めんどくせぇことばかり 本 山

『雪の炎』 新田次郎

内面はものすごくぐちゃぐちゃなのに、人前でだけ一端を気取りたがるめんどくさいタイプの人間なもんですから、実はこの本は読んでないんです。新田次郎の本はあらかた読んでいるんですけど、この本も買ってはいたんですが、読んでませんでした。
ですから、私が買った本は文春文庫から出された、前の装丁のものです。ずいぶん長い間、押入れの中で眠ってもらいました。どれくらい長い間かというと、30年近くです。・・・なんてことでしょう。なにしろ買ったのはちょうど連れ合いと結婚した頃。今の家ではなく、アパートに住んでいる頃のことなんですから。

押し入れで眠ってもらってたもので、30年も経ってる割には日焼けもしてませんでした。ただ、いろいろな太っちょやでかい奴らに押しつぶされて変形はしておりましたが。

『雪の炎』は『女性自身』に連載されたもので、そうですね。女性向けに書かれたもんなんですね。それが当時、私がこの本を読まなかった理由です。

買って、読み始めては見たんですが、どうも当時の“人前だけは一端を気取りたがるめんどくさいタイプ”の私なもんですからね。女性向けに書かれた山の本のさらに向こう側に、男だとか女だとかに関わらず、ロッククライミング派か山歩き派かといったタイプに関わらず、年寄りだとかどうとかに関わらず、山に登るってことは誰にとっても特別な体験になりうるってことを、素直に受け止めることができなかったんですね。

・・・この“雪の炎”っていうのは、雪の中でさえ燃え上がる冷たい炎、嫉妬のことですね。当時の私には、理解できなくて当然といえば当然なんですけどね。


『雪の炎』    新田次郎
光文社文庫  ¥ 864

谷川岳縦走パーティが遭難し、兄だけが死んだ。その死に疑問を持つ妹が、真相を追い求める
遭難事件に興味を寄せる謎の外国人や産業スパイ、恋心のぶつかり合い。真相に迫るごとに、奇異な事実が次々と明らかに!山岳ミステリーの異色作。


メンバーに女がいるってことは、パーティの性格に決定的な影響を与える。その影響力たるや恐ろしいほど。ちなみにこの時、この女の美醜はほとんど関係ない。関係ないとは言わないが、女が1人であれば、美であろうが、醜であろうが、男は反応する。・・・それなりに。美醜ともどもがメンバーに居る場合、男はそれなりの複雑な反応を見せる。女のグループと男のグループの合同登山の場合も同様である。

私の経験では、男2名・女1名というケース、男4名・女1名というケース、男2名・女2名というケース。男5名・女5名というケースなどが過去にありました。私に関しては、いずれも登山どころではありませんでした。

私の反応はきわめてわかりやすいもので、先に行くか、あとから行くか、とにかくグループと離れてしまうのです。一緒に和気あいあいと歩けないんですね。当初はすごくドキドキしながらその日を待ちわびるくせにね。

だから、山に行ったあと、同行した娘とどうにかなったとかってことはありません。私以外の男はどうだったかは、私は知りません。

今、山に行くと、多くのご婦人をお見かけします。男女混合グループも少なくないですね。・・・私には、無理だな。

私は高校山岳部で登山を始めましたが、女子山岳部員もおりました、チーフで登ったこともありますが、顧問の先生がいらっしゃいましたからね。余分な思いに駆られることはありませんでした。

だけどその後の山行は、無残なものです。・・・分かりました。そんな無残な傷口に塩を塗り込められるようで、当時の私には、この本を読むことはできなかったんですね。




にほんブログ村 政治ブログへ 一喜一憂。ぜひポンとひと押しお願いします。

テーマ : 本の紹介
ジャンル : 本・雑誌

『残された山靴』 佐瀬稔遺稿集

高校の時、山岳部の副主将だったんだけど、主将のお兄さんがロッククライミングをされていて、何回か、真似事をさせてもらったことがありました。荒川の崖で懸垂下降させてもらったり、確保してもらってほんの10mほど登らせてもらったり、・・・本当に楽しかった。

だいたい、高校入学前に、新田次郎の『孤高の人』を読んで、高校一年の夏休みには北鎌尾根の取り付きで怖気づいてたくらいですからね。もともと興味関心は強かったですからね。

それが・・・。その時、登攀道具もいろいろと見せてもらって、胸をときめかせてしまった。その直後、値段を聞いて、途方に暮れた。

ごく当たり前に山に登るだけでもお金がかかりますからね。先のことは分からないけど、とりあえずロッククライミングは忘れて、今までどおりの山登りを続けていければいいやって気持ちでしたね。

育ちのせいか、何かにつけお金のことが頭の中で先行してしまうんです。だから、何かに“ひたすら”になるってことは、私にはできないんですね。お金がかかるから。だから、何事かを成し遂げるってことは、・・・私には、ちょっとね。

でも、足がダメになるまでは、“それなりに”は山に取り組んできたんですよ。“それなりに”ってところが、私らしいところです。

そんな、“それなり”人間の私でも、こういう本を読んでしまっては、なにか、掻き立てられてしまうわけです。心の奥の方に、灰をかぶったその中で、熾火が・・・、ちょっとだけね。


