めんどくせぇことばかり 『中国大分裂 改革開放路線の終焉と反動』 長谷川慶太郎
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『中国大分裂 改革開放路線の終焉と反動』 長谷川慶太郎

中国大分裂 リスクからクライシスへ中国大分裂 リスクからクライシスへ
(2012/07/12)
長谷川 慶太郎

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在日米軍基地に、オスプレイが配備される背景が分った。事態は深刻。平和ボケのままの日本人では、この事態に対応できないのでは・・・

著者の分析は的確。道理にかなっている。言ったことは、時期的な遅延、それに伴う多少の形態の変化はあっても、基本的に現実のものとなる。この本の中での予測は大変重要で、しかも衝撃的である。しかし、異議を挟む余地はないように思える。以下に、この本のなかで解き明かされている著者の分析の一端をあげておく。

「中国」の経済成長はユーロ危機によって劇的に終焉し、利益をもとに国民をまとめる手法はすでに崩壊している。

薄煕来の除名で人民解放軍は政権への足場を完全に失った。毛沢東路線への回帰を求める人民解放軍には改革開放をすすめる北京中央政府との和解の余地は残されておらず、北京中央政府は軍のコントロールを失った。

人民解放軍の中でもかつての満州をおさえる瀋陽軍区は、北朝鮮の軍事、経済など、すべてを掌握している。金正恩は名ばかりの指導者で、すべてに瀋陽軍区の意が反映されており、北朝鮮の国家運営のすべては瀋陽軍区の手の内にある。失敗に終わったミサイルの発射実験も瀋陽軍区の許可のもとにおこなわれており、核実験がおこなわれるならば、それも瀋陽軍区の意志である。

北朝鮮で三度目の核実験が強行され、国連が武力制裁を課せば、北京中央政府はそれを瀋陽軍区に命じざるをえない。それを機会に、瀋陽軍区が中央政府に反旗を翻す可能性が高い。これが現実のものとなれば、「中国」は一気に軍区ごとに大分裂する。

本書の中では、これらのことがさまざまな根拠を上げながら論証されている。さまざまな世界の政治的現象と、背景にある世界経済の分析から、このあと世界で起こることが予測され、私たちがそれにどう立ち向かうべきかが語られている。

著者の予測が現実のものとなれば、もちろん日本も激動にさらされることになる。でもそんな激動の中でこそ私たちは、歴史をかてに、見守るべきは見守り、的確な状況で力を発揮できるよう準備しなければならないだろう。日本の政治の状況がきわめて心配だ。


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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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