めんどくせぇことばかり 本 山

『日曜の狩猟採集生活』 渓流編集部

私の職場では、60歳で定年を迎えても、“再雇用”と称して、そのまま仕事を続ける人が少なくありません。かりに職場を離れても、同じ系列の違う場所に移るだけという人を合わせれば、相当な数になります。つまり、60歳で、そのまま定年して、仕事から離れるという人の方が、圧倒的に少数派なんです。

さて、今の年度が終わると、私も残すところ2年となります。考えどころですね。もちろん、仕事を続けるつもりは毛頭ありません。私は遊びたい。

遊ぶと言ってもいろいろありますけどね。秩父を取り囲む峠を丹念に巡って、往時の人の行き来の跡を辿り、今は途切れてしまった地域のつながりを調べて回りたいなんてのも、その一つですね。そんなことを考えられるのも、足が良くなればこそなんですけどね。

それは高校の時に考えていたことなんです。山を歩き回って、古い話を集めて、かつてそこにあった人々の生活に触れてみたい。高校で、初めて自分の将来について考えてみた時に、思いついたのがそれでした。まあ、そうしなかったのには、諸般の事情ってのがあったわけなんです。

とりあえず、足も治ったし、山を歩き回ることはできるようになったので、今まで出来なかった分、歩きまわります。土日が来るのを待ってるつもりはありません。


つり人社  ¥ 1,620

タガメを探し、ハチの子を採り、ホタルイカをすくう。明日は一日、親子で冒険に出かけよう
狩猟採集写真館
昆虫採集
捕まえた昆虫を食べてみる
春の野山の山菜採り
秋のキノコ狩り案内
渓流で魚釣りをやってみよう
海の採集生活
少年時代の狩猟採集生活

どうせ山を歩き回るんなら、そのまま山で遊ばせてもらおうかな。子供の頃なら、“遊び”とは、そのまま山遊びであり川遊びだったから、そこまでなら大抵のことはやってます。だけど、この本にある《山菜採り》、《キノコ狩り》、《渓流釣り》に関しては、“大人の遊び”まで継続させられなかったんだよね。

川遊びに関して言えば、中学までは、夏になると荒川に行って“あんま釣り”してた。小学校の頃から、潜って“握り”だの、ヤスを使っての“突き”だのってやってたけど、やっぱり子どもの遊びだった。そのまま終わっちゃった。自分の子供が小さい頃に川遊びに連れて行っても、そこにすら届かなかったですからね。

川遊びだけじゃないんだけど、それを“大人の遊び”として楽しんでみたいと思ってこの本を読んでみた。目次順に並べてみましょう。

昆虫採集と言っても、“大人の”とつくと、やはり違う。私のように、すぐにお色気を連想するのは下衆というもの。それは子供じゃあ思いもよらない方法だったり、目的だったり、お金のかけた方だったり、“行っちゃいけないところ”だったりするわけですね。

えっ?昆虫を食う?

山菜は、分かるものだけ取ってればいいものの、キノコは人に教えてもらわないとだめでしょう。だけど、キノコ狩りは面白いみたいですね。

川遊びに、海遊び。海遊びまで手を広げられやしないけど、面白そうなことはいくらでもあるもんですね。

まあ、なんだかんだ言ってる場合じゃない。うかうかしていると、残された時間がなくなっちゃいますからね。とりあえず、竿を買うか。

その前に、風邪をしっかり治さないと。・・・治りが悪いのは、やっぱり歳のせいでしょうか。




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『山に遊ぶ心』 中野孝次

1993年初版の本。私はその頃33歳で、ちょうど山をあきらめる気持ちを固める頃だな。だから当然、読んでないです。今回、初めて読みました。この本の存在を知って、図書館で借りました。まったく、図書館というのはありがいたものだ。おかげでこういった良書に触れることができる。

山の随筆を読むのは楽しい。歩いた場所が違っても、実際の体験は違っても、“山に遊ぶ”ということにおいては、関係なく共感できますからね。

《登山によって得られた楽しみは、いかにしてもこれを他の人に伝えることはできまい》とは、『アルプス登攀記』を書いたウィンパーの告白であるという。

私なんかには、ウィンパーの心境は思いもよらないが、確かに手を変え品を変えてその時の感動を伝えようとしても、所詮、「私は感動した」という言葉を言い換えているに過ぎない。だから、それ以上のものを伝えられているはずもない。聞いた人や呼んだ人に私の心を移植するわけにもいかないのだから、仕方がない。

だからといって、聞いた人や呼んだ人が表してくれた反応を無下にするのも大人げない。それなりに受け止めておけばいいし、「この人は山さえ言っていれば幸せなのか」と思われるなら、こんなに結構なことはないじゃないですか。


