めんどくせぇことばかり 2013年04月
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「タバコを吸うな❢」は、ヨーロッパ中世の魔女狩り

 ミネソタ州パーク・ニコレット・ヘルスーサービスの「フラウエンシュ・がんセンター」で受付の仕事をしていたステファニー・キャノンさんは、喫煙が原因で職を失った。
 確かに1日1箱吸う“習慣的喫煙者”ではあったが、職場で吸ったことは1度もない。解雇の理由は「タバコの臭いがするから」。・・・・
 こうした背景には「副流煙残留物」の問題がある。つまり、タバコの「副流煙」を消したあとも、喫煙者の髪や服に有毒成分が付着しており、それをそばにいる乳幼児や子どもが吸引する危険性が指摘されているのだ。

http://irorio.jp/kondotatsuya/20120729/20935/                     イロリオ様より

愛煙家通信より http://aienka.jp/
大した根拠があるわけでもないはずなのに、健康のことだけを言い立てて「タバコは悪い」と決め付け、他人に押し付ける。厚労大臣のナントカっていうおばさんなんかも、ひどいものですよ。小宮山さんといいましたっけ? 年金の問題だってまだ全然片付いていないだろうに、記者会見でいきなりタバコのことを言い出して。タバコを吸う人間だって、できることなら波風立てたくないと思って吸っているのに、僕はあれ、タバコ派の人間をいたずらに刺激したと思いますね。まったく何という物の言い方するのかと呆れますよ。
北方謙三 

 私は静かなスモーカーで、べつに喫煙の権利を主張しない。ただ黙って、書斎で吸っている。現役の記者時代は仕事場でも吸った。下手な原稿だが、吸わないと書けないのである。他人の喫煙に口出しする人々を静かに軽蔑しているが、それを文章に書くのはいまが初めてである。
 私は敗戦国を建て直そうと思わないし、アドルフ・ヒトラーと闘う意志もない。ただ静かに吸う。それ以上でも以下でもない。
徳岡孝夫
「タバコを吸うと肺がんになる」と言われて悪者にされた。受動喫煙がどうのこうのと、悪者あつかいからひとでなしあつかいへと変わった。そういうこと言う奴に限って、「罪のない子供たちまで無理やり吸わされてるのよ」ってことで極悪の人非人あつかいとなった。分煙所も徐々に建物内から追いやられ、ついには全面禁煙化。喫煙者は激減している。タバコを吸う人が激減しているのに、肺がんにかかる人が増えている。なんか、おかしくないかー。
『「正しい」とは何か?  武田教授の眠れない講義』『「正しい」とは何か? 武田教授の眠れない講義』
(2013/03/08)
武田 邦彦

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現代社会で生きていくために役立つ「正しさ」について


昨日の記事に、この本への文句を書きまくった。でも、その中でも言ったように、私は武田邦彦氏を尊敬している。この本の全般的内容に関しては、私は強い不満を持っている。しかし、従来通り、高邁な理想に拘泥せず、権威に傾かない純な研究者として、素朴な、傍目には素人っぽい疑問をないがしろにせずに追求する姿も披露されている。・・・タバコについて・・・である。
 では、なぜ「タバコを吸うと肺がんになる」となったのでしょうか。
 答えはこうなります。それを言い出した人が、そう言った方が得をするから。
 誰が言い出したのか。それははっきりしています。厚生労働省です。・・・
 
 どうしてこんなことになっているかというと、禁煙運動は、厚労省にとってお金になるのです。国民の健康に関することですから、予算を確保しやすい。そこに、厚労省に頼まれれば白でも黒と言ってしまう御用学者たちが群がって、都合のいい論文を発表したというわけです。もちろん、こうした学者には優先的に研究費用が回されます。・・・

 タバコと同じようなことは、挙げればキリがありません。高血圧がいけない、やれ糖尿病がいけないだの、お酒もダメ、メタボはもっとダメ。
本書P169 「タバコを吸うな❢」という空気的事実 より

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『「正しい」とは何か? 武田教授の眠れない講義』

『「正しい」とは何か?  武田教授の眠れない講義』『「正しい」とは何か? 武田教授の眠れない講義』
(2013/03/08)
武田 邦彦

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現代社会で生きていくために役立つ「正しさ」について

なぜ、武田邦彦氏が「正しさ」について、語るのか。さっぱりわけがわからない。

私はこれまで、武田氏の著作からの様々な知見により、大きな影響を受けてきた。“ごみ問題”、“リサイクル”、“ダイオキシン”、“温暖化”、“エネルギー問題”といった、主に“環境問題”の分野において、私のものの考え方の基礎は武田氏からの影響のもとに構成された。

私が武田氏に惹かれたのは、彼のものの捉え方、考え方が、至極真っ当に思えたからだ。高邁な理想に拘泥せず、素朴な、傍目には素人っぽい疑問をないがしろにせず、権威に傾かない純な研究者に思えたからだろう。その研究者が、今、なぜ「正しさ」なのか。
 原子力の歴史は「科学技術と正しさ」を考える良い例になります。  
 よく「科学は人類に奉仕しなければならない」とか「原子力は悪魔の技術だ」と言われますが、キュリー夫人がラジウムの崩壊を発見したのが、人類が原子力を発見した最初です。もちろん、キュリー夫人も研究に取りかかる前には「原子力」というものを知らないので、自分の研究がやがて50年後に原爆や原子力発電所の事故で多くの人に迷惑をかけることなど知るよしもありません。・・・
 問題は、キュリー夫人の原子力が、原爆や被曝の可能性のある原発に発展するときに、「人間の叡智」が働いて「正しい道を選択する」ということがなぜできなかったのか、そちらが「科学の正しさ」を議論する本質なのです。
本書P50・52

「科学の正しさ」を議論することは、たしかに大切なことではあるかも知れないけど、それ以上に問題なのは、“今、なぜ武田氏が「正しさ」にこだわるのか”ということだ。 『ノーベルの発明したダイナマイトは産業の発展に貢献したが、同時に多くの兵士が戦場で命を落とすことにつながった』ことに、“もう少し人間に叡智があれば”と、武田氏は嘆く。そんなこと分かりきったことで、人間とは、その手の叡智が足りないものなのだ。だからこそ、どうするか。それが“武田流”ではなかったか。

