めんどくせぇことばかり 2016年03月
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『埼玉県 謎解き散歩2』金井塚良一 大村進

大蔵館とか菅谷館は私の散歩コースの一つで、畠山重忠さんとは古くからの付き合い。秩父氏を称した平将恒の根拠地でもある中村は母の姉の嫁ぎ先。・・・?

岩殿観音の手前には足利基氏の屋敷があったそうで、その土塁跡がわずかに残ってる。その近所には、この本の中でも扱ってる“板碑”が今も立派に立っている。右の写真がそれね。

高麗神社には二十年来初詣に出かけているし、孫のお宮参りは箭弓神社。・・・あれ?箭弓神社は出てきてなかった。だけど、金鑚神社はちょっと前に行ってきたよ。そうそう、本殿を持たず、山をご神体とする神社として、この金鑚神社と大神神社、諏訪大社上社が挙げられていた。大和型戦艦は、大和、武蔵、信濃と作られるけど、重なってるね。
板碑

『埼玉県 謎解き散歩2』   金井塚良一 大村進
新人物文庫  ¥ 時価

まだまだ魅力が尽きない埼玉の話題がさらに満載❢
第1章  埼玉県をもっと知ろう
第2章  歴史編
高麗の里 武蔵武士東遷・西遷 見沼通船堀 伝馬騒動 飯能戦争 他
第3章  神社仏閣編
氷川神社 高麗神社 久伊豆神社 金鑚神社 慈光寺 平林寺 他
第4章  考古編
熊野神社古墳 水殿瓦窯跡 馬室埴輪窯跡 鳩山窯跡郡 他 
第5章  史跡編
水子貝塚 七曲井 板碑 大蔵館 菅谷館 松山城 忍城 他
第6章  自然・地理編
地球の窓 ようばけ 長瀞 巾着田 他
第7章  産業・民族編
西川材 行田の足袋 鴻巣雛 飯能焼 狭山茶 川越芋 越生梅林 他
第8章  人物・文学編
高麗福信 岡部六弥太 斎藤実盛 太田道灌 伊奈忠次 松平信綱 他
鳩山町には、登り窯がなんと千基近くもあったんだって。これは鳩山町のホームページに書いてあったんだけど、実際須恵器や国分寺がわらの一大産地だったらしい。まだ二年くらいしか立ってないと思うんだけど、新しく発掘された登り窯の一般公開っていうのがあって、連れ合いと見に行ったんだ。sueki.jpg
たぶんこの本で紹介されている“新沼窯跡”っていうのだと思う。ここ、自慢じゃないけど、車で一五分。いいでしょ。羨ましいでしょ。

でも、謎も多いらしい。《なぜ鳩山という場所が選ばれたのか》、《窯の経営者、国分寺瓦生産の管理者は誰なのか》、そのあたりのことはわかってないんだって。

その後の時代になると、武蔵の中でも、北武蔵は急激に躍動する。鎌倉という新しい時代は、まさしくここから始まる。そういう意味でも、鳩山窯跡群やその周辺の成り立ちは、けっこう日本の歴史を解き明かしていく鍵になるのかもしれない。
最後に、これは昨年初冬、高麗の日和田山に登ったときに撮った写真。ちょっと空を大きく写したんだけど、右手真ん中辺に輪を描いた地形がわかりますか。高麗川が輪を書いて蛇行している中に水田が広がっていたことから、巾着田と呼ばれるようになった場所です。

本書、第6章に登場します。
DSCF3307.jpg

これまでブログの中で、本以外にもブログの記事に関係ありそうなものを、Amazonからいろいろと紹介してみたんだけど、どうもイマイチしっくり来ない。そこで、この《埼玉本》をきっかけに、ちょっと実験的な取り組みとして、私の地元、埼玉の、さらに深く、秩父のものを紹介してみようかと、卑しくも考えたわけだ。・・・もし食指が動くことがあれば、お付き合い下さい。




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『ヒマラヤに捧ぐ』 野口健

2015/5/25 朝日新聞デジタル
ネパール、迫る雨期 大地震から1カ月、二次災害の恐れ
http://www.asahi.com/articles/ASH5S5SFKH5SUHBI02K.html
(抜粋)
ネパールの大地震から25日で1カ月になる。ネパール政府などによると、死者は今月12日の余震も含めて同国内で8650人、周辺国を合わせて計8784人となった。6月ごろの雨期入りが近づき、山間部では土砂崩れなど二次災害の懸念も高まっている。
ネ1 ネ2 ネ3 

その時、野口さんはヒマラヤにいたんだそうだ。3.11を思いおこさせるような振動。ヒマラヤ山域のあちらこちらで、落石、土砂崩れ、雪崩が一時に多発したそうだ。「シェルパの村にさえたどり着ければ・・・」その思いだけに支えられて、余震の不安を抱えながら必死に下ったそうだ。

ようやくたどり着いたシェルパの村で、野口さんが見たものは・・・
確かミッドウェイ海戦であったか、出撃した零戦が帰艦しようとしたとき、その航空母艦が大爆発を起こして沈没していく有様に搭乗員たちは一気に放心状態になったと聞いたことがある。

