めんどくせぇことばかり 本 時代小説
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『火定』 澤田瞳子

この本のことを最初にネットで知った時、解説の中にあった“天然痘”や、“藤原四兄弟”っていう言葉に、私の頭はかってに不比等の晩年から、藤原氏の横暴を抑えようとする長屋王の物語を描き始めた。藤原四兄弟は自らの前に立ちはだかる長屋王を謀略によって一族滅亡に追い込み、朝堂をほしいままにするようになる。そんななか、海の向こうから渡ってきた疫病が、筑紫で流行をはじめていた。・・・なんて、勝手に思い描いたのは、長屋王の怨霊が天然痘という姿を借りて天平の都を荒らし回るという物語だった。

まったく、どうも物事を魑魅魍魎との関係で片付けようとするのは悪い癖ですね。このお話には、そういったたぐいは登場しません。

この本の題名は《火定》。火によって入定すること。焼身によって入滅すると考えれば、チベット僧の止むに止まれぬ中国共産党への抗議活動を思い出す。人間の体が燃えて、精神もろとも焼き尽くす。死への恐怖。失われていくことへの絶望感。助かりたい。助けたい。そんなささやかな感情を押し流すように焼き尽くす。

装丁にある絵は、すべてを焼き尽くす地獄の猛火。ありとあらゆるものを焼き尽くさずにはおかない炎。その狭間に見え隠れする男たち、女たち。鋤を掲げて追い立てるのは、なにも地獄の鬼とは限らない。人もまた、魔に身を任せれば鬼と化す。

やがて、身も魂も溶かされて、何もかもが一つになって流れていく。

・・・夢に見そうだなぁ。

『火定』    澤田瞳子

PHP研究所  ¥ 1,944

ときは天平 寧楽の人々を死に至らしめた天然痘 絶望の果に待ち受けるものとは
第一章  疫神
第二章  獄囚
第三章  野火
第四章  奔流
第五章  犠牲
第六章  慈雨

後世からみて、奈良時代ほど不思議な時代はない。藤原不比等から長屋王、長屋王から藤原四兄弟、藤原四兄弟から橘諸兄、橘諸兄から藤原仲麻呂、藤原仲麻呂から道鏡。藤原氏と皇族の間の綱引きのような権力闘争が激しく、なおかつ、おそらくは日本史上最悪の疫病が都の平城京で暴れまわる。

しかしこの時代、絢爛豪華、国際色豊かな仏教文化の花が咲くのである。あるいはままならぬ世の救いを仏教に託したのか。

その渦中にあったのが聖武天皇。これだけの権力闘争と疫病にたたられては、通常ならば国は持たない。聖武天皇は遷都を繰り返し、混乱の巷に大仏造立の詔を発し、そこに民の力を結集しようとする。

少年の頃、井上靖の『天平の甍』に胸を熱くした。

荒れ狂う大海を越えて唐に留学した若い僧たちがあった。故国の便りもなく、無事な生還も期しがたい彼ら。故国、日本を離れて二十年、若き日の大半を異国に過ごし、天平の甍を夢に見る彼ら。しかし、人生の荒波は彼らを押し流し、放浪のはて、・・・

彼らは歴史的偉業を成し遂げる。

鑑真が、苦難の果に、日本に渡ることに成功したのは754年。日本で天然痘の大流行が始まったのは737年。唐から高僧を招こうと考えた事自体、天然痘の記憶が、まだまだ生々しい頃だったはず。なにしろ鑑真の最初の渡航への挑戦は743年。天然痘の流行から6年しか経ってない。

まあいいや、それだけ天然痘の流行は大きな出来事だったということだ。この本は、その天然痘の大流行に、徒手空拳で立ち向かった施薬院の医師たちの物語だよ。




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『水壁』 高橋克彦

たまたま本屋で見つけたのよ。よかった、よかった。もう、東北を書くのはやめたのかと思っちゃった。そんなわけないよね。だけど、読み終わって本の最後の方のページ見てわかった。あの新聞に書いてたんだ。私は、あの新聞は読まないからなぁ。職場には読んでる人も多いんだけどなぁ。そうそう、《しんぶん赤旗 日曜版》。・・・それじゃあ、わかんないよ。

