めんどくせぇことばかり 『韓国窃盗ビジネスを追え 狙われる日本の「国宝」』 菅野朋子
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『韓国窃盗ビジネスを追え 狙われる日本の「国宝」』 菅野朋子

                                                                              ミィ4

日本の寺院から盗まれた重要文化財が韓国で取引されている・・・・
こんなミステリーのような・・・と、著者が言うそのミステリーに、著者本人が挑む。探し求めるのは兵庫県鶴林寺から盗まれた高麗仏画“絹本著色弥陀三尊像”と長崎県壱岐の安国寺から盗まれた経典“高麗版大般若経”の二つ。この本には、著者がそれらを追い求めた二〇〇五年からの記録である。

骨董の世界は、国を問わず魑魅魍魎の跋扈する世界である。自分が足を踏み込んでいるわけではないが、刀剣に詳しい友人の話によれば、「世の中の汚い話を集めてミキサーにかけ、ドロドロしたものを煮詰めて濃縮したような世界」なのだそうだ。そんな世界、しかも韓国のその世界に著者が飛び込んでいく。それもただの骨董の世界ではない。追い求めるのは盗品。犯罪の世界だ。
文化財窃盗
当然であるが、著者は“反日”という壁にもぶつかる。何度も「あきらめなよ。だってあれはもともと俺達のものでしょう。韓国に来たことも自然な流れなんだよ」というセリフをぶつけられたという。著者の前には、幾つもの壁が立ちふさがる。
・・・・・・
二つの重文は見つかっていない。
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この本がミステリーなら、私は結果を言ってしまった。大変な重罪を犯してしまったことになる。しかし、この本の本質はそんなところにはない。二つの重文を追い求める著者の行動の中で垣間見える日韓のあり方、韓国社会そのもの、それこそがこの本の本質だと思う。実は、著者は実行犯に直接インタビューしている。実行犯はこう語る。

カネがない者は、そのままカネがない。カネがない者を下層というのなら、下層から上には這い上がれない。カネがなければいくら頭が良くても塾にも通えず、いい大学に進学することは無理。いい大学を出なければ給料のいい会社になんか勤められない。韓国社会の主流となる人たちとの人脈も作れない。結局、そのままずっと下層にいることになるわけ。それが今の韓国社会なんですよ
経済の不調が言われるのなら、それはむしろ日本。韓国経済は、数字的には日本を上回って成長している。その経済成長の背景に、実行犯がいうような格差が生まれていることそのものを、もっと問題視すべきだろう。

私たちの日常は、幸せなことに文化財に囲まれている。10kmも半径を取れば、その中にどれほどの神社仏閣を持つだろうか。道端には石仏、お地蔵様、馬頭尊。しかし、私たちはどれだけのことを知っているだろう。かつてそれらに手をあわせて来た人たちのことを。歴史のつながりを欠いているのだ。それを取り戻さなければ、私たちは韓国人窃盗犯にすら笑われる。

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人生に必要なもの、一人の女性、一人の親友、一つの思い出、一冊の本。
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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本


















































































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