シェルパの村は、崩壊していた。


集英社  ¥ 2,700

2015年4月25日、ネパール大震災が起きたあのとき、僕はヒマラヤにいた


野口さんは、そのときに居合わせたことに意味があると、自分に言い聞かせたそうだ。被害を世界に伝えることが自分の使命と感じたんだろう。

倒壊したシェルパの村に、野口さんはレンズを向けた。家、建物ばかりではない、家族や住居を失って放心状態で立ちすくむ女性にも・・・、子供にも・・・。

この本にも、最後にわずかであるが、そういった写真が掲載されている。しかし大半は、近寄りがたいほどに気高いヒマラヤの山容、そして園周辺に生きる人々、つまり野口さんの愛するのもがたくさん掲載されている。

そのあどけない瞳が、屈託のない笑顔が、よもや失われたりしていないだろうか。

野口健 公式ウェブサイト 
http://www.noguchi-ken.com/ に『ネパール再び大地震「もうネパールはダメかも知らないと嘆く村人たち」』http://www.noguchi-ken.com/M/2015/05/post-664.htmlという記事がある。

あの時を経験している私たちは、やっぱりネパールをそのままにしておいてはね。まだ1年しか立ってない。




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『タモリと戦後ニッポン』 近藤正高

タモリといえば、イグアナ、いかさま韓国語だったり、ドイツ語だったり。抱腹絶倒。おもしろくて、おもしろくて・・・。でも、なんか最初っから、それまでのテレビの人と違ってた。なんか、隠れてみなきゃいけないような、そんな危なさが感じられた。いかにも、“袋とじ”だった。

女の子には、ずいぶんひどく言われていた。「なんか本当に爬虫類みたい」とかね。その通り、“イグアナ”だもん。「テレビで見ただけで、全身舐め回されているようで、生理的にダメ」とかね。主婦の敵だったもんね。

「笑っていいとも」あたりからかな、受け入れられたのは・・・。主婦たちは、先っちょが二つに分かれたあの舌で、全身を舐め回されることを、快感と感じるようになってしまったのだ。あのお母さんも、あの主婦も、あの奥様も・・・。

いまや、それこそ「リスペクト・フォー・タモリ」。NHKの《ブラタモリ》なんか、正座をして見てるもんね。


講談社現代新書  ¥ 994
一九四五年八月二二日、終戦の一週間後に生まれ、その半生は戦後史と軌を一にしている
序章  “偽郷”としての満州
第一章  坂とラジオ、そしてジャズー祖父母に育てられて
第二章  大学紛争とダンモ研狂騒曲ー森田一義から「タモリ」へ
第三章  空白の七年間ーボウリングブームのなかで
第四章  ニッポン最後の居候ータモリ出現
第五章  テレビ界「お笑い」革命ー芸能人と文化人のあいだで
第六章  “変節”と“不変”ーフジテレビの絶頂と「笑っていいとも」
第七章  「リスペクト・フォー・タモリ」ブームーテレビは終わらない
第八章  タモリとニッポンの老後

赤塚不二夫の居候となって世に知られるタモリだけど、そのきっかけはジャズ・ピアニスト山下洋輔との出会いにあった。・・・これが、・・・すごい。・・・すごいけど、ここには書けない。もしこの話を知らないなら、絶対この本を買って読んで下さい。一一〇ページに書いてありますから。
 
やっぱり、《時代》だと思う。一言で片づられることでないのはわかっているけど、それ以上にふさわしい言葉は、私には思い当たらない。赤塚不二夫はバカボンのパパに、「これでいいのだ」と言わせた。ちばてつやの描いたあしたのジョーは、“真っ白に燃え尽きる”まで戦わせた。彼らは満州を知っている。
おそらく戦後の日本に、彼ら“満州”を知る者が与えた影響は、計り知れないほどに大きいんだろう。実は、ずい分前なんだけど、満州からの引き揚げ体験を持っている漫画家たちの話をまとめた本を読んだ。彼らの多くは、子供時代に満州が染み込んでいる。

彼らの作品の中に、もしもその満州が染み出しているなら、私も満洲をむさぼったことになる。私の中にも満州が生きているのか。

《戦後七〇年》って言う言葉、どうにもなんか、軽々しく使われている気がする。・・・戦中、戦後の混乱を知るって、どういうことかって考えるとね。みんな、語らなかったよね。語るほどのことがなかったからってわけはないじゃないですか。

何の本で読んだんだっけかな。五木寛之さんが、大学で「ロシア文学をやりたい」ってお父さんに言った時、お父さんが「お母さんの仇だぞ」って言ったって。戦争とか、満洲とかさ。なにが私たちの血になり、肉になっているのか、意識してもいいと思うんだけどね。それにしても満洲。とてつもなく面白いことだけはよ~くわかった。

・・・とてもじゃないけど、“主婦の敵”なんて呼ばれるはずもない、情けない“私”でした。




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アメリカ大統領選(覚書)『2020年 世界はこうなる』 長谷川慶太郎 田原総一郎

