めんどくせぇことばかり 2017年07月
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『地球幼年期の終わり』 アーサー・C・クラーク

SFは好き。だけど、アーサー・C・クラークはあまり読んでない。ほんの何冊かは読んでるはずなんだけど、あまり覚えてない。アーサー・C・クラークを読むには少し子ども過ぎたのかもしれない。

やっぱりこの本も、『2001年宇宙の旅』あたりと同じように、人類の“進化”であるとか、“使命”であるとかをテーマにしたスケールの大きいストーリー。テーマをそらすことのない展開が、私には少し息苦しい。人間がふざけているので、冗漫な流れのほうが、どうも私には合っている。

それにしても、この作品が、イギリスで出版されたのが1953年。日本で1964年。“SF小説史上の最高傑作”と言われているそうだけど、上で文句言っておいてなんだけど、“最高傑作”と言われるのもよくわかる。

だって、この本を読んでいて、「あれ、この展開は、あの本と同じだ」って、何回思ったことか。つまり、私がこれまで読んだ本の中で、強く印象に残っているものの中に、『地球幼年期の終わり』を元にして、あるいは刺激を受けて書かれたと思われる本がいくつもあった。

漫画も合わせてね。

『地球幼年期の終わり』    アーサー・C・クラーク

創元SF文庫  ¥ 864

優れた科学技術を備えた超知性体が人類に理想社会をもたらした。そして、その先に待つのは・・・
  • プロローグ
  • 第1部  「地球とオーバーロードたちと」
  • 第2部  「黄金時代」
  • 第3部  「最後の世代


最初に頭に浮かんだのは『デビルマン』。ちょっとネタバレして悪いけど、・・・いや、SF小説でネタバレはまずいね。やめとく。でも、ほら、・・・あそこにも“使命”が関与してくるじゃないですか。そして、その“使命”から外れて、人間の側に立って、デビルマンは戦うんだよね。

・・・この言い方なら問題ないな。でもね。私がここでデビルマンを持ち出した理由は、それだけじゃないんですよ。びっくりだよ。私なら、そこからもう一つ物語を作りたい。・・・ああ、言いたい。

おそらくは、『地球幼年期の終り』の強烈な影響のもとに書かれたんだろうと思われるのが、半村良の『妖星伝』。『妖星伝』は『地球幼年期の終わり』の半村良流の焼き直しと言ってもいいんじゃないかと思う。ずい分前に読んだんでうるおぼえではあるんだけど、とにかく面白かったからな。たしか、時間が意思を持ち始めたんだよね。つまり、終末に向かい急ぎ始めた。超知性体がそれを母星に伝えなければいけないんだけど、宇宙船が故障してしまう。その代わりに、超生命体となった人間の生命エネルギーを宇宙船とするために、超生命体は人間に使命をもたせた。

・・・何十年も前に読んだ本なのに、そこそこ覚えてるねえ。

『百億の昼と千億の夜』も、そう。もしかしたら、これが一番、強く影響を受けているかも知らない。超知性体のボイラーの中のできごとなんだよね。・・・すべてが・・・。

進化した新人類が、エスパーとしての能力を持つなんてのも、色々なバリエーションで物語化されているよね。

でも、本当は私の一番の興味は、この物語に書かれていない、悪魔の姿をしたものたちと人間の、過去の関わりの中にあるんだ。・・・でも、これは、言っちゃあいけないんだよね。




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『経済で読み解く大東亜戦争』 上念司

植民地ってのは本来、本国に利用され、搾取されるものだった。欧米の国々は、植民地をそういうものとして扱った。それ以外に考える余地がなかった。アジアやアフリカはひどい目に合わされた。

イギリスは北アメリカ植民地やオセアニア植民地において多額の投資を行い、その後、独立した国家の近代化の礎となったところがある。ただし、北米においては先住民族を排除、いまチャイナがチベット、東トルキスタン、内モンゴルで行っている民族浄化をもっと大胆に行った上でのこと。だから、時間の流れというものに鈍感なシナ大陸に住む者たちにしてみれば、「同じ、あるいは、そこまでひどいことをやってないのに非難されるいわれはない」っていうくらいの気持ちなんだろう。ともかく、先住民をクレンジングした上で、奴隷を入れてったわけだからね。「近代化の礎」ったって、言わばそういうこと。

日本が台湾や朝鮮でやってこととは、まるで違う。これまで利用されていなかった人的資源を教育によって労働力に変えたり、捨て置かれた土地に設備を作って生産基地に変える。これを日本は、本土のインフラ整備以上に熱心に取り組んだわけだ。

朝鮮・台湾・満州への投資は、搾取どころか、持ち出しのほうが多かった。日本に併合された朝鮮は人口を900万人から2300万人に増やした。台湾は100万から600万に増えた。満州は大陸における唯一「法」と「秩序」の保たれた場所だった。そのため、内乱状態の支那から多くの人々が満州に流入した。満州国建国前、300万だった人口は1932年の建国時には3000万、1940年には4000万と急速に増えた。

技術移転と多額の投資なくして、このような人口増加はない。軍や警察が法的秩序を維持し、インフラ整備に莫大なコストを掛け、民間の投資を呼び込んで働く場所まで作る。現地の資源や労働力を使ったが、それは現地に産業を起こすためであり、結果として人口が増えた。

これを同じ植民地経営と呼ぶべきか。・・・違うだろう。


ベストセラーズ  ¥ 1,188

「大東亜戦争」とは何だったのか? “地政経済学"で「日米開戦」の謎を解く!
序 章   【経済と戦争の相関】
第一部  【第一次世界大戦までの世界経済の動向】
第二部  【第一次世界大戦の明暗】
第三部  【第二次世界大戦前夜の日本経済】
終 章   【日本の戦後復興】



