めんどくせぇことばかり 『アイヌの世界』 瀬川拓郎
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『アイヌの世界』 瀬川拓郎

2011年8月6日の記事を加筆修正したものです。
『アイヌの世界』 瀬川拓郎『アイヌの世界』 瀬川拓郎
(2011/03/11)
瀬川 拓郎           ミィ4

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前の学校に勤めていたとき、ある日、私よりも12、3年上の先輩教師から言われました。「○○先生だから言うけどねぁ。私の母はねぇ。もう、とっくに死んだけどねぇ。アイヌの血筋だったんだよ。あれ、考えてみたら、教員になってから、こんな話するの○○先生が初めてだなぁ。」休憩室で、たまたま二人になった時でした。

・・・それだけのことなんですけどね・・・すみません。                          

考古学の分野からの説明や、証明は読み飛ばさせてもらいました。もちろん、「つまらない」とかではなく、あくまで、「不勉強な私にはよくわからないから」というだけのこと。

第三章の「阿倍比羅夫は誰と戦ったのか」は、面白かったです。なんというか、緻密で大胆な推理。ダイナミックな展開で・・・。一気に「アイヌの世界」が広がりました。                           

冒頭、「はじめに」は「アイヌの人々を、自然との共生のイメージで語ることには問題があるのではないか」との問題提起で始まります。とても新鮮でした。アイヌの歴史の解明は、今こういう方向性が出てきていることを知らなかったものですから。さらに、「アイヌにまつわるもう一つのステレオタイプは〈負の歴史〉だ。近世後期以降、アイヌは場所請負制と同化政策のもとで、伝統的な社会と文化の多くの失ってきた。そのためアイヌの歴史は、交易に依存して自給自足を次々に放棄しながら〈中心〉としての日本の支配に一直線に転落していく過程とイメージされがちだ」

著者は、アイヌの若者たちを、「される」歴史から解放し、歴史上のあらゆる時代のアイヌと同じように、開かれた世界の中で自らの伝統とアイデンティティを形成していく主体性へと解き放ちたいと考えているのだろう。

もちろん、「日本の歴史」という筋としても考えていく必要がある。しかし本書は、そのことにはまるで無関心であるかのように思えた。「それはシサムが考える問題」・・・当然、そういうことだろう。              
 

                      
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テーマ : 歴史
ジャンル : 政治・経済

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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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