『山に遊ぶ心』    中野孝次


小沢書店  ¥ 時価

あきらかにしりぬ、心とは山河大地なり、日月星辰なり  道元

わが月暦画
うちなる焼ヶ岳 一月
雪中の狩人 二月
チロルの墓碑銘 三月
物の見えたる光 四月
中世アルプスへの郷愁 五月
レオナルドの宇宙観 六月
夕焼けの阿蘇 七月
美わしの南チロル 八月
山小屋の秋 九月
幻の乗鞍岳 十月
初冬の山国 十一月
塩ノ道紀行 十二月山小屋の雪
山小屋の雪
《秋きぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞ驚かれぬる》

大学受験の重圧あら逃げ出して、涸沢にテント張って、あちこち歩き回ったり、ボーとした日々を過ごした。「ああ、涼しい風が吹き始めたなぁ」って思ったら9月3日で、家に電話したら、捜索願を出されていた。

《山の美は、生物の恐怖や不安や緊張感を底に踏まえたところにしか現れないから、たぶん比類なく美しいのである》

“一人で山と向かい合う”ことができた時、山での体験は比類なく美しいものに包まれていく。“一人で山と向かい合う”って言ったってなあ。今の私にできるのは、そのへんの山だけですからね。それでも“一人で山に向かい合う”って、今の私にはそうそうできることじゃない。

山に登る理由? ・・・ないな。理由はありません。「山に行く時間が取れたから行く」って、そんなくらいかな。それは、呼吸と同じように必要欠くべからざる行動で、なんらかの理由があってやってることじゃなくて、そうするのが当たり前のこと。

私は、おおよそ25年ほど山から離れていたから分かるんだけど、その期間は、他の方法で心をコントロールすることが必要だった。けっこう片寄ってることなので、とてもじゃないけど人前で言えないけどね。

誰でもそうでしょ。自分の心をコントロールしてるでしょ。山に行く人って、そんな意識せずに、山に行くことで自然にそれを行ってるんでしょうね。だから、今の私は、ほんの一年少し前まで行っていた、口に出すこともはばかられるような破廉恥な行為をせずに済んでいます。

それは何かって? だから、あれをこんな風にして、あんなことやこんなことを・・・。 あー❢




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短歌『山に遊ぶ心』 中野孝次

正月の山にしづるる雪の音かそかなりけり夕にきけば  折口信夫
ふりつもる今宵の雪はふかからむ響き大きく梁(うつばり)のきしみ  平福百穂


この間、めずらしく関東にも大雪が降りました。四年前にも、今年を上回る大雪があったが、その時の反省か、報道も早めの帰宅を呼びかけ、多くの仕事で社員を早めに帰しましたね。“おもしろい”と言っちゃあなんだけど、それが裏目に出て駅に人があふれ、駅員は溢れかえる人の応対で電車の運行を、かえって遅らせてしまったようで・・・。

それもこれも、なんとか日常通りの暮らしを続けたい一心で、雪道に出ては転んで救急車で運ばれ、ノーマルタイヤで事故を起こしたりする。翌日は、朝から電車が動いていて、保線の仕事の方は、きっと夜通しの仕事だったんでしょうね。

私はと言えば、めずらしく軽い雪を三軒分ほどはいて、昨年と同じところで苦労して、長い時間かかってタイヤにチェーンを巻き、わざと坂道を選んで仕事場に向かいました。

そこで何台もの乗り捨てられた自動車を見つけました。そこから歩いたとすると、最寄りの駅でも軽く一時間はかかるようなところにも車はありました。ノーマルタイヤで雪に乗り出すような人が、おそらく長靴なんかはいてないでしょうね。・・・まさか、吹きだまりで凍り付いているようなことはないでしょうけど。

雪山でつらい思いをすることは珍しくないけど、平地だって雪が降れば、状況によっては、いくらでも人は死ぬはず。今回は吹雪いてなくて、運が良かったんかもしれないですね。


『山に遊ぶ心』    中野孝次


小沢書店  ¥ 時価

あきらかにしりぬ、心とは山河大地なり、日月星辰なり  道元

わが月暦画
うちなる焼ヶ岳 一月
雪中の狩人 二月
チロルの墓碑銘 三月
物の見えたる光 四月
中世アルプスへの郷愁 五月
レオナルドの宇宙観 六月
夕焼けの阿蘇 七月
美わしの南チロル 八月
山小屋の秋 九月
幻の乗鞍岳 十月
初冬の山国 十一月
塩ノ道紀行 十二月山小屋の雪
山小屋の雪

ねがわくは花の下にて春死なむそのきさらぎのもち月のころ  西行
仏には桜の花をたてまつれわが後の世を人とぶらはば  西行


山も花も、人のためにそこにあるわけじゃないし、咲くわけじゃないんだよね。だけど、それでも人は、山や花に呼ばれてしまう。呼ばれて行って、花に命を落とす人はいないけど、山に命を捧げることは珍しくない。