さて、日本とアメリカの戦争はチャイナを巡っての対立が背景にある。そのチャイナの背後にはアメリカの影があったんだよね。アメリカの、分けのわからないほどのチャイナへの肩入れで、日本は疲弊させられていく。

たとえば、顧維均。この人は、清華大経由でアメリカに留学して大事に育て上げられた、日支離間の駒、第一号。パリ講和会議の支那代表。日本の山東半島租借を非難。支那政府が前金をとって認めたことが発覚するが、本国で五四運動が盛り上がる。

米宣教師ジョージ・フィッチは、悪質。北白川宮らが暗殺された虹口公園爆弾テロ事件は、フィッチが朝鮮人テロリスト尹奉吉を手引きした。

ニューヨーク・ヘラルド紙記者ウィリアム・ドナルドは蒋介石と親しく、張学良の顧問。場合によっては、コミンテルンと繋がってたんじゃないかな。つながっていたと言えば、彼は、西安事件の際は、宋美齢を伴って西安に乗りこんでいる。こっちは命令系統というわけじゃなく、もっと、物理的に、・・・フィジカルにね。

シェンノートは第二次上海事変で支那空軍部隊を指揮。

米宣教師ベイツ、マギーは、南京攻略に際し、「日本軍が大虐殺をした」と嘘八百を並べ、ニューヨーク・タイムズやシカゴ・デイリーニューズがそれを報じている。

支那に派遣された宣教師の子ヘンリー・ルースの『LIFE』誌、パール・バックの『アジア』誌は、支那人を好意的に伝え続けた。日米戦争前の段階で、米国人の好感度は、支那に対してが76%であるのに対し、日本に対してが2%(亀井俊介編『日本とアメリカ』)。

親分がフランクリン・D・ルーズベルトになってからは、ひどいよね。F・D・RのDはディラノ。彼の母方の姓ですね。ディラノ家は奴隷貿易とアヘンの密輸でもうけた一族。リンカーンが奴隷開放宣言なんてカッコつけるけど、そんなこと言えるのも、苦力の激安の労働力の目安があったからこそ。まあ、ディラの家ってのは、いずれにせよ、シナ人の生き血をすすって財を築いたわけだ。

マザコンのフランクリン・ディラノ・ルーズベルトにしてみれば、そんなシナ人がかわいくてかわいくて仕方がなかったわけだ。




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GHQ民政局 教育勅語の廃止

産経ニュース 2017/07/28
【稲田朋美防衛相辞任】「責任を痛感、辞任かねがね考えていた」 険しい表情から涙目にも
http://www.sankei.com/politics/news/170728/plt1707280044-n1.html
(抜粋)
南スーダン国連平和維持活動(PKO)の日報をめぐる問題で28日、記者会見した稲田朋美防衛相。「責任を痛感している」と繰り返した稲田氏だが、隠蔽の了承について「認識は今でもない」と主張し、強気の姿勢を貫いた。日報をめぐる一連の問題は、防衛省・自衛隊への稲田氏のガバナンス(統治)不足を露呈、不信感が渦巻いた。
(続きを読む)に全文

政治の中の一コマだから、何があったって驚かない。基準を“正義”なんかに求めても、何の意味もない。ことは、野党やそれを支援するメディアはじめ“革新勢力”は、安倍政権打倒の一点突破を目指しているということ。ここの攻防の意味は限りなく大きい。

森友学園どうのとか、加計学園どうのとか、さらにはこの稲田朋美防衛相辞任につながる“日報をめぐる問題”とかも、現在の政治的駆け引きのすべてはその攻防の中にある。

稲田朋美防衛相は、森友学園の絡んで教育勅語に関する認識を問われていたことがありました。“革新勢力”はいまでも、教育勅語に対して“軍国主義”というレッテルを張って、それを擁護しようとするものを戦後平和主義の流れの外にあるものとして攻撃しようとする。柳の下の幽霊あつかいだな。

教育勅語がどのように配されていったのか、調べたことがありました。ずいぶん長い内容ですので、何かのときに思い出してもらえれば嬉しいです。
敗戦直後の東久邇宮内閣は、敗戦という未曾有の危機の中でこそ、教育勅語の重要性はよりましていると考えていた。
8月17日に成立した東久邇宮内閣の文相前田多聞は、その就任記者会見で、「日本の教育の基礎は教育勅語と終戦の御詔勅抜きでは考えられない」と述べている。

さらに9月15日には、「新日本建設ノ教育方針」を制定した。 それは、教育の基礎を「国体護持」に置き、「科学教育振興」と「平和国家建設」に邁進するというものであった。

「今後ノ教育ハ益々国体ヲ護持ニ努ムルト共ニ軍国的思想及施策ヲ払拭シテ平和国家ノ建設ヲ目途トシテ謙虚反省只管(ひたすら)国民ノ教養ヲ深メ科学的思考力ヲ養イ平和愛好ノ念ヲ篤クシ智徳ノ一般水準ヲ昂メテ世界ノ進運ニ貢献スルモノタラシメントシテ居ル」「教科書ハ新教育方針ニ即応シテ根本的改訂ヲ断行シナケレバナラナイガ差当リ訂正削除スベキ部分ヲ指示シテ教授上遺憾ナキヲ期スル・・・」 と始まる「新日本建設ノ教育方針」の概要は以下の通りである。

①教育方針
 国体護持、平和国家建設の推進、軍国的思想の払拭、教養・科学的思考力の養成、智徳水準の高揚
②教育体制
 決戦教育の解除、平常教育への復帰、軍事教育の全廃
③教科書
 新教育方針に則る改定断行
④教職員対策
 再教育
⑤学徒対策
 勤労動員による学力低下への補習、陸海軍学校生徒の他校への転入
⑥科学教育
 単なる功利主義でなく、真理探究に根ざす科学的思考力の養成
⑦社会教育
 国民道義高揚と国民教養向上、成人・勤労者・家庭教育・図書館等の振興
⑧青少年教育
 郷土を中心とする青少年の自発能動・共励切磋の団体育成
⑨宗教
 国民の宗教的情操の涵養
⑩体育
 体位の回復向上、運動競技の奨励
⑪文部省改革
 学徒動員局廃止、体育局・科学教育局新設