『日本も明治維新以降、帝国主義の仲間入りをし、国の版図を広げることを、絶対的な「正しさ」とした』とか、『およそ一二〇〇年前に武家政治になったが、庶民の生活や農業で生計を立てることにはなんの影響もなかった』とか、歴史を貫く“慣性の法則”だとか、社会を変化させる“摩擦係数”だとか、残念ながらわけが分からん。紙とインクの無駄。読者の時間を無駄に浪費させる犯罪的行為。
正しさが相互に矛盾していることは、かなり多く見られます。特に日本人の場合、素直に育ちますので、他の人に何かを言われると「思考停止状態」になってしまい、それが今まで自分が習ってきたことと正反対でも、それはそれ、習ったことは習ったことにして行動してしまうのです。日本人の特徴ですね。12月25日にキリスト教の祭典に参加し、それから5日後には日本の神道の例祭に出て、その足で仏教のお寺に行ってお坊様に護摩を焚いてもらう。このようなことが普通に行われていますし、イエス・キリストを信じていないカップルが神父さまの前で「愛することを誓います」と言います。おめでたい席で、私は批判したことはありませんが、イエスを信じていない人がキリスト教の神の前で誓うというのは、どんな宗教を信じている人でも日本人でない限り理解できないでしょうし、その「愛」自体がウソであることも間違いありません。
本書P136
科学者であるなら、“日本人”にケチをつける前に神の前で愛を誓った連中の離婚率くらいは頭に入ってるんでしょうね。もしそうでないなら、他人の「愛」をウソとは、神にでもなったつもりか。「正しさ」同様、「愛」も移ろいやすいもの。でも、そこで誓った「愛」は、本物ですよ。日本人の精神構造には日本の歴史の特殊性が影響している。この点、武田氏はただの“不勉強”に過ぎない。
 放射能問題は、専門家の不在が尾を引いています。例えば、福島県知事は、「1年1ミリシーベルトに規制されると困る」と、政府に圧力をかけました。それに呼応するように、福島県で被曝関係に携わっている意志は、「1年100ミリシーベルトで大丈夫だ」と言いました。
 
 ひとりの医学者が「1年100ミリシーベルトでもOK」と言うのならばいいのです。これは「学者」としての発言ですから。しかし、福島県のブレーンになっている医師が、これを言ってしまってはダメなのです。もし、「1年100ミリシーベルト」に従って、将来、放射能の影響が人体に出たら、この医師は、必ずこれは、過失傷害罪にならなければおかしいのです。だって、法律が「1年1ミリシーベルト」と規定しているのですから。この数値がおかしいと言うのならば、まずは法律を変えなければなりません。ソクラテスが思い出されます。
本書P123
事故当初からの武田氏の主張の通り。私はこの本を呼んで、武田氏が「正しさ」にこだわった理由は、ここにあると思っている。武田氏は、まわりとは異色の存在として原子力行政に関わった。周囲で金に転ぶ連中、地位に転ぶ連中、名誉に転ぶ連中を見ながら、孤高を貫いた。そして事故。責任を逃れんと、一気に「年100ミリシーベルトOK」の声。それに対する反発。

分かるんだけどね。でも、「年1ミリシーベルト」の原則を貫いても、死ぬ奴は死ぬ。被曝で死のうが、他の理由で死のうが、死ぬことに変わりない。グレーゾーンを開放して、「年100」で元気を取り戻せる人がいるなら、「年1」へのこだわりは“放射能では死なせない。他の理由で誰が死のうが知ったこっちゃない”といってるに等しい。「過失傷害罪」・・・結構じゃないですか。私はその医師を支持する。

残念ながら文句ばっかり書くことになっちゃったけど、私はこれまで多くの知見を与えてくれた武田邦彦先生を尊敬している。矛盾するようだが、その気持には、今も変わりはない。だからこそ、あえて書いた。

 この『ケンカ対談』に関しては、私は完全に副島隆彦氏の立場を支持する。

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テーマ : 精神世界
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妊婦さ~ん、いいもの食べましょ 『体を温め、めぐりをよくする 妊娠中のごはん』

『体を温め、めぐりをよくする 妊娠中のごはん』『体を温め、めぐりをよくする 妊娠中のごはん』
(2011/08/27)
山田 奈美

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なんでこんな料理の本を読んだかって言うと・・・、娘がね・・・


娘が、そういうことになりまして・・・

妻は出産で大変な思いをしたので、できれば娘にはそういう思いはさせたくない。とは言っても、なるようにしかならないことは分かってるんだけどね。それでも、ついつい、こういう本に手が伸びてしまう。

なんだって?“大切なのは「温める」ことと「めぐりをよくする」こと”って、どういうことだ?
妊娠初期の冷えは流産のリスクを高めたり、お産直前まで冷えていると陣痛が弱くなり、難産になる傾向があるともいわれています。そこで妊娠中はもちろん、妊娠前の体づくりとしても、そして産後の養生のためにも、体を温めることはとても大切なのです。

温めることと同時に心がけたいのが、“気・血・水”をめぐらせること。血が十分にめぐってこそ、末端の細胞まで酸素や栄養が運ばれ、全身が温まります。また、冷えを取り除くには、水のめぐりをよくして余分な水分を排出することが必要です。気は、血や水を動かす、いわばパイプ役。気がつまることなくスムーズに流れることで、気とともに血や水もめぐることができるのです。つまり、暖かくめぐりのいい体になれば、妊娠期間中を快適にすごすことができ、赤ちゃんも酸素や栄養をいっぱいもらって、すくすくのびのびと成長できるわけです。
ん~。そりゃあそうなんだろうけど・・・。まあ、“鰯の頭も信心から”よ。所詮なるようにしかならない。よさそうなことはなんだっていいじゃねぇか。“どうせ、気休め”ってくらいに思ってやっとけば、もしかしたら伝わる思いもあるかも知れない。