この本が出たのが二〇一六年一月。近い将来の予測を恐れない長谷川さんには、敬意を表する。方向性の分析ならまだしも、決まった時期に白黒のはっきりすることを予測するのは、通常であれば避けたいところだろうけど、長谷川さんは躊躇しない。

アメリカ大統領選は、共和党。人物は、ジェブ・ブッシュと言い切る。こういうことを予測するのは、本来危険だけどね。でも、長谷川さんがジェブ・ブッシュを押した根拠は十分説得力がある。そうなんだよね。私たちが欲するのは、納得できる根拠をともなう“見方”、“状況分析”なんだよね。

現在、すでにジェブ・ブッシュは大統領選から離脱した。事態は長谷川さんの予測とはまったく違う方向へと動き始めている。ドナルド・トランプ。別に、長谷川さんにそんなところまで要求しないけど、今の時点での長谷川さんの状況分析は聞いてみたいな。

始まりは、オバマにあると思うんだ。オバマはリベラルを掲げて大統領になった。共和党は中東でしくじった。長谷川さんがあげる“中東でのしくじり”とはなにか。

そう、あの時、占領の成功例として、日本のことが取り沙汰されていた。だから、イラクもいけると・・・。ところがアメリカは、サダム・フセイン政権を潰すにあたって、フセイン体制全体を一掃してしまった。日本を占領の成功例として取り上げながら、皇統を筆頭に国家の体制そのものを占領に利用した日本の占領とはまったく違う方法を選択した。

そこには結局、権力の空白が生じ、混乱がそれを埋めた。その混乱の中から、イスラム国が生まれた。


『2020年 世界はこうなる』 長谷川慶太郎 田原総一郎
SB Creative  ¥ 1,620
田原総一朗と長谷川慶太郎が、東京オリンピックを迎える2020年の世界情勢を予測する!

オバマがリベラルを掲げて大統領に就任したのは、そんな共和党の失敗に、国民がノーを突きつけたわけですね。だけど、オバマは国内において大きな変化をもたらすことができなかった。国際関係においてはどうか。彼のリベラルな手法は、国際社会に混乱をもたらした。中東や黒海で、オバマが安易に作り出した空白は、今の世界の危機に陥れる結果となった。彼の手法は、国際社会においては災いにしかならない。

ヒラリー・クリントンならどうか。長谷川さんは、切って捨てる。機密保持の上で、問題にならないと。とかく民主党はリベラルで、おそらく長谷川さんは、それもあって、共和党に期待する希望的観測があるんじゃないかな。

確かにそうだな。フランクリン・D・ルーズベルトだ。共和と民主を問わないアメリカ人らしい不勉強な偏見と、リベラルらしい中途半端な外交で、ヨーロッパに無意味な空白を生じさせ、ヨーロッパとアジアの双方でスターリンに活躍の場を与えた。

んんん、ここで民主党の政権が続くと、どうにも嫌だな。長谷川さんの気持ちもわかる。だけど、共和党にも、また問題がある。アメリカ人がなぜドナルド・トランプを推すのか。今、共和党の番手にいるのがテッド・クルーズなんだけど、これがだいぶ変わった男らしい。アイツならトランプのほうがって、そういう声も強いんだそうだ。

共和党代表決定はまだまだ混沌としているが、混沌としている事自体が共和党の弱みでもある。・・・問題は、アメリカそのものにある。そんなこと、ずっと前からわかってるよね。




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『科学者が読み解く日本建国史』 中田力

基本的に過去記事です。ちょっと手を加えました。

y 
すごいね。こんな側面から歴史が解き明かされていくなんてね。Y染色体やミトコンドリアDNAのタイプを解析することで、人類の移動の軌跡が辿れるなんてね。《遺伝子人類学》という分野らしい。

『科学者が読み解く日本建国史』 中田力『科学者が読み解く日本建国史』 中田力
(2014/08/18)
中田 力

商品詳細を見る
ー古事記・日本書紀の真意に迫るー
遺伝子人類学
最先端医学
遺伝子の揺らぎ
複雑系科学
文明の担い手
『史記』
新石器時代の文化
父系社会への移行
中国古代王朝
夏王朝
商王朝
殷周革命
弥生の民
縄文と弥生
線形思考の弊害
弥生前夜考
出雲と邪馬台国
遼河文明
出雲神道
姫姓王家
聖文神武
神武東征
八神殿
中臣神道
鯉と龍
女神の民
徳治の国
登龍門
龍と

この本は、その《遺伝子人類学》という方法で司馬遷の『史記』や、『日本書紀』、『古事記』を読み解いていこうとするもの。ユーラシア大陸の東側で展開された古代文明や王朝の興亡がこんなにも見事に・・・。
五帝本記に書かれた世界は夏・商・周と続く支那の古代王朝が黄河中流域をめぐっての興亡の様子であったとしている。長江下流域から移動した夏族に土地を提供したのが山東龍山文化を率いた舜。これが舜から禹への禅定の記載になると・・・。いったんは夏族に従属した商族だけど、もともと文化的には高かった。それが軍事的体制を整えて夏族に反旗を翻す。商族は黄河中・下流域を治め、夏族の遺民はこうが上流域に逃れた。それが姫姓の王家を掲げる周族の起源となる。・・・ワクワク。たまらねぇなあ。

