が上がったはずだ。・・・字は、・・・読んでない。
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有間ダム白谷沢に入りましたこんな感じの道

ダムの下の産直の店に車を置かせてもらった。車登山の客を勘定に入れたお店の模様。私も帰りに450円のつけうどんをいただきました。人気のコース、夏の暑い時期の沢歩きならなおさらだろうと思って、6時半には歩き始められるように出かけた。たしかに沢筋に出ると、夏の暑さとは無縁の道。道も整備され〈すぎ〉ていて、人気があるのもわかる。
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ゴルジュは素材としてはいい素材としてはいいけど腕が眺めるだけなら十分に・・・
もう、こんなところを歩けることがうれしくってうれしくってね。でも、高校生の時に来たことがあるはずなんだけど、こんなにも整備されていたかな。滝の、水の落ちる中を登った覚えがあるんだけど、そういうところはなかった。
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もうすぐ沢も終わり際頂上でラーメン花が咲いてたから、・・・とりあえず
・・・結論から言えば、『眺めるだけでみるみる実力が上がる』というわけにはいきません。「甘ったれるんじゃない」・・・と言うのは著者の声か、心の声か。
『山岳写真上達法』    中西俊明

山と渓谷社  ¥ 2,484

作例写真を豊富に使用 山岳写真撮影のポイントが視覚的に分かる 眺めるだけで実力アップ
1章  作例で山岳写真を理解する 
  春山の撮影
    桜・桃と残雪の山を撮る/新緑と残雪の山を撮る/新緑の樹を撮る
    春山を撮る/春の雪肌を撮る/初夏の花を撮る/清冽な清流を撮る
    朝もやの湖沼を撮る
  夏山の撮影
    アルプスを撮る/嶮しい岩峰・岩稜を撮る/夏雲と雲海を撮る
    朝焼けと夕焼けを撮る/お花畑を撮る/高山植物を撮る/水鏡に映る山を撮る
    高層湿原を撮る/うっそうとした樹林を撮る/水辺の光景を撮る/点景人物を撮る
    朝露を撮る/ライチョウと動物を撮る/山の夜景を撮る
  秋山の撮影
    錦秋の山を撮る/ナナカマドの紅葉を撮る/山並みを撮る/秋の水辺を撮る
    虹とブロッケンを撮る/小さな秋を撮る/星空を撮る/晩秋を撮る
  冬山の撮影
    厳冬の山を撮る/モルゲンロートの山を撮る/霧氷を撮る/シュカブラを撮る
    冬の樹林を撮る/烈風舞う雪稜を撮る/凍てつく水辺を撮る
    黎明の富士山を撮る/モノクロ写真を撮る
2章  写真撮影の基本
3章  カメラとレンズの選び方
4章  デジタルカメラの仕組みと設定
5章  レタッチで完成度を高める

帰ってきてから、写真を見ながら、しっかり読みました。写真を取りたいと感じた対象をしっかり見極めて、対象の魅力を見極め、魅力が最も輝く瞬間や構図を見定める。その対象の“輝かせ方”という意味で、『眺めるだけでみるみる実力が上がる❢』ということなんだと、よ~く分かりました。

《芽吹きの木》を撮るためには、芽吹きの時期に登らなきゃいけないし。雷鳥を撮るためには、雷鳥が居るところに行かなきゃいけない。日の出を撮るためには、その時間に山上にいなきゃいけない。

二人暮らしになったのに、連れ合いをおいて何日も山に入り浸ってるわけにも行かないし、かと言って、私の連れ合いは、あんまりアウトドアじゃないし、立ち寄り温泉も嫌がるし・・・。軽く歩く程度なら付き合ってくれるんだけどね。
まあ、いいや。多くは望まない。できる範囲で山に登って、“隣りにある無常の美しさ”に目覚めよう。

昨日、下山後、すぐ“隣りにある無常の美しさ”を一つ見つけました。とってもうまかったです。
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『はじめての山あるきブック 関東周辺』

山に登るのって、けっこう金がかかる。かつては歩荷したり、小屋でアルバイトがてら山に登ったりしてたこともあるけど、働くようになってからは、なかなかそういうわけにいかない。定年を数年後に控えた身の上だからね。できれば年がら年中、山に登りたいけど、お金がね。

25・6年山から離れてたからね。それ以前の登り方をそのまま今に当てはめるのは危なすぎるし、無難なところの積み重ねがないのは痛いな。とにかく、身近なところからこまめに登りまくって、蓄積していかないとね。

