めんどくせぇことばかり 『キリスト教の真実: 西洋近代をもたらした宗教思想』 竹下節子
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『キリスト教の真実: 西洋近代をもたらした宗教思想』 竹下節子

キリスト教の真実: 西洋近代をもたらした宗教思想 (ちくま新書)キリスト教の真実: 西洋近代をもたらした宗教思想 (ちくま新書)
(2012/04/04)
竹下 節子

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読み始めた頃に記事に書いたように、当初、強い疑いを抱きつつこの本を読んだ。“なぜそこまでキリスト教の肩を持つのか”“なぜそこまでかばおうとするのか”理解ができなかった。しかしその誤解は解けた。ヘレニズム文化へのキリスト教の影響は、たしかに過小評価されているし、キリスト教世界が率先して古代文明を封印したわけではない。それに対する著者の攻撃はキリスト教の所業を棚に上げているのが気になるが、故あってのことである。

それが書かれた二章を終えて、三章以降はとてもおもしろく、勉強をさせてもらった。

第三章 「政教分離」と「市民社会」の二つの型
第四章 自由と民主主義の二つの型
第五章 資本主義と合理主義の二つの型
第六章 非キリスト教国の民主主義
第七章 平和主義とキリスト教
といった章題からも分かるように、近現代の世界史の流れを解き明かしていく内容になっている。しかも分かりやすく当を得ていると思える。

ただし、やはりこの本は、キリスト教が世界史のなかで果たした役割の中でも正の要素が取り上げられているのであり、これだけでは公平であるとは思えない。それとも、負の要素についてはほかでいくらでも取り上げられているから、という立ち位置だろうか。

印象に残ったのは、キリスト教世界における思想も、幾多の失敗を土台にして、常に新たに生まれ変わってきた部分である。しかも複数の方を持っていることも大きい。少なくとも自由主義世界に生きるものに、その恩恵を受けていないものはいない。

それでもやはり思うのだ。世界はもっと、ゆっくり変わっていくべきではなかったか。違う道はなかったのかと。
それだけにキリスト教には責任がある。世界はこれからも変わり続けるだろうから。


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まとめtyaiました【『キリスト教の真実: 西洋近代をもたらした宗教思想』 竹下節子】

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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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