めんどくせぇことばかり  『小説フランス革命Ⅶ ジロンド派の興亡』 佐藤賢一
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『小説フランス革命Ⅶ ジロンド派の興亡』 佐藤賢一

 『小説フランス革命Ⅶ ジロンド派の興亡』 佐藤賢一『小説フランス革命Ⅶ ジロンド派の興亡』 佐藤賢一
(2012/06/26)
佐藤 賢一

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ヴァレンヌ事件で地に落ちた王権。政争に敗れたラ・ファイエットは一線を退く形に追い込まれた。七巻『ジロンド派の興亡』での主役の一人はロラン婦人。ジロンド派の名士を集めてサロンを経営し、政界再編に影響力を及ぼすことで、自分の才能を確認し、自信を深める。

政権に手をかけたジロンド派は、フランスをオーストリア、プロイセンとの戦争に駆り立てる。しかし、ロベスピエールが言ったとおり、フランス軍は敗北を続ける。敗北を重ねる軍へのいらだちと、もとより食糧難に苦しむパリ市民の怒りを国王へ向けようとジロンド派は企み、パリ市民のデモがテュイルリー宮を襲う。この時のルイ16世の対応は、本書のハイライトの一つ。

ジロンド派の企みに便乗し、パリ市民のデモで王室やフイヤン派に揺さぶりをかけようとしたダントンの計画は失敗に終わった。しかし、彼はそれで終わる男ではなかった。まもなく、運命の1792年8月10日を迎える。

著者、佐藤賢一の軽妙な筆致は、やはりフランス人を描き出すことに向いているのだろうか。フランス人の友人の一人も持たない私がこういうことをいうのは完全に間違ってるな。おそらく佐藤賢一を呼んでいるうちに、彼の作り上げたフランス人像が、私のなかにいついてしまってるんだろうな。革命の段階から見ても内容的に地味になるのもやむを得ない状況でありながらも、最後まで緊張感の中で読み切らせてしまうあたりは、著者の技と深い研究、人間観察、あるいは理解のゆえだろう。

九月には『Ⅷ 共和制の樹立』が刊行されると予告されていた。いよいよ、大きく動き始める。



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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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