めんどくせぇことばかり ペリーの試練 アメリカ情報・日本情報 メモ『幕末外交と開国』
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ペリーの試練 アメリカ情報・日本情報 メモ『幕末外交と開国』

困難なペリーの使命
  1. 巨大な蒸気戦艦の石炭、千人近い乗組員の食料を準備する独自の補給線をもっておらず、アジアに強力な補給線を持つイギリスに頼らざるを得なかった。この交渉を通してアメリカが日本と交戦状態になれば、イギリスの中立は必至である。その結果、国際法の規定により、イギリス支配下のアジア諸港には寄港できなくなり、物資が絶たれる。
  2. アメリカ大統領は軍の指揮権を持つが、宣戦布告権は議会が持つ。フィルモア大統領の共和党は議会では少数派であり、民主党が多数を占めていた。そのためペリーは、フィルモア大統領からなんとしても交戦を避けるよう厳命されていた。

ジョン万次郎の語るアメリカ
  1. 【地理と歴史】土地広く、産物多く、人口は増えつつあり、大船に乗って漁業の他に海外諸国との交易が繁盛し、富穣の国である。七、八十年前まではイギリスの所属であったが、人民その政令に服さず、ついにイギリス所属を離れ、独立の国となり、共和の政治を建て・・・一三州から三四州となった[ペリーの時三一州]
  2. 【食事と酒】朝昼晩の三回、朝夕は麦を粉にして作ったパンを砂糖入りの茶とともに食べ、昼はパンと牛豚鶏などの塩漬けや蒸し焼きを食べる。米はインドから入ってくるが、粥にして病人に食べさせるくらいで、常食にはしない。酒は多種あるが、下賤の者が飲み、身分のあるものは飲まない。捕鯨の際などに戦中では飲むが、帰国すれば飲まない。
  3. 【アメリカ人】人物丈高く、力量強く智巧豪邁の者が多い。ただし相撲には弱く、自分は二、三人を投げ飛ばした。
  4. 【大統領】アメリカ共和国には国王はおらず、国政を司るのは「大統領フラッデン」という人であり、彼は国中の人民の入れ札で登職し、在職四年で交代する。なお人物が格別に良いか、または軍国の大事などで交代しにくい事情があれば、八年間の在職も可能である。・・・大統領は平生は供の者をわずか一人だけ召連れ、乗馬にて通行し・・・自分もあるとき行きあい、立ったまま対話したことがある。
  5. 【日本について】日本からの産物が直接くることはないが、外国を経由して入る物の中では漆器が珍重され、これは天下無双と評判である。日本の貨幣の品質は世界最悪と言われている。
  6. 【江戸について】江戸は世界で最も繁盛の所と諸国で評判が高く、彼国の人々は見物したがっている。江戸、北京、ロンドンの三都は世界第一の繁盛の地である。

アメリカの得た日本情報

シーボルト『日本(Nippon)』
「・・・日本は一五四三年、ポルトガル人により偶然に発見されたが、その時、すでに二二〇三年の歴史を持ち、一〇六代にわたる、ほとんど断絶のない家系の統治者のもとで、一大強国になっていた・・・[美馬順三のオランダ語論文『日本古代思考』からシーボルトが自身の見解として引用]」

アメリカ人宣教師ブリッジマンが上記『日本(Nippon)』の抄訳につけた解説
「日本人は、原始時代以来膨大な数の船舶を有し、中国人と同様に商人たちは近隣諸国を往来・交易し、その足跡ははるかベンガルにまで及んでいた。ポルトガル人との接触時期に、すでに日本国は優れた文明を有しており、これはキリスト教の平和的・禁欲的な教えの影響を受けずに到達しうる最高位の文明段階といえる・・・」

『日本(Nippon)』に影響を受けたペリーが書いた自分の使命
この特異な民族が自らに張り巡らせている障壁を打ち砕き、我々の望む商業国の仲間入りをさせる第一歩、その友好・通商条約を結ばせる任務が、もっとも若き国の民たる我々に残されている」

イギリスの日本分析―ギュツラフ(香港総督)所見―
 清朝中国の周辺にある朝鮮、日本、シャム、アンナンの四カ国の現状を分析、これら諸国との戦争を伴わない開国・開港を展望し、どの国の可能性が高いかを論じている。このなかで、日本は経済(主に商業)が発達しており、いちばん条約に応じる可能性が高いと述べ、さらに「選ぶべき開港場は大坂と江戸、南では薩摩、北では仙台か加賀」と具体的にあげている。
 またアヘン戦争の影響を考慮し、日本に派遣する平和的使節は第一に「対等の原則の下に処遇される」よう女王の正式使節とすること、第二に「我々の有している諸手段を認識させる最良の方法」として、「蒸気船を一または二隻、先行させると良い」とも述べている。

幕末外交と開国 (講談社学術文庫)

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(2012/09/11)
加藤 祐三

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無能無策な幕府が黒船の“軍事的圧力”に屈したという「日本史の常識」を検証

  
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テーマ : 歴史
ジャンル : 政治・経済

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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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