めんどくせぇことばかり 本 山

『日本百低山』 日本山岳ガイド協会

百名山ならば、知らない間に60座くらい登ってる。ただし、昨年10月下旬に手術を受けて、山を再開してからは1座。お盆に滋賀から帰郷した息子と筑波山に登っただけ。それも、プラス1座ではなく、33歳くらいまでに登った60座のうちの1座。

まあ、日本アルプス登ってりゃあ、数は稼げるからね。深田久弥の“百名山”を読んで、登ろうと思った山はない。本はあとから読んだ。あとから読んでも、登っているから共感できる。山旅がよみがえる。

それにしても、『日本百低山』にはまいる。たしかに山の魅力は高さじゃない。でも、高さは、山に様々な魅力を与える。その魅力を補って余りある山として、筑波山は百名山に名を連ねる。秩父の両神山だってそんなに高い山じゃない。それだけ魅力があるということだ。

両神山の名前を出したついでに武甲山の話を出す。北面の石灰岩を削られ痛ましい姿を晒す武甲山だけど、この山は両神山なんかの山岳信仰とかというのと少し違う。山そのものが、神。地元の人間じゃないと、そのとらえ方の微妙な違いは分かりづらいとは思うけど・・・。

話を戻して、“百低山”。1000m内外を目安というと、地元なら登り尽くしているものの、県外となると、あえて登りには行かない。

登った山を数えてみた。いくらもない。埼玉県の私だから、伊豆ヶ岳と四阿山はもちろん登ってる。あとは東京の日の出山と御前山。群馬の鍋割山と子持山。神奈川の大山。

・・・それだけ。

だから、読んでみても、共感できるのがそれしかないのよ。


『日本百低山』    日本山岳ガイド協会
幻冬舎  ¥ 1,404

山は富士山やアルプスだけではない。価値も高さだけではない。全国には味わい深い低山がある。
1 礼文岳(北海道)      2 札幌岳(北海道)       3 チセヌプリ(北海道)     
4 名久井岳(青森)      5 梵珠山(青森)        6 姫神山(岩手)       
7 源太ケ岳(岩手)      8 泉ケ岳(宮城)        9 屏風岳(宮城)       
10 二ツ森(秋田/青森)   11 森吉山(秋田)       12 経ケ蔵山(山形)
13 瀧山(山形)        14 二岐山(福島)       15 志津倉山(福島)      
16 神峰山(茨城)      17 吾国山(茨城)          18 二股山(栃木)        
19 社山(栃木)        20 鍋割山(群馬)       21 子持山(群馬)       
22 四阿屋山(埼玉)     23 伊豆ケ岳(埼玉)      24 大福山(千葉)
25 富山(千葉)         26 日の出山(東京)     27 天上山(東京)        
28 御前山(東京)       29 大山(神奈川)       30 明神ケ岳(神奈川)
31 金北山(新潟)      32 二王子岳(新潟)        33 守門岳(新潟)      
34 尖山(富山)        35 中山(富山)         36  医王山(石川)
37 大嵐山(石川)       38  法恩寺山(福井)           39  西方が岳(福井)            
40  石割山(山梨)       41 日向山(山梨)               42  雁田山(長野)              
43  守屋山(長野)             44  位山(岐阜)         45  冠山(岐阜/福井)      
46  達磨山(静岡)             47  満観峰(静岡)               48 猿投山(愛知)
49  宇連山(愛知)             50  朝熊ケ岳(三重)            51  八鬼山(三重)                 
52 賤ケ岳(滋賀)        53  武奈ケ岳(滋賀)            54  大文字山(京都)            
55  大江山(京都)             56  剣尾山(大阪)         57  岩湧山(大阪)            
58  虚空蔵山(兵庫)          59  雪彦山(兵庫)               60  高取山(奈良)
61  三峰山(奈良/三重)     62  高野三山(和歌山)         63  真妻山(和歌山)              
64  擬宝珠山(鳥取/岡山)  65  那岐山(鳥取)             66  三瓶山(島根)               
67  大万木山(島根/広島)   68  大満寺山(島根)      69  鬼城山(岡山)           
70  毛無山(岡山/鳥取)       71  弥山(広島)                   72  黒滝山・白滝山(広島)
73  東鳳せん山(山口)       74  寂地山(山口)              75  高越山(徳島)                 
76  中津峰山(徳島)        77  大麻山(香川)               78  星ケ城山(香川)            
79  皿ケ嶺(愛媛)                80三本杭(愛媛)             81 工石山(高知)           
82  ケ森(高知)                   83  満山(福岡)                  84 ケ岳(福岡/大分)
85  山(佐賀)                      86  髪山(佐賀)                  87 白嶽(長崎)           
88 賢岳(長崎)              89  郎岳(長崎)                   90 俵山(熊本)          
91  次郎丸岳(熊本)     92 元越山(大分)              93 万年山(大分)      
94 迦ケ岳(宮崎)       95 高千穂峰(宮崎)        96 藺牟田池外輪山(鹿児島)
97 高隈山(鹿児島)        98 尾岳(鹿児島)         99与那覇岳(沖縄)      
100 於茂登山(沖縄)

最近、山に登って取った写真の中に、この本で取り上げてるさいたま代表の伊豆ヶ岳の写真があった。
P8260025_20170918091630927.jpgこれは、武川だけ方面から見た伊豆ヶ岳。左肩の方の斜面が鎖場だな。今は登らないように注意書きが立ってるけど。
P8260026_201709180916313a6.jpgこの写真も、上と同じ時に取ってる写真だな。その向こうは、越生から小川方面に連なる山並みかな。
伊豆ヶ岳 (2)これは、正丸駅から伊豆ヶ岳に登って縦走して、子の権現から撮った展望。右が伊豆ヶ岳、となりのとんがった山頂が古御岳だな。