憤り胸に湧ききて佇立するいかばかり彼は生きたかりしか  岡野弘彦
敗れたるいくさの後を零落(はふ)れきてこの白砂に涙おとしき  岡野弘彦
告げやらむ思ひひとつを保ちつつ月冴ゆる夜の山を越えにし  岡野弘彦


著者の中野孝治さんは、21歳で終戦を迎えたそうです。大正14年の生まれですね。あの戦争は大正世代の戦争で、大正生まれの男の7人に1人が戦死しているそうです。まさに、戦死はすぐそこにあった。これって、他の世代ではわからないことですね。

その思いは、やはり中野さんの山への思いに強く関与しているようですね。死を見つめることを、いつも求められていた世代なんですものね。「ああ、あの戦争は、やはりなかったことにはできないんだな」って、そう思います。

年たけて又こゆべしと思ひきや命なりけりさやの中山  西行

そう、もういい歳になったから、山を再開したからと言って、かつて登った山にお目にかかるのは難しいかもしれないですね。だから、どんな山でも、一歩一歩、念仏でも唱えるつもりで登ってみましょうかね。

(ここに使った歌は、すべてこの本に取り上げられているものです)




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『山怪実話大全』 東雅夫

もしもあなたが、この本の“実話”という言葉に、無意識に吸い寄せられるような人間であったなら、これはいけません。私とともに、大いに悔い改めようではありませんか。網棚に置き捨てられた『週刊実話』を気にしながらも、ちらちらと横目で見つつも、人目を気にしてついに手を出せなかったあの日を。・・・そうじゃないだろ。

「床屋の頭の禿げた亭主がいなくなって奥さんが仕事をしてるのは、亭主がPTAで一緒のなった隣町の人妻と駆け落ちしたんだと」。なんて“実話”が中学生の私の耳にまで入ってきたのは、なぜか情報通の同級生、さと君の口からでした。さらにしばらくすると、「亭主が戻って来て、奥さんと和解して仕事をしているらしい」という後日談まで公開して、しっかりけりをつけてくれてました。さらには、「どうやら頭の禿げている人はすごいらしい」などという、当時の私たち中学生には理解不能な情報のおまけまでついていました。

山の怖い話にも、“実話”という言葉がつくとつかないでは、なんとなく受け取る側の感じ方が違ってきますね。それはもはや、ただの“話”ではないのだ。“実話”なんですからね。

私のくだらない“実話”観はこれくらいにしておきます。

それにしても、よく歩きなれた山の名前が“怖い話”の中に取り上げられたりすると、・・・別にそれは怖い話ではなくてもそうですが、興味深いもんですね。私が歩いたあの山道を、こういうことを考えながら、あるいは感じながら歩いている人がいるんだなって思うだけでも面白いです。

『山怪実話大全』    東雅夫

山と渓谷社  ¥ 1,296

山では、見えないはずのものが見えたり、聞こえないはずのものが聞こえたり・・・
「不思議な山」夢枕獏
「山の怪談」深田久彌
「焚火をかきたててからの話」上田哲農
「木曾御岳の人魂たち」西丸震哉
「谷底の絃歌」大泉黒石
「山で見る幻影」下平廣惠
「夢」串田孫一
「山のおばけ座談会」山高クラブ
「黒沢小僧の話」務台理作
「奥会津檜枝岐怪異譚」石川純一郎
「雪女」関野準一郎
「山の神の怒」田中貢太郎
「木曾の怪物」岡本綺堂
「炭焼の話」岡本綺堂
「山村民俗随談」柳田國男
ほか、全26話

山の怖い話が好きで好きでたまらないんですが、なおかつ私も山に登るわけですが、怖い話を思い出して怖くなったってことはないですね。怖いことって、あとから考えたら「あれはおかしい」とかってことが多いですね。あとは音とか、気配とかですね。

口が耳まで裂けあがった女の人が、髪を振り乱して追いかけてくるなんてどうにもならないことは経験したことがありません。そんな人に合うような予感を抱いたこともありません。たぶん誰の身の上にもそんなことは起こらないでしょう。

熊を見たことは一度あります。谷を挟んで向こうの山の斜面に、その熊はいました。ずいぶん遠かったので、怖くなかったです。思い出すのも恐ろしいのは、山道で、三匹の野犬に遭遇した時です。「ウウッ・・・」って低くうなられて、ゾッとしました。何気なく杖をつついた草むらに、マムシがとぐろを巻いて怒ってるのを見たときも怖かった。

思いもよらない音は怖いですね。何かが唸っているような声とか、人の呼ぶ声とか。一人で歩いている人は誰でも経験してるでしょうけど、そういう時はとりあえず、手をはたいて、高い声を発するようにしてますが。あとは、足音ですね。どうしても聞こえますね。自然界にありますかね。足音と間違えそうな、そんな音。

