めんどくせぇことばかり 『「本当のこと」を伝えない日本の新聞』 マーティン・ファクラー 日本の新聞て本当に危ない
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『「本当のこと」を伝えない日本の新聞』 マーティン・ファクラー 日本の新聞て本当に危ない

『「本当のこと」を伝えない日本の新聞』 マーティン・ファクラー『「本当のこと」を伝えない日本の新聞』 マーティン・ファクラー
(2012/07/04)
マーティン・ファクラー

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著者マーティン・ファクラーは、ニューヨーク・タイムズ東京支局長。日本での取材経験は長く2012年までで、合計12年になるという。3月12日から15日にかけて、福島第一原発1号機から4号機が次々と爆発を起こし、放射能の影響に世界が恐怖を抱くなか、東北にとどまって報道を続けた筋金入りのジャーナリストである。

その彼が、“日本の報道はおかしい”という。「情報」を伝えることがジャーナリストの仕事である。それ以上でもなければそれ以下でもない。本来、シンプルなもののはずだ。その基本的なことに、著者が疑問を投げかける。それが本書である。私も日本の報道に疑問を感じることがある。ジャーナリストの仕事が、時に“それ以上でありそれ以下”でしかないのではないか、という点である。著者が、本書の中であげたいくつかの日本の報道のあり方への疑問は、その意味合いで、これまでの私の疑問に答えてくれるものであった。

たとえば、福島第一原発事故後の緊急時迅速放射能影響予測《SPEEDI》ネットワークシステムの情報が公開されなかったことに関する一節である。

実は福島第一原発の事故直後から、文部科学省の会見で新聞各紙の記者たちはSPEEDIの予測データの公開を求めていたそうだ。しかし、機器の故障により正確なデーター収集ができないなどを理由に予測データーの提供を拒否された。
ならばなぜ、その事実を記事にしなかったのだろう。・・・
記者クラブを通じてあまりにも当局との距離が近くなりすぎていたために、追及の手が緩んでしまったのか。それとも、ジャーナリストとして持つべき批判精神を持てないほど思考停止していたのか。

その原因がどちらであったとしても、伝えるべきことを伝えられない状況なら、報道機関などあるだけ迷惑である。

本書は、記者クラブが政官財の情報を独占し、政官財は記者クラブを通して日本の情報を掌握する体制そのものが、日本のジャーナリズムを根底から腐らせていると主張する。

おもしろいことに、一党独裁の警察国家である中国の記者たちのほうが、日本の記者クラブメディアよりも体制を批判している。
ここまで言われているのだ。いっそのこと著者の言うように、読者離れで経営の行き詰まった新聞社が孫正義に買い叩かれてネットメディアとして再出発したほうが、日本のジャーナリズムも少しはまともになるのかもしれない。

上記にあげた“SPEEDI情報隠し”の他、著者が「日本のジャーナリズムの問題」と感じた幾つかの出来事。もちろん本書に取り上げられているものを列挙します。ぜひ、実際に読んで、「日本のジャーナリズムの問題」を、肌身に感じ、背筋の悪寒を感じてください。

政権交代直前の西松建設事件。一人集中攻撃をされた小沢一郎。

引きずり降ろされた時代の寵児。ライブドア元社長、堀江貴文。

「オリンパス事件」報道における海外メディアとの落差。企業発表を垂れ流すだけの日本メディア。

「山一證券破綻」と書いたことに対して圧力をかける日本人記者。政官財とベタベタの日本メディア。

亀井静香大臣の記者会見オープン化に猛反発を見せる記者クラブ。諸悪の元凶“記者クラブ”


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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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