いい年だからね。もともとおかしな収集癖はないし、百名山がどうのこうのとはまったく思わない。それは百低山でも同じこと。

それにしても、百名山の選考同様、百低山の選考も難しかったはず。「なんでこの山が・・・」ということも、必ずあるだろう。たとえば、地元、埼玉に関しても、私も思うところはある。

でも、これが、「地元の、身の回りの山を見直そう」ということなら大賛成だ。少なくとも、これ以上、ゴルフ場のために、先祖たちの山を削り取ることのないように。




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『奥多摩 奥武蔵 秩父 人気の山50』 大人の遠足BOOK

いつもながらの、《手近で済ませる登山》の本。とてもお世話になってます。あと3ヶ月で、手術から1年たちます。山登り復帰から、日帰りコースで毎週登ってます・・・孫が来たときを除く。だから、奥武蔵に関しては、だいぶ登りました。それでも、できるだけ細かい情報までしっかり読んで、いろいろなケース、いろいろなメンバーに適応できる引き出しをたくさん準備しておきたいです。

なんといっても、年寄りの冷や水ですからね。一から勉強しないとね。

この手の本には、地図に付されている細かいコースの説明であるとか、周辺の店や立ち寄り湯の情報であるとか、何かのときに役に立つ情報がけっこうありますよね。

でも、その逆もあります。山だから、思いがけない危険な道は、どこにでもありますね。そう言ってしまえばそれまでだけど、50のコースが紹介されている中で、一方では、さほどでもない箇所に注意がされていて、一方では、滑落の危険がある場所に何の記述もなかったりします。

本の作り方を云々しているわけじゃなくて、やっぱり、歩いた人の感覚もあるし、もし本を見る機会があればたくさん見るし、実際に自分で歩いて書かれていること、書かれていないこととの差異を認識できるといいですね。



JTBパブリッシング  ¥ 1,620

信仰の山、急峻な登り、心洗われる渓流、豊かな自然、入門者向けからロングコースまで
●奥多摩エリア
御岳山、御岳山・大塚山、日の出山、倉戸山、本仁田山、浅間嶺
三頭山、今熊山・刈寄山、臼杵山、鹿倉山、笹尾根・槇寄山
馬頭刈山、大岳山(御岳山経由)、大岳山(馬頭刈尾根)
高水三山、川苔山、鷹ノ巣山、御前山(大ブナ尾根)
御前山(湯久保尾根)、奈良倉山雲取山(日帰り)
雲取山(1泊)、
●奥武蔵・秩父エリア
多峯主山・天覧山、鐘撞堂山、仙元山、大高取山、越上山
蓑山(美の山)、日和田山、子の権現、蕨山、伊豆ヶ岳
関八州見晴台、棒ノ嶺、丸山、大霧山、笠山・堂平山
官ノ倉山、宝登山、横隈山、破風山、城峯山、四阿屋山
妙法ヶ岳、武川岳、
大持山・子持山、武甲山、熊倉山、秩父御岳山、両神山


19日に、この本の25項目の《子の権現》に行ってきました。ちょっとコースは違うけど、スルギ尾根を歩いてきました。前に歩いたときは、人に合わなくて、とても静かな山歩きができた。 子の権現に向かう道も秩父御岳山から尾根伝いの道で、おそらく人はいないだろう。
P8190093.jpg
P8190074.jpg出発はA地点。御嶽神社の駐車場。見てください。とても広い駐車場で、御嶽神社に詣る人、東郷神社に詣る人、御嶽に登る人に解放されているようです。

今日も、お日さまには見放されました。
P8190076.jpg御嶽神社の手前には東郷神社があります。写真は、もちろん、東郷平八郎元帥です。、
P8190077.jpg乃木希典元帥も、同じ境内に祀られています。周囲は木々に囲まれています。
P8190078.jpgさらに上にある御嶽神社。ここに至る急な階段。あんまり急なもんで、登っている途中でビビってしまってカメラを取り出すこともできませんでした。

ここまで、Bのあたりです。
P8190080.jpgCの、御嶽山の山頂そのものは、何の飾りっ気もない。右手、北へ向かう道をたどれば、休暇村武蔵野に至ります。
P8190081.jpg
「あら、急な上りだなぁ」なんて思ってたら、今日の行程の中では、まったく優しい登りでした。
P8190082.jpg
まったく周囲の景色の見えない樹林の道ですが、なんとなく素敵な道でしょう。子の権現につくまでは、誰一人会うことのない、静かな山歩きでした。
P8190083.jpg
吉田山山頂です。なぜわかったかというと、写真を見てください。いつ頃、誰がやったんでしょう。木に《吉田山》って、彫りつけてありました。
P8190084.jpg
こんな細い上り下りを繰り返します。じつは、小床峠手前で、ほんの些細なことで道を間違えました。あまりにも同じような道が続くもので、注意を怠りました
P8190086.jpg
ちょっと前から、こんなジュースの缶で作ったちょうちんのようなものが目につきました。道を間違えてから気がついたんだけど、これが正しい道を教えていました。
P8190087.jpg
子の権現について、いつもどおりのラーメン。蒸し暑くてすごく汗かいてるから、汁まで飲んでて、身体が塩分を吸収するのがわかるよう。

駐車場の隅を借りて、いただきました。
P8190090.jpgFGH
スルギ尾根は細かい上り下りの繰り返し。登りにしろ下りにしろ、その急なこと、急なこと。上り下りに気を取られて、カメラを出すの忘れた。

写真は、H地点。スルギ尾根の出口。

けっこう、慎重にならなきゃいけないところもあって、ガイドブックなら少し書いておいて方がいいと思うけどな。
P8190092.jpg吾野駅まで下りてきた。これは《吾野の湧き水》もったいげもなく流れてきます。とても美味しかった。
朝6:45頃、車を置いた場所から歩きはじめ、駐車場に着いたのが12:45。途中、二度ほど道の確認に時間を使ったりしました。スルギ尾根に入ってからは、二人ほどのトレイルランナーと合いました。彼らのようには行かないけど、私にしてはよく歩きました。景色はなかったけど道を間違えないように気をつける必要があったし、道そのものも緊張するところがあって、とても楽しかったです。