んでね。日本なんだけどね。長江下流域にあとから入ってきて呉。呉越同舟の呉ね。山東地方に展開していた種族だろうと言うんだけど・・・。ええい❢しゃべりたいけど・・・、今日はこんなところで勘弁してやろう。

『科学者が読み解く日本建国史』って題名だけど、変な言い方だけど、“ただの科学者”にこんな本は書けない。

フリーメイソンそういえば、この本の中に出てきたんだけど、伏儀と女媧。大洪水を生き残った兄妹(姉弟)が夫婦として人類の祖となる。龍体で、下半身が交わる姿で描かれる。指矩(さしがね)と規(き=コンパス)を持つ。国土を建設したと言われるが、男女の性を表すものでもある。

左はフリーメイソンのシンボル。指矩とコンパスって、大事なもんなんだね。
伏儀と女媧
こういう話にも、ワクワク。
ワクワクしてたんだけど、結局、私はこの本を消化しきれずに終わっちゃったんだ。この本のせいというより、おそらく私の力不足。自分の言葉でまとめることができずに、覚書を生のままで書き出して終わってる。いまだに印象に残ってる、けっこう印象の濃い本だったんだけどね。ここでも、覚書を、そのまま紹介しときますね。
商王朝を建てた湯王は姓を子、名を天乙(太乙)という。天乙=太乙=太一=北極星
山東龍山文化を築いた02bの人たち

夏王朝の遺族は姫姓。周族の姫昌(文王)、姫発(武王)親子が商を倒す。

周(O1:O3)・・・文王、武王に仕えた軍師が太公望呂尚。呂尚は姜姓で、羌族の首長。

弥生時代は、呉の滅亡により、水田稲作技術とともに長江下流域から渡来した人々によってもたらされた。

呉は姫姓で、周の太伯が建てた。太伯は周王の長子ながら、三男季歴の子、昌の才覚を尊び次男の虞仲を連れて周を出奔し、呉を建てた。王族はO1、民はO2b1の国家。

前四七三年滅亡。姫姓の王とO2b1の民は海に逃れ、博多の奴国を建てる。


越(O1:O2a)・・・呉を滅亡させた勾践の父允常が、夏王朝の始祖、禹の二〇代目の末裔と自称
勾践の六世の孫、無疆の代に楚に滅ぼされる(前三三四)

呉の故地にとどまって越に支配されたO2b1の人々は、やはり海を越えて出雲・高志の国に至る。
・・・当時の私は、以下のようにまとめてます。
こんな紹介の仕方じゃ本当に申し訳ないんだけど、読み終わった今も、まだ消化しきれずにいるだな。メモしてたこのあたりまではワクワクしながら読んだんだけど、ここからがダメ。日本について言及するあたりから、どうにもついていけない。どうも、精密な歴史の検証にまで、遺伝子人類学という方法に期待するのは無理がありそう。

それでも前半部分が面白かったのは、支那大陸が遺伝子人類学という方法を活かすに十分な領域を持っていたからじゃないかな。その領域は日本にはないから・・・。

・・・そういうことなんじゃないかなって思ってるんだけどな。「科学的方法で・・・」という著者が、かえって魑魅魍魎の世界に足を踏み入れていってしまったんじゃないかな。そこに踏み込まなければ、とても面白いと思うんだけどな。





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終わりに向かう支那・朝鮮(覚書)『2020年 世界はこうなる』 長谷川慶太郎 田原総一郎

このブログではニュースの紹介と、本の紹介をしている。まあ、どちらも自分の勉強だったり、趣味だったりだから、言葉にしてしまえば、“ついで”ってことになる。そのニュースの紹介の方なんだけど、毎日毎日続けていると、何でもかんでも紹介ってわけにはいかないから、自分で「これは・・・❢」って思ったニュースだけを紹介するようになってくる。結局、続ければ続けるほど、結構そぎ落とされていく。

このブログは、本来が、《国際関係の中の日本》に主眼を置いたもので、その方向で「うまい具合にそぎ落としの行われたニュース紹介になればいいなぁ」って思いながらやってる。そんなことをやってるうちに、ここのところ、どこに国際社会の注目が集まっているのか、問題がどこにあるのか、って言うあたりが見えてくる。・・・ような気がする。

いま、世界の問題の中で大きな比重を占めているものの中に、《支那》と《北朝鮮》と《ロシア》がある。この三者の比重だけでも、かなり大きい。・・・とてつもなく大きい。これに《中東》と《EU》で、私のニュース紹介の大半が完成してしまう。

なかでもやはり、《支那》と《北朝鮮》は突出している。人間っていうのは、本当によくできていて、大概のことには“慣れる”。そう言えばこの間読んだ本には、“恐怖にも慣れる”ってことが書いてあった。「高所恐怖症とは言っても、やがて慣れる」って言うようなことが書いたあった。同様に、ニュースにも慣れてしまう。以前であれば、一年に一度、半年に一度って言うくらいの重大ニュースが、毎日毎日流れてくる。もちろん《支那》、《北朝鮮》関係。“慣れる”ことを我慢して、立ち止まってそれらのニュースに接すれば、《支那》や《北朝鮮》の情勢が加速しているのが感じられる。・・・終わりの方向に向かってね。
『2020年 世界はこうなる』 長谷川慶太郎 田原総一郎
SB Creative  ¥ 1,620
田原総一朗と長谷川慶太郎が、東京オリンピックを迎える2020年の世界情勢を予測する!

