『新聞という病』 門田隆将
朝日新聞が謝りましたね。・・・この間のやつね。
大変興味深い記事だった。なにしろ、これにはニュースになる要素が二つある。一つは朝日新聞の記者が、またやっちゃったこと。そしてもう一つは、朝日新聞が謝ったこと。当の記者の「心からおわびします。深く反省しています」というコメントとともに、社員の不適切な言動に関して「深くおわびします」と、社としても謝罪していることだ。
当の社員の発言については、「報道姿勢と相容れない行為だった」としているが、これに関しては疑いが残る。いつもの朝日の考えを、ついつい口に出して入ってしまっただけのように思えるんだ。
だって、これまでだってさ。


朝日新聞は令和改元に関して、「首相がこだわる国書を選び、談話も自ら発表した。そんな姿勢に元政府関係者は眉をひそめる。“時の首相の思いが強調される形になるのは避けた方がいい。元号は時の政権のものじゃなくて国民のものなんだから”」と書いた。
2017年3月6日、在日米軍基地を標的にした訓練と明かした北朝鮮の弾道ミサイルは、移動式発射台から同時に四発発射され、約50キロの範囲内に着弾させた。4月5日には米中首脳会談を前に新たな弾道ミサイルが発射された。
新聞は3月4月の2ヶ月間、ひたすら「森友問題」を追いかけ続けた。もともと豊中市の共産党市議が、教育勅語を朗読させる学園は許せないと宣言して仕掛けた政治闘争だった。これにメディアが乗っかり、首相の直接関与での追及が無理ならば、「忖度」なる言葉までひねり出して、推測に推測を重ねて不毛な議論を繰り返した。
北朝鮮は、平昌オリンピックに金正恩の妹の金与正を送り込んだ。文在寅に兄の親書を渡し、南北首脳会談を持ちかけた。これを朝日新聞は、「北朝鮮の狙いがどうあれ、南北の指導者による直接の話し合いは本来、あるべき姿である。同じ民族同士が少しでも和解を進め、朝鮮半島の根本的な対立の構図を変えていく努力を重ねることは望ましい」と報じた。
2018年12月20日、韓国海軍艦艇が海上自衛隊哨戒機に対して火器管制レーダーを照射した。これを追及された韓国は、「日本は人道的な救出活動中のわが艦艇に低空威嚇飛行を行なった」と日本に謝罪を要求した。
この時、朝日新聞の特別報道部の次長である鮫島浩さんは、以下のようにツイッターに投稿している。
《安倍政権は数々の嘘を重ねてきた。不都合な事実は隠蔽し改竄までしてきた。御用記者を使った印象操作も日常茶飯事だ。防衛省はイラク日報を隠していた。レーダー照射を鵜呑みにしろという方が無理だ。度重なる悪行でとっくに信用を失っていることをまずは自覚すべきだろう。 》
・・・ほらね。
朝日の本当の報道姿勢が、ついつい口をついて出ちゃったと考えた方がよさそうだ。
JCASTニュース 2020/03/14 朝日新聞社広報、編集委員の「不適切な投稿」を謝罪 新型コロナを「ある意味で痛快」と表現 https://www.j-cast.com/2020/03/14382242.html (全文) 朝日新聞社広報の公式ツイッターが2020年3月14日、同社の小滝ちひろ編集委員を、専門的な情報発信を担う「ソーシャルメディア記者」から取り消したと発表した。 「報道姿勢と相容れない行為だった」 小滝氏は13日、新型コロナウイルスをめぐり、ドナルド・トランプ米大統領の発言などに触れた「朝日新聞デジタル」の記事を紹介しつつ、 「あっという間に世界中を席巻し、戦争でもないのに超大国の大統領が恐れ慄く。新コロナウイルスは、ある意味で痛快な存在かもしれない」 とツイート。 不適切なのではないかとの指摘が相次ぎ、のちにアカウントは削除された。これを受けて、広報ツイッターは14日、同氏の投稿を「不適切な投稿」とし、「報道姿勢と相容れない行為だった」と重く受け止めていると投稿。「本人が説明やおわびなしにアカウントを削除したことも不適切でした。深くおわびします」と続けた。加えて、「ウイルスの威力の大きさを表そうとしたようですが、『痛快』という表現は著しく不適切で、感染した方や亡くなった方々のご遺族をはじめ多くの皆様に不快な思いをさせるものでした」として、同氏の「心からおわびします。深く反省しています」とのコメントを併せて掲載した。 |
大変興味深い記事だった。なにしろ、これにはニュースになる要素が二つある。一つは朝日新聞の記者が、またやっちゃったこと。そしてもう一つは、朝日新聞が謝ったこと。当の記者の「心からおわびします。深く反省しています」というコメントとともに、社員の不適切な言動に関して「深くおわびします」と、社としても謝罪していることだ。
当の社員の発言については、「報道姿勢と相容れない行為だった」としているが、これに関しては疑いが残る。いつもの朝日の考えを、ついつい口に出して入ってしまっただけのように思えるんだ。
だって、これまでだってさ。
『新聞という病』 門田隆将 産経セレクト ¥ 968 日本の新聞は、なぜ今、「国民の敵」となってしまったのだろうか。 |
|
朝日新聞は令和改元に関して、「首相がこだわる国書を選び、談話も自ら発表した。そんな姿勢に元政府関係者は眉をひそめる。“時の首相の思いが強調される形になるのは避けた方がいい。元号は時の政権のものじゃなくて国民のものなんだから”」と書いた。
2017年3月6日、在日米軍基地を標的にした訓練と明かした北朝鮮の弾道ミサイルは、移動式発射台から同時に四発発射され、約50キロの範囲内に着弾させた。4月5日には米中首脳会談を前に新たな弾道ミサイルが発射された。
新聞は3月4月の2ヶ月間、ひたすら「森友問題」を追いかけ続けた。もともと豊中市の共産党市議が、教育勅語を朗読させる学園は許せないと宣言して仕掛けた政治闘争だった。これにメディアが乗っかり、首相の直接関与での追及が無理ならば、「忖度」なる言葉までひねり出して、推測に推測を重ねて不毛な議論を繰り返した。
北朝鮮は、平昌オリンピックに金正恩の妹の金与正を送り込んだ。文在寅に兄の親書を渡し、南北首脳会談を持ちかけた。これを朝日新聞は、「北朝鮮の狙いがどうあれ、南北の指導者による直接の話し合いは本来、あるべき姿である。同じ民族同士が少しでも和解を進め、朝鮮半島の根本的な対立の構図を変えていく努力を重ねることは望ましい」と報じた。
2018年12月20日、韓国海軍艦艇が海上自衛隊哨戒機に対して火器管制レーダーを照射した。これを追及された韓国は、「日本は人道的な救出活動中のわが艦艇に低空威嚇飛行を行なった」と日本に謝罪を要求した。
この時、朝日新聞の特別報道部の次長である鮫島浩さんは、以下のようにツイッターに投稿している。
《安倍政権は数々の嘘を重ねてきた。不都合な事実は隠蔽し改竄までしてきた。御用記者を使った印象操作も日常茶飯事だ。防衛省はイラク日報を隠していた。レーダー照射を鵜呑みにしろという方が無理だ。度重なる悪行でとっくに信用を失っていることをまずは自覚すべきだろう。 》
・・・ほらね。
朝日の本当の報道姿勢が、ついつい口をついて出ちゃったと考えた方がよさそうだ。