めんどくせぇことばかり 2016年07月
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人種間知能格差(覚書)『言ってはいけない残酷すぎる真実』 橘玲

人種間知能格差だって。・・・大変だろうね。アメリカでそんなことを言い出したら・・・。でも、実際に、しっかりした裏付けのある発表がなされているし、予想される反応もあったし、今でも水面下ではけっこう難しい問題になっているんだそうだ。

貧困はIQを下げる。黒人は貧困だからIQが低い。そういうことなら貧困対策が検討されるべきだって流れになる。じゃあ、本当に貧困を解決すれば、黒人のIQは上がるのか。貧困に関係なく、黒人のIQが低いんじゃないのか。それを確かめた人達がいる。白人と黒人の貧困度を揃えて比較する。簡単なことだ。

それぞれを経済力によって五つの階層に分け、それぞれの階層における黒人と白人の、IQ75以下(アメリカにおける知能障害の基準)発生率を比較する。
階層白人黒人
富裕層 10.53.1
      20.814.5
      32.122.8
      43.137.8
貧困層 57.842.9
ただし貧困以外にも、外的環境がIQに影響をあたえることはある。

子どもは、自分に似たものに仲間を求める。人種混交の社会なら人種ごとに集団をつくる。これは、人種差別ではなく、進化の過程で人間に身についた安全を確保する方法に過ぎない。結果として、人種をもとにした集団が構成されると、当然他の集団との差別化が行われる。差別化はそれぞれの集団の特殊性をもとにして行われ、対抗する集団が高い価値を置くことを禁ずる。分かりやすい例が、“勉強”である。

子供であれば、学校での成績を上げようとするのがごく当たり前の姿勢である。しかし、理由のいかんは問わず、黒人の子供たちは相対的に知能が低い。白人の子ともたちが、ごく当たり前に勉強してよい成績をめざすことに対抗して上回る可能性は極めて低い。そのため白人の子のように、「勉強してよい成績をめざす」こと自体を禁じてしまう。

そんな集団に属してしまったとしたら、多少知能が高くてもどうにもならない。


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遺伝、見た目、教育にかかわる「不愉快な真実」 気安く口外しないでください

たしかに、ユダヤ人すごいよね。著名な科学者の中でユダヤ人の占める割合は、欧米の人口比率から予想されるよりも10倍も高い。世界人口の600分の1にも満たない彼らが、科学関連ノーベル賞の4分の1を獲得した。20世紀のチェスチャンピオンの半数はユダヤ人。アメリカ人口の3%にも満たないユダヤ人が企業CEOの5分の1を占める。

古代ギリシャ・ローマの時代、ギリシャ人の知能の高さは持て囃されたが、ユダヤ人の知能が高いという話はどこにもなかった。さらに、現代においても、知能が高いとされるのはアシュケナージ系ユダヤ人であって、スペイン出身のセファルディーや中東・北アフリカのミズラヒムにその傾向はない。

アシュケナージは、ヨーロッパにおけるユダヤ人差別で人口の増加が抑えられた。キリスト教で禁じている金融業で生計を立てるものが多かった。ユダヤ人特有の他民族との婚姻の禁忌があった。

そのため、アシュケナージは数的能力を求められた。かつ、繰り返される虐殺と追放で、高い知能のユダヤ人が追放されてたどり着いた地で先に成功し、成功者を中心に婚姻が進められて一族が形成された。これが繰り返されることで、アシュケナージ系ユダヤ人の血筋はより高い知能を追い求めることになった。同時に彼らは、狭い範囲内の婚姻が進められることで、他のヨーロッパ人の100倍の発症率という重篤な遺伝病を抱え込むことになった。

“血と血の結びつき”によって親の特性が子に引き継がれる。これが遺伝である。とある集団で“血と血の結びつき”が行われるとき、それが何らかの同じような事情の影響の下、何世代にもわたって継続して行われた時、そこにあらわれた特性は、その集団の特性となる。黒人の知能は低い。アメリカにおいては、それが黒人たちの特徴の一つである。・・・恐ろしい話だな。




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『ハーバードでいちばん人気の国・日本』 佐藤智恵

この間書いたけど、この本は、ハーバード大学経営大学院、ハーバード・ビジネス・スクールと呼ばれるらしいところね。なんでも、そこでケースメソッド方式、普通にいやあ事例研究方式の授業を展開しているらしいですね。世界各国の、政治、経済における成功事例、失敗事例を学ぶことで、実践力を養うということのようです。

しかも、ここに集まるのは、各国政財界要人の子女。卒業後、いずれ各国の政財界で要職につき、世界に大きな影響を与える人たち。彼らはこの、ハーバード・ビジネス・スクールで学んだ事例を参考に、“我が社”、“我が国”の利益を最大限に高めるために、粉骨砕身、働くことになるわけだ。

かつて、《金融工学》なんていう、勃起した男性器のように欲望を丸出しにした学問が幅を利かせていた頃があったよね。その頃は、ハーバードでもやっぱり“勃起した男性器”が教材として取り上げられていて、卒業生が金融不祥事に連座して、いったい何を教えてるんだってことになったみたい。

