『井沢元彦の激闘の日本史 歴史を変えた源平争乱』
![]() | 『井沢元彦の激闘の日本史 歴史を変えた源平争乱』 (2012/10/24) 井沢 元彦 ![]() 商品詳細を見る 天慶の乱、奥州合戦、保元の乱・・・ 歴史を点でとらえるのではなく、戦乱を核とした流れで読み直す。 |
今回は武士の誕生から武士政権誕生直前までを追いかける。臣籍降下した源氏と平氏を中心に、武士の誕生から、それがやがて朝廷の力を上回るほどに成長するまでを“井沢史観”によって解明していきます。
第一章 武士の誕生~ケガレ思想と国軍なき日本
- なぜ日本では天皇や貴族が武力を放棄したのか
- なぜ貴族たちは地方に土着したのか
- なぜ平将門は反乱を決意したのか
- なぜ名門貴族が海賊になったのか
- なぜ学界は藤原純友の京都進撃を否定するのか
- なぜ日本史では武士が「汚れ役」なのか
- なぜ「前九年の役」は対外戦争だったのか
- なぜ源氏と東北の因縁は続いたのか

- なぜ源氏ではなく平氏が台頭したのか
井沢元彦氏の本を読んで感じる快感、私の場合はすでに中毒症状を起こしているが、それこそこの、歴史を直接“つかんだ感”です。生意気なことをいうようですが、歴史上の人物、この本でいうなら平将門や藤原経清らと同じ次元に潜り込むことに成功したように感じるのです。しかもこちらはずっとあとの人間。彼らの行動の時系列を知った上で、彼らの行動を観察しているように感じられるのです。まさしく“井沢マジック”です。逆に言えば、教科書通りの日本史が、どれだけ“絵空事”であったかということでもあります。
“穢れ忌避”という日本の信仰。ここから武士は生まれた。間違いのない事実です。だから日本以外の国にはありえないのです。そしてそれが平安中期から、それ以降の日本の激動期につながっていくのです。
本書ではそれが小気味良く解明されていきます。なんていう快感。私はやみつきです。
ハリスは倒幕の功労者 逆説の日本史 18 幕末年代史編1
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ペリー提督日本遠征日記 『逆説の日本史 18 幕末年代史編1』
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ペリー以前 『逆説の日本史 18 幕末年代史編1』
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『英傑の日本史 浅井三姉妹編』 井沢元彦
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