『残された山靴』    佐瀬稔遺稿集

ヤマケイ文庫  ¥ 950

グランドジョラスの森田、エベレストの加藤、デナリの植村、ウルタル長谷川、そして・・・
序文  熱い心と冷めた理性  江夏 豊
第1章 グランド・ジョラス北壁の生と死「森田 勝」
第2章 エベレストの雪煙に消えた山の貴公子「加藤保男」
第3章 時代を超えた冒険家「植村直己」
第4章 雪崩に埋没した雪男への夢「鈴木紀夫」
第5章 運命のウルタル2峰「長谷川恒男」
第6章 風雪に砕かれたビジネス・キャリアの夢「難波康子」
第7章 死の山・いのちの山「ウルタル」「山崎彰人とクライマーたち」
第8章 限りない優しさの代償「小西政継」
終章  「人間の尊厳」と夫・佐瀬 稔の最期  佐瀬 禮


森田勝さんがグランド・ジョラスで死んだのは二十歳の時、加藤保男さんがエベレストで死んだのは22歳のときだった。どちらも学生の時で、海外なんて思いもよらない登り方をしていたので、二人とも自分の延長線上にいる人という感じは受けなかった。

“すごすぎる”って感じですね。


だけど、“すごすぎる”のは同じなのに、植村直己さんは、なぜか延長線上に感じていたんです。やっぱりそれは、植村直己さんがロッククライミングを追求するのではない道を歩んでいたからでしょうね。もちろん、《背中も見えないくらい、ずーっと先を》ではありますけどね。

それから、ろくなお金も持たずにアメリカに旅立ってしまう植村直己さんはと比べれば、私は当然のように別種類の人間ですけどね。

それでも、森田、加藤、長谷川といった巨人に比べれば、同じ巨人でも植村直己のほうが親しみが湧くって程度の話です。

植村直己さんが、今はデナリと呼ぶようになったマッキンリーで消息を絶ったのは23歳のときです。もうすぐ24歳になるときですね。正規の仕事について1年が経った頃ですね。

大学を出て、1年プラプラして、正規の仕事についたんですが、そのプラプラのときは、何かと植村直己さんを意識することがああって、それだけに植村直己さんの遭難はショックを受けて、それ以上にショックだったのは、正規の仕事に追われる毎日の中で、植村直己遭難のショックを忘れていったことでしたね。

長谷川恒男さんがウルタルで死んだのは、もう私は31歳。足がだめになりつつ在るのを自覚して、登れるのか登れないのかって、ガバガバ酒を飲んでるころですね。

それだけに、強く印象に残りました。羨ましくて、悲しくて、腹立たしくて、残念で、・・・やっぱり羨ましくて・・・。
すべて事実なのに、不思議はお話でした。それにしても、どうしてこうも不思議なめぐり合わせを作り上げるんでしょうね。山ってところは。


にほんブログ村 政治ブログへ 一喜一憂。ぜひポンとひと押しお願いします。

テーマ : 本の紹介
ジャンル : 本・雑誌

『東京近郊トレッキング BESTコースガイド』

昨日(3月7日)は、仕事さぼって山を歩いてきました。・・・“さぼって”ではありませんでした。“休んで”です。いえ、連れ合いが「仕事さぼって山に行くの?」って言うもんですから、ついつい・・・。

歳相応に山登りできればいいんですけど、私の場合、二十数年間のブランクがあって、しかも手術前は一日二回の座薬生活で、山を歩くような身体じゃなかったですね。なんとか歳相応の山登りができるようにこまめに登ってるんです。

登るのは、たいてい土曜日。仕事休みだし、体が疲れても翌日休めるしね。

2016年10月に手術して、退院して最初に歩いたのは、埼玉県こども動物自然公園。ここ、けっこう起伏があるんです。連れ合いに誘われてね。まだ仕事復帰前でした。

そのあと、仕事途中でも帰りでも、どこにでもある市民の森だったり、運動公園だったりを歩いたりして体を慣らしいきました。ほぼ毎日です。そして休みの日には、近所の山に行くようになりました。最初は3時間くらい山のなかを歩くだけで、翌日にまで影響するようでした。山歩ける体を作るには、山歩くしかないじゃないですか。だから、とにかく頻繁に山を歩きに行きました。

昨年の今ごろには、日帰りの一般コースなら、何とか当たり前に歩けるようになりました。ちょうど高校生を連れて歩く機会を与えられて、はじめての子ばかりで、日帰り一般コースで、しかもその緩めの方でいいということだったんで引き受けました。

「彼らにいいコースがないかな」なんて思いながら、孫が来なければほぼ毎週、天気やなんやで土日がつぶれると、平日“さぼって”山歩きしました。「ここはちょっと危ないかな」とか、「ここはザイルを使ってあげればいいかな」なんて考えて登るのはけっこう楽しいです。

2月に、ちょっと思い立って、同じ奥武蔵ではあるんだけど、長いコース、22キロほどを歩いてみました。もちろん、ゆっくり歩いてですが、7時登山開始、16時終了で、ヘロヘロになってしまいました。