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『山岳写真上達法』 中西俊明

『眺めるだけでみるみる実力が上がる❢』という触れ込みを信じて手に入れた。さて、本当にそんなことがあるんでしょうか。それとも、・・・ウソ? え~、・・・それはひどい。 とりあえず、昨日の土曜日、カメラを持って、山に行ってきた。

どうも、梅雨明けからこっち、まるで梅雨のような空模様。この間紹介した、奥日光の夏山合宿も、三日間、雨に振り込められてしまった。この日も、薄日がさすことはあったものの、全般的に曇り。まあ、雨の心配はなかったけどね。でも、最初から、山頂からの絶景は望める状況ではなかったため、沢の写真ならどうかと、白谷沢から棒ノ嶺に登ってきた。

もちろん、本の写真は、十分眺めた。十分眺めたから、実力が上がったはずだ。・・・字は、・・・読んでない。
P8050005.jpgP8050007.jpgP8050012.jpg 
有間ダム白谷沢に入りましたこんな感じの道

ダムの下の産直の店に車を置かせてもらった。車登山の客を勘定に入れたお店の模様。私も帰りに450円のつけうどんをいただきました。人気のコース、夏の暑い時期の沢歩きならなおさらだろうと思って、6時半には歩き始められるように出かけた。たしかに沢筋に出ると、夏の暑さとは無縁の道。道も整備され〈すぎ〉ていて、人気があるのもわかる。
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ゴルジュは素材としてはいい素材としてはいいけど腕が眺めるだけなら十分に・・・
もう、こんなところを歩けることがうれしくってうれしくってね。でも、高校生の時に来たことがあるはずなんだけど、こんなにも整備されていたかな。滝の、水の落ちる中を登った覚えがあるんだけど、そういうところはなかった。
P8050019.jpgP8050028.jpgP8050029.jpg 
もうすぐ沢も終わり際頂上でラーメン花が咲いてたから、・・・とりあえず
・・・結論から言えば、『眺めるだけでみるみる実力が上がる』というわけにはいきません。「甘ったれるんじゃない」・・・と言うのは著者の声か、心の声か。
『山岳写真上達法』    中西俊明

山と渓谷社  ¥ 2,484

作例写真を豊富に使用 山岳写真撮影のポイントが視覚的に分かる 眺めるだけで実力アップ
1章  作例で山岳写真を理解する 
  春山の撮影
    桜・桃と残雪の山を撮る/新緑と残雪の山を撮る/新緑の樹を撮る
    春山を撮る/春の雪肌を撮る/初夏の花を撮る/清冽な清流を撮る
    朝もやの湖沼を撮る
  夏山の撮影
    アルプスを撮る/嶮しい岩峰・岩稜を撮る/夏雲と雲海を撮る
    朝焼けと夕焼けを撮る/お花畑を撮る/高山植物を撮る/水鏡に映る山を撮る
    高層湿原を撮る/うっそうとした樹林を撮る/水辺の光景を撮る/点景人物を撮る
    朝露を撮る/ライチョウと動物を撮る/山の夜景を撮る
  秋山の撮影
    錦秋の山を撮る/ナナカマドの紅葉を撮る/山並みを撮る/秋の水辺を撮る
    虹とブロッケンを撮る/小さな秋を撮る/星空を撮る/晩秋を撮る
  冬山の撮影
    厳冬の山を撮る/モルゲンロートの山を撮る/霧氷を撮る/シュカブラを撮る
    冬の樹林を撮る/烈風舞う雪稜を撮る/凍てつく水辺を撮る
    黎明の富士山を撮る/モノクロ写真を撮る
2章  写真撮影の基本
3章  カメラとレンズの選び方
4章  デジタルカメラの仕組みと設定
5章  レタッチで完成度を高める

帰ってきてから、写真を見ながら、しっかり読みました。写真を取りたいと感じた対象をしっかり見極めて、対象の魅力を見極め、魅力が最も輝く瞬間や構図を見定める。その対象の“輝かせ方”という意味で、『眺めるだけでみるみる実力が上がる❢』ということなんだと、よ~く分かりました。

《芽吹きの木》を撮るためには、芽吹きの時期に登らなきゃいけないし。雷鳥を撮るためには、雷鳥が居るところに行かなきゃいけない。日の出を撮るためには、その時間に山上にいなきゃいけない。

二人暮らしになったのに、連れ合いをおいて何日も山に入り浸ってるわけにも行かないし、かと言って、私の連れ合いは、あんまりアウトドアじゃないし、立ち寄り温泉も嫌がるし・・・。軽く歩く程度なら付き合ってくれるんだけどね。
まあ、いいや。多くは望まない。できる範囲で山に登って、“隣りにある無常の美しさ”に目覚めよう。

昨日、下山後、すぐ“隣りにある無常の美しさ”を一つ見つけました。とってもうまかったです。
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『はじめての山あるきブック 関東周辺』

山に登るのって、けっこう金がかかる。かつては歩荷したり、小屋でアルバイトがてら山に登ったりしてたこともあるけど、働くようになってからは、なかなかそういうわけにいかない。定年を数年後に控えた身の上だからね。できれば年がら年中、山に登りたいけど、お金がね。

25・6年山から離れてたからね。それ以前の登り方をそのまま今に当てはめるのは危なすぎるし、無難なところの積み重ねがないのは痛いな。とにかく、身近なところからこまめに登りまくって、蓄積していかないとね。