・・・で、“勃起した男性き”・・・しつこいね。もうやめる・・・に代わる新たな成功例として目を向けられたのが、“日本”だったという成り行きの模様。
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なぜ、世界最高の知性はこの国に魅了されるのか
序章  なぜハーバードはいま日本を学ぶのか
第1章  オペレーションー世界が絶賛した奇蹟のマネジメント
第2章  歴史ー最古の国に金融と起業の本質を学ぶ
第3章  政治・経済ー「東洋の奇跡」はなぜ起きたのか
第4章  戦略・マーケティングー日本を代表する製造業からIT企業まで
第5章  リーダーシップー日本人リーダーの凄さに世界が驚いた
終章  日本人が気づかない「日本の強み」を自覚せよ

実際、実にいろいろな日本企業が取り上げられている。この間紹介した《テッセイ》のほかにも、《トヨタ》、《ホンダ》、《任天堂》、《グリー》、《森ビル》、《全日本空輸》、《ANA》、《楽天》などが取り上げられていている事例が、本書に紹介されている。

企業のほかにも、日本の歴史的事柄が取り上げられていてね。史上初の先物取引を開始した《堂島米会所》の話だったり、《岩崎弥太郎》や《渋沢栄一》といった人物も取り上げられてるんだそうだ。さらには、『アベノミクス』だったり、原爆投下をめぐる《トルーマンの決定》だったり、それを受けた《昭和天皇の決定》だったりとかね。

そう言ったことを、世界のリーダーの卵たちが勉強しているんだそうだ。・・・ふう・・・。

・・・えっ?・・・今のためいき?・・・なんか、面白そうだけど、・・・ちょっと幼稚じゃないかな。NHKの『プロジェクトX』程度の話じゃないですか。・・・『プロジェクトX』は面白いよ。でも、『プロジェクトX』にしろ、ハーバード・ビジネス・スクールのケースメソッドにしろ、いくら事例として学んでもそのまま再現できることではないじゃないですか。

それは、何にしてもそうだけどさ。・・・この本は、「ハーバードでこういう日本の勉強をしてるんですよ」ってことを紹介する本だけど、今、私の思うところは、「この人たちは一体何のために勉強してるんだろう」ってことなんだよね。

世界の次世代リーダーたちが日本を肯定的にとらえてくれているっていうのはうれしいよ。でもねぇ。《楽天》の取り組みを、日本の新たなリーダーの果敢な挑戦のようにとらえているんなら、・・・この本の著者さんも含めてね。「違うんじゃないかな」って思うんだけどな。

本当に変えていかなきゃいけないものは何なのか。世界の次世代リーダーたちだったらさ。・・・ねぇ。(『「ねぇ」って言って、甘えるな』って、怒られそう)




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『神社に秘められた日本史の謎』 新谷尚紀

昨日の記事を受けて、前に書いた、新谷尚紀さんの本を紹介した記事ね。この本けっこう面白くてね。けっこう楽しめましたよ。

神社って言えば、なんて言ったって“お祭り”。私の生まれた秩父はお祭りがたくさんあってね。なかでも、“お祭り”と特別な思いを込めれば秩父夜祭り。秩父神社の妙見さまと武甲山の龍神の、年に一度の逢瀬にあやかってその年の収穫と一年を無事に過ごせたことを感謝する。

もっと身近なところでは山の神さまのお祭り。武甲山の登り口にあった山の神さまにお参りをして武甲山に登る。小さい頃は、家族みんなで登ったらしいんだけど、記憶に残るのは、末っ子の私を含む三人兄弟と父親でお参りをして武甲山に登った。あの神さまもやっぱり龍神で、小さな祠の裏にあるくぼちに、蛇が屯しているのを何度か見た。そっちは、由来も聞いてない。

あと、神社じゃないけど、すぐ前にある子安地蔵のお祭り。お盆過ぎに一族で集まってお祭りをした。隣の町の“あめやくし”。“やくし”は薬師だろうけど、“あめ”はなんだろう。7月8日だから、梅雨の真っ最中で、“雨薬師”かな。あめをいっぱい売っていたので、子供の頃は“飴薬師”という意味で受け取っていたんだけどな。

お寺も込になってしまったけど、信心には理由がある。その由来は、言うに言われぬものが元になっているに違いない。そうじゃないなら、なにも“信心”にしてまで、子孫に残す必要がない。だから、由来を紐解けば、その由来の元になった、言うに言われぬ物語に近づくことができるかもしれない。

「神社」と書いて「じんじゃ」と読むのは、明治以降に定着したものだそうです。それ以前は、やしろ(社)、みや(宮)が一般的で、「神社」は「かみのやしろ」、「神宮」は「かみのみや」と読まれた。

神社の原形を表す「やしろ」。もし本来の意味を表す漢字を当てるなら、「屋代」が適当で、「屋」が表す建物に「代」を補うことにより、建物そのものではなく、建物を立てるための区域を意味していた。つまり、神を迎えて祀る“時”に神殿が建てられ、その“時”が終われば神殿は解体される。その“時”に、神殿を建てるべき区域こそが、「やしろ」だった。

