めんどくせぇことばかり 2013年07月

反日のプロパガンダ 『嘘だらけの日中近現代史』 倉持満

張学良が蒋介石に服従して国民党政府に鞍替えして以降、満洲における日本への挑発行為は急激にエスカレートしていった。支那では国内で、常に熾烈な権力闘争が行われている。彼らが外に向けて攻撃的な姿勢をとるのは、権力闘争の結果、内政が混乱していることに対する人々の不満を外に逸らすためである。それが日本に向けられた。

ところが、「日中友好」を金科玉条とする幣原喜重郎外相下の外務省には、挑発行為で追い詰められた日本人の利益を優先するような考えはさらさらなかった。事実、満足に抗議すら行われていない。

仮に、形式的に抗議を行なっても、帰ってくるのは日本への責任転嫁だけである。支那人は常に、
「自分たちは日本に侵略された被害者だ」と開き直った。そして平素から、国際社会への宣伝だけは怠らなかった。そのため、日本がいかに誠実な姿勢で外国との交際を続けても、国際世論において、常に悪者にされた。
(第四章『満州事変で騙される日本』より、一部要約)
『嘘だらけの日中近現代史』 倉持満『嘘だらけの日中近現代史』 倉持満
(2013/06/01)
倉山 満

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『嘘だらけの日中近現代史』っていう題名が、すでに“嘘だらけ”…これ、著者が言ってんのよ。


冒頭の文章、なんだか現在の韓国と日本の関係を解説しているように聞こえませんか。

7月28日日曜日に、行われたサッカー東アジア杯日韓戦。会場には『歴史を忘れた民族に未来はない』と記した大きな横断幕が登場しました。ロンドンオリンピックで日本に勝った韓国選手が、竹島問題を取り上げたプラカードをかざして観衆にアピールしたことが、スポーツを政治利用したという観点から非難されたことを、もう忘れてしまったのでしょうか。

【日韓戦・日本非難の横断幕】日本協会が東アジア連盟に抗議文提出
http://sankei.jp.msn.com/sports/news/130729/scr13072912570011-n1.htm
横断幕 

しかし、韓国での論調はまるで逆。

日本が韓国のホームで『迷惑セレモニー』
http://www.hoshusokuhou.com/archives/30058073.html

「“戦犯旗”旭日旗の応援はFIFA規定違反の疑い」韓国が指摘
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130729-00000023-scn-spo

アシアナ機事故に見る韓国人の国民性 真実の究明より“工作”とは…
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20130725/frn1307250733000-n1.htm

自分たちこそが“被害者”であるという視点は、あらゆることに優先するようです。加害者である日本人は、被害者である韓国人に何をされても文句を言える立場にはない、ということですね。呆れ返りますが、これが現状です。韓国人には、自分が人にどれくらいひどいことをしているかという視点が完全に欠落しています。

冒頭に紹介した、第四章『満州事変で騙される日本』では、次のように続きます。
幣原喜重郎に代表される典型的日本人は、相手と直接話し合って解決しようとする。一方、中国人は、国際社会に日本の非道を徹底的に訴えるから、日本は常に出遅れる。かくして、「日本悪魔化」が完了し、国際世論は日本の敵となる。

「古い封建的軍国主義の日本が、若い成長期の民主主義国である中国を侵略している」といった類の宣伝がばらまかれ、「こんなデタラメを信じる馬鹿はいない筈だ」と思っているうちに、当時のアメリカ世論は信じてしまった。

これって、まったく、現在の韓国のことを言ってませんか。日本と話しあおうともせず、一方的にデマを垂れ流す。「こんなデタラメを信じる馬鹿はいない筈だ」と思っていたら、アメリカが信じてしまった。

【米グレンデール市】建立に反対した日系市民は歴史教育を受けていない少数の極右民族主義者
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130728-00000003-yonh-kr

“いない筈の馬鹿”がアメリカにはいました。アメリカにいる“いない筈の馬鹿”が昔のように多くないといいんですけど・・・。

   

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グローバル化を超えて 『日本型雇用の真実』『TPP 黒い条約』

TPP交渉へ日本が参加した。実際にどのような交渉が行われていくのか、交渉参加国には交渉過程についての“守秘義務”が課される念の入れようで、“蓋を開けたらアッとビックリ”が最初からお約束されている。
三木谷自民党安倍政権の目指す日本がどのようなものであるか。楽天の三木谷社長が政府の産業競争力会議の委員を務め、ワタミの渡辺氏は教育再生会議委員から自民党から参議院議員に当選する様子を見れば、歴然としている。残念ながら安倍首相の目は、いまだに“グローバル化”後には向いていない。
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ここのところ、TPPとその背景にある新自由主義市場経済思想に関わる二冊の本を読んだ。そのうえで、現在の日本が、将来に世界経済に対して未曾有の貢献ができる可能性があることを確信した。

