『超訳百人一首 うた恋い』 杉田圭
古歌を、工夫して、馴染みのない人の手の届きやすいものにすることは大賛成です。なにしろ、子供では、意味がなかなかわかりませんからね。今まで手にした本の中にも、「いいなぁ~、子供の頃にこんな本があったらな~」って思うものもありました。
ところがこんな本もあります。
この“うた恋い”という本には、超訳というのが付いている。その超訳によれば、これはどの歌かわかりますか。
〈太陽はギラギラ まぶしい山の緑をバックに 洗濯物はキラキラー夏が来た❢〉
すごく大変なことになってますね。そうです、「持統天皇」です。
〈ぼくは働きマン 雨で服が濡れても乾かすヒマはない 今日も夜通し 田んぼのボロ小屋で仕事中〉
“こんな歌あったかな~”って、私はわかりませんでした。わかります?これ ♫わが衣手はつゆにぬれつつ♫「天智天皇」です。
超訳が・・・すぎて、本歌が引き立っておりません。どっちかというと、本歌までくすんで聞こえてくるような。
前半の五分の四は歌を題材にしたマンガ。絵をペラペラっとめくってみただけで、読んでません。徹底的にイメージを崩されそうで、怖かったもんだから。
こちらの本は、本歌のイメージを大事に書かれている印象が強いですね。
あくまでも本歌が主役。
「今の私たちにも、こういう歌を読んだ人たちと同じものの感じ方があるんだよ」っていう感じですね。
本歌の解説、状況説明があって、使われている言葉など、見どころ、感じどころが書かれています。
こちらは好感が持てました。

一喜一憂。ぜひポンとひと押しお願いします。
例えばこの本。子供の頃、正月の遊びはたこ揚げ、コマ回し、羽根つき。 それも楽しかったけど、大人の中に混じってやる百人一首が、何より興奮した。 でも、一枚も取れなかった。 こんな本があったらなぁ。大人たちに一泡吹かせてやったのになぁ。 |
ところがこんな本もあります。
![]() | 『超訳百人一首 うた恋い』 杉田圭 (2010/08/04) 杉田 圭 商品詳細を見る 「超訳があるから分かりやすかったんじゃないかな」ということですが・・・ |
この“うた恋い”という本には、超訳というのが付いている。その超訳によれば、これはどの歌かわかりますか。
〈太陽はギラギラ まぶしい山の緑をバックに 洗濯物はキラキラー夏が来た❢〉
すごく大変なことになってますね。そうです、「持統天皇」です。
〈ぼくは働きマン 雨で服が濡れても乾かすヒマはない 今日も夜通し 田んぼのボロ小屋で仕事中〉
“こんな歌あったかな~”って、私はわかりませんでした。わかります?これ ♫わが衣手はつゆにぬれつつ♫「天智天皇」です。
超訳が・・・すぎて、本歌が引き立っておりません。どっちかというと、本歌までくすんで聞こえてくるような。
前半の五分の四は歌を題材にしたマンガ。絵をペラペラっとめくってみただけで、読んでません。徹底的にイメージを崩されそうで、怖かったもんだから。
![]() | 『ちはやと覚える百人一首』 (2011/11/10) 末次 由紀、あんの 秀子 他 商品詳細を見る “ 「ちはやふる」公式和歌ガイドブック”とある。「ちはやふる」という漫画があるみたい。 |
こちらの本は、本歌のイメージを大事に書かれている印象が強いですね。
あくまでも本歌が主役。
「今の私たちにも、こういう歌を読んだ人たちと同じものの感じ方があるんだよ」っていう感じですね。
本歌の解説、状況説明があって、使われている言葉など、見どころ、感じどころが書かれています。
こちらは好感が持てました。


- 関連記事