めんどくせぇことばかり ムスリム同胞団 『倒壊する巨塔(上)』 ローレンス・ライト
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ムスリム同胞団 『倒壊する巨塔(上)』 ローレンス・ライト

[ムスリム同胞団は1928年に結成された。彼らは]独自の病院、学校、工場、そして福祉団体をつくり、さらには独自の軍隊まで創設し、パレスチナで他のアラブ軍軍隊と肩を並べて戦った。彼らは政府の問題点よりも、社会の問題点を相手にしており、それこそが彼らの目的だった。ムスリム同胞団の創設者、ハサン・バンナーは、自分たちの組織を単なる政党と考えることを拒否した。彼らが目指したのは政治という既成概念そのものへの挑戦だった。バンナーは世俗的で民主的な政府という西洋モデルを徹底的に拒絶した。それはイスラムの規範を社会にあまねく広げるという彼の考えに反していたからだ。「イスラムの摂理とは支配されることにではなく、支配することにあるのだ。その法をすべての国家に強制し、その力をこの惑星全体にあまねく広げるのだ」とバンナーは書いている。

1948年、[エジプト政府は]ムスリム同胞団を公式に解散させた。だが、その頃には同胞団は、団員、シンパを合わせると一〇〇万人を超える大組織に成長していた。同胞団は大衆運動だったが、その内部は相互扶助を旨とする「ウスラ(家族)」と呼ばれる気心のしれたものの小組織に分かれていた。この“細胞”は、いずれも五人程度の団員で構成され、融通無碍、外部のものには窺い知れないところがあった。そして、その構造ゆえに全体像が把握しづらく、根絶は不可能といえた。

ムスリム同胞団には暴力的な下部組織があり、彼らはイスラム主義車の運動に深く根を張るようになっていた。バンナーの承認を得て、組織の内部に「武装秘密組織」がつくられた。・・・政府が自衛のため、バンナー暗殺に踏み切ることには、この地下活動機関は同胞団の内部でも強力かつ制御のきかない権力を振るうようになっていた。
倒壊する巨塔〈上〉―アルカイダと「9・11」への道

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テーマ : 最近読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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