事実上、すでに新自由主義市場経済は破綻をきたしており、その矛盾が世界中でさまざまな問題を引き起こしている状況にあることは明らかである。すでに世界は、“グローバル化”後の世界を模索しなければならない段階に達している。

日本は明治初期において、日本語の絶対的な語彙不足が日本の近代化の足かせになっている状況で、あえて英語を公用語とはせず、翻訳によって語彙を増やし、その過程で西洋文明を巧みに日本化し、庶民にも馴染みやすいものとして、独自の文化をより豊かで多様なものにしていった。失われたものも多いが、新たに生み出された“日本的”なものも少なくなかった。各社会は、それぞれの知の伝統的蓄積を引き続き用いることができることで、多数の庶民が多様な先進の知を、大きな格差なく利用できるようになった。明治社会は、庶民までもがそのようにして能力を開花させた。それらの人々の力が結集し、大きな活力となって日本社会を発展させた。
知が「土着から普遍へ」向かうこと、つまりグローバル化を、多くの人々は発展と呼ぶが、明治初期に行われたのは、“普遍”を取り入れることで“土着”を発展させたのだ。“普遍化”を試みた国、地域は、すべて近代に埋没していった。日本のみが、他国から羨まれるような国作りに成功してきたのだ。

安定した社会的、文化的基盤を維持しつつ、外来の知を主体的、かつ選別的に取り入れ、大きな格差なく一般国民まで行き渡らせることができた。経済社会においては、正規雇用者の計画的な採用が行われ、雇用安定とともに人材育成にも大きな成果を上げた。終身雇用、年功賃金、企業内配置転換はそれを保証する制度だったのであり、それがあってこそ高い労働生産性が確保されていた。

そのような社会こそ、“グローバル化”後の世界にふさわしくはないか。

TPPは正念場になる。 TPP加入によって人の移動が高まり、これまで保たれてきた日本の社会的・文化的基盤が揺らぎ、秩序形成に関わる意識が変化、崩壊する可能性がある。治安が乱れ、格差の増大はこれまでどおりの連帯意識を失わせるだろう。雇用の流動化、不安定化はものづくりを支えた文化的基盤を崩壊させるあろう。良質な中産階級はごく少数の上層階級と多数の下層階級に別れ、社会の創造性を失わせ、活力をそぎ落とすだろう。

つまり、日本は日本で無くなるだろう。

でもそれは日本にだけ起こることではない。世界で・・・だ。そうなる可能性を、常に考慮に入れなければならない。日本がTPPで失うかもしれないのは、“農業”などではない。“日本”だ。

そして、世界が“日本”を失ったとき、戻るべき場所、手本とするパターンは、何一つない。そんな時代を、世界は望まないはずだ。

TPP交渉は、その実現は、まだまだいろいろな波風が立つはずだ。そのとき訴えるべきことは何か。安倍政権は分かっていないのか。

   

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英語公用語化論 三木谷社長の社内公用語 『TPP 黒い条約』 中野剛志・編

ヒッタイトが独占した鉄の製法は、その滅亡とともに一気に拡散し、徐々に世界を変えた。特に農具としての利用が広がると、生産量が高まり、それまでの社会構造に大きな変化をもたらすとともに、貧富の格差が拡大した。6世紀を前後して、世界に新たな宗教、思想が登場する。従来の宗教、思想では変化した社会構造や社会不安を吸収しきれなくなったからだ。それが、ゾロアスター、ガウタマ・シッダールタ、ヴァルダマーナ、老子、孔子といった宗教家、思想家が一気に登場した背景である。
どうでしょう、世界史の先生。こんな解答では・・・。


産経ニュース 2013.7.26  
「公平な社会求める」ローマ法王、リオのスラム街訪問
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130726/amr13072610300007-n1.htm

すでにグローバル化の矛盾は明らかとなり、世界は社会不安を吸収しきれないところまで、その症状を悪化させている。今、私たちが進むべき道は、新自由主義市場経済に身を任せ、あらゆる地域の文化に根ざした特殊性を取っ払ってアメリカ方式に統一することなのか。それとも人と人をつなぐ絆のシステムを再構築することなのか。

『TPP 黒い条約』 中野剛志・編『TPP 黒い条約』 中野剛志・編
(2013/06/14)
中野 剛志、関岡 英之 他

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衰退するアメリカ。そのアメリカ依存から抜けられない日本。

INTERNET Watch 2012/6/29
楽天が7月から社内公用語を英語に、三木谷社長「日本企業は目を覚まして」
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20120629_543732.html