本の中では、常設の社殿が整備されたのは、《神マツリがしばしば行われ、神霊の常在を願う人々の気持ちが高まってくると》としているが、そこには寺院という建築物を持つ仏教の影響が大きかったんじゃないかな。いずれにせよ、「やしろ」が本来意味する空間に作られた常設の社殿が「みや」である。本来の意味を表す漢字を当てれば「御屋」、尊い建物という意味である。

常設の社殿を持った神社の創建にふれた最古の文献は『古事記』や『日本書紀』で、垂仁天皇が出雲に「かみのみや」を造営させたというものであるそうだ。出雲大社がらみでは、『日本書紀』に、斉明天皇5(659)年に天皇が出雲国造に神宮の修造を命じたというのがあるそうだ。

古代の自然崇拝は日本列島独自の自然環境のもと、支那の“道”の思想の影響などもあって形づくられていったものだろう。縄文時代を代表する三内丸山遺跡の巨大な柱穴も宗教行事が行われた建築物ではないかと考える説があるという。はっきりしてるのは古墳時代の社殿のない神社。自然そのものを御神体とする大神神社や宗像大社。

そして、飛鳥時代の7世紀。斉明天皇5(659)年の出雲大社は“修造”だよね。実際にはそれ以前に作られていたわけだ。天武天皇10(681)年の畿内・諸国への「天社“あまつやしろ”」、「地社“くにつやしろ”」もやっぱり“修理”になっている。*ただ修理には新造の意味もあるらしいけど・・・。いずれにせよ、ここから国家による神社社殿造営が本格化したわけだ。
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古代から近現代まで、52の疑問を解決❢
第1章  知っておきたい神社の基本
第2章  古代編 大神社の誕生とランク付け
第3章  中世・近世編 仏教との不思議な関係
第4章  近代・現代編 大きく再生する神社の姿
資料編  おもな神社の種類と信仰
《第3章 中世・近世編 仏教との不思議な関係》は神仏習合したかたちの中での神社の姿が語られている。《第4章 近代・現代編 大きく再生する神社の姿》では、明治期の廃仏毀釈から国家神道化していく歴史の中での神社、敗戦後、国家から切り離された神社神道における神社の姿が語られている。

いずれも2~4ページのQ&A形式でまとめられているから、まずは興味の持てる項目から読んでいけばいい。とは言え、いずれも前後に関連しているから、最終的にはみんな読むことになるだろう。

「秘められた日本史の謎」に挑むスタンスから、時に一歩踏み出して「神社の歴史」に挑んじゃってるって感じる部分もあるんだけど、その部分は読み飛ばしてもいいかなぁ。

そうは言っても、《第1章 知っておきたい神社の基本》、《第2章 古代編 大神社の誕生とランク付け》は勉強させてもらった。面白かった。それはまさしく、日本列島に住み着いた人々の歴史、日本の歴史の始まりに関わる部分だな。教科書に書かれていることとも違うし、神話に書かれたこととも微妙に違う。この『神社に秘められた日本死の謎』もそうだけど、色んな角度から《日本史の謎》に挑む本が出されているし、時に考古学的発見が、それにストップサインを出したり、ゴーサインを出したりしている。
・・・ワクワクするね。

最後に、この本の最後、《資料編》の最後に収められた、一神社の解説。
氷川信仰(氷川神社)
【総本社】氷川神社(埼玉県さいたま市)/【祭神】素盞鳴尊

武蔵に住み着いた出雲族が奉斎したことに始まるとされ、素盞鳴尊のほか、奇稲田姫命、大国主命など出雲系の神々を祀り、そのほとんどが埼玉県・東京都にある。「氷川」は出雲平野を流れる「肥川」(斐伊川)をさすものと考えられている。
・・・古代史に触れた思い。知りませんでした。



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『日本人はなぜそうしてしまうのか』 新谷尚紀

特別決めつけることのない軽い書き方。かと言って軽くは扱えない、ものすごい量の資料の提示。“決めつけることのない”とはいいながら、そこに提示される豊富な資料は、自然と読むものをある方向へ導いていく。・・・そんな感じの本だな。

前から、私の欠点の一つとしてお知らせしておりますが、私、よっぽどのことがないと、書いた人の名前を憶えられません。「なんか、書き方が前に読んだ本と似てるな」なんて思いつつ、あとから気づけばいい方で、そのままスルーされてるものが多いだろうと思います。

この本もそう。「なんか、この軽めの書き方・・・」なんて思いながら、スルー寸前、「尚紀」という字に目が止まった。「尚紀」さんは、「たかのり」さんなんですよね。「なおのり」さんじゃないんです。以前この方の本読んだとき、それに気づいて、珍しいなって思ったことを思い出した。

今日、ご紹介する『日本人はなぜそうしてしまうのか』の方が、実は、前回ご紹介した『神社に秘められた日本史の謎』よりも以前に書かれた本なんですよね。近々、過去記事で紹介させていただこう。
それはそうとこの本。日本人の振る舞いの中に、日本人の心の源流を探ろうとする、けっこう意欲的な試み。