千年前の大震災に苦しむ東北で、俘囚と呼ばれた蝦夷たちの生活は、完全崩壊の危機に瀕していた。この時平安政権は、アテルイ後に服属し、俘囚と呼ばれた蝦夷たちを、保護の対象としなかった。俘囚は耕作地を放棄せざるをえない状況に追い込まれ、耕作地は開墾の苦労もなく権力側のものとなり、毛野や常陸からの入植者に格安で下げ渡された。あちこちに山賊がはびこり、俘囚の村々を襲った。中には権力と結託し、あえて俘囚の村々を襲撃するものもあった。もはやこの年、俘囚にしろ、蝦夷にしろ、その歴史が閉じられんとしていた。

・・・アテルイの死から75年。その血を引き継ぐ一人の若者が、東北の未来を一身に引き受けて、決起しようとしていた。
そんな物語。歴史的には“元慶の乱”と呼ばれるものらしい。それは、追い詰められた蝦夷が蜂起して秋田城を衝撃したもの。ウィキペディアによれば、《寛政によって鎮撫して終息》ということになるが、蝦夷側にすれば要求を飲ませたということ。もちろん、それだけではすまない戦闘や、政治的駆け引きがあってのことだったろう。

蝦夷は、勝ち取ったのだ。


『水壁』    高橋克彦

PHP研究所  ¥ 1,836

中央政権の容赦ないしうち。東北の英雄アテルイの血を引く若者が決起する
暗国
地熱
同魂
怒涛
水壁


高橋克彦さんの東北シリーズを時系列で並べれば、『風の陣』、『火怨』、『水壁』、『炎立つ』、『天を衝く』という並びになる。長編に変わりないものの、他の作品に比べれば小作品である『水壁』だが、この作品はかなり重要な位置を占める。

アテルイの乱を鎮圧したのち、平安政権は、なんと軍事を放棄する。その影響が本作の時代背景にある。東北・九州の軍団は残すもののそれ以外の軍団の兵制を廃止してしまうから兵の追加投入には支障があったはずだ。教科書的には、《郡司など地方豪族の子弟で弓馬に巧みなものを募って“健児”とし、国府や兵器庫の警備に当たらせた》ということになるが、「これからは自分のことは自分で守ってね」というに過ぎない。

こんな中から自主防衛武装農民が登場し、それが頭領のもとに統合されていって武士団となる。頭領には臣籍降下した“源”姓や“平”姓となっていくわけだ。時系列で次の作品となる『炎立つ』では武士の時代に突入するが、それにはまだ、だいぶ時間がかかる。

この間の話があっていいな。『炎立つ』では、まず陸奥国を統べる安倍氏の滅亡の話、前九年の役から始まる。だから、その安倍氏が陸奥国を統べるに至る話があっていい。・・・くる。きっとくる。高橋克彦さんは、きっと書いてくれる。

この物語の主人公天日子は、アテルイから数えて四代目の子孫。その物語では、その血筋にまた新たな英雄が登場するのだろうか。、貴種を設定してそれをありがたがるのでは、公家や源平の常識に習うばかりだけど、夢のある話ではある。

いずれにしても、取らぬ狸の皮算用には違いない。




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『鬼神』 矢野隆

いつごろからだろう。私も鬼の側に立っている。

子供の頃のお話で一番好きなのは、「赤鬼と青鬼」の話だった。人間と仲良く暮らしたいと思っているがきっかけを見いだせずに悩んでいる赤鬼のために、青鬼は残虐非道を装って大暴れし、赤鬼に人間を助けさせて、人間と交わるきっかけを与えてやる。ボロボロに傷ついたはずの青鬼は、手紙を残して、いづくともなく旅に出る。でも、私は子供の頃から知っていた。青鬼は、死んだのだ。

“死”を概念として受け止めていたわけじゃない。でも、“旅に出た”とあれば、“帰る”ことが前提になるが、青鬼が帰ってくるということは、思いもよらない事だった。もう、誰の前にも現れず、読んでも声も聞こえず、やがて、ただ忘れられていく。それって、死んだってことだよね。人間と交わった赤鬼は、もはや人間となった。そして、鬼は、死んだのだ。

桃太郎は、まだいい。やっつけられた鬼たちは、その後も鬼が島に暮らし、状況を睨んで都に出没するだろう。なにせ、鬼を懲らしめにやってきたのは、桃から生まれた桃太郎と、犬と猿と雉だ。やられたけど、しょせん同類みたいなもんだ。桃から生まれた怪力無双が人間連中から受け入れられるのは、鬼から奪った金の続くうちのこと。