これに対してGHQは「10月13日指令」を出して、「新日本建設ノ教育方針」に真っ向から反対した。

【昭和二十年十月十三日のGHQ指令】

①初等・中等教育の改革
②教科書の書き換え
③日本人の道徳観の養成、日本文化の改善
④「修身」を教えた教学局廃止(盲目的忠誠心を説いたため)
⑤国粋主義を鼓舞した全研究所廃止
⑥民主主義の信念を植えつける為の教師再教育
⑦文部省の権限分化・民主化

この指令は、GHQが日本の占領を、「日本国の無条件条約」による占領として振る舞いはじめた最初の行動である。 9月2日の戦艦ミズーリでの休戦調印直後、占領軍は日本政府に対し「米軍による日本全土の軍政布告命令」を出した。 9月3日、重光葵外相は、マッカーサーに対し「無条件降伏をしたのは日本軍であって日本国ではない。ポツダム宣言は日米両国を共に制約する条約であり、今回の米国の軍政布告命令はポツダム宣言違反である」として、前日の命令撤回を要求した。 マッカーサーは、これを聞き入れ前日の命令を撤回した。

江藤淳氏は、マッカーサーが命令撤回した理由を「日本軍未復員将兵三百五十万人の無言の圧力によるもの」と述べている。

しかし10月、陸海軍の武装解除は完了した。 GHQは、日本がなにをされても逆らえないこの時期を待って、本来、有条件であるはずのポツダム宣言を、何の改変もしないままで無条件として押しつけてきたのである。 仮にポツダム宣言が国家としての無条件の条約であったとしても、ドイツと違い、日本には統治能力をもった政府が存在する。

占領とは、本来、勝者が敗者を思うがまま裁くことを意味しない。 また、勝者が、占領地の法律を勝手に改廃してはならないハーグ陸戦法規に明文化されていることである。 ましてや、勝者が、敗者に対し文化や生き方まで変えよと要求することは、近代史上類例のない暴挙である。

さらに12月にかけて、「教育に関する四大指令」が矢継ぎ早に打ち出される。
①10月22日「日本教育制度ニ対スル管理政策」
 教育内容(軍国主義・超国家主義イデオロギー普及の禁止・軍事教練の禁止)     
 全教職員の思想調査(職業軍人・超国家主義者・占領政策反対者の罷免)~公職追放につながる
 教科書(軍国主義思想の削除、新教科書・新教科「公民」の導入)
 GHQとの連絡組織常設(文部省内)

②10月30日「教職員ノ調査、除外、認可ニ関スル件」
 全教員の調査
 軍国主義・国家主義者・占領政策反対者の排除

③12月15日「神道指令」
 教科書から神道教義の排除、学校行事の神社参拝禁止
 「大東亜戦争」・「八紘一宇」の公文書からの削除
 神道に関わる神棚などの学校・役所からの排除
 公立学校での神道研究・神官養成の禁止
 神道への行政(財政他)支援の即刻停止
 神道教義の宣伝禁止
 内務省神祇院の廃止など

④昭和二十年十二月三一日「修身、日本歴史、及ビ地理停止ニ関スル件」
 学校での修身・歴史・地理の即刻停止
 修身・歴史・地理の全教科書の学校からの回収

四大指令が破壊したものは、軍国主義ではなく日本の「歴史・文化・伝統に基づいた教育」であった。 教育勅語の精神は、それが廃止される前に、すでにズタズタにされた。 教育勅語の廃止は、その状態が占領終了後にも永続することを目論んで行われるのである。

昭和21年に来日した米国教育使節団は、3月31日、「教育現場からの教育勅語追放」を勧告した。 「日本では独立した地位を占め、かつ従来は服従心の助長に向けられて来た修身は、今までとは異なった解釈が下され、自由な国民生活の各分野に行きわたるようにしなくてはならぬ。平等を促す礼儀作法・民主政治の協調精神、これらは、皆広義の修身である。・・学校における勅語の朗読・御真影の奉拝等の式を挙げることは望ましくない。」

①「教育内容変更」の指示 
 修身廃止、
 地理・歴史教科書書き直し
 国字のローマ字表記(膨大な文献の「焚書」)
 勅語朗読・御真影奉拝禁止

②「教育制度変更」の指示
 教育の地方分権化(地区教育委員会創設等)
 男女共学
 義務教育九年  

昭和21年7月10日、民間情報教育局(CIE)宗教部WKバンスが同局教育部ジョージ中尉に対し、教育勅語の『危険性』に言及した。

「教育勅語は日本人のラジカル(即ち民主的)な傾向を押さえ込む目的で書かれた儒教的な文章である」
「国家神道の聖書だ」
「軍国主義者たちや国粋主義者たちは、この勅語から(戦争遂行の)精神的弾薬を得ていたのだ」
などと私見を述べた上で、教育勅語の廃止を提言している。
「どんなに広く解釈しても、教育勅語は新しい憲法草案の精神から外れている。・・公立学校で読み上げられるべきではないし、ましてや、教科書に入れられるべきではない。大学では歴史的文書として組み入れられてもよいが・・。」

田中耕太郎文相(吉田茂内閣)の、教育勅語擁護発言

21年6月14日
「近来、国民道徳の頽廃は極度に達し・・教育勅語の内容まで疑惑を以て見られ、また外国人の元首に払っている尊敬すらも日本国民として天皇陛下に払わない者も少なくないのであります」

21年7月15日
「教育勅語は絶対に護らねばならない。教育勅語は実践されるべきで、そのためには日本の古典やキリスト教の『聖書』なども取り入れ、教育の新しい基礎を作るよう努力しなければならない」

