やり投げ ディーンが初Vで五輪内定 村上は2位
6月9日(土)に行われた陸上日本選手権、男子やり投げ。
凄い試合だった。日本選手権で、二人の選手が80mを大きく上回るレベルで争う試合が見られるとは・・・。
第一人者の村上幸史は、太ももを痛めて、今季、実力を発揮できない試合が続いていた。一方、ディーン・元気は、努力を背景に、その持てる才能を開花させた。4月には、村上の最高記録を上回り、日本歴代2位となる84m28という記録をたたき出していた。
しかし村上は、ここに合わせて体調万全に仕上げてきた。2投目、ディーンは81m62を投げれば、村上は82m93の大会新記録を叩きだす。この段階で世界レベルの勝負に突入。しかし、圧巻はここから。村上は3投目にさらに記録を伸ばし、83m95の自己最高記録をマーク。流石の力を発揮し、やはりここは村上か、とだれもが思ったろう。
ディーンの4投目。多くの選手が客席に手拍子を求める中、彼は人差し指を唇に当て、静粛を求めた。自分のやるべきことに集中できる環境が欲しかったのだろう。静まり返った中、ディーンが槍を担いで走りだす。スピードに乗ったまま投擲。そしていつものように飛び込むように倒れこむ。放たれた槍はぐんぐん伸び、村上の3投目とほぼ同じ距離に突き刺さる。84m03。村上の記録を、わずか8cm上回る。
4・5・6投目、村上は納得できる投擲ができず、試合を終わる。6投目、最後の投擲を終えた村上がベンチに帰る。オリンピック出場と優勝を決め、歓声に答えようとするディーンがベンチから飛び出してくる。勝者と敗者がすれ違う。村上は笑顔で後輩の勝利を讃え、勝者と手のひらを合わせる。
心に残る、名勝負だった。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/channel/live/show/athletic/784&manual=1
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凄い試合だった。日本選手権で、二人の選手が80mを大きく上回るレベルで争う試合が見られるとは・・・。
第一人者の村上幸史は、太ももを痛めて、今季、実力を発揮できない試合が続いていた。一方、ディーン・元気は、努力を背景に、その持てる才能を開花させた。4月には、村上の最高記録を上回り、日本歴代2位となる84m28という記録をたたき出していた。
しかし村上は、ここに合わせて体調万全に仕上げてきた。2投目、ディーンは81m62を投げれば、村上は82m93の大会新記録を叩きだす。この段階で世界レベルの勝負に突入。しかし、圧巻はここから。村上は3投目にさらに記録を伸ばし、83m95の自己最高記録をマーク。流石の力を発揮し、やはりここは村上か、とだれもが思ったろう。
ディーンの4投目。多くの選手が客席に手拍子を求める中、彼は人差し指を唇に当て、静粛を求めた。自分のやるべきことに集中できる環境が欲しかったのだろう。静まり返った中、ディーンが槍を担いで走りだす。スピードに乗ったまま投擲。そしていつものように飛び込むように倒れこむ。放たれた槍はぐんぐん伸び、村上の3投目とほぼ同じ距離に突き刺さる。84m03。村上の記録を、わずか8cm上回る。
4・5・6投目、村上は納得できる投擲ができず、試合を終わる。6投目、最後の投擲を終えた村上がベンチに帰る。オリンピック出場と優勝を決め、歓声に答えようとするディーンがベンチから飛び出してくる。勝者と敗者がすれ違う。村上は笑顔で後輩の勝利を讃え、勝者と手のひらを合わせる。
心に残る、名勝負だった。
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