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思わずしてしまう振る舞いに、隠された日本人の気質とは
第1章  祝い事でなぜ日本人は「胴上げ」をするのか
第2章  話をしながら相手をよく「叩く」のはなぜか
第3章  眼差しの比較文化、「見る」にまつわる日本人の謎
第4章  日本人が頭を下げて「お辞儀」をする理由
第5章  「泣いて」謝る日本人、そこにはどんな思いがあるのか
第6章  笑う門には福来る、日本人にとって「笑う」意味とは
第7章  寺では合唱、神社では「柏手」、そのしきたりのワケ
第8章  日本人の「占い」好き、ブランド好き、その不思議
第9章  どうして自分の「箸」や「茶碗」が決まっているのか
第10章  日本人の特徴、それは『「私」の論理』

さて。・・・今を生きる日本人の、ごく自然な振る舞いの中に、“日本人の本質”にせまる意味が隠されてるんだな。

私に関して言えば、《第2章  話をしながら相手をよく「叩く」のはなぜか》っていう日本人です。叩くんですよ、相手を・・・。叩くだけじゃないんです。叩くよりも、どちらかと言えば、「蹴る」法がひどいんです。それはもちろん、この本に書かれているように、“祓い・清め”であり、“愛情の注入”なんです。・・・悪意のものではありえません。・・・あくまで愛情です。

へえ~、「胴上げ」にそんな意味が・・・。「お辞儀」なんか、日本人らしさがありそうですよね。「泣く」のは、日本人じゃなくてもみんな泣きそうだけど、けっこうそうでもないんだってね。いわば、人前でも、涙流せる国でもあるわけだ。

《第10章 日本人の特徴、それは『「私」の論理』》は、まさしくこの本のまとめ。「さらにこの先へ」話を進められるのは歴然なんだけど、あえてここで終わっているところが、この本の“らしい”ところなんじゃないかな。

『礼儀正しく、勤勉で、驕り高ぶらず、自然の恵みに素直に感謝し、広く神仏の加護を祈り感謝を捧げる、素朴な生活者の論理こそが、日本人の「私」の論理』

もう一歩踏み込もうとしたのが、前に紹介した『神社に秘められた日本史の謎』でもあるんじゃないかな。




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TESSEI(覚書)『ハーバードでいちばん人気の国・日本』 佐藤智恵

この本で、「ハーバード」って言ってるのはハーバード大学経営大学院のことで、ハーバード・ビジネス・スクールと呼ばれるところらしいですね。なんでもケースメソッド方式、普通にいやあ事例研究方式の授業で、世界各国のさまざまな成功例、失敗例を学ぶらしい。ここに集まるのは、各国政財界要人の子女で、卒業後、いずれ各国の政財界で要職につき、世界に大きな影響を与える人たち。

「そんな人たちがいったいどんなことを勉強しているんだか」って思ったら、けっこう日本のことを教材にしてたりするんだとか。なんか、海外研修とかもあって、そういう時は、その国の出身者がいろいろな手配をするんだって。人気の国が二つあって、一つがイスラエル。もう、至れり尽くせりのセレブ体験が味わえるって。イスラエルと人気を二分するのが日本で、きめ細かいホスピタリティが評判なんだそうだ。ホスピタリティ・・・? おもてなしだってさ。


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なぜ、世界最高の知性はこの国に魅了されるのか
数年前からハーバードの事例研究の題材として取り上げられ、学生のみならず、先生方の中でも大きな話題となったのが、《TESSEI》と良い会社。知ってる? 正式名称は、《株式会社JR東日本テクノハートTESSEI》という。

正式名で、ピンときた。1年前か、2年前か。NHKの番組で、《サラメシ》っていうのがあるの知ってますか。働く人のお昼ごはんを取り上げた番組。その《サラメシ》で、テッセイのおじちゃん、おばちゃんのものすごく早くて、かつ丁寧な仕事ぶりと、お昼ごはんが紹介されたの。その時は、お昼ごはん以上に、その仕事ぶりにびっくりさせられたし、なによりかっこよかったんだよね。

すごいよね。すごいのはすごい。だけど、もとより“職業に貴賎なし”。端から人のためにならないことなら《仕事》とは呼ばないし、人のためになることなら、そこに“貴賎”があろうはずがない。

テッセイに関して言うならば、そういった仕事観の違い。《日本人の仕事観の違い》ってところにもう一つ言及しても良かったんじゃないかって思った。いい仕事自体が喜びって言う感覚は、他所の国の人にも分かってもらえるんだろうか。





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『言ってはいけない残酷すぎる真実』 橘玲

人の左脳の役割は、自己正当化。自分に都合のいい嘘をでっち上げることにあるんだそうだ。無意識に捏造された気分のいい嘘は、「意識」というスクリーンに映し出される。意識は無意識が生み出す幻想なんだそうだ。

《あとがき》にある話なんだけど、かなり怖ろしいよね。意識というスクリーンに映し出されたものを支配するのは無意識なわけだから、その意識に映しだされた自己欺瞞を指摘して、その矯正を働きかければ、意識は本来自分にないはずの責任を取らされることに、強く反発することになる。