温める食材                                太字は、温め食材ベスト5
アスパラガス、あじ、梅干し、かき、かぶ、かぼちゃ、乾物、栗、さけ、里芋、さんま、しそ、しょうが、たまねぎ、鶏肉、長芋、にら、にんじん、ねぎ、ぶり、まぐろなど
血のめぐりを良くする食材                             
いか、梅干し、おくら、牛肉、栗、黒ゴマ、小松菜、さば、しめじ、たまねぎ、たら、チンゲンサイ、納豆、菜の花、にら、いんじん、ひじき、ほうれん草、れんこんなど
水のめぐりを良くする食材
あさり、小豆、いんげん、枝豆、きゅうり、黒豆、昆布、じゃがいも、さやえんどう、セロリ、そら豆、冬瓜、とうもろこし、なす、海苔、白菜、春雨、わかめなど
気のめぐりを良くする食材
いわし、枝豆、かつお(かつおぶし)、桜えび、さば、スナップえんどう、しじみ、しそ、しいたけ、大根、たこ、たまねぎ、ひじき、ピーマン、かぼす、すだち、ゆずなど
食材から見てもわかる。これは“和食”だな。
ねぎぶり菜の花ごま枝豆白和えスナップえんどうとトマト
ねぎとぶりの甘辛煮菜の花の黒ゴマよごしそら豆の白和えスナップえんどうとトマトの炒めもの

体にいいものを選んで、バランスよく・・・なんだ、「あたため」「めぐりをよくする」って言うことに注目したいる点以外は、いつものごはんと同じだな。でも、それが大切なことなんだろうな。日本中の妊婦さん、いいもの食べてね。いい子産んでね。・・・生まれた子が、“みんないい子”なんだな。なるようになりますよ。

巻末には妊婦さんへのアドバイス、気になるQ&Aもついてますよ。

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テーマ : 料理の本
ジャンル : 本・雑誌

『韓国のホンネ』 安田浩一 朴順梨

『韓国のホンネ』 安田浩一 朴順梨『韓国のホンネ』 安田浩一 朴順梨
(2013/02/28)
安田 浩一、朴 順梨 他

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市井の若者から‘韓国ネトウヨ’まで
本当のところ、韓国人たちは自国にどれだけの思い入れがあるのか?そして本当のところ、日本に対してどう思っているのだろう。「反日思想」は果たして建前なのか、それとも本気なのか?『ネットと愛国』で講談社ノンフィクション賞を受賞した気鋭のジャーナリスト、安田浩一と、元在日韓国人三世のライター、朴順梨がタッグを組んで、現地を特別取材 !! 初めてあぶり出された今を生きる韓国人の考え方。

背表紙には、上のように書かれている。‘はじめてあぶり出される’ということは、日本人が一般に抱えている思われる「韓国人観」は、間違っているのか。ならば何が・・・。私たちはなにを見誤っているのか。そう、思いながら読み進めた。

読後の感想は・・・、‘すっきりしない’ということだった。それは、この本の内容への全否定として言っているのではない。この本にもちょくちょく出てくる言葉に、日本人の受け止め方と韓国人の受け止め方には‘ズレがある’というところから来る感想だ。‘ズレがある’し、‘かみ合わない’のだ。「独島は韓国固有の領土」、「日本の歴史認識は間違っている」と言われて、「竹島は韓国に不法に占領されている」、「韓国人こそ歴史を正面から見るべきだ」と言い返すことは、対立しているけれども‘ずれてない’し、‘かみ合ってる’。

しかし、その日本人からの反論に対して、「韓国人をそんなにあおらないでほしい」と言われたらどうか。それは、‘ズレている’し、‘かみ合ってない’…ということになる。だから、・・・‘すっきりしない’ということだ。一体この本能をどう受け止めればいいのか。
韓国人フリーライター崔碩栄(チェ・ソギョン)は二〇一二年秋に『韓国人が書いた韓国が「反日国家」である本当の理由という本を出版している。出版を思い立った理由は、「韓国人が反日を叫ぶようになった理由を知りたかった」ということであるという。彼に言わせれば、韓国人は決して日本人が嫌いではないという。‘竹島や慰安婦などの問題が韓国人を半日にした’ということ自体に疑問を持っているという。かつて、韓国では日本文化が解放されていなかったにもかかわらず、日本の歌謡曲があちこちから聞こえてきたという。民主化された今の韓国では、街中で日本の曲を聴くことはないという。
さらに、崔碩栄の言葉を追ってみる。

統治時代に抗日運動に走った韓国の国民的英雄金九(キム・グ)についてである。彼は、一九四九年に金九が安斗熙(アン・ドゥヒ)に殺害されたことに関して、 
「安は後に釈放されているが、彼も一九九六年に金九の信奉者によって撲殺されている。しかし韓国では、この犯人を愛国者としてたたえる傾向が強い。どんな理由があったとしても犯罪は犯罪。でも保守派も進歩派も、この事件に関してはなにも言及していない」【本書では金九の功績を‘韓国臨時政府主席、伊藤博文暗殺への関与’としているが、金九が伊藤暗殺に関与したという話は知らない。無関係の日本人商人を虐殺したことのほか、多くの暗殺者を放って日本人、韓国人へのテロを繰り返したことは事実だが】

「一番の問題はマスコミです。日本を叩いたら記事にするから、それに乗じる大学教授や知識人は多い。市民団体だって、日本をバッシングすれば取り上げられる。・・・それを喜んでみている人たちがいる。反日感情は歴史問題からきているのではなく、イデオロギーと商売にすぎません」


これ聞くとやり切れないでしょう。だからこそ、これを日本人が正面から受け止めて反応すると、「日本人はそんなに韓国人をあおるな」となる。日本人こそいい面の皮だということだ。だから、‘すっきりしない’なのだ。

それでも、そんな韓国人たちの‘反日’意識を浮き彫りにしただけでも、この本には価値はある。しかし、すべてを受け入れるわけにはいかない。釜山外語大名誉教授と安田氏の会話にこうある。
歴史を学び、日本をも知る金教授に私は訊ねた。「先生、領土問題に「終着駅」はあるんですかねぇ」 「ないですね。ないと思いますよ」金教授はさらっと言ってのけた。そして独り言のようにつぶやく。「強くなったり、弱くなったり。くっついたり、離れたり」 「そうだよね」と私も相槌を打つ。
国家を前提にして国益が求められ、国益にかこつけてマスコミがあおり、あおられていることを自覚して国民が踊る。たかがそれだけのことだと。目くじらを立てて反論など互いの範囲をあおるだけで何の意味もないと。