長谷川慶太郎さんは、以前から〈終わりに向かう支那、北朝鮮〉のことを書いてきた。この本は対談ものだけど、それだけに田原さんの質問に長谷川さんが答えながら、自分の考えをまとめて言っている様子がうかがえる。それだけに、読んでいる側も受け止めやすくなっている。

そのようにして語られた支那の危機は・・・。

《先軍政治》といえば北朝鮮だけど、今は、支那がまさに先軍政治の渦中にあるという。中華人民共和国という共産党独裁体制国家においては、軍といえば人民解放軍を指す。しかし、それは国軍というより党の軍。人民解放軍といえば中国共産党を守る軍、・・・であった。しかし、今は違うという。

人民解放軍の下に共産党がある。共産党が支那という国家の経済発展をめざした時、人民解放軍の存在意義が問われる余地が生まれた。人民解放軍は強いよな。なんせ、変節は共産党の方で、本来、撃ち倒すべき市場経済の側へ寝返っちゃったんだからね。筋は、人民解放軍にあるんだから。

東シナ海なり、南シナ海における支那の横暴は、軍の独断。“中華人民共和国”を支えているのは軍だというデモンストレーション。でも、世界から非難を受けるのは共産党であり、習近平。世界からの非難をうけて、共産党なり、習近平が何らかの形で軍を抑えようとすれば、軍は市場経済への変節をあげつらって、共産党を許さないだろう。

それ以上に経済が立ち行かない。国有企業による賃金の未払いに、暴動が相次いでいる。
産経ニュース 2016/3/12
【中国全人代2016】黒竜江省長「賃金未払いは全くない」発言、地元炭鉱で数千人が抗議「誰の懐に入った」
http://www.sankei.com/world/news/160312/wor1603120062-n1.html
全人代の最中にこんなことが起こるなんてね。ありえないでしょ、本来。

やはり、確実にスピードが上がっている。




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『ブロッケンの悪魔 南アルプス山岳救助隊k-9』 樋口明雄

“K-9”っていうのは、何だと思います?山の名称なのかなって思ったんだけど、全然違いました。“K-9”っていうのは、警察犬のことなんだそうです。なんでも、犬を意味する「canine」を、その音から“K-9”と表したものとか。

南アルプスの山岳救助隊を絡めた話なんだけど、犬といえば山岳救助犬と考えたんだけど、まあ、それが警察犬というと、少しニュアンスが変わってくる。んんん、このストーリーだと余計に“警察犬”がクローズアップされている。

そんなことはともかく、ブロッケン現象っていうのは、実はなんどかある。私はそれを“悪魔”とは思わなかったし、“神”も感じなかった。感じるべき“なにか”なら、山の中にいくらでも感じた。それは、西行の〈・・・かたじけなさに涙こぼるる〉同様のもので、けっして特別なものではなく、それこそ包み込まれる感覚のものだった。それに比べるとブロッケンは、私は最初から“現象”として受け入れた。

理不尽な息子の死から半年後、かつて息子と訪れた北岳を、父親は目指した。そこで見たブロッケン現象に、父親は怒りに身を任せることを決断する。

涙がこぼれるような〈かたじけなさ〉のなか、何かに包み込まれる感覚とともに山を歩くことに比べれば、どうもブロッケン現象は今ひとつ軽々しい。

この本は山岳サスペンス。そんな分類があるかどうか知らないけど、読むにつれ、ハラハラ・ドキドキは、・・・した。次は次は・・・、ってページをめくった。面白くは、あった。それは間違いない。

ただ、ちょっとパターン化されていて、型どおりな感じはした。
角川春樹事務所  ¥ 1,944

全篇クライマックス 人質は1300万の東京都民

何よりいちばん危機意識がないのは、総理。あなたです。これだけ海外で日本人を巻き込むようなテロが横行し、しかも巧妙化しているときに、あなたはアメリカとの連携を欲し、国会で安保法案を強行採決させてしまった。それまで蚊帳の外だった日本という国は、いまやテロ組織や支援国家のいい標的です。しかもそれだけではなく、あなたは全国にある原発の再稼働を目論んでいる。これではみすみす敵に対して、どうぞ撃ってくださいとばかりに、火薬庫の扉をひらいてみせているようなものだ。
本書p135