ああ、まだまだだなぁ。

昨日は、距離はさほどではないんですが、高低差の激しいところを14キロ歩いてきました。本当に激しいんで終いには嫌んなってしまいました。

歳相応ですら、まだまだみたいです。



昭文社  ¥ 1,296

もう少し高い山に登ってみたい そんな中級レベルの人向けの山歩きガイド
よくばりトレイル
*表尾根から塔ノ岳 *笹子から滝子山    *赤岳鉱泉から赤岳
*鳳凰三山縦走   *尾瀬ヶ原から至仏山 *西黒尾根から谷川岳
温泉トレイル
*三頭山から笹尾根   *百蔵山から扇山          *上日川峠から大菩薩嶺
*三条の湯から雲取山 *那須岳から三斗小屋温泉 *本沢温泉から天狗岳
ヒーリングトレイル
*百尋の滝から川苔山  *日光白根山    *一ノ瀬高原から笠取山
*甲武信ヶ岳から雁坂峠 *北八ヶ岳池巡り *八丁池から天城山
スピリチュアルトレイル
*高尾山コースガイド *高尾名物茶屋グルメ *御岳山から日の出山
*表参道から大山   *富士見平から瑞牆山 *南登山道から飯縄山
*御岳ロープウェイで剣ヶ峰へ



ほら、この本のうたい文句のところにもあるでしょう。山登りをしてるけど“もう少し高いところに登ってみたい”。この本は、そんなふうに思ってる人向けのコースが載ってる本ですね。

それぞれのコースのレベルが★一つ~★三つまでであらわされています。たしかに★三つのなかには、もう少し歩きこんでからの方がいいかなって思うところもある。だけど、★一つは、今登ってる山のレベルとあまり変わらない。というか、楽勝。★二つは、今の私でもちょっと頑張れば登れる。★三つも、ある程度行けそうではあるんですけどね。

★三つを上げると、《赤岳鉱泉から赤岳》はけっこう体に応える20キロだけど、二泊三日ならかなりゆっくり歩けますね。これなら《鳳凰三山》の一泊二日の方が厳しいかも。《西黒尾根から谷川岳》は西黒尾根自体が厳しい。

・・・あれ、★三つはこの三コースだけだ。

その気になれば、結構行けそうですね。食料から装備から、しっかり計画を立てれば、ちゃんと手が届く山登りが提案されている感じですね。

自分に関しては、今はやっぱり、とにかく頻繁に山を歩いて体を作るのが優先だな。手術からの1年4カ月でけっこう違って来てるのは実感してるんです。昨年の夏あたりまでは足首をひねったり、転ぶことが多かったんですよ。夏、奥多摩でひざに大けがをしたのも、舗装道路で左足首をひねって大転倒したからなんです。医者に行かずに治しちゃったけど、実は、まだ力を入れると痛いんです。それが無くなったのは大きいです。

だけど。まだ登りでは、単純に足の筋肉が悲鳴を上げますからね。近場で交通費をあまりかけずに、山を歩き回ります。

そうそう、悪いことばかりじゃないんだ。なにしろ、山を歩いても、股関節はちっとも痛くないんですからね。




にほんブログ村 政治ブログへ 一喜一憂。ぜひポンとひと押しお願いします。

テーマ : 本の紹介
ジャンル : 本・雑誌

『日曜の狩猟採集生活』 渓流編集部

私の職場では、60歳で定年を迎えても、“再雇用”と称して、そのまま仕事を続ける人が少なくありません。かりに職場を離れても、同じ系列の違う場所に移るだけという人を合わせれば、相当な数になります。つまり、60歳で、そのまま定年して、仕事から離れるという人の方が、圧倒的に少数派なんです。

さて、今の年度が終わると、私も残すところ2年となります。考えどころですね。もちろん、仕事を続けるつもりは毛頭ありません。私は遊びたい。

遊ぶと言ってもいろいろありますけどね。秩父を取り囲む峠を丹念に巡って、往時の人の行き来の跡を辿り、今は途切れてしまった地域のつながりを調べて回りたいなんてのも、その一つですね。そんなことを考えられるのも、足が良くなればこそなんですけどね。

それは高校の時に考えていたことなんです。山を歩き回って、古い話を集めて、かつてそこにあった人々の生活に触れてみたい。高校で、初めて自分の将来について考えてみた時に、思いついたのがそれでした。まあ、そうしなかったのには、諸般の事情ってのがあったわけなんです。

とりあえず、足も治ったし、山を歩き回ることはできるようになったので、今まで出来なかった分、歩きまわります。土日が来るのを待ってるつもりはありません。


つり人社  ¥ 1,620

タガメを探し、ハチの子を採り、ホタルイカをすくう。明日は一日、親子で冒険に出かけよう
狩猟採集写真館
昆虫採集
捕まえた昆虫を食べてみる
春の野山の山菜採り
秋のキノコ狩り案内
渓流で魚釣りをやってみよう
海の採集生活
少年時代の狩猟採集生活

どうせ山を歩き回るんなら、そのまま山で遊ばせてもらおうかな。子供の頃なら、“遊び”とは、そのまま山遊びであり川遊びだったから、そこまでなら大抵のことはやってます。だけど、この本にある《山菜採り》、《キノコ狩り》、《渓流釣り》に関しては、“大人の遊び”まで継続させられなかったんだよね。

川遊びに関して言えば、中学までは、夏になると荒川に行って“あんま釣り”してた。小学校の頃から、潜って“握り”だの、ヤスを使っての“突き”だのってやってたけど、やっぱり子どもの遊びだった。そのまま終わっちゃった。自分の子供が小さい頃に川遊びに連れて行っても、そこにすら届かなかったですからね。

川遊びだけじゃないんだけど、それを“大人の遊び”として楽しんでみたいと思ってこの本を読んでみた。目次順に並べてみましょう。

昆虫採集と言っても、“大人の”とつくと、やはり違う。私のように、すぐにお色気を連想するのは下衆というもの。それは子供じゃあ思いもよらない方法だったり、目的だったり、お金のかけた方だったり、“行っちゃいけないところ”だったりするわけですね。

えっ?昆虫を食う?