これは韓国人の甘えである。そして彼らは、あくまでも自分らを‘被害者’として位置付けている。朴正熙が一九七二年に始めた『正しい歴史認識』に基づく民族教育を受けた世代が、今、韓国社会の中心層になっている。盧武鉉が政権に就いたのは二〇〇三年、若者はその世代である。彼らの歴史の扉は閉じられたままだ。金九や李承晩あたりのならず者をいただいて国が始められたのは、日本の責任ではない。扉をこじ開けるのが怖いのならば、攻めて黙っていることはできないものだろうか。
日本が大好きな韓国の女の子(今は立派な女性ですが・・・)が書いた本。韓国人の日本感も多様。

最終章で述べられているのであるが、東日本大震災後、ハワイ大学に務めていた彼女に再び日本に行くことを進めたのは、彼女の母親であったという。「あなたはいつも『日本のために何かがしたい』『日本に対して役に立つ人間になりたい』って言ってたでしょう。きっと、今がその時なんじゃないの?アメリカに居ないで、日本に行くべきよ」・・・子が子なら、親も親・・・と言ったところか。(感動してます)


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テーマ : アジアの本
ジャンル : 本・雑誌

メモ:日米開戦前夜  『駐日米国大使ジョセフ・グルーの昭和史』 太田尚樹

『駐日米国大使ジョセフ・グルーの昭和史』 太田尚樹『駐日米国大使ジョセフ・グルーの昭和史』 太田尚樹
(2013/03/15)
太田 尚樹

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日米開戦までの十年間、駐日米国大使を務め、戦争回避に最大限の力を尽くした。それ以上に、戦後の日本のあり方に大きな影響を与えた親日大使。
満州侵攻までの十年
日本政府は一九三一年九月の満州侵攻開始までのほぼ十年間、ワシントン会議の協約文書、ならびにその精神を守ることにきわめて忠実であった。そのことは中国に駐在していた当時の各国外交団全員がひとしく認めている。
在北京米公使ジョン・マクマリーのメモ


ハリマン事件
 日露講和条約が成立すると、アメリカは、鉄道王ハリマンをさっそく日本に送り込んできた。彼は日本がロシアから引き継いだ南満州鉄道の共同管理をもち掛け、桂太郎内閣で閣議決定して仮契約までいってしまったのである。
 この一件は、ポーツマスの講和会議から帰ってきた小村寿太郎外相が、急ぎ仮契約を破棄して日の目を見ずに終わった。
 実現していれば、以後、陸軍はあれほど対ソ戦略に苦慮することもなく、日華事変、さらには太平洋戦争へと進む歴史の行方は、随分と変わったものになっていたはずだった。
本書P51
以前から問題にされるところであるが、やはり著者は、‘アメリカの意思’を見落としていると思う。支那への進出こそアメリカの意志であり、アメリカはそこで日本に後れをとるつもりはなかったろう。ソ連との対立はよりあおられた可能性があるし、日本がアメリカの支那進出のダシに使われた可能性も考えられる。アメリカは日露戦争で傷を追っておらず、ポーツマスにおいてもさほど荷担されたわけではない。虫がよすぎる。

支那を求めるアメリカに対して
心地よい居眠りから、荒々しく揺さぶり起こされた。東京とワシントンに、ものわかりのいい人間がいて、日米の活動領域、つまり西半球と極東に介入することの愚かしさを認識してさえいれば、そもそも戦争の危機など、云々する必要はないのである。
昭和七(一九三二)年六月二一日駐日米大使歓迎昼食会で石井菊次郎元駐米大使の発言
大正十三(一九二四)年、アメリカで排日移民法可決以来の反日、反米感情の上に、この年の四月、太平洋で演習を終えた米大西洋艦隊が、そのままサンディエゴやサンフランシスコに居座っていることに、日本海軍は神経をとがらせた。ワシントン海軍軍縮条約により英:米:日の戦艦保有率が十:十:六に抑えられていたから、なおさらのことであった。石井の発言の背景にはこうした事情があった。

熱河省占領
昭和八(一九三三)年そうそう、関東軍が万里の長城北側熱河省占領。支那と満州の完全分離が目的であったが、背景には「阿片の一大産地である熱河地方を、押さえ阿片を独占する」という本音があった。東京裁判でも問題にされた部分であるが、この問題にイギリスが関わっていたことが明らかになり、沙汰やみとなった。
本書P62
グルー対国務省
[昭和八(一九三三)年、グルーは]スティムスン国務長官の対日経済制裁、スタンレー・ホーンベック極東部長の対日強硬策が、「日本の軍部過激派、右翼勢力を刺激することになり、その結果生じる危険性による合衆国の国益損失は計りしれず」と、国務省に警告を重ねていた。

グルーが日本大使の任を解かれ、ホーンべックの国務省極東部長の地位にあれば、日米関係は違った経路を歩んだことは間違いない。
本書P65・P177
国務省には、あたかも日本による侵略を黙認するかのような希望的観測、妥協策という反発もあった。実際、日本に在任した十年間を通じて、「グルー大使は日本に肩入れしすぎている」という見方や批判が、ワシントンでは強かった。 また、著者はホーンべックがハル国務長官やルーズベルトに影響を与えたように言うが、逆ではないか。ハルやルーズベルトにその意思があるからこそ、ホーンべックが極東部長の地位に就いたと考えるべき。

パナイ号事件
昭和十二(一九三七)年十二月十二日、揚子江の警備に従事していた米海軍の砲艦パナイ号が日本の海軍機から爆撃を受けて撃沈。スタンダード石油の油槽船三隻のうちの一隻も沈没。あわせて三名のと七十五名の負傷者を出した。
斎藤博駐米日本大使は、日本からの訓電を待たずに全米向けのラジオ局の番組を買い取り、「日本大使のヒロシ・サイトウです。今回の事件で私は日本国民を代表して、全米の皆様に対し、ただただ深くお詫びいたします。」と、涙声で繰り返し謝罪した。