・・・こんな流れも、ありふれている。陳腐とは言わないが、・・・工夫が足りないのは否めない。

面白くこの本を読んだ人がいたら、ごめんなさい。文句ばっかり書いてますね。文句ばっかり書いている割には、私がハラハラ・ドキドキしながら読んだことはウソじゃありませんよ。面白かったです。それが正直なところ。

でも、北岳を中心とするあの山域でを材料にしたなら、もっと面白くして欲しかった。もっと突き詰めてもらいたかった。『氷壁』に匹敵するようなものを目指して欲しかった。・・・サスペンスのハラハラ・ドキドキに走ってほしくなかった。

話は変わりますが、仲間内のバカ話なら、山でこその完全犯罪をネタにしたこともある。もしも人を殺すなら、山で殺るに如くはない。《「おっと・・・」でドン❢》でおしまい。

・・・でもね、山が好きな人間なら、やっぱりやらない。よんどころなく、最後の死体隠しに使うぐらいはあるかもしれないけどね。・・・おっとっと。そんなことしたら、大好きな山に行きたくなくなっちゃうもんね。なにより、・・・自分の好きなあの山を、そんな人垢まみれにはしたくない。・・・なんかそう考えちゃうんだよね。

それに、わざわざ犯罪行為を持ち出すまでもなく、山には面白い話がいくらでもある。ただの昔、年がら年中山に登ってた親父に過ぎない私でも、そういう経験が結構ある。文才がないから書かないけどね。

なにかと、回りくどすぎますね。要は、この本は面白い山岳小説ではないということだな。面白いサスペンス小説であるということ。それを読んだ私は、《南アルプス》という言葉に惹かれて、本当は山岳小説を期待していた者であったということ。期待を裏切られたにしては面白く読んでしまって、そのギャップに、少々混乱したということ。それだけのこと。




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武士団の興亡(覚書)『埼玉県 謎解き散歩2』金井塚良一 大村進

前から、何かの機会に書いているけど、私のアイデンティティに於いては、“埼玉県民”であることよりも“秩父人”であることのほうが上回ってます。「埼玉県には恩もなければ義理もない」なんて憎まれ口を叩くのは、埼玉県民の心ない一部の者たちが秩父を県外扱いするから。実は、秩父人は埼玉県民意識が、けっこう強い。

私の地元、影森は、武甲山の麓、秩父盆地の端にあたる。その私でも埼玉県民意識はけっこう強いんだけど、なぜかそれは、億へ行けば行くほど強まる気がする。最奥の大滝村、現在は秩父市に合併されているが、大滝村時代、ここでは時報代わりに、日に一度“埼玉県歌”が村内放送で流されていた。秩父高校で、荒川村や大滝村の連中と一緒になったが、やはり県民意識が強かった。

《辺境にこそ、核心は結晶する》・・・。私はそれを疑わない。だから、私には、この手の本は見過ごせない。

『埼玉県 謎解き散歩2』   金井塚良一 大村進
新人物文庫  ¥ 時価

まだまだ魅力が尽きない埼玉の話題がさらに満載❢

最近、大和朝廷の成立には東国の勢力が大きな役割を果たしたと言われるようになってきている。東国っていうのは、直接的には終わりとかを指したんだろうけど、その背後にはさらに広大な“東国”が広がっていた。埼玉県北部の行田市には、埼玉古墳群と呼ばれる前方後円墳の集合がある。稲荷山古墳から出土した鉄剣には雄略天皇を意味する「ワカタケル」の名があり、この地域と大和朝廷の関係の深さを示している。

平安時代、皇族が臣籍降下ののち、地方で地元武士団の核となって力をつけていく。そのようにして誕生した源氏と平家の双方が、この武蔵国に関わって武士の時代を築き上げたことには、古代以来、大和に影響を及ぼし続けた“東国”の重要性の謎が隠されているように思われる。

歴史の上では、埼玉には謎が多い。埼玉の謎を解き明かすことは、古代日本の謎を解き明かすことにもつながる。埼玉県民でも知らないことだらけ。新しい埼玉県民ならことさらだよね。この本読んでもらって、ちょっと回ってみませんか。
平安後期、この武蔵野が、まさしく歴史を動かす。その辺り、この本の中でも軽く触れられている。ちょうど一年前、けっこう熱い本を読んだ。つまらない大河ドラマなら、ぜひ、この武蔵野が熱く燃えていたこの時代ドラマを・・・。
過去記事だけど・・・
篠綾子さんて作家さんは知らなかった。ただ、題名に含まれる“武蔵野”に惹かれれて読んだ。面白かった。私は武蔵国の者。故郷は秩父の山里で、武蔵野の広さは夢のまた夢。でも、十八の時からは、ずっと武蔵野に住む。河越、菅谷館、比企館、いずれも三十分の距離にある。近隣を散策すれば、すぐに鎌倉街道の切れっ端に行き当たる。この本の副題はー比企、畠山、河越氏の興亡ー。だから地元史どまん中。読まないで済む本じゃない。