田中文相が「聖書を取り入れても・・・」としたのは、教育勅語を守りたい一念であったろう。 この田中発言の直後の18日、民間諜報局(CIS)は、GHQ参謀第二部に「教育勅語廃止」を勧告している。 GHQの情報教育局(CIE)教育部アイリーン・ドノバン(婦人教育担当)は、8月6日、オア教育部長に「教育勅語廃止」を提言した『ドノバン・メモ』を送った。

『ドノバン・メモ』
「教育勅語をどう扱うべきかについて、日本民族の心の中に、そしてGHQにも混乱が生じている。これは直ちに解決されるべき重大問題だ。我々の勅語政策の発表が九ヶ月も遅れたことで、既に難しい事態(田中演説)が生じている。・・この勅語は、極度の西洋化に対する恐怖感から生まれたものである。・・百三十語の漢字からなる勅語は日本民族主義のマグナ・カルタ(大憲章)であり、軍国主義者や超国家主義者の行動の源になったものである」
「より直接的な危険は、“一旦緩急あれば義勇公に奉じ以て天壌無窮の皇運を扶翼すべし”という言葉の中にある」
「日本人の道徳・倫理の目的は皇室の繁栄のためだけにある」
「これは新憲法の精神である一個人の権利という考え方と完全に食い違うものだ」

21年には日本国憲法草案が国会において審議されているが、その26条に「すべて国民は、法律の定めるところにより、その能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利を有する。すべて国民は、その保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負ふ。義務教育は、これを無償とする。」とある。 これを受けて、教育基本法が登場することになる。 憲法がそうであったように、教育基本法もまた、GHQの民間情報教育局(CIE)が日本政府を指導・監督して作らせたものである。

最後に教育勅語にとどめを刺したのが、GHQ民政局課長のチャールズ・L・ケーディスである。彼は、国会での「教育勅語廃止決議」実施をウイリアムス国会課長に指示し、ウイリアムスは、衆参両院議長に教育勅語の廃止決議を行なうように強硬に申し入れた。 田中耕太郎・参院文教委員長(教育基本法制定時の文相)が、「教育勅語廃止」に大いに活動した。田中耕太郎自身、国会の「教育勅語廃止決議」が、GHQ民生局の指示でやむを得ないものであったことを語っている。




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テーマ : 大東亜戦争の本当のこと
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『部活があぶない』 島沢優子

中学校はサッカー部、高校は山岳部。大学では山と映画の二股で過ごした。・・・もう、60歳が近い私だけど、部活動は大きな影響を受けたな。特に、今になってみると、山を部活ではじめたことは、とても良かった。

私たちの頃は“部活”って言葉はなかったですね。“クラブ”って言ってた。

中学校の時は、三年の学徒大会で県大会に出たんだ。二中と大滝中が強くてね。三年でようや二校を下して県大会に出た。中学校から学校の用意してくれたバスで浦和の会場まで行ったんだけど、それだけで舞い上がってた。当日は、その年初めての光化学スモック注意報が出た日。私たち、埼玉の奥座敷の者にとっては、人生初の光化学スモッグ。試合が始まってしばらく、行きが苦しくなって、何が起こったかわからなかった。後ろを見ると、影中の仲間だけが、ひざに手をついてゼーゼーいってた。今より大気汚染の酷かった時期だからね。日頃、先生が“クラブ”に出てくることは滅多になかった。

高校の山岳部になると、先生が出てくるのは合宿だけ。小さなザックを背負ってひょいひょい歩いてた。先生の荷物の大半は、部員が担いだ。酒も・・・。ある土曜日の練習で、OBの方が懸垂下降を教えてくれるということで、荒川の段丘にあたる崖にいった。ヒヤヒヤワクワクの、岩初体験だった。あの時も、先生はいなかった。

先生にとんでもないことを命令されたことがある。明日、北穂に登るという涸沢でのこと。タバコ買ってこいということなんだけど、先生の吸うハイライトは涸沢の小屋にはないっていうんだよね。どこに買いに行けって言われたと思う?・・・北穂の小屋ですよ。・・・「先生、明日登るんじゃ・・・」



講談社現代新書  ¥ 821

そもそも、なんのためにあるのか。部活は生徒のためになっているのか
プロローグ  部活動は誰のもの?
第1章  部活がもたらす効果
第2章  部活のいびつな歴史
第3章  ブラック部活動が止まらない
第4章  教師にとってもブラックな部活
第5章  ブラック部活の正体
第6章  ブラック部活から子どもを守る
第7章  部活の未来のために

私の部活体験は、苦しいこともあったけど、楽しかった。それだけです。先生が部活に強く関係することはなかった。責任を追求される今の御時世ではそうは行きませんね。

時々、以前から、高等学校に関与する仕事をしていて、最近は、外部指導員ってことで、高校の部活に関わることもある。高校の部活動に関しては、わりと生な状況を理解しているつもり。

まあ、最近の高校の先生っていうのは、部活動の指導も含めて言えば、最悪に近いブラックです。この間もブログでご紹介した定年しても再任用で働いている先生ね。自分で言ってるもん。自分の教員生活は完全にブラックだったって。ひどい時は一年のうち三六〇日は仕事してたって。・・・部活のためにね。その人はソフトテニス部。ソフトテニスってのも練習時間が長くて、生徒に対してもブラック化しやすい傾向の部活みたいね。

体罰っていう意味では、概してバレー部はひどい印象があるな。今、関わっている学校のバレー部の先生と飲んだことがあるんだけど、今は私もやらないけど、ちょっと前まではひどかった。自分で考えてもひどかったって言ってた。

最悪なのは、ずいぶん前のことになるけど、やっぱりバレー部の若い顧問。練習中に腹痛を訴える部員を、怠けようとしていると決めつけて、レシーブの練習とかこつけて、ボールをバシバシぶつけた。結局、救急車を呼ぶことになったんだけど、急性盲腸炎で即手術だった。顧問はその後、自分が盲腸を発見してやったって豪語していた。