金の切れ目が縁の切れ目で、そのうち化け物扱いされて、・・・なんだったら、鬼ヶ島の親分として迎え入れるってのはどうだろう。あんな強い親分なら、鬼ヶ島でも願ったり叶ったりだ。

でも、いずれは都の軍勢が向けられて、鬼の時代にも終止符が打たれる。まあ、それまでは、存分に暴れることもできるだろう。


『鬼神』    矢野隆

中央公論社  ¥ 1,836

これは、この国にまだ、神と鬼がいた頃の話
壱  人のみやこ
弐  鬼の山
参  酒呑みし童
肆  人と鬼の戦
伍  慚愧の鉞

タバコを辞めて3年になる。まあ、ちょっと、息苦しさがひどくて、「こりゃ本当にまずいかも」って、足治す前に命が終わっちゃ、シャレにもならないので、医者に行って禁煙した。今は、片隅に追いやられてるけど、昔は職場のデスクでタバコ吸ってた。会議室でも吸ったし、食堂はもちろん、歩きタバコも当然で、電車の中でも吸っていた。考えてみると、乱暴な時代だった。

一つ、タバコだけの話じゃない。酒だってそうだし、車もそうだよね。女の扱いもそうだった。・・・私がってわけじゃないよ。そうそう、山の登り方も乱暴だった。いろいろとていねいな世の中になって、そりゃけっこうなことだけど、残念ながら、私は前の時代の住人だなぁ。・・・そう、追われていく方ね。

面白かったよ。焦点は、坂田金時と酒呑童子。いずれも、本来は、“まつろわぬ民”。しかし、源頼光に拾われることで、金時は“人の世”に出る。酒呑童子は元の世界で踏ん張る。“人の世”に出ても、金時が共感を寄せられるのは、“まつろわぬ民”の世界、山の領域なのだ。“まつろわぬ民”の世界に共感を寄せつつ、それを追いやる側に回った金時。迎え撃つ酒天童子。

・・・そういう話だ。

前の時代を思いながら、追われていこう。そうと決めたら、新しい時代に、自分からおもねることもない。だけど、パソコンとかは便利だからね。便利なものは、便利な範囲で使わせてもらうが、それに見合った義務まで期待されるのは嫌だ。そのへんは、なんとかごまかしつつ、逃げ切る。

時代は、新しく移り変わることで、いつも“鬼”を生み出していくんだな。




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『果てしなき追跡』 逢坂剛

逢坂剛の《イベリアシリーズ》をワクワクしながら読んでいた。1999年に始まったシリーズで、完結の第7巻が2013年。間があくので、本屋に行くたびに確認した。新しいのを見つけた時の、あの気持が懐かしい。あの時は、《第二次大戦中のスペイン》という特定の舞台があって、そのなかで架空の人物、北都昭平を活躍させた。

今度は、ちょっと様子が違う。主人公は、“函館で死んでなかった”土方歳三だ。・・・そうか、“函館で死んでなかった”という時点で、この土方歳三も、架空の人物であることには違いないか。

函館で負傷した土方歳三は、気を失ったままで、沖合に停泊中のアメリカ船に運ばれ、アメリカに渡ることになる。本人の意志も何も関係ない。なにしろ、アメリカ船のなかで目を覚ました土方は、記憶を失ったいたのだから。

その土方の面倒を見るのが、同郷の娘、時枝ゆら。しかし、二人は、船を降りるやいなや、密入国者として追われる身となる。右も左も分からないアメリカで、たちまち追われる身となる二人。追うのは、初対面の土方に目を潰された因縁を保つシェリフ、マット・ティルマン。

舞台は、アメリカ西部。登場するのは、船乗り、カウボーイ、インディアン、KKKから派生したQQQ、それを追う国境警備隊。逢坂剛ならでは、と言った感じだな。「面白くないはずがない」という意味です。



中央公論新社  ¥ 2,052

函館で死んだのは、土方歳三ではなかった。本物の土方は、沖で停泊中のアメリカ船に担ぎ込まれた


土方は、案内役のピンキーをさらったQQQの行方を追う。その土方を、シェリフのティルマンが追う。ティルマンの行先に土方が居るはずと、別れ別れになってしまったゆらが追う。ゆらが追ってくることを承知して、ティルマンが由良に罠を張る。