出版元が比企総合研究センター。聞いたこともない。HPを見てみると、・・・となりのおっさんの会合みたいな写真が・・・。あんまり地元色が強すぎて・・・、やっぱりちょっと距離置こうかな。出版元はマイナーだけど、お話はかなり面白いよ。ぜひ読んでね。
比企総合研究センター  ¥ 1,404

副題は「比企・畠山・河越氏の興亡」・・・大河ドラマにしてくんないかな


一章  以仁王の令旨
二章  頼朝挙兵
三章  実盛の首
四章  治承・寿永の内乱
五章  河越処分
六章  奥州征伐
七章  武衛死す
八章  比企ケ谷炎上
九章  結び松
十章  最後の武蔵武士

もったいないな。“一所懸命に生きる武士” という姿をもっと強調して欲しかったな。藤原荘園体制のもとで、自らの土地の正統な所有者になれない武士たちの姿をクローズアップして欲しかったな。それがあれば、武士たちが平氏政権になにを期待したか。なぜ失望したか。なぜ雪崩を打つように、頼朝について行ったのか。そういったところが説明できないんだよね。

だけどいいよ、この本・・・。時代的には平家物語の世界ね。平家物語は何度か大河ドラマになったけど、おんなじような時代を、武蔵を舞台に描いてる。著者の篠綾子さんには、久寿二(一一五五)年の大蔵合戦から畠山氏滅亡までを、対が歴史ロマンとして描くという計画があるそうだ。
武蔵国には、大蔵合戦で斃れた源義賢、治承・寿永の内乱で活躍した畠山重忠、斎藤別当実盛、熊谷次郎直実などの武将もいれば、義賢に愛され木曽義仲の母となったとされる遊女小枝、義経を愛した郷姫、頼朝・頼家を取り巻く比企氏の女たちなど、綺羅星の如き役者がそろっている。
本書P366《あとがき》より

ということで、NHK大河ドラマにご不満のみなさん。私からの提案です。この篠綾子さんの計画を、そのままNHKの大河ドラマに取り上げさせるっていうのは・・・。
ちなみに畠山重忠の菅谷館は、現在、埼玉県立嵐山史跡の博物館になってる。博物館もいいけど、武蔵野の面影を残す林の中に右のように土塁や堀が残っているので、そういうのを見ながら、武蔵武士の在りし日に思いを致すもの一興かと・・・。菅谷



 


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(覚書)『悲しい歴史の国の韓国人』 宮脇淳子

学生の頃、きっかけとかはよく憶えてないんだけど、飲み屋で“在日朝鮮人”のことをめぐって、たまたま隣りに座った紳士と揉めたことがある。まだ、近代史の何たるかを知りもしない頃の話で、思い出すほどに恥ずかしいばかりだけどね。あの時、たしか私が、「在日朝鮮人はかわいそうだ」と言ったことに対して、その紳士の隣りにいたもっと若い人物のほうが、「生意気だ」と凄んできたんだ。覚えているのはそのことだけで、なぜそんな議論を交わすことになったのか、その後どうしたのかも憶えていない。ただその記憶は、比較的若い人物を抑えている紳士の姿とセットなんだな。

あの人、在日朝鮮人だったのかな。それとも、まったく別の立場の、例えば反対の立場の人物だったのかな。
最近は、人と韓国・朝鮮の話をすることは、できるだけ避けている。やむを得ない時は、出来る限り、聞き役に徹する。

仕事環境、生活環境上、若い連中とふれあうことが極めて多い。・・・というよりも若い連中とふれあうことが、私の仕事であり、生活だもんでね。中には在日がいるかもしれないし、それに準ずるものがいるかもしれない。その中に、どのようなものであれ自らの存在に強い意識を持つ者がいるかもしれない。

そんな若者に、いきなり絶望を提示するわけにはいかない。

だから、あえて意見を求められた時は、こう言います。

《朝鮮半島は“場”であるとの認識が重要で、その歴史に対して“場”が与える影響が極めて強い》

わけが分かんないですよね。言いたいのはね。半島であるがゆえ、半島の根本は支那に塞がれ、半島の先には日本があるという環境であるがゆえ、現在に至る半島のの歴史と現状は、まあ必然なんだと・・・。“でもここから先は、君たち若い人たちにかかってるんだよ”って、勝手に解釈してくれることを期待しているわけです。
今日の記事は、以前にこの本を読んだ時の覚書の数々です。いずれもただの事実。それだけに、絶望を誘ってしまうこともあるかも・・・。

