『百人一首・短歌』 (絵で見てわかるはじめての古典 五巻)
![]() | 『百人一首・短歌』 (絵で見てわかるはじめての古典 五巻) (2012/02/07) ![]() 田中 貴子 商品詳細を見る いいなぁ、今の子はこんな本があって・・・。昔はその時期になると、大人に混じって一枚もとれずに泣いてた。この本で覚えてから挑戦すれば・・・。 |
福笑いが面白く感じられない頃になり、コマ回しや凧揚げにも飽きると、正月は大人に混じって百人一首やってた。当時の大人は、子供だからといって手加減なんかない。最初の頃は、最後まで一枚もとれずに終わって泣いた。
やがて作戦を考えた。「一枚だけ取ろう」と。一首だけを完璧に覚えて、最初に下の句の位置を確認し、上の句が読まれるのを待った。取った。あの時の歓喜は、今も忘れることができない。それがこれ・・・
すぐ取れなくなった。私の作戦を察知した兄たちが狙ってきたのだ。悔しくて悔しくて・・・。大人たちは歌を最後まで聞かず、最初の一音、ニ音で反応していることを教わり、それからは最初の「せ」の音で反応できるようにした。
翌年からは取れる札の数も徐々に増えたけど、冬休みが過ぎると百人一首に触れる機会もなくなり、大人になるに連れて世間も様変わりし、時期にもかかわらず、百人一首を楽しむこともなくなった。
あの頃、こんな本があったらなぁ。
百人一首のなかで、あなたが好きな歌はなんですか。
最初に覚えた歌で、崇徳院の印象はとても強いのですが、私が一番好きなのは、曾禰好忠の「由良の門を渡る舟人かぢを絶え ゆくへも知らぬ恋のみちかな」です。どこがどうという理由はありません。なんとなくです。

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