産経ニュース 2013.5.29
言語習得に敏感な低年齢期から英語学習を始め、「オール英語」の授業も中学校から
http://sankei.jp.msn.com/life/news/130529/edc13052903400000-n1.htm

明治初期、怒涛のように流入する西洋文明。近代国家建設を目指すためには圧倒的に不足する語彙。日本では英語を公用語とすることまで議論された。推進論者には薩摩閥の有力政治家、森有礼らがいた。土佐出身の思想家、馬場辰猪は次のような反対意見を表明している。
すでにわれわれの掌中にあり、それゆえわれわれすべてが知っているものを豊かで完全なものにすべく務めるほうが、それを捨て去り大きな危険を冒してまったく異質の見知らぬものを採用するよりも望ましい。

英語の公用語化を選択肢なかった日本は、翻訳によって日本語の語彙を増やし、西洋の観念や制度を自分たちの手で選別し変容させながら、うまく既存の社会的、文化的基盤に組み入れていく。外来の新しい文物、制度を巧みに日本化し、庶民でも馴染みやすいものとして、日本の社会や文化をより豊かで多様なものにしていく。結果的に、それが格差社会化を防ぎ、庶民まで広く社会、政治に参加できる社会を作り上げた。それが日本の国力の充実につながり、欧米に伍していくだけの国家となった。

楽天の三木谷社長はともかく、教育再生実行会議までがとち狂ったか。日本の高校進学率は96%を超えているが、実質的にその半分近くの高校生は、中等教育を満足に習熟していない。にもかかわらず、通り一辺倒の高等教育が行われていることこそが問題で、またぞろ通り一辺倒に英語教育が行われても、英語もろとも他教科の習熟度も今以上に落ちる。今以上に中等教育に習熟していない連中が、中途半端に高校生活を送り、さらには単に日本経済を潤すためだけに大学、専門学校生活をおくることになる。あとに残されるのは“奨学金”という名前の借金だけという悲惨さだ。そうすることでグローバル企業を支えるエリート社員が育てられる。

三木谷社長や教育再生実行会議は、一部のエリートのために多数の国民の将来を見捨てている。三木谷社長は「日本企業は目を覚ませ」と、他の企業にも社内公用語としての英語の採用を呼びかけている。確実に国民は上層と下層に分裂する。多数の国民の将来を見捨てれば、日本という国の存立に関わるわけだが、三木谷社長は日本に対して感じる責任は持ち合わせていないようだ。グローバル企業として“Rakuten”の名が残ればそれでいいということだろう。そういう奴がいても不思議ではない。このご時世だ。でも、教育再生実行会議の方はそうはいかない。教育再生実行会議はグローバル化に晒されて己を失っている。集団で心療内科の診察を受けたほうがいい。


    

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TPPとは何か?…いまさらだけど… 『TPP 黒い条約』 中野剛志・編

産経ニュース 2013.7.24
TPP交渉合流 成長力高める合意目指せ
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/130724/fnc13072403190000-n1.htm
日本がTPP交渉に参加した。産業界は“取り残されれば日本経済は二度と立ち上がれない”とまで言って参加必須を訴え、農業会は“潰される”と悲鳴をあげた。保守、特に自民党支持層も二つに割れた。民主党左翼勝ち政権への絶望感から安倍総裁のもとに政権を取り戻し、自民党が基盤を確実なものにしていくなかで、保守層も安倍首相のもとにまとまらざるを得ず、TPP反対派はトーンを落とした。

交渉が“アメリカ対日本”という構図になることはやむを得ない。参加予定国の中では、両国の経済規模が突出しすぎている。しかし、TPPを唯一の超大国となったアメリカの進めたきたグローバル化の、現状における集大成と見るならば、それは正しくない。中野剛志氏が言っているように、始まりはともかく現在進められているTPPは、“一部の大企業や投資家に都合がよいように日本の経済社会を改造すること”であるからには、TPPは基本的にアメリカの雇用を増やし、アメリカの経済力を回復させることにもつながらない。恩恵を被るのは、一部の大企業や投資家、高学歴者であって一般国民には裨益しない。むしろ格差社会を拡大し、日本国民だけでなく、アメリカ大衆にも不利益をもたらす。日本の産業界が参加必須を訴える理由もそこにある。彼らの中に勝ち残り組が出るならば、彼らも受益者となれるからだ。

アメリカが唯一の超大国となってニ十余年、ここまで進められてきたグローバル化は、すでに矛盾を露呈し、“受益者”の利益は思うように伸びない。人を貧乏にして稼いでも、それ以上に売れなくなるのだから当たり前だ。しかし、新自由主義市場経済を信奉する彼らは、彼らの経済的自由、つまり儲ける自由を阻害する“ナショナリズムの壁”にその原因を求めた。“ナショナリズムの壁”を“悪”と決めつけ、自らの“正義”を振りかざすその姿こそが、TPP交渉なのだ。