それから気配ですね。なにかがいるって気配。考えすぎかもしれませんが。かりに、本当に何かがいるとしても、口が耳まで裂けた女ではないと思います。

昨今の街では、“意味のあるもの”しか存在を許されなくなってしまって、“意味”とは無関係にそこに存在するっていうのはダメなんですね。だから、意味のない“音”も、ましてや“気配”なんて出る幕がありませんからね。でも、山だったら、“意味”とは無関係に存在するものであふれてるじゃないですか。・・・だから、私の居場所も、山なんですね。

すみません。終始、本の紹介をすることなく終わってしまいました。




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『雪山入門』 ワンダーフォーゲル編集部

左の股関節は、それでなくても脱臼しやすい状況にあるらしいんですね。「正座はいけない、あぐらはもってのほか」って言われてますので、さすがに、山スキーをやるわけに行かない。ただでさえ下手くそで、ひっくり返ってばっかりでしたからね。やってる時分でも。それに、雪山用の道具も、ずいぶん捨てちゃったしね。

そんなことを思いながら、なんかのときに無ければ話にならないと思って安いピッケル買ったら、「押し入れの奥にあったのに」って、連れ合いが出してくれた。「じゃあ、他にもあるかな」って思って捜してみたけど、アイゼンもザイルもわかんも、なんにもなかった。今、安いのを捜して、少しずつ買い揃えているところ。

まあ、以前、山登ってるときにしても、けっこういい加減な装備で登ってたんで、必要不可欠な幾つかの装備をのぞけば、なんにもこだわらないんですけどね。

そうは言っても、不安でいっぱいです。齢を取って弱くなったこの身体で、どのくらいの雪山登山と折り合いをつけていけばいいか、手探りで捜していかなきゃいけないですからね。

130ページ足らずの、本当にコンパクトな本です。だけど、ポイントは抑えられています。かつ実践的です。かつて雪山を楽しんでいて、いまやからっきしの初心者である私から見るも、とってもありがたい本です。

『雪山入門』  ワンダーフォーゲル編集部

山と渓谷社  ¥ 1,080

雪山登山初心者につきもののあこがれと不安 この本を読んで、一歩前へ
①章 雪山とは?(魅力、シーズンや特徴)
②章 装備 厳冬期の装備、残雪期の装備、テント泊装備
③章 技術 初心者は残雪期からはじめよう!
 ピッケル、アイゼン歩行技術、テント生活技術
④章 雪山の危険 雪崩とは? 低体温症、雪盲、凍傷ほか
⑤章 雪山コラム いろいろ


雪山で危険なのは、寒いこと、滑ること、それから雪崩ですよね。だから、寒くなくて、滑らなくて、雪崩のない雪山に行けば大丈夫。雪が降ったあとの低い山です。それから雪崩に注意して春山ね。冬季の高山に入るのは、やっぱりしっかり経験を積んでから。

かつての私は、何でもかんでも秩父でした。高校一年の冬に、雪の積もった武甲山から奥武蔵の山を山岳部の友人たちと歩き回ったのが雪山の最初でした。冬はそんなにたくさん積もらないんですよね、秩父は。だけど秩父は、春先にドカ雪が降ることがあって、初めての春山登山で雁坂峠に行ったんだけど、もうとにかくラッセルに苦労しました。同じ学年の仲間だけだったんで、ちょっと雪崩への対策がまったくなくて、今思うと危険でしたね。

仲間といった後で、山岳部の合宿で、雲取から将監峠を通って、和名倉山を越えて秩父に下りました。わかんは山岳部の装備にあったんだけど、アイゼンはこの段階では持ってなかったんですよね。雲取まではラッセルもほとんど泣く行ったんですが、雲取から飛竜に向かう樹林の道がほとんど凍りついていて、ここは怖かったですね。実は、先生がピッケルで削ってくれた足場をたどって歩いたんですが、私は滑り落ちました。落ちたところが笹原だったので、何の問題もなかったんですけどね。

やがて振り始めたら雨でした。将監峠の小屋が解放されていて、そこに泊まりました。翌日も雨で停滞。その次の日は快晴。この将監峠での経験は、今思っても夢のようです。

ここからの和名倉越えは、けっこう大変でした。けっこうラッセルしたしね。OBの方が何人か来ていたんだけど、重戦車のようなラッセルに驚かされながら、二瀬ダムにたどり着いたのは、もう暗くなり始めていた。

和名倉山には、秋に、一年だけの4人組で登ってた。その時は道に迷いながら登ったんだけど、その時の経験で道案内に指名されて、誇らしかった。

この冬、雪が降ったら、近くの低山に登ってみます。でも、春の将監峠は、今の私にはちょっと無理だな。




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『秩父の低山』 守屋龍男

この本は、足が悪くなって山をやめる前に買った本。捨ててなかったんだな。押し入れの、ずいぶん奥の方から出てきた。いえね。年末でしょ。押し入れの片づけを命じられたわけですよ。