もう、あきれちゃうよ。部活ってのはやめた方がいい。良くなることはないよ。問題は複合的で、原因もまた複合的なもの。専門の顧問が悪い。親が悪い。青少年スポーツ団体が悪い。上の協会が悪い。しわ寄せは生徒と専門外の顧問にのしかかる。

とりあえず青少年スポーツは、母体を学校に求めるのは、今すぐやめたほうがいい。だけど、そんなことできないでしょ。

だから強権によって、一度チャラに戻すしかない。甲子園大会はじめ、選手生命を縮めかねない各種の全国大会をやめる。それが諸悪の根源だから。それで食ってる大人がいる。食ってる大人が、食い物にしていることに気づいてない。

だけど、そんなわけにいかないじゃないですか。結局、折り合いをつけていくしかないんだと思うけど、やりたいのから守るべきルールを定めて、その厳守を大会参加の絶対条件とするくらいのことはやらないと、悪くなる一方だと思う。ルールは練習時間、活動日、他種目を経験させるなど。少なくてもそのくらいのことはやらないとね。それだけでも、ものすご~く大変なことだと思うけど・・・。




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『日本一やさしい天皇の講座』 倉山満

4月に知り合った高校で社会を教えている先生がいる。定年してからも働ける制度を利用して最初の年なんだそうだ。あたりのいい人で、世界史が専門なんだそうだが、知識が豊富で、今は地理を任されているんだとか。その人が言っていた。「もう、今の時代に天皇制なんていらないんじゃないかな。もしどうしても必要なら、それこそロボットでもいいだろうに」ってさ。・・・たまたま昼飯で一緒になった時、テレビのニュースを見てのことでした。

宮沢俊義という学者先生がいるのだそうです。戦前からの東大法学部教授で日本国憲法の制定にも関わった人物。戦前からの学者は、その多くが公職を追放されたが、そうはならなかったマッカーサーの覚えめでたい人の一人ということでしょうか。そういう人が、戦後は憲法学の最高権威として、その学説が通説になるという立場になったんだそうだ。司法試験・公務員試験・教員採用試験では、憲法に関する問いは宮沢の通説に基づいて出題されるんだから、その影響力の大きさははかりきれない。

その宮沢教授が世に放った通説というのが、天皇は「《めくら判》をおすだけのロボット的存在」って言ったんだそうだ。『全訂日本国憲法』七十四項》にそうあるらしい。確かめたわけじゃないけど、・・・本当かなあ。

でも、私が知ってる61歳の高校の先生は、おそらく宮沢学説の憲法学を学んで埼玉県の高校の先生になって、長い教師人生を定年まで勤め上げた挙句の果てに、《天皇制なんか無くていい。天皇という存在が必要ならロボットでも置いとけばいい》って言ってるんだから、本当なのかもしれないな。

まあ、そこまで疑ったら、倉山満さんに悪いよな。嘘を書くような人じゃないからな。



扶桑社新書  ¥ 821

二百年に一度の大事件 日本人として、なにを知るべきか


第一章  天皇と先例
第二章  天皇と武家
第三章  天皇と近現代史
第四章  攘夷を論じる

『このままで行くと、皇統は滅びる』

倉山さんが強調する悲痛なアピールだけど、たしかにそのとおりだと思う。秋篠宮殿下のあと40年間にわたって皇室には女の子しか生まれなかったんだから、それだけで危機だよね。通常、30年で一世代って考えるでしょ。つまり、一世代分の皇統が存在していないということだ。悠仁親王殿下のご誕生でようやくつながれたものの、一世代分の空白の後の奇跡なわけだよね。その奇跡も一世代分の絶望の果に起こった次の世代に望みをつなぐ橋みたいなものでしょう。親王殿下を“橋”に例えては申し訳ないけどさ。

マッカーサーは“天皇制を存続させた”なんて言われるけど、違う。マッカーサーは天皇制を日本人の手でふっ飛ばしたことにするように、時限爆弾を仕掛けたんだ。11あった宮家を強引に皇室から離脱させてしまったことだ。それによって皇統は、血のリレー、血のストックを失ったのだ。

「皇位継承者がいなくなってしまう」という危機感から、小泉純一郎首相の時に皇室典範の改正が俎上に上がり、“有識者会議”なるものが開かれた。結局、悠仁親王殿下のご誕生で見送りになったが、あの時の議論もひどいものだった。

倉山さんは、この本を世に問う理由として、昨年八月の「天皇陛下のお言葉」に対する反応をあげている。小泉内閣のときもそうだったけど、結局、私たちは、歴史を知らないのだ。

天皇は必要なのか。なぜ皇室は一度も途切れることなく続いてきたのか。そもそも天皇とは、そして皇室とはなんなのか。

なにより、それが日本の歴史の中でどのような役割を果たしてきたのか。

そんなことも知らないで、『ロボットでもいい』は、ないだろう。

結局、“マッカーサーの時限爆弾”とは、11の宮家を皇室から離脱させたということだけではないんだ。『ロボットでもいい』くらいの浅薄な学者に力を与え、日本の指導者になる人の頭を改造したこと。この時限爆弾は、静かに、だけど確実に時を刻んできた。もう、あまり時間が残されていないことは、確かなようだ。

最後に言わせてもらうけど、私の知り合いのその先生、尊敬できる人がらの先生です。でも、その先生にしてからそうなのです。その辺に、“戦後”って言う時代の、危機の深さを感じます。




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『KZ'Deep File いつの日か伝説になる』 藤本ひとみ