先ほど書いたように、すでにグローバル化の矛盾は露呈している。しかし、“受益者”たちは、自らを省みることなく、諸外国の、特に日本の社会制度が自分たちの“儲ける自由”を阻害していると、アメリカ政府を炊きつけて日本をTPP交渉の場にひきずり出した。そう現状を認識すべきだ。中野剛志氏の書いていることに、私も賛成だ。

『TPP 黒い条約』 中野剛志・編『TPP 黒い条約』 中野剛志・編
(2013/06/14)
中野 剛志、関岡 英之 他

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衰退するアメリカ。そのアメリカ依存から抜けられない日本。


もう一つ。私は“日本にとってのTPP”の本質を“安全保障”と捉えていた。もちろん日米安保である。中野剛志氏は、その考え方は矛盾しているという。読んでみれば、たしかにそういった側面がある。

TPPは一部大企業や投資家、高学歴者ら“受益者”のための管理貿易協定であると。彼らの利益のために加盟国社会は改造を強いられる。“受益者”の儲ける自由を阻害しない社会が実現されたなかで、彼らによる合法的収奪が行われる。短期的にはともかく長期的に、収奪する者とされる者の間に、互恵的安全保障の関係が維持されるはずがない。日本のすべてが一方的に収奪される側というわけではなく、日本のグローバル企業も“受益者”となるわけだが・・・。

いずれにせよ、アジアの安全保障に大きな再編が余儀なくされるときがやってくる可能性が高い。そのとき、日本が独立国家として立ち回れるだけの力を残しているかどうかは分からないが。


   

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『TPP 黒い条約』 中野剛志・編

『TPP 黒い条約』 中野剛志・編『TPP 黒い条約』 中野剛志・編
(2013/06/14)
中野 剛志、関岡 英之 他

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衰退するアメリカ。そのアメリカ依存から抜けられない日本。
第一章 世界の構造変化とアメリカの新たな戦略
中野剛志
主な著書に、20万部を超えるベストセラーになった『TPP亡国論』。山本七平賞奨励賞の『日本思想史新論』など

第二章 米国主導の「日本改造計画」四半世紀
関岡英之
主な著書に、年次改革要望書による米国の内政干渉を世に知らしめた『拒否できない日本ーアメリカの日本改造が進んでいる』など

第三章 国家主権を脅かすISD条項の恐怖
岩月浩二
弁護士。議員連盟“TPPを慎重に考える会”の勉強会に講師として招かれ、ISD条項の危険性を訴え、注目を浴びる。

第四章 TPPは金融サービスが「本丸」だ
東谷暁
主な著書に、『間違いだらけのTPPー日本は食いものにされる』、『郵政崩壊とTPP』。共著に、『“TPP開国論”のウソー平成の黒船は泥舟だった』など

第五章 TPPで犠牲になる日本の医療
村上正泰
山形大学大学院医療系研究科医療政策学講座教授。著書に、『医療崩壊の真犯人』

第六章 日本の良さと強みを破壊するTPP
施光恒
九州大学大学院比較社会文化研究院准教授。著書に、『リベラリズムの再生ー可謬主義による政治理論』。共著に、『ナショナリズムの政治学ー規範理論への誘い』など

第七章 TPPは国家の拘束衣である
柴山桂太
滋賀大学経済学部社会システム学科准教授。著書に、『静かなる大恐慌』。共著に、『グローバル恐慌の真相』ほか多数


「アメリカが日本をっ徹底的に搾取しようとしている。それがTPPの正体だ」

今現在、TPP参加に賛成だろうと反対だろうと、ここで立てられた上記の命題に異議を申し立てる人がいるのか。だとしたら、急いでこの本を読むか、そうでなければ議論の場外にいたほうがいい。テレビやラジオのニュースじゃダメ。“TPPは農業問題”なんて、ウソ言ってるから。

この本は、上記の視点から、これまでTPPに警鐘を鳴らし続けてきた中野剛志はじめ七人の論客が、交渉本格参加を目前に行なった最終弁論。

昨日のブログ記事は、本書第二章“米国主導の「日本改造計画」四半世紀”の覚え書き。編者の中野剛志さんの意見は第一章に表明されている。自分にはない視点があって、しかも納得させられる意見で、大変面白い。また、第六章、施光恒さんの「日本の良さと強みを破壊するTPP」も面白かった。大変勉強になった。これらの点、また覚え書きで残したいと思う。

それでも私は“TPP容認”の立場です。

   