「何とかしてよね」・・・文字にすると、連れ合いの発した気迫が伝わらないな。

それで、何とかしている途中に、懐かしい本に遭遇したわけだ。
1990年の本。30歳だな。まだ、息子が生まれる前だな。10代後半くらいの頃からときどき股関節が痛くなることがあったんだけど、あれー!なんて思ってたんだけど、その頃の痛みは序の口だった。30歳の頃はかなり深刻になってたんだな。おそらくこの本を買ったのは、そのことと関係している。

奥武蔵の山々を、それ以前は登ろうとしてなかった。視野にも入ってなかった。でも、穂高とか登ってて、けっこう緊張する場面で足が痛くなったりして、いろいろ考え始めたころだった気がする。

ほんの2、3回なんだけど、大バテしたことがあって、今から考えれば原因は股関節なんだけど、最初の時なんか、股関節なんてちっとも意識してないから、なんで自分が動けないんだか全然わからなかった。そのうち、股関節を意識するようになって、だんだん痛くなってね。重い荷物と長時間の行動が足に響くのは確かにそうなんだけど、荷物が重くっても、長い時間歩いても、痛くならないことの方が、20代後半までは当たり前だったんだけどね。だんだん、痛いことが多くなって、どうしたって考えざるを得なくなった。

この本は、なんかあっても、『秩父の低山』なら、自力で降りてこられると思って買ったんだな。結局、買ってからも、行くのは高いところばかりで、この本はあまり使わなかった。買ってから3年か4年くらいで山に行かなくなるんだけど、その頃は『秩父の低山』にすら登れなくなってたからな。あんまり使わなかった。・・・てっきり、この本、捨てたかと思ってた。



けやき出版  ¥ 時価

“春夏秋冬を通じ霞に雨に月に風に霧に時雨に雪に、緑陰に紅葉に”
変わりつつある武蔵野の自然 でも、山を歩くと、まだまだその豊かさに驚かされる
奥武蔵方面
越生、比企、長瀞方面
 低山歩きの心得(Ⅰ) 山歩きと装備
秩父方面
 低山歩きの心得(2) 歩き方のコツ 
 低山歩きの心得(3) 地図と磁石


今読むと、かなり面白い。一年前に手術して、近いところから歩き始めて、『秩父の低山』はかなり歩いた。“かなり歩いた”つもりだったけど、この本と比べてみるとまだまだ甘かったな。

孫が遊びに来ない週末が近づくたびに、“山と高原地図”、“2万5000図”、“登山詳細地図”とにらめっこしてコースを検討するんだけど、まだまだ歩いていない道がいくらでもあった。とりあえず、全部歩いてみよう。

高い山にも上りたいと思うよ。テレビで《日本百名山》なんか見てさ。「ああ、この道歩いた」なんて思うと、胸がキュっとなってね。切ない思いをする。手術するまでは、「二度と行けない」って思ってたからね。でも、いまなら行けるからね。「ああ、行けるんだなぁ」って思うと、また胸がキュっとなるんだ。恥ずかしいな。

でも、今度は前みたいに高い山だけをめざすようなことはしないで、『秩父の名山』をホームグラウンドにするんだ。新品同然の30年近く前のこの本があるからね。

この一年、あちこち歩いて、いろいろなことが分かってきた。体力はがた落ちしていたし、身体が傾いていて、バランスも悪い。ただ平地を歩いているだけで、横転するような、とんでもない転び方をしたことが何度もあった。左足が内側に入ってたんだと思うんだけど、それもここのところなくなった。肺が弱くなってる。肺気腫だろうな。タバコはやめたけど、子どもの頃、石綿を作ってる父の会社の工場で遊んでたからな。

いろいろあるけど、山登れるって、すごいよ。




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『もっと楽しむう山登り』 小林千穂

思わず手を出してしまったが、私のような親父の読む本ではなかった。なにしろ、テレビの登山番組で見て、小林千穂さんのファンになっちゃったもんだからさ。もう、ページをめくれば小林千穂さんのかわいい登山姿が満載、・・・そんなわけないだろう。内容を考えずに買ってしまった。ア~。

でも、買ってしまった以上、読みました。・・・読むというより、検証しました。

たしかに、初心者から一歩前に進もうとしている人には、とてもいい本のように思う。その頃って、実はけっこうあぶない時期でもあるんだよね。《脱・初心者》がうたい文句だけど、《脱・初心者》ってことになると、自分で登るってことかな。

私も今年の春から、初心者の高校生を山に連れて行くんだけど、今年は4月からこれまでに6回の山行を行った。全員が完全初心者という状況からのスタートだった。山を歩くということ自体には慣れてきたようだけど、所詮はそこ止まり。まだまだ、まったく初心者の域を出ていない。つまり、・・・連れてってもらってるだけ。だいたい彼ら、及び一人の彼女は、私が持ちかけない限り山に登ろうとしない。・・・もう。

