めんどくせぇことばかり 『恕―日本人の美しい心』 童門冬二
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『恕―日本人の美しい心』 童門冬二

恕―日本人の美しい心恕―日本人の美しい心
(2012/04)
童門 冬二

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中学の時だろうか、高校だろうか。漢文で習った。「夫子之道 忠恕而已矣・・・夫子の道は忠恕のみ」。「心をこめて、人のためをはからう心」といったところと受け止めている。

表紙に大きく“恕”と記したこの本は、それを、「忍びざる心」と言っている。さらに、上杉鷹山の師である細井平洲との言として、「人の苦しみや悲しみはみるに忍びない、ということだ。やさしさと思いやりのことなのだ」と書いている。

上杉鷹山
徳川吉宗
松平定信
綱吉、家宣二代に使えた秋元喬知
「葉隠」の生みの親、佐賀藩士山本常朝
恩人大野治長の幼い娘を大坂城から助け出し、必死に育て上げた米村権左衛門
“徳川四天王”の一人、井伊直政の次男にして、秀忠、家光二代に使えた井伊直孝
“寛政の三奇人”の一人、高山彦九郎
古賀穀堂に師事して和魂洋芸の道を歩んだ佐賀藩主鍋島斉正
忠臣に恵まれた徳川義直
二代にわたる名京都所司代、板倉勝重、重宗親子
上杉鷹山の師、細井平洲を探し当てた藁科松柏
松尾芭蕉の臨終に寄り添った内藤丈草

歴史の流れの中でみるとき、「この人物の存在は、果たして日本のためにはならなかった」と思わせられる人物もいる。しかし彼らを、あえて歴史の中で見ようとせず、それぞれの同時代に我が身をおいて考えるなら、逆ん尊敬に値する人物ではなかったか。そういった感覚を持たせてくれたという意味において、本書は優れている。

最初の章と、最後から二番目の章で、上杉鷹山とそのゆかりの人物が語られている。“恕”という文字の表す「やさしさや思いやり」にあふれる色々なエピソードを語ろうとするとき、著者が最もイメージしやすかったのが、鷹山と彼をめぐる人たちだったのではないだろうか。

ならば、最後から二番目なんて言う中途半端なことをせず、最初と最後で彼らについて語ればいいものを・・・。むむっ・・・ちょっと待てよ。これが著者の、歴史上の人物に対する“恕”ということか。


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テーマ : 最近読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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