だから、こういう本を買って、よさそうなところにはどんどん登って、こんな時にはこんな山、あんなときにはあんな山っていう引き出しを充実させたい。

目次を見てもらうと分かると思うけど、いろんなパターンごとのコース紹介になってるのね、この本。例えば、今の暑々の時期なら、やっぱり沢沿いだよね。沢登りにはそれなりの装備が必要だし、装備はずいぶん前に捨てちゃったし、再開するにしても一緒に行ってくれる奴は見当たらないしね。でも、沢沿いの涼しい道はある。そんな沢沿いの道、この本では御岳渓谷と西沢渓谷が紹介されている。

こういうのをしっかり歩いて、蓄積して行こう。ただ、家からだと西沢渓谷は遠い。塩山から入るんだと思うけど、金がかかる。この本にはないけど、近くていいのは名栗にある有馬ダムから棒の嶺に登るときの白谷沢だな。あそこは暑いときでも気持ちがいい。後は、奥多摩。川苔山あたりはいい。丹沢もいいけどあまり縁がない。

暑さが収まる時期になったら・・・、秋の紅葉シーズンは・・・、紅葉のシーズンが終わって山が静かになったら・・・。寒くなったら・・・。

基本的にはそういう本ですね。もちろん一冊で足りるはずもない。この本の中でも、自分が実際に全部登れるわけじゃないしね。最近は、山を始めたばかりの若い人を連れて行くことも多いので、いいコースはもちろん、安く連れてってやりたい。だからこそ、いろんなコースを試しておきたい。



実業之日本社  ¥ 1,620

“はじめて”なら、天気の良い日を選ぼう。爽やかな風に吹かれて頂きを目指そう
気軽に始める山あるき
  ①神社・寺と山 ②乗り物で登山 ③渓谷歩き ④プチ縦走
この山ならではを楽しむ
  ⑤ミニ岩場登山 ⑥花を楽しむ ⑦新緑を楽しむ ⑧紅葉を楽しむ
山あるき達成感UP
  ⑨富士山展望の山 ⑩絶景パノラマ ⑪登りやすい高山 ⑫スノーハイキング


この間、高校生を奥日光に連れて行きました。目標は日光白根山。日光側からだと長丁場になるから、心の中では「前白根まで行ければ十分」くらいのつもりで行った。

いろは坂の上は晴れてたものの、もう一段湯元まで登ったら豪雨。雨の中、雨具を着せてテントを張り、翌日の天候快復を願いつつ、雨音を聞いて過ごす。

翌日、・・・雨。

朝は雨が上がっていたが、6時に歩き始めるころから雨、ガレ場の急な登りにかかるころから雨脚が強くなって、やがて土砂降り。あと1時間近く急なガレ場が続くはず。・・・まだ、足元を水が流れるような状態にならないうちに、撤退することに決めました。

テント場に戻っても、雨は降り続いていましたが、土砂降りというわけでもないので、湯滝から戦場ヶ原を歩いてきました。
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翌日、曇り。晴れれば光徳牧場まで歩こうと思いましたが、日光市内観光に切り替えました。

今回は、星の一つも見ることができなかったけど、次はいい思いをさせてやりたいな。




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『登山力アップの強化書』 徳永哲哉

私は、30代前半までは、かなり頻繁に山に行ってたんで、山に関するそれなりの知識と経験はある。“それなり”の知識と経験ってのは、扱いようによっては、いい方にも悪い方にも転ぶ。“それなり”の知識でも、知識は無駄になることはないだろうけど、今、60代手前の私にとって、30代前半までの“それなり”の経験ってのは、特に体力面においては、私の足を引っ張ることもあるだろう。

だけど、以前登ってるときも、ガイドじゃないけど、けっこう経験の薄い若い人を連れて行くことが多かったんで、安全第一だったんだけどね。そのせいで、“下山家”とか、“停滞野郎”とか、“撤退くん”とかって心ない言葉を浴びせられることもあった。

そんな私の“それなり”の知識と経験から言っても、一々納得できるし、最低限必要なことを、十分に教えてくれる本だなって思った。第三章、第四章の、道具や服装に関わる話は特に勉強になったな。なにしろ、山を離れている間の道具の進化ってのがすごいからね。

ザックには驚いた。この本の著者と同じく、山をキスリングではじめた私たちの世代は、パッキングは死活問題だった。高校一年の夏山合宿では富山から入って、薬師から上高地まで縦走したんだけど、一番バテたのは、学校から西武秩父駅までの30分だった。ひどいパッキングだったからね。電車の中で、先輩に怒られながらパッキング直してね。合宿中も、おかしなパッキングすれば、痛い思いするのは自分だからね。

今のザックはいいよね。装備をボコボコ投げ込んで、ギュッてやって、グイッとやれば、それでパッキング完了だもんね。それでも使いこなせない人がいるみたいだけどさ。

第五章の《毎日筋トレするより毎週山へ》は、私も同感です。でも、高校の時はお金がなくてね。今もないけどさ。だから、歩荷が多かった。連休があれば、必ず歩荷。雲取か、雁坂か、甲武信。土曜日は学校があったからね。私は秩父だから、東京に出ると時間をロスするから、やっぱり奥秩父だったね。夜のうちにできるだけ歩いてね。山に行かない土曜日は、トレーニングで武甲山に登るの。学校から山頂まで3時間位。なにしろ山にのぼるのが一番。

それもない時は、私は個人的にお金もうけ。だいたい土曜日の午後に野球部だの、サッカー部だのが練習試合をやるので、頼まれて豚汁とおむすびを作ってやるの。一人100円だったかな。・・・そんな経験、どうでもいいか。

地図、磁石、スパッツ、ザイル、アイゼン、ピッケル、カラビナ。そういうのは、まず使ってみることですよね。ロープがあるけど、ちぎれていたりしているところはよくある。そんなちぎれたようなロープ、危なくってしょうがない。使い所はかならずある。アイゼン、ピッケルも、どうかなって思ったら使う。使ってるうちに使い方もうまくなる。そのあたりも書かれていたけど、けっこう大事なことだな。



西日本新聞社  ¥ 1,620

遭難予備軍と呼ばれないための強化書 さあ、明日も山に登りましょう
第一章  体力頼みの猪突猛進は危険だ!
第二章  遭難しないための基礎知識
第三章  道具を使いこなせばより安全・快適になる
第四章  冬山のリスクを軽減する方法
第五章  毎日筋トレするより毎週山へ!

