めんどくせぇことばかり クラシック再入門 『名曲の履歴書』 三枝成彰
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クラシック再入門 『名曲の履歴書』 三枝成彰

クラシック再入門 名曲の履歴書クラシック再入門 名曲の履歴書
(2013/01/22)
三枝成彰

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「いい曲だなぁ」って思いながら聞いてた曲も、その背景を知ると一味違って聞こえますね。特に、背景に歴史の感じられる解説に、個人的にいろいろな思いをかき立てられてしまいました。


CD付き
第1章 バッハ コラール「主よ、人の望みの喜びよ」
第2章 ハイドン 交響曲第104番 ニ長調「ロンドン」
第3章 モーツァルト レクイエム 二短調 
第4章 ベートーヴェン 交響曲第9番 二短調「合唱付き」
第5章 シューベルト 魔王
第6章 ベルリオーズ 幻想協奏曲
第7章 メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲 ホ短調
第8章 ショパン ノクターン第1番 変ロ長調
第9章 シューマン チェロ協奏曲 イ短調
第10章 ブラームス 弦楽六重奏曲第1番 変ロ長調
第11章 チャイコフスキー 弦楽セレナード ハ長調
第12章 ドヴォルザーク 交響曲第9番 ホ短調「新世界より」


クラッシックをよく聞く。深く味わうとかじゃないんだけど、いつも本を読むときにBGMとして流している。家族がテレビ見たりしているときは、イヤホンで穏やかな音楽を聴いていれば、同じ部屋でも読書が可能だ。

この本を読んでようやく分かった。こんなときはヴィヴァルディ、バッハ、ヘンデル、ハイドン、モーツァルトなど、古典派以前の曲が合うような気がする。心を揺さぶられるようなロマン派の曲は不向きなんだな。ロマン派の色彩の強い曲を聴きながら本を読んで、もしかしたら本来と違う印象を受け取っていたかもしれない。

古典派からロマン派への移行期、ちょうどこの本に取り上げられている作曲家の時代。ヨーロッパは大きく変わろうとしていた。生まれ変わったといってもいい。作曲家たちは確実にそういった時代のなかに生き、その強い影響のもとに自分の足場を築いていった。まるで自らに課せられた歴史的役割であるかのように・・・。

1789年にはじまるフランス革命。モーツァルトやベートーヴェンがこの時代にあたるが、自由主義の影響はナポレオンによってもたらされた概念にすぎなかった。同時に喚起されたナショナリズムの方が大きな問題だったはずだ。しかし、1830年の7月革命、1848年の2月革命の影響は、自由そのものの直撃であったろう。もちろん、時代に触発される感性はさまざま。早すぎた者も、遅すぎたものも、それに翻弄されていく。

ヴィクトル・ユゴーやウジェーヌ・ドラクロアといった芸術家らが集まるパリのサロンでロマン主義を呼吸したベルリオーズ。メンデルスゾーンはナポレオン時代のハンブルクに生まれ、2月革命の前年に亡くなる。ショパンの愛したジョルジュ・サンドは2月革命の主人公のひとりルイ・ブランとも寝たという。 ならば彼らの曲のなかに、そういった時代の息吹を感じることも可能なはず。ものを知らないとできないことだろうけど・・・。

1750年に死んだバッハの曲は、その後、ほとんど顧みられることがなかったという。バッハの曲が現代に生きているのは、メンデルスゾーンに取り上げられたからこそだったそうだ。ロマン派の時代でこそバッハの生み出した曲は高く評価されるものだった。生きるのが早すぎたということか。たしかに、彼の曲は心を揺さぶられる。

悪い癖で、なんでも時代背景を考えてしまう。本当はもっとその人物の特異性を見るべきなのだ。ベルリオーズの変質狂。チャイコフスキーの同性愛。ショパンにとっての虚弱性。ブラームスを束縛する人間性。異国に招かれたドヴォルザーク。個人をとらえるのは時代ではなく、事情なのだ。事情が時代によって生み出されることはあっても・・・。

最後に、CDを挟んだままだと、本は読みにくいな。


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No title

こんにちは。(^^)

私も読書の時のBGMはクラシックかもしくはジャズです。
ロックは集中できないし、邦楽は日本語が耳に入るのでダメですよね。

絵画もそうですが、音楽もその背景や物語を知ると
より奥深い味わいを楽しめそうです。
素敵な本のご紹介、ありがとうございます。(^^)

Re: No title

コメントありがとうございます。

そうか、ジャズって手もあったんだ。機会を見つけて聞いてみます。
ありがとうございました。

ありがとうございました



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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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