題名は『果てしなき追跡』。たしかに果てしない。追い、そして、逃げる彼らがさまようのは、アメリカ西部の大地。そう、まだこの国が一つの国家になって間もないころの話。この国が一つになった南北戦争の傷跡が、あちらこちらに残る時代。

この時代に、インディアンは消されていき、黒人は“解放”という名のもとに放置されていく。それでも、トムソーヤや、ハックルベリー・フィンが走り回るには、少し時間がかかる頃。

そんなアメリカに、日本は関わりを持っていくんだよね。さまざまな追跡のはてに、すべての解決が最後に描かれる。しかし、それは、予想したものとちょっと違うようだ。んんん?・・・そこで終わっちゃったんですよ。続きは次巻ということ。また、本屋でため息をつく日々が始まる。
幕末維新の頃、アメリカに渡ってカウボーイと関わった話が、昔あった。三船敏郎と、チャールズ・ブロンソンと、アラン・ドロンの共演というスゲー映画だった。『レッド・サン』だったかな。秩父の革新館っていう革新的な名前の映画館で見たぞ。



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『天地明察』 冲方丁

2009年の本か。ずいぶんと眠らせておいたもんだな。下に写真で紹介しているのは文庫本なんだけど、これは単行本。じつは、まだ入院中のベットの上で読みました。その時に、ベットの上でメモしておいたものを見ながら、この記事を書いてます。入院前に用意した本がなくなっちゃって、あわてて連れ合いに図書館から「何でもいいから借りてきて」ってのは、やっぱり無茶なこと。読みたい本は、ほとんどない。切羽詰まって思い出した。買っただけで読んでない本が、かなりあるはず。

そんなわけで、連れ合いに、押し入れに頭を突っ込んでもらいました。・・・いけない。その時の連れ合いのお尻を思い浮かべてしまった。大きいからなぁ。

すごい話題になったから買ったのに、この本、読んでなかった。面白かったー! よかった。読む機会に恵まれて・・・。あれだけ話題になった本が、ずいぶん時間が経過した分だけ、とても新鮮な気持ちで読めた。

もし、まだ読んでない人がいたら、絶対オススメ。

『天地明察』    冲方丁

角川文庫  ¥ 596.596

四代将軍の治世 日本独自の暦を作るという難題に挑んだ男がいた
主人公は渋川春海。またの名を、安井算哲。・・・“またの名”が渋川春海の方か。物語は、冒頭で、算術の天才、関孝和の影を登場させる。

渋川春海は碁打ちの家系で、それを以って将軍家に仕える。これが春海の表の姿で、その表の名が安井算哲。ところが春海には歳の離れた義兄があり、安井の名を継いでいる。渋井姓を名のるのは、他に生きる道を求める気持ちの現われでもある。実際、春海は碁の他に、神道、朱子学、算術、測地、暦術に心得があり、中でも算術への思い入れは強い。これが冒頭で関孝和の影を登場させたいわれである。

まあ、ともかく、そんな渋川春海が、なんやかんやと、改暦という大事業に携わっていく。

最初はなんか、まるで新しく始まったNHKの時代劇第一話冒頭のよう。かと思えば、まるで落語の語りをそのまま頭の中へ映像として送り込まれているような、はたまた、あの漫画『おーい、竜馬』を思わせるようなドタバタぶりでした。ストレスは、途中で読むのを中断しなければならないという、こちら側の都合だけ。・・・例えば、注射だとか、検温だとか。

時代は、徳川第4代将軍家綱の治世。3代家光以来、将軍家の厚い信頼を受けた腹違いの弟、保科正之が幕政に重きをなし、戦国の気風を残す世を太平に導こうと命をかける時代。その正之の命を受け、改暦に乗り出して、武によって統一された社会に、今度は文による一石を投じる役割を担うのが渋川春海の役回りというお話。

のちに制度疲労を起こし、新たな流れに対応できなくなる幕府ではあるが、この時代においては、なにしろ若い。物語は、渋川春海を中心とした、青春歴史小説とでも言えばいいだろうか。なんにしても、時代に若さがあることもあって、物語そのものをはつらつとしたものにしている。




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『刀伊入寇 藤原隆家の闘い』 葉室麟

この本を読んだのは、2か月近く前のことなんです。股関節の手術で入院中です。そう言えば、手術を受けたのが10月27日だから、あれからまだ、2か月しか経ってないんだよね。もう、ずい分前のことのような気がする。