海軍次官の山本五十六はアメリカ大使館にジョゼフ・グル―大使を訪ね、「したがって無差別爆撃、故意のいずれでもなく、誤爆だったことをぜひともご理解いただきたい。しかしながら今回の事件発生に対し、日本海軍はただ頭を下げるだけです」と、語った、米側を刺激するような、「何ゆえそこにパナイ号がいたのか」という事件発生の必然性を指摘する発言はなかった。
パナイ号事件に際し、斎藤博駐米日本大使、山本五十六海軍次官の行動
上記のような日本側からの謝罪、および全国から大使館あてに送られる手紙、義捐金、直接訪問しての謝罪等。激昂するアメリカ世論が沈静化していくのに、婦人、子ども、日本国民の誠意が大きな役割を果たした。

日米通商航海条約破棄
昭和十四(一九三九)年七月二十六日、「中国における日本の行動と、米国が日米通商航海条約の‘字句と精神’を守って日本に与えてきた公正な待遇との間に、大きな、しかも拡大しつつある相違」があるとして、条約の破棄を通告。グルーの進言を無視してとられたこの措置は、以後、対日石油輸出全面停止、ハル・ノートの「中国からの全面撤退」へとつながる。

《米英は経済制裁によって、日本が短時日のうちに屈服すると信じているが、その意見に私は同意しない。私は日本人をよく知っている。日本人は長い歴史を通じて災難と不運にならされてきた強壮な人たちであり、どこの国民よりも「やるか死ぬか」の精神を深く叩き込まれている。彼らは下帯をもう一度きつく締めてことを行うだろう。石油、ゴム、その他の軍事物資の供給が止まっても、彼らは米だけあれば戦争できるのだ》(グルーの個人覚書)
アメリカの強硬路線とグルー覚書

宣戦布告
 国際法を専門に扱う外務省条約局でさえ、「通告なしの攻撃も選択肢の一つ」とする見方があった。法的根拠より政治的判断の優先であり、そうなれば攻撃に先立って手交する宣戦布告も、事務的手続きだけであるから、さしたる問題ではないことになる。
 近年対アフガニスタン、イラクにしても、米国は宣戦布告なしに攻撃をしているのだ。では何ゆえ真珠湾攻撃を米側は「スキーニー・アタック」(騙し討ち)と決めつけたのか。これはまだハル・ノートを突きつけた時点で、米国は日本が攻撃してくるとは考えていなかったからであり、交渉続行中という意識だったとみられる。
 そして真珠湾攻撃が現実のものとなり、米国の予想よりはるかに大きな戦果を許したことで、米国世論に参戦を決意させるためにも、「騙し討ち」が不可欠のキーワードとして出てくることになった。
本書P237
この考えには同調できないし、同時に容認できない。残念ながら当時の日本政府は、無線傍受を通してルーズベルトにコントロールされており、近々に日本からの攻撃が行われるであろうことは完全に把握されていた。十二月七日のルーズベルトから天皇にあてた電報も、交渉継続中の‘予期せぬ騙し討ち’であることを装うためのカモフラージュであり、国民に参戦をせまる口実である。宣戦布告の手交が遅れたことにより、‘騙し討ち’が強調されるが、遅れていなくても交渉継続中の‘予期せぬ騙し討ち’であることは変わらなかったろう。

ハル・ノート起草者
モーゲンソー財務長官の信頼厚いハリー・デクスター・ホワイト次官補が、ハル・ノートの起草者である。彼が共産党の秘密工作員であることは、後に明らかになる。ホワイトは非米活動調査委員会に喚問され、その直後に怪死している。
本書P239
ハリー・デクスター・ホワイトは1892年から、リトアニア移民のユダヤ人の息子としてボストンに生まれる。ハーバード大学財務省入りし、ニューディール政策を担当。ヘンリー・モーゲンソー財務長官の信頼を得て、対外政策担当の首席補佐官となる。彼がソ連のスパイであったことは、1996年に機密解除されたCIAの内部資料によっても確認されている。

『なぜアメリカは、対日戦争を仕掛けたのか』 加瀬英明 ヘンリー・S・ストークス『なぜアメリカは、対日戦争を仕掛けたのか』 加瀬英明 ヘンリー・S・ストークス
(2012/08/01)
加瀬 英明、ヘンリー・S・ストークス 他

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あの戦争は、フランクリン・デラノ・ルーズベルトが仕掛けた。彼は、世界をぶち壊した。

『誰も教えないこの国の歴史の真実』『誰も教えないこの国の歴史の真実』
(2012/12/08)
菅沼 光弘

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日本を侵略国と断じた東京裁判の有罪判決でこの国の伝統文化はことごとく否定され、大東亜戦争をめぐる真実は封印された。

日米開戦の悲劇日米開戦の悲劇
(2012/03/14)
福井 雄三

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麻生太郎の母

麻生太郎

 【ワシントン=中沢謙介】麻生副総理・財務相は19日の記者会見で、米自動車業界などから出ている円安批判について、「円が不当に安いというのは、どの数字を見て言っているのか分からない」と述べ、真っ向から反論した。

 麻生財務相は、「この1年少々を見れば、日本の貿易収支は真っ赤の赤字。間違っているのか、モノを知らないのかのどっちかだ」と批判。その上で、2008年9月のリーマン・ショックをきっかけに、1ドル=108円台だった円相場が75円台まで円高が進んだと指摘。「リーマン・ブラザーズの米国の失敗から、我々はえらく迷惑した」と語った。

2013年4月20日13時29分  読売新聞)


‘ノブレスオブリージュ’、「地位ある者は、より高度な義務を果たさなければならない」麻生太郎を考えようとするとき、その言葉を思い出す。

吉田茂の娘、和子。二・二六事件が決行された日、彼女は湯河原の伊藤屋旅館の別館「光風荘」に、祖父牧野伸顕を訪ねた。そこで、河野寿大尉が率いる襲撃部隊と遭遇する。牧野は大久保利通の次男で、吉田茂の岳父であった。欧米協調を自論とする彼は、かつて内大臣として天皇の側近にあったことから襲撃を受けた。