あとから知ったんだけど、これは、『探偵チームKZ事件ノート』というシリーズの中の一つのお話。藤本ひとみさんは、この手のライトノベル系とも言えるお話も手がけているんですね。いやいや、大変面白く読ませてもらいました。あとにも書きましたけど、旅のお供にはちょうどいい本ですね。
古都、長岡京で開かれる旧財閥の懇親会。厳重な警戒の中、ナイフを持ち込む少年の目的は!?二つの蜂の巣、誘拐された幼女、からむ因縁の糸はどこに続くのか!? 真実を追う少年たちの夢と挫折、友情と葛藤を描く、書き下ろし長編。
これは、“売らんがため”の口上書きね。

でも、あんまりいい口上じゃないな。読んでみると、もっともっと面白いよ。なにしろ、私はこの本を買って後悔してたんだから。

・・・というのもね。私、通常、あんまり作者にこだわらないんです。誰が書いたかって、あまり気にしないの。もちろん読むたびに面白ければ、次第に名前も覚える。まあ、藤本ひとみさんじゃあ、“覚える”もへったくれもないんだけどね。だから、藤本さんの名前で買っちゃったのよ。内容をちっとも確認せずに。帰ってからペラペラめくったら、ちっともフランスじゃあないし、ちっとも歴史ものじゃあないし、・・・そういうことで、後悔したわけ。

じつはここのところ、仕事が忙しくてね。本を選ぶ暇がないもんだから、バタバタしながら本を買ってくる。ネットの場合もあるけどね。それこそ、はずれがあって当然くらいの状況だな。なんて、図に乗ってひっくり返ってペラペラめくっているうちに、・・・なんだよ、面白い。

まったく、私は恥ずかしい。こんな面白い本を読みそびれるところでした。たしかに、日ごろの自分の趣味・趣向とはだいぶ違うんだけど、そんなこととは関係なく面白い。

旅の電車の中で外の景色を見るのに疲れたときに、こんな本がお供なら、いい旅になるだろうな。


講談社  ¥ 1,512

若者たちが持つ快活さと真摯さ、繊細さ。いつの間にか消えていき、二度と戻ってこないもの
序章
第1章  呪いの都
第2章  ゲノム編集
第3章  我がKのために
第4章  奇妙な祠
第5章  因縁の糸
第6章  時を超える闇
終章


四人の中学生を主人公にした話。保険金一家殺害事件がどうの、ゲノム編集によるデザイナーベイビーがどうのって話が絡まって進んでいく話。縦糸には、第二次世界大戦末期、配線が色濃くなる中、政商として成り上がった財閥創業家が軍から委託された裏の仕事と、終戦後の混乱の中で発生した二人の人物の失踪事件が編み込まれている。

散漫になるかと思われるほど色々な糸が使われていることに不安を覚えながら中盤までを読むことになるが、終盤に向かって、それが一つの意味を持たされていく様子が心地良い。

その糸の一つに、石綿、アスベストの製造と、その被害の話がある。この折り込み方が非常に巧妙で、その始まりは、なんと・・・。ちょっと、これは、これから読む人のためにやめておこう。

子供の頃、父の会社が石綿を作っていた。父は休みの日でも会社に行って仕事をすることがよくあった。その仕事が簡単に終わりそうな時は、自転車の荷台に私を乗せて連れて行くことがよくあり、仕事をこなす間、私を工場の中で遊ばせておいた。なんだかわからないけど、休みの日の工場にも人がいて、なんだかんだと珍しいものをでしてきて遊んでくれた。木くずだとか、鉄くずだとかね。

その工場の隅っこには、いつもふわふわした綿くずのようなものが、けっこううず高く積もっていたような記憶がある。あれは何だったんだろうか。

父が死んだあと。同じ時期に同じ工場で働いていた方が仏壇に手を合わせに来てくれた。その方は会社から依頼を受けて、石綿を製造していた時期に努めていた人に連絡を取って、アスベストの外を説明し、医者に掛かることを勧めて回っていた。

いずれにせよ。私は1960年生まれ。いろいろな意味合いで、日本は“混沌”の中から立ち上がってきたんだ。

そうそう、この本にはもう一つ、“早良親王の怨霊”というすごい糸が使われていることをお伝えして、終わります。




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『ミステリーな仏像』 本田不二雄

「日本人が仏像に何を求めたのか」っていうことですよね。

それは、仏教が入ってくる前から日本人が持ってた思いだよね。思いは変わらないはずなのに、仏教以前、それをそのまま神にぶつけていたとは思えないな。それをするには、神はすこし曖昧だし、掴みどころがないし、漠然としているし、大きすぎるし、小さすぎるし、水のように流れていっちゃうし、風のように吹かれちゃうしね。

その点、ほら、仏教は仏像と一緒に入ってきたから、すでに擬人化されていて、まあ、思いをぶつけやすかったんでしょうね。それまでぶつけられなかった分だけ、堰を切ったように仏像文化が花を咲かせましたね。

私にも、印象に残るいくつかの仏像がある。なかでも、中学校の修学旅行で東大寺南大門の金剛力士像をはじめて見た時の衝撃は忘れられない。それから神護寺の薬師如来像。・・・まあ、あまり知らない中から選んだって、仕方ないね。



駒草出版  ¥ 1,620

こんな仏像見たことない❢ 比類なきお姿に込められた祈りと信仰を読み解く
第一章  仏像が秘めていたもの
第二章  ありえない仏像
第三章  霊木からの化現
第四章  奇仏をめぐる旅
第五章  女神像の秘奥
第六章  神々を発見する
お地蔵さままあ、なんといってもこれかなあ。私の生まれた家の近くの辻に立つお地蔵さま。子供の頃はここに紙芝居が来たり、坊さんが来て私たち子供の相手をしてくれたりしてね。大人たちにとっても、何かと集まると言えば、この辻のあたりだったんだな、きっと。
さて、この本なんだけど、まあ、よくもこんだけいろいろな仏像があるもんだな。振り返ろうとしている仏像ってのがあるんだね。木の洞に、そのまま彫り込まれた仏像とかね。聖母としての仏像ってのもすごいですね。それから鬼子母神。うわっ、ガリガリに痩せ細った仏像。人に触られて、ツルッツルになっちゃった仏像。

