めんどくせぇことばかり 『歴史のおしえ』 童門冬二
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『歴史のおしえ』 童門冬二

『歴史のおしえ』 童門冬二『歴史のおしえ』 童門冬二
(2012/10/31)
童門 冬二ミィ31
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‘東日本大震災’で極度の無常観と無力感に襲われた私は完全に自分を見失い、腑抜けになった。無我夢中で生きる道を探した。自分自身の復興のためにである。手っ取り早いのは先人の言葉に縋ることだ。

毎日新聞夕刊の「言葉のビタミン」、自由民主の「水鏡之人」を加筆修正し、編みなおしたもの。

歴史通の著者によってえりすぐられた言葉、なんとその数、百。恥ずかしながら、名前さえ知らない人物もありました。もちろん、有名な言葉、それが生まれたエピソードもたくさんあり、楽しく読めて、なんかじわじわ身にしみるように感じます。

著者は、東関東大震災で味合わされた無常観、無力感を乗り越えるすべとして‘先人の言葉に縋った’というが、自分の力でそれに触れることさえままならない私は、人が書いた本を読み続けた。気持ちとしては、同じものがあったんだろうと思う。

第一章 人間通の言葉
第二章 国を治める
第三章 人の心をつかむ
第四章 責任ということ
第五章 危機を乗り越える

私は、章題に関係なく、ひたすら読み、考えた。読み終わった今、まったく未消化のまま。何を書いてもまともなものにはならないだろう。ということで、興味深いものをいくつか紹介するにとどめようと思う。もちろんこれを読んでいただいている人には、周知の場合も多々あろうかとは思いますが・・・。

『大田蜀山人』
「世の中は いつも月夜に米の飯 さてまた申しかねのほしさよ」とは、ただただ拍手。「それにつけても金のほしさよ」は、細川幽斎が公家衆から、どんな上の句にもつながる下の句を、と意地悪にも求められて応じたのが最初であるという。


ということで・・・

銀も 金も玉もなにせんに それにつけても金のほしさよ

東海の 小島の磯の白砂に それにつけても金のほしさよ


『西郷隆盛』
「命もいらず、名もいらず、官位も金もいらぬ人は、始末に困るもの也。此の始末に困る人ならでは、艱難を共にして国家の大事は成し得られぬなり」

政治が大きな変わり目にさしかかった感のある日本。そんな奴がどれだけ出るか。それとも・・・。同じ西郷の言葉に、「虫よ虫よ 五ふし草(稲)の根を断つな 断たればおのれも 共に枯れなん」というのがある。虫は汚吏。‘共に枯れ’てしまうのか。


『山田方谷』
幕府は着物と同じで、家康公が素材をそろえ、秀忠公が縫い、家光公が整え、歴代の将軍が着用してまいりました。これを吉宗公が洗濯し、楽翁公が再び洗いましたが、いまは汚れとほころびがひどく、新調しなければならない状況です」

原文「爾来汚レト綻ト頗ル甚シク、新調セザレバ用ニ堪ヘズ」

これは藩主にして老中板倉勝静に向かって言っている。方谷はさらにとどめをさす。

「でもあなたはその着物を最後まで着なければなりません」・・・キビシー


『種田山頭火』
「濁れる水の流れつつ澄む」

ああっ、種田山頭火っていいなぁ。


『ビルジル・ゲオルギウ』
「たとえ世界の終末が明日であろうとも 私は今日リンゴの木を植える」

著者は、この言葉の中で、‘今日も’ではなく‘今日’と言い切るのが力強い、と解説している。この言葉が百番目。つまり最後の一語に選ばれました。

マヤの暦によれば、今日、世界は滅びるのだそうだ。昨日、彼はリンゴの木を植えたろうか。


  
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はぁ~

この『西郷隆盛』 の言葉はため息がでますね~ こういう大馬鹿者がたくさんいればいいのに、、、しても金のほしさよ~(;´Д`A

仲吉正広 さま

コメントありがとうございます。

最近は頭の良い人が多いですからね~。
♫ 右を向いても左を見ても 馬鹿と阿呆の絡み合い ♫・・・みたいな馬鹿と阿呆はいてもね・・・

ありがとうございました



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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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