昨年の10月下旬に股関節の手術をして、痛みを感じることなく歩けるようになりました。おっかなびっくり山道に入ってみました。気持ちよくて、気持ちよくて、気持ちよくて・・・。

「ああ、自分の一生は山とともにあるんだな」って思ってたのに、30代の前半には山登りをやめてしまった。症状について正確に伝えるのはとても難しくて、痛いときと、それからちっとも痛くないときもあるんだけど、山に登ってるときに痛くなると、どうにもならない。連絡が取れない場所なら、誰かが通るのをひたすら待つしかない。

山登りをやめた理由を人に伝えようとすると、自分ながら言い訳がましくしか聞こえない。

好きでやめたわけじゃない。

でも、私の心が取った適応機制は、“合理化”。

いい歳をして、山なんか登るやつの気が知れない。

そんなこと言ってたやつがまた山に登るんだから、まさにこの本にあるように《遭難予備軍》になりかねない。一番そう思わされたのは、歩く速度。コースタイムの半分で歩くとか、3時間のところを2時間で歩くとか。かつてはそういう登り方をしてました。ハアハア息を上げながら。水を節約して、なるべく飲まないようにして。

そんなやり方が通じたのはただ若かったからで、山を再開してすぐダメだとわかった。著者の言うとおり、「まず自分の身体を知る」ってことですね。わかってるんだけど、前後に人がいると、意味もないのに張り合っちゃってたりするんだよね。これがなくなった時、私の山登りは、今より少しましになると思う。




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『山料理』 小雀陣ニ

高校以来、この歳まで、食当を外れたことがない。それは、ブログの中で、何度も触れたこと。話せば長くなる理由があるわけですが、何度も触れれば鼻につくばかり。天災とおなじく、皆さんが忘れたころに、また聞いてもらうことにして、直接この本の話に入りましょう。

おいしそうな写真ばかりですが、一人で山に行くと、見た目は完全に意識から外れてしまうので、とてもじゃないけど写真に残せるようなものじゃない。だけど、味は「うまい」・・・と言えればいいんですけど、めんどくさがって何でもかんでも適当に入れちゃうもんだから、結局は当たるも八卦当たらぬも八卦。美味かろうが、不味かろうが、それは無関係。「もうこれ以上飲まない方がいい」というころに、ちょうど良く無くなる。

そんなわけで、写真に残したいような料理なら、2人以上でないといけない。

以前に書いたことがあるが、単独山行基本の私ながら、天の配剤か、気兼ねなく山に登れる先輩が一人だけいる。よくもあんな人に巡り合えたもんだと思った。その先輩も、今はもう登れない。20数年ぶりに、私が登れるようになったのに・・・。

その先輩と山浸りになっていたのはたったの10年ほどだったんだな。山に関してだけなら、夢のような日々だった。先輩も、なぜが万年食当で、それも私と同じ。おそらく、そうでなければならない事情も私と同じ。お互い察して、それについて触れたことはない。

缶詰のホタテの汁を使うか、使わないかで、大げんかしたことがあった。・・・夢のようだ。

『山料理』    小雀陣ニ

山と渓谷社  ¥ 1,296

《「簡単」で「おいしい」ことが僕が考える山料理の条件》という著者 その発想は“自由”》
山料理の食材
山料理の道具
ごはん・餅
きのこリゾット/ナスツナ丼/オクラとミョウガの冷汁/カニチーズリゾット/他
アサリ煮麺/松山あげきつねうどん/京風あんかけうどん/他
パスタ
簡単カチョエペペ/トマトと松の実のペンネ/アスパラベーコンパスタ/他
Column ホットドリンク5種
Column 海外遠征山料理
おかず・おつまみ
ソーセージとマッシュルームのガーリックソテー/サラミとドライトマトのソテー/他
デザート
パンプティング/アップルクランブル/パイナップルパンケーキ/バナナチョコパフェ /他
行動食
簡単シリアルナッツバー/炒り玄米/お手軽黒糖蒸しパン/山の巻き寿司/他

著者は、アルファ―米を使ってる。“ご飯”は基本、アルファ―米なんだな。私はこれが嫌いでね。ご飯だけは、めんどくさくても米を炊いた。逆に大学ではアルファ―米を強制されて、それも嫌だった。決定的にまずかったからね。

この人は、不味かったころからアルファ―米を使ってたって書いてあった。“四半世紀前”というから、私が山をやめた頃。あの頃の私なら、〈ごはん派〉というよりも、〈反アルファー米派〉。もしも、どこかで会うことがあっても、けっして交わるところがなかったろうな。

今は、うまいんね。この間、食ってビックリした。一体いつの間にこんなにうまくなったんだろう。なんで、そんなに嫌いなあるファー米を食べたのかというと、たまたま職場で防災用備蓄米を見つけたの。その賞味期限が切れていたので、上司に「いらないよね」って確認して、もらっちゃったのよ。そしたら、でかい袋に入っていて、50人分のわかめご飯がいっぺんにできるように、それ用に袋に入っていて、段ボールも50人分のわかめご飯を作る前提の、専用のものだった。