・・・そうそう、入院中ね。手術から1週間ほど経った頃のことです。思いのほか、術後の足の回復具合がよく、患部は痛いけど、歩いてたしね。あとは患部のガーゼくらいって状況で、「早ければ術後2週間で退院って言われたけど、今、退院でも大丈夫そう」とかって思ってたんです。

ところが、ちょうど術後1週間の日にした血液検査で、肝機能が以上の低下してしまって、とても日常生活を遅れるレベルにないってことになっちゃったんですね。なんか、肝機能を補うための、体中からニンニクの香りが漂うようなぶっとい注射されて、様子を見るってことになっちゃった。

これが痛いとか、ここが苦しいっていう自覚症状があってのことではないので、なんか悶々としてしまって、頭も痛くなきゃ、熱もないんだからね。原因は薬剤性のもので、どうもアルコール分解酵素が薬剤を余計に分解して、肝臓に影響を与えたとか、与えないとか。アルコールということになると、また連れ合いが過敏に反応するしね。結局、私の入院は、術後3週間まで続き。最短予測から1週間オーバーですんだんだけど、職場復帰期日は迫るしね。悶々・・・。

気がつけば、本が足りない。隣のベットの若いやつと違って、パソコンというのは自宅のこたつに座らなきゃ動かない私ですから、お手上げです。図書館の本なら外れてもお金損するわけじゃないから、連れ合いに、「文句言わないから、適当に借りてきて、・・・もらえたら嬉しいです」って頼んだの。その中の一冊がこれでした。その時に感じたことがメモに残してあってね。それ見ながら、あの時のこと、思い出しながら書いてるの。・・・看護婦さん、ありがとう!


実業之日本社文庫  ¥ 690

日本国存亡の危機 かつてなき国難に立ち向かった実在の貴族の闘い!



30ページほど読んで思い出した。この本は読んでる。まあ、いいや。面白いし、・・・面白いし、・・・面白いから

“刀伊入寇”っていうのは不思議な出来事で、刀伊っていうのは女直でしょう。半島北方の女直が、なぜ高麗をすっとばして玄界灘を渡るのか。彼らが日本に襲いかかるモチベーションって、いったい何なのか。それから、まさに摂関政治真っただ中。それも、中枢中の中枢に藤原隆家のような男が存在したことも不思議なことだな。

叔父、藤原道長との清掃に敗れ、中関白家が落ちぶれていく中、道長が栄華を誇る京の都を後に、太宰権帥として九州の武士団を率いる隆家のモチベーションは・・・?

隆家は、九州における戦いの中で、京都での日々を思ったはず。権力の座をめぐっての争いの醜さ。同時に、だからこそ、誰もが美しいものを求めてやまない心を持っていた。敗者の悲しみや切なさに発露される美しさに心惹かれ、栄華の周辺で悲哀に沈む女たちを慈しんだ。そんな雅の心こそ、命を懸けて守るに値する。隆家なら、そう考える。

“一所懸命”の武士の思いが固まるには、まだちょっと早いからね。

著者は、この物語の中に、自らの思いを書き込んでいる。『国は侵さず、侵されず』・・・。以前、このブログでも葉室麟さんの書いた『日本人の肖像』という本を紹介した。そこで触れた、著者の考えに合致する。だけど、この時代の、この話にはふさわしくない。




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『ラストレシピ』 加藤経一

2014年6月刊行の、『麒麟の舌を持つ男』の改題バージョンだそうです。もう、2年も前に出てた本なんだ。
第二次世界対戦中に、天才料理人直太朗が完成させたという究極の料理を蘇らせてほしいと依頼された“最後の料理請負人”の佐々木充。彼はそれを再現する過程で、そのレシピが怖ろしい陰謀をはらんでいたことに気づく。直太朗が料理に人生をかける背景で、歴史を揺るがすある計画が動いていたのだ。料理に導かれ、70年越しの謎に迫る、感動の傑作ミステリー。
・・・、というのが、裏表紙に書かれたふれ込みなんだけど、ちょっともったいない感じ。

著者は、田中経一さん。フジテレビで、《料理の鉄人》のディレクターをしてた人だって。その番組のなかで、田中さんは出場する料理人の人生に触れる経験をされたそうだ。この本にも登場する料理人の習性や、パトロンとの付き合い、リアルな人間関係は、それらの料理人との深い関わりのなかで体得されたことのようだ。