「だから、・・・」と、著者が取り上げる例は「イスラム国のテロリストを構成させられない」というつながりなんだ。私なら、「だから、もう、韓国人に君たちの歴史の見方は間違っていると諭すのはやめよう」ということかな。
いいんだよ。『言ってはいけない残酷すぎる真実』とは言ってくれてるけど、あらかたは気づいていたからね。そりゃ、だれだってそうでしょ。・・・、「わたしみたいな、いい歳こいた奴は・・・」って前置きが必要だったかな。わたしあたりの歳にならなくても、それなりに多感な時期を乗り越えた奴なら、・・・ね。どっかで分かってたよね。確かに残酷ではあるけどさ。

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遺伝、見た目、教育にかかわる「不愉快な真実」 気安く口外しないでください
Ⅰ 努力は遺伝に勝てないのか
① 遺伝にまつわる語られざるタブー
② 「頭がよくなる」とはどういうことかー知能のタブー
③ 知識社会で勝ち抜く人、最貧困層に落ちる人
④ 進化がもたらす、残酷なレイプは防げるか
⑤ 反社会的人間はどのように生まれるか
Ⅱ あまりに残酷な「美貌格差」
⑥ 「見た目」で人生は決まるー容貌のタブー
⑦ あまりに残酷な「美貌格差」
⑧ 男女平等が分ける「女性の幸福」について
⑨ 結婚相手選びとセックスにおける残酷な現実
⑩ 女性はなぜエクスタシーで叫ぶのか?
Ⅲ 子育てや教育は子どもの成長に関係ない
⑪ わたしはどのように「わたし」になるのか
⑫ 親子の語られざる真実
⑬ 「遺伝子と環境」が引き起こす残酷な真実



蛙の子は蛙。

おお、この本、おおよそ250ページを、たった五文字で、しかも、8割方言い表してしまった。・・・どうしよう。

音楽家の子は音楽家。これは顕著だね。音楽の遺伝率が一番高くて92%っていうんだから、「やっぱりね」ってところだな。料理研究家の子供が料理研究家っていうのも目立つ気がするんだけど。だいたい、料理研究家って肩書で食っていけることがおかしいように思うけどね。

うちの子の場合、一人は貧乏な張り子作家で、一人はけっこう大手の技術職。貧乏な張り子作家は、美術を嗜んだ連れ合いの系統か。技術職の息子は、隠れた職人志望だった私の系統。いずれにしろ、高台のお屋敷のご主人の血が混ざっているということはなさそうだ。・・・良かった、良かった。

ビックリしたのは、「育ち」の方なんだ。大きく関係するのは《言語》と《酒と煙草》くらいのもんで、あとは《学力》面でいくらかね。それ以上に重要なのは、遺伝と親以外の生育環境ね。
でも、悲劇はできるだけ避けたいもんだな。努力しても逆上がりできないのもいれば、勉強できないのもいる。逆上がりできないのは大したことじゃないけど、勉強できないのは人生に関わる。できない奴までできるようにしようとするから無理が生じる。

平等に教育を受ける権利は、正直、小学校、中学校で十分よ。その先、できない奴、やりたくない奴まで追い掛け回して勉強させるからややこしいことになる。高校中退すると、公立の定時制に行ったりする。公立の定時制をやめると、・・・行くとこなんかあるのか?・・・あるんですよ、これが。私立の単位制の定時制・通信制なんてのは、単位そのものが、実質、金で変えます。

高校でてからもそう。《教育》という名のもとに、どんだけの大人が児童、生徒、青少年を食い物にしていることやら。・・・行けない、行けない。・・・私もその端くれ。

えっ?「うちの場合は、鳶が鷹を産んだ」って。・・・そりゃ、お父さん、もしかしてその子、高台のお屋敷のご主人に似てたりしません?




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『諏訪の神』 戸矢学

そう言えば、ずい分前のことですが、以下のようなニュースがありました。・・・そんな記事を持ちだして、・・・過去記事です。
J-CASTニュース 2015/1/5 
諏訪大社カエル串刺し神事に抗議 動物愛護団体「許すことのできない残虐行為」
http://www.j-cast.com/2015/01/05224563.html?p=all
(要約)
諏訪大社で続けられている伝統ある神事に動物愛護団体が「許すことのできない残虐行為」として抗議活動を行い、地元の人たちの間で困惑が広がっている。 「蛙狩神事」は元日の朝、上社本宮で行われる神事。近くを流れる御手洗川に生息する蛙を捕まえ、矢で射ぬき、いけにえとして神前にささげる。その際、国家平安や五穀豊穣を祈願するという。
記事は、全文を、“続きを読む”に入れてあります

蛙、たくさん殺したなぁ。ザリガニ捕るときは、蛙を地べたに叩きつけて、足だけもぎ取った。お尻にわら突っ込んで、ふくらましてころがした。わりぃ事をしたなぁ。ごめんね蛙くん。わけもなく命を奪って・・・。でもね、君たちのおかげで私、けっこうまともな人間になれたかもよ。

まあ、これは宣伝でしょ。「自分たちはこんな活動してま~す」ってさ。「命大切にしてま~す」ってさ。でも、逆だったりすんだよね。それって。命の痛みっての? 奪ってみなきゃわからない重みってのもあんだよね。