かまわずに、大きなタッパを買ってきて、それに保管することにして、目安一人前を取り出して、お湯をかけた。けっこううまい。少なくとも、“食える”。

実は、最近、若い人たちを山に連れて行ってる。二度ほど日帰りで言ったんだけど、いい子たちなんだけど、決定的に足りないところがある。おそらく山で米は炊けない。7月下旬に2泊で行くんだけど、さっそく困った。いろいろ考えて、朝飯はコーンフレーク。牛乳ってわけに行かないから、粉のコーンポタージュスープにコーンフレークをドシャドシャ入れて、朝飯にしようと思ってたんだけど。アルファー米が使えれば、なんとか食当の役割は果たせそう。

この本で紹介されてた《油揚げの卵とじ丼》。卵とじじゃないけど、適当な野菜と油揚げを痛めて、味噌、生姜すりおろし、砂糖を水で伸ばしたタレを入れて味を吸わせるの。《野菜と油揚げの味噌炒め》ですね。これ、うまいよ。ナスをくたくたに煮込んでもいい。

ああ、自分のことばっかり言ってて、ちっともこの本の紹介になってない。雑誌ワンダーフォーゲルの連載“モテ食”で紹介された料理を単行本化。ホップ・ステップ・ジャンプの「簡単」な手順で、もちろん「おいしい」山料理。私が一番ありがたかったのは、山だからこそ使いでのある食材の紹介。

それらは取ってつけたものじゃなく、ネギだったり、ニンニクだったり。暑いからといって急に悪くなるわけじゃなく、持って行けば何かと便利なもの。また、常温保存が可能な食材。以外なのは生ハム。密閉されていれば、塩気が効いているのでかなり持つらしい。

・・・なんなら、今日これから作って食おうかって料理もけっこうあるよ。




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テーマ : 料理の本
ジャンル : 本・雑誌

『バテない身体を作る登山食』 大森義彦

6月3日飯能アルプス
先日、このコースを歩いてきました。2月にも、ほぼこれに近いコースを歩いているんですが、今度、十数名の高校生を連れて歩くことになったので、試しに歩いてきました。一番高いところでも、天覚山の445m位のものなんだけど、舐めてかかるとけっこう大変。

天覚山への登り、沢ルートと尾根ルートがあって、尾根ルートは、けっこう面白い道。そこから先も、写真の陰影で分かるかな。標高は低いけど、右手にあるゴルフ場を抜けるあたりまでは、小刻みに、そこそこのアップダウンを繰り返す。たしかに基調は“下り”ではあるが、いい気になると、あとでお釣りがなくなる。おまけに、左手にあるニュータウンが終わると、いったん舗装道路に出て、しばらくしてから多峯主山に登り返す。いったん舗装道路を歩くので、気持ちの上でも、このあとの登り返しがきつくなる。
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天覚山尾根ルート①天覚山尾根ルート②展望開ける。山頂はまだ先

おまけに、2月に歩いたときとは違って、今度は梅雨のさなかとはいえ、晴れれば30度を超える。実はこの日も、風はあったとはいえかなり気温が上がってしまった。意識していたとはいえ、備えが万全とはいえなかった。それも、天覚山からの2ピッチ目でいい気になって、給水を先送りにした。

それでも70分歩いて休憩を入れ、給水したんだ。でも、たった一回の先送りで、水分を失いすぎた。

はっきり感じた。・・・私は年寄りだ。もう、この体は、小さな失敗を補ってくれない。


誠文堂新光社  ¥ 1,944

制限のある中で、いかにエネルギー切れを起こさず、いかに美味しい食事を取るか
Chapter 1  山ではなぜお腹がへるのか?
Chapter 2  バテない登山食
Chapter 3  運ぶ・つくる・片付ける
Chapter 4  おいしい登山食レシピ
Chapter 5  山の恵をいただく
Chapter 6  食料計画を立てて山へ

一人で山に行くときは、“早めに決着をつける”ってのが、私のモットーで、ずっとそれでやってきた。人より早く活動を初めて、装備も極力削って、夏場でも日が高くなる頃には一日の行動に目安を付けておく。そうすれば、水も食料も少なくて済む。
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天覚山からの急な下り多峯主山から天覧山へお昼。インスタントラーメン

でも、人を連れて行く以上、それもど素人の人さまの子を連れて行くのにそんな登り方覚えさせるわけに行かないからね。この時も、すこしは準備整えたんだけど、猛暑対策は、正直いって甘かった。それでも、予定時刻よりも早く下りてきたんだけど、これじゃダメだ。

ということで、少し勉強しておくことにした。勉強って言っても、普通に楽しく読んじゃいましたけど、その上で、ここのところ、時間があるとスーパーに入り浸っている。上の写真の、日清の《カレーメシ》もその時見つけて、試しに買って食べてみた。けっこういけるし、ぜひ山に持っていきたい。

フリーズドライ食品はすごい。山に行ってない間に、ものすごいことになってる。これなら玉ねぎやじゃがいも、にんじんも持っていく必要ないし、コンロ、コッヘル以外に調理器具もいらない。もう一つびっくりしたのが、“ゼリー飲料”ってやつ。ゼリーで、エネルギー補給ができる。

でも、この本読んだのも、上記のことを知ったのも、この山に行く前のこと。めんどくさがって準備を怠ったら、どんな知識も、何の役にもたちません。

*ちなみに、翌日、翌々日になっても、身体の水分不足は、解消しませんでした。脱水してしまうと、その後で補給しても、なかなかしっかりとは身体に行き渡らないんですね。




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テーマ : 料理の本
ジャンル : 本・雑誌

『レスキュードッグ・ストーリーズ』 樋口明雄

いつもの《南アルプス山岳救助隊 K-9》と、ちょっと趣の変わった短編集ですね。なんでも、『山と渓谷』に毎月書いていた作品に加筆修正して単行本化したものだそうだ。今までの“K-9”のシリーズに比べ、事件であったり、犯罪であったりよりも、“山”そのもの、そして“山”と人とのかかわりに重点が置かれているように感じた。“短編ならでは・・・”ということかもしれない。私は、この方が好きだ。