山菜は、分かるものだけ取ってればいいものの、キノコは人に教えてもらわないとだめでしょう。だけど、キノコ狩りは面白いみたいですね。

川遊びに、海遊び。海遊びまで手を広げられやしないけど、面白そうなことはいくらでもあるもんですね。

まあ、なんだかんだ言ってる場合じゃない。うかうかしていると、残された時間がなくなっちゃいますからね。とりあえず、竿を買うか。

その前に、風邪をしっかり治さないと。・・・治りが悪いのは、やっぱり歳のせいでしょうか。




にほんブログ村 政治ブログへ 一喜一憂。ぜひポンとひと押しお願いします。

テーマ : 本の紹介
ジャンル : 本・雑誌

『山に遊ぶ心』 中野孝次

1993年初版の本。私はその頃33歳で、ちょうど山をあきらめる気持ちを固める頃だな。だから当然、読んでないです。今回、初めて読みました。この本の存在を知って、図書館で借りました。まったく、図書館というのはありがいたものだ。おかげでこういった良書に触れることができる。

山の随筆を読むのは楽しい。歩いた場所が違っても、実際の体験は違っても、“山に遊ぶ”ということにおいては、関係なく共感できますからね。

《登山によって得られた楽しみは、いかにしてもこれを他の人に伝えることはできまい》とは、『アルプス登攀記』を書いたウィンパーの告白であるという。

私なんかには、ウィンパーの心境は思いもよらないが、確かに手を変え品を変えてその時の感動を伝えようとしても、所詮、「私は感動した」という言葉を言い換えているに過ぎない。だから、それ以上のものを伝えられているはずもない。聞いた人や呼んだ人に私の心を移植するわけにもいかないのだから、仕方がない。

だからといって、聞いた人や呼んだ人が表してくれた反応を無下にするのも大人げない。それなりに受け止めておけばいいし、「この人は山さえ言っていれば幸せなのか」と思われるなら、こんなに結構なことはないじゃないですか。


『山に遊ぶ心』    中野孝次


小沢書店  ¥ 時価

あきらかにしりぬ、心とは山河大地なり、日月星辰なり  道元

わが月暦画
うちなる焼ヶ岳 一月
雪中の狩人 二月
チロルの墓碑銘 三月
物の見えたる光 四月
中世アルプスへの郷愁 五月
レオナルドの宇宙観 六月
夕焼けの阿蘇 七月
美わしの南チロル 八月
山小屋の秋 九月
幻の乗鞍岳 十月
初冬の山国 十一月
塩ノ道紀行 十二月山小屋の雪
山小屋の雪
《秋きぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞ驚かれぬる》

大学受験の重圧あら逃げ出して、涸沢にテント張って、あちこち歩き回ったり、ボーとした日々を過ごした。「ああ、涼しい風が吹き始めたなぁ」って思ったら9月3日で、家に電話したら、捜索願を出されていた。

《山の美は、生物の恐怖や不安や緊張感を底に踏まえたところにしか現れないから、たぶん比類なく美しいのである》

“一人で山と向かい合う”ことができた時、山での体験は比類なく美しいものに包まれていく。“一人で山と向かい合う”って言ったってなあ。今の私にできるのは、そのへんの山だけですからね。それでも“一人で山に向かい合う”って、今の私にはそうそうできることじゃない。

山に登る理由? ・・・ないな。理由はありません。「山に行く時間が取れたから行く」って、そんなくらいかな。それは、呼吸と同じように必要欠くべからざる行動で、なんらかの理由があってやってることじゃなくて、そうするのが当たり前のこと。

私は、おおよそ25年ほど山から離れていたから分かるんだけど、その期間は、他の方法で心をコントロールすることが必要だった。けっこう片寄ってることなので、とてもじゃないけど人前で言えないけどね。

誰でもそうでしょ。自分の心をコントロールしてるでしょ。山に行く人って、そんな意識せずに、山に行くことで自然にそれを行ってるんでしょうね。だから、今の私は、ほんの一年少し前まで行っていた、口に出すこともはばかられるような破廉恥な行為をせずに済んでいます。

それは何かって? だから、あれをこんな風にして、あんなことやこんなことを・・・。 あー❢




にほんブログ村 政治ブログへ 一喜一憂。ぜひポンとひと押しお願いします。

テーマ : 本の紹介
ジャンル : 本・雑誌

短歌『山に遊ぶ心』 中野孝次

正月の山にしづるる雪の音かそかなりけり夕にきけば  折口信夫
ふりつもる今宵の雪はふかからむ響き大きく梁(うつばり)のきしみ  平福百穂


この間、めずらしく関東にも大雪が降りました。四年前にも、今年を上回る大雪があったが、その時の反省か、報道も早めの帰宅を呼びかけ、多くの仕事で社員を早めに帰しましたね。“おもしろい”と言っちゃあなんだけど、それが裏目に出て駅に人があふれ、駅員は溢れかえる人の応対で電車の運行を、かえって遅らせてしまったようで・・・。