兵士たちは伯爵を追いたててから襲撃するために、旅館に火を放った。旅館の裏には垂直のがけがあり、孫娘の和子と一人の看護婦が牧野を案内して、その崖を登った。しかし、登り切れず立ち往生したとき、下から投光器を向けられた。兵士たちが銃を構えると、二十歳だった孫娘の和子が‘おじい様’の前に着物を広げた。兵士たちはこの勇ましい姿に心を打たれ、いったんは伯爵に向けて構えた銃を下ろした。 

この和子こそ、麻生太郎の母である。
麻生和子麻生太郎が高級バー、高級料理店に通うことをあげつらい、その庶民感覚から外れた生活を否定的に取り上げる論調があった。それを読んだときは、心底あきれた。まったく分を忘れた貧乏人っていうのは始末が悪い。自分よりも上にいる者を許せず、引きずりおろすことしか頭にない。自分を尺度にするから、彼らが仮に高貴な魂をもっていたとしても、それを感じ取ることなんかできるはずもない。麻生太郎は、そういった種類の人間だ。こういった人間は絶対的に必要である。かといって、作為的に作り出すことはできない。腹を立てる者もあろうが、この血筋があり、この母がいてこその麻生太郎だ。


父 吉田茂 (新潮文庫)父 吉田茂 (新潮文庫)
(2012/08/27)
麻生 和子

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テーマ : 麻生太郎
ジャンル : 政治・経済

『駐日米国大使ジョセフ・グルーの昭和史』 太田尚樹

『駐日米国大使ジョセフ・グルーの昭和史』 太田尚樹 『駐日米国大使ジョセフ・グルーの昭和史』 太田尚樹
(2013/03/15)
太田 尚樹
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日米開戦までの十年間、駐日米国大使を務め、戦争回避に最大限の力を尽くした。それ以上に、戦後の日本のあり方に大きな影響を与えた親日大使。
プロローグにこうある。
数々の忌まわしい事件や出来事を身近に見つめ、日米交渉が暗礁に乗り上げたさなか、ローズベルト大統領、ハル国務長官に強く進言して戦争回避に努めた大使である。その名はジョゼフ・クラーク・グルー。戦後は天皇制の存続、天皇の免責に腐心したことでも知られる親日家だった。

ここに書かれたことは、疑いようのない事実である。彼のなしたことは、一人の人間として、あるいは一国の大使として、行いうることの範囲を超えている。尊敬に値する人物である。・・・ただし、彼は‘アメリカ人’であり、‘駐日アメリカ大使’であった。本国にしてみれば、グル―の親日度は祖国への忠誠に疑問をはさみたくなる部分があったとしても、彼は申し分ないくらいに有能な‘駐日アメリカ大使’であった。

「私は占領下の日本に、勝利者の顔をして戻る気になれない」と、来日をかたくなに拒んだというその心情は、およそアメリカ人とは思えず、彼自身深く理解していた日本人への愛情を感じる。しかし、開戦前夜、「武力で南方の資源をとらなくても外交で得られるではありませんか」と、必死に日本側を説得しようとしていたという姿は、滑稽を通り過ぎて哀れでさえある。

終戦から七〇年になろうとする今であれば、よけいに日本とアメリカ、両国にとって良かれと働いたジョゼフ・グル―とアリス夫人の二人は、尊敬の念を持って当たりたい人物である。
 
プロローグ グルー着任前夜の日本
第一章 不穏な政情の日本へ
第二章 謁見の日
第三章 昭和の主役‘満州’
第四章 忍び寄る共産主義の脅威と二・二六事件
第五章 危ういドイツ熱
第六章 ヘレン・ケラーの来日
第七章 日中戦争の始まり
第八章 日米間を揺さぶったパナイ号事件
第九章 経済制裁へと進むアメリカ
第十章 運命の三国同盟締結
第十一章 追い詰められる日本
第十二章 開戦へのカウントダウン
第十三章 開戦前夜の攻防
第十四章 東京で迎えた日米開戦
第十五章 この桜が咲くころには

残念ながら著者は、この時期のアメリカに対するとらえ方が甘いと思う。もちろんアメリカは民主主義の国家であり、その政策は選挙の審判を受けて変化する。もちろん、東京裁判におけて彼らが日本を裁こうとした‘共同謀議’が、アメリカにこそ存在したとは言わない。しかし、アメリカには、アメリカなりの国家意思が存在する。‘明白なる使命’、彼らが「マニフェスト・デスティニー」と呼ぶところのものである。

ジョゼフ・グル―は、公正である。アメリカが移民法で人種差別を隠そうともしなかった日本人に対してさえ、グルーは公正である。しかし、グルーの持つ公正さを、アメリカに求めることは茶番でしかない。西太平洋と、支那への進出は、アメリカにとって新たなマニフェスト・デスティニーであり、日本はその憎むべき障害である。かつてのインディアンさながらに・・・。その方向性が明らかになったのがセオドア・ルーズベルトであり、引き継いだのがフランクリン・ルーズベルトである。十二月七日夜に届けられたルーズベルト大統領から天皇へのメッセージを‘遅かった’と見る立場を、私は全く容認できない。

ジョゼフ・グル―について書いた本に、次の一冊がある。
日米開戦の悲劇

日米開戦の悲劇

(2012/03/14)
福井 雄三

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優れた一冊であると思っている。
ぜひこちらをご覧ください。 http://jhfk1413.blog.fc2.com/blog-entry-907.html

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テーマ : 歴史関係書籍覚書
ジャンル : 本・雑誌

脳科学の世界と仏教 『ブッダとは誰か』 吹田隆道

吹田隆道氏の本『ブッダとは誰か』のなかに、脳科学者であるジル・ボルト・テイラーが、自分自身に起こった脳卒中と八年間に及ぶリハビリ体験を記した『奇跡の脳』という本に関する紹介がある。吹田氏は脳の脅威について語っているわけではない。『奇跡の脳』の著者が体験した、脳の機能が一部停止することによって生じる「自分の境界」を失った状態を、自己と世界の一体化、つまり梵我一如の状態に近いのではないかと紹介している。その件がとても興味深いので、覚書として残しておく。
『奇跡の脳: 脳科学者の脳が壊れたとき』 ジル・ボルト・テイラー『奇跡の脳: 脳科学者の脳が壊れたとき』 ジル・ボルト・テイラー
(2012/03/28)
ジル・ボルト テイラー

