『ふしぎで意外なキリスト教』
![]() | ふしぎで意外なキリスト教 (2013/02/26) 岡田 明憲、古川 順弘 他 商品詳細を見る キリスト教に秘められた、知られざる数々の謎から、その‘素顔’と‘正体’に迫る! |
「ふしぎで意外な・・・」と銘打たれた題名から、差し障りのないノウハウ物と勝手に思い込んで読み始めました。でも、題名通り‘意外’にそうでもなかった。すべてで98のテーマが立てられているが、かなり突っ込んだ、面白いテーマが多かった。まったく思いがけないことが書かれているわけでもないんだけど、キリスト教の土台を揺るがせることも、なかにはテーマとして取り上げられていた。
本書は三章からなり、各章に「・・・・の謎」という複数の項目がある。その中にいくつかのテーマがおさめられる形で、各章とも32・33のテーマを立てている。章題と項目名、および各章ごとに興味深かったテーマを紹介する。
第1章 イエス・キリストの謎
| 1.イエスは母マリアの私生児として生まれた? 18.イエスの値段は銀貨30枚だった? 21.マグダラのマリアはイエスの「伴侶」だった? 23.イエスの体を包んだ亜麻布が現存する? 29.イエスの子孫が新たな王朝を創始した? |
第2章 聖書の謎
| 14.悪魔はもともと天使だった? 19.20世紀に発見された「旧約聖書」がある? 23.「目から鱗が落ちる」はもともと聖書の言葉 24.イスカリオテのユダは裏切り者ではなかった? 26.凄惨な処刑法「十字架刑」の真実 29.「ハルマゲドン」によって人類は滅亡するのか? |
第3章 教会の謎
| 2.キリスト教はパウロが広めた? 4.もしキリスト教が世界宗教にならなかったら 9.女性ローマ教皇「ヨハンナ」の謎 14.同じだが違うユダヤ教とキリスト教の神 16.天国と地獄の中間には「煉獄」がある? 22.天使の中には異形の怪物がいる!? |
たった223ページの本で98テーマだから、各テーマはほんのさわり程度。面白いテーマは掘り下げてほしいとは思うけれど、そこはそれ、やっぱりノウハウ系の本だから、ぜいたくは言えない。そこから入って、掘り下げた内容は、他の本で読めばいいよね。


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