幻冬舎文庫  ¥ 745

絶対味覚を持つ佐々木充。ひょんなことから歴史をも揺るがす、ある計画に関わる

さっき、裏表紙のふれ込みにケチを付けた。少し安売りし過ぎかなって感じたからで、もちろんそれを目にしたのは読み終えたあとなんだけど、この内容の物語なら、“満州”と、あえてその名を出すだけで、言わなくても伝わる数々のことがある。“満州”を扱いながら、もったいないと感じたことは、物語の中にも、実はあった。

“満州”とまでいかなくても、この時代の日本人であれば、誰でも共通する気負いのようなものがあって、おそらく今より、遥かに物語になりやすい題材にあふれていた。ましてや、膨れ上がった気負いを世界中から袋叩きにされて、潰された。・・・物語の宝庫だ。にも関わらず、ほとんど書かれていない。ひとえに、あの時代がいまだに消化されていないことに原因がある。みんな、なにも語らなかった。周辺に、よく語る人たちがいる。彼らがあそこまで語るのは、日本人が一切語らないからだ。

だから、語ろうとすると、ついつい大上段に振りかぶって構えてしまう。大上段に振りかぶられて書かれた“満州”を読むのは、正直なところ、疲れるのだ。

あえて言ってしまえば、《歴史認識》に関しても、恐れなくていい。どんどん書いてもらいたい。どんどん書いていくなかで、問題にもなり、習性もされていくだろう。かと言って、責任を問うような真似はやめよう。表に出してくれたことを評価しよう。重ねていうが、あの時代はまだ、消化されていないのだ。

この本だって、ひどいもんだった。満州は中国人の国土で、日本は他人の地で好き勝手なことをして、中国人にひどいことをしたって。日本人にとって他人の地なら、シナ人にとってだって他人の土地。ひどいことなら、日本人も我慢に我慢を重ねた。あまつさえ、ストーリーに、取り立てて関係ないのに石井部隊の話を持ち出してくる始末。

でも、物語として面白かったし、そういった“認識”も、・・・大歓迎だ。口をつぐんでいるよりも、よっぽどいい。あの、“物語の宝庫”をもっともっと、表舞台に立たせることこそ、今はもっとも大事なことだと思う。

ぜひ、多くの方に、この本を読んでもらいたい。大変価値のある本だと思う。




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『ほかほか蕗ご飯-居酒屋ぜんや』 坂井希久子

ずいぶんと遠ざけておいたけど、やっぱり時代ものは肌に合う。私は、口もそうだけど、頭の方も雑食性で、なんでも読む。地図帳や時刻表なんか与えられた日にゃあ、それこそ時間を忘れてしまう。地図帳、時刻表に近づくときは、最初から用心が肝要です。

だけど、雑食性と言いながら、もとを正せば歴史なんだよね。商売に関連しているしね。真正面から歴史研究に取り組んだ労作もそうだけど、古今東西、時の流れの中に埋もれた歴史を手間ひまかけて発掘したものとかを好んで読んだね。発掘ものとまで行かなくても、広く知られていないことに取り組んだり、一般に知られているものでも見方や視点を変えた新解釈で新装開店なんて、胸が躍るよね。

たとえお話に走ったものであっても、商売に反映できるように、より歴史に根差した話の方が都合がいい。その程度は守って行かないと、自分の読書はただの暇つぶしとは違うから・・・。恰好つけて、ずいぶん長い間そう思っていた。苦労もしたけど、それはそれで得るものも多かった。おかげで、人の知らない変なことまで知ってるし。もちろん程度問題だけどね。実際、背景に裏付けのない話に偏見を持っていたのは確か。だけど、案外そうでもないんだよね。

それがこの手の時代もの。歴史的事実がどうのこうのって話じゃないけど、考証がしっかりしていれば、知らず知らずのうちに時代が身の内に染み込んでくるって言うか。馴染んでくるって言うか。まなじ、歴史と大上段から組み合ってみても、机にかじりついたっきりの学者肌の先生じゃ、人間通の作家さんには敵わない。所詮、歴史は人の営み。
角川春樹事務所  ¥ 626