だから、こういう本を買って、よさそうなところにはどんどん登って、こんな時にはこんな山、あんなときにはあんな山っていう引き出しを充実させたい。

目次を見てもらうと分かると思うけど、いろんなパターンごとのコース紹介になってるのね、この本。例えば、今の暑々の時期なら、やっぱり沢沿いだよね。沢登りにはそれなりの装備が必要だし、装備はずいぶん前に捨てちゃったし、再開するにしても一緒に行ってくれる奴は見当たらないしね。でも、沢沿いの涼しい道はある。そんな沢沿いの道、この本では御岳渓谷と西沢渓谷が紹介されている。

こういうのをしっかり歩いて、蓄積して行こう。ただ、家からだと西沢渓谷は遠い。塩山から入るんだと思うけど、金がかかる。この本にはないけど、近くていいのは名栗にある有馬ダムから棒の嶺に登るときの白谷沢だな。あそこは暑いときでも気持ちがいい。後は、奥多摩。川苔山あたりはいい。丹沢もいいけどあまり縁がない。

暑さが収まる時期になったら・・・、秋の紅葉シーズンは・・・、紅葉のシーズンが終わって山が静かになったら・・・。寒くなったら・・・。

基本的にはそういう本ですね。もちろん一冊で足りるはずもない。この本の中でも、自分が実際に全部登れるわけじゃないしね。最近は、山を始めたばかりの若い人を連れて行くことも多いので、いいコースはもちろん、安く連れてってやりたい。だからこそ、いろんなコースを試しておきたい。



実業之日本社  ¥ 1,620

“はじめて”なら、天気の良い日を選ぼう。爽やかな風に吹かれて頂きを目指そう
気軽に始める山あるき
  ①神社・寺と山 ②乗り物で登山 ③渓谷歩き ④プチ縦走
この山ならではを楽しむ
  ⑤ミニ岩場登山 ⑥花を楽しむ ⑦新緑を楽しむ ⑧紅葉を楽しむ
山あるき達成感UP
  ⑨富士山展望の山 ⑩絶景パノラマ ⑪登りやすい高山 ⑫スノーハイキング


この間、高校生を奥日光に連れて行きました。目標は日光白根山。日光側からだと長丁場になるから、心の中では「前白根まで行ければ十分」くらいのつもりで行った。

いろは坂の上は晴れてたものの、もう一段湯元まで登ったら豪雨。雨の中、雨具を着せてテントを張り、翌日の天候快復を願いつつ、雨音を聞いて過ごす。

翌日、・・・雨。

朝は雨が上がっていたが、6時に歩き始めるころから雨、ガレ場の急な登りにかかるころから雨脚が強くなって、やがて土砂降り。あと1時間近く急なガレ場が続くはず。・・・まだ、足元を水が流れるような状態にならないうちに、撤退することに決めました。

テント場に戻っても、雨は降り続いていましたが、土砂降りというわけでもないので、湯滝から戦場ヶ原を歩いてきました。
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翌日、曇り。晴れれば光徳牧場まで歩こうと思いましたが、日光市内観光に切り替えました。

今回は、星の一つも見ることができなかったけど、次はいい思いをさせてやりたいな。




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『登山力アップの強化書』 徳永哲哉

私は、30代前半までは、かなり頻繁に山に行ってたんで、山に関するそれなりの知識と経験はある。“それなり”の知識と経験ってのは、扱いようによっては、いい方にも悪い方にも転ぶ。“それなり”の知識でも、知識は無駄になることはないだろうけど、今、60代手前の私にとって、30代前半までの“それなり”の経験ってのは、特に体力面においては、私の足を引っ張ることもあるだろう。

だけど、以前登ってるときも、ガイドじゃないけど、けっこう経験の薄い若い人を連れて行くことが多かったんで、安全第一だったんだけどね。そのせいで、“下山家”とか、“停滞野郎”とか、“撤退くん”とかって心ない言葉を浴びせられることもあった。

そんな私の“それなり”の知識と経験から言っても、一々納得できるし、最低限必要なことを、十分に教えてくれる本だなって思った。第三章、第四章の、道具や服装に関わる話は特に勉強になったな。なにしろ、山を離れている間の道具の進化ってのがすごいからね。

ザックには驚いた。この本の著者と同じく、山をキスリングではじめた私たちの世代は、パッキングは死活問題だった。高校一年の夏山合宿では富山から入って、薬師から上高地まで縦走したんだけど、一番バテたのは、学校から西武秩父駅までの30分だった。ひどいパッキングだったからね。電車の中で、先輩に怒られながらパッキング直してね。合宿中も、おかしなパッキングすれば、痛い思いするのは自分だからね。