それもこれも、なんとか日常通りの暮らしを続けたい一心で、雪道に出ては転んで救急車で運ばれ、ノーマルタイヤで事故を起こしたりする。翌日は、朝から電車が動いていて、保線の仕事の方は、きっと夜通しの仕事だったんでしょうね。

私はと言えば、めずらしく軽い雪を三軒分ほどはいて、昨年と同じところで苦労して、長い時間かかってタイヤにチェーンを巻き、わざと坂道を選んで仕事場に向かいました。

そこで何台もの乗り捨てられた自動車を見つけました。そこから歩いたとすると、最寄りの駅でも軽く一時間はかかるようなところにも車はありました。ノーマルタイヤで雪に乗り出すような人が、おそらく長靴なんかはいてないでしょうね。・・・まさか、吹きだまりで凍り付いているようなことはないでしょうけど。

雪山でつらい思いをすることは珍しくないけど、平地だって雪が降れば、状況によっては、いくらでも人は死ぬはず。今回は吹雪いてなくて、運が良かったんかもしれないですね。


『山に遊ぶ心』    中野孝次


小沢書店  ¥ 時価

あきらかにしりぬ、心とは山河大地なり、日月星辰なり  道元

わが月暦画
うちなる焼ヶ岳 一月
雪中の狩人 二月
チロルの墓碑銘 三月
物の見えたる光 四月
中世アルプスへの郷愁 五月
レオナルドの宇宙観 六月
夕焼けの阿蘇 七月
美わしの南チロル 八月
山小屋の秋 九月
幻の乗鞍岳 十月
初冬の山国 十一月
塩ノ道紀行 十二月山小屋の雪
山小屋の雪

ねがわくは花の下にて春死なむそのきさらぎのもち月のころ  西行
仏には桜の花をたてまつれわが後の世を人とぶらはば  西行


山も花も、人のためにそこにあるわけじゃないし、咲くわけじゃないんだよね。だけど、それでも人は、山や花に呼ばれてしまう。呼ばれて行って、花に命を落とす人はいないけど、山に命を捧げることは珍しくない。

憤り胸に湧ききて佇立するいかばかり彼は生きたかりしか  岡野弘彦
敗れたるいくさの後を零落(はふ)れきてこの白砂に涙おとしき  岡野弘彦
告げやらむ思ひひとつを保ちつつ月冴ゆる夜の山を越えにし  岡野弘彦


著者の中野孝治さんは、21歳で終戦を迎えたそうです。大正14年の生まれですね。あの戦争は大正世代の戦争で、大正生まれの男の7人に1人が戦死しているそうです。まさに、戦死はすぐそこにあった。これって、他の世代ではわからないことですね。

その思いは、やはり中野さんの山への思いに強く関与しているようですね。死を見つめることを、いつも求められていた世代なんですものね。「ああ、あの戦争は、やはりなかったことにはできないんだな」って、そう思います。

年たけて又こゆべしと思ひきや命なりけりさやの中山  西行

そう、もういい歳になったから、山を再開したからと言って、かつて登った山にお目にかかるのは難しいかもしれないですね。だから、どんな山でも、一歩一歩、念仏でも唱えるつもりで登ってみましょうかね。

(ここに使った歌は、すべてこの本に取り上げられているものです)




にほんブログ村 政治ブログへ 一喜一憂。ぜひポンとひと押しお願いします。

テーマ : 本の紹介
ジャンル : 本・雑誌

『山怪実話大全』 東雅夫

もしもあなたが、この本の“実話”という言葉に、無意識に吸い寄せられるような人間であったなら、これはいけません。私とともに、大いに悔い改めようではありませんか。網棚に置き捨てられた『週刊実話』を気にしながらも、ちらちらと横目で見つつも、人目を気にしてついに手を出せなかったあの日を。・・・そうじゃないだろ。

「床屋の頭の禿げた亭主がいなくなって奥さんが仕事をしてるのは、亭主がPTAで一緒のなった隣町の人妻と駆け落ちしたんだと」。なんて“実話”が中学生の私の耳にまで入ってきたのは、なぜか情報通の同級生、さと君の口からでした。さらにしばらくすると、「亭主が戻って来て、奥さんと和解して仕事をしているらしい」という後日談まで公開して、しっかりけりをつけてくれてました。さらには、「どうやら頭の禿げている人はすごいらしい」などという、当時の私たち中学生には理解不能な情報のおまけまでついていました。

山の怖い話にも、“実話”という言葉がつくとつかないでは、なんとなく受け取る側の感じ方が違ってきますね。それはもはや、ただの“話”ではないのだ。“実話”なんですからね。

私のくだらない“実話”観はこれくらいにしておきます。

それにしても、よく歩きなれた山の名前が“怖い話”の中に取り上げられたりすると、・・・別にそれは怖い話ではなくてもそうですが、興味深いもんですね。私が歩いたあの山道を、こういうことを考えながら、あるいは感じながら歩いている人がいるんだなって思うだけでも面白いです。

