めんどくせぇことばかり 『天皇の代理人』 赤城毅
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『天皇の代理人』 赤城毅

『天皇の代理人』 赤城毅『天皇の代理人』 赤城毅
(2012/10/11)
赤城 毅
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面白かった。大戦前夜から敗戦に至る時期を舞台としたインテリジェンスの攻防。昭和版“長七郎天下御免”。
銀座のビル地下にある小さなバー。老紳士津村昌雄が静かに語る“あの頃”の話。それは戦前から敗戦に至る時期の外交秘史といっていい。「信じようと信じまいと、君の自由にしたまえ」と前置きして、津村老人が語りはじめる。

新米外交官津村昌雄は、とある仕事先で砂谷周一郎と名のる洋装の紳士に出会う。その肩書には“外務相嘱託”とあり、本人は“特命全権大使相当”とつけ加えた。特命全権大使といえば、外国にあれば日本を代表する役職である。津村にすれば雲をつかむような話で、想像を絶する世界である。しかも、“なぜ・・・”とは問えない。問うてはならないと、砂谷の存在感が命じていた。釈然としない津村は、最初は敵愾心に近い感情を抱いた。しかし、砂谷の鮮やかな手腕に魅せられ、やがて惹かれていった。

津村が砂谷とともに四つの事件に挑む。いずれも外交の、歴史の背後に隠された仕事である。中には、実際に人々の話題になった事件もある。一つは、一九二九年、張作霖爆殺事件後の対支関係改善をめざした佐分利貞夫公使が箱根で変死体となって発見された事件。もう一つは、一九四五年、あの年の春、反ナチドイツ人のフリードリヒ・ハックを通じてスイスにあったダレス機関に和平を持ちかける藤村工作である。残る二つの話も、その虚実に詳しくないが、時代の流れはしっかり踏まえているので違和感を感じることなく、楽しく読み進むことができた。

このような危機の時代に、歴史の裏で、一体何が行われていたのか。そんなことを考えさせられる。そして“砂谷周一郎”とは、いったい何者か。


面白かったです。痛快娯楽小説、こんな言葉使う人、今はいないか。なんだ・・・、ライトノベルか。痛快娯楽小説のほうが遥かに面白そうなのにな。

外交官に関しての本って言うと春江一也の本が面白かったなぁ。また読みたいな。
    


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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本






















































































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