めんどくせぇことばかり 『天皇と原爆』 西尾幹二
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『天皇と原爆』 西尾幹二

天皇と原爆天皇と原爆
(2012/01/31)
西尾 幹二

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「彼らはことごとく現実から自分だけ飛離れて高いところに立っている意識を持つ。高いところから目の前にある国家も社会も歴史もことごとく見下して自らは超越して生きている。俺は全部知っているよと言わんばかりです。・・・それゆえにマルクス主義は知識階級を引きつけてやまなかった。知識階級というのは救いがたい存在で、自分だけが、つまり知性だけが優越していることに生きる根拠を与えてくれるようなものには飛びつき、取り縋る習性を持っている」
私たち日本人にとって、過去を語ることはこうまで悩ましい。時には、いや常に、同胞同士で傷つけ合う事も必要となる。さらに、支那や韓国の歴史の改ざん、捏造を取り上げる声は多いが、本来、私たち日本人が格闘しなければならないのは“近現代”という名の怪物のはず。相手は、かつての“世界”そのものであるはず。日本はかつてその怪物に立ち向かい、追い込まれ、戦い、敗れ、そして弱められた。なのに、その敵ともう一度向かい合わなければならない。

そのためにも私たちは、戦後隠されてきた本来の歴史的視点を取り戻さなければならない。「アメリカの敵はイギリスだった」「アメリカはなぜ日本と戦争をしたのか」といった章題は、本来当たり前の視点でありながら、私たちは、長くそこから遠ざけられてきた。

本書は、そういったテーマから、神の国日本を否定しないではおられなかった神の国アメリカの本質にまで迫る。アメリカの本質よりもさらに強敵なのが“日本の本質”ではないだろうか。かつて“日本”と呼ばれた国は、敗れて消えたのだろうか。少なくとも、同じものは残っていない。そこに至るヒントも数少ない。それさえ日々消えて行く。

本書はそういった中、たいへん貴重な本だと思う。歴史を論じる人には色々なタイプがあり、私などにとってはどのような本を読もうが勉強になることばかり。加藤陽子さんの本でも、半藤一利さんの本でも、勉強させられる部分は多々ある。これからも迷わずに読む。でも、それらを役に立てるものは別にある。本書のように・・・。


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テーマ : 最近読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

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西尾氏は皇統に疎い

西尾幹二氏は、色々と書いているが、本人自身が皇統に疎いので、日本人の心を語るには不適格な人だと思います。
西尾氏に尊皇心があるようには思えません。

Re: 西尾氏は皇統に疎い

不勉強のせいで「西尾氏が皇統に疎い」、「日本人の心を語るには不適格」という判断がつきません。このブログでも西尾氏の本の紹介をしていますが、西尾氏の本を読んで疑問に思うことも多いですが、勉強させてもらうことも多くあります。

「皇統」、「日本人の心」を記した、貴方が、勉強するにふさわしいと思える本[できるだけ最近の本]をご紹介いただければ幸いです。

No title

イーグルス16様

貴方の姿勢は謙虚で立派だと思います。
その貴方なら、多くの書籍を読まれるうちに、西尾氏の思いこみの強さが気になってくるときがあると、思います。

また、少し自分と違うスタイルの保守批評家に対して、頑迷とも言えるような批判を展開されたことがあり、そのときに西尾氏の本来の姿を見てしまったように思います。

西尾氏の尊皇心のなさは、月刊誌WILLに掲載された、雅子様や東宮様への批判の仕方です。(どこかで機会があればご覧下さい)文章に皇族方への批判をしている畏れというものを、全く感じることができません。

最近は西尾氏もかなり勉強されているという話も聞いていますが、かつては、「天皇制度の廃止に反対するかもしれない」などと書いておられ、びっくりしたことを覚えております。

さて、私もたいした知識は持ち合わせておりませんが、以下はよいと思います。もう読まれていたとしたら、申しわけありません。
最後に一つ書かせていただきますが、反中・反韓であることが、自身の愛国心の証のような人が目につきます。(貴方がそうであるという意味ではありません。貴方が皇室に関して書いておられるところを読みましたが、皇室への尊崇の念にあふれていると思います。)日本を愛する気持ちというのは、それ自体で独立あるはずです。最近そのようなことを思っています。そして、その結果として今日本を取り巻く状況から、反韓・反中の動きがでてくるのだと思います。

貴方が西尾氏の本をこのブログに載せていることにまで、私は口をはさめません。また、このブログにはまだ私の読んでいない本も紹介されており、価値のあるブログだと感じました。

ただ、西尾氏は功績もおありだが、皇室に関してはどうかな?という私の懸念を書かせていただきました。無知なる者の、つぶやき程度に聞いておいていただければ幸いです。

ご質問をいただきましたことに、感謝申し上げます。
ありがとうございました。


http://www.amazon.co.jp/%E7%9A%87%E7%B5%B1%E4%BF%9D%E5%AE%88-%E7%AB%B9%E7%94%B0-%E6%81%92%E6%B3%B0/dp/4569655114


http://www.amazon.co.jp/%E7%9A%87%E7%B5%B1%E3%81%AF%E4%B8%87%E4%B8%96%E4%B8%80%E7%B3%BB%E3%81%A7%E3%81%82%E3%82%8B-%E8%B0%B7%E7%94%B0%E5%B7%9D-%E6%83%A3/dp/4817407190

Re: No title

通行人様

貴重なご意見ありがとうございます。

このたびのご意見をいただき、前回のご意見の趣旨をより正確に受け入れることができました。

私も、西尾氏の東宮家ご家族への発言には反発を感じるところがありました。いろいろな本を読んでそういった感情を持った時、私はその問題を‘保留’状態にして、いったん凍結します。意識してそうしたのではありません。あまりにも知識が不足しているため、‘著名人’と呼ばれる人々の意見に流されてしまうのが怖くて、自分の頭で判断できない問題になると、いったんその場からは離れるのが習性になってしまったのです。西尾氏に対しても、今後もそのスタンスで接していこうと思っています。

通行人様にご意見をいただき、実を言えば、緊張いたしました。知識不足を自覚しながらあえてブログで恥をさらすのは、自分の神経が鈍くなっていることもありますが、平凡な自分がこうと思うことにどんな反響があるのかが純粋に楽しみであったからです。ですからご意見をいただいたことは、緊張しましたが、恥のさらし甲斐のある出来事でした。しかも、このようにさらなるお教えをいただけたことは、望外の喜びです。

ご紹介いただいた本は、ぜひ読みたいと思います。今後とも、よろしくお願いいたします。

ありがとうございました



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イーグルス16

Author:イーグルス16

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現代とはなぜこんなにも棲みにくいのか。
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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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