めんどくせぇことばかり 『白川静 文字学入門 なるほど漢字物語』 小山鉄郎
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『白川静 文字学入門 なるほど漢字物語』 小山鉄郎

白川静 文字学入門 なるほど漢字物語白川静 文字学入門 なるほど漢字物語
(2012/06/27)
小山鉄郎

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何より思うのは、人はこうも神に依存して生きてきたということ

(「もしもしカメよ」のメロディーで・・・)
♫      ♫      ♫      ♫      ♫      ♫      ♫
殷・周・秦・漢・三国・晋・南北・隋・唐・五代・宋・元・明・清・中華民国・中華人民共和国

なんて、歌って覚えた支那の王朝。その最初にくるのが『殷』

とんでもない王朝だったことは間違いない。王家は神とつながり、神の言葉をわが物とする特殊な能力を持っていた。まさしく神の系譜に連なる家系である。

彼らが神と交信するために創られたのが“甲骨文字”、これこそが漢字のルーツである。だからこそ漢字の背景には、いつも神があった。

[神]
カミは、稲妻。その圧倒的脅威は、カミそのもの。もともとは「申」の文字だけでカミを表したという。その「申」にカミへの供物を載せる台を表す「示」を加えたのが、「神」という漢字だという。

[相]
樹木の盛んな生命力が、見る人の生命力を助けて盛んにする。それを他の人にも与えたいと思うところから[想]の字が生まれる。

[義]
何かあると神の前に引き出されるのが「羊」。その羊神判の様子を表した漢字が[善]。[義]で羊の下に書かれている「我」はのこぎりの形。のこぎりで「羊」を二つに切って神への犠牲に捧げるのが[義]という漢字だという。

[臣]
瞳を傷つけて視力を失い、神に仕える人のこと。瞳を手の指でついた形がこの字になった。とても痛い。

こんな具合で、なんと100もの漢字の成り立ちが紹介されているのがこの本です。


殷王朝の王家は、いわば日本の天皇家。それを滅ぼし、王位を簒奪したのが周王朝ということになる。周王家の姓は「姫」。姫氏は神に連なる王家を滅ぼすという“大罪”を犯し、そのくらいを簒奪した。これほどの文字を作った王朝である。支那の体制は、殷王朝による精神世界の絶対的支配が基本にすえられていたはずである。

そしてその“大罪”を正当化するのは、黒を白と言いかえるほどの歴史の改ざんが必要だったはずである。それが「酒池肉林」の悪行で知られる紂王と妲己の物語だろう。このように事実がねじ曲げられたところから、そこから後の支那の歴史が始まる。

そんなことを考えながら読んでしまいました。それだけ漢字の起こりは衝撃的だ。







 
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ジャンル : 学問・文化・芸術

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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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