めんどくせぇことばかり 『柔訳 老子の言葉』 谷川太一
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『柔訳 老子の言葉』 谷川太一

瀋陽からやってきた支那人の少年がクラスにいたことがありました。諸子百家について授業してた時、その少年に「道」が支那でどう発音されてるのか聞きました。帰ってきた答えが・・・“タオ”でした。神道を“シントウ”と読みますね。「にごりをとる」ために“ドウ”と読まずに“トウ”と読んだと聞いたことがありますが、老子のいう『道』、“タオ”に対する意識があったんじゃないでしょうか。神道は“かんながらの道”。漢字で書くと“随神”。その意味するところは、“人為の加わらない天然、自然のままの道”。老子の言う“無為自然”そのまま。日本古来の自然への感謝と恐れが老子の“タオ”の影響を受け入れつつ“シントウ”と呼ばれるようになったと考えても決して不思議じゃないんだけどな。
『柔訳 老子の言葉』 谷川太一『柔訳 老子の言葉』 谷川太一
(2013/04/25)
谷川 太一

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“原文”、“独自の訳”、“感想”という構造で、老子の八十一の言葉が綴られています
上善如水。水善利萬物而不爭、處衆人之所惡、故幾於道。
居善地、心善淵、與善仁、言善信、正善治、事善能、動善時。
夫唯不爭、故無尤。
上善如水上善は水のごとし。水は善く万物を利してしかも争わず。衆人のにくむ所におる。故に道にちかし。居には地を善しとし、心には淵なるを善しとし、まじわりには仁を善しとし、言には信を善しとし、正には治を善しとし、事には能を善しとし、動には時を善しとす。それ唯だ争わず、故にとがめ無し。

最上の善とは、水のようなものである。水は万物を利して争わず、人が避ける所にも流れる。故に、道に近い。
居には地を固めることが善、心には奥が深いことが善、与には、仁がが善、言には、信が善、政には、治めることが善、事には、力を尽くすことが善、動には、機が整うことが善である。
ただ人と争わず、だからこそ誤まることがない。
 
道生之、徳蓄之、物形之、器成之。
是以萬物、莫不尊道而貴徳。道之尊徳の之貴、夫莫之命而常自然。
故道生之、徳蓄之、長之育之、亭之毒之、養之覆之。
生而不有、為而不恃、長而不宰。是謂玄徳。
道これを生じ、徳これをやしない、物これを形づくり、器これを成す。これを以って万物、道を尊びて徳を貴ばざるはなし。道の尊きと徳の貴きは、それこれを命ずるなくして、常に自ずから然り。故に道これを生じ、徳これをやしない、これを長じてこれを育て、これをかためこれをあつくし、これを養いこれを覆う。生ずるもしかも有とせず、為すもしかも恃まず、長たるもしかも宰たらず、是れを玄徳と謂う。

道とは真理、道理、自然の摂理。万物は道により生じ、徳を受けて成長する。道も徳も見返りを要求することもなく、それをわがものともしなければ支配もしない。これこそが本物の徳である。

    
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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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