めんどくせぇことばかり 『17歳のための世界と日本の見方』 松岡正剛
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『17歳のための世界と日本の見方』 松岡正剛

2006年、第一刷発行の本です。実はその当時、読みました。つい忘れてしまって・・・。無駄にすんのも何なので、あらためて読みました。面白かったですよ。いろいろと確認できたことも多くあった。

『17歳のための世界と日本の見方』 松岡正剛『17歳のための世界と日本の見方』 松岡正剛
(2006/12/25)
松岡 正剛

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-セイゴオ先生の人間文化講義- セイゴウ先生は1944年生まれの日本文化研究第一人者だそうです
第一講 人間と文化の大事な関係
*関係は変化しやすい  *「編集」とは何か  *「情報」を区切る  *聞こえない風鈴
*ノックの文化、匂いの文化  *文化と差別  *七メートルの境界線  
*文化の柔らかいセンサー  *感覚のコミュニケーション  *生命は情報である  
*サルが立ったらヒトになる  *ヒアとゼアの世界  *ネオテニーと成長  
*発情期を失った人間  *三つの脳の矛盾が文化を生んだ  *母型の違いと文化の違い

第二講 物語のしくみ・宗教のしくみ
*物語と言語  *語り部の記憶  *物語の母型  *英雄伝説の三段構造
*「スターウォーズ」大成功の秘密  *宗教編集者の誕生  *ツァラトゥストラはかく語りき
*モーゼと契約  *ユダヤ教の光と闇  *アーリア人の大移動-東洋的宗教の誕生
*カルマとジャイナ教  *ブッダの生涯  *ブッダの悟りと「縁起」  *中国仏教の特徴
*「礼」と「仁」-儒教の考え方  *一神教と多神教  *「理性」と都市の文化
*ヘレニズム文化による世界拡張
第三講 キリスト教の謎
*生と死の問題  *イエス・キリストとは何か・・・謎、その1  *ユダヤ教の歴史  
*死海文書は誰が着くたのか・・・謎、その2  *キリスト教を編集したパウロ  
*それでは「神」とは何か・・・謎、その3  *神学の編集作業・・・謎、その4  
*アウグスティヌスの告白・・・謎、その5  *「情報」をつなぐ修道院・・・謎、その6
*「受苦」と聖性・・・謎、その7   *もう一つの流れ・・・イスラム教
*「悪」もキリスト教の産物・・・謎、その8  *魔女というコントロール・・・謎、その9

第四講 日本について考えてみよう
 
*日本らしさとは何か  *日本の神話に戻ってみる  *イザナギとイザナミに始まる  
*日本神話から分かること  *国の歴史を編集する  *カミとホトケの戦い
*おとこの漢字、おんなの仮名文字  *日本的感覚の編集-もののあわれ
*極楽への道すじ  *旅する西行  *遊行のネットワーク  *「あわれ」から「あっぱれ」へ
*親鸞の教えに学ぶ  *女人結界と悪人正機説  *連歌の影響力
*禅の感覚と「引き算」の魅力  *無限と現実の境目で-幽玄の能 

第五講 ヨーロッパと日本をつなげる
*「異教の知」-ルネサンスの幕開け  *神秘のヘルメス像  *中世の夜明け
*「ゆがみ」と「ねじれ」の宇宙-バロック文化  *二つの宇宙をもつ世界
*人間は“マクロとミクロ”を考える葦  *サロン文化と〈負〉の方法  *禅宗から法華へ
*ルネサンスの利休  *バロックの織部  *毎日が“ハレ”-悪場所の誕生
*世界が町の中でも見えてくる  *文化とは“たらこスパゲッティ”
著者はこう言っている。

『いま、日本は孤立していないまでも、世界の中ではいささか片寄った位置にいます。むろんいろいろな理由はあります。とくに日中戦争と太平洋戦争をしたこと、その戦争の結果、アメリカを中心とする連合国に敗れたことが大きかったのですが、それだけではなく、いつのまにか「世界と日本の相互関係の歴史」を見なくなったことも、大きな原因です。』

たしかに、“「世界と日本の相互関係の歴史」を見なくなったことも、大きな原因”であることは間違いない。しかし、それ自体が、“アメリカを中心とする連合国に敗れた”からではないだろうか。第二次大戦前の日本は、「世界と日本の相互関係の歴史」を考えていたし、的を射たものであるか、稚拙であったかは別問題として、おそらく、他の国の数倍それに敏感だった。なにせ、国の存亡に関わることだったのだから当然だ。戦争に負けるということは、やはり、国を失うに匹敵するほどの大問題だったのだ。

日本は「相互関係の歴史」の前に、「日本の歴史」を喪失しているのだ。自らの歴史を大事にできない者が、他国の歴史に敏感であれるはずはないし、ましてや相互関係に好奇心を示せるはずもない。失われた歴史の空間は、歴史の結果を前提とした安易な創作にさえ反論できない。もう一度、歴史を取り戻すことは、私達の急務である。

今の十七歳は、とても羨ましい。私は著者の姿勢が正しく、非の打ち所もないとは思わないが、それでも、十七歳でこの本を読めるということは幸せである。第二講の世界の宗教のしくみ、第三講のキリスト教の謎、第四講の日本の神話と成り立ちに、たかが十七歳でふれるということは、世界に関心をもつ十七歳には幸せすぎる。私がもし、今、十七歳なら、そしてこの本を読んだなら、私の人生は違うものになっていただろう。

(興味深かったいくつかのことに関しては、後日、“覚え書き”としてまとめたいと思います。)

   

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テーマ : 歴史関係書籍覚書
ジャンル : 本・雑誌

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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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