そんな寒い諏訪の地で、正月っから人に嫌がらせしてないで、縁日のミドリガメ売りでもやめさせたら。あと、ひよこ売りもね。どうせ死んじゃうんだから。ついでに金魚売りもどうでしょ。・・・的屋のおじさん、ごめんなさい。

この神事、“贄”ですね。もとは蛙に象徴される人間集団が“贄”としてささげられたんだろうね。・・・この本にも同様なことが書いてあった。

『諏訪の神』 戸矢学『諏訪の神』 戸矢学
(2014/12/08)
戸矢 学

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ー封印された縄文の血祭りー

諏訪大社に祭られている建御名方神。出雲で建御雷神と戦って敗れ、諏訪湖まで逃げて来る。ここで諏訪からでないことを約束して建御雷神に命乞いする情けない神。しかしこの神、古事記にのみ詳細に登場する。

古事記七一二年、日本書紀七二〇年、出雲風土記七三三年と、なんだったら建御名方神が紹介されてしかるべき書物が成立しているなかで。最初に成立した古事記だけが建御名方神が諏訪に祭られた由来を紹介する。建御名方神が朝廷の正統、出雲公式見解にも登場しない。これは何を意味するのか。あとから古事記に書き込まれたのだとすればつじつまは合う。

あんまり言うと、ネタばらしになっちゃう。ただこれだけは言わせて・・・。建御名方神の名前の由来。

「タケミナカタ」・・・「建き 御名の方」  つまり 『雄々しい お名前の方』

そして、そうとしか呼べない方。本当の名を読んではいけない方。つまり本当は、神として祭ったりしちゃいけない人。・・・誰だろう。諏訪大社には拝殿のみで本殿がない。このような場合、当然拝殿の背景にある山がご神体となる。近年、諏訪大社は何らかの理由で拝礼の向きを変えてしまったが、地元の人々はもともとの方角に向かって参拝しているという。その方角にあるのは、“守屋山”。“モ・リ・ヤ”・・・・・・ごめんなさい、ごめんなさい、もう言いません・・・ 

フォッサマグナ諏訪大社の信仰は、もっと古い。もともとは硯石をご神体とするミシャグジ社。そこに『雄々しい お名前の方』が名が伏せられたまま持ち込まれて、ミシャグジ神に加えて畏れられた。さて、そこでミシャグジ神。著者はこれを濁音のないヤマト言葉に戻して“ミサクチ”としている。敬語の“ミ”を取り除いて、“サ・ク・チ”、“サク・チ”、“サ・クチ”・・・境目の地? 割く地?

左の地図、★は諏訪大社。赤い線はなんだと思います。赤い線は、フォッサマグナね。
『諏訪は縄文信仰への入り口。ミシャグジはその水先案内人』・・・著者はそうまとめています。見事なまとめ方だと思います。“日本”という歴史は確かに弥生によってはじまる。その弥生でさえ、実際には謎に包まれているわけだ。でも、その“日本”は分厚い縄文の層の上に成り立つ。その縄文の入り口が諏訪だと・・・。そして縄文の水先案内は、ミシャグジだと・・・。

蛙狩神事・・・。どうかな。私たちの祖先が、そこに託したものは、一体何だったんだろうね。この、ゆれる島で、無事に生きていけることをに、おそらく感謝したんだろうな。




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男と女(覚書)『言ってはいけない残酷すぎる真実』 橘玲

この本の中で、エディプス・コンプレックスが話題に取り上げられている。「男の子は母親との性交を望むが、父親によってその欲望を禁じられ、去勢の恐怖に怯える。」 この間、ギリシャ神話にかかわる本を読んだばかりだから、まだまだ新鮮だな。

オイディプスは、それと知らずに父を殺してしまい、さらにスフィンクスを退治したことからテーベの人々に歓迎され、王の未亡人と結婚して子まで成す。しかし、殺したのが自分の父親であり、子まで成した妻は自分の母だったことを知る。オイディプスは、罰として自ら両目を潰し、放浪の旅に出て無残な死を迎える。

ここから、「男の子が母親との性交を望み、父親によってその欲望を禁じられ」てうっ屈することをエディプス・コンプレックスと呼んだわけだ。〈読んだわけだ〉とは言っても、本来ギリシャ神話は、古代ギリシャ人の激しい部族抗争を開放的な性の倫理になぞらえて表現しただけだと思うんだけどな。「和姦、強姦、輪姦、不倫、近親相姦、獣姦、おまけに同性愛まで、なんでも来い」ってところで、フロイトは考えすぎ。

やっぱり、近親婚は繁殖を考えれば不利で、人はそれを避けてきた。この本によれば、人間は、「幼年時代を共有した異性には性的関心を抱かない」という本性があるらしい。そのような結婚の場合、離婚は平均の3倍、子どもの数は40%減で、不倫も増えるんだそうだ。

でも、さすがフロイト。人間は「性」にとらわれて生きている。そのことを見逃さなかった。
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遺伝、見た目、教育にかかわる「不愉快な真実」 気安く口外しないでください


