めんどくせぇことばかり パウロが編集したキリスト教 『17歳のための世界と日本の見方』 松岡正剛
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パウロが編集したキリスト教 『17歳のための世界と日本の見方』 松岡正剛

死海文書とパウロの再編集
死海文書は、一九四七年に、死海の近くから偶然に発見された、聖書の写本や巻物など、大量の文書である。これらは紀元前二世紀から一世紀にかけて書かれたものであるという。死海の西岸にある町クムランには、かつて、ユダヤ教徒の共同生活の施設があり、ここで生活する人々を“クムラン宗団”と呼ぶ。どうやら彼らこそが“エッセネ派”であったらしい。

『17歳のための世界と日本の見方』 松岡正剛『17歳のための世界と日本の見方』 松岡正剛
(2006/12/25)
松岡 正剛

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死海文書の中に、「善(義)の教師」というリーダーのことが書かれているという。この人物は、クムラン宗団の中では神から使わされた預言者とされていて、紀元前五〇年ころに処刑されているという。

時代的に、死海文書がイエスに先立って成立したことを考えれば、イエスの死と復活の話は、あとから「善の教師」のイメージに合わせて作られたものとしか考えられなくなる。そうとすれば、キリスト教は、ユダヤ教のエッセネ派や、またその中の小集団であるクムラン宗団が編集しつつあった信仰を再編集し、メシアという分かりやすいヒーローを強調することで一気に成立していった宗教ということになる。

それでは誰が、その編集者だったか。パウロである。イエスよりも誰よりも、パウロこそがキリスト教の成立に最も深く関わった人物である。

イエスやエッセネ派とは対立する立場にあったパウロに、理由はともかく、ある大きな変化が起こり(パウロの回心)、その驚くべき編集力を発揮した。彼は、神の子であるイエス・キリストの教えを守ることこそが神への道であるとした。その根拠として、イエスはすべての人々の罪を贖うために十字架で死んだということ、三日目に復活したということ、それは父なる神がイエスの贖罪を正しいあり方として認めた証拠なのだということをあげた。だからこそ、イエスを信仰することによって、誰もが罪や死や苦しみから開放されるとだと説いた。

  

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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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