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脳科学者が体験した脳卒中と八年間のリハビリ
彼女はある朝、脳卒中で左脳から出血が始まり、左脳の機能を失ってしまいます。私には左脳が不全になると身体の右側に影響が出るということぐらいの知能しかありませんでしたが、脳科学によると左脳は「自己」を司っている脳だそうです。自分自身を外界から区別し、言語を使った思考によってものごとを判断し、自己そのものを規定しているのが左脳です。脳卒中でその機能を失った彼女は、「自分の境界」を失い、代わって、自己と世界を区別なく理解している右脳の機能が前面に現れて、自分の指先とその外側にある空気との境すらなくなり、世界と一体になるような状態になったといいます。特別な仏教の知識を持たない彼女が、その状態を今や英語となっているニルヴァーナ(涅槃)と表現したことも、あながち間違いとはいえません。そして、彼女が世界と一体となった平穏な幸福感に包まれて、その状態からもどりたくないと思ったことにも驚かされます。まさに釈迦牟尼に悪魔が囁きかけた瞬間と同じ状態だったといえます。

彼女は無事だすけ出され、八年におよぶリハビリによって再起を果たすのですが、この経験で彼女の世界観は変わったといいます。普段知ることのできない右脳が司る世界を見たからです。まさに左脳が司る自己を離れた「非我」の世界を体験したのだといえましょう。それは裏を返せば、自己保存のために我を張り、我がままを言い、あるいは自己防衛のために攻撃的にもなる左脳の機能を知ったからに他なりません。もちろんこの左脳の機能なしに私達が生きていくことは不可能であり、それがなければ、この現実の世界では何もできなくなってしまいます。ただ、彼女はリハビリによって左脳の機能を回復していった自らの体験から、自分のエゴとなる古い回路の一部を再生しないで自我を回復させることができるというのです。

この脳科学者の報告は、釈迦牟尼が悪魔のささやきに乗らずに、非我の境地を知りつつ人生を歩む人、つまり、ブッダとは何かを考えさせてくれます。それは「我がない」というのではなく、まさに自分を自分なからしめる自己を確立しながら、かつ、右脳が見極めているすべてのものと一体であるような存在、つまり左脳のエゴがつくる我からは自由な“我でない”というあり方そのものだと考えられます。
釈迦牟尼は現代の脳科学がやっと分析できるようなことを、ネーランジャラー河の畔で知り得たのだと思えてなりません。

なぜヒトは人間になれたのか なんて前向きな奴なんだ。脳ってやつは・・・

脳の不思議にはもちろん驚くが、 なぜ釈迦牟尼は、現代脳科学がようやく到達しつつある脳の機能に、なぜ至ることが出来たのか。それこそが“不思議”だ。
ブッダの実像にせまる 『ブッダとは誰か』 吹田隆道ブッダの実像にせまる 『ブッダとは誰か』 吹田隆道
(2013/02/28)
吹田 隆道

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サンスクリット語原典、パーリ語原典、さらには考古学。様々な学問を総合した仏教学によって、ブッダの実像に迫る。

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テーマ : 精神世界
ジャンル : 本・雑誌

『たくさん作って明日もおいしい ひと鍋おかず』 浜内千波

たくさん作って明日もおいしい ひと鍋おかずたくさん作って明日もおいしい ひと鍋おかず
(2011/12/14)
浜内 千波

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“やっと見つけた”って感じの料理本

なにしろ気に入ったのは、“「このおかずは、こう作らなければいけない」という固定観念は、もう時代に即していないと思います。こと家庭料理に関しては不要です。”という序の一言。さらにこうありました。“お母さんやおばあちゃん、さらにその前の代から作られ続けてきた定番のおかずの数々。それらを大切に引き継ぎ、今の時代に即した新しい形にして紹介すること。それが、私に託された役割ではないか。そんなことを考えながら、私はこの本を作りました。”

紹介されている料理(あえてレシピとは書かない)は以下のとおり。
1 ひと鍋でも具だくさん 定番の煮物を今風にアレンジ
色々きんぴら
かぼちゃの煮物
こんにゃくの煮物
里芋の煮っころがし
切り干し大根の煮物
とうがんの煮物
若竹煮
ひじきの煮物
高野豆腐の煮物
肉じゃが
2 ひと鍋だけど味わいいろいろ 定番おかずを新しい味に
ラタトゥイユ ・しょうゆ味 ・塩味
筑前煮 ・塩味 ・ごま味
麻婆豆腐 ・トマト&塩味 ・コチュジャン味
ゴーヤチャンプルー ・ケチャップ味 ・カレー味
肉じゃが ・ピクルス&塩味 ・ジャム&しょうゆ味
五目豆 ・みそ味 ・チーズ&トマト味
とん汁 ・しょうが&しょうゆ味 ・かぼちゃ&塩味
餃子 ・チーズ&塩味 ・ごま&みそ味
3 ひと鍋だけですっきり片づく よく買う野菜を使いきるレシピ
大根とベーコンのトマト煮込み
かぶのおろし煮
白菜と豚肉の煮物 しょうが風味
キャベツと厚揚げの蒸し煮
もやしのピリ辛煮
長芋のひき肉煮
ごぼうと牛肉の煮物
ナスのトマト煮
ピーマンのパリパリ炒め
ブロッコリーのとろ~り煮
カリフラワーのくたくた煮
4 ひと鍋だから一度に作ろう だんだんおいしくなる作りおきおかず
れんこんの酢の物
根菜の炒め煮
きのこのマリネ
いかと大根の煮物
さけのマリネ
なすのお酢煮
にんじんのラペ
ポテトサラダ
ローストビーフ
おから 

いや~、この料理の名前を見てるだけでも心が震えませんか。もはや、恐れるものは何もない。今、冷蔵庫の野菜室には何がある。

浜内千波さんの本
   

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テーマ : 料理の本
ジャンル : 本・雑誌

戦争と革命の二〇世紀 『二十世紀論』 福田和也

戦争と革命の二〇世紀 『二十世紀論』 福田和也戦争と革命の二〇世紀 『二十世紀論』 福田和也
(2013/02/20)
福田 和也

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戦争への大衆動員のため社会保障やインフラが整備された二〇世紀