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『超訳百人一首 うた恋い』 杉田圭

古歌を、工夫して、馴染みのない人の手の届きやすいものにすることは大賛成です。なにしろ、子供では、意味がなかなかわかりませんからね。今まで手にした本の中にも、「いいなぁ~、子供の頃にこんな本があったらな~」って思うものもありました。
例えばこの本。子供の頃、正月の遊びはたこ揚げ、コマ回し、羽根つき。

それも楽しかったけど、大人の中に混じってやる百人一首が、何より興奮した。

でも、一枚も取れなかった。

こんな本があったらなぁ。大人たちに一泡吹かせてやったのになぁ。

ところがこんな本もあります。
『超訳百人一首 うた恋い』 杉田圭『超訳百人一首 うた恋い』 杉田圭
(2010/08/04)
杉田 圭

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「超訳があるから分かりやすかったんじゃないかな」ということですが・・・

この“うた恋い”という本には、超訳というのが付いている。その超訳によれば、これはどの歌かわかりますか。

〈太陽はギラギラ まぶしい山の緑をバックに 洗濯物はキラキラー夏が来た❢〉

すごく大変なことになってますね。そうです、「持統天皇」です。

〈ぼくは働きマン 雨で服が濡れても乾かすヒマはない 今日も夜通し 田んぼのボロ小屋で仕事中〉

“こんな歌あったかな~”って、私はわかりませんでした。わかります?これ ♫わが衣手はつゆにぬれつつ♫「天智天皇」です。

超訳が・・・すぎて、本歌が引き立っておりません。どっちかというと、本歌までくすんで聞こえてくるような。

前半の五分の四は歌を題材にしたマンガ。絵をペラペラっとめくってみただけで、読んでません。徹底的にイメージを崩されそうで、怖かったもんだから。


『ちはやと覚える百人一首』『ちはやと覚える百人一首』
(2011/11/10)
末次 由紀、あんの 秀子 他

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“ 「ちはやふる」公式和歌ガイドブック”とある。「ちはやふる」という漫画があるみたい。


こちらの本は、本歌のイメージを大事に書かれている印象が強いですね。

あくまでも本歌が主役。

「今の私たちにも、こういう歌を読んだ人たちと同じものの感じ方があるんだよ」っていう感じですね。

本歌の解説、状況説明があって、使われている言葉など、見どころ、感じどころが書かれています。

こちらは好感が持てました。


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米国主導の「日本改造計画」四半世紀…『TPP 黒い条約』


日米構造協議
1985年のプラザ合意以降も、アメリカの対日貿易赤字が減少しなかったため、1989年にジョージ・H・W・ブッシュ大統領によって宇野宗佑首相に提案され、実現した。日米構造協議は、それまでの、具体的品目の貿易に関する通商交渉とは、全く次元の異なるものであった。

アメリカが日本に提起したのは、「貯蓄・投資パターン」「土地利用」「流通機構」「価格メカニズム」「系列」「排他的取引慣行」といった、貿易とは一見無関係に思われる日本の経済・社会構造そのものであった。積年の通商交渉、さらにはプラザ合意によっても改善されない対日赤字に業を煮やし、日本の経済・社会構造をアメリカにとって都合のいいように組み替えようとするもの、それが日米構造改革であった。

国内からは「内政干渉だ」「第二の占領だ」という声が沸き立った。しかし、そういった意見は、やがて沈静化し、「本来、日本が自ら取り組むべき課題だ」「改革しなければ取り残される」と言った方向へ世論は誘導され、大勢となっていった。

『TPP 黒い条約』 中野剛志・編『TPP 黒い条約』 中野剛志・編
(2013/06/14)
中野 剛志、関岡 英之 他

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衰退するアメリカ。そのアメリカ依存から抜けられない日本。
例えばアメリカは、日本に対してGNPの10%を公共投資に配分することを要求した。これには輸出につながる産業分野への投資を比較的減少させるという狙いがある。海部内閣、村山内閣がこれを受け入れ、1994年には海部内閣以来の10年間で総額640兆円が公共投資に配分されている。

中でも日本経済社会に大きな影響を与えたのが大規模小売店舗規制法の改正である。日本への進出を目論むウォルマートやトイザらス等の要請を受けて、アメリカは日本政府に大型小売店の出店規制を緩和するよう圧力をかけた。日本政府がアメリカ政府の要求に応じた結果、全国の地方都市の駅前商店街が壊滅し、軒並みシャッター通りと化した。

