めんどくせぇことばかり 『「いま」を読み解くための 世界史』 宮崎正勝監修
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『「いま」を読み解くための 世界史』 宮崎正勝監修

「いま」を読み解くための 世界史 (大人の実学)「いま」を読み解くための 世界史 (大人の実学)
(2013/02/07)
宮崎 正勝

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国家はなぜ争うのか、歴史は現代に何をもたらしたか、世界を動かし拡大させたパワーの正体とは?…歴史の原動力をとらえる…

世界史は今、ブームなんでしょうか。ここのところ、ずいぶんたくさん本が出されているように思う。

  
この二冊は、高校時代に授業で勉強した“世界史”が苦手だった人でも、世界史がとっつきやすくなるように工夫された本。『ディープな人々』は、文字どおり“人物”に焦点をあてたもので、歴史の物語性を大切にしている。『逆さま世界史』は、“重大な結果を招いた原因を探る”という形で構成された本。歴史をさかのぼって因果関係を探りだすことを重視し、《結果→原因》《結果→原因》と、興味を逸らさずに世界史に親しむことをめざした本。

『「いま」を読み解くための世界史』は、本質的には『逆さま世界史』に近い。テーマを設定して、テーマにそってストーリー性を失わないように歴史を追いかける構成になっている。
第1講 人類の誕生と文明の夜明け-人類の拡散と文明誕生までの歩み 
第2講 ペルシャ帝国と地中海地域の交流と衝突-古代文明の興亡とローマ帝国の誕生
第3講 ローマ帝国とキリスト教世界-古代から中世へ、西ヨーロッパの誕生
第4講 中華帝国の成立と儒教思想-徳治主義に支えられた専制体制
第5講 ヒンドゥ教世界と国際化する仏教-混乱するインドで生まれた仏教とヒンドゥ教
第6講 イスラーム帝国とユーラシア商業圏-ヨーロッパ・アジア・アフリカに広がった新勢力
第7講 ユーラシアを制したモンゴル帝国-中華帝国、イスラーム帝国、キエフ公国を征服した大帝国
第8講 世界を一挙に広げた大航海時代-アメリカ大陸の発見と大西洋時代の幕開け
第9講 変化するヨーロッパ、主権国家の成立-宗教改革と国家システムの移り変わり
第10講 アメリカ合衆国の形成と太平洋への進出-アメリカの独立と第二のヨーロッパへの変貌
第11講 市民革命とナショナリズム-産業革命がもたらした市民革命と国民国家の出現
第12講 帝国主義と第一次世界大戦-国益を追求するヨーロッパ列強による世界の再分割
第13講 第二次世界大戦と地球化する世界-帝国主義政策が残した世界のひずみ

たしかに、むやみに細かいことには触れず、流れを重視して書かれていることは間違いない。しかも、ひとつの歴史的事象の負の側面にも心くばりがされている。だから、読みやすい。“もう一度、世界の歴史をやり直したい”という人にはお薦めしたい。もし、高校の時の世界史の教科書を引っ張りだそうとしている人がいたら、そんなことやめて、この本にした方がいい。高校の世界史教科書よりも、はるかにこの本のほうが上だ。

この本は、“大人の実学”シリーズという触れ込みだから、そういう意味では目的は果たしている。しかし、それ以上ではない。というのは、比較的読みやすい“世界史教科書”以上のものではない、という意味である。現代の世界への理解を深めるために、世界史をおさらいしたいという意志を持った人ならば、読む価値は高いと思う。

現代を理解するためには、現代を決定づける最も近い過去を、できるかぎり正確に理解することが最も大事なことになる。残念なことだけど、この本は、日本の世界史への関わり方についての“思い切り”がない。基本的にこれまでの世界史の捉え方を踏襲している。これでは現代世界を理解することは難しい。歪んだ歴史観は国民を歪ませる。韓国人や支那人をみて、羨ましいと思う日本人はいないだろう。しかし、我々日本人も、歪んだ歴史観の上に立っている。「日本人はいったい何をやってるんだろう」・・・特に多くのアジア人がそう思っているだろう。

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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本












































































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