仏教以前の神に対する思いも含めて、いろいろな思いが仏像に投影されているんだな。
聖母としての摩耶夫人像ってのは、一つの形式となっているんですね。それにしても、お釈迦様が、摩耶夫人の右の脇の下からダイブしてきてるよ摩耶夫人
こんな、いろいろな仏像が紹介されています。とりあえず、本屋さんでペラペラしてみるといいと思う。



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『勇敢な日本経済論』髙橋洋一×ぐっちーさん

何度もネタに使っておきながら、今更本の紹介って言ってもなんなんですが、表紙を見てもらって分かるように、世の中に対し社に構えたお二人の対談もの。

髙橋洋一さんは大蔵省に勤めて小泉内閣、第一次安倍内閣で仕事をした。08年に退官してからはメディアを通して官僚の問題を指摘する立場の言論を展開し、現在は大学教授も務めている。“ぐっちーさん”こと山口正洋さんは丸紅から外資系の金融機関を経て投資銀行を開設。今は岩手県で地方再生の仕事も手掛けているんだそうだ。

この本は、“ぐっちーさん”の問題提起に髙橋さんが答えていくっていう筋で進んでいく対談もの。髙橋さんの話はまかり間違えば“ほら吹き男爵”って噂されかねないくらいに断定してくれるから、とても分かりやすい。分かりやすいからこそ、こういう本を出す機会も増えてるんだろうけど、ここまで断定すると誤解を招く向きも多いだろうし、ここまで分かりやすいと敵も増えているはず。退官以前に官僚として取り組んだ仕事の一・二を聞いても、昔から敵が多かっただろうというのは、おそらく間違いない。おそらく四面楚歌に近い状況だったろう。

髙橋さんの方が圧倒的に正しいけど、世の中って人が動かすもの。人っていうのは、そう理屈の通りには動いてくれないからね。

でも、ニュースで見聞きして、「おかしいなあ」と思ってたことを髙橋さんが断定してくれると安心できる。たとえば、「経済成長は必要である」ということ。左系の人たちはすぐ再分配の話に傾いて、大企業優遇税制がどうのこうのと批判する。共産党は「金持ちからもっととれ」と、金持ちこと大企業を悪者にして大企業優遇策を条件反射で否定する。大企業優遇で経済成長を促して分配する富を増やすなんてこと、おそらく彼らにしてみれば、最初からあり得ない禁じ手なんだな。

悪者扱いされてむしり取られるなら、大企業は日本から出ていくでしょうね。その先のことは、共産党はどう考えてるんでしょう。

『勇敢な日本経済論』   髙橋洋一×ぐっちーさん

講談社現代新書  ¥ 864

3時間読むだけで、これからのお金のことがスッキリ見えてくる自己防衛の人生指南書
第1章  「トランプはバカじゃないからこう付き合え」
第2章  「円安が国益か、円高が国益か」
第3章  「財政再建はもう終わっている」
第4章  「アベノミクスをどう評価するか」
第5章  「規制緩和はなぜ進まないか」
第6章  「地方活性化になにが必要か」
第7章  「少子高齢化はチャンスだ」

日本は、日本の経済は、決して悪い状況にはない。様々な問題が発生しても、それを乗り越え、より明るい将来を見通せるだけの力が日本にはある。断定的で、あいまいなところがない分だけわかりやすい髙橋さんの話を聴いてると、そう確信できる。ただし、それは、「可能である」という話であって、簡単に、なるべくしてそうなるという話ではない。

現状で利益を受けている勢力が間違いなく変化を妨害する。それは規制をかける側の官僚たちばかりではなく、規制の内側にいる連中も必死で抵抗する。自民党政権がそれを行おうとすれば、必死で抵抗を試みる規制の内側にいる連中が“被害者”としての物語がメディアによって作り上げられ、宣伝される。自民党政権にかけられるメディアの攻勢を、じつは官僚が後押ししていたりする。

・・・“忖度騒動”そのものじゃん。

この抵抗勢力。本当に強い。

でも、世の中は変わる。ちょっと前まで、私だってパソコンなんか使ってなかった。携帯だって持ってなかった。しかも、ここからの変化はスピードが違う。足し算が掛け算になるくらいに、その変化の幅は大きくなる。

AIが社会の在り方そのものを、根底から変えていく。消えていく職業は山ほど出てくる。規制に守られていた職業も、その職業自体がなくなっちゃあ抵抗もくそもない。それでも人間が生きていくことに変わりないから、同時に新しいチャンスも生まれてくる。いろいろな損得勘定をチャラにして、新しい芽をつぶさずに、伸ばしていくことができればいいですね。

現状では、叩いて、叩いて、叩いて、叩いて、叩いて、跡形もなくなっちゃいますからね。




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『アメリカと中国は偉そうに嘘をつく』 高山正之

CNN.co.jp 2017/07/17
「スパイダーマン」対「猿の惑星」、週末興収は猿に軍配
https://www.cnn.co.jp/showbiz/35104320.html
(抜粋)
米SF映画「猿の惑星」シリーズの最新作がこの週末に公開され、北米での興行収入は推定5650万ドル(約64億円)に達した。2回目の週末を迎えた「スパイダーマン」シリーズの新作「ホームカミング」は推定4520万ドル。「猿」が「スパイダーマン」を抑えてトップに立つ結果となった。
(続きを読む)に全文

「猿の惑星」やってたんだ。と思ったら、今やってるのはすでに第3弾で、第1弾は2011年、第2弾は2014年にやってたんだそうだ。日本でもやったのかな。子供の頃は、ドキドキしながら、「猿が深化して、人間が支配されちゃったらどうしよう」とかってドキドキしながら見てた。