「ターン・オブ・センチュリー」・・・世紀の変わり目

二〇〇一年九月一一日。乗客もろとも大型旅客機を自爆テロに使い、一瞬にしてアメリカのマネー経済のシンボルともいうべきワールド・トレードセンタービルを崩壊させた同時多発テロ事件。二〇〇八年九月、七年前には被害者だったアメリカが世界に大不況の種をまき散らしていたことが発覚したリーマン・ショック。どちらも、「あの日から世界が変わった」といえるできごとだった。

では、二〇世紀は・・・、二〇世紀の「ターン・オブ・センチュリー」と呼べるできごとはいったいなんだろう。考えるまでもない。第一次世界大戦である。日本の歴史教育は、日本の関わり度から第二次世界大戦を重視し、一時大戦を軽視する。しかし、第一に世界大戦をもう一度見なおしておかないと、日本はもう一度間違えることになりかねない。

第1章 総力戦の世紀ーロイド・ジョージ、永田鉄山、石原莞爾
第2章 帝国主義の終わりの始まりーチャーチル、東郷平八郎
第3章 世界戦争時代ーチャップリン、フォード、ウィルソン
第4章 二つの大戦の間ーレーニン、ヒトラー、シャネル
第5章 第二次世界大戦とは何だったのかールーズベルト、蒋介石、東條英機
第6章 冷戦という名の平和ーマリリン・モンロー、サルトル、手塚治虫
第7章 世紀末と新世紀ーウサマ・ビン・ラディン、鄧小平、昭和天皇

題名につけた“戦争と革命の二〇世紀”というのは、政治・経済評論家の長谷川慶太郎氏の言葉だが、実際、二〇世紀を一言で定義すれば、これほどピッタリ来る言葉も無い。
長谷川氏最新刊
『アジアの行方』 長谷川慶太郎
『アジアの行方』 長谷川慶太郎
(2013/04/10)
長谷川 慶太郎

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大激動の真実を知れ!
無題

二一世紀に入って十三年目の今年、たしかに長谷川氏が定義した「戦争と革命の二〇世紀」という状況は変わった。同時多発テロに始まる対テロ戦争。リーマン・ショックに始まる慢性不況。しかし、どちらも前世紀からのツケだ。ツケを払い終わった時、われわれの眼の前に広がる世界はいかなるものか。

世紀末から世紀初頭、日本は激動している。一九九〇年に始まる雲仙普賢岳の噴火活動と翌年の大火砕流被害。一九九三年の北海道南西沖地震と奥尻島を襲った津波。一九九五年の阪神淡路大震災とオウム真理教による地下鉄サリン事件。二〇一一年の東日本大震災と津波、そして福島第一原発事故。経済を膨張させる支那。支那、韓国との不仲。失われた二〇年を経て、日本は変わり始めている。・・・私たちは何かを見落としてはいないだろうか。


以下、覚書
一八四八年、アメリカで砂金が発見され、ヨーロッパを中心とする金本位制度のバランスが崩れる。覇権国家イギリスはオレンジ自由国、トランスバール共和国の資源に目をつけ、一八九九年に南阿戦争を始める。
一九二四年、レーニンが五三歳で死去。ウィンストン・チャーチルは、その死に際しこう述べたという。「レーニンの誕生はロシア最大の不運だが、その死もまた不運だ」・・・レーニンの意志とは裏腹に、彼の後継者の地位はスターリンに決まった。
第一次世界大戦後、アメリカには覇権国家としての自覚が足りなかった。

もしもアメリカに、イギリスやフランスの債務を帳消しにするくらいの度量があれば、ヨーロッパの復興はもっと早く、良好な経済循環が形成されたはず。しかしアメリカは、厳しく借金を取り立てた。だからイギリスもフランスも、ドイツに課せられた賠償金を厳しく取り立てた。

ヒトラーは第一次大戦時のヴィルヘルム二世とは違った。イギリスに再分割を要求することも、制海権を犯そうともしなかった。ラインラントには進駐した。でも問題とならなかったからズデーデンを要求した。チェコスロバキアを併合してみたが、認められた。だからポーランドに侵攻した。そしたら突如、宣戦布告された。ミュンヘン会談からポーランド侵攻までの間に、イギリスはスピットファイアー、ホーカーハリケーンの生産体制を拡充し、戦争の体制を整えた。
第二次世界大戦は第一次世界大戦の延長でしかなかった。中途半端な解決を精算せざるを得なかった。しかし、フランスは最初からやる気がなかった。「ダンツィヒのためになぜフランス人が死ななければならないのか❢」というのが、当時のフランスのスローガンだった。アメリカは違った。第一次世界大戦で壊し残したイギリスの覇権システムを完全に破壊し、自由で開かれた諸国家の世界をつくり、その上にアメリカが君臨するために、第二次世界大戦を必要とした。
フランクリン・デラノ・ルーズベルトは、一九三三年三月に大統領の地位につくと、ニューディールと総称される恐慌対策を打ち出した。戦争はニューディールの延長線上にあった。
近代市民社会と国民国家の成立は、ユダヤ人の境遇に大きな変化をもたらした。身分制に基づく社会が崩壊すると、それまで迫害の対象でしかなかったユダヤ教徒を中央集権制のなかに統合していこうという動きが起こった。長い差別と収奪の歴史から解放されたユダヤ人は西ヨーロッパにおいて、政治、経済、学問、文化と、あらゆる分野に進出した。ユダヤ人のめざましい活躍は、自らを資本主義の推進者たらしめた。不況にともなう資本主義への疑問は、反ユダヤ主義と結びついた。
第二次世帯大戦後、帰国したアメリカ兵たちは、自国での安定した生活を切望した。彼らが思い描く「夢のように豊かな生活」の中心には「家」があった。リーマン・ショックの引き金となったサブプライム・ローンも、もともとは貧しい人でも住宅ローンが組めるという「善意」に基づく政策だった。
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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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