今のザックはいいよね。装備をボコボコ投げ込んで、ギュッてやって、グイッとやれば、それでパッキング完了だもんね。それでも使いこなせない人がいるみたいだけどさ。

第五章の《毎日筋トレするより毎週山へ》は、私も同感です。でも、高校の時はお金がなくてね。今もないけどさ。だから、歩荷が多かった。連休があれば、必ず歩荷。雲取か、雁坂か、甲武信。土曜日は学校があったからね。私は秩父だから、東京に出ると時間をロスするから、やっぱり奥秩父だったね。夜のうちにできるだけ歩いてね。山に行かない土曜日は、トレーニングで武甲山に登るの。学校から山頂まで3時間位。なにしろ山にのぼるのが一番。

それもない時は、私は個人的にお金もうけ。だいたい土曜日の午後に野球部だの、サッカー部だのが練習試合をやるので、頼まれて豚汁とおむすびを作ってやるの。一人100円だったかな。・・・そんな経験、どうでもいいか。

地図、磁石、スパッツ、ザイル、アイゼン、ピッケル、カラビナ。そういうのは、まず使ってみることですよね。ロープがあるけど、ちぎれていたりしているところはよくある。そんなちぎれたようなロープ、危なくってしょうがない。使い所はかならずある。アイゼン、ピッケルも、どうかなって思ったら使う。使ってるうちに使い方もうまくなる。そのあたりも書かれていたけど、けっこう大事なことだな。



西日本新聞社  ¥ 1,620

遭難予備軍と呼ばれないための強化書 さあ、明日も山に登りましょう
第一章  体力頼みの猪突猛進は危険だ!
第二章  遭難しないための基礎知識
第三章  道具を使いこなせばより安全・快適になる
第四章  冬山のリスクを軽減する方法
第五章  毎日筋トレするより毎週山へ!

昨年の10月下旬に股関節の手術をして、痛みを感じることなく歩けるようになりました。おっかなびっくり山道に入ってみました。気持ちよくて、気持ちよくて、気持ちよくて・・・。

「ああ、自分の一生は山とともにあるんだな」って思ってたのに、30代の前半には山登りをやめてしまった。症状について正確に伝えるのはとても難しくて、痛いときと、それからちっとも痛くないときもあるんだけど、山に登ってるときに痛くなると、どうにもならない。連絡が取れない場所なら、誰かが通るのをひたすら待つしかない。

山登りをやめた理由を人に伝えようとすると、自分ながら言い訳がましくしか聞こえない。

好きでやめたわけじゃない。

でも、私の心が取った適応機制は、“合理化”。

いい歳をして、山なんか登るやつの気が知れない。

そんなこと言ってたやつがまた山に登るんだから、まさにこの本にあるように《遭難予備軍》になりかねない。一番そう思わされたのは、歩く速度。コースタイムの半分で歩くとか、3時間のところを2時間で歩くとか。かつてはそういう登り方をしてました。ハアハア息を上げながら。水を節約して、なるべく飲まないようにして。

そんなやり方が通じたのはただ若かったからで、山を再開してすぐダメだとわかった。著者の言うとおり、「まず自分の身体を知る」ってことですね。わかってるんだけど、前後に人がいると、意味もないのに張り合っちゃってたりするんだよね。これがなくなった時、私の山登りは、今より少しましになると思う。




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『山料理』 小雀陣ニ

高校以来、この歳まで、食当を外れたことがない。それは、ブログの中で、何度も触れたこと。話せば長くなる理由があるわけですが、何度も触れれば鼻につくばかり。天災とおなじく、皆さんが忘れたころに、また聞いてもらうことにして、直接この本の話に入りましょう。

おいしそうな写真ばかりですが、一人で山に行くと、見た目は完全に意識から外れてしまうので、とてもじゃないけど写真に残せるようなものじゃない。だけど、味は「うまい」・・・と言えればいいんですけど、めんどくさがって何でもかんでも適当に入れちゃうもんだから、結局は当たるも八卦当たらぬも八卦。美味かろうが、不味かろうが、それは無関係。「もうこれ以上飲まない方がいい」というころに、ちょうど良く無くなる。

