めんどくせぇことばかり その民主主義の持つ物語を誰も知らなかったら…『日本の文脈』 内田樹 中沢新一
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その民主主義の持つ物語を誰も知らなかったら…『日本の文脈』 内田樹 中沢新一

民主主義が効果的に機能するのは、血を流してこのシステムを作った人が現にいるのだとい
う切迫感、その人たちから贈与されたものであるという被贈与の感覚があってこそだと思うんです。アメリカの民主主義も、建国の父たちの血で贖った独立国家民主制なわけで、身銭を切ってわれわれにこのシステムを寄贈してくれた先人がいるんだという被贈与の感覚があるときには、民主主義が健全に機能する。でも、その「感謝の気持ち」が時間とともに希薄化していって、デモクラシーというシステムがまるで昔から自然物のようにずっとあったものだと思いだすと、うまく機能しなくなる。民主主義というシステムは、たえず誰かが身銭を切って下支えしないと持たないんです。支えて手がいなくなってしまうと、プラスティックの構造体が宙に浮いているようなものになってしまう。生身の肉体が分泌する情念とか名誉心とか理想とか、そういう生き生きとしたものが民主主義のシステムを下支えしている。そのような生命的なものの備給が絶たれると、それはかたちだけは民主主義だけれど、劣化した民主主義になってしまう。みんなが民主主義というシステムから自分はどういう利益を引き出せるのか、どういう権利を行使できるのかだけを考えるようになって、民主主義システムを支えるためにどんな仕事があるのかを問わなくなってしまう。
 [内田樹]
日本の文脈日本の文脈
(2012/01/31)
内田 樹、中沢 新一 他

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テーマ : 最近読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

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Author:イーグルス16

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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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