自分の子孫を残す。人間も、男も女も、そのことから自由ではない。フロイトの言うとおり、とらわれている。面白い見方が紹介されている。《生殖における投資額》という言葉なんだけど、結局、「人が生殖に、どんだけ費用を費やし、どんだけの便益を手に入れているか」という視点。

男はできるだけ多くの女と交尾し、女を妊娠させ、少しでも多く自分の子を産ませたい。精子は、それこそ無数に排出される。奇跡的な命中弾以外は、すべて無駄玉であることは承知の上。女は違う。貴重な卵子を最大限有効利用するために生殖相手をより好みする。

他の哺乳類では、上記の理由から一夫多妻が多くみられる。雌にとって、なにも劣った雄と交尾する理由はない。ところが人間の場合、ちょっと事情が違ってくる。乳幼児の独り立ちに長期の養育が必要なことから、遺伝子の優劣だけで相手を選ぶわけにいかなくなる。他の女と相手を共有することで、相手から十分な保護を受けられなくなる恐れがある。その、長期間の保護を確保するために、人間の場合、一夫一妻という形態が生まれたようだ。

よくわかる。男だって、女だって、本当は分かってる。分かった上で、すったもんだと駆け引きして、時には修羅場を演じたりする。男が、より多くの女を妊娠させたがるのは、遺伝子的な本性だもんね。

さて、この話の怖いところは、ここから先。

一夫一妻制社会における女にとっての悩みどころは、優秀な男ほどライバルは多く、独占可能な男ほど劣等であることだ。まさしく、「あちらを立てればこちらが立たず」という状況。ところが、この難題をいとも簡単に克服する方法が、女にはあるっていうんだ。しかも、少なからざる女たちが、現にそれを実行していると。

それは、優秀な男の子供を、遺伝子的には劣等ゆえに独占可能で、献身的に子育てする男に育てさせる。・・・え~なんてことでしょうか。そんなことがありえるんでしょうか。と思ったら、けっこうあるんだってさ。イギリスの学者先生の調べで、平均的に男の10%は他人の子供を育てている。しかも、低所得者層に限れば、その数字は30%に跳ね上がる。

・・・ど・ど、どうしよう。




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ホッキョクグマ(みんなの歌)『NHKが日本をダメにした』 武田邦彦

ちょっと前の記事だけど、昔から、温暖化といえば、ホッキョクグマなんだね。 NASAに教えてもらいたいな。世界平均気温っていうのをどうやって割り出しているんだか。その信頼性を、NASA自身、どう評価してるんだか。・・・もちろん、本当のところをね。
CNN.co.jp 2016/07/20
6月の気温も過去最高を記録、14カ月連続 米NASA
http://www.cnn.co.jp/fringe/35086132.html
(抜粋)
米航空宇宙局(NASA)は19日、2016年1~6月の世界の平均気温が過去最高を記録したと明らかにした。北極海の氷は30年前と比較して40%減少したという。
sirokuma.jpg

《NHK みんなのうた》に、『ホッキョクグマ』という歌があったんだそうですね。なかなかすごい歌だったみたいで、武田さんの本でも紹介されてました。二〇〇八年十二月~二〇〇九一月が最初の放送だったそうだけど、もうやらないのかな。ぜひやってほしいな。
地球温暖化が動物絶滅の危機を招いています。その典型がホッキョクグマ。環境の激変で瀬戸際まで追い込まれています。ロシア東シベリア・チタ出身歌手のエカテリーナが、彼らに代わって強く悲しく歌い上げます。NHKが豊富に所有するハイビジョン実写映像を駆使して、子供たちにわかりやすく伝えます。遠いところで近づく悲劇を…。
みんなのうたHPより
そんな歌だそうです。

調べてみたら、歌詞がすごい。いろいろ問題ありそうなんで、正味そのまんまじゃなくて“大意”で紹介するね。
♫ 氷の国の北極海はホッキョクグマの白い世界 ♫ 
♫ 小売の広野と突き刺す風が何千年もホッキョクグマを守ってくれた ♫ 
♫ そのホッキョクグマが数を減らしている ♫ 
♫ 氷が溶けて 白い世界が小さくなって ホッキョクグマは追い詰められる ♫ 
♫ 「暑い❢暑い❢なんとかしてよ❢氷の国を返してよ❢」 ♫ 
♫ 北極海の小さくなった氷の国でホッキョクグマは叫び続ける ♫
youtubeにこの歌があった。
1.jpg2.jpg3.jpg4.jpg
大きくしてみてね
『NHKが日本をダメにした』 武田邦彦詩想社新書  ¥ 972

NHK もはや、情報源としての信頼は、失われた

さてと、知らなかったよ、この歌。どうしてくれるんだろう、NHKは。こういういい加減なことしちゃダメだろう。番組が番組だよね。《みんなのうた》だよ。子供がたくさん見てるんだよ。これは犯罪だ❢ テレビを持ってるだけで受信料を徴収しているNHKがこれだけの犯罪行為を犯していることを、世の中に、もっともっと知ってもらう必要がある。・・・ということで、NHKにリクエストしましょう。