第5話の「霧の中に・・・」は、他でも似た話を読んだことがある。“K-9”風の味付けで、面白く読ませてもらった。依然読んだのは安曇潤平さんの『山の霊異記』で、シリーズのどれかに、似た話が合った。

それは、亡くなった人の霊が、電車に乗ってくるんだ。んで、となりに座って、これから“私”が向かうルートの周辺に、素晴らしいお花畑が広がっていると語るんだ。“私”は、その話に強く惹かれ、実際にそこに行ってみるわけだな。

パターン化されている話って気がする。似たようなことは聞いたことがあるしね。そう思うと、自分でも書いてみたくなるな。自分ならどんな設定にするかな。そうしたって、好きな山が舞台になる。それも、そうそう人が近づくようなところじゃ、《遺体が発見されない》って前提に説得力がなくなる。『山の霊異記』は、たしか、北アルプスのどこかだった。“K-9”は北岳。ちょっと、スケールが違うけど、奥秩父でどうでしょう。中央アルプスとか、八ヶ岳は、「勝手知ったる・・・」とまでは言えないので、残念ながら・・・。奥秩父なら、けっこう細かいところまで入ったので、何とかなりそう。かといって、和名倉の西側山麓だと、そもそも人が入らない。東京で殺人を犯した人の、死体の捨て場みたいに思われ・・・。いっそのこと、そういう話にするか❢


・・・不謹慎ですみません。

山と渓谷社  ¥ 1,512

標高3193m。日本第二の高峰北岳。そこに山岳救助犬を伴う南アルプス山岳救助隊K-9チームがある
第1話  遺書
第2話  山の嫌われ者
第3話  青天の霹靂
第4話  神の鳥
第5話  霧の中に・・・
第6話  帰ってきた男
第7話  父の山
第8話  サバイバーズ・ギルド
第9話  辞表
第10話  向かい風ふたたび
第11話  相棒
特別収録  夏のおわりに

もう一つ、第9話の「辞表」は、身につまされるところがあった。リニア新幹線のトンネルが南アルプスを突っ切る。人間なんて勝手なもので、開発の利便性を享受しておきながら、開発そのものには反対を叫んだりする。

でも、それって、自分にとって、生涯にわたり背負っていかなければならないテーマ。それは、故郷の山、武甲山のこと。開発の行きつく先は、・・・知っている方も多いと思いますが、無残なもの。武甲山って、その名を口にしただけで、気持ちが昂る。・・・やめときます。
朝日新聞デジタル 2017/03/06
恩師「死ぬ順番違うだろ」 長野ヘリ墜落で遺族ら悲しみ
http://www.asahi.com/articles/ASK365SYGK36UTIL04K.html
(抜粋)
人命救助を志した隊員9人が命を落とした長野県防災ヘリコプターの墜落事故。遺族や友人は受け止め切れない悲しみにくれた。
(続きを読む)に全文
驚きました。少し前、奥秩父でも遭難者の救助中にヘリが墜落して救助隊員5名が亡くなったことがあったが、今回の事故ではいっぺんに9人のたいへん優秀な救助隊員を失った。関係者の方々のお気持ちを思うと、胸が詰まるようだ。おそらく、今年の夏の、主に北アルプスを中心とする山域の山岳救助は、厳しいものになるだろう。

ねえ、今年は遭難するのやめようね。

さあ、関東も梅雨入りした。あと、1か月半で夏山シーズンがやってくる。山を再開して、はじめての夏。まあ、仕事があるからね。まとまった休みは取れない身分だし、あんまり大ぶろしきを広げずに、連れ合いと一緒に、涼しいところにでも行ってみようかな。霧ヶ峰なんかどうかな。そんなところで、日がな一日、山岳小説を読みふけるのも悪くない。なにしろ、それなら遭難しないしね。


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ジャンル : 本・雑誌

『東京発日帰り山さんぽ50』

最近は、こういう本が充実していていいですね。高いところなら、いくらだって本があるけど、低いところは、地元以外はあまり知らないもんね。私は埼玉だから、それも秩父だから、秩父の山と、外秩父、それから多摩の山にもいくらか登ったけど、低いところだと、あとは群馬をちらほらくらいしか知らない。こういう本はありがたいね。

行ける時には、いつでも行く気でいるんだ。もう、いい加減の年寄りだからね。できるだけ連れ合いと同じ時間を過ごさなきゃいけないし、どうも最近、脈が飛んでるみたいで、無理に山を歩かせるわけにもいかないしね。一人の時も含めて、行けるときは山で過ごす。

歩かないまでも、連れ合いも、山の近くに連れていく。私も、登れなくてもいいから。

じつは、明日、平日なのに休みが取れてね。こんなことは、通院以外、めったにないので、どこかに行こうと思ってる。ちょっと前までは、赤城の鍋割山まで歩こうと思ってたんだけど、連れ合いが、軽い不整脈が出てるみたいなのでやめました。仕方がないから、どこか、山際の観光地でも行こうか。榛名とか。調子よければ、榛名湖あたりに行って、少し風にでもあたれればね。



交通新聞社  ¥ 1,296

低山は、気軽に春の芽吹きや秋の紅葉を楽しめる。冬だって、低山ならば、安全に楽しめる
CHAPTER1  奥多摩エリア
CHAPTER2  中央線エリア
CHAPTER3  丹沢・箱根エリア
CHAPTER4  富士山エリア
CHAPTER5  奥武蔵エリア 
CHAPTER6  三浦半島エリア
CHAPTER7  房総半島エリア