私の登山歴は小学校にさかのぼるが、高校で山岳部に入り、5月には一泊山行を自分たちで計画した。登ったのは、顧問からすすめられた奥秩父和名倉山。メンバー4人の山行だったが、最初から最後まで試練の連続。この山行で、私は《脱・初心者》した。必死に地図を読み、方位磁石を駆使し、体力に合わせて荷物を分担し、危険を避け、最善を測り、常に明るく前向きに行動した。


講談社  ¥ 1,296

初心者向け『失敗しない山登り』が人気の千穂先輩から山登りのスキルアップを目指すあなたへ
ステップ1 ワンランク上の登山装備
ステップ2  計画の立て方
ステップ3 岩稜の歩き方
ステップ4 テント山行に挑戦!
ステップ5 リスクへの備え
ステップ6 リーダーになる=ステップアップ
ステップ7 まだまだ広がる“山の楽しみ”

まったく、当時の顧問の先生は無茶なことをさせたもんだけど、あの和名倉山行で私はひとつ変わった。一緒に行ったのは村越と横田とピー。東に開けた樹林の間の平坦地にテントを張って、一人ずつ好きな女の名前を叫んだりしてた。

その後の山岳部山行でいろいろなことを教えてもらったけど、山の楽しさは、あの初心者四人でいった和名倉山行のドタバタ珍道中で染み付いた。

今は、こんな本がある。しかも、女登山者対象だ。素晴らしい。

近江の企業に就職した息子が、先輩から誘われて山をはじめた。だったら、私が教えてやればよかった。とは言っても、30代なかば以降、私が登れるようになったのは去年だからな。

そう言えば、この本にも不愉快なことが書いてあった。昔、山登りをしていたけどしばらくやっていなかった人。・・・私のことじゃん。・・・そういう人は昔の登山用語を使ってるんだって。

ザイル、アイゼン、スパッツ、コッヘル。これ今は、クライミングロープ、クランポン、ゲイター、クッカーって言うんだってさ。

ったく、不愉快ではあるが、小林千穂さんはかわいいから許しちゃう。

そうそう、今週土日はアマチュア無線の講習に行ってきます。




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笠山・堂平山

12月3日は秩父夜祭❢
長く続いた、“山に行こうとすると雨が降る”という嫌なパターンも完全に終わった模様。11月の25日の土曜日、とてもいい天気に恵まれて、晩秋の登山を楽しめた。

歩いてきたのは東秩父の笠山から堂平山。12月に若い人たちを連れて行くので、下見を兼ねてね。最初は、ときがわトレッキングコースから堂平山を考えてみたんだけど、どうも、山道の一部が崩落でもしたのか、使えなくなってる模様。一番いい季節なのに、教えてくれた観光課のお姉さんも残念そうな口ぶり。
地図
本番同様、切通しから白石車庫まで歩く。切通しまで車で行って、河原に置かせてもらう。夏場はバーベキューをする人が多い場所。この日は、帰りに自分の車ともう一台止まってた。帰りは白石車庫からここまでバス。

人に合わないように早出をしたため、寒い。歩いている途中で、ようやく日が昇ってきた。路肩は霜柱が立って、ザクザクと気持ちいい。奥武蔵の山並みの中でも、最も山容に特徴のある笠山。表参道の道は、その山容の北側のシルエットをそのまま登っていく感じ。つまり、つらい登りと、すごくつらい登りしかない。

登り口から山道に入るが、林道プラスアルファといった感じの道。結局、舗装道路に合流して、本当の登り口はもう少し先の笠山神社下社。

30分ほど歩いて尾根に取り付くと、“すごくつらい登り”の始まり。あんまり急すぎて、足首の角度が間に合わないくらい。切り立ってるわけじゃないけど、両側には急傾斜の斜面。変にバランスを崩すと危ないので慎重に。転倒で股関節脱臼したら、それこそ元の木阿弥。こういう道に差し掛かると、いつも考えてしまう。

やはり昔とは違う。登りはきつい。手術以来、一年間山歩きをして、よ~く思い知らされた。私は弱い。弱い私の登り方を、次のちゃんと作っていきたい。まずは、動けなくなった時のための無線の携帯。こんど講習を受けることにした。
 

登山口手前にあった、廃校になった小学校の分校。これは旗立台の礎石かな。《国威宣揚》と刻まれている。笠山・堂平 (19)
舗装道路もつながっているんだけど、山道を越えて笠山に近づいた。突然前が開けて、笠山がドーンと現れた。笠山・堂平 (3)
少し進んで、今度はとなりの笹山とのそろい踏み。笹山もずいぶん立派に見える。笠山・堂平 (4)
今日も人に合わないように早く出たせいか、朝は寒かった。手袋しても、手がかじかんでしまった。