『山怪実話大全』    東雅夫

山と渓谷社  ¥ 1,296

山では、見えないはずのものが見えたり、聞こえないはずのものが聞こえたり・・・
「不思議な山」夢枕獏
「山の怪談」深田久彌
「焚火をかきたててからの話」上田哲農
「木曾御岳の人魂たち」西丸震哉
「谷底の絃歌」大泉黒石
「山で見る幻影」下平廣惠
「夢」串田孫一
「山のおばけ座談会」山高クラブ
「黒沢小僧の話」務台理作
「奥会津檜枝岐怪異譚」石川純一郎
「雪女」関野準一郎
「山の神の怒」田中貢太郎
「木曾の怪物」岡本綺堂
「炭焼の話」岡本綺堂
「山村民俗随談」柳田國男
ほか、全26話

山の怖い話が好きで好きでたまらないんですが、なおかつ私も山に登るわけですが、怖い話を思い出して怖くなったってことはないですね。怖いことって、あとから考えたら「あれはおかしい」とかってことが多いですね。あとは音とか、気配とかですね。

口が耳まで裂けあがった女の人が、髪を振り乱して追いかけてくるなんてどうにもならないことは経験したことがありません。そんな人に合うような予感を抱いたこともありません。たぶん誰の身の上にもそんなことは起こらないでしょう。

熊を見たことは一度あります。谷を挟んで向こうの山の斜面に、その熊はいました。ずいぶん遠かったので、怖くなかったです。思い出すのも恐ろしいのは、山道で、三匹の野犬に遭遇した時です。「ウウッ・・・」って低くうなられて、ゾッとしました。何気なく杖をつついた草むらに、マムシがとぐろを巻いて怒ってるのを見たときも怖かった。

思いもよらない音は怖いですね。何かが唸っているような声とか、人の呼ぶ声とか。一人で歩いている人は誰でも経験してるでしょうけど、そういう時はとりあえず、手をはたいて、高い声を発するようにしてますが。あとは、足音ですね。どうしても聞こえますね。自然界にありますかね。足音と間違えそうな、そんな音。

それから気配ですね。なにかがいるって気配。考えすぎかもしれませんが。かりに、本当に何かがいるとしても、口が耳まで裂けた女ではないと思います。

昨今の街では、“意味のあるもの”しか存在を許されなくなってしまって、“意味”とは無関係にそこに存在するっていうのはダメなんですね。だから、意味のない“音”も、ましてや“気配”なんて出る幕がありませんからね。でも、山だったら、“意味”とは無関係に存在するものであふれてるじゃないですか。・・・だから、私の居場所も、山なんですね。

すみません。終始、本の紹介をすることなく終わってしまいました。




にほんブログ村 政治ブログへ 一喜一憂。ぜひポンとひと押しお願いします。

テーマ : 本の紹介
ジャンル : 本・雑誌

『雪山入門』 ワンダーフォーゲル編集部

左の股関節は、それでなくても脱臼しやすい状況にあるらしいんですね。「正座はいけない、あぐらはもってのほか」って言われてますので、さすがに、山スキーをやるわけに行かない。ただでさえ下手くそで、ひっくり返ってばっかりでしたからね。やってる時分でも。それに、雪山用の道具も、ずいぶん捨てちゃったしね。

そんなことを思いながら、なんかのときに無ければ話にならないと思って安いピッケル買ったら、「押し入れの奥にあったのに」って、連れ合いが出してくれた。「じゃあ、他にもあるかな」って思って捜してみたけど、アイゼンもザイルもわかんも、なんにもなかった。今、安いのを捜して、少しずつ買い揃えているところ。

まあ、以前、山登ってるときにしても、けっこういい加減な装備で登ってたんで、必要不可欠な幾つかの装備をのぞけば、なんにもこだわらないんですけどね。

そうは言っても、不安でいっぱいです。齢を取って弱くなったこの身体で、どのくらいの雪山登山と折り合いをつけていけばいいか、手探りで捜していかなきゃいけないですからね。

130ページ足らずの、本当にコンパクトな本です。だけど、ポイントは抑えられています。かつ実践的です。かつて雪山を楽しんでいて、いまやからっきしの初心者である私から見るも、とってもありがたい本です。

『雪山入門』  ワンダーフォーゲル編集部

山と渓谷社  ¥ 1,080

雪山登山初心者につきもののあこがれと不安 この本を読んで、一歩前へ
①章 雪山とは?(魅力、シーズンや特徴)
②章 装備 厳冬期の装備、残雪期の装備、テント泊装備
③章 技術 初心者は残雪期からはじめよう!
 ピッケル、アイゼン歩行技術、テント生活技術
④章 雪山の危険 雪崩とは? 低体温症、雪盲、凍傷ほか
⑤章 雪山コラム いろいろ


雪山で危険なのは、寒いこと、滑ること、それから雪崩ですよね。だから、寒くなくて、滑らなくて、雪崩のない雪山に行けば大丈夫。雪が降ったあとの低い山です。それから雪崩に注意して春山ね。冬季の高山に入るのは、やっぱりしっかり経験を積んでから。