この本は、群馬の方は出てないんだな。そうそう、なにしろ、《東京発》の日帰り山さんぽだからね。でも、赤城あたりなら、十分、日帰り範囲内だと思うけど。

6月ですね。低山歩きには、そろそろ、過酷な暑いシーズンの到来ですね。雨のシーズンでもありますね。山歩き再開してから、まだ、雨の中を歩いてないな。低山なら、雨でも楽しい。もちろん豪雨はダメよ。そんなこと、山じゃなくても同じこと。しとしと雨なら、雨具を着るのも、むしろ楽しい。「ああ、今、雨の中を歩いてるんだな」ってね。

雨よりも、低い山の大敵は、やはり暑さ。かつて、夏といえば、高いところで、テント泊で縦走してました。あの頃は水が貴重で、あんまり飲まないようにしてたけど、まあ、高いところは多少涼しいからいいのかな。

今、登ってる低い山だと、やはり、熱中症でもなったら大変です。特に年寄りは命にかかわりますからね。でもこの本、涼しそうなコースも出てる。棒の嶺の白谷沢は、とてもいいですよ。ちょっと沢登り気分で、夏でもとても涼しいからね。

そうだな。こういう水辺のコースがいいですね。川苔山なんかもさ。百尋ノ滝までは沢筋だし、滝周辺は、道が恐くて背中あたりがスースーするしね。あの道も好きだな。

あっ、そうだ。誰か、夏の暑いときにうってつけの、行きやすくて、そんなに難しくない、沢沿いの道なんかを集めた本を出してくれないかな。夏の年寄りには、その手の本が、どうしても必要だな。誰かお願いします。




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『山怪 弐 山人が語る不思議な話 続編』 田中康弘

山里に住む人、山で仕事をする人が経験した、不思議な話を集めた本。『山怪』の続編ね。かつては誰でもが感じてきた、珍しくもなんともないこと。そんな話を集めた本。今ではとても、貴重な話を集めた本だな。

山の中での話じゃなくて、自分の家で、私が中学生の頃に経験したこと。

日曜日の真っ昼間、たしか午前中だった。私は居間で、ひっくり返ってテレビを見ていた。そんな私に何の関心も示す様子もなく、母が玄関から入ってきて、居間を通過して、台所へ向かった。それだけのこと。ただし、その母の後ろ、1mくらいのところを、20cmくらいのぼんやり光る玉のようなものが、スーとついて行った。それは、それは、とても自然なできごとで、なにかしら疑問を挟むことがはばかられるくらいに。言ってみれば、小さな子供が母親の後ろについていくような。あるいは、散歩中の犬が、飼い主に従うような。

人形や面は、いつも不気味だった。箪笥の上の、フランス人形。階段を登りきったところの壁にかかった般若の面。間違いなく、なにがしかが宿っていた。もしもそれらが、完全に無機質な物体であったなら、そこに存在するだけで、あんなにも私を恐怖させることはできなかったはずだ。

一日中を通して、奥の部屋、そこは祖父母の寝室であったが、その部屋からは、いろいろな音が聞こえた。

私は末っ子の味噌っかすで、もとは農家の大きな家に、一人でいることも少なくなかった。そんな私が寂しがらないようにという気遣いだろうか、いろいろなものが私に近づいていた。そして、その気配を私に感じさせ、「ここにいるよ」と告げるのだ。・・・なんて迷惑な話だ。


山と渓谷社  ¥ 1,296

人知を超えた何ものか そしてそれを恐れ、敬う心 かつては当たり前だったもの
Ⅰ  胸騒ぎの山
Ⅱ  彷徨える魂
Ⅲ  森の咆哮

これは、ほんの数ヶ月前のこと。やはり一人で山道を歩いた。まあ、山と高原地図で言うならば、あまり人の入らない破線の道。距離にして、2kmほどの距離、なんてことない道。そのくせ、歩いていて、やたらに後ろに、何かを感じる。それがやたらに嫌な感じ。樹林の中の道で、曇り空もあって薄暗い。我慢できずに、一度だけ、振り返る。なにもいない。もう一度歩き出す。さっきより何かとの距離が縮まっている気がする。でも、もう振り返ることができない。樹林を抜け、舗装道路に出る。そこでようやく気配が消えた。ああ、怖かった。

高校生の時に、御来光を見ようと、友人と二人で夜間登山をした。だいぶ後ろから、やはりご来校を見ようとしているのだろう。ライトが揺れているのを見た。私たちが山頂についた時は、たしかにそのライトは山頂を目指して、ついてきていた。しばらく待っても登ってこないので、確認に行くと、やはりライトはあった。でも、さっきとほぼ同じ位置。休んでいるのか。ライトは山頂に向かって揺れているように見えるが。しばらく待ったが、やはり登ってこない。確認に行ってみると、ライトは消えていた。

熊にあったこととはないが、犬にはあった。捨て犬か、逃げたのか。それも二頭。一頭は首輪をつけていたが、もう一頭に首輪もない。毛はボサボサ。腹のあたりは巻き上がっている。・・・これは競馬用語かな。左右に揺れながら、「ううう~」って低くうなりながら、私と対峙する。あれは怖かった。目をそらさずに、そっと座って、手近にある石を拾った。犬はしばらく左右に歩きながら私を物色し、ちょっともったいなさそうに、向こうに走り去った。あれは本当に怖かった。
私は定年間近ないい歳ですが、恥ずかしいとか、うれしいとか、怖いとか、いろいろん感覚に鈍感になってきているのですが、ときどき、突然恐怖に包まれることがある。最近では、先程書いた、山の中の気配。でも、その時感じたのは、それを感じることができることは、とても大事なことなんじゃないかということ。この先、どんだけそれを感じられるか、わからないしね。

何日かかけて、少しずつ読んだ。読むのはいつも、連れ合いの寝ている夜明け前。音楽もかけず、静かな中で読む。そのうち、家のあちこちから、いろいろな、小さな音が聞こえてくる。感じようとすれば、この家にも“気配”はあるのだ。・・・「ここにいるよ」って。




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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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