とりあえず、これをクリックして下さい。
http://cgi2.nhk.or.jp/minna/search/index.cgi?keyword=%E3%83%9B%E3%83%83%E3%82%AD%E3%83%A7%E3%82%AF%E3%82%B0%E3%83%9E&opt=all&submit_k

で、枠の中に、《 ホッキョクグマ 》と入れて、検索して下さい。ホッキョクグマのリクエストマークが現れるので、《 リクエスト 》をクリック。リクエストページが現れます。

必要項目に答えます。
リクエストする理由・感想・・・必須~感動的に書きましょう
お名前(ペンネーム可)・・・必須
メールアドレス・・・記入の必要はありません
性別・・・必須
年齢・・・必須
都道府県・・・必須
そんでもって、《 確認 》をクリック。確認ページが現れますので、確認の上、送信をクリック。以上でリクエスト完了です。みんなでどんどんリクエストして、どんな歌だったのか。映像とともに確認してみましょう。

・・・ごめんなさい。そんなに暇じゃないよね・・・




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『サイクス=ピコ協定 百年の呪縛』 池内恵

YOMIURI ONLINE 2016/07/19
「死刑導入ならEU加盟不可」…トルコに独首相
http://www.yomiuri.co.jp/world/20160719-OYT1T50040.html?from=tw
(抜粋)
メルケル独首相は18日、トルコが死刑制度を導入するなら、欧州連合(EU)に加盟することはできないとの見解を、トルコのエルドアン大統領に電話で伝えた。

ヨーロッパがそんなに輝いていると、まだメルケルは思ってるわけだね。多少ハードルを上げても、ドイツはヨーロッパの魅力に抗しきれず、しっぽを振ってくる。確かにエルドアンが強権を震えるのは経済が好調だからで、それを盤石にするためにEU加盟をめざしている。だけど、どんなもんかな、トルコはイスラムだし、トルコ人はどこから見たってアジア。〈死刑制度導入〉云々は、逆に加盟の可能性を匂わせているけど、白人がアジア人につく嘘は、嘘のうちに入ってないからね。気をつけようね。・・・エルドアン。
新潮社  ¥ 1,080

この止めどない混乱は、一世紀前の秘密協定に運命づけられたのか?
サイクス・ピコ協定がどうのこうのと、私はもう、言いません。今にして考えてみれば、サイクス・ピコ協定をことさらにあげつらうのは、英仏帝国主義国家による覇権主義を論じ立てるソ連の主張に始まるもの。つまり、共産主義陣営の理屈。けっこう、世界史的常識の中に、同様の共産主義的な理屈がはびこってるよね。この本を読んで、そのことに気づけたのは、けっこう大きな収穫だな。良かった、良かった。anatoria.jpg

赤がトルコ。緑がアラブ。水色がギリシャ。黄色がアルメニア。焦げ茶がクルド。・・・完全にモザイク国家なんだな、トルコって国は・・・。

いやいや、まだまだ、トルコに民族問題が本格化してるってわけでもないんだけど、確かに一連の、イスラム国に関する動きの中で、アメリカの意向に沿った役割を与えられたことで、クルド人の存在感はかなり大きくなってきている。トルコにとっての主敵は、いまやイスラム国なんかではなくって、クルド。まあ、端から、トルコはイスラム国を問題視しているようにも感じられなかったけどさ。

この領域に関して言えば、オスマン帝国の崩壊によってギリシャ、アルメニア、クルドが内から放棄し、同時に近隣諸国、または大国に支援を求めた。この段階で、サイクス・ピコ協定は、その役割を果たすことができなかった。近隣諸国や大国は、大小の影響力伸長を見込んで介入、または関与した。その結果として、極端に細分化された諸民族の領土・自治領域が提案された。これがセーブル条約であった。

自分たちの居住区が分割されることを目前に、ナショナリズムを高めたトルコ人が、これに異を唱えた。彼らは実力によって、近隣諸国の侵入を阻止し、支配下の諸民族の放棄を自力で鎮圧した。そのようにして、トルコ人が自らの支配を大国に認めさせたのがローザンヌ条約である。

イラク、シリアの混乱から、イスラム国の登場を経て、クルドがその存在感を高めている。前述2カ国にトルコを合わせれば、その数3000万人といわれるクルド。民族的高揚感は、すでにトルコ国内のクルドをも飲み込んだ。

かつて、オスマン帝国の衰弱でもたらされた混乱は、オスマン帝国のエリート層がトルコ共和国という地域大国として登場し、分離独立を望む少数民族の希望を押し流した。少数民族は、トルコ国民として同化するか、流出した。

これが解決のための一つの形である。多くのものが命を落とし、土地を奪われ、流浪した。ある種の民族浄化が行われたわけである。

この本における、その辺のまとめ方は、結構かっこいい。
手を汚していない勢力はどこにもなく、欺瞞を含まない立場はない。どの根拠と枠組みにによる解決策も、それによってすむ土地を追われ、命を落とす人々を多く生み出した。しかし、これら以外に、解決策を考えて実行できる主体はなかった。これらの失敗した解決案が含む愚かさは、当時の人類の英知を注ぎ込んだ結果、なおも曝け出さざるを得なかった失敗なのである。
本書p46




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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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