徳間書店  ¥ 1,080
歴史認識を言えば言うほど、韓国は自己矛盾に陥るしかなくなる
日露会戦当時、李容九が一進会を結成。百万人の会員の名前で合邦声明書を提出。韓国皇帝、朝鮮統監、首相に日韓合邦の嘆願書を提出している。親日派は中人階級に多く、日本との合邦を望んでいた。
甲申政変を主導して事敗れた金玉均ら親日派は、とてもかわいそうな目にあう。金玉均は殺されて遺体はバラバラにされてさらされる。
李王家は日本の皇族の一員に迎えられ、日本は毎年一八〇万円(今のお金で二〇〇億円)の李王家歳費を計上している。さらに両班を華族として遇し、東京に住むようになった両班は、おそらくそのまま日本に同化した。
現在の韓国では、八〇%以上の人々が自分が両班の子孫であると主張するが、日韓併合まで両班は人口の三%しかいなかった。
人口統計(この数字には自発的に日本、満洲に移住した者は含まない)
一九〇七年 一一六七万人
一九三七年 二一六八万人
一九四四年 二五一二万人
ハングルのもとはモンゴルのパクパ文字
フビライがチベット人の高僧パクパに命じてつくらせた文字でチベット文字を元にしたもの。
モンゴルに服従した時代には、高麗の王子はモンゴルの宮廷で育てられてモンゴル王族の娘と結婚し、父王が死ぬと高麗に赴いて国王に即位した。だから、高麗の王家はチベット由来のパクパ文字に親しんでいたはずである。
ハングルを普及させたのは福沢諭吉とその門下の井上角五郎。井上は一八八六年に漢字ハングルまじり文による朝鮮初の近代的新聞『漢城週報』を創刊。新聞に使われたハングル活字は、福沢諭吉が築地活版所に作らせてあったもの。
米の生産高
一九一〇年 一〇〇〇石
一九三〇年 二〇〇〇石
農家集入
一九三三年から一九三八年にかけて二倍に増加
平均寿命
一九一〇年 二五歳
一九四四年 四五歳
三五年における統治期間に日本政府が拠出した金額
累計二〇億七八九二万円(今のお金で六三兆円)




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民主主義のウソ(覚書)『この世はウソでできている』 池田清彦

著者の池田清彦さん。口の悪いのはよく知ってたけど、なんだか前に読んだ本よりも、切れが増している感じだな。スパスパ切れてる。勢い余って、おそらく切り捨てられた読者も少なくないはず。ご多分に漏れず、かくいう私も、スパッと切られてしまいました。あんまり切れ味が良すぎて、切られたことを気づかずにいたら、知らない間にくっついてた。・・・それって、本当に切れたのかって?・・・どうだったかな~、あとも残ってないからな~。

あなたならどう反応しますか。・・・こう言われたら・・・
民主主義は少数者の立場を尊重する思想などではけっしてなく、多数者の立場を少数者に押しつける思想に決まっている。
本書p17
まったくひねくれた言い分に聞こえますよね。でもこれ、池田清彦さんの言い出したことじゃなくて、呉智英さんの『健全なる精神』に書かれていることなんだそうです。けっして著者お一人の、突拍子もない言い分というわけではないということですね。・・・大丈夫、耳くらい切られてませんか。

多数決っていうのはそういうもんで、元来が大したもんじゃないんだな。大したもんじゃないものが、なんで金科玉条みたいに扱われているかって言えば、その前が輪をかけてひどい状況だったからだな。そのひどい状況っていうのは“殺し合い”で、それこそ、どっちかが根絶やしにされるまで殺り合ったわけだ。

たしかにそれに比べれば、多数決の方が“なんぼかまし”だったんだろうね。多数と少数の間に入れ替わりの可能性が一切なく、少数者に絶望を感じさせることになれば“殺し合い”が再燃してしまうから、便宜的に“少数意見の尊重”なんてことが言われはじめて、・・・まあ、改良されたわけね。まあ、基本的には民主主義っていうのは“多数者の総取り”なわけですね。

切れたような気がしたけど、なんかよく確かめたら、切れてなかった。・・・そんな感じ・・・

新潮文庫  ¥ 529

ウソは巨大で組織的なほど見破るのが難しい 温暖化からがん検診、果てはレバ刺し禁止まで

“正しい”ことに、本当はウソがたくさんある。私、タバコを辞めました。自分の選択でやめました。夜、咳が出るんだ。けっこう苦しい咳でね。もともと、子供の頃には全身の“カイカイ”があった。アレルギーって言葉は、まだなかった。喘息の人がいると、その孫に皮膚の弱い子が出やすいって、母親は言われていたらしい。

三十代半ば、喘息が出て、アレルギーを調べたことがあるんだけど、うさぎの毛アレルギーだった。当時、うさぎを飼っていて、けっこう密接な生活をしていた。捨ててもいいかと娘に聞いたら涙目になったので、その後、八年間苦しんだ。

さすがに、喘息に煙草はよくなかった。やめて楽になった。

だけど、けっこうヘビースモーカーだったから、常軌を逸した反タバコキャンペーンには苦しめられた。まるでナチの政策で、どんどん追いつめられていくユダヤ人の気分だった。・・・えっ?ユダヤ人が怒る? 冗談じゃない。民族の違いや人種の違いで人を追い詰めることができなくなった人が、“健康”をネタにしてやってることのようにしか思えないけどね。“環境”をネタにしてやっつけて事故の利益を図る手もあるみたいだしね。

いじめがなくならないって、その心配は本当にしてるのかな。なくならないよ。それらしい理屈を作り上げてやっつけた方の勝ちって、世の中が教えてやってるんだからさ。・・・これ、この本のどっかに書いてあったような・・・。


 


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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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