日米構造協議の原語は“Structural Impediments Initiative”で、本来は、“構造障壁主導権”と訳されるべき言葉で、「日本の構造的な非関税障壁をアメリカの主導権によって撤廃させる」という意味を持ち、上記のように実行されている。文字どおり、日本はアメリカによる内政への干渉を受け入れたのだ。日本政府は「対米追随」の謗りを免れず、国民の間で反米感情が沸騰しかねない。そこで「イニシアティブ」という、本来「主導権」を意味する英語をあえて「協議」と意図的に誤訳し、あたかも対等な立場での外交交渉であるかのごとく粉飾したのだ。

日米構造協議は二年という時限つきの合意だったが、これに味をしめたアメリカは、そのメカニズムを恒久化することを次の外交課題とした。それを実現したのが1993年に合意された「日米経済包括協議」である。その協議のもとに翌94年から開始されたのが「年次改革要望書」である。「年次改革要望書」は1994年の村山政権から2008年の麻生政権までの15年間、毎年下半期の日米首脳会談の際に提出された外交文書である。原語は“Annual Reform Recommendations”で、ここでも本来“Recommendations”は「勧告書」と訳される言葉である。これを「要望書」と訳したのは、前記と同じ、日本政府の欺瞞である。

“構造障壁主導権”を提起したのは共和党ジョージ・H・W・ブッシュ大統領であった。“年次回改革勧告書”を導入したのは民主党クリントン大統領で、そのまま共和党ブッシュ・ジュニア大統領に引き継がれた。つまり、「米国主導の日本改造」は、共和、民主の党派を越えたアメリカの国策として推進されてきたのである。このなかでアメリカは、「競争政策」「商法・司法制度」「行政慣行」「通商」「民営化」などをテーマとして掲げ、あからさまに日本に内政干渉してきた。それを政治に反映したのが小泉長期安定政権時代である。独禁法の大改正、商法改正、会社法制定、司法制度改革、郵政民営化と、アメリカは小泉政権を通じて日本の改造に成功している。

オバマ政権がTPPに託した最大の戦略目標は「アメリカの、アメリカによる、アメリカのためのルール・メイキング」である。それは、「構造改革主導権」以降、アメリカが実行してきた“日本改造”の集大成である。この四半世紀の“協議”を見れば、TPP交渉におけるルール・メイキングで日本が主導権を握る事を、アメリカが容認するわけがないことは明らかである。

   

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ウィルソンのマニフェスト・デスティニー 『オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史 1 二つの世界大戦と原爆投下』

オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史 1 二つの世界大戦と原爆投下オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史 1 二つの世界大戦と原爆投下
(2013/04/04)
オリバー・ストーン、ピーター・カズニック 他

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アメリカに付せられた「自由世界の擁護者」というイメージ。しかし、それは真の姿だろうか?
一九二〇年代前半までに、ジェファーソン、リンカーン、ホイットマン、そして若きウィリアム・ジェニングス・ブライアンのアメリカは存在しなくなった。それは、マッキンリー、セオドア・ルーズベルト、J・エドガー・フーバー、そしてウッドロー・ウィルソンの世界に取って代わられたのだ。
ホイットマンは詩人、ジャーナリストにしてヒューマニスト。ウィリアム・ジェニングス・ブライアンは民主党大統領候補に三度選ばれたポピュリスト。

「マッキンリー」以降とオリバー・ストーンは言うが、それ以前にアメリカは“太平洋”に出会っている。彼らは、やがて太平洋に習熟し、盛んに捕鯨船を走らせることになる。日本を開国させるべくペリーが来日したのは十三代大統領フィルモアの時代、一八五三年である。マッキンリーは、先代クリーブランドを悩ませたハワイ問題に一気にけりをつけ、一八九八年に併合している。太平洋を自国の海にすべく、アメリカはそれまでのモンロー大統領の宣言した相互不干渉を身勝手に維持しつつ、海外進出に打って出たのである。

最後に名前を挙げられたウィルソンは、迷惑なまでに道徳心が強く、自分にも、それ以上に他人にもそれを求める性質から、その時代のアメリカを感じ取るのにふさわしい。

「アメリカは世界で唯一の理想主義国家だ」と宣言し、それが真実だと信じているかのように行動した。民主主義を広め、植民地主義を終わらせ、世界を変貌させることを彼は望んだ。彼の業績は、そんな素晴らしい目標にはとても届かなかった。民族自決を支持し、国体としての帝国に反対した一方で、彼はロシア、メキシコ、そして中央アメリカ全域で、他国の内政に繰り返し干渉した。改革を奨励しておきながら、庶民の暮らしを実際に改善するであろう根本的で、ときには革命的でもありうる変化については、深い疑いを抱いたままだった。社会正義を擁護しながら、財産権は極めて神聖で、決して侵害されてはならないと信じていた。人類は皆兄弟だという考え方を支持した一方で、有色人種は劣っているとの思い込みがあり、連邦政府内で人種差別を復活させた。民主主義と方による支配を口では称賛しながら、市民の自由の甚だしい侵害を見過ごした。帝国主義を非難しながら、世界に帝国主義的秩序が維持されるのを認めた。ベルサイユにおけるウィルソンの働きが唖然とするほど無様だったことは、上院で国際連盟加盟も含めたベルサイユ条約の批准が可決されなかった一因となった。ウィルソン大統領


