めんどくせぇことばかり 日本の神話の面白さ 『古事記の恋』 清川妙
FC2ブログ

日本の神話の面白さ 『古事記の恋』 清川妙

古事記の恋古事記の恋
(2012/12/06)
清川 妙

商品詳細を見る
大昔の物語でありながら、現代の私たちよりも、むしろ情熱的で、果断、知的でさえある登場人物たち。
おとぎ話のような面白さ、語りのリズムの楽しさ、歌謡に美しさ・・・

オシリスとイシス、アダムとイブ、ペルセウスとアンドロメダ、エロスとプシュケ、ランスロットのグィネヴィア。世界の神話にあらわれる様々な恋の話を知っている。
オシリスとイシス1 アダムとイブ1 ペルセウスとアンドロメダ1 エロスとプシュケ1 ランスロットとグィネヴィア1
では、日本神話のなかの恋物語を知っているかと問われると・・・。もちろん知っている。私はもういい年だから・・・。では、若い人たちはどう?一九六〇年生まれの私は、少なくとも学校で日本神話にふれたことはない。中学校、高校の歴史の中でも、国語の授業でも・・・。もちろん大学ではマルクス経済学一辺倒だったから・・・。祖父母や父母から子守唄代わりに聞かされたことはあっても、知識としてそれらにふれたのは、実際には自分の自由意志であった。

日本神話は軍国主義に結びつく。そう判断したGHQによって、神話を語ることは禁じられた。公職追放後の新リーダーたちはGHQの判断に迎合し、日本神話を葬り去った。そんな経緯があったことを知ったのは、ずっと後のことだ。どれだけ長い時間が立ったろう。いつの間にか、素直に日本神話をすばらしいといえる時代になっていた。

著者、清川妙さんは一九二一年、大正一〇年のお生まれ。あの戦争で最も多く犠牲になった世代だ。大陸や南方に赴き、的と向かい合い、飢餓や病気に苦しみ、特攻隊として敵艦に突っ込んでいった、あの世代。女子師範学校を出て教壇に立った人物なら、GHQによって日本の文化が否定され、本来日本人なら知らなければならないことを、教えたくても教えられない経験を持つ方だろう。

昔はどうの、今はどうのと言えば、若い人から煙たがられるのは分かっている。でもあえて言う。今の子供達は幸せだ。こんな素晴らしい日本神話の本に触れることができる。この本は小学校高学年ならば十分読めるが、恋の話ゆえ、中学生、高校生におすすめしたい。もちろん男子もだ。自然とともに生き、自然と同じように大らかで、良いことも悪いことも受け入れて、泣いて、笑って、抱き合って・・・。そんな私達の神話の物語を楽しんでほしい。

第一章 伊邪那岐と伊邪那美
第二章 色許男と須勢理
第三章 海佐知、山佐知
第四章 沙本比売
第五章 倭建命
第六章 石之日売と女鳥
第七章 赤猪子

伊邪那岐・伊邪那美1 大国主と須世理姫 山幸彦1 佐保姫 倭建命
最後に、自分を避けて大和に旅立とうとする大国主に、妻の須勢理比売が歌う歌を紹介して終わり。これ、とてもいい。 
八千矛の 神の命や 吾が大国主
汝こそは 男にいませば
打ち廻る 島の埼々
かき廻る 磯の埼落ちず
若草の 妻持たせらめ
吾はもよ 女にしあれば
汝を除て 男は無し
汝を除て 夫は無し
綾垣の ふはやが下に
蚕衾 にこやが下に
たく衾 さやぐが下に
沫雪の 若やる胸を
拷綱の 白き腕
真玉手 玉手さし枕き
股長に 寝をし寝せ
豊御酒 奉らせ

 にほんブログ村 本ブログへ


関連記事

テーマ : ロマンス
ジャンル : 本・雑誌

コメントの投稿

非公開コメント

ありがとうございました



「《めんどくせぇことばかり》は、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイト宣伝プログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。」
よくお越し下さいました

イーグルス16

Author:イーグルス16

息も絶え絶えです、ぜひ応援してください


現代とはなぜこんなにも棲みにくいのか。
前近代から近現代へと変貌し続ける世相の本質をつかみ生き方の支柱を示す。
カウンター
カテゴリ
こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































リンク
検索フォーム
RSSリンクの表示
最新記事