めんどくせぇことばかり 『報道されない沖縄 沈黙する「国防の島」』 宮本雅史
FC2ブログ

『報道されない沖縄 沈黙する「国防の島」』 宮本雅史

報道されない沖縄  沈黙する「国防の島」報道されない沖縄 沈黙する「国防の島」
(2012/04/28)
宮本 雅史

商品詳細を見る

政府は、二四年度内閣府沖縄振興予算案を前年度比27.6%(六三六億円)増の二九三七億一九〇〇万円とした。三〇〇〇億円を要求していた県側にとっては、ほぼ満額に近い回答となった。

二〇年度の全国の主要国税の徴収総額に占める沖縄県の納付額とその割合を見ると、法人税は全国で九兆四七三七億円。そのうち、沖縄県は0.40%の三八〇億円。申告所得税は全国が二兆六四九四億円で、うち沖縄県は二一四億円(0.81%)。源泉所得税は全国が一四兆四三二〇億円で、沖縄県は五一三億円(0.35%)。消費税は全国が七兆三四一四億円で、沖縄県は四一七億円(0.56%)。合計すると、全国の主要国税の徴収総額は三三兆八九六五億円で、そのうち沖縄県が占める割合は、一五二五億円で0.44%だ。そこに三〇〇〇億円近い予算が投入されることになったのである。

「戦争中、唯一国民を巻き込む地上戦の行われた沖縄は日本本土の被害を最小限に食い止めるための犠牲であった」
「沖縄には在日米軍基地の大半が集中している」
「我慢の限度を超える騒音だけでなく、米兵による事件、事故の犠牲まで押し付けられてきた」

沖縄を取り巻く感情は、あまりにも複雑である。その複雑さに耐えかねて、上記のような“被害者像”だけで沖縄を語ろうとするなら、それは“日本”を苦しめ続ける。もちろんそこには沖縄も含まれる。

大戦中、沖縄守備隊が潰滅したとき、沖縄根拠地隊司令官の大田實は、海軍次官宛に、高最後の電報を打った。「・・・沖縄県民斯く戦えリ 県民に対し後世特別の御高配を賜らんことを」

唯一、国民が巻き込まれる形で地上戦が戦われ、戦後、二七年間アメリカ軍政下にあり、復帰後も県土の10%強を米軍基地が占めた。

日本復帰後四〇年がたち、大田實海軍中将が配慮を求めた沖縄県民といまの沖縄県民は、同じようで違う。同時に、違うようで同じ存在である。本書のあとがきに“ある沖縄保守党議員”の象徴的な言葉があった。

政府は、予算や基地問題でも、他の都道府県の時と同じような感覚で交渉するが、沖縄は違う。沖縄は政府対自治体の交渉をしているのではない。我々は日本国と外交交渉をしているのですよ。それが全く分かっていない。沖縄の歴史を見ればすぐに理解できるはずだが」
彼ら沖縄の代表は、常に最大限の“沖縄の利益”を考えている。さらにルーピー鳩山に代表される民主党が火をつけた、無意味な普天間混乱で、“独立”を口に出す沖縄県民さえ現れた。ルーピー以降はともかくとして、沖縄は、たしかに他の日本社会とは異質なものを持っている。でも確かに、それはもともとそうだ。

戦後の特殊事情の中に、いまにつながる問題を探してみるべきだろう。戦争中の住民被害は、悲惨なものであっても、沖縄だけに特有のものではない。では沖縄の特殊事情とはなにか。

本土国民と日本政府の必要以上の贖罪意識と沖縄への偏見。左翼運動家が自己目的を達成するため、“住民を巻き込んだ唯一の地上戦”、“二七年のアメリカ軍政”、“米軍基地の集中”といった戦後の沖縄の状況がされ放題に利用された。これらが沖縄を歪めたことはな違いないだろう。

沖縄県民は、上記のような本土初の状況のもとで、“被害者”であることを最大限に利用した。彼らがそのように行動したことは、沖縄のたどった歴史と無関係ではなかったろう。しかし、沖縄と本土がこれまでのような関係を続けていくことは、そろそろ限界だろう。

日本は、沖縄を日本の中の一県として、日本の米軍基地問題を考え、将来どうしていくかを語らなければならない。インフラ整備が終われば、沖縄の産業の発展は沖縄県民に任せればいい。沖縄県民も、他の県民の収めた税金をこれまでどおり使えるとは思わないほうがいいだろう。

酔ってしまってまともなことが書けないけど、とても勉強になる本でした。
酩酊陳謝

人気ブログランキングへ
関連記事

テーマ : 沖縄
ジャンル : 政治・経済

コメントの投稿

非公開コメント

ありがとうございました



「《めんどくせぇことばかり》は、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイト宣伝プログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。」
よくお越し下さいました

イーグルス16

Author:イーグルス16

息も絶え絶えです、ぜひ応援してください


現代とはなぜこんなにも棲みにくいのか。
前近代から近現代へと変貌し続ける世相の本質をつかみ生き方の支柱を示す。
カウンター
カテゴリ
こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































リンク
検索フォーム
RSSリンクの表示
最新記事