かつての私は、何でもかんでも秩父でした。高校一年の冬に、雪の積もった武甲山から奥武蔵の山を山岳部の友人たちと歩き回ったのが雪山の最初でした。冬はそんなにたくさん積もらないんですよね、秩父は。だけど秩父は、春先にドカ雪が降ることがあって、初めての春山登山で雁坂峠に行ったんだけど、もうとにかくラッセルに苦労しました。同じ学年の仲間だけだったんで、ちょっと雪崩への対策がまったくなくて、今思うと危険でしたね。

仲間といった後で、山岳部の合宿で、雲取から将監峠を通って、和名倉山を越えて秩父に下りました。わかんは山岳部の装備にあったんだけど、アイゼンはこの段階では持ってなかったんですよね。雲取まではラッセルもほとんど泣く行ったんですが、雲取から飛竜に向かう樹林の道がほとんど凍りついていて、ここは怖かったですね。実は、先生がピッケルで削ってくれた足場をたどって歩いたんですが、私は滑り落ちました。落ちたところが笹原だったので、何の問題もなかったんですけどね。

やがて振り始めたら雨でした。将監峠の小屋が解放されていて、そこに泊まりました。翌日も雨で停滞。その次の日は快晴。この将監峠での経験は、今思っても夢のようです。

ここからの和名倉越えは、けっこう大変でした。けっこうラッセルしたしね。OBの方が何人か来ていたんだけど、重戦車のようなラッセルに驚かされながら、二瀬ダムにたどり着いたのは、もう暗くなり始めていた。

和名倉山には、秋に、一年だけの4人組で登ってた。その時は道に迷いながら登ったんだけど、その時の経験で道案内に指名されて、誇らしかった。

この冬、雪が降ったら、近くの低山に登ってみます。でも、春の将監峠は、今の私にはちょっと無理だな。




にほんブログ村 政治ブログへ 一喜一憂。ぜひポンとひと押しお願いします。

テーマ : 本の紹介
ジャンル : 本・雑誌

『秩父の低山』 守屋龍男

この本は、足が悪くなって山をやめる前に買った本。捨ててなかったんだな。押し入れの、ずいぶん奥の方から出てきた。いえね。年末でしょ。押し入れの片づけを命じられたわけですよ。

「何とかしてよね」・・・文字にすると、連れ合いの発した気迫が伝わらないな。

それで、何とかしている途中に、懐かしい本に遭遇したわけだ。
1990年の本。30歳だな。まだ、息子が生まれる前だな。10代後半くらいの頃からときどき股関節が痛くなることがあったんだけど、あれー!なんて思ってたんだけど、その頃の痛みは序の口だった。30歳の頃はかなり深刻になってたんだな。おそらくこの本を買ったのは、そのことと関係している。

奥武蔵の山々を、それ以前は登ろうとしてなかった。視野にも入ってなかった。でも、穂高とか登ってて、けっこう緊張する場面で足が痛くなったりして、いろいろ考え始めたころだった気がする。

ほんの2、3回なんだけど、大バテしたことがあって、今から考えれば原因は股関節なんだけど、最初の時なんか、股関節なんてちっとも意識してないから、なんで自分が動けないんだか全然わからなかった。そのうち、股関節を意識するようになって、だんだん痛くなってね。重い荷物と長時間の行動が足に響くのは確かにそうなんだけど、荷物が重くっても、長い時間歩いても、痛くならないことの方が、20代後半までは当たり前だったんだけどね。だんだん、痛いことが多くなって、どうしたって考えざるを得なくなった。

この本は、なんかあっても、『秩父の低山』なら、自力で降りてこられると思って買ったんだな。結局、買ってからも、行くのは高いところばかりで、この本はあまり使わなかった。買ってから3年か4年くらいで山に行かなくなるんだけど、その頃は『秩父の低山』にすら登れなくなってたからな。あんまり使わなかった。・・・てっきり、この本、捨てたかと思ってた。



けやき出版  ¥ 時価

“春夏秋冬を通じ霞に雨に月に風に霧に時雨に雪に、緑陰に紅葉に”
変わりつつある武蔵野の自然 でも、山を歩くと、まだまだその豊かさに驚かされる
奥武蔵方面
越生、比企、長瀞方面
 低山歩きの心得(Ⅰ) 山歩きと装備
秩父方面
 低山歩きの心得(2) 歩き方のコツ 
 低山歩きの心得(3) 地図と磁石


今読むと、かなり面白い。一年前に手術して、近いところから歩き始めて、『秩父の低山』はかなり歩いた。“かなり歩いた”つもりだったけど、この本と比べてみるとまだまだ甘かったな。

孫が遊びに来ない週末が近づくたびに、“山と高原地図”、“2万5000図”、“登山詳細地図”とにらめっこしてコースを検討するんだけど、まだまだ歩いていない道がいくらでもあった。とりあえず、全部歩いてみよう。

高い山にも上りたいと思うよ。テレビで《日本百名山》なんか見てさ。「ああ、この道歩いた」なんて思うと、胸がキュっとなってね。切ない思いをする。手術するまでは、「二度と行けない」って思ってたからね。でも、いまなら行けるからね。「ああ、行けるんだなぁ」って思うと、また胸がキュっとなるんだ。恥ずかしいな。