要は、“民主主義を広め、植民地主義を終わらせ、世界を変貌させる”能力も資質も、ウィルソンは持ち合わせていなかったと、オリバー・ストーンは言っているわけだ。インディアンに対する民族浄化と黒人奴隷を使役した西武開拓は、神によって与えられた“アメリカ人”の「明白なる使命」、マニフェスト・デスティニーだった。太平洋に達し、当初の目的を達成した彼らは、太平洋から世界に向けて、新たなマニフェスト・デスティニーのステージへと進んだ。しかし、ウィルソンは力不足だったと。

たしかにそのとおりなのだが、私にはオリバー・ストーンも、マニフェスト・デスティニーの徒でしかないように思える。もちろん、ウィルソンとは目指すものは違っているのだが・・・。



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『オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史 1 二つの世界大戦と原爆投下』

なぜ私達の国は、その数千ヶ所以上とも言われる軍事基地を世界各地に築いているのか。なぜアメリカ一国だけで他の国々すべてを合わせたほどの巨額の軍事費を使っているのか。なぜ数千個もの核兵器をいまだに保有し、差し迫った脅威となる国もないままその多くが一触即発の警戒態勢にあるのか。なぜアメリカは先進国の中で最も貧富の差が大きいのか。なぜ先進国のなかでアメリカだけが国民皆保険制度を持たないのか。なぜこれほど少数の人々(三〇〇人とも五〇〇人とも二〇〇〇人とも言われる)が、世界の極貧層三十億人を合わせたよりも多くの富を手にしているのか。

オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史 1 二つの世界大戦と原爆投下オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史 1 二つの世界大戦と原爆投下
(2013/04/04)
オリバー・ストーン、ピーター・カズニック 他

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アメリカに付せられた「自由世界の擁護者」というイメージ。しかし、それは真の姿だろうか?


オリバー・ストーンに関して、映画『プラトーン』、『7月4日に生まれて』、『JFK』の監督であるということ以外には、何の予備知識もないままに読んでみた。副題に、“二つの世界大戦と原爆投下”とあれば、読まざるをえない。読んでみた結果、・・・学ぶべきものは、少なからずあった。新しく認識し、いままでの疑問を解くヒントになりそうなこともあった。例えば・・・
アメリカ人は自分たちが歴史に縛られていないと思い込んでいる。これを歴史家のクリストファー・ラッシュは「自己愛」の表れと捉えた。それに、多くのアメリカ人にとっては、こうした態度でいれば自分たちの国が二〇世紀に様変わりしたことから目を背けてもいられる。アメリカの支配的地位がつづくあいだは、博愛の国アメリカという心地良い寓話を信じて自らを慰めるほうが楽なのだ。そうしているうちにも真実の歴史に関する知識は着実に低下している。
・・・、たしかにアメリカ人は、当然知っていてしかるべきことに関してまで、無垢な無知を装い、ことさらに驚いてみせる。“ああ、かわいそうに、なぜこんなひどいことが・・・”ってね。そのカマトトぶった姿は怖気が走るほどおぞましい。橋下徹大阪市長の“慰安婦”問題に関わる一連のアメリカの対応などは、そのたぐいのものだろう。そのように振る舞うことが、“心地よい寓話”の中にいるってことなんだろう。そういう意味では、読む価値を否定しない。あくまでも“そういう意味では”、である。


繰り返しになりますが、オリバー・ストーンに関しては、映画監督であるということ以外には、なにも知らない。その上で言うけど、この人は共産主義者では?あるいは共産主義にシンパシーを寄せる立場にある人では?・・・ニュー・ディールへの共感を読めば、そんなカッコつけて言うほどのことじゃないけど、この本の項目に挙げられている言葉の幾つかには、共産主義者がよく行う“スキャンダラスな言葉を使って暴露することによって、大衆を扇動しターゲットを引きずり下ろす”手法が用いられている。

彼らは、それぞれのステージにネットワークを張り巡らし、ネタをつかんではそれを上部に送り、下部は上部の分析を共有する。ネットワークと教条主義が大きな特徴だ。そんな匂いがプンプンする本に仕上がっているのだ。