晩秋とはいっても、次の日曜日は秩父夜祭だからな。・・・冬だな。
笠山・堂平 (5)
笠山・堂平 (6)
上の下社から表参道の急坂を登って、左の奥宮へ。急な坂道でカメラを出す余裕もなかった。この道を確認できてよかった。
 笠山・堂平 (7)
笠山山頂からの景色。“山に行こうとすると雨”パターンは、完全に終わった。笠山・堂平 (8)
笠山・堂平 (9)
上は笠山の下りからの堂平。右は堂平の登りからの笠山。
 笠山・堂平 (10)
堂平から見た両神。手前の町は皆野あたりだろうか。笠山・堂平 (11)
堂平から見た浅間。ひさしぶり~。浅間はさ、時効だから言うけど・・・、時効じゃないといけないから言うのやめた。笠山・堂平 (12)
堂平から、両神と浅間が一緒に。笠山・堂平 (13)
堂平から筑波。夏に連れ合いと息子と三人で登った。・・・雨の中。

いま息子は上海。今朝、北朝鮮がミサイル打ち上げてた。たまや~ってわけでもないだろうに。
笠山・堂平 (14)
分かりにくいけど、甲武信。うっすら雪化粧。笠山・堂平 (15)
とりあえず、名前入れとく。

「ここまで来たぞ、孫悟空」・・・なにごとも、証拠は大事。
笠山・堂平 (16)
白石車庫直前から、白石峠方面を振り返る 笠山・堂平 (18)
白石車庫まで下りてきた。11時23分発。次のバスはずいぶん先。え~と14:03。2時間半先。ここから小川町まで630円。 P8250004.jpg
若いころを含めても、表参道から笠山に登ったことはなかった。急な登りはつらかったけど、やっぱり初めての道は興味深くて楽しい。


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テーマ : 登山
ジャンル : スポーツ

『山の怪談』 岡本綺堂

この間、たまたま、岡本綺堂の『飛騨の怪談』っていう本を読んでいて、この本が目に留まった。いい巡り合わせだ。とてもいい本に出合えた。

なんで読んだのか忘れたけど、読んだその時、心底納得した話がある。「山を一人で歩いていても、何の恐怖も感じない。だけど、妙な人の気配が入り混じると、突然抑えようのない恐怖心が沸き上がる」というのだが、本当に、私もそう思う。

私の登山経験には長い中断期間がある。そのため、いい歳をしているわりに、山に登っていた期間はそう長いわけでもない。長いわけではないが、けっこう濃く山に浸ってた時期があるので、なんどか不思議な体験をしたことがある。ただ、抑えがたい恐怖心にわれを失ったってのは、あの時と、あの時くらいかな。

夜が多い。当たり前か。山の夜道でザックを引っ張るのはやめてほしい。いつまでもしつこく、遠くから声をかけて来るのはやめてほしい。だけど本当に怖かったのは、昼間の薄暗い森の中だった。不思議なものは、なにも見えなかった。不思議な音も、なにも聞こえなかった。でも、歩いてる私のすぐ後ろにいる。なにかいる。そう、私が感じてしまったときが、一番怖かった。われを失って走ったようで、気がついたらあちこち擦りむいて、林道に出たところでへたり込んでいた。


『山の怪談』    岡本綺堂

河出書房新社  ¥ 1,296

山の怪談アンソロジー。山人の怪異民俗、文人の心霊譚、岳人の遭難・神秘体験。
Ⅰ 山の怪異の民俗
入らず山                                柳田国男 
山の怪異                              高橋文太郎  
含満考ーーバケモノの話                        高須 茂
天狗は山人也                             西岡一雄
貉の怪異                                    小池直太郎
Ⅱ 文人・林人の心霊の話
幽霊滝の伝説                       小泉八雲(田部隆次・訳)
兄妹の魂                                       岡本綺堂
焚火                                            志賀直哉
天井の怪                                        平山蘆江
天狗笑い                                      豊島与志雄
山女                                            加藤博二
丹沢の七不思議                           ハンス・シュトルテ
行ってはいけない土地                          工藤美代子
Ⅲ 岳人の怪奇・神秘体験
山の怪談                                      深田久弥
岳妖ーー本当にあった話である                   上田哲農
岩塔ヶ原                                       西丸震哉
死者ーー霊魂の歩み                            古川純一
山小屋の秋                                      青柳 健
神さんや物の怪や芝ヤンの霊がすんでいる山の中   高田直樹
縦走路の女                                    沢野ひとし

この本の話は、どれもいいよ。

『含満考ーバケモノの話』が1976年。『丹沢の七不思議』が1983年。『行ってはいけない土地』が1997年。『岩塔の原』1990年。『山小屋の秋』が1971年。『神さんや芝ヤンがすんでいる山の中』が1983年。『縦走路の女』が1994年。

今、あげたのは、比較的新しく書かれた話。これで新しいんだから、古いのは古い。新しいからってどうのという気はないんだけど、それ以前の“山の怪談”って、あえて怖がらせようとしてないよね。なんか、ごく淡々と、誰でもが経験するように、私の経験したことが書かれているように思う。“怪談”と身構えることもなく、淡々と日常の一コマが切り取られているだけのような。それだけに、新しい話にはない“味”がある。