美味しい料理と癒しに満ちた連作時代小説、新シリーズ開幕

『ほかほか蕗ご飯-居酒屋ぜんや』という題名が、私にとってはすでに卑怯。時代もので、なおかつ料理ものときては、私は手にせざるを得ない。話の中心にいるのが、〈居酒屋ぜんや〉の女将。この女将が、謎めいている割には可愛げたっぷりの若後家という設定。これまた卑怯。それを卑怯と口にした段階で、こちらはすでに虜にされている。作家さんの手のうちで転がされるのを快感とするようじゃ、今後は“変態おやじ”を看板に加えないと。

読むものに多少の変化があっても、受け取る側の私の肌が時代ものになじみやすい傾向にあるのか。それとも、作家の坂井希久子さんの書いたものだからそう思うのか。

ぜひ作家さんの腕に責任を押し付けたいところ。でなきゃ、この手の本を片っ端から読む羽目に追い込まれることになる。

〈ぜんや〉の常連の一人に又三がいる。本書最終章で語られる、又三の生い立ちが痛ましい。貧乏ゆえに、摘み菜をして飢えをしのいだ幼少期。それが理由の摘み菜嫌い。なかでも蕗はダメ。ま~るい葉をかき分けて摘み取ろうとすると、その茎に毛虫がびっしり。それ以来、蕗はどうも・・・。という又三。・・・それはまったく私のこと。何故か同じ記憶。蕗はまさしく毛虫の味。これを知ってるって、作家の坂井希久子さん、いったいおいくつなんだろう。

*青菜のお浸し
小松菜、春菊、三つ葉をさっと茹で、しょうゆで洗って、しょうが汁と柚子皮の風味でまとめる。

*のっぺい汁
かつお節の出汁で、大根、人参、里芋、ごぼう、油揚げ、干椎茸と戻し汁を入れてぐつぐつ煮込む。しょうゆで味を調え、葛でとろみをつける。わさびを添えて、溶かしながら・・・。

*蕗飯
蕗の茎を細かく刻んで炊き込む。胡麻塩で




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『義貞の旗』 安部龍太郎

同姓の武将が出てくるんですよね、この物語の中にも・・・。どうやらうちのご先祖は上野国新田郡あたりなんだろうな。観応の擾乱で空中分解してあっちこっちに飛び散ったんだろうけど、多分、そん中の一派かな。

そんなこともあってか、私は義貞がいい。尊氏は茫洋としてとらえどころがなさすぎる。直義ほどは小賢しくない。師直ほど非道かないし、道誉ほど悪くもない。円心ほど計算高くないし、正成みたいな硬っくるしい思いはまっぴらだ。えっ、後醍醐? あれは化物でしょ。

そう考えると、義貞しかいないんだよね。私が心を通わすことが出来そうな男は・・・。粗忽で?戦いには強いが政治的能力に乏しい? 女をあてがわれてのぼせ上がって、時勢を読み切れない? ・・・やっぱり私にぴったりだな。

『義貞の旗』  安部龍太郎
集英社  ¥ 2,160

どんなに時代に揉まれようと、自分の旗を掲げられたなら・・・
朝廷方として鎌倉幕府を滅亡させ、建武の新政に貢献し、のちに離反した足利尊氏・直義兄弟と激闘を繰り広げた坂東武者・新田義貞。鎌倉幕府の滅亡から南北朝時代に歴史の表舞台を駆け抜けた「太平記」の雄。その魅力溢れる人物像と、劇的な生涯を描ききった傑作歴史長編。
ということで、書かれているのは元弘の変の千早城の戦いから、藤島の戦いで討ち死にするまで。一三三二年から一三三八年だから、ほんの数年間なんだけどね。とっても濃いですね。

義貞に、自らの掲げる旗を自覚させたのは、後醍醐天皇の皇子、大塔宮護良親王。何時頃読んだか覚えていないんだけど、おそらく太平記を子供用に仕立て直したものだろう。その頃は、護良親王を《もりながしんのう》と読んでたんだよね。あれ、どうしてあえて《もりなが》っていう読みだったんだろう。

とりあえず、大塔宮との出会いによって、義貞は“天皇親政のもとに誰もが平等に暮らせる世”を旗印として掲げた。それって、そのまま、“一君万民”だね。全般に、『太平記』をもとにした解釈から、もっと自由に人物や歴史を評価しようという試みが感じられる。それってけっこう面白いことなんじゃないかって思った。
でも、粗忽で、戦いには強いが政治的能力に乏しく、 女をあてがわれてのぼせ上がって、時勢を読み切れない新田義貞で、私には十分に魅力的な人物なんだけどね。