当時は、もしも結びつけるなら、ヒッチコックの「鳥」と結びつけた。それは、“動物の反乱”という意味合いでね。知らなかったからね。あの、なっちゃんこと野沢那智さんが声を務めたコーネリアスやジータが、本当は白人に逆らう日本人を揶揄したものであったなんてね。


徳間書店  ¥ 1,404

この本には大新聞が書かないことだけが書かれている。朝日新聞しか読んでいない人には理解できないかもしれない。
1 そろそろ白人の腹黒さに気がついたらどうか
2 中国人の嘘つきは泥棒の始まり
3 朝日新聞にはもう騙されない
4 いつまでGHQ憲法を抱きしめれば気がすむのか

『戦場にかける橋』は、頭のいいイギリス人捕虜が、頭の悪い日本軍にクワイ川に架ける橋の作り方を教えてやるといったストーリーなんだそうだ。もちろん日本軍はひどく描かれている。もちろん封切ではないが、その後、名画座で見た。そんなもんかと受け入れた。日本人を馬鹿にした映画なのに日本で流行って、ハリウッドが大儲けだったんだそうだ。

で、同じ日本人を馬鹿にする路線でもう一本と、ピエール・ブールに依頼が来た。そのピエール・ブールが調子に乗って書いたのが、猿がゴリラを部下にして白人を奴隷にする話。猿は日本人で、ゴリラは黒人。・・・そう、『猿の惑星』ね。

ピエール・ブール自身はフランス人で、第二次大戦下では徴兵されて仏領インドシナで軍務についたという。そこで日本軍の捕虜になっているから、『戦場にかける橋』や『猿の惑星』は、彼の仏領インドシナでの経験がもとになっているわけだ。

おもしろかったよ。「猿が人間を支配する」なんて発想。思いもよらないもんね。猿だと思ってバカにしていた日本人に捕虜にされて、まるで神によって罰されたアダムのように働かなければならなくなったピエール・ブールならではの発想ってことだな。

『パール・ハーバー』では日本軍機が病院や逃げ惑うアメリカ人を機銃掃射していたが、あれをやってたのはアメリカ軍機。この間呼んだ、『1934年の地図』では、横須賀で列車がやられて多くの死者を出したことが取り上げれていた。

『アンブロークン』ではアメリカ人の捕虜が、日本兵に金属のバックルで殴られていたが、日本兵のズボンはひもで縛るやつだ。・・・これは高山さんの受け売りだ。

さて、子どもの自分は、猿の進化にビクビクしながら見た『猿の惑星』。恥ずかしげもなくリメークされるなら、猿が人間を殴るシーンで、「ブラボー」を叫んでやろう。・・・いやいや、そんな白人の真似事は、やはり控えよう。白人のまねはやめて、猿まねをしよう。




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『日本一やさしい天皇の講座』 倉山満

最長の元号は昭和・六十四年、次は明治・四十五年、三番目が室町時代の応永・三十五年、平成はそれに次ぐ史上四番目に長い元号になるわけですね。もちろんそれは、昨年八月八日の陛下のお言葉と、それを受けた国民の支持を背景に、支持が決定したことによる。

あのお言葉の重みは、もしかすると、次の図を見ると少し変わるかもしれない。王朝

たまげるなぁ、日本の歴史は・・・。ちなみにこの図を参照するのは著者の倉山さんの推奨です。

《我が国は、公称二千六百七十七年、少なくとも千四百年の歴史を数える。この間一度も途切れることなく続いてきました。この数字は今の地球上に存在する国の中で最古です。世界最長不倒の記録です。(本書p18)》

そう、こんな国、他にないわけです。それこそが日本の強み。“中国”五千年?いえいえ、中華人民共和国の建国は1949年。「シャルルマーニュ以来、フランスは一貫して続いている」とフランス人は言うんだそうだが、少なくとも、国王と王妃の首をギロチンでちょん切った前のフランスと後のフランスは、もう何を言っても別物よ。

「どうしてそんなに・・・」と思うほど、ギリシャに肩入れするのも、その神話をヨーロッパ共通の故郷に組み入れたいんだろうけど、ギリシャ人自体が神話とは何の関係もないよそ者。神と直接つながる日本人とは、やはり全然違う。

扶桑社新書  ¥ 821

二百年に一度の大事件 日本人として、なにを知るべきか


第一章  天皇と先例
第二章  天皇と武家
第三章  天皇と近現代史
第四章  攘夷を論じる


日本は、“唯一”なんだよね。

「皇室は洗礼を尊ぶ」・・・そして新儀を不吉とする。なにか決めるときは前例による。時代の変化により、いつも伝統を守れるとは限らない。それでもご先祖様の選択のなかに「なにが正しいのか」を探し求めて皇統は維持されてきた。

本書によれば、最近の最も不幸な“新儀”は玉音放送であろうという。しかし、昨年の今上陛下のお言葉も、東日本大震災における陛下のお言葉も、玉音放送という不幸な“新儀”を先例として行われた。

皇統は、何度も何度も危機に瀕したが、そのたびに先例をもとに、知恵を絞って乗り越えてきた。古事記や日本書紀に記された“歴史”はまさにその経緯が記されたわけだ。

本書にあるように、雄略や武烈天皇は、その名があらわす様にガタガタしてた時代のことも書かれているし、継体天皇のときなんか後継ぎがいなくなっちゃったんだから、本当に危機だったんだよね。そんな危機も、知恵を絞って乗り越えてきた。

そしてその時代、すでに万世一系の皇統を守り続けていこうという意志が、そこに存在したということだ。

私たちの時代が迎えた危機は、過去のいかなる時代の危機とも異質のものかもしれない。しかし、いかに異質なものであれ、“異質な危機を乗り越えた”先例は、山ほどある。いいなあ。過去を見つめて後ろ向きに生きていこうよ。




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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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