でも、今度は前みたいに高い山だけをめざすようなことはしないで、『秩父の名山』をホームグラウンドにするんだ。新品同然の30年近く前のこの本があるからね。

この一年、あちこち歩いて、いろいろなことが分かってきた。体力はがた落ちしていたし、身体が傾いていて、バランスも悪い。ただ平地を歩いているだけで、横転するような、とんでもない転び方をしたことが何度もあった。左足が内側に入ってたんだと思うんだけど、それもここのところなくなった。肺が弱くなってる。肺気腫だろうな。タバコはやめたけど、子どもの頃、石綿を作ってる父の会社の工場で遊んでたからな。

いろいろあるけど、山登れるって、すごいよ。




にほんブログ村 政治ブログへ 一喜一憂。ぜひポンとひと押しお願いします。

テーマ : 本の紹介
ジャンル : 本・雑誌

『もっと楽しむう山登り』 小林千穂

思わず手を出してしまったが、私のような親父の読む本ではなかった。なにしろ、テレビの登山番組で見て、小林千穂さんのファンになっちゃったもんだからさ。もう、ページをめくれば小林千穂さんのかわいい登山姿が満載、・・・そんなわけないだろう。内容を考えずに買ってしまった。ア~。

でも、買ってしまった以上、読みました。・・・読むというより、検証しました。

たしかに、初心者から一歩前に進もうとしている人には、とてもいい本のように思う。その頃って、実はけっこうあぶない時期でもあるんだよね。《脱・初心者》がうたい文句だけど、《脱・初心者》ってことになると、自分で登るってことかな。

私も今年の春から、初心者の高校生を山に連れて行くんだけど、今年は4月からこれまでに6回の山行を行った。全員が完全初心者という状況からのスタートだった。山を歩くということ自体には慣れてきたようだけど、所詮はそこ止まり。まだまだ、まったく初心者の域を出ていない。つまり、・・・連れてってもらってるだけ。だいたい彼ら、及び一人の彼女は、私が持ちかけない限り山に登ろうとしない。・・・もう。

私の登山歴は小学校にさかのぼるが、高校で山岳部に入り、5月には一泊山行を自分たちで計画した。登ったのは、顧問からすすめられた奥秩父和名倉山。メンバー4人の山行だったが、最初から最後まで試練の連続。この山行で、私は《脱・初心者》した。必死に地図を読み、方位磁石を駆使し、体力に合わせて荷物を分担し、危険を避け、最善を測り、常に明るく前向きに行動した。


講談社  ¥ 1,296

初心者向け『失敗しない山登り』が人気の千穂先輩から山登りのスキルアップを目指すあなたへ
ステップ1 ワンランク上の登山装備
ステップ2  計画の立て方
ステップ3 岩稜の歩き方
ステップ4 テント山行に挑戦!
ステップ5 リスクへの備え
ステップ6 リーダーになる=ステップアップ
ステップ7 まだまだ広がる“山の楽しみ”

まったく、当時の顧問の先生は無茶なことをさせたもんだけど、あの和名倉山行で私はひとつ変わった。一緒に行ったのは村越と横田とピー。東に開けた樹林の間の平坦地にテントを張って、一人ずつ好きな女の名前を叫んだりしてた。

その後の山岳部山行でいろいろなことを教えてもらったけど、山の楽しさは、あの初心者四人でいった和名倉山行のドタバタ珍道中で染み付いた。

今は、こんな本がある。しかも、女登山者対象だ。素晴らしい。

近江の企業に就職した息子が、先輩から誘われて山をはじめた。だったら、私が教えてやればよかった。とは言っても、30代なかば以降、私が登れるようになったのは去年だからな。

そう言えば、この本にも不愉快なことが書いてあった。昔、山登りをしていたけどしばらくやっていなかった人。・・・私のことじゃん。・・・そういう人は昔の登山用語を使ってるんだって。

ザイル、アイゼン、スパッツ、コッヘル。これ今は、クライミングロープ、クランポン、ゲイター、クッカーって言うんだってさ。

ったく、不愉快ではあるが、小林千穂さんはかわいいから許しちゃう。

そうそう、今週土日はアマチュア無線の講習に行ってきます。




にほんブログ村 政治ブログへ 一喜一憂。ぜひポンとひと押しお願いします。

テーマ : 本の紹介
ジャンル : 本・雑誌

ありがとうございました



「《めんどくせぇことばかり》は、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイト宣伝プログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。」

リンク

よくお越し下さいました

イーグルス16

Author:イーグルス16

息も絶え絶えです、ぜひ応援してください
人気ブログランキングへ にほんブログ村 政治ブログへ


グランドジョラスの森田
エベレストの加藤
デナリの植村
そしてウルタルの長谷川

山では、命が輝きを放つ
これから出る本


























































直近3ヶ月当ブログ内人気図書 




















































































カウンター
カテゴリ
ブロとも一覧
アジシオ次郎の時事原論
はりこのはやしや 
ハシビロコウ
素足のアイドル達
うさぎ屋の四方山話
わくわく株式投資
プロモデラー林哲平のジャンクロボット創作ブログ『ケルバーダイン』
大好き!グラビアアイドル!
伊織のブログ
Re:BAD TASTE♥
QWERT 5w1h
「伝わる技術」オトデザイナーズ・坂本真一
歌と知恵でハッピーライフ^^
こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本


















































検索フォーム
RSSリンクの表示
最新記事
応援して下さい