めんどくせぇことばかり 『442部隊の真実』 武知鎮典
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『442部隊の真実』 武知鎮典

『442部隊の真実』 武知鎮典『442部隊の真実』 武知鎮典
(2012/08/08)
武知鎮典

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本作品は、事実を取材して作られたフィクションである。作品中に登場する人物、団体・組織、地名および出来事には虚構が含まれている。ただし、日系二世アメリカ人によって編成された、アメリカ陸軍第一〇〇歩兵大隊ならびに第四四二歩兵連隊戦闘団は実在するもので、彼らが第二次大戦において数々の激戦を戦い抜いたことは、まったき歴史的事実である。彼ら第四四二歩兵連隊戦闘団の勇気をたたえるとともに、人類が二度とこのような戦争という惨事を引き起こさないことを願って。
という前触れとともにこの物語は始まる。

一九二四年の移民法は、排日移民法ともよばれる。それ以前から、一九〇六年サンフランシスコの日本人学童隔離問題、一九一三年カリフォルニアの外国人土地法による土地所有の禁止など、日系人排斥への動きは強められていた。この間、日本は紳士協定による自主規制などを行ったが、日本人への偏った感情に訴える力とはならなかった。

移民法で、「帰化不能外国人の移民全面禁止」が定められたことにより、。「帰化不能外国人種」でありながらこの当時移民を行っていたのは大部分日本人だったため、移民法は‘排日移民法’と呼ばれることになった。クーリッジ大統領は当初、「この法案は特に日本人に対する排斥をはらんでいるものであり、それについて遺憾に思う」という声明を出した。排日移民法は当時の日本人の体面を傷つけ、反米感情を産みだした。この反米感情は後のアメリカとの戦争の遠因となったことは、昭和天皇もおっしゃられているところである。

一九四一年一二月八日、そんな状況下に日本はハワイ真珠湾奇襲攻撃を敢行する。日系アメリカ人たちの、それまで以上の苦難の日々と、この物語の本筋も、ここから始まる。

薩摩武士を祖父に持つハワイの歯科医、同時に剣術指南新道館を主催するカツミ・クラタニ。道場生のミツル・アイバとシゲル・タカムラ。わずかに年少のケン・ウエハラは弟分。日系人は、期せずして始まった大東亜戦争で、アメリカの偏見にさらされた。四人は、いや、若き日系人の多くが、日系人の名誉を回復するためにヨーロッパの戦線に身を投じた。

マージョ山地攻防戦、モンテ・カッシーノ、ブリエラ制圧戦、テキサス大隊救出戦、ドイツ軍要衝アウッラ攻防戦。

祖国日本に“見捨てられた”彼らは、眼前の敵ドイツ兵と闘いながら、同時にアメリカの偏見とも戦っていた。最悪の戦場を転戦し、つねに敵を退けた彼らは、いつしか“最強の軍団”と呼ばれるようになる。しかしそれは、多くの若き日系兵の血の犠牲を代償としていた。

『俺達をジャップと呼ぶな! 肌の色なんて関係ない! 俺達はアメリカ人なんだ!』

彼らの戦いは、日本兵の戦いそのものであると感じた。彼らは自らの“大義”のためには、自分の命さえ惜しまなかった。日本兵以上に、武士、そのものである。“日本人”は、移民してアメリカ人になった彼らのなかにこそ、より濃厚に保存されたかのようだ。

トルーマン大統領は、彼らを前にこう語った。
 
『諸君は敵だけでなく偏見とも戦い、勝ったのだ!』

442部隊の物語はすでに映画化されています。


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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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