めんどくせぇことばかり 佐藤賢一はフランスだけじゃない 『ペリー』 佐藤賢一
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佐藤賢一はフランスだけじゃない 『ペリー』 佐藤賢一

2011年9月28日の記事を加筆修正したものです。
佐藤賢一はフランスだけじゃない 『ペリー』 佐藤賢一佐藤賢一はフランスだけじゃない 『ペリー』 佐藤賢一
(2011/07/29)
佐藤 賢一
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人生の終盤を迎え、過去の栄光に疑問を持つ「ペリー」。
体力と精神力に疑問を持ち始める「ペリー」。
自分の名誉と合衆国の利益を図りながら、日本を愛する「ペリー」。

ついこの間読んだばかりのような気がしていたんだけど、もう1年以上立ってたんだな。この本も面白かった。この記事を読むと当時のワクワク感が蘇る。
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おもしろかった~。

いつもながらの著者の軽妙な進行に、やむを得ず読むのを中断する時も、頭がなかなか読んでいる状態から離れてくれない。
読み終えた今、読み終えてしまったことが悔やまれる。
「この余韻にしばらく浸っていたい」って、思わせられる本。

幕末に関する知識が増えて行くにつれて疑問を育てながらも、すでにすり込まれた「ペリー」から離れられずにいた。
心に引っかかり続けた「ペリー」。
この本を読んで、心地よく、「ペリー」が心に落ちました。

人生の終盤を迎え、過去の栄光に疑問を持つ「ペリー」。
体力と精神力に疑問を持ち始める「ペリー」。
自分の名誉と合衆国の利益を図りながら、日本を愛する「ペリー」。
それすら当然あり得べき展開だと思います。

「砲艦外交」を代名詞にのみ「ペリー」を語るなら、人間「ペリー」が見えるはずがない。
そして同時に、それは「ペリー」と対峙した日本人をも軽んじ、蔑むことにつながる。
「ペリー」像を考え直すとともに、幕末の日本人像を考えなおすきっかけとなりうる本。

佐藤賢一は、フランスを極めつつも、同時に自身の世界を広げつつある。この『ペリー』もそのうちの一冊だ。他にどんなものがあるかというと・・・
    
こう並べてみて、+『ペリー』となれば、アメリカと日本だな。同時に『小説フランス革命』は第9巻まで進み、それでいて一つとして駄作がないのだから、驚くべき充実度といっていい。

『ペリー』について言えば、マニフェスト・デスティニー、「明白なる使命」というどうしようもないアメリカらしさをオーラのようにまとった人物である。それを剥ぎ取ることが出来れば、彼らの真の姿が見えてくるのだろうが。

この本は、それに迫った。それでも剥ぎ取り切れていないのは彼の責任ではなく、マニフェスト・デスティニーはすでに彼らの血となり肉となっているからだろう。彼らがそれから自由になることは、もうないのだろう。

あっ、分かった。アメリカってインディアンの亡霊にとりつかれてるんだ。インディアンから土地を奪い取りつつフロンティアを進めることを“明白なる使命”などと飾りつけたことにとりつかれた彼らは、今でも世界中でインディアンを追い掛け回していたんだ。

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テーマ : 歴史・時代小説
ジャンル : 本・雑誌

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参考になります

こんばんわ。一匹狼・リョウタです。

大学では、文学部西洋史を専攻していましたので。佐藤賢一さんのお名前は、聞いたことがあります。いつか読んでみたいな…とは思っていたものの。

結局1つも読んでいないんですよね。
どうしても小説自体が、年に数冊程度しか読まないもので。

しかし、実際佐藤さんの著作を見てみると。興味深そうですね。
むちゃくちゃアメリカ第二次南北戦争は気になってきました。

長いお休みの時、チャレンジしようと思います。
参考になります。

一匹狼・リョウタ 様

『アメリカ第二次南北戦争』は、“発想が奇想天外すぎる”と、当初は少し引き気味姿勢で読んだんです。
ところがオットドッコイ・・・

ありがとうございました



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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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