だから、軍産複合体につながるネタには事欠かない。どれもこれも受け入れる訳にはいかないだろうけど、そういう部分、アメリカの“側面”、あるいは“見方のひとつ”と冷静に読めば、それなりの価値がある。でも、結局は上から与えられた“分析”に過ぎないわけで、それを教条主義的に受け取るだけなわけだから、日本に関わる記述など、これポッチも読む価値はない。「日本はひどい国で、アメリカが懲らしめた。となり町の番長に自分の強さを誇示するために、ちょっと強めに懲らしめた」という認識でしかないんだ。

せっかく翻訳してくれた人には悪いんだけど、これはアメリカ国内だけで“ああだ、こうだ”していればいい本なんじゃないかな。だってオリバー・ストーンだって、結局は“心地よい寓話”の中から出てこようとはしないんだから。
三巻まである本みたいだけど、私はもういいや。


   

これらの本もおもしろいよ。

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テーマ : こんな本を読んだ
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日本型雇用の可能性 『日本型雇用の真実』 石水喜夫

人口減少社会においては、自由主義市場経済は経済現象を説明することはできない。企業には資本ストックが蓄積されていても、自然成長率が低いために企業が欲するような利益は望めない。だから企業は資本ストックを抱えていても、積極的投資に打って出ることはない。政府による財政の拡張は、企業の自立的設備投資の拡張を誘導できないまま国家財政への負担ばかりを増やす。「神の見えざる手」はもはや働かない。

『日本型雇用の真実』 石水喜夫『日本型雇用の真実』 石水喜夫
(2013/06/05)
石水 喜夫

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新古典派経済学に支配された労働経済学の主張は、知的欺瞞にすぎない

ロイ・ハロッドの理論からすれば、人口減少社会の経済停滞は、高すぎる保証成長率と、低い自然成長率からきている。政策は、保証成長率の引き下げと、自然成長率の適性は方法での引き上げが目ざされなければならない。

保証成長率の引き下げ
貯蓄性向の引き下げ
高蓄積を志向する社会の体質を変えること
  1. 所得格差の是正し、貯蓄性向の高い富裕層から貯蓄性向の低い人々に所得をシフトさせ、社会全体の貯蓄性向を引き下げる。
  2. 労働分配率の引き上げにより、企業収益の内部留保を減少させる。現代における企業側への分配は、社会全体で見た有効需要を減らしている。このような状況での大衆課税は、財政再建策としては有効ではない。労働分配率をあげることで企業の貯蓄超過を改善し、社内留保を引き下げる。
  • 新古典派経済学は失業の発生に対し、賃金の引き下げによって雇用機会の拡大を提言するが、それによって企業の高貯蓄体質はさらに強まる。結果として有効需要を減退させ、その分、企業の投資機運を奪うことになる。
  • 高成長の歴史的基盤が失われた社会において、企業に集中した資金は、投資先を見失い。過剰資金は金融資産をして保有されるにとどまる。このような資金は、実体経済に裏付けられない運用利回りを要求することになる。
資本を多く用いる産業を優遇することにより、資本係数を引き上げること。高度交通システム、エネルギー再生システム、高度医療保障システムなどの公共性、社会性を備えた産業分野を育てる。これらの産業は、大きな経済成長は生み出さないが、人々の社会生活の向上には大きく寄与する。政策は、そういった産業を優遇すべきであって、産業構図の調整を市場メカニズムにのみ任せるのは不適当である。

自然成長率の引き上げ
労働人口増加率の引き上げ
子どもを産み育てることに喜びを見出せる社会をつくる努力が欠かせない。国家レベルでの息の長い取り組みが必要になる。

労働生産性の引き上げ
実際に、労働人口増加率よりも労働生産性の引き上げの効果の方がはるかに大きいことからも、重視されるべきである。

今まで日本社会は、OECDの「雇用戦略」や日経連の「新時代の‘日本的経営’」に従い、非正規雇用で労働力を調達する傾向を強め、正規雇用の採用を絞り込んでしまった。個々の企業の立場から見れば、低賃金、低生産性の労働者の活用は、コスト抑制に役立ち、企業収益の確保には役立つ。しかしこのような戦略は日本社会の中に低生産性分野を温存させ、前向きに付加価値を創造する力を衰えさせてしまった。

かつての日本企業は、正規雇用者の計画的な採用が行われ、雇用安定とともに人材育成にも大きな成果を上げた。終身雇用、年功賃金、企業内配置転換はそれを保証する制度だったのであり、それがあってこそ高い労働生産性が確保されていた。企業が長期的、計画的な視点から人事労務施策を行うためには経済変動の影響が政策的に抑え込まれる必要がある。国家の支援のもとに日本型雇用システムが再構築されること、それが時代に合った日本の経済政策となり、企業の戦略となるべきである。

   

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テーマ : 考えさせられる本
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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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