そんなわけで、写真に残したいような料理なら、2人以上でないといけない。

以前に書いたことがあるが、単独山行基本の私ながら、天の配剤か、気兼ねなく山に登れる先輩が一人だけいる。よくもあんな人に巡り合えたもんだと思った。その先輩も、今はもう登れない。20数年ぶりに、私が登れるようになったのに・・・。

その先輩と山浸りになっていたのはたったの10年ほどだったんだな。山に関してだけなら、夢のような日々だった。先輩も、なぜが万年食当で、それも私と同じ。おそらく、そうでなければならない事情も私と同じ。お互い察して、それについて触れたことはない。

缶詰のホタテの汁を使うか、使わないかで、大げんかしたことがあった。・・・夢のようだ。

『山料理』    小雀陣ニ

山と渓谷社  ¥ 1,296

《「簡単」で「おいしい」ことが僕が考える山料理の条件》という著者 その発想は“自由”》
山料理の食材
山料理の道具
ごはん・餅
きのこリゾット/ナスツナ丼/オクラとミョウガの冷汁/カニチーズリゾット/他
アサリ煮麺/松山あげきつねうどん/京風あんかけうどん/他
パスタ
簡単カチョエペペ/トマトと松の実のペンネ/アスパラベーコンパスタ/他
Column ホットドリンク5種
Column 海外遠征山料理
おかず・おつまみ
ソーセージとマッシュルームのガーリックソテー/サラミとドライトマトのソテー/他
デザート
パンプティング/アップルクランブル/パイナップルパンケーキ/バナナチョコパフェ /他
行動食
簡単シリアルナッツバー/炒り玄米/お手軽黒糖蒸しパン/山の巻き寿司/他

著者は、アルファ―米を使ってる。“ご飯”は基本、アルファ―米なんだな。私はこれが嫌いでね。ご飯だけは、めんどくさくても米を炊いた。逆に大学ではアルファ―米を強制されて、それも嫌だった。決定的にまずかったからね。

この人は、不味かったころからアルファ―米を使ってたって書いてあった。“四半世紀前”というから、私が山をやめた頃。あの頃の私なら、〈ごはん派〉というよりも、〈反アルファー米派〉。もしも、どこかで会うことがあっても、けっして交わるところがなかったろうな。

今は、うまいんね。この間、食ってビックリした。一体いつの間にこんなにうまくなったんだろう。なんで、そんなに嫌いなあるファー米を食べたのかというと、たまたま職場で防災用備蓄米を見つけたの。その賞味期限が切れていたので、上司に「いらないよね」って確認して、もらっちゃったのよ。そしたら、でかい袋に入っていて、50人分のわかめご飯がいっぺんにできるように、それ用に袋に入っていて、段ボールも50人分のわかめご飯を作る前提の、専用のものだった。

かまわずに、大きなタッパを買ってきて、それに保管することにして、目安一人前を取り出して、お湯をかけた。けっこううまい。少なくとも、“食える”。

実は、最近、若い人たちを山に連れて行ってる。二度ほど日帰りで言ったんだけど、いい子たちなんだけど、決定的に足りないところがある。おそらく山で米は炊けない。7月下旬に2泊で行くんだけど、さっそく困った。いろいろ考えて、朝飯はコーンフレーク。牛乳ってわけに行かないから、粉のコーンポタージュスープにコーンフレークをドシャドシャ入れて、朝飯にしようと思ってたんだけど。アルファー米が使えれば、なんとか食当の役割は果たせそう。

この本で紹介されてた《油揚げの卵とじ丼》。卵とじじゃないけど、適当な野菜と油揚げを痛めて、味噌、生姜すりおろし、砂糖を水で伸ばしたタレを入れて味を吸わせるの。《野菜と油揚げの味噌炒め》ですね。これ、うまいよ。ナスをくたくたに煮込んでもいい。

ああ、自分のことばっかり言ってて、ちっともこの本の紹介になってない。雑誌ワンダーフォーゲルの連載“モテ食”で紹介された料理を単行本化。ホップ・ステップ・ジャンプの「簡単」な手順で、もちろん「おいしい」山料理。私が一番ありがたかったのは、山だからこそ使いでのある食材の紹介。

それらは取ってつけたものじゃなく、ネギだったり、ニンニクだったり。暑いからといって急に悪くなるわけじゃなく、持って行けば何かと便利なもの。また、常温保存が可能な食材。以外なのは生ハム。密閉されていれば、塩気が効いているのでかなり持つらしい。

・・・なんなら、今日これから作って食おうかって料理もけっこうあるよ。




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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本












































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