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『武蔵野燃ゆ』 篠綾子

四月に書いた記事です。今読み返してみると、私にしてはずいぶんと書いているなって印象が強い。嫌だったんだろうな。自虐史観が嫌だからって、自画自賛史観はもっとみっともないよ。

NHKの大河ドラマ見てますか。『花萌ゆ』でしたっけ? どうにもなりませんね。この間、大河ドラマ初挑戦の息子が言っておりました。「見るのがつらい」と。よ~く、分かりました。尊皇攘夷というのはひとつの宗教で、その活動はテロリズム。松下村塾はその拠点。言わば、イスラム国みたいな存在で、吉田松陰はカリフ、バグダディみたいなもんだな。

息子が言ってる、「つらい」というのは、なんだかそういうものとつながってるみたい。そんなもんから、今の日本が始まったと思うと、やっぱりつらいみたい。ちょっと可哀想なんで、色々話しましたけどね。NHKも、なんてドラマ作ってくれたんでしょうね。勘弁してよ。

歴史の改竄は韓国や支那、アメリカの専売特許と思いきや、意外と近くにずいぶんと上手に歴史を書き換える人がいた。そうか、総理大臣になれば、こんなこともできるってわけか。東北を「白河以北一山百文」って呼んだ奴らの作った明治なんだよね。

篠綾子さんて作家さんは知らなかった。ただ、題名に含まれる“武蔵野”に惹かれれて読んだ。面白かった。私は武蔵国の者。故郷は秩父の山里で、武蔵野の広さは夢のまた夢。でも、十八の時からは、ずっと武蔵野に住む。河越、菅谷館、比企館、いずれも三十分の距離にある。近隣を散策すれば、すぐに鎌倉街道の切れっ端に行き当たる。この本の副題はー比企、畠山、河越氏の興亡ー。だから地元史どまん中。読まないで済む本じゃない。

出版元が比企総合研究センター。聞いたこともない。HPを見てみると、・・・となりのおっさんの会合みたいな写真が・・・。あんまり地元色が強すぎて・・・、やっぱりちょっと距離置こうかな。出版元はマイナーだけど、お話はかなり面白いよ。ぜひ読んでね。
『武蔵野燃ゆ』 篠綾子

比企総合研究センター  ¥ 1,404

副題は「比企・畠山・河越氏の興亡」・・・大河ドラマにしてくんないかな
一章  以仁王の令旨
二章  頼朝挙兵
三章  実盛の首
四章  治承・寿永の内乱
五章  河越処分
六章  奥州征伐
七章  武衛死す
八章  比企ケ谷炎上
九章  結び松
十章  最後の武蔵武士


もったいないな。“一所懸命に生きる武士” という姿をもっと強調して欲しかったな。藤原荘園体制のもとで、自らの土地の正統な所有者になれない武士たちの姿をクローズアップして欲しかったな。それがあれば、武士たちが平氏政権になにを期待したか。なぜ失望したか。なぜ雪崩を打つように、頼朝について行ったのか。そういったところが説明できないんだよね。

だけどいいよ、この本・・・。時代的には平家物語の世界ね。平家物語は何度か大河ドラマになったけど、おんなじような時代を、武蔵を舞台に描いてる。著者の篠綾子さんには、久寿二(一一五五)年の大蔵合戦から畠山氏滅亡までを、大河歴史ロマンとして描くという計画があるそうだ。
武蔵国には、大蔵合戦で斃れた源義賢、治承・寿永の内乱で活躍した畠山重忠、斎藤別当実盛、熊谷次郎直実などの武将もいれば、義賢に愛され木曽義仲の母となったとされる遊女小枝、義経を愛した郷姫、頼朝・頼家を取り巻く比企氏の女たちなど、綺羅星の如き役者がそろっている。
本書P366《あとがき》より

ということで、NHK大河ドラマにご不満のみなさん。私からの提案です。この篠綾子さんの計画を、そのままNHKの大河ドラマに取り上げさせるっていうのは・・・。起死回生、大河ドラマに本来の歴史の持つ力を与える作品になると思うけどな。
ちなみに畠山重忠の菅谷館は、現在、埼玉県立嵐山史跡の博物館になってる。博物館もいいけど、武蔵野の面影を残す林の中に右のように土塁や堀が残っているので、そういうのを見ながら、武蔵武士の在りし日に思いを致すもの一興かと・・・。菅谷





 


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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本






























































































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