ちょっと前まで、それらはそばにいたんだな。まもなく還暦を迎える私だけど、私が子供の頃、生まれ故郷の秩父の夜は、本当に真っ暗だった。私には、夜、外の物置に出ていく母が、まったく理解できなかった。どうして怖くないのか。

父に怒られて、真っ暗な外に連れ出されそうになった時は、あまりの恐ろしさにつかめるものはなんでもつかんで抵抗した。体全体で家の中に潜り込もうと、太い父の腕につかまれながら、もがきにもがいた。だって、外には何かいたもん。祖母や母は、何かを感じる人だった。私は、自分がその力を受け継いでしまったと感じていたから、とにかく怖かった。
中に、工藤美代子さんの名前を見つけてびっくりした。この人も、感じる人なのか。『関東大震災 朝鮮人虐殺の真実』を書いた人だ。ずいぶん前の本だけど、非常に価値の高い本だ。

工藤さんが“感じる人”とはびっくりだな。

そんな思いがけない出会いがあったこの本だが、この本が読めて、とてもよかった。




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『岳泉会のよくばり温泉マウンテン』

30年前だな。人と一緒に登るのが苦手だった私が、唯一望んで一緒に登った先輩と、よくこういう登山をしてた。あの頃は、「立ち寄り温泉」なんて言葉もなかった。それっぽい旅館を見つけて、「お風呂入らせてもらえませんか」って声をかけた。

もちろん、泊りの人が来る時間には入れてもらえるわけ無いから、旅館としては前の客は帰って、あとの客はこれからって中途半端な時間。終始、登山客の多い地域の温泉旅館ならともかく、他の地域では、そんな時間に客が来るのは“連れ込み”宿だけって状況だった。「お風呂入らせて」ってお願いしても、値段設定もしてない旅館も少なくなかった。

とにかく、最初の客が来るまでの旅館はただの暇な時間だから、たいがいが300円くらいしか取られなかった。「露天ならただでいいよ」なんてことも再々で、そんな経験をすると《立ち寄り湯1,000円》なんて言われると、「いえいえ、泊まるわけじゃなくて」なんて思ってしまう。

先輩はそれだけで終わらない。小さな旅館でもなんとなく置いてあるソファーに座り、中居のおばちゃん、場合によっては女将さんとの語らいの時間がやってくる。とにかく暇な時間ですから、おばちゃんの数だけ集まってくる。そして、次のその辺の山に登る時には、お土産を持っていくことになる。・・・もちろん私が背負っていく。


『岳泉会のよくばり温泉マウンテン』  落合恵 木下綾乃 中村亮子 元永二朗

パイ・インターナショナル  ¥ 1,728

山と温泉、旅館、喫茶店、ローカル電車などをコースに取り入れた“よくばり”な山歩き
南高尾山陵と京王高尾山温泉 極楽湯
茶臼山と三斗小屋温泉 大黒屋
白馬岳と蓮華温泉
秋田駒ケ岳と鶴の湯温泉
五色沼と猫魔温泉
皆野アルプスと秩父温泉 満願の湯
北八ヶ岳と本沢温泉
尾瀬ヶ原と温泉小屋
北八ヶ岳白駒池と蓼科温泉



この本でも紹介されている三斗小屋温泉は定番だった。行くのは、決まって春先。そう、茶臼山周辺が40mの偏西風にさらされる時期。ピッケル、アイゼンで装備して、ザイルでつないで行くこともありましたが、目的地は三斗小屋温泉。でも、定宿は煙草屋の方。天気のいい日に早めについて、二階の屋根に出て、くさやの干物を焼いて食べたのもいい思い出。

季節的に客も少なく、夜、飲んで歌っていたら、いきなり宿を守るお母さんが二階まですごい勢いで上がってきた。怒られるのかと思ったら、すごい勢いで雨戸を閉め始める。「手伝って!」って言われて一緒に雨戸を閉めた。窓を開けるとすごい風。今夜から明日にかけて40mを超える風が吹くという。

翌日、案の定すごい風。お母さんは止めたが、私たちの装備を見て安心したらしい。お母さんは、峰の茶屋あたりで一度、吹っ飛ばされたことがあるという。その時痛めた膝を、いつも痛がっていた。煙草屋は今も営業しているらしい。お母さんは今も元気だろうか。
さてこの本、山を楽しんでいる雰囲気がとてもよく伝わる。会員4人からなる岳泉会と銘打ち、山で遊ぶ。この人たちの行く山には、必ず温泉がセットになっている。いい景色があって、うまいものがあって、温泉につかって、おそらくいい人がいる。山に登りに行くんじゃなくて、遊びに行く。そんな姿勢がとても素敵ですね。

私たちコンビも、かつては下山家と呼ばれました。得意技は“停滞”。嫌いなのは“強行”。今日は何